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【発明の名称】 送受信制御部における通信監視方法及び通信端末装置
【発明者】 【氏名】青柳 辰宏

【氏名】土井 正行

【氏名】村井 裕輔

【氏名】中村 敬

【氏名】川村 広行

【氏名】田邊 和▲広▼

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介した通信端末装置とウェブサーバとの間の通信を前記通信端末装置で監視する通信監視方法であって、
通信アプリケーション部から、前記ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部に、前記ウェブサーバへの通信データを転送するデータ転送工程と;
前記通信アプリケーション部が、前記通信データの前記通信制御部への転送の完了から、所定条件を満たすまで、前記ウェブサーバの応答に関する時間監視を行う応答監視工程と;を備える通信監視方法。
【請求項2】
前記所定条件には、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の所定時間以内での到着に伴う前記通信制御部からの報告の存在という第1条件、及び、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の到着に伴う前記通信制御部からの報告がないままでの前記所定時間の経過という第2条件とが含まれる、ことを特徴とする請求項1に記載の通信監視方法。
【請求項3】
前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データの前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への最初の送信によってなされる、ことを特徴とする請求項2に記載の通信監視方法。
【請求項4】
前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データを受信した旨の前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への通知によって行われる、ことを特徴とする請求項2に記載の通信監視方法。
【請求項5】
前記第2条件が満たされた場合に、前記通信アプリケーション部は、前記ウェブサーバとの間の通信で不具合が発生したと判断する、ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の通信監視方法。
【請求項6】
通信アプリケーション部から、ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部に、ウェブサーバへの通信データを転送するデータ転送手段と;
前記通信アプリケーション部が、前記通信データの前記通信制御部への転送の完了から、所定条件を満たすまで、前記ウェブサーバの応答に関する時間監視を行う応答監視手段と;を備える通信端末装置。
【請求項7】
前記所定条件には、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の所定時間以内での到着に伴う前記通信制御部からの報告の存在という第1条件、及び、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の到着に伴う前記通信制御部からの報告がないままでの前記所定時間の経過という第2条件とが含まれる、ことを特徴とする請求項6に記載の通信端末装置。
【請求項8】
前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データの前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への最初の送信によってなされる、ことを特徴とする請求項7に記載の通信端末装置。
【請求項9】
前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データを受信した旨の前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への通知によって行われる、ことを特徴とする請求項7に記載の通信端末装置。
【請求項10】
前記第2条件が満たされた場合に、前記通信アプリケーション部は、前記ウェブサーバとの間の通信で不具合が発生したと判断する、ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の通信端末装置。
【請求項11】
移動通信網に接続された基地局と無線通信を行う無線通信手段を更に備える、ことを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の通信端末装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、通信監視方法及び通信端末装置に係り、より詳しくは、ネットワークを介したウェブサーバへの接続時の、TCP層とウェブサーバの通信状態をHTTP層で管理するための通信監視方法及び当該通信監視方法を搭載した通信端末装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、パーソナルコンピュータ等の通信端末装置が普及しており、インターネット等への接続環境や、接続するための手法も整備されている。通信端末装置からインターネットを介してウェブサーバ等に接続する際には、通信端末装置内において、アプリケーション層やセッション層に該当するHTTP層より、送受信制御部であるTCP層にデータが転送され、当該データがTCP層より当該ウェブサーバに送信されるような仕組みになっている。
【0003】
かかる通信端末装置においては、一般に、ネットワークを介した通信について、タイマ監視が行われている。こうしたタイマ監視としては、HTTP層からTCP層へのデータの転送開始より、ウェブサーバからのTCP層へのレスポンスが開始するまでの時間の監視、又は、ウェブサーバからTCP層を介してのHTTP層へのレスポンスの全やり取りが完了するまでの時間の監視が行われていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のタイマ監視では、HTTP層とTCP層との間のデータの転送を挟んだ時間が監視される。このため、通信端末装置とウェブサーバとの通信であるTCP層とウェブサーバとの間の通信を直接的に監視することができない。例えば、TCP層とウェブサーバとの間で無通信状態が生じているにも関わらず、直接にはそれを監視することができない、といった不合理さがあった。
【0005】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、ネットワークを介したウェブサーバへの接続時の通信について合理的な監視を行うことができる通信監視方法及び通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の観点からいって、ネットワークを介した通信端末装置とウェブサーバとの間の通信を前記通信端末装置で監視する通信監視方法であって、通信アプリケーション部から、前記ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部に、前記ウェブサーバへの通信データを転送するデータ転送工程と;前記通信アプリケーション部が、前記通信データの前記通信制御部への転送の完了から、所定条件を満たすまで、前記ウェブサーバの応答に関する時間監視を行う応答監視工程と;を備える通信監視方法である。
【0007】
この通信監視方法では、まず、通信アプリケーション部とウェブサーバとの通信中に、データ転送工程において、通信アプリケーション部(例えば、HTTP層)から、ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部(例えば、TCP層)に、当該ウェブサーバとの通信内容のデータ転送を開始する。そして、当該通信アプリケーション部から当該通信制御部へのデータ転送が完了した際には、応答監視工程において、所定条件を満たすまで、当該ウェブサーバからの応答に関する時間監視を行う。
【0008】
これによって、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送が完了した後に、通信端末装置とウェブサーバとの通信のタイマ監視を行うことできる。すなわち、通信アプリケーション部から通信制御部へのデータ転送期間を含まない、通信端末装置とウェブサーバとの直接の通信時間を監視することができる。したがって、通信端末装置とウェブサーバとの通信について合理的な監視を行うことができる。
【0009】
本発明の通信監視方法では、前記所定条件には、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の所定時間以内での到着に伴う前記通信制御部からの報告の存在という第1条件、及び、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の到着に伴う前記通信制御部からの報告がないままでの前記所定時間の経過という第2条件とが含まれる、とすることができる。
【0010】
この場合には、所定条件として、第1条件及び第2条件が含まれるので、応答監視工程が行う時間監視が完了するためには当該第1条件又は第2条件が満たされる必要がある。当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの応答の所定時間以内での到着に伴う当該通信制御部からの報告があった場合には、第1条件を満たすことになり、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送完了後からの時間監視が完了する。よって、通信制御部とウェブサーバとの間の通信が適正に行われたことを知ることができる。
【0011】
一方、当該通信データの当該ウェブサーバへの送信後における、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの応答の到着に伴う当該通信制御部からの報告がないままで、予め定められた所定時間が経過した場合には、当該第2条件を満たすことになる。この場合は、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送完了後からの時間監視がタイムアウトにより終了する。
【0012】
また、本発明の通信監視方法では、前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データの前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への最初の送信によってなされる、こととすることができる。
【0013】
この場合には、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの最初の応答データの、当該通信制御部から当該通信アプリケーション部への最初の送信によって、該通信アプリケーション部は、当該ウェブサーバからの応答の到着を知ることができる。また、当該送信を受信しないときは、当該応答の到着がなかったことを知ることができる。
【0014】
また、本発明の通信監視方法では、前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データを受信した旨の前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への通知によって行われる、こととすることができる。
【0015】
この場合には、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの最初の応答データを受信した旨が、当該通信制御部から当該通信アプリケーション部へ通知されることによって、該通信アプリケーション部は、当該ウェブサーバからの応答の到着を知ることができる。また、当該送信を受信しないときは、当該応答の到着がなかったことを知ることができる。
【0016】
また、本発明の通信監視方法では、前記第2条件が満たされた場合に、前記通信アプリケーション部は、前記ウェブサーバとの間の通信で不具合が発生したと判断する、こととすることができる。
【0017】
ここで、第2条件を満たすとは、当該通信データの当該ウェブサーバへの送信後における、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの応答の到着に伴う当該通信制御部からの報告がないままで、予め定められた所定時間が経過した場合である。この場合は、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送完了後からの時間監視はタイムアウトにより終了する。よって、この場合には、通信制御部とウェブサーバとの間の通信が所定時間内には行われなかったことを、通信に不具合が発生したと判断することとする。
【0018】
本発明は、第2の観点からいって、通信アプリケーション部から、ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部に、ウェブサーバへの通信データを転送するデータ転送手段と;前記通信アプリケーション部が、前記通信データの前記通信制御部への転送の完了から、所定条件を満たすまで、前記ウェブサーバの応答に関する時間監視を行う応答監視手段と;を備える通信端末装置である。
【0019】
この通信端末装置では、まず、通信アプリケーション部とウェブサーバとの通信中に、データ転送手段が、通信アプリケーション部から、ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部に、当該ウェブサーバとの通信内容のデータ転送を開始する。そして、当該通信アプリケーション部から当該通信制御部へのデータ転送が完了した際には、応答監視手段が、所定条件を満たすまで、当該ウェブサーバからの応答に関する時間監視を行う。
【0020】
すなわち、本発明の通信端末装置は、上述した本発明の通信監視方法を使用して、ウェブサーバとの通信状態を監視することができる。したがって、ウェブサーバとの通信状態について合理的な監視を行うことができる。
【0021】
本発明の通信端末装置では、前記所定条件には、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の所定時間以内での到着に伴う前記通信制御部からの報告の存在という第1条件、及び、前記通信データの前記ウェブサーバへの送信後における、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの応答の到着に伴う前記通信制御部からの報告がないままでの前記所定時間の経過という第2条件とが含まれる、こととすることができる。
【0022】
この場合には、所定条件として、第1条件及び第2条件が含まれるので、応答監視手段が行う時間監視が完了するためには当該第1条件又は第2条件が満たされる必要がある。当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの応答の所定時間以内での到着に伴う当該通信制御部からの報告があった場合には、第1条件を満たすことになり、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送完了後からの時間監視が完了する。よって、通信制御部とウェブサーバとの間の通信が適正に行われたことを知ることができる。
【0023】
一方、当該通信データの当該ウェブサーバへの送信後における、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの応答の到着に伴う当該通信制御部からの報告がないままで、予め定められた所定時間が経過した場合には、当該第2条件を満たすことになる。この場合は、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送完了後からの時間監視がタイムアウトにより終了する。
【0024】
また、本発明の通信端末装置では、前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データの前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への最初の送信によってなされる、こととすることができる。
【0025】
この場合には、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの最初の応答データの、当該通信制御部から当該通信アプリケーション部への最初の送信によって、該通信アプリケーション部は、当該ウェブサーバからの応答の到着を知ることができる。また、当該送信を受信しないときは、当該応答の到着がなかったことを知ることができる。
【0026】
また、本発明の通信端末装置では、前記報告は、前記通信データに対応する前記ウェブサーバからの最初の応答データを受信した旨の前記通信制御部から前記通信アプリケーション部への通知によって行われる、こととすることができる。
【0027】
この場合には、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの最初の応答データを受信した旨が、当該通信制御部から当該通信アプリケーション部へ通知されることによって、該通信アプリケーション部は、当該ウェブサーバからの応答の到着を知ることができる。また、当該送信を受信しないときは、当該応答の到着がなかったことを知ることができる。
【0028】
また、本発明の通信端末装置では、前記第2条件が満たされた場合に、前記通信アプリケーション部は、前記ウェブサーバとの間の通信で不具合が発生したと判断する、こととすることができる。
【0029】
ここで、第2条件を満たすとは、当該通信データの当該ウェブサーバへの送信後における、当該通信データに対応する当該ウェブサーバからの応答の到着に伴う当該通信制御部からの報告がないままで、予め定められた所定時間が経過した場合である。この場合は、通信アプリケーション部による通信制御部へのデータ転送完了後からの時間監視はタイムアウトにより終了する。よって、この場合には、通信制御部とウェブサーバとの間の通信が所定時間内には行われなかったことを、通信に不具合が発生したと判断することとする。
【0030】
また、本発明の通信端末装置では、移動通信網に接続された基地局と無線通信を行う無線通信手段を更に備える、こととすることができる。この場合、当該通信端末装置は移動通信端末装置となる。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように、本発明の通信監視方法によれば、ネットワークを介したウェブサーバへの接続時の通信について合理的な監視を行うことができるという効果を奏する。
【0032】
また、本発明の通信端末装置によれば、ネットワークを介したウェブサーバへの接続時の通信について合理的な監視を行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を、図1〜図6を参照しつつ説明する。なお、これらの図においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0034】
<構成>
図1には、移動通信端末装置である携帯電話装置10を含むシステム構成100の概略が示されている。携帯電話装置10は基地局51と無線通信を行い、基地局51を介してネットワーク50に接続され、さらに、ネットワーク50には、ウェブサーバ60が接続されている。また、図1には基地局51が代表的に示されているが、実際には複数の基地局が接続されている。
【0035】
図2には、携帯電話装置10の外観構成が概略的に示されている。ここで、図2(A)には、携帯電話装置10の外観の正面図が示され、図2(B)には、携帯電話装置10の外観の背面図が示されている。
【0036】
図2(A)及び図2(B)に総合的に示されるように、携帯電話装置10は、(a)携帯電話本体11と、(b)電話番号を入力するためのテンキー、及び、動作モードの切換等の各種指令を、後述する制御部21(図3参照)に入力するためのファンクションキーを有する操作部12と、(c)操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示手段としての表示部13とを備えている。また、携帯電話装置10は、(d)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ14と、(e)集音時に音を入力したり、通話時に音声を入力したりするためのマイクロフォン15と、(f)着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ16と、(g)基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ17とを備えている。
【0037】
携帯電話本体11は、その内部に、図3に示されるように、(i)携帯電話装置10全体の動作を統括制御する制御部21と、(ii)アンテナ17を介して、基地局との間で無線信号の送受信を行う送受信部22と、(iii)制御部21で実行されるプログラムや各種データを格納する、読出専用メモリ(ROM)素子やランダムアクセスメモリ(RAM)素子を有する記憶部23とを備える。
【0038】
制御部21は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理装置(DSP)等を備えており、一般的な携帯電話機能を実現するために、様々なデータ処理を行うとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行うようになっている。かかる制御部21において実行されるプログラムとして、ウェブサイトを閲覧するためのウェブブラウザ31及びネットワーク50を介した通信を制御する通信制御部32とがある。
【0039】
ウェブブラウザ31は、携帯電話装置10とウェブサーバ60との間の通信を監視する通信監視部33(応答監視手段)、及び通信制御部32にデータを転送するデータ転送部34(データ転送手段)を備えて構成されている。
【0040】
図4に示されるように、データ転送部34は、ウェブブラウザ31からの指示に従い、通信制御部32に対し、データを転送する。通信監視部33は、データ転送部34からのデータの転送の開始や完了の報告に従い、タイマ25を用いて、通信状態のタイマ監視を行う。
【0041】
通信制御部32は、データ転送部34から送信されたデータを受信し、送受信部22を介して外部ネットワークに対して当該データを送信する。また、外部ネットワークより送受信部22を介してデータを受信し、当該データをデータ転送部34に転送する。
【0042】
また、記憶部23の内部にはコンテンツ記憶領域24を備えている。コンテンツ記憶領域24には、ウェブサーバ60等へ送るコンテンツやウェブサーバ60等から取得したコンテンツが格納される。
【0043】
<動作>
ネットワーク上のウェブサーバとの間で携帯電話装置10が通信を行っている状態において、ウェブサーバに対し、コンテンツデータを送信する場合を想定する。当該動作を行うにあたっては、図5に示すように、まず、通信監視部33が、コンテンツ記憶領域24からコンテンツデータを読み出し、データ転送部34が、通信制御部32への当該データの転送を開始する。この転送はデータ量が大きい場合には、当該データを分割して行われる。
【0044】
当該データの通信制御部32への最後の転送がなされたタイミングで、通信監視部33は、タイマ25を用いて、タイマ監視を開始する。
【0045】
一方、通信制御部32は、当該データをウェブサーバ60に対して転送するため、HTTP通信を開始する。すると、ウェブサーバ60は、これに対応して、HTTP応答を通信制御部32に返送する。
【0046】
続いて、通信制御部32は、HTTP応答によって受信したデータを通信監視部33に対して転送する。この場合も、データ量は大きいため、データを分割して転送する。
【0047】
この際、通信制御部32が通信監視部33に行う最初の応答転送が、通信監視部33に、所定時間内に到着すると、通信監視部33は、タイマ監視を完了する。この場合は、タイマ25により観測された時間は、図5のTAであり、TAが所定時間より短かったことを示している。よって、通信が適切に行われていることが確認できたことになる。また、ここでいう「所定時間」は、通信監視部33において予め適切に定められている。
【0048】
一方、通信制御部32が通信監視部33に行う最初の応答転送が、通信監視部33に、所定時間内に到着しないと、通信監視部33は、タイマ監視をタイムアウトにより終了する。この場合は、応答転送にかかった時間は、図5のTAであるが、TAが所定時間を越えたことを示している。よって、通信が適切に行われているとは確認できなかったことになり、通信に何らかの不具合が起きたことが判断できる。
【0049】
以上説明したように、本実施形態においては、この通信端末装置10では、まず、ウェブブラウザ31とウェブサーバ60との通信中に、データ転送部34が、通信監視部33から、ネットワークを介した送受信の制御を行う通信制御部32に、当該ウェブサーバ60との通信内容のデータ転送を開始する。
【0050】
そして、通信監視部33から通信制御部32へのデータ転送が完了した際には、通信監視部33が、所定条件を満たすまで、ウェブサーバ60からの応答に関する時間監視を行う。これによって、通信監視部33による通信制御部32へのデータ転送が完了した後、所定条件を満たすまでの時間を監視することができる。
【0051】
また、本発明の通信端末装置では、通信監視部33が行う時間監視が完了するためには、所定条件として、第1条件又は第2条件が満たされる必要がある。当該通信データに対応するウェブサーバ60からの応答の所定時間以内での到着に伴う通信制御部32からの報告があった場合には、第1条件を満たすことになり、通信監視部33による通信制御部32へのデータ転送完了後からの時間監視が完了する。よって、通信制御部とウェブサーバ60との間の通信が適正に行われたことを知ることができる。
【0052】
一方、当該通信データのウェブサーバ60への送信後における、当該通信データに対応するウェブサーバ60からの応答の到着に伴う当該通信制御部からの報告がないままで、タイムアウトした場合には、当該第2条件を満たすことになる。この場合は、通信監視部33による通信制御部32へのデータ転送完了後からの時間監視が終了する。
【0053】
また、本発明の通信端末装置では、当該通信データに対応するウェブサーバ60からの最初の応答データの、通信制御部32から通信監視部33への最初の送信によって、該通信監視部33は、ウェブサーバ60からの応答の到着を知ることができる。また、当該送信を受信しないときは、当該応答の到着がなかったことを知ることができる。
【0054】
また、本発明の通信端末装置では、第2条件を満たした場合には、通信監視部33による通信制御部32へのデータ転送完了後からの時間監視はタイムアウトにより終了するが、この場合は、通信制御部32とウェブサーバ60との間の通信に不具合が発生したと判断することとする。
【0055】
<実施形態の変形>
なお、上記の実施形態では、通信制御部32が通信監視部33に行う最初の応答転送が、通信監視部33に所定時間内に到着したことを以って、通信監視部33はタイマ監視を完了する、とした。しかし、図6に示すように、通信制御部32が、ウェブサーバ60よりHTTP応答を受信したタイミングで、通信監視部33に、当該応答の受信の通知を出すことによって、これを受けた通信監視部33がタイマ監視を完了する、とすることもできる。
【0056】
この場合は、タイマ25により観測された時間は、図6のTBであり、TBが所定時間より短かったことを示している。よって、この場合も、通信が適切に行われていることが確認できたことになる。もちろん、この場合も上記の実施形態と同様に、通信制御部32が通信監視部33に行う最初の応答転送が、通信監視部33に所定時間内に到着しないと、通信監視部33は、タイマ監視をタイムアウトにより終了する。この場合は、応答転送にかかった時間は、図6のTBであるが、TBが所定時間を越えたことを示している。よって、通信が適切に行われているとは確認できなかったことになり、通信に何らかの不具合が起きたことが判断できる。
【0057】
また、上記の実施形態では、携帯電話装置に本発明を適用したが、携帯電話装置以外の移動通信端末装置に本発明を適用することもできる。さらに、移動通信端末装置以外の通信端末装置にも、本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明の通信端末装置は、ネットワークを介してウェブサーバとの通信を行う通信端末装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】携帯電話装置を含むシステムの概略図である。
【図2】携帯電話装置の外観を示す図である。
【図3】図2の装置の内部構造を示すブロック図である。
【図4】図2の装置におけるウェブブラウザ等の構成を示す図である。
【図5】図2の装置における通信監視部の動作を示すシーケンス図である。
【図6】変形例の動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0060】
10…携帯電話装置(通信端末装置)、11…携帯電話本体、12…操作部、13…表示部、14…通話用スピーカ、15…マイクロフォン、16…案内用スピーカ、17…アンテナ、21…制御部、22…送受信部、23…記憶部、24…コンテンツ記憶領域、25…タイマ、31…ウェブブラウザ、32…通信制御部、33…通信監視部(応答監視手段)、34…データ転送部(データ転送手段)、50…ネットワーク、51…基地局、60…ウェブサーバ、100…システム。
【出願人】 【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンクモバイル株式会社
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100112760
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 五雄


【公開番号】 特開2008−72606(P2008−72606A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−251208(P2006−251208)