| 【発明の名称】 |
移動通信網におけるハンドオフ制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】松信 公一
【氏名】宮脇 勝志
【氏名】河嶋 猛
【氏名】▲会田▼ 浩二
【氏名】森山 史之
【氏名】ユン スクン
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| 【要約】 |
【課題】私設の移動通信網に適した移動端末のハンドオフ制御方法を提供する。
【構成】基地局制御装置が、移動端末とソース基地局との間に設定された第1周波数のトラフィックチャネルと同一周波数のトラフィックチャネルがターゲット基地局でも捕捉可能か否かを判定し、捕捉できない場合、ソース基地局とターゲット基地局の双方で捕捉可能な第2周波数のトラフィックチャネルを特定し、ソース基地局とターゲット基地局の双方に、移動端末との間に第2周波数のトラフィックチャネルの設定を要求し、移動端末に対して、ソース基地局との間のトラフィックチャネルの第2周波数への切替えと、ターゲット基地局へのソフトハンドオフの実行とを同時に指令する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基地局制御装置に接続された複数の基地局からなる移動通信網において、ソース基地局と通信中の移動端末をターゲット基地局にソフトハンドオフするためのハンドオフ制御方法であって、 上記基地局制御装置が、上記移動端末と上記ソース基地局との間に設定された第1周波数のトラフィックチャネルと同一周波数のトラフィックチャネルが上記ターゲット基地局でも捕捉可能か否かを判定し、 上記ターゲット基地局で上記第1周波数のトラフィックチャネルが捕捉可能な場合、上記基地局制御装置が、上記ターゲット基地局に対して、上記移動端末との間に上記第1周波数のトラフィックチャネルの設定を要求した後、上記移動端末に対して、上記ターゲット基地局へのソフトハンドオフの実行を指令し、 上記ターゲット基地局で上記第1周波数のトラフィックチャネルが捕捉できない場合、上記基地局制御装置が、上記ソース基地局とターゲット基地局の双方で捕捉可能な第2周波数のトラフィックチャネルを特定し、上記ソース基地局とターゲット基地局の双方に対して、上記移動端末との間に上記第2周波数のトラフィックチャネルの設定を要求した後、上記移動端末に対して、上記ソース基地局との間のトラフィックチャネルの上記第2周波数への切替えと、上記ターゲット基地局へのソフトハンドオフの実行とを同時に指令することを特徴とするハンドオフ制御方法。 【請求項2】 前記トラフィックチャネル周波数の切替えとソフトハンドオフの実行が、1つの制御メッセージで指令されることを特徴とする請求項1に記載のハンドオフ制御方法。 【請求項3】 前記制御メッセージとして、GHDM(General Handoff Direction Message)、EHDM(Extended Handoff Direction Message)、UHDM(Universal Handoff Direction Message)のうちの1つを使用することを特徴とする請求項2に記載のハンドオフ制御方法。 【請求項4】 前記基地局制御装置が、基地局毎にトラフィックチャネルとして割当て可能な周波数を示す管理テーブルを有し、該管理テーブルを参照して、前記ソース基地局とターゲット基地局の双方で捕捉可能な第2周波数のトラフィックチャネルを特定することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のハンドオフ制御方法。 【請求項5】 移動通信網が、公衆網に接続される私設の無線オフィスサービスシステム用の移動通信網であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のハンドオフ制御方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、移動通信網におけるハンドオフ制御方法に関し、更に詳しくは、特にCDMAを利用した無線オフィスサービスシステム用の移動通信網に適したハンドオフ制御方法に関する。 【背景技術】 【0002】 複数の基地局からなる移動通信網では、移動端末が現在通信中の基地局が形成している通信サービスエリア(以下、セルと言う)から、隣接する別の基地局が形成するセルに移動する時、基地局切替えのためのハンドオフ(またはハンドオーバー)が発生する。 【0003】 スペクトラム拡散を利用した符号分割多重接続(CDMA:Code Division Multiple Access)方式の移動通信網においては、各移動端末は、基準信号が互いに同期した基地局によって形成されたセル間を移動する場合、現在通信中の基地局(以下、ソース基地局と言う)と、移動先となる基地局(以下、ターゲット基地局と言う)との双方で、同一周波数のトラフィックチャネルを捕捉するソフトハンドオフを実行できる。ソフトハンドオフに成功すると、その後に基地局の切替えが発生しても、呼接続(通話)に途切れがない良好な通信品質を維持することが可能となる。 【0004】 しかしながら、ソフトハンドオフが成立するためには、移動端末が、ソース基地局との間でトラフィックチャネルとして使用中の割り当て周波数FAiと同じ周波数のチャネルで、ターゲット基地局とも通信できることが条件となる。ターゲット基地局と通信するためにチャネル周波数の切り替えが必要となった場合は、ソフトハンドオフに代えて、チャネル切り替えのための通信手順を前提としたハードハンドオフが実行される。 【0005】 ハードハンドオフは、移動端末が現在使用中の周波数FAiのトラフィックチャネルを一旦切り離した後、周波数FAjをもつ新たなトラフィックチャネルでソース基地局と再接続するための通信手順が必要となる。そのため、ハードハンドオフを実行すると、通話に瞬間的な切断が発生し、ソフトハンドオフと比較して通信品質が劣化する。また、通信環境によっては、新たなトラフィックチャネルへの切り替えに失敗する可能性がある。 【0006】 CDMA方式の無線通信網におけるチャネル切り替え(ハンドオフ)の手順については、例えば、社団法人電波産業界(ARIB:Association of Radio Industries and Business)の標準規格「ARIB_STD−T53」(非特許文献1)の「ARIB_STD−T53−C.S005−0v3」の2.6.6.3章で詳述されている。 【0007】 【非特許文献1】ARIB_STD−T53 社団法人電波産業界発行 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 例えば、企業の構内に設置された複数のローカルな無線基地局BTSからなる無線オフィスサービスシステム(Wireless Office Service:WOS)用の私設の移動通信網では、移動端末に割り当て可能な周波数リソースが、無線基地局(BTS)によって異なる場合がある。その理由は、構内では、建物および施設のレイアウトに依存して、従業員の分布の粗密があるため、従業員密度の比較的低い通信エリアに設置された無線基地局BTSでは、発生する通信の頻度から考えて、周波数リソース量(割り当て可能な周波数FAの数)を他の無線基地局よりも少なくした方が経済的となるからである。 【0009】 従って、WOS用の移動通信網では、互いに隣接したセルを形成している複数のBTSの中で、特定のBTSが他のBTSよりも割り当て可能な周波数(FA)が少なくなっている場合がある。移動端末が、FAリソースが同等のセル間を移動する場合は、ターゲット基地局側で、ソース基地局のセルで使用中のFAと同一のFAを捕捉して、ソフトハンドオフを実行することが可能となる。しかしながら、移動端末が、FAリソースの高いセルから低いセルに移動した時は、例えば、ソース基地局で割当てられていたFAが、ターゲット基地局ではFAリソースに含まれていなかったり、それがビーコン信号として使用されているために、トラフィックチャネルには使用不能となっている場合が発生する。 【0010】 このような状況下では、移動端末は、ソース基地局とターゲット基地局との境界エリア(ハンドオフエリア)において、現在使用中の周波数FAiをソース基地局とターゲット基地局とに共通する周波数FAjに切り替え(ハードハンドオフ)、ソース基地局に周波数FAjのトラフィックチャネルで接続された状態で、ターゲット基地局から周波数FAjのチャネルを捕捉(ソフトハンドオフ)することになる。 【0011】 この場合、移動端末は、上記ソース基地局とターゲット基地局が接続されている基地局制御装置との間で、ハードハンドオフのための通信手順と、ソフトハンドオフのための通信手順とを実行することになる。但し、ハンドオフのための制御メッセージは、ユーザ信号(音声信号)に優先して処理されるため、これらの制御メッセージの交信は、移動端末における音声信号の品質劣化要因の1つとなる。また、何らかの原因で、移動端末とソース基地局との間でのハードハンドオフに失敗すると、移動端末は、呼切断状態に陥るため、結果的に、ターゲット基地局へのソフトハンドオフにも失敗することになる。 【0012】 本発明の目的は、WOSのような私設の移動通信網に適した移動端末のハンドオフ制御方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、チャネル切替え時に音声信号品質の劣化が少ないハンドオフ制御方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0013】 上記目的を達成するため、本発明のハンドオフ制御方法は、 基地局制御装置が、移動端末とソース基地局との間に設定された第1周波数のトラフィックチャネルと同一周波数のトラフィックチャネルがターゲット基地局でも捕捉可能か否かを判定し、 上記ターゲット基地局で第1周波数のトラフィックチャネルが捕捉可能な場合、上記基地局制御装置が、上記ターゲット基地局に対して、上記移動端末との間に第1周波数のトラフィックチャネルの設定を要求した後、上記移動端末に対して、上記ターゲット基地局へのソフトハンドオフの実行を指令し、 上記ターゲット基地局で上記第1周波数のトラフィックチャネルが捕捉できない場合、上記基地局制御装置が、上記ソース基地局とターゲット基地局の双方で捕捉可能な第2周波数のトラフィックチャネルを特定し、上記ソース基地局とターゲット基地局の双方に対して、上記移動端末との間に上記第2周波数のトラフィックチャネルの設定を要求した後、上記移動端末に対して、上記ソース基地局との間のトラフィックチャネルの上記第2周波数への切替えと、上記ターゲット基地局へのソフトハンドオフの実行とを同時に指令することを特徴とする。 【0014】 尚、上記トラフィックチャネル周波数の切替えとソフトハンドオフの実行は、1つの制御メッセージで指令される。この場合、制御メッセージとしては、例えば、GHDM(General Handoff Direction Message)、EHDM(Extended Handoff Direction Message)またはUHDM(Universal Handoff Direction Message)を使用できる。 【発明の効果】 【0015】 本発明によれば、基地局制御装置が、移動端末に対して、ソース基地局との間のトラフィックチャネルの切替えと、ターゲット基地局へのソフトハンドオフの実行とを同時に指令しているため、移動端末と基地局制御装置との間で交信される制御メッセージ数が少なくなり、制御メッセージの処理に伴う通信品質の劣化を低減できる。また、ターゲット基地局へのソフトハンドオフを確実に実行できるため、仮に、ソース基地局との間のトラフィックチャネルの切替えに失敗した場合でも、移動端末は、ターゲット基地局を介して呼接続を維持することが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明の1実施例について図面を参照して説明する。 図1は、本発明のハンドオフ制御方法が適用される無線オフィスサービス(Wireless Office Service:WOS)システムを含む移動通信網の1例を示す。WOSシステムは、公衆網NWに接続されたセンタシステム10とローカルシステム20とからなっている。 【0017】 センタシステム10は、呼制御装置(CA)11と、公衆網接続用のメディア変換装置(MG)12と、保守・監視装置(OMS)13と、WOSシステムを管理する保守員とのインタフェースとなるOMSクライアント装置14とからなる。これらの装置は、バスBUS1で相互接続され、呼制御装置(CA)11には、WOSシステムの加入者情報を蓄積した加入者データベース15が接続されている。 【0018】 一方、ローカルシステム20は、基地局制御装置(RNC)21と、PBX50と接続するためのローカルなメディア変換装置(LMG)22と、複数のローカルな基地局(BTS)30(30−1、30−2、・・・)とからなり、これらの装置は、バスBUS2で相互接続されている。BTS30(30−1、30−2、・・・)は、企業の構内に配置され、それぞれが形成するセル31(31−1、31−2、・・・)内の移動端末61に対して、WOSエリアを提供している。 【0019】 センタシステム10とローカルシステム20は、回線Lによって相互接続されている。また、センタシステム10の呼制御装置(CA)11と、ローカルシステム20の基地局制御装置(RNC)21は、公衆網NWと接続されている。公衆網NWは、上記WOSシステムを公衆網基地局(BSC)40(40−1、40−2、・・・)と同等に扱う。 【0020】 加入者データベース15に登録された移動端末61は、WOSエリア内において、ローカル移動機(Local Mobile:LM)として扱われる。ローカル移動機LMは、WOSエリア内に位置した他のローカル移動機との間で、LM−LM間通信(内線通話)が可能となる。また、ローカル移動機LMは、PBX50に収容された内線電話機(local Land:LL)62との間で、LM−LL間通信(内線通話)が可能となる。WOSエリアの圏外に去った移動端末と、WOSエリア内に位置しているが加入者データベース15には未登録の移動端末は、公衆移動機(Public Mobile:PM)63として扱われ、公衆網基地局(BSC)40の管理下におかれる。 【0021】 WOSエリア内において、移動端末LMaが、或るBST30−iを介して、別の移動端末LMbに発呼した場合、呼接続要求は、BTS30−iを介して、センタシステム10の呼制御装置(CA)11に転送される。上記呼接続要求を受信したCA11は、加入者データベース15を参照して、発信端末LMaがWOSの加入者か否かを判定し、WOS加入者の場合は、着信番号を分析する。 【0022】 着信番号が示す移動端末がWOS加入者の移動端末LMbの場合、CA11は、加入者データベース15から移動端末LMbの位置情報を取得し、ローカルシステム20の基地局制御装置(RNC)21に呼設定を指示する。呼設定指示を受信したRNC21は、発信側BST30−iにトラフィックチャネルの割り当てを指示し、発信側BST30−iと着信側BST30−jとの間でLM−LM間通信のための所定の接続手順を実行する。 【0023】 図2を参照して、上述したWOSシステムで発生するハンドオフについて説明する。 ここでは、ローカルシステム20の基地局制御装置(RNC)21に接続されたBTS30−1、30−2、30−3が、それぞれセル31−1、31−2、31−3を形成しており、移動端末(LM)61が、セル31−1からセル31−2に移動する場合を想定する。 【0024】 セル31−1内でBTS30−1と通信中のLM61が、セル31−1と31−2との重なり領域(ハンドオフ領域)32に移動した時、BTS30−2(ターゲット基地局)からの受信電波が、BTS30−1(ソース基地局)からの受信電波よりも強くなって、ハンドオフの条件が成立する。セルの境界では、移動端末(LM)61は、その周囲に位置した複数のBTS30からの送信電波を同時に受信できる。逆に、LM61からの送信信号は、複数のBTS30で受信できるため、LM61は、複数のBTS30と同時に通信できる状態となる。 【0025】 図2に示すように、LM61がセル31−1とセル31−2の境界32に位置した場合、基地局制御装置(RNC)21は、BTS30−1と30−2から送られてくる同一LM61からの受信信号を分析し、品質信号が良好なBTSを選択して、上位装置(この例では、メディア変換装置12または22)と接続する。RNC21は、各移動端末が定期的または随時に送信する端末状態情報を監視すると共に、各BTS30におけるサービス状態を監視して、必要に応じて、各移動端末に使用周波数を切替えるための制御信号を送信する。 【0026】 図3は、本発明によるハンドオフ制御方法が有効となるソース基地局とターゲット基地局の割り当て周波数FAの関係を簡略的に示した図である。 ここでは、移動端末61が位置するセル31−1内のBTS30−1(ソース基地局)が、FA管理テーブル33−1が示すように、トラフィックチャネ用に割り当て可能な周波数FAとして、76ch、184ch、508chの3つのチャネル周波数を用意しており、移動端末61が、矢印71で示すように、FA:184chを使用して、BTS30−1と通信していると仮定する(セル内区間R1)。 【0027】 また、隣接セル31−2を形成しているBTS30−2(ターゲット基地局)では、FA管理テーブル33−2が示すように、トラフィックチャネル用に割り当て可能な周波数FAとして、76chのみが用意され、184chはビーコン信号に専用の周波数、508chは使用できない状態になっていたと仮定する。図3は、極端な例を示しており、実際の応用においては、BTS30−1とBTS30−2に共通する周波数FAの数はもっと多い。 【0028】 移動端末61が、セル境界領域32に到達し(61a)、ハンドオフ条件が成立した時、もし、セル31−2内のBTS30−2から、現在使用中のFA:184chと同一の周波数を捕捉できれば、移動端末61は、ソフトハンドオフによって、BTS30−1(ソース基地局)とBTS30−2(ターゲット基地局)の双方と通信しながら、セル境界領域32を通過することが可能となる(ハンドオフ区間Rho)。 【0029】 しかしながら、ここに例示したように、移動先となるセル31−2内では、現在使用中のFA:184chがトラフィックチャネルとして提供できない状態となっていた場合、セル境界領域32内に位置した移動端末61(61A)をBTS30−2(ターゲット基地局)にソフトハンドオフするためには、移動端末61(61A)がBTS30−1(ソース基地局)との通信で使用している周波数を、BTS30−1とBTS30−2に共通する割り当て周波数FA:76chに一旦切り替え(ハードハンドオフ:72)、その状態でBTS30−2(ターゲット基地局)にソフトハンドオフ(73)する必要がある。この場合、セル境界領域32を通過した移動端末61(61b)は、BTS30−1側のFA:76chを解放し、BTS30−2を新たなソース基地局として通信を継続することになる(セル内区間R2)。 【0030】 図4は、上述したように、ソース基地局との通信で使用中の周波数FAが、ターゲット基地局では捕捉できない場合に実行される従来のハンドオフ制御手順を示すシーケンス図である。ここでは、ソース基地局をBTS(S)、ターゲット基地局をBTS(T)と表記する。 【0031】 移動端末61は、ハンドオフ区間Rhoに到達すると、BTS(S)30−1に制御メッセージPSMM(Pilot Strength Measurement Message)を送信する(SQ1)。上記PSMMは、BTS(S)30−1から基地局制御装置RNC21に転送される(SQ2)。PSMMを受信したRNC21は、ターゲット基地局となるBTS(T)30−2のFA管理テーブルを参照して、移動端末61とBTS(S)との間の通信で現在使用中のFAがBTS(T)でも捕捉可能か否かを判定する(SQ3)。もし、現在使用中のFAがBTS(T)で捕捉できないと判った場合、RNC21は、BTS(S)30−1とBTS(S)30−2に共通するFAの中から、移動端末61に新たに割り当てるべきFAを特定する(SQ4)。図3に示した例では、移動端末61に新たに割り当てるべきFAとして、FA:76chが選択される。 【0032】 従来技術によれば、RNC21は、先ず、BTS(S)30−1に対して、移動端末61との接続チャネルをFA:76chに設定するための要求メッセージ(Setup Request)を送信する(SQ5)。BTS(S)30−1から上記チャネル設定要求に対する応答(Ch FA 76 Setup OK)を受信すると(SQ6)、RNC21は、移動端末61に対して、BTS(S)30−1との接続チャネル(トラフィックチャネル)をFA:76chに切替えさせるためのハードハンドオフ実行命令(Handoff Direction)を送信する(SQ7)。移動端末61は、上記命令に対する応答メッセージ(Handoff Completion)をRNC21に送信(SQ8)した後、BTS(S)30−1との接続チャネルをFA:76chに変更する(SQ9)。 【0033】 RNC21は、移動端末61から応答メッセージ(Handoff Completion)を受信すると(SQ8)、BTS(T)30−2に対して、移動端末61との接続チャネルをFA:76chに設定するための要求メッセージ(Setup Request)を送信する(SQ10)。BTS(T)30−2から上記チャネル設定要求に対する応答メッセージ(Ch FA 76 Setup OK)を受信すると(SQ11)、RNC21は、移動端末61に対して、BTS(T)30−2との接続チャネル(トラフィックチャネル)FA:76chを捕捉させるためのソフトハンドオフ実行命令(Handoff Direction)を送信する(SQ12)。RNC21は、移動端末61からFA:76chの捕捉完了を示す応答メッセージ(Handoff Completion)を受信すると(SQ13)、移動端末61のハンドオフ手順を完了する(SQ20)。 【0034】 上述したように、従来のハンドオフ制御では、移動端末61が現在使用中のトラフィックチャネルの周波数が、ターゲット基地局BTS(T)で捕捉できない状況となっていた場合、RNC21は、ハードハンドオフのための制御手順(SQ5〜SQ8)と、ソフトハンドオフのための制御手順(SQ10〜SQ13)とを別々に実行している。そのため、移動端末61にとっては、RNC21と交信する制御メッセージの量的増加が、通話情報の処理に影響を及ぼす。また、何らかの原因で、最初に行ったハードハンドオフに失敗した場合は、移動先BTS(T)に対するソフトハンドオフの実行前に呼が切断されてしまうため、通話そのものができなくなるという問題がある。 【0035】 図5は、ソース基地局との通信で使用している周波数FAが、ターゲット基地局で捕捉できない場合に実行される本発明によるハンドオフ制御手順を示すシーケンス図である。ここでは、従来技術と同じステップには、図4と同一の参照符号を適用することによって、説明を簡略化する。 【0036】 RNC21は、移動端末61からの制御メッセージPSMM(Pilot Strength Measurement Message)を受信した時、従来と同様、BTS(T)30−2のFA管理テーブルを参照して、移動端末61とBTS(S)との間の通信で現在使用中のFAがBTS(T)でも捕捉可能か否かを判定し(SQ3)、もし、捕捉できないと判った場合、BTS(S)30−1とBTS(S)30−2に共通するFAの中から、移動端末61に新たに割り当てるべきFAを特定する(SQ4)。 【0037】 本発明のハンドオフ制御では、移動端末61に新たに割り当てるべきFAとして、例えば、FA:76chを特定したRNC21が、BTS(S)30−1とBTS(T)30−2の双方に対して、移動端末61との接続チャネルをFA:76chに設定させるための要求メッセージ(Setup Request)を送信する(SQ5−1、SQ5−2)。RNC21は、BTS(S)30−1とBTS(T)30−2の双方から、上記上記チャネル設定要求に対する応答メッセージ(Ch FA 76 Setup OK)を受信すると(SQ6−1、SQ6−2)、移動端末61に対して、ハンドオフの実行命令(Handoff Direction)を送信する(SQ14)。 【0038】 上記ハンドオフの実行命令は、例えば、GHDM(General Handoff Direction Message)、EHDM(Extended Handoff Direction Message)、UHDM(Universal Handoff Direction Message)などのハンドオフ制御メッセージ形式で、移動端末61に通知される。本発明の特徴は、上記ハンドオフ制御メッセージにおいて、ハードハンドオフ対象を示すソース基地局のBTS情報およびFA情報と、ソフトハンドオフ対象を示すターゲット基地局のBTS情報およびFA情報とを同時に指定したことにある。 【0039】 移動端末61は、上記ハンドオフの実行命令を受信すると、上記命令に対する応答メッセージ(Handoff Completion)をRNC21に送信(SQ15)した後、ハードハンドオフ動作であるソース基地局との接続チャネルのFA:76chへの切り替えと、ソフトハンドオフ動作であるターゲット基地局での接続チャネルFA:76chの追加捕捉とを連続的(略同時に)に実行する(SQ16)。但し、応答メッセージ(Handoff Completion)は、ハンドオフ動作の実行後に送信してもよい。 【0040】 本発明によれば、仮に、ソース基地局30−1との接続チャネルの切り替えに失敗した場合でも、移動端末61は、ターゲット基地局30−2と通信可能な状態となっているため、呼接続を維持することが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0041】 【図1】本発明のハンドオフ制御方法が適用される無線オフィスサービス(Wireless Office Service:WOS)システムを含む移動通信網の1例を示す図。 【図2】WOSシステムで発生するハンドオフに関する説明図。 【図3】本発明によるハンドオフ制御方法が有効となるソース基地局とターゲット基地局の割り当て周波数FAの関係を簡略的に示した図。 【図4】従来技術によるハンドオフ制御手順を示すシーケンス図。 【図5】本発明によるハンドオフ制御手順を示すシーケンス図。 【符号の説明】 【0042】 10:センタシステム、11:呼制御装置、12:公衆網用メディア変換装置、13:保守・監視装置、14:OMSクライアント、20:ローカルシステム、21:基地局制御装置、22:ローカル用メディア変換装置、30:ローカル基地局、40:公衆網基地局、61、63:移動端末、62:内線電話機、NW:公衆網。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153465 【氏名又は名称】株式会社日立コミュニケーションテクノロジー 【識別番号】506071265 【氏名又は名称】コンテラ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月13日(2006.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000350 【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
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| 【公開番号】 |
特開2008−72293(P2008−72293A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−247873(P2006−247873) |
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