| 【発明の名称】 |
位置管理方法、位置管理装置、無線基地局、及び、無線端末 |
| 【発明者】 |
【氏名】神谷 弘樹
【氏名】高杉 耕一
【氏名】斎藤 洋
【氏名】石塚 美加
【氏名】俊長 秀紀
【氏名】東條 弘
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| 【要約】 |
【課題】無線端末の特性に応じた大きさのページングエリアを設定する。
【構成】無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおいて、無線基地局制御装置103は、各無線基地局の無線エリアが属する、広さの異なる複数のページングエリアの情報を記憶する位置情報DB104を備えており、各無線端末101の在圏ページングエリアが変更になった場合は、位置登録要求により新たな在圏ページングエリアの情報を受信して位置情報DB104に書き込む。無線端末101を呼び出す場合、無線基地局制御装置103は、位置情報DB104から呼び出し対象の無線端末101が在圏するページングエリアに属する無線基地局の情報を取得し、この情報で示される全ての無線基地局に対して、無線端末101を呼び出すよう指示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムに用いられる位置管理方法であって、 位置管理装置において、 記憶手段が、各無線基地局の無線エリアが属する、広さの異なる複数のページングエリアの情報を記憶し、 位置管理手段が、各無線端末の在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段に書き込む、 ことを特徴とする位置管理方法。 【請求項2】 前記位置管理手段は、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンの中から、前記無線端末それぞれについて一つ選択されたパターンの情報を前記記憶手段に書き込む、 ことを特徴とする請求項1に記載の位置管理方法。 【請求項3】 前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度を基に、複数の前記パターンから一つを選択する、 ことを特徴とする請求項2に記載の位置管理方法。 【請求項4】 前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度の履歴を元に、動的に前記パターンの再選択を行う、 ことを特徴とする請求項3に記載の位置管理方法。 【請求項5】 前記位置管理装置において、 呼出指示手段が、呼び出し対象の無線端末が在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段から読み出し、当該ページングエリアに属する無線エリアの無線基地局に対して、前記呼び出し対象の無線端末の呼出指示を出力する、 ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の位置管理方法。 【請求項6】 無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおける位置管理装置であって、 各無線基地局の無線エリアが属する、広さの異なる複数のページングエリアの情報を記憶する記憶手段と、 各無線端末の在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段に書き込む位置管理手段と、 を備えることを特徴とする位置管理装置。 【請求項7】 前記位置管理手段は、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンの中から、前記無線端末それぞれについて一つ選択されたパターンの情報を前記記憶手段に書き込む、 ことを特徴とする請求項6に記載の位置管理装置。 【請求項8】 前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度を基に、複数の前記パターンから一つを選択する、 ことを特徴とする請求項7に記載の位置管理装置。 【請求項9】 前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度の履歴を元に、動的に前記パターンの再選択を行う、 ことを特徴とする請求項8に記載の位置管理装置。 【請求項10】 呼び出し対象の無線端末が在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段から読み出し、当該ページングエリアに属する無線エリアの無線基地局に対して、前記呼び出し対象の無線端末の呼出指示を出力する呼出指示手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の位置管理装置。 【請求項11】 無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおける無線基地局であって、 無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンと、前記各パターンにおいて自無線基地局の無線エリアが属するページングエリアとの情報を報知する無線送信手段と、 無線端末から、前記無線送信手段により報知した情報の中から当該無線端末の属するパターンに対応して選択されたページングエリアの情報を設定した位置登録要求を受信する無線受信手段と、 前記無線受信手段により受信した位置登録要求を位置管理装置へ送信する送信手段と、 を備えることを特徴とする無線基地局。 【請求項12】 無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおける無線端末であって、 自身が在圏するページングエリアの情報を記憶する記憶手段と、 無線基地局から、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンと、前記各パターンにおいて当該無線基地局の無線エリアが属するページングエリアとの情報を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信した情報から、自身の属するパターンに対応したページングエリアの情報を選択し、選択したページングエリアの情報が前記記憶手段内に記憶されている自身の在圏するページングエリアの情報とは異なる場合に、選択したページングエリアの情報を設定した位置登録要求を前記無線基地局へ送信する位置登録手段と、 を備えることを特徴とする無線端末。 【請求項13】 当該無線端末自身の属するパターンを、当該無線端末の通信頻度、又は、移動頻度、あるいは、それらの履歴の情報を基に決定する手段、 をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の無線端末。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、無線ネットワークシステムにおける位置管理方法、位置管理装置、無線基地局、及び、無線端末に関する。 【背景技術】 【0002】 まず、ページングエリア方式について説明する。そこで、無線基地局を複数台配置し、これらの無線基地局は無線により無線端末と通信し、有線のネットワーク(以下、「NW」とも記載)を通して、無線端末とあて先の端末との通信を介在する移動体通信を想定する。 このとき、有線NW上の装置から無線端末を呼び出し、通信を開始するためにはその無線端末がどこの無線基地局のエリアにいるかを知る必要がある。このため、ある無線基地局のエリアに無線端末が移動した場合、有線NW上の装置に対して位置登録を行うことで当該無線端末の位置を通知し、NWからの呼び出しは位置登録の際に登録された無線基地局に対して行う必要がある。しかし、無線基地局エリア毎に位置登録を行うと位置登録の制御トラヒックが増大するため、いくつかの無線基地局を束ねたページングエリア(以下、「PA」と記載)単位で位置登録を行い、呼び出しをする方式が一般的である。このPAのサイズを適切化すれば、位置登録の制御トラヒックと、呼び出しの制御トラヒックを最小化できる。 【非特許文献1】ウォン及びリョン(V. Wong and V. Leung),”次世代パーソナルコミュニケーションネットワークのための位置管理(Location Management for Next-Generation Personal Communications Networks)”,IEEEネットワーク(IEEE Network),Vol.14,No.5,pp.18−24,2000 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ページングエリア方式において、無線端末の移動頻度、通信頻度が規定されれば、制御トラヒックを最小化するPAサイズを導くことができる。しかし、従来のページングエリア方式は、移動無線端末の移動頻度や通信頻度は無線端末毎に大きく変わらないことを前提としており、PAの大きさを無線端末ごと、あるいは、時間ごとに変化させるようにはなっていない。 しかし、たとえば物流、家電などを中心に小型のユビキタス無線センサ端末が大量にあるような場合、それぞれの移動頻度は固定から車載までさまざまであり、通信頻度も毎秒から年に1回程度までさまざまなものが混在する状況が考えられる。このような移動と通信の頻度が著しく異なるユビキタス無線端末が混在する環境下では、無線端末により移動頻度と、通信頻度が異なったり、動的に変化したりするため、PAサイズをNW全体で一律の基準で設定すると全体の制御トラヒックを最小化できない。そこで、位置登録、およびネットワークからの無線端末呼び出しの制御トラヒックを、無線端末の特性に応じたページングエリアを設定するなどの方法で低減し、無線端末の収容効率を上げることができる。 【0004】 本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線端末の特性に応じた大きさのページングエリアを設定することのできる位置管理方法、位置管理装置、無線基地局、及び、無線端末を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 前記課題を解決するために、本発明は、無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムに用いられる位置管理方法であって、位置管理装置において、記憶手段が、各無線基地局の無線エリアが属する、広さの異なる複数のページングエリアの情報を記憶し、位置管理手段が、各無線端末の在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段に書き込む、ことを特徴とする位置管理方法である。 【0006】 また、上記位置管理方法であって、前記位置管理手段は、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンの中から、前記無線端末それぞれについて一つ選択されたパターンの情報を前記記憶手段に書き込む、ことを特徴とする。 【0007】 また、上記位置管理方法であって、前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度を基に、複数の前記パターンから一つを選択する、ことを特徴とする。 【0008】 また、上記位置管理方法であって、前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度の履歴を元に、動的に前記パターンの再選択を行う、ことを特徴とする。 【0009】 また、上記位置管理方法であって、前記位置管理装置において、呼出指示手段が、呼び出し対象の無線端末が在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段から読み出し、当該ページングエリアに属する無線エリアの無線基地局に対して、前記呼び出し対象の無線端末の呼出指示を出力する、ことを特徴とする。 【0010】 また、本発明は、無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおける位置管理装置であって、各無線基地局の無線エリアが属する、広さの異なる複数のページングエリアの情報を記憶する記憶手段と、各無線端末の在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段に書き込む位置管理手段と、を備えることを特徴とする位置管理装置である。 【0011】 また、上記位置管理装置であって、前記位置管理手段は、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンの中から、前記無線端末それぞれについて一つ選択されたパターンの情報を前記記憶手段に書き込む、ことを特徴とする。 【0012】 また、上記位置管理装置であって、前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度を基に、複数の前記パターンから一つを選択する、ことを特徴とする。 【0013】 また、上記位置管理装置であって、前記位置管理手段は、前記無線端末の通信頻度、又は、移動頻度の履歴を元に、動的に前記パターンの再選択を行う、ことを特徴とする。 【0014】 また、上記位置管理装置であって、呼び出し対象の無線端末が在圏するページングエリアの情報を前記記憶手段から読み出し、当該ページングエリアに属する無線エリアの無線基地局に対して、前記呼び出し対象の無線端末の呼出指示を出力する呼出指示手段をさらに備える、ことを特徴とする。 【0015】 また、本発明は、無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおける無線基地局であって、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンと、前記各パターンにおいて自無線基地局の無線エリアが属するページングエリアとの情報を報知する無線送信手段と、無線端末から、前記無線送信手段により報知した情報の中から当該無線端末の属するパターンに対応して選択されたページングエリアの情報を設定した位置登録要求を受信する無線受信手段と、前記無線受信手段により受信した位置登録要求を位置管理装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする無線基地局である。 【0016】 また、本発明は、無線基地局の無線エリアを1つ以上束ねたページングエリア単位で無線端末の位置を管理する無線ネットワークシステムにおける無線端末であって、自身が在圏するページングエリアの情報を記憶する記憶手段と、無線基地局から、無線通信が可能な領域をページングエリアへ分割する複数のパターンと、前記各パターンにおいて当該無線基地局の無線エリアが属するページングエリアとの情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した情報から、自身の属するパターンに対応したページングエリアの情報を選択し、選択したページングエリアの情報が前記記憶手段内に記憶されている自身の在圏するページングエリアの情報とは異なる場合に、選択したページングエリアの情報を設定した位置登録要求を前記無線基地局へ送信する位置登録手段と、を備えることを特徴とする無線端末である。 【0017】 また、上記無線端末であって、当該無線端末自身の属するパターンを、当該無線端末の通信頻度、又は、移動頻度、あるいは、それらの履歴の情報を基に決定する手段、をさらに備えることを特徴とする。 【発明の効果】 【0018】 本発明によれば、多種多様な移動頻度と通信頻度の移動無線端末に対し、ページングエリア(PA)の大きさを無線端末毎に変えることにより、位置登録の制御トラヒック、呼び出しの制御トラヒックと通信時の無線基地局との接続処理の制御トラヒック、通信遅延を最適化できる。例えば、通信頻度が高く移動度の低い無線端末は小さいPA、通信頻度が低く移動度の高い無線端末は大きいPAとすることで、無線端末毎に無線の呼び出し効率を上げつつ、位置登録数を抑止することができる。また、通信遅延を減らしたい無線端末に対しては小さいPAを割り当てることで、前もって位置登録を行い、無線基地局との接続処理を完了させておくことにより、通信時の接続処理なしで通信させることが可能となり、通信遅延を減少させることができる。 特に制御トラヒックの削減は無線の帯域の節約につながるため、無線基地局に効率的に無線端末を収容することに寄与する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 本実施の形態では、無線端末毎の移動頻度と通信頻度をもとに、当該無線端末へ最適なページングエリア(以下、「PA」と記載)サイズを割り当てる。PAサイズが小さいほど、位置登録の制御トラヒックが増加するが、呼び出しの制御トラヒックは減少する。つまり、移動頻度が増大すれば、PAサイズを大きくすることで位置登録のトラヒックを減少できる。通信頻度が増大すれば、PAサイズを小さくすることで呼び出しのトラヒックを減少させることができる。 また、位置登録を行うと無線基地局との接続処理のシーケンスを完了し、次回同一無線基地局との通信時には接続処理のシーケンスは省略可能と仮定した場合、あらたなPAに移動し、位置登録を行った無線基地局との通信時には、接続処理に伴う制御トラヒックは発生せず、その後の通信時の遅延の増加を抑えることができる。つまり、PAサイズが小さいほうが、通信時の遅延が少なくなる。 このように、無線端末の移動頻度と通信頻度がわかれば、位置登録の制御トラヒック、呼び出しの制御トラヒックと通信時の無線基地局との接続処理の制御トラヒック、通信遅延を最適化するPAのサイズを算出することができる。 【0020】 図1は、無線ネットワークシステム全体の構成図である。同図において、無線ネットワークシステムは、無線端末101、当該無線端末101を無線回線にて収容する無線基地局105と、無線基地局105を制御する無線基地局制御装置103、及び、無線端末101の在圏エリアを記憶する記憶手段としての位置情報データベース104(以下、データベースを「DB」と記載)を備える位置管理装置と、無線端末101と通信を行う端末102からなる。同図においては、無線基地局105として、無線基地局105a、105bがある。無線基地局105a、105bと、無線基地局制御装置103とは、ネットワーク106を介して接続されており、無線基地局制御装置103と端末102とはネットワーク107を介して接続されている。ここで、ネットワーク106、107は有線ネットワークであるとする。 【0021】 図2は、位置情報DB104の保持する端末位置情報テーブルを示す図である。同図において、端末位置情報テーブルには、無線端末を識別する情報である端末IDごとに、当該無線端末が在圏するPAを特定するPA−ID(在圏PA−ID)、当該無線端末が属するPAの群番号(PA群番号)、当該無線端末の通信頻度及び移動頻度の情報が記憶されている。なお、PAの群番号とは、無線通信が可能な領域をPAへ分割するパターンを特定する番号である。 【0022】 図3は、位置情報DB104の保持するページングエリア情報テーブルである。ページングエリア情報テーブルには、各PA−IDがどの無線基地局105を束ねてPAを構成しているかが記述されている。同図において、ページングエリア情報テーブルは、在圏PA−IDと、当該在圏PA−IDが属するPA群の群番号、及び、当該在圏PA−IDに属する無線基地局105を識別する無線基地局IDとの情報が記憶されている。ここでは、群番号1は、1つのPAが1つの無線基地局のエリアから構成されるパターンであり、群番号2は、1つのPAが2つの無線基地局のエリアから構成されるパターンであり、群番号3は、1つのPAが3つの無線基地局のエリアから構成されるパターンである。 【0023】 図4は、図3により記述されたページングエリア情報テーブルの情報から、実際のエリアを図示したものである。同図において、左上の無線基地局ID0001のエリアは、PA−ID0001、0003、0006の三つのエリアに所属している。また、群番号が3であるPA−ID0001のPAは、無線基地局ID0001、0002、0003の無線基地局105の無線エリアからなり、群番号が2であるPA−ID0003のPAは、無線基地局ID0001、0004の無線基地局105の無線エリアからなり、群番号が1であるPA−ID0006のPAは、無線基地局ID0001の無線基地局105の無線エリアからなる。 【0024】 図5は、無線基地局105から定期的に報知されるエリア情報を示す図である。同図に示すように、無線基地局105からは定期的に、当該無線基地局が属するPA−IDと、当該PA−IDの属する群番号とがエリア情報として報知される。同図は、無線基地局105から報知されるエリア情報であり、在圏PA−ID0001及び群番号3、在圏PA−ID0003及び群番号2、ならびに、在圏PA−ID0006及び群番号1の組が報知されている。 【0025】 図6は、無線端末101の保持情報を示す図である。同図に示すように、無線端末101は、自分の端末IDと、自身が在圏するPA−ID(在圏PA−ID)及び自分の属する群番号とを記憶している。 【0026】 図7は、群番号変更のシーケンスを示す図である。無線基地局制御装置103が、群番号変更対象の端末IDを設定した端末情報要求を位置情報DB104へ送信する(ステップS11)。位置情報DB104は、当該端末IDにより特定される無線端末の通信頻度、移動頻度の情報を端末位置情報テーブルから読み出し、読み出した通信頻度、移動頻度を設定した端末情報応答を返送する(ステップS12)。無線基地局制御装置103は、受信した端末情報応答に設定されている通信頻度、移動頻度の情報をもとに、その無線端末の最適なPAのサイズを算出し、そのサイズのPAを構成している群番号を、新たな群番号として決める(ステップS13)。その後、新たに決めた群番号と、通知先となる群番号変更対象の無線端末の端末IDを設定した群番号設定要求を無線基地局105に送信し(ステップS14)、無線基地局105は受信した群番号変更要求を、当該群番号変更要求内に設定される端末IDにより特定される無線端末101に通知する(ステップS15)。無線端末101は、内部に記憶している保持情報内の群番号を、受信した群番号設定要求に設定されている群番号に変更する(ステップS16)。また、無線基地局制御装置103は、位置情報DB104の保持する端末位置情報テーブルに新たな群番号を書き込む。このように無線端末101の通信履歴からサービス中に動的にページングエリアのサイズ(群番号)を変更することができる。また、無線端末101の移動と通信の頻度については既知の情報を利用することにより、SO(サービスオーダー)時に固定的に群番号を設定してもよい。 【0027】 図8は、位置登録のシーケンスを示す図である。無線基地局105は、エリア情報として、自無線基地局が所属するPAのPA−IDをそのPAの群番号とともに定期的に報知する(ステップS21)。無線端末101は、報知された情報のなかから、自無線端末が属する群番号に該当するPA−IDを読み取り、この自無線端末にて記憶している保持情報内のPA−IDと比較する。比較の結果、同値であれば終了し、異なれば自無線端末の在圏PA−IDの情報を、報知された情報に含まれる、自無線端末の群番号に対応するPA−IDに変更する。そして、無線基地局105に対して自身の端末ID、新たな在圏PA−IDを設定した位置登録要求を送信する。その際、無線基地局105と無線端末101の間には接続処理がされていないので、無線端末101はリンク確立要求を送信し(ステップS23)、無線基地局105がリンク割当を送信することにより、無線基地局105と無線端末101の間に接続関係を確立し、接続状態となる(ステップS24)。無線基地局105は、位置登録要求を受信すると(ステップS25)、自身の無線基地局IDを付加して、無線基地局制御装置103に転送する(ステップS26)。無線基地局制御装置103は、位置情報DB104に対し、位置登録要求を転送する(ステップS27)。位置情報DB104は受信した情報をもとに、端末位置情報テーブル内の該当無線端末101の在圏PA−ID、在圏無線基地局ID、移動頻度の情報を更新する(ステップS28)。 【0028】 図9は、無線端末101を呼び出すシーケンスを示す図である。端末102からのデータ送信要求等で無線端末101を呼び出す状況になった場合、無線基地局制御装置103は、呼び出し先の無線端末101の識別情報(端末ID)を設定した呼出要求を端末102から受信する。無線基地局制御装置103は、呼び出し先となる無線端末101の端末IDと、この端末IDで特定される無線端末101から図8のステップS26において受信した位置登録要求内の在圏PA−ID及び基地局IDとを設定した位置検索要求を位置情報DB104に送信して問い合わせ、無線端末101の位置情報(在圏PAに属する無線基地局ID)を要求する(ステップS31)。位置情報DB104は、受信した位置検索要求から読み出した端末IDをキーにして端末位置情報テーブルから在圏PA−ID及びPA群番号を読み出し、さらに、読み出した在圏PA−ID及びPA群番号をキーにページングエリア情報テーブルから無線基地局IDを読み出す。位置情報DB104は、受信した端末IDと、読み出した無線基地局IDを設定した位置検索応答を無線基地局制御装置103へ返送する(ステップS32)。 【0029】 無線基地局制御装置103は、受信した位置検索応答内の無線基地局IDそれぞれに該当する無線基地局105全てに、呼び出し先の端末IDを設定した呼出要求を送信する(ステップS33、S34)。呼出要求を受信した各無線基地局105は、当該呼出要求内に設定されている端末IDを設定した呼出要求を報知して無線端末101を呼び出す(ステップS35)。自身の端末IDが設定された呼出要求を受信した無線端末101は、当該端末IDを設定した呼出応答を返送する。このとき、無線端末101と無線基地局105が接続状態になければ、無線端末101は無線基地局105へリンク接続を送信し(ステップS36)、リンク接続を受信した無線基地局105はリンク割当を行って無線端末101に通知することにより(ステップS37)、無線端末101と無線基地局105の間でリンクが確立され接続状態になった後、呼出応答を返送する(ステップS38)。無線基地局105は、受信した呼出応答を無線基地局制御装置103へ転送する。これにより、無線基地局制御装置103は、端末102と無線端末101間の通信パスを確立する。また、無線基地局制御装置103は、位置情報DB104の保持する端末位置情報テーブル内の通信頻度の情報を更新する。 【0030】 次に、PAのサイズの決定方法の例を以下に示す。無線基地局制御装置103は、無線端末101については、データ通信遅延の平均値を一定以下となるよう定め、かつ移動と通信の頻度を元に制御トラヒックが最小となるように、最適なPAの大きさを式(1)および式(1)’に基づき計算し、所属するPA群を決定する。基地局エリアからの退去間隔、通信の発呼間隔は指数分布と仮定する。 【0031】 もしくはまた、その際の移動に伴う制御トラヒックは、(位置登録の制御トラヒック)+(呼出の制御トラヒック)+(発信のときの制御トラヒック)の合計として式(2)により求めることができる。 【0032】 【数1】
【0033】 ただし、上記において、 Lt:データ通信遅延の平均値[sec.(秒)]、 La:接続処理に要する遅延[sec.]、 Ld:データ送受の遅延、 Ps:無線端末が認証済みでない確率、 Pa:PAの大きさ[基地局数/PA]、 a:着信率[1/sec.]、 β:発信率[1/sec.]、 μ:移動頻度[1/sec.]、 Ct:制御トラヒック[byte/sec.]、 Lm:接続処理トラヒック[byte/回]、 Lb:呼出トラヒック[byte/回]、 である。 【0034】 なお、群番号は上記のように、明示的に無線端末101と位置情報DB104においてサービス開始時に群番号を記憶しておく方法以外に、構造化した端末識別子(端末ID等)にPA階層番号(群番号)を入れておく方法などがある。例えば、端末識別子を群番号の総数で割った値を群番号とすることができる。 端末識別子に群番号の情報が含まれている場合、群番号を動的に変更する方法として端末識別子を群番号によって使い分ける方法などがある。 【0035】 また、動的に群番号を変更する場合、群番号の決定は上記の無線基地局105が行う方法の他に、無線端末101が行う方法がある。この場合、無線端末101は内部に保持する自己の通信速度、移動頻度及び履歴情報を元に最適なPAサイズを算出し、群番号を決定する。無線端末主導で群番号を動的に変更する場合、位置情報DB104に対する群番号変更の通知は、位置登録のシーケンス中の位置登録要求により送信する端末IDを複数使い分ける方法などにより実現できる。無線端末101と位置情報DB104は、予めSO時に端末ID、群番号、その群のPAサイズの情報の組を複数保持するよう設定しておく。そして、無線端末101は、群番号を変更するたび、その群番号に対応した端末IDを使用して無線基地局105へ位置登録要求を送信する。位置情報DB104は、受信した位置登録要求中の端末IDから無線端末を特定し、以前使用していた端末IDと異なる場合は、端末位置情報テーブル内の群番号を変更する。 【0036】 なお、上述の無線端末101、端末102、無線基地局制御装置103、位置情報DB104、ならびに、無線基地局105は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した無線端末101、端末102、無線基地局制御装置103、位置情報DB104、ならびに、無線基地局105の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。 【0037】 また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。 また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の一実施形態による無線ネットワークシステム全体の構成図である。 【図2】同実施の形態による位置情報DBが保持する端末位置情報テーブルを示す図である。 【図3】同実施の形態による位置情報DBが保持するページングエリア情報テーブルを示す図である。 【図4】同実施の形態によるページングエリアの構成図である。 【図5】同実施の形態による無線基地局の報知情報を示す図である。 【図6】同実施の形態による無線端末の保持情報を示す図である。 【図7】同実施の形態による群番号変更シーケンスを示す図である。 【図8】同実施の形態による位置登録シーケンスを示す図である。 【図9】同実施の形態による呼出シーケンスを示す図である。 【符号の説明】 【0039】 101・・・無線端末 102・・・端末 103・・・無線基地局制御装置 104・・・位置情報DB 105、105a、105b・・・無線基地局 106、107・・・ネットワーク
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004226 【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年8月30日(2006.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100108453 【弁理士】 【氏名又は名称】村山 靖彦
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| 【公開番号】 |
特開2008−60853(P2008−60853A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−234504(P2006−234504) |
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