| 【発明の名称】 |
通信制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】今宮 清美
【氏名】田口 実男
|
| 【要約】 |
【課題】複数の通信機器間における接続処理上の処理負荷を軽減し、通信におけるリアルタイム性を維持し得る通信制御装置を提供する。
【構成】管制卓21と無線機TT1との間といった通信機器間の接続処理を各管制卓21〜2n、接続部31〜3mそれぞれに設けられる分散処理部211〜2n1,311〜3m1で並行して行うようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 それぞれ通信機器が接続される複数の接続部と、 これら複数の接続部間を接続し、音声信号を伝送する複数の音声チャネルと前記音声信号を伝送するために必要な制御信号を伝送する制御チャネルとを有するネットワークとを具備し、 前記複数の接続部の各々は、 前記通信機器から通信要求が発生した場合に、前記ネットワークの制御チャネルを介して制御信号を送受信し、この送受信結果に基づいて、空いている音声チャネルを選択するチャネル選択手段と、 このチャネル選択手段により選択された音声チャネルを介して要求元の通信機器と要求先の通信機器との間で前記音声信号を通信させる制御手段とを備えたことを特徴とする通信制御装置。 【請求項2】 前記チャネル選択手段は、前記通信機器側で音声入力スイッチがオンされることで、前記ネットワークの制御チャネルを介して制御信号を送受信することを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、例えば航空管制システム等で使用される通信制御装置に関する。 【背景技術】 【0002】 現在、航空管制システム内の通信制御装置は、複数チャネルの音声信号及び音声入力スイッチのオン/オフを示す制御信号(PTT信号)を入力するための入力インタフェース部と、入力された音声信号及びPTT信号のチャネル出力先を切り替える集中処理部と、集中処理部により切り替えられた音声信号及びPTT信号をチャネル毎に同期させて出力する出力インタフェース部とを備えている(例えば、非特許文献1)。各チャネルには、管制卓といった航空管制機器や、無線通信機器、有線電話機等が接続される。 【0003】 すなわち、上記通信制御装置では、管制卓上の音声入力スイッチの押下に応じて、無線通信回線の制御、有線電話回線の呼制御及び管制卓間の通信制御を行うことができる。 【非特許文献1】レーダ技術 財団法人電子情報通信学会。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、上記通信制御装置では、同一時間帯に複数の通信機器からの接続要求が集中すると、集中処理部の処理負荷が増大してしまい、通信機器間においてリアルタイムな通信ができない場合がある。 【0005】 そこで、この発明の目的は、複数の通信機器間における接続処理上の処理負荷を軽減し、通信におけるリアルタイム性を維持し得る通信制御装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するために、この発明に係る通信制御装置は、それぞれ通信機器が接続される複数の接続部と、これら複数の接続部間を接続し、音声信号を伝送する複数の音声チャネルと音声信号を伝送するために必要な制御信号を伝送する制御チャネルとを有するネットワークとを具備し、複数の接続部の各々は、通信機器から通信要求が発生した場合に、ネットワークの制御チャネルを介して制御信号を送受信し、この送受信結果に基づいて、空いている音声チャネルを選択するチャネル選択手段と、このチャネル選択手段により選択された音声チャネルを介して要求元の通信機器と要求先の通信機器との間で音声信号を通信させる制御手段とを備えるようにしたものである。 【0007】 この構成によれば、通信機器間の接続処理が各接続部で並行して行われるため、同一時間帯に複数の通信機器から接続要求が集中した場合にも、これら複数の接続要求の処理を効率良く実行できる。従って、複数の通信機器間における接続処理上の処理負荷を軽減でき、通信におけるリアルタイム性を維持できる。 【発明の効果】 【0008】 以上詳述したようにこの発明によれば、複数の通信機器間における接続処理上の処理負荷を軽減し、通信におけるリアルタイム性を維持し得る通信制御装置を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。 【0010】 図1は、この発明の一実施形態に係わる通信制御装置の構成を示すブロック図である。図1において、符号1はLAN(Local Area Network)で、n(nは自然数)個の管制卓21〜2nと、m(mは自然数)個の接続部31〜3mが接続される。接続部31〜3mには、必要に応じて無線機や専用回線が接続される。 【0011】 また、管制卓21〜2nにはそれぞれ分散処理部211〜2n1が設けられ、接続部31〜3mにはそれぞれ分散処理部311〜3m1及びインタフェース部312〜3m2が設けられる。インタフェース部312〜3m2は、接続される通信機器との間のインタフェース処理を行うものである。 【0012】 分散処理部211〜2n1,311〜3m1は、図2に示すように、回線制御処理部41と、回線状態記憶部42と、音声信号出力処理部43と、音声信号入力処理部44とを備えている。なお、ここでは分散処理部211を代表して説明する。 【0013】 ここで、管制卓21のユーザが、音声入力スイッチ212を押して無線機TT1への通話を要求する操作を行なったとする。すると、管制卓21からスイッチオンを示す制御信号が発生する。この制御信号は、分散処理部211の回線制御処理部41に供給される。この制御信号を受信した回線制御処理部41は、LAN1の制御チャネルを介して制御信号を無線機TT1が接続される接続部31へ送信して、無線機TT1を呼び出す。そして、これに対し無線機TT1から応答信号(表示信号)が返送されると、回線制御処理部41は回線状態記憶部42に空きの音声チャネルを示す情報を記憶するとともに、音声信号出力処理部43及び音声信号入力処理部44に対し空きの音声チャネルを通知して無線機TT1との間で空きの音声チャネルを使用して通信処理を実行させる。 【0014】 かくして、管制卓21のユーザは、無線機TT1のユーザと音声通信を行なうことができる。 【0015】 次に、上記構成において、その運用動作を説明する。 以前は、図3に示す通信制御装置が適用されていた。まず、チャネル切替を行なう集中処理部51は、適当なネットワーク管理室に配置され、そこから各部屋へチャネルが敷設され、その端末にそれぞれの部屋で必要な管制卓61〜6n、インタフェース部71〜7mが取り付けられる。 【0016】 ここで、管制卓61のユーザが、無線機TT2への通話を要求する操作を行なったとする。すると、管制卓61からスイッチオンを示す制御信号が発生する。この制御信号は、図4に示すように、集中処理部51の制御信号受信処理部81に供給される。この制御信号を受信した制御信号受信処理部81は、制御信号を無線機TT2が接続されるインタフェース部71へ送信して、無線機TT2を呼び出す。そして、これに対し無線機TT2が応答すると、集中処理部51の回線制御処理部83は回線状態記憶部84に記憶される空きチャネルにより応答信号を管制卓61に返送するように表示信号出力処理部84を制御するとともに、音声信号処理部85に対し空きの音声チャネルを通知して管制卓61と無線機TT1との間で通信処理を実行させる。 【0017】 ここで、以前では、同一時間帯に管制卓61〜6nや通信機器から複数の接続要求が発生すると、集中処理部51の処理負荷が増大してしまい、通信機器間においてリアルタイムな通信ができない場合が生じた。 【0018】 そこで、本発明により、集中処理部51の処理を、管制卓21〜2n、接続部31〜3mそれぞれの分散処理部211〜2n1,311〜3m1に分散することにより、通信におけるリアルタイム性を維持できるようになる。 【0019】 以上のように上記実施形態では、管制卓21と無線機TT1との間といった通信機器間の接続処理を各管制卓21〜2n、接続部31〜3mそれぞれに設けられる分散処理部211〜2n1,311〜3m1で並行して行うようにしている。 【0020】 従って、同一時間帯に管制卓21と無線機TT1との間、管制卓22と管制卓24との間の複数の接続要求が集中して発生した場合にも、これら複数の接続要求の処理を分散処理部211〜2n1,311〜3m1で効率良く実行でき、これによりLAN1上の通信におけるリアルタイム性を維持できる。 【0021】 また、上記実施形態では、各管制卓21〜2n、接続部31〜3mをLAN1により接続しているので、LAN1に空きの接続口がある限り、管制卓の増加や通信機器の追加に容易に対応することができる。 【0022】 なお、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】この発明の一実施形態に係わる通信制御装置の構成を示すブロック図。 【図2】図1に示した分散処理部の具体的構成を示すブロック図。 【図3】以前に考えられていた通信制御装置の構成を示すブロック図。 【図4】図3に示した集中処理部の具体的構成を示すブロック図。 【符号の説明】 【0024】 1…LAN、21〜2n,61〜6n…管制卓、31〜3m…接続部、41,82…回線制御処理部、42,83…回線状態記憶部、43…音声信号出力処理部、44…音声信号入力処理部、51…集中処理部、71〜7m,312〜3m2…インタフェース部、81…制御信号受信処理部、84…表示信号出力処理部、85…音声信号処理部、211〜2n1,311〜3m1…分散処理部、212…音声入力スイッチ、TT1,TT2…無線機。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
|
| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦
【識別番号】100091351 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 哲
【識別番号】100088683 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 誠
【識別番号】100108855 【弁理士】 【氏名又は名称】蔵田 昌俊
【識別番号】100075672 【弁理士】 【氏名又は名称】峰 隆司
【識別番号】100109830 【弁理士】 【氏名又は名称】福原 淑弘
【識別番号】100084618 【弁理士】 【氏名又は名称】村松 貞男
【識別番号】100092196 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 良郎
|
| 【公開番号】 |
特開2008−72510(P2008−72510A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−249908(P2006−249908) |
|