| 【発明の名称】 |
ネットワーク・コミュニティシステム、ネットワーク・コミュニティの形成方法及びネットワーク・コミニュティシステム用プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 幹人
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| 【要約】 |
【課題】インターネットの技術を利用して、人間的コミュニケーションを促進する。
【構成】通信端末の登録機構は、人物登録サーバから送信された必要な対面コミュニケーション情報を登録する。通信端末の削除機構は、登録機構で登録された情報と、不要になった情報を削除する。位置情報サーバは、通信端末同士の接近を検出する。人物登録サーバは、N人の仲介者を介してリンクした情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要なコミュニケーション情報を前記通信端末に送信する。人物登録サーバは、情報の登録又は削除を対面コミュニケーション情報に反映させることで、対面コミュニケーション情報を流動的に管理する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信端末と、位置情報サーバと、人物登録サーバと、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティシステムであって、 前記通信端末は、登録機構と、削除機構と、を含み、 前記登録機構は、前記人物登録サーバから送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、 前記削除機構は、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除し、 前記位置情報サーバは、一の通信端末の近傍に他の通信端末が接近するのを検出し、 前記人物登録サーバは、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報とを前記一の通信端末に送信し、 さらに、前記人物登録サーバは、前記通信端末から送信される登録、削除の情報を受信して、情報の登録又は削除を前記対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する、ことを特徴とするネットワーク・コミュニティシステム。 【請求項2】 前記人物登録サーバは、設定された閾値を越えた情報を削除し、その削除した情報を前記対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する、請求項1に記載のネットワーク・コミュニティシステム。 【請求項3】 前記通信端末は、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション可能な情報に対する評価情報を出力し、 前記人物登録サーバは、前記通信端末から送信される評価情報を反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する、請求項1に記載のネットワーク・コミュニティシステム。 【請求項4】 前記人物登録サーバは、前記判定を行う際に、前記対面コミュニケーション情報をリンクの双方向で辿ることで、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定する、請求項1に記載のネットワーク・コミュニティシステム。 【請求項5】 通信端末と、位置情報サーバと、人物登録サーバと、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティの形成方法であって、 前記通信端末で、前記人物登録サーバから送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除する登録・削除ステップと、 前記位置情報サーバで、一の通信端末の近傍に他の通信端末が接近するのを検出する検出ステップと、 前記人物登録サーバで、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次の信頼であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報とを前記一の通信端末に送信する送信ステップと、 前記人物登録サーバで、前記通信端末から送信される登録、削除の情報を受信して、情報の登録又は削除を対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する管理ステップと、を実行することを特徴とするネットワーク・コミュニティの形成方法。 【請求項6】 前記人物登録サーバで、設定された閾値を越えた情報を削除し、その削除した情報を前記対面コミュニケーション情報に反映させて、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する、請求項5に記載のネットワーク・コミュニティの形成方法。 【請求項7】 前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション可能な情報に対する前記通信端末での評価情報を、前記対面コミュニケーション情報に反映させて、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する、請求項5に記載のネットワーク・コミュニティの形成方法。 【請求項8】 前記判定を行う際に、前記対面コミュニケーション情報をリンクの双方向で辿ることで、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定する、請求項5に記載のネットワーク・コミュニティの形成方法。 【請求項9】 通信端末と、位置情報サーバと、人物登録サーバと、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティシステム用プログラムであって、 前記通信端末を構成するコンピュータに、前記人物登録サーバから送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除する機能を実行させ、 前記位置情報サーバを構成するコンピュータに、一の通信端末の近傍に他の通信端末が接近するのを検出する機能を実行させ、 前記人物登録サーバを構成するコンピュータに、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次の信頼であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報とを前記一の通信端末に送信する機能と、前記通信端末から送信される登録、削除の情報を受信して、情報の登録又は削除を対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する機能を実行させることを特徴とするネットワーク・コミュニティシステム用プログラム。 【請求項10】 前記人物登録サーバを構成するコンピュータに、設定された閾値を越えた情報を削除し、その削除した情報を前記対面コミュニケーション情報に反映させて、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する機能を実行させる、請求項9に記載のネットワーク・コミュニティシステム用プログラム。 【請求項11】 前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション可能な情報に対する前記通信端末での評価情報を、前記対面コミュニケーション情報に反映させて、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する機能を実行させる、請求項9に記載のネットワーク・コミュニティシステム用プログラム。 【請求項12】 前記判定を行う際に、前記対面コミュニケーション情報をリンクの双方向で辿ることで、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定する機能を実行させる、請求項9に記載のネットワーク・コミュニティシステム用プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、高い信頼性の下で対面コミュニケーションを促進できるネットワーク・コミュニティシステム、ネットワーク・コミュニティの形成方法及びネットワーク・コミニュティシステム用プログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 考古学の知見によると、人類は約200万年前に誕生し、ほんの1万年前までの長きにわたって狩猟採集の生活を送ってきた。食料を求めて移動を強いられる生活様式のため、集団の規模は150人程度までと考えられる。そのかわり集団のすべての成員について、どんな人物であるかを相互に熟知し、人間の信頼関係のもとに良好な協力作業を行っていた。われわれ人間の脳は、この約200万年の間に、狩猟採集の生活様式に適応進化し、喜びも悲しみも150人までの人間信頼圏での生活に合わせてチューニングされた心的機能と見ることができる。 【0003】 1万年前に農耕が発明され定住が始まり、集団の人口が飛躍的に拡大する。村ができ、町ができ、都市や国家が形成された。しかし、1万年という年月は進化の歴史からするとごくわずかであり、脳はいまだに狩猟採集の生活様式に適応したままなのである。すなわち、数百人以上の人間が相互に理解して信頼関係のもとに協力作業をするようには、脳ができていないのである。ロビン・ダンバー(「ことばの起源−猿の毛づくろい、人のゴシップ」青土社)の調査によると、軍の小隊や宗教集団など、フラットな協力集団の最大はおよそ150人であり、人間信頼圏の人員規模の上限が150あたりにあることを示唆している。 【0004】 人間は数百人以上の集団を形成するために、新たな発明をした。それは記号である。対面による相互交流の手段であった言語は、文字に結晶化して象徴性を獲得し、記号となった。地位、教義、法、制度、貨幣、ブランドなどは、すべて集団を組織化するための記号である。集団が大きくなれば、すべての人間同士の信頼関係を築くのは難しくなる。そこで、記号に信頼を託することにより、集団への求心力を醸成するのである。これが、記号信頼圏の形成である。 【0005】 文明が始まってから現代まで、人間は大集団としての記号信頼圏を形成しながらも、家族、職場、地域のレベルでは、人間信頼圏を維持するという二重構造となっていた。マイヤース&ディーナー(「心のミステリ」日経サイエンス社に所収の論文)の調査によると、収入の大小(あるいは地位)と幸福感の大小には相関がないが、家庭的環境の相違(例えば既婚と未婚或いは離婚と)では、幸福感の大小に高い相関が見られており、われわれの感情が引き起こされる源は、記号信頼圏でなく、人間信頼圏にあると示唆される。 【0006】 近年、情報技術の進展により、記号の処理、蓄積、伝送が飛躍的に効率化した。これは記号信頼圏の強化に貢献してはいるが、人間信頼圏の拡大につながっていない。というのは、対面による人間のコミュニケーションは濃密であり、情報技術がいまだに十分には及んでいないのである。トール・ノーレットランダーシュ(「ユーザーイリュージョン−意識という幻想」紀伊国屋書店)によれば、発信者から切り離された記号は、発信者の意図も状況も失われて情報量が少ないから、処理がたやすい反面、最近のインターネットで見られるような中傷や誤解などの影の部分が浮き彫りになるのである。情報技術の進展に対する盲目的な追従は、旧来の人間信頼圏へと記号信頼圏が浸出することを許容し、われわれの幸福感の拠りどころを喪失させてしまう。 【0007】 そこで、重要となるのは、情報技術を人間信頼圏の拡大に利用して、幸福な社会形成に資することである。 【0008】 特に日本では、旧来対面コミュニケーションが重んじられていたのだが、今日アメリカから輸入されたインターネットの使い方が浸透して、対面コミュニケーションが軽んじられる傾向が出現した。そのような情報技術をコミュニケーションに応用した例が、特開2001―218268号、特開2003−110701号ほか多数の文献に見受けられる。 【特許文献1】特開2001−218268号公報 【特許文献2】特開2003−110701号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 しかしながら、現在開発されているコミュニケーションに関する情報技術は、記号信頼圏を重要視するものであり、記号に信頼を託して形成された集団側で作成された情報を個々人に供給し、その供給された情報に基づいて個々人が行動するものである。これらの方法では、情報技術を人間信頼圏の拡大に利用して幸福な社会形成に資することは不可能である。 【0010】 アメリカは国土が広く、人口密度が低いので、現在のインターネットの使われ方が必然であったが、日本のように人口密度が高い地域では、情報技術を対面コミュニケーションの促進に用いることが、産業振興に欠かせない。 【0011】 現在、MIXIなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスでは、情報技術によって友人を発見し対面コミュニケーションが促進される例が現われている。それらの利用形態では、拠点サイトに人間情報が集まる形式で運営されているので、情報が膨れ上がる一方で取捨選択されず、信頼できる人間情報の維持管理が不可能となっている。 【0012】 本発明の目的は、信頼できる人間のネットワークを個々人に応じて形成することを支援するネットワーク・コミュニティシステム、方法及びプログラムを提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0013】 前記目的を達成するため、本発明に係るネットワーク・コミュニケーションシステムは、通信端末と、位置情報サーバと、人物登録サーバと、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティシステムであって、 前記通信端末は、登録機構と、削除機構と、を含み、 前記登録機構は、前記人物登録サーバから送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、 前記削除機構は、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除し、 前記位置情報サーバは、一の通信端末の近傍に他の通信端末が接近するのを検出し、 前記人物登録サーバは、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報を前記通信端末に送信し、 さらに、前記人物登録サーバは、前記通信端末から送信される登録、削除の情報を受信して、情報の登録又は削除を前記対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する、ことを特徴とするものである。 【0014】 人間の信頼関係形成には、現状の情報技術は力不足であることから、対面のコミュニケーションを効率よく促進する必要がある。特に、日本では、旧来対面コミュニケーションが重んじられていたのだが、今日アメリカから輸入されたインターネットの使い方が浸透して対面コミュニケーションが軽んじられる傾向が出現した。 【0015】 アメリカは国土が広く人口密度が低いので、現在のインターネットの使われ方が必然であった。日本のように人口密度が高い地域では、情報技術を対面コミュニケーションの促進に用いることが、産業振興に欠かせない。ビジネスの場でも、異分野の専門家が互いに知り合うことで新たな協力活動を行う枠組みが、いわゆる異業種交流会という形でなされている。 【0016】 そこで、本発明は、対面コミュニケーションが可能な場に、既存の信頼関係を辿り、信頼できる可能性のある人間を発見する枠組みを情報技術で実現することを特徴とするものである。 【0017】 本発明はさらに、旧来の人間信頼圏が固定的であったものを、個人個人に応じた150人程度の人間信頼圏を形成支援するものであり、ひいては個々の人間信頼圏が重なり合うことで、人類全体がひとつの信頼ネットワークのもとに結ばれることを目指している。 【0018】 単にインターネットで世界中の人と会話できるといった現実的には利用されない「点の関係性」ではなく、自分の親友から親友へと次々と辿ると世界中の人々が結ばれているといった「線の関係性」は、人間的コミュニケーションを促進する。なお、自分の親友から親友へと次々に辿る場合、6次程度の遷移関係で世界中がカバーできるとされる(アルバート・ラズロ・バラバシの「新ネットワーク思考−世界のしくみを読み解く」NHK出版、ダンカン・ワッツの「スモールワールド・ネットワーク−世界を知るための新科学的思考法」阪急コミュニケーションズ)。 【0019】 以上の説明では、本発明は、ハードウェアとして、位置情報サーバと、人物登録サーバと、通信端末と、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティシステムを構成したが、これに限られるものではない。本発明は、方法、及びソフトウェアとして構築してもよいものである。 【0020】 本発明に係るネットワーク・コミュニティの形成方法は、通信端末と、位置情報サーバと、人物登録サーバと、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティの形成方法であって、 前記通信端末で、前記人物登録サーバから送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除する登録・削除ステップと、 前記位置情報サーバで、一の通信端末の近傍に他の通信端末が接近するのを検出する検出ステップと、 前記人物登録サーバで、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要なコミュニケーション情報を前記通信端末に送信する送信ステップと、 前記人物登録サーバで、前記通信端末から送信される登録、削除の情報を受信して、情報の登録又は削除を対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する管理ステップと、を実行する構成として構築する。 【0021】 本発明に係るネットワーク・コミュニティシステム用プログラムは、通信端末と、位置情報サーバと、人物登録サーバと、を用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニティシステム用プログラムであって、 前記通信端末を構成するコンピュータに、前記人物登録サーバから送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除する機能を実行させ、 前記位置情報サーバを構成するコンピュータに、一の通信端末の近傍に他の通信端末が接近するのを検出する機能を実行させ、 前記人物登録サーバを構成するコンピュータに、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記位置情報サーバが検出した接近情報と、前記N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要なコミュニケーション情報を前記通信端末に送信する機能と、前記通信端末から送信される登録、削除の情報を受信して、情報の登録又は削除を対面コミュニケーション情報に反映させることで、前記対面コミュニケーション情報を流動的に管理する機能を実行させる構成として構築する。 【発明の効果】 【0022】 本発明によれば、対面コミュニケーションのネットワークを情報機器のアシストで強化することによって、潜在的なコミュニケーションを啓発でき、信頼のネットワーク・コミュニティを構築できる。 【0023】 本発明によれば、当事者が相手方の信頼性を仲介実績などにより評価し、それが十分でない場合に、当事者が一方的に信頼関係を解除でき、かつ、解除されたことが相手方に明示的には伝わらないように構成することにより、信頼関係を取捨選択でき、信頼できる人間情報のみの維持管理を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。 【0025】 本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニティシステムは図1に示すように基本的構成として、位置情報サーバ1と、人物登録サーバ2と、通信端末3と、を有している。位置情報サーバ1と人物登録サーバ2とは、インターネット網などのネットワークを介して接続されている。人物登録サーバ2は、図示しない無線基地局とインターネット網などのネットワークを介して接続され、通信端末3は、図示しない無線基地局と無線通信を行い、この無線基地局を介して人物登録サーバと連繋されている。なお、通信端末3としては、一般的に携帯電話が用いられる。しかし、これに限られるものではない。要は、図示しない無線基地局と無線通信を行い、人物登録サーバ2と無線基地局を介して連繋可能なものであれば、いずれのものでもよい。また、図1に示すように、位置情報サーバ1と人物登録サーバ2とを別々のコンピュータで構成したが、これに限られるものではない。位置情報サーバ1と人物登録サーバ2とを一台のコンピュータにて構成してもよいものである。なお、本発明でコミュニティとは、対面のコミュニケーション或いは情報通信機器を媒介にしたコミュニケーションによって、親密に結び付けられている人間集団を指す。本発明でネットワークとは、情報通信ネットワークに限らず、情報通信ネットワークによって強められた人間的関係のネットワークを指すことがある。 【0026】 位置情報サーバ1は、検出機構4と、接近判定機構5と、記憶機構6と、を含み、一の通信端末3の近傍に他の通信端末3が接近するのを検出する。検出機構4と、接近判定機構5と、記憶機構6との構成を具体的に説明する。 【0027】 検出機構4は、通信端末3の所有者を含む対面コミュニケーションが可能な場を共有することを検出する。例えば、検出機構4は、通信端末4の所有者の物理的位置を割り出し、対面コミュニケーションが可能な場に入っている人間群を検出する(図4(a))、或いは通信端末4の所有者の行動に伴う物理的位置を割り出し、将来に対面コミュニケーションの場に入ることが予想される人間群を検出する(図4(b))。 【0028】 具体的に説明すると、検出機構4は、通信端末としてのPHS(登録商標)或いはGPS衛星を使った携帯電話などを用いて、通信端末の所有者(ユーザ)が存在する物理的位置を割り出し、その割り出した所有者と対面コミュニケーションが可能な場に入っている人間群を検出する。或いは検出機構4は、駅、商店街、百貨店などにおける商品決済を携帯電話で行う場合には、その決済者(携帯電話の所有者)の物理的位置を割り出し、その割り出した決裁者を、対面コミュニケーションが可能な場に入っている人間群として検出する。 【0029】 以上の検出機構4は、通信端末3の所有者の物理的位置を割り出し、対面コミュニケーションが可能な場に入っている人間群を検出する構成(図4(a))としたが、これに限られるものではない。検出機構4は、通信端末3の所有者の行動に伴う物理的位置を割り出し、将来に対面コミュニケーションの場に入ることが予想される人間群を検出する構成(図4(b))としてもよいものである。 【0030】 すなわち、人間は、その趣味趣向に基づいて行動をするものであるから、劇場やイベントなどの予約、チケット購入などの行動をとる。この行動に共通性をもつ人間は、趣味趣向が一致する傾向にあるから、将来に対面コミュニケーションが可能である。 【0031】 そこで、検出機構4は、劇場、イベントなどの予約、チケット購入などに際して、将来に前記対面コミュニケーションが可能なエリアに入ることが予想される人間群を検出する。この場合、検出機構4は、劇場、イベントなどの予約を行う端末、或いはチケット購入などのレジスタから、予約者或いは購入者の情報を、ネットワークなどを介して入手し、その情報に基づいて、将来に前記対面コミュニケーションが可能なエリアに入ることが予想される人間群を検出する(図4(b))。 【0032】 さらに、検出機構4は、前記検出した情報(図4(a),図4(b))を記憶機構6に送信すると共に、前記情報(図4(a))と情報(図4(b))とを識別する識別信号Cを接近判定機構5に送信する。 【0033】 記憶機構6は、検出機構4から出力される情報(図4(a),図4(b))を記憶する。前記記憶機構6は、検出機構4から情報(図4(a),図4(b))を受信すると、図4(a),図4(b)に示すテーブル形式のように分類して情報(図4(a),図4(b))を記憶する。 【0034】 具体的に説明すると、検出機構4が一定の領域に存在する通信端末3をリアルタイムで検出する場合、記憶機構6は、図4(a)に示すように、検出機構4で割り出した、対面コミュニケーション可能な場所データQ1〜Qn、場所データを割り出した時刻データT1〜Tnを、通信端末3の固有の識別データ31〜3n毎にテーブル形式で分類して記憶する。検出機構4により、通信端末1台が検出されたならば、場所データQ1、時刻データT1、識別データ31のデータセット(図4(a)の横1行)が得られる。検出機構4は、当該データセットを記憶機構6に送り、同時に、識別信号Cを接近判定機構5に送る。なお、検出機構4は、一定周期毎、例えば30分毎にポーリングを行って、通信端末3の場所を割り出す機能を実行してもよい。ポーリングをした場合には、同時に複数の通信端末が検出されることがあるので、複数のデータセットがまとめて記憶機構6へと送られる。なお、検出機構4が通信端末3を検出する際には、一定の大きさの地域を設定し、対面コミュニケーション可能な場所としてもよい。当該地域の大きさは、例えば、通行人が多い繁華街では100m四方,車での移動が中心となる郊外地域では1km四方のように、実際に想定される対面コミュニケーションの形態に応じて設定するとよい。 【0035】 記憶機構6は、検出機構4から送られるデータセットを、図4(a)に示す形式で次々と記憶する。記憶機構6は、データセットが記憶されてから一定時間(例えば1時間)経過した場合、当該データセットを消去し、次のデータセットの格納に備えて空き記憶領域を確保する。 【0036】 検出機構4が将来に対面コミュニケーションが可能なエリアに入ることが予想される人物群を検出する場合、記憶機構4は図4(b)に示すように、対面コミュニケーション可能な場所データ、対面コミュニケーション可能と推測される将来の時刻データを、通信端末3の固有の識別データ31〜3n毎にテーブル形式で分類して記憶する。対面コミュニケーション可能な場所データとしては、イベントが行われる例えば“カザルスホール”の名称が用いられる。対面コミュニケーション可能と推測される将来の時刻データとしては、イベントが行われる年月日の時刻データが用いられる。検出機構4により、通信端末1台が検出されたならば、場所データ、時刻データ、識別データのデータセット(図4(b)の横1行)が得られる。検出機構4は、当該データセットを記憶機構6に送り、同時に、識別信号Cを接近判定機構5に送る。なお、対面コミュニケーション可能な場所データ、対面コミュニケーション可能と推測される将来の時刻データは、図4(b)に示す情報に限られるものではない。 【0037】 記憶機構6は、検出機構4から送られるデータセットを、図4(b)に示す形式で次々と記憶する。記憶機構6は、データセットの、対面コミュニケーション可能と推測される将来の時刻データが指し示す時刻を過ぎた場合、当該データセットを消去し、次のデータセットの格納に備えて空き記憶領域を確保する。例えば図4(b)の先頭行のデータセットは、8月15日午後6時を経過すると、もはや将来の時刻ではなくなるので、消去対象となる。 【0038】 なお、図4に示すテーブル形式は一例であって、記憶機構6は、図4(a),図4(b)に示すテーブル形式以外のテーブル形式で情報を分類して記憶してもよいものである。 【0039】 接近判定機構5は、検出機構4から送信される識別信号Cを受信すると、受信した識別信号Cに基づいて、図4(a)に示す情報又は図4(b)に示す情報を選択して、記憶機構6から読み出し、読み出した情報に基づいて、リアルタイムで検出された図4(a)に示す情報、或いは図4(b)に示す情報に基づいて、対面コミュニケーションが可能な場における人物群の接近を判定する。 【0040】 具体的に説明すると、接近判定機構5は、図4(a)に示す情報を検出したことを示す識別信号Cを受信した場合、記憶機構6から図4(a)に示す情報を読み出す。そして、記憶機構6に最近に記憶されたデータセットと、場所データが一致し、時刻データが近接する他のデータセットを探し出し、発見できれば、最近に記憶された当該データセット内の識別データが示す通信端末が、発見されたデータセット内の識別データが示す通信端末と接近していると判定される。図4(a)に示す例では、第5行目のデータセットが最近に記憶されたとした場合、接近判定機構5は、図4(a)に示す記憶情報から、第5行目のデータセットに加えて場所データQ1が一致する第1行目のデータセットに注目し、時刻データT1,T2と、通信端末の固有の識別データ31,35とを読み出し、時刻データT1とT2との差分を算出し、その差分が、対面コミュニケーションが可能な時間内(例えば30分)である場合、一定の領域内、すなわち対面コミュニケーション可能な場に通信端末31,35の所有者がそれぞれ接近しているとして判定する。 【0041】 接近判定機構5は、図4(b)に示す情報を検出したことを示す識別信号Cを受信した場合、図4(b)に示す情報を記憶機構6から読み出す。そして、記憶機構6に最近に記憶されたデータセットと、場所データと時刻データが一致する他のデータセットを探し出し、発見できれば、最近に記憶された当該データセット内の識別データが示す通信端末が、発見されたデータセット内の識別データが示す通信端末と接近していると判定される。図4(b)に示す例では、第4行目のデータセットが最近に記憶されたとした場合、接近判定機構5は、図4(b)に示す記憶情報から、第4行目のデータセットに加えて場所データと時刻データが一致する第1行目のデータセットに注目し、通信端末の固有の識別データ31,34とを読み出し、将来対面コミュニケーション可能な場に通信端末31,34の所有者がそれぞれ接近すると見込まれるとして判定する。図4(b)に示す例では、対面コミュニケーション可能な場所データ“カザルスホール”で、時刻データ“8月15日、午後6時”に行われる例えばイベントに参加するため、通信端末31,34の所有者である人物群が“カザルスホール”に接近しているものと判定される。 【0042】 接近判定機構5は、判定結果を示す判定信号Eに、図4(a)或いは図4(b)の情報に基づいて判定した人物群が相互に接近していることを示す判定結果を含めて、位置情報サーバ2に送信する。 【0043】 人物登録サーバ2は、接近報知機構7と、信頼関係判定機構8と、データベース9と、を含み、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末3の所有者が対面コミュニケーション可能な信頼できる人物であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記位置情報サーバ1が検出した接近情報と、前記該当者との対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報を前記通信端末3に送信する。信頼関係判定機構7と、接近報知機構8と、データベース9との具体的な構成について説明する。 【0044】 接近報知機構7は、位置情報サーバ1の接近判定機構5から送信された判定信号Eを受信した後、信頼関係判定機構8からの送信開始信号Pをトリガとして、判定信号Eに含まれている通信端末3の識別データ(例えば31,35)を読み取って、その識別データに該当する通信端末3にそれぞれ、対面コミュニケーションが可能な人物の接近情報Fを送信する。例えば、通信端末31,35の所有者をそれぞれG1、G5とするとき、通信端末31に「近くにいるG5さんに連絡をとってみたらいかがでしょうか」と、通信端末35に「近くにいるG1さんに連絡をとってみたらいかがでしょうか」と、接近情報Fを送信する。 【0045】 データベース9は、対面コミュニケーションが可能な信頼できる人物を特定するに必要な情報を記憶・管理する。例えば、データベース9は、個人の申し出により、対面コミュニケーションを行う当事者G1,G2,G3,G4・・・毎に、対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な相手方H1,H2,H3,H4・・・の情報を関連付けて、対面コミュニケーションのリスト情報をテーブル方式で記憶・保持している。相手方H1,H2,H3・・・には、例えば前記該当者の親友情報が該当する。つまり当事者G1の相手方H1は、G1が信頼できる親友複数人のリストとなる。 【0046】 接近報知機構7が接近情報Fを送信する際には、相手方の携帯電話番号や電子メールアドレスなどの通信を可能とさせる個別情報を報知してもよいが、個人情報の意図せぬ流出の恐れがあるので、通信端末3の利用に基づいて、当該個人に了解を得たうえで報知するのがよい。また、対面コミュニケーションのための相手が互いに特定できればよいので、何らかのトークン(携帯端末の点滅やチャイム、イメージ画、或いは相手の顔写真)を伝送するのもよい。 【0047】 データベース9が記憶・管理しているリストについて、図1及び図2を用いて具体的に説明する。データベース9には、個人の申し出により、対面コミュニケーションを行う当事者G1,G2・・・Gnの情報を管理する個別情報が入力される。この個別情報には、携帯電話番号、電子メールアドレス、預金口座番号、住民基本台帳登録番号などの個人を識別可能な種々のデータが用いられる。この個別情報を用いて対面コミュニケーションを行う当事者G1,G2・・・Gnの情報が管理される。図1の例では、個別情報を用いて、対面コミュニケーションを行う当事者G1,G2・・・Gn、例えば“Aさん”、“Bさん”・・・が管理される。なお、前記当事者G1,G2,G3,G4・・・は、それぞれ通信端末3を所有しているものとする。 【0048】 さらに、データベース9には、個人の申し出により、個別情報で管理される個々の当事者G1,G2・・・Gnに対して、対面コミュニケーションが可能な信頼できる人物を特定するに必要な情報である相手方H1,H2・・・のデータが入力され、個別情報で管理される個々の当事者G1,G2・・・Gn、例えば“Aさん”に対して、対面コミュニケーションが可能な信頼できる人物を特定する相手方H1,H2・・・、例えば“Bさん”、“Dさん”のデータが対応付けして分類され、記憶される。対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定する相手方H1,H2,H3,H4・・・は、それぞれ通信端末3を所有している物とする。 【0049】 さらに、データベース9には、個人の申し出によって、個別情報で管理される個々の当事者G1,G2・・・Gnと、対応付けられる対面コミュニケーションが可能な信頼される相手方H1,H2・・Hnの属性J1,J2・・・が入力される。この属性J1,J2・・・としては図2に示すように、当事者と相手方との関係、当事者からみた相手方のプロフィールなどが挙げられる。 【0050】 以上のように、個人の申し出に応じて、当該個人の当事者Gの情報と、相手方Hの情報と、属性Jの情報が入力されると、これらの情報がデータベース9に図1に示すリスト情報Lとして記憶される。リスト情報Lにおける、1人の当事者Gにつき相手方H内の人物情報の数は、150人程度に制限される。データベース9に記憶されたリスト情報Lの内容は、該当する当事者のみが閲覧可能とする。 【0051】 図1に示す信頼関係判定機構8は、位置情報サーバ1の接近判定機構5から信号Eを受信すると、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報(図5,図6)に基づいて、前記接近する通信端末3の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報(図6の情報)を接近する通信端末3に送信する。また、信頼関係判定機構8は、接近報知機構7に前記送信開始信号Pを出力する。 【0052】 信頼関係判定機構8が接近する通信端末3の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定するとは、信頼関係の上限がN次仲介の信頼関係である場合ばかりでなく、N次仲介以下の信頼関係であるか否かを判定する場合も含まれる。すなわち、信頼関係の上限がN次仲介の信頼関係であって、信頼関係の下限が1次仲介の信頼関係である範囲内において、信頼関係判定機構8は、当事者と相手方との信頼関係を判定する。N次仲介とは、当事者と相手方との間にN人の仲介者が介在する場合を意味し、1次仲介とは、当事者と相手方との間に1人の仲介者が介在する場合を意味する。 【0053】 信頼関係判定機構8の具体的な機能を、図5及び図6に基づいて説明する。 【0054】 読み出したデータベース9のリスト情報Lには図5に示すように、例えば人物G1と人物G2と、登録人物Y1〜Y20が含まれているものとする。この場合、人物G1とG2とは、図4(a)及び図4(b)に示す固有の識別データ31〜3nを有する通信端末3の所有者である。仮に、固有の識別データが31である通信端末3の所有者が人物G1、固有の識別データが32である通信端末3の所有者が人物G2であるとして説明する。また、人物G1が当事者であり、人物G2が相手方として説明する。 【0055】 図5に示すリスト情報の場合、当事者G1に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y1,Y2,Y3の情報がリストアップされている。人物Y3に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物G1,Y5の情報がリストアップされている。人物Y5に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y3,Y4,Y8の情報がリストアップされている。人物Y8に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y5,Y6,Y7,Y9の情報がリストアップされている。人物Y9に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y8,Y10の情報がリストアップされている。人物Y10に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y9,Y11,Y12,Y13の情報がリストアップされている。人物Y13に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y10,Y14,Y15の情報がリストアップされている。人物Y15に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y13,Y16の情報がリストアップされている。人物Y16に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y15,Y17及び相手方G2の情報がリストアップされている。相手方G2に関する対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するために必要な情報として、人物Y16,Y18,Y19,Y20の情報がリストアップされている。 【0056】 図5において、実線は双方向の信頼関係であるリンクを、点線は片方向で未だ信頼関係にないリンクを示す。 【0057】 信頼関係判定機構8は、データベース9から読み出したリスト情報Lに基づいて、図5に示す登録情報に基づいて、当事者G1側から相手方G2に辿るために、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報を構築し、この構築した対面コミュニケーション情報に基づいて、接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定する。すなわち、信頼関係判定機構8は、図5に示すリンクした対面コミュニケーション情報を、当事者G1から相手方G2に向けてリンクを辿る。図5では、信頼関係判定機構8は、当事者G1→人物Y3→人物Y5→人物Y8→人物Y9→人物Y10→人物Y13→人物Y15→人物Y16を介して相手方G2まで辿る。 【0058】 信頼関係判定機構8は、当事者G1から相手方G2までリンクを辿ることができた場合、図5に示す登録情報に基づいて、相手方G2側から当事者G1に辿るために、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報を構築し、この構築した対面コミュニケーション情報に基づいて、接近する通信端末の所有者同士の信頼関係がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定する。すなわち、信頼関係判定機構8は、図5に示すリンクした対面コミュニケーション情報を、相手方G2から当事者G1に向けてリンクを辿る。図5では、信頼関係判定機構8は、相手方G2→人物Y16→人物Y15→人物Y13→人物Y10→人物Y9→人物Y8→人物Y5→人物Y3を介して当事者G1まで辿る。 【0059】 信頼関係判定機構8は、当事者G1から相手方G2に、逆に相手方G2から当事者G1にそれぞれリンクを辿ることができた場合、当事者G1と相手方G2とが信頼関係にあるとして判定する。その際、信頼関係判定機構8は、当事者G1と人物Y3との間、人物Y3と人物Y5との間、人物Y5と人物Y8との間、人物Y8と人物Y9との間、人物Y9と人物Y10との間、人物Y10と人物Y13との間、人物Y13と人物Y15との間、人物Y15と人物Y16との間、人物Y16と相手方G2との間のリンクが双方向の信頼関係があるリンクであるとして認識し、双方向の信頼関係のリンクで結ばれた仲介者として、8名の人物Y3,Y5,Y8,Y9,Y10,Y13,Y15,Y16が存在するとして、8次仲介の信頼関係であるとして判定する。 【0060】 信頼関係判定機構8は、前記データベース9から読み出したデータ及び判定結果のデータを用いて、N次仲介の信頼関係、図6の場合8次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報を編集し、その編集した対面コミュニケーション情報を通信端末3に送信する。 【0061】 信頼関係判定機構8が図5に示す対面コミュニケーション情報に基づいて編集した対面コミュニケーション情報を接近する通信端末のそれぞれに送信する。接近する通信端末の一方、当事者G1側の通信端末に送信する内容は、当事者G1がいわゆる当事者Gとなり、G2が仲介を経た信頼できる相手方となり、当事者G1は、当事者の立場で対面コミュニケーションを行うかどうかの判断を行う。また、信頼関係判定機構8が図5に示す対面コミュニケーション情報に基づいて編集した対面コミュニケーション情報を接近する通信端末の他方、G2側の通信端末に送信する内容は逆に、G2が当事者Gとなり、G1が仲介を経た信頼できる相手方となり、G2は、当事者の立場で対面コミュニケーションを行うかどうかの判断を行う。実際の対面コミュニケーションは、G1とG2の双方が対面コミュニケーションを行う決定をしたときになされる。なお、双方は初対面である可能性が高いので、最初は通信端末を手段として相互に相手を特定する必要がある。 【0062】 図6に、信頼関係判定機構8が図5に示す対面コミュニケーション情報に基づいて編集した対面コミュニケーション情報の一例を示す。図6では、信頼関係判定機構8が編集する対面コミュニケーション情報として、当事者G1の通信端末に送付するものである。相手方G2との関係がN次仲介の信頼関係であることを例えば「G2さんはあなたと8次仲介の信頼関係にあります。次の仲介者のメッセージをご覧下さい」の説明で記し、G1に関して、G1とY3との関係及びG1からみたY3のプロフィール、Y3に関して、Y3とY5との関係及びY3からみたY5のプロフィール、Y5に関して、Y5とY8との関係及びY5からみたY8のプロフィール、Y8に関して、Y8とY9との関係及びY8からみたY9のプロフィール、Y9に関して、Y9とY10との関係及びY9からみたY10のプロフィール、Y10に関して、Y10とY13との関係及びY10からみたY13のプロフィール、Y13に関して、Y13とY15との関係及びY13からみたY15のプロフィール、Y15に関して、Y15とY16との関係及びY15からみたY16のプロフィール、Y16に関して、Y16とG2との関係及びY16からみたG2のプロフィールが含まれている。なお、G2には、図6とは反対の仲介関係のメッセージが送られるが、さらに加えて、G1に送られた図6の情報をG2に、G2に送られた情報をG1にも送ることにしてもよい。また、これらの情報に限定されるものではなく、これに追加して、評価機構14で入力される相互間での評価結果の情報を含めてもよいものである。 【0063】 図6において、信頼関係判定機構7が同一の当事者と相手方とに関する対面コミュニケーション情報を作成した回数を示す対面コミュニケーションの履歴、その履歴情報に併記した、最後に前記情報を作成した年月日も合わせて記載してもよいものである。 【0064】 次に、信頼関係判定機構8が、図1に示すデータベース9に記憶されたリスト情報Lを用いて、接近した通信端末の所有者同士が対面コミュニケーション可能な信頼できる人物として判定する場合を図7に基づいて説明する。図7は、図1に示すデータベースに記憶されたリスト情報に基づいて、信頼関係のリンクを部分的に示すものである。図7において、実線は双方向の信頼関係にあるリンクを、点線は片方向で未だ信頼関係にないリンクを示す。 【0065】 判定信号Eが「AさんとCさんとの接近」である場合、信頼関係判定機構8は、読み出したリスト情報LでのAさんの親友リストにはCさんがないので、直接の信頼関係ではないとして判断する。次に、信頼関係判定機構8は、Aさんの親友リストに、BさんとDさんがあるので、BさんとDさんの親友リストにCさんがあるか否かを調べる。Bさんの親友リストのほうにCさんがあるので、「AさんからCさんへのリンク」は成立する。 【0066】 次に、信頼関係判定機構8は、前記処理とは逆に、Cさんの親友リストにBさんがあるか、Bさんの親友リストにAさんがあるか否かを調べる。図1のリスト情報Lでは、Cさんの親友リストにBさんがあり、Bさんの親友リストにAさんがあるので、AさんとCさんとの間には双方向のリンクが遷移的に存在し、信頼関係判定機構8は、AさんとCさんとはBさんを仲介者とした1次仲介の信頼関係にあるとして判定する。 【0067】 また、図1に示すリスト情報Lでは、Aさんの親友リストにBさんがおり、Bさんの親友リストにAさんがいるが、このように双方向にリンクされている場合(図7の実線部分)、AさんとBさんは直接の信頼関係にあるという。一方、Dさんの親友リストにはBさんがいるのにBさんの親友リストにはDさんはいないが、このように片方向のみにリンクされている場合(図7の点線部分)、DさんとBさんはいまだに直接の信頼関係にないという。一般に、AさんとPさんがN次仲介の信頼関係になっており、かつPさんとQさんが信頼関係になっているときに、AさんとQさんはN+1次仲介の信頼関係にあるという(Nは1以上の整数)。 【0068】 リスト情報LからN次仲介の信頼関係を求める方法は、一方のリンクを辿ったのちに逆方向のリンクを調べる上記の方法以外に、すべての直接の信頼関係をあらかじめテーブルに展開しておき、求める必要が生じた時にこのテーブルを参照するテーブル参照方法がある。テーブル参照方法は、処理速度が速いが、事前のテーブル作成や更新に手間がかかる難点がある。 【0069】 以上の説明では、データベース9に記憶する当事者Gを個人の情報としたが、これに限られるものではない。例えば、当事者Gの一に、異業種交流業者などに必要な法人の個別情報を登録すると、この枠組みで仲介業を行える。業務の形態からして、その際の親友リスト内には150人以上を登録可能とするのが妥当であるが、一定以上の人数を登録する場合、多額の料金を徴収することにしてもよい。 【0070】 また、信頼関係判定機構8による情報提供K(図1参照)を行う際に、当該人物がすでに親友リストに含まれている場合、N次仲介の信頼関係にあることが検出されても特段仲介の意味がないので報知しないとしてよい。また同様に、N次仲介の信頼関係にあることが検出されても、すでにそれよりも低次の仲介において信頼関係の報知が済んでいる場合にも、報知しないとしてよい。また、信頼関係判定機構8は、親友リストに含まれる個々の親友が、仲介関係で仲介者の役割を果たした時、仲介実績に応じて親友を評価できるような、信頼度の重み付けをリスト情報Lの各親友Hに付すようにしてもよい。その場合、N次仲介の信頼関係を特定するに際して、遷移リンク上の重み付けを足し合わせるなどのある種の演算を施すことで信頼度を推し測り、ランキングなどの形態で加えて報知してもよい。 【0071】 信頼関係判定機構8での高次の仲介関係の検出には計算量が多くなる傾向にあるので、閾値としてN次を上限とするなどの上限を設けると良い。また上限を上げることによって料金を徴収することにしてもよい。また、高次仲介の報知の場合、対面コミュニケーション情報K内の紹介文が長大になるので、要約機能を付加してもよい。また、同一人物に対して同じ次数の仲介関係が複数存在する場合(仲介者が違う)、紹介文を合成したり、信頼性が高い旨の表示を付加したりしてもよい。また、多数の仲介関係を検出する場合に、プロフィールの紹介文をキーワード照合することで、特定の要求にそった仲介の報知を選択的に行うようにしてもよい。また、プロフィールを報知する場合に、プロフィール内のキーワードに応じた適応的な広告メッセージを添付してもよい。また、利用料金を徴収し、その一部を仲介者に還元する仕組みを取り入れてもよい。 【0072】 さらに、信頼関係判定機構8は、通信端末3から送信される登録、削除の情報M、又は信頼関係判定機構8から送信された対面コミュニケーション情報Kに対する当事者による評価Mを受信して、その登録、削除、評価の情報を、記憶している図6の対面コミュニケーション情報に反映させ、図6の対面コミュニケーション情報を流動的に管理する。また、信頼関係判定機構8は、タイマで計時し、設定された閾値を越えた情報を削除し、その削除した情報を図6の対面コミュニケーション情報に反映させ、図6の対面コミュニケーション情報を流動的に管理するようにしてもよい。なお、図6に示す対面コミュニケーション情報から、不要な情報を削除するにあたっては、対面コミュニケーションの履歴、対面コミュニケーションの親密度、最後に対面コミュニケーションしたときから現在に至る期間、対面コミュニケーションを可能な人数(例えば150人を閾値とする)、連絡の粗密度などを参照して自動的に削除してもよいものである。 【0073】 通信端末3は図3に示すように、表示機構10と、登録機構11と、削除機構12と、情報送信機構13と、評価機構14と、制御部15と、を含む。 【0074】 制御部15は、表示機構10と、登録機構11と、削除機構12と、情報送信機構13と、評価機構14と、を制御する。表示機構10は、人物登録サーバ2から送信される対面コミュニケーション可能な人間群の接近情報を表示する。なお、表示機構10は、前記接近情報を液晶パネルで可視像として表示してもよい。しかし、これに限られるものではない。表示機構10は、接近情報を音声で通知する、或いはランプの点滅で通知するなどの方式を採用してもよいものである。 【0075】 登録機構11は、人物登録サーバ2から送信された対面コミュニケーション情報のうち、通信端末3の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録する。削除機構12は、登録機構11に登録された対面コミュニケーション情報と、人物登録サーバ2から送信された対面コミュニケーション情報のうち、通信端末3の所有者が不要として選定した情報を削除する。登録機構11で登録した対面コミュニケーション情報、及び削除機構12で削除した対面コミュニケーション情報に関するデータは、通信端末3の記憶機構に記憶される。なお、通信端末3は、一般的に記憶機構を備えており、その構成及び記憶に関して一般的な構成が適用されるため、図示するのを省略している。 【0076】 評価機構14は、人物登録サーバ2から送信された対面コミュニケーション情報に対して、通信端末3の所有者が評価した情報を登録機構11と、情報送信機構13に送信する。登録機構11は、評価機構14から送信された評価情報を受信し、その評価情報を対面コミュニケーション情報に含めて登録する。削除機構12は、登録機構11に登録された対面コミュニケーション情報に含まれる評価情報のうち、通信端末3の所有者が不要として選定した情報を削除する。 【0077】 情報送信機構13は、登録機構11に登録される対面コミュニケーション情報と、削除機構12で削除された対面コミュニケーション情報との情報Mを人物登録サーバ2に送信する。人物登録サーバ2の信頼関係判定機構8は、通信端末3から送信される情報Mを受信した際に、その情報Mを管理している図6に示す記憶情報(対面コミュニケーション情報)に反映させる。なお、前記対面コミュニケーション情報には、前記評価情報も含まれる。 【0078】 情報送信機構13は、登録機構11に登録される対面コミュニケーション情報と、削除機構12で削除された対面コミュニケーション情報との情報Mを人物登録サーバ2に送信する。人物登録サーバ2の信頼関係判定機構8は、通信端末3から送信される情報Mを受信した際に、その情報Mを管理している図6に示す記憶情報(対面コミュニケーション情報)に反映させる。 【0079】 以上の説明では、本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニケーションシステムをハードウェアとして構築した例を説明したが、これに限られるものではない。本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニケーションシステムをソフトウェアとして構築してもよいものである。この場合、図1に示す位置情報サーバ1及び人物登録サーバ2、図2に示す通信端末3をコンピュータでそれぞれ構成し、これらのコンピュータにネットワーク・コミュニケーション用プログラムを組み込む。そして、位置情報サーバ1を構成するコンピュータのCPUで前記セキュリティ用プログラムを読み出して、位置情報サーバ1の検出機構4と、接近判定機構5との機能を実行させるようにしてもよいものである。この場合、記憶機構6としては、位置情報サーバのコンピュータに装備された記憶装置を流用すればよい。 【0080】 さらに、人物登録サーバ2を構成するコンピュータのCPUで前記ネットワーク・コミュニケーション用プログラムを読み出して、人物登録サーバ2のコンピュータに、接近報知機構7と、信頼関係判定機構8との機能を実行させるようにしてもよいものである。 【0081】 前記通信端末3を構成するコンピュータに、前記人物登録サーバ2から送信された前記対面コミュニケーション情報のうち、通信端末の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録し、前記登録機構に登録された対面コミュニケーション情報と、前記人物登録サーバから送信された対面コミュニケーション情報とのうち、不要な情報を削除する機能を実行させるようにしてもよいものである。 【0082】 次に、本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニケーションシステムを用いて、対面コミュニケーションを促進するネットワーク・コミュニケーション方法を実行する場合を図8に基づいて説明する。 【0083】 ネットワーク・コミュニケーションシステムを運用するにあたって、先ず、データベース9に、対面コミュニケーション可能な信頼できる人物を特定するに必要な情報を入力させる。すなわち、運用当初のデータベース9には、個人の申し出により、対面コミュニケーションを行う当事者G1,G2・・・Gnを管理する個別情報が入力される。 【0084】 さらに、運用当初のデータベース9には、個人の申し出により、個別情報で管理される個々の当事者G1,G2・・・Gnに対して、対面コミュニケーションが可能な信頼できる人物を特定するに必要な相手方H1,H2・・・のデータが入力され、個別情報で管理される個々の当事者G1,G2・・・Gn、例えば“Aさん”に対して、対面コミュニケーションが可能な信頼できる人物を特定する相手方H1,H2・・・、例えば“Bさん”、“Dさん”のデータが対応付けして分類され、記憶される。 【0085】 さらに、データベース9には、個人の申し出によって、個別情報で管理される個々の当事者G1,G2・・・Gnと、対応付けられる対面コミュニケーションが可能な信頼できる人物を特定する相手方H1,H2・・Hnの属性J1,J2・・・が入力される。 【0086】 以上のように、個人の申し出に応じて、当該個人の個別情報と、当該個別情報に対応する相手方の親友リストと、当該親友リスト内の個々の親友に対応する属性をデータベース9に入力すると、データベース9は、その個人が追加・削除可能なリスト情報Lを記憶・管理する(図8のステップS1)。 【0087】 運用当初の段階でデータベース9に対面コミュニケーションに必要な情報が記録されると、ネットワーク・コミュニケーションシステムの運用が開始される。 【0088】 先ず、検出機構4は、通信端末としてのPHS(登録商標)或いはGPS衛星を使った携帯電話などを用いて、通信端末3の所有者(ユーザ)が存在する物理的位置を割り出し、その割り出した所有者と対面コミュニケーションが可能な場に入っている人物群を検出する。或いは検出機構4は、駅、商店街、百貨店などにおける商品決済を携帯電話で行う場合には、その決済者(携帯電話の所有者)の物理的位置を割り出し、その割り出した決裁者を、対面コミュニケーションが可能な場に入っている人物群として検出する(図8のステップS2)。 【0089】 さらに、検出機構4は、前記検出した図4(a)或いは図4(b)の情報を記憶機構6に送信すると共に、前記図4(a)或いは図4(b)の情報を識別する識別信号Cを接近判定機構5に送信する。 【0090】 記憶機構6は、検出機構4から出力される図4(a)或いは図4(b)に示す情報を受信すると、図4(a)或いは図4(b)に示すテーブル形式で記憶する。 【0091】 接近判定機構5は、検出機構4から送信される識別信号Cを受信すると、受信した識別信号Cに基づいて、図4(a)に示す情報又は図4(b)に示す情報を選択して、記憶機構6から読み出し、読み出した情報に基づいて、リアルタイムで検出された図4(a)に示す情報、或いは図4に示す情報に基づいて、対面コミュニケーションが可能な場における人物群の接近を判定する(図8のステップS3)。そして、接近判定機構5は、判定結果を示す判定信号Eに、図4(a)或いは図4(b)の情報に基づいて判定した人物群が相互に接近している(或は接近する)ことを示す判定結果を含めて、位置情報サーバ2に送信する(図8のステップS3)。 【0092】 接近報知機構7は、位置情報サーバ1の接近判定機構6から送信された判定信号Eを受信し、信頼関係判定機構8から送信開始信号Pを受信すると、該当する通信端末3に、対面コミュニケーションが可能な人物の接近情報Fを送信する(図8のステップS4)。 【0093】 信頼関係判定機構8は、接近判定機構6から送信された判定信号Eを受信すると、データベース9の対面コミュニケーション情報のリスト情報Lを読み出し、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報に基づいて、前記接近する通信端末の所有者同士がN次仲介の信頼関係であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、N次仲介の信頼関係での対面コミュニケーションに必要な対面コミュニケーション情報Kを編集し、その対面コミュニケーション情報Kを前記通信端末に電子メールなどで送信する。 【0094】 また、信頼関係判定機構8による情報提供Kを行う際に、当該人物がすでに親友リストに含まれている場合、N次仲介の信頼関係にあることが検出されても特段仲介の意味がないので報知しないとしてよい。また同様に、N次仲介の信頼関係にあることが検出されても、すでにそれよりも低次の仲介において信頼関係の報知が済んでいる場合にも、報知しないとしてよい。また、信頼関係判定機構8は、親友リストに含まれる個々の親友が、仲介関係で仲介者の役割を果たした時、仲介実績に応じて親友を評価できるような、信頼度の重み付けをリスト内の情報Hの各親友に付すようにしてもよい。その場合、N次仲介の信頼関係を特定するに際して、遷移リンク上の重み付けを足し合わせるなどのある種の演算を施すことで信頼度を推し測り、ランキングなどの形態で加えて報知してもよい。 【0095】 表示機構10は、人物登録サーバ2から送信される対面コミュニケーション可能な人物の接近情報を表示する(図8のステップS5)。 【0096】 登録機構11は、人物登録サーバ2から送信された対面コミュニケーション情報のうち、通信端末3の所有者が選定した対面コミュニケーション情報を登録する(図8のステップS6)。 【0097】 削除機構12は、登録機構11に登録された対面コミュニケーション情報と、人物登録サーバ2から送信された対面コミュニケーション情報のうち、通信端末3の所有者が削除する(図8のステップS7)。評価機構14は、人物登録サーバ2から送信された対面コミュニケーション情報に対して、通信端末3の所有者が評価した情報を登録機構11と、情報送信機構13に送信する。登録機構11は、評価機構14から送信された評価情報を受信し、その評価情報を対面コミュニケーション情報に含めて登録する。削除機構12は、登録機構11に登録された対面コミュニケーション情報に含まれる相手方情報のうち、通信端末3の所有者が不要として選定した情報を削除する。登録機構11で登録した対面コミュニケーション情報、及び削除機構12で対面コミュニケーション情報を削除した事実に関するデータは、通信端末3の記憶機構に記憶される。 【0098】 情報送信機構13は、登録機構11に登録された対面コミュニケーション情報と、削除機構12で削除された対面コミュニケーション情報との情報Mを人物登録サーバ2に送信する(図8のステップS8)。 【0099】 信頼関係判定機構8は、通信端末3から送信される登録、削除の情報M、又は信頼関係判定機構8から送信された対面コミュニケーション情報Kに対する当事者による評価Mを受信して、その登録、削除、評価の情報を、データベース9のリスト情報Lに反映させ、図1のリスト情報Lを流動的に管理する。また、信頼関係判定機構8は、タイマで計時し、設定された閾値を越えた情報を削除し、その削除した情報を図1に示すデータベース9のリスト情報Lに反映させ、図1に示すデータベース9のリスト情報Lを流動的に管理するようにしてもよい(図8のステップS9)。 【0100】 実施形態によれば、対面コミュニケーションのネットワークを情報機器のアシストで強化することによって、潜在的なコミュニケーションを啓発でき、信頼のネットワーク・コミュニティを構築できる。 【0101】 実施形態によれば、現状の情報技術を利用して、人間の信頼関係を形成して、対面のコミュニケーションを効率よく促進することができる。しかも、アメリカから輸入されたインターネット技術を利用して、日本で旧来から重んじられている対面コミュニケーションを復活することができる。 【0102】 実施形態によれば、現在のインターネット技術を、日本のように人口密度が高い地域での対面コミュニケーションの促進に用いることができ、産業振興を実現できる。さらに、ビジネスの場でも、異分野の専門家が互いに知り合うことで、新たな協力活動を対面コミュニケーションの下で発展させることができる。 【0103】 実施形態によれば、対面コミュニケーションが可能な場に、既存の信頼関係を辿り、信頼できる可能性のある人間を発見する枠組みを情報技術で実現できる。 【0104】 実施形態によれば、旧来の人間信頼圏が固定的であったものを、個人個人に応じた150人程度の人間信頼圏を形成支援することができ、ひいては個々の人間信頼圏が重なり合うことで、人類全体をひとつの信頼ネットワークのもとに結ぶことができる。 【0105】 実施形態によれば、当事者が親友の信頼性を仲介実績などにより評価し、それが十分でない場合に一方的に信頼関係を解除でき、かつ、解除されたことが相手方に明示的には伝わらないので、なれ合いによって信頼関係がやみくもに拡大して仲介情報の信頼性が低下するのを防ぐことができる。 【0106】 実施形態によれば、単にインターネットで世界中の人と会話できるといった現実的には利用されない「点の関係性」ではなく、世界中の人と、自分の親友の親友を辿る(研究によると、6次程度の遷移関係で世界中がカバーできるとされる:バラバシ、ワッツなど)と結ばれているといった「線の関係性」の下で、人間的コミュニケーションを促進できる。 【産業上の利用可能性】 【0107】 本発明によれば、インターネットの技術を利用して、「線の関係性」での人間的コミュニケーションを促進できる。 【図面の簡単な説明】 【0108】 【図1】本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニティシステムを示す構成図である。 【図2】データベースが記憶・保持している情報の一部を具体的に説明する図である。 【図3】本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニティシステムに用いる携帯端末を示す構成図である。 【図4】(a),(b)は、本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニティシステムに用いる管理機構が情報管理する状態を示す図である。 【図5】信頼関係判定機構での、N人の仲介者を介してリンクした対面コミュニケーション情報の一例を示す図である。 【図6】信頼関係判定機構が記憶するデータをテーブル形式で示す図である。 【図7】図1に示すデータベースに記憶されたリスト情報に基づいて、信頼関係のリンクを部分的に示した図である。 【図8】本発明の実施形態に係るネットワーク・コミュニティシステムを用いて信頼できる人物との対面コミュニケーションを促進する動作を説明するフローチャートである。 【符号の説明】 【0109】 1 位置情報サーバ 2 人物登録サーバ 3 携帯端末 4 検出機構 5 接近判定機構 6 記憶機構 7 接近報知機構 8 信頼関係判定機構 9 データベース 11 登録機構 12 削除機構 13 情報送信機構 14 評価機構 15 制御部
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| 【出願人】 |
【識別番号】801000027 【氏名又は名称】学校法人明治大学
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| 【出願日】 |
平成18年8月18日(2006.8.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079164 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 勇
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| 【公開番号】 |
特開2008−48287(P2008−48287A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月28日(2008.2.28) |
| 【出願番号】 |
特願2006−223546(P2006−223546) |
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