| 【発明の名称】 |
ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークにおける緊急呼のサポート |
| 【発明者】 |
【氏名】マリアン ルドルフ
【氏名】シャミン アブカル ラーマン
【氏名】ジュアン カルロス ズニガ
【氏名】ジョセフ クァク
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| 【要約】 |
【課題】ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークにおいて緊急呼を識別する
【構成】ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークにおいて緊急呼を識別する装置は、呼を緊急呼として識別する表示を含む。表示は、ビットフラグまたは情報要素であるとすることができる。情報要素は、緊急呼を加える端末の位置に関する位置情報を含むことができる。上述の情報は、発呼者の位置を突き止めるのに使用することができる。位置情報を、緊急呼とは別個に、端末からアクセスポイントに送信することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークにおいて緊急呼を識別する装置であって、呼を緊急呼として識別する表示を備えたことを特徴とする装置。 【請求項2】 前記表示が、ビットフラグであることを特徴とする請求項1に記載の装置。 【請求項3】 前記ビットフラグが、メディアアクセス制御のフレームに位置することを特徴とする請求項2に記載の装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、一般には、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)に関し、より詳細には、WLANにおいて緊急呼をサポートすることに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、現存する802技術(802.11WLAN、802.15WPAN(Wireless Personal Area Network)など)は、セルラーで行われているような緊急呼をサポートする必要はない。セルラーに対する緊急呼についてのサポートは、セルラー技術に課され、規定された要件に起因することが多く、したがって、現在展開されているワイヤレス・セルラー・ネットワークおよびハンドセットの大部分において広く実装される。緊急呼に対するサポートは、すべての通信レイヤにわたる多くの側面を、特に信号送信のサポートおよび命令手順を含む。緊急呼に対するサポートは、802.11技術および802.15技術に対して存在しない。WLANにおけるVoIP(Voice over Internet Protocol)の出現およびWLANについての増大する日常使用により、WLANにおける緊急呼に対するサポートは、必要になるであろう。 【0003】 住宅市場に対する「固定」VoIP電話サービスの提供でさえ、制限された緊急呼サポートを含む。電話番号の位置情報を、PSAP(Public Safety Answering Point)におけるディスパッチャー(dispatcher)が必ずしもトラッキングを行うことができるとは限らず、コールバックが必ずしも可能であるとは限らないので、アドレス登録を、固定VoIP電話サービスの装置購入のときに必要とすることがある。固定VoIP電話が新しい位置に移動される場合、緊急呼は、依然として、登録されたアドレス位置に基づいて送信されるであろう。原則として、登録されたアドレスを、変更することができるが、遅延は、PSAPにおいて情報を更新する場合、少なくとも、およそ何日かまたは何週間かである。さらに、あるユーザは、とにかく即時的なやり方において、登録情報を更新しないかもしれない。 【0004】 この状況は、WLANを使用するVoIP電話により可能となるような、さらなる移動性によってより悪化する。WLANを基にしたVoIP電話は、あらゆる位置から作動することができ、ユーザが、職場から自宅へ、公衆のホットスポット(登録商標)へなど、位置間をシームレスにローミングすると思われることがある。 【0005】 無線アクセス、アクセスポイント(AP)位置、発呼者位置、および緊急呼許可を含む、802.11仕様のある問題が、存在する。無線アクセスに関しては、緊急呼に対するプライオリティ(priority)が、802.11規格に現在、存在せず、およびWLANアクセスネットワークに対して、緊急呼を一般呼と区別する手段がない。現在、APまたはSTA(station)の位置は、例えば、APの識別を容易に決定することができる場合でさえ、専用でない(non−proprietary)やり方において、WLANアクセスネットワークに知られていない。さらに、現在、専用でないやり方において、発呼者の位置をマッピングすることが可能でない。 【0006】 許可に関して、しっかり管理されたWLANは、緊急発呼者がネットワークに入る権限を与えられない場合、緊急発呼者が緊急呼を確立することを防止することができる。STAとAPとの間の通常の接続手順は、STAにアソシエーション要求(Association request)を送信するよう要求する。STAがAPに対してアソシエーションを行うより前に、APによるネゴシエーションが続く。STAはSTAが緊急呼を生起していることを示すことが不可能である場合、STAは、STAがネットワークに入ることを許されるかどうかを決定するアソシエーション手順全体を通過しなければならないであろう。この類の困難さの一例として、STAがシステムにアクセスするのに適したパスワードまたは認証証明書を有さない場合(例えば、個人のホットスポット(登録商標)または企業/事務所のWLANによって存在するかもしれないようなAPが、パスワードを要求するかまたは認証証明書を要求するかのように構成される場合)、APは、STAのアソシエーション要求をあからさまに拒絶するであろう。しかしながら、STAが適したパスワードまたは認証証明書を有する場合でさえ、APは、依然として、音声ユーザに対するAPの設計された最大能力に基づいてネットワークに入る許可を拒絶することがある。APに対して、STAが適したパスワードまたは認証証明書を有する場合の正しい決定は、新たな緊急呼に(最も高いプライオリティにおいて)入ることを許すこと、および別の現存する音声呼を中断することであろう。現在、第一に、APが緊急呼の区別を行う手段を欠いているので、このような特徴を、現存する最新のWLAN技術によって実施することができない。上述のことと、あらゆる装置が、SIMカードなしの装置でさえ、緊急呼を生起することができるセルラーシステムの処理とを対比せよ。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、802.11技術および802.15技術による緊急呼処理のサポートを可能にする様々なシステム動作形態を提案する。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本提案のいくつかは、緊急呼をAPに示す、新しいL2信号メッセージまたは情報要素に関係する。新しい手順および制御機構が、緊急状態に対して提案される。さらに、デュアルモード(WLANおよび第2世代(2G)セルラーまたは第3世代(3G)セルラー)実行のための手順に、向けられる。緊急呼要件を、緊急発呼者の場所の位置報告についての規定要件に結び合わせることがよくあるので、WLANネットワークにおける地理的な場所についての要求および報告を可能にする手段および信号発信手順を、提案する。場所情報を、緊急呼に連結することができ、または個々に実装することができる。 【0009】 STAが緊急呼を識別することができる利点は、APが通常に処理するべき(すなわち、通常のアソシエーション手順に従わせるべき)STAと、ネットワークがどう構成されているかに関係なく(すなわち、緊急呼に入ることを許すためにあらゆるセキュリティ要件を迂回する)、すべての状況において入ることを許されるべきSTAとを区別することをAPに可能にする簡単な論理を、APにおいてインストールすることができることである。 【0010】 ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークにおいて緊急呼を識別する装置は、緊急呼として呼を識別する表示(indicator)を含む。緊急呼として呼を識別する表示は、ビットフラグまたは情報要素とすることができる。 【0011】 ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワークにおいて端末(station)の位置情報を報告する装置は、位置情報フィールドを含む。 【0012】 STAによる緊急呼をWLANに加える方法は、緊急呼を加えるSTAによって開始する。STAがセルラーネットワーク上において動作する性能があるかどうかについての決定が、行われる。緊急呼は、STAがセルラーネットワーク上において動作する性能がある場合には、セルラーネットワーク上において継続される。そして、緊急呼がセルラーネットワーク上において完了されたかどうかの決定が、行われる。緊急呼がセルラーネットワーク上において完了されていない場合には、緊急呼は、WLAN上において継続される。 【0013】 STAからWLANに緊急呼を加えているユーザの位置を突き止める方法は、ユーザが緊急呼をSTAに加えることにより開始する。緊急信号フレームが、予め定められた時間間隔に対してSTAから送信されることにより、緊急信号フレームを、エマージェンシワーカ(emergency worker)が受信して、ユーザの位置を突き止めることができる。 【0014】 STAからWLANに緊急呼を加えているユーザの位置を突き止める方法は、ユーザが緊急呼をSTAに加えることにより開始する。緊急信号フレームが、STAから送信され、およびエマージェンシワーカにより受信される。エマージェンシワーカが予め定められたユーザ範囲内にあるかどうかについての決定が、行われる。エマージェンシワーカが予め定められたユーザ範囲内にあると、ユーザとエマージェンシワーカとの間の直接接続が、確立される。 【0015】 WLANにおいて緊急呼をサポートする方法は、緊急呼をSTAによりWLANに加えることによって開始する。緊急呼は、WLAN上においてAPにより受信される。STAが緊急呼を完了するのに十分な性能を有するかどうかについての決定が、行われる。APは、STAが緊急呼を完了するのに十分な性能を有さない場合には、STAに対するプロキシとして動作する。 【0016】 APにおいてWLANにおけるSTAに対する位置情報を保持する方法は、APにおいてSTAから位置情報を受信すること、およびAPにおいて位置情報を格納することを含む。 【0017】 APにおいてWLANにおけるSTAに対する位置情報を保持する方法は、APが位置情報を受信するためにSTAをポーリングすることにより開始する。位置情報は、端末からAPに報告され、およびAPにおいて格納される。 【0018】 緊急呼をWLANに加える方法は、STAがAPに対して緊急呼を生起することによって、RTS(Ready To Send)フレームを送信することにより開始する。RTSフレームは、STAが緊急呼を生起しているという表示を含む。RTSフレームがAPにおいて受信され、および緊急でないSTAが後退させられることによって、緊急呼を生起しているSTAは、緊急でないSTAに先立って、ネットワークにアクセスすることができる。 【0019】 本発明についてのより詳細な理解を、例として与えられおよび本明細書において添付の図面と結合して理解されるべき、好ましい実施形態についての以下の説明から得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 本明細書において以後、用語の「端末」(STA)は、制限されないが、ワイヤレス送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置、固定もしくは移動の加入者ユニット、ページャ、またはワイヤレス環境において作動する性能のある他のあらゆる類の装置を含む。本明細書において以後参照する場合、用語の「アクセスポイント」(AP)は、制限されないが、基地局、ノードB、サイトコントローラ、またはワイヤレス環境における他のあらゆる類のインタフェース装置を含む。 【0021】 本発明は、すべてのWLAN、PAN(Personal Area Network)、およびMAN(Metropolitan Area Network)、特に802.11を基にしたWLAN、802.15を基にしたワイヤレスPAN、802.16/20を基にしたワイヤレスMAN、および加えて同等のものに適用可能である。1つの実現において、本発明は、WLAN、PAN、MAN、およびセルラー・マルチ・モードのWTRUを含む、WLAN、PANおよびMANのアクセス技術の組合せを実装するWTRUに適用可能である。 【0022】 緊急サポートを処理する本発明は、3つの主要な領域に分類され、本明細書において以下に説明されるであろう。しかしながら、このことは、説明の都合のためであり、本発明の制限として受取るべきではない。 【0023】 (I.信号送信/サポートおよび手順に関連したエアインタフェース) (A.MACフレームおよびMAC信号メッセージにおける緊急呼の表示) 図1に、標準規格のMACフレーム100を示す。MACフレーム100は、フレーム制御フィールド102、デュレーション/IDフィールド104、1つまたは複数のアドレスフィールド106a〜106d、シーケンス制御フィールド108、サービス品質(Quality of Service;QoS)制御フィールド110、フレーム本体112、およびフレーム検査シーケンス(Frame Check Sequence;FCS)フィールド114を含む。QoS制御フィールド110は、図に示すような複数のサブフィールドに分割される。 【0024】 緊急呼に対するプライオリティを、MACフレームにおいて、ビットフラグにより、緊急メッセージ型IEにより、既存もしくは新規のIE上における緊急メッセージフィールド部分により、または既存のあらゆるIEまたはMACフレームフィールドにおける予備の(現在未使用の)値を使用して実装される緊急呼コードにより、示すことができる。表示は、APが緊急呼に入ることを許す必要があることを、APに知らせることを可能にする。同様の目的のために、QoSプライオリティまたは要件が、QoSクラス(例えば、DiffServ)を用いて示される。既存のあらゆるMACフレーム型(制御、管理、またはデータ)を、緊急呼表示を含むように変更することができる。緊急呼表示を、説明される機構のいずれかを使用して、ヘッダまたは本体において、MACフレームにおけるあらゆる位置に加えることができる。 【0025】 図2Aに示すように、MACフレーム200は、図1に関連して上述されたフィールド102〜114と同一であるフィールド202〜214を含む。一実施形態において、簡単なビットフラグ220を使用して、これが緊急呼であることを受信機に示す。図2Aに示すように、ビットフラグ220に対して1つの可能な位置は、QoS制御フィールド210の予備ビット(ビット7)である。当事業者は、MACフレームにおいて、既存のヘッダまたはフレーム本体のいずれかにおける現在予備のあらゆる位置にビットフラグ220を置くことが可能であることに気づくであろう。 【0026】 図2Bに示すように、MACフレーム250は、フレーム制御フィールド252、長さフィールド254、および緊急呼を表示する緊急呼IE256を含む。緊急呼IE256は、制限されないが、緊急呼フラグ260、理由コードフィールド262、性能情報フィールド264、位置情報フィールド266、音声コーデック適用フィールド268、および追加フィールド270を含むことができる。緊急呼IE256を、あらゆるMACフレームに追加することができる。加えて、緊急呼IE256に含まれる情報を、既存のIE型に追加することができる。 【0027】 緊急呼フラグ260を、呼が緊急呼であることを識別する簡単な表示(例えば、ビットフラグ)とすることができる。理由コードフィールド262は、緊急呼に対する理由(例えば、火事、医療緊急事態など)を示す。性能情報フィールド264は、STAが緊急呼を加える性能を含み、および緊急呼をできるだけ迅速に完了させるのを助けるのに使用される。位置情報フィールド266は、緊急呼を加えているSTAの位置を含む。音声コーデック適用フィールド268は、STAによって使用されている音声コーデックを識別し、および緊急呼を処理しようと試みるSTAと緊急呼との間に非互換性がある場合に使用される。緊急呼IE中に含むことができる(フィールド270のような)追加情報は、タイムスタンプと、WTRUおよび/または事業者サービス性能情報とである。 【0028】 802.11e下の既存のMACフレームは、呼のプライオリティを含む。TSPEC(Transmission SPECification)IEは、伝送仕様情報フィールドにおいて3ビットのプライオリティサブフィールドを含む。さらに、本発明の原理を、緊急呼に対する値を定義することによって、TSPEC IEにおいて実装することができる。セルラーシステムにおいて、同様の機構(信号フレーム)を使用して、呼パラメータをネットワークに送信し、および同様の機構(信号フレーム)は、緊急呼を識別する予備フィールドを含む。 【0029】 (B.位置情報) さらに、位置情報を、緊急呼確立の理由を伝達することに加えて、これらの新規MACフレーム200、250に(例えば、位置情報フィールド266において)連結することができる。例えば、APまたはSTAは、基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)ID、APもしくはSTAのMACアドレス、静的もしくは動的に割当てられたIPアドレス、または全地球測位システム(GPS)の機能を実装するAPもしくはSTAからのGPS情報を使用して、位置情報を緊急呼センターに転送することができる。さらに、位置情報を、個々に緊急呼情報により伝達することができることを補足する。 【0030】 緊急のSTAの位置を突き止める他の手段は、制限されないが、発呼者IDにより緊急呼を加えているSTAを識別すること、コールバック番号を利用すること、および緊急呼センターによりSTAの位置を突き止めるのに役に立つ既知のアドレスを使用すること(例えば、APもしくはネットワークID、またはAPの地理座標など、STAに対する現在の連結点(point of attachment)についてのMACアドレスを使用すること)を含む。 【0031】 例えば、WLANに対するMAC信号送信機構を、APがSTAに位置情報を要求することができる場合に、使用することができる。STAは、STAの位置情報をつけてAPに報告するだろう。1つの可能な実装は、現在、セルラーハンドセットにおいて広く使用されているA−GPS(Assisted GPS)の座標についての使用を含む。限定されないが、U−TDOA(Uplink Time Difference Of Arrival)、E−OTD(Enhanced Observed Time Difference)、IPDL−OTDOA(Idle Period DownLink Observed Time Difference Of Arrival)、A−GPS、(例えば、IEEE規格802.11kまたはIETF RFC 3825において定義されるような)Universal Geographic Coordinate、ならびにWLANのAP位置情報、セルサイト情報、またはセクター情報、およびタイミング進行測定または往復行程の時間測定を用いる方法を含む複数の位置決定方法を、異なるアクセスネットワークに対してサポートすることができる。位置情報を伝達する先行例について特に言及しているが、当事業者は、地理座標を伝達するあらゆる形式を使用することができることに気づくであろう。 【0032】 緊急呼機能を、位置報告機能から独立して(補足的ではあるが)実行することができる。実例で示すために、以下が可能である。すなわち、(1)STAが実際に緊急呼を発呼すると、緊急信号フレームに位置情報を連結すること、および(2)緊急呼がなければスタンドアロンの機能性として位置の更新の信号を送信することである。後者の例は、周期的(例えば、数秒毎)か、APのバックグランド動作の一部としてのポーリングが行われることか、またはSTAによるAPへの自立的な通常の位置報告かのいずれかにより、APを、最新のSTAの位置情報について通知かつ更新される状態にしておくことであろう。APにおいて位置情報を保持することは、好ましいことがある。なぜならば、STAが緊急呼を発呼すると、APは、STAが緊急呼要求の上にSTAの位置情報を明示的に相乗りさせる必要がないような、STAの位置情報の合理的な最近の評価を既に有するからである。 【0033】 例えば、上述したスタンドアロンのSTA位置情報報告を、規定要件に取り組むことに対応して、WLANネットワークにおける位置依存のサービスについての実施を可能にするのに使用することができる。 【0034】 上述のように、さらに、位置情報を、I−WLAN(Interworking WLAN)内に、公衆移動通信網(PLMN)内に、またはSTAにおいて、現存する位置サービス(LoCation Service:LCS)アプリケーションに提供することができる。さらに、発呼者のサービング(serving)・セル・アイデンティティ(identity)、またはサービングAPアイデンティティを、LCSクライアントに提供することができる。 【0035】 (C.現存するRTS/CTSフレーム交換の機構および手順の拡張) 図3に、標準規格のRTSフレーム300を示す。RTSフレーム300は、フレーム制御フィールド302、デュレーションフィールド304、受信アドレス(Receiver Address;RA)フィールド306、送信アドレス(Transmitter Address;TA)フィールド308、およびFCSフィールド310を含む。 【0036】 緊急呼を送信したいSTAは、図4Aに示すような特別な信号フラグを含む拡張されたRTSフレーム400、または図4Bに示すような新規のIEを含む拡張されたRTSフレーム450を送信する。 【0037】 図4Aは、RTSフレーム400を示す。RTSフレーム400のフィールド402〜410は、図3に関連して上述したRTSフレーム300のフィールド302〜310と同一である。フレーム制御フィールド402は、プロトコル・バージョン・サブフィールド412、タイプサブフィールド414、サブタイプサブフィールド416、送信先DS(Distribution System)サブフィールド418、送信元DSサブフィールド420、MF(More Fragment)サブフィールド422、リトライサブフィールド424、電力管理サブフィールド426、MD(More Data)サブフィールド428、WEP(Wired Equivalent Privacy)サブフィールド430、およびオーダー(order)サブフィールド432を含む、いくつかのサブフィールドを含む。 【0038】 信号フラグを、RTSフレーム400におけるあらゆる予備ビットに加えることができる。予備ビットに対して可能性のある位置は、プロトコル・バージョン・サブフィールド412、タイプサブフィールド414、およびサブタイプサブフィールド416を含む。当事業者が、RTSフレーム400におけるあらゆる予備ビットにおいて信号フラグを加えることができるであろうことを補足する。 【0039】 図4Bは、フレーム制御フィールド452、デュレーションフィールド454、RAフィールド456、TAフィールド458、目的IE460、およびFCSフィールド462を含む拡張されたRTSフレーム450を示す。目的IE460は、上述した緊急呼IE256の内容と同種とすることができる。さらにまた、拡張されたRTSフレーム450を受信するすべてのSTAは、予め定められた量の時間に対してあらゆる送信の試みを停止することにより、無線媒体を空きにして、緊急状態のSTAに送信する機会を与えることを要求される。 【0040】 一実施形態において、拡張されたRTSフレームの受信によって、受信するSTAは、緊急呼を加えるSTAに、無線媒体へのアクセスの獲得に成功する、より高い確率を与えるために、変更されたバックオフ(backoff)処理に入る。バックオフ処理を変更する2つの実装が可能である。すなわち、(1)他のSTAと比較して、緊急呼を加えるSTAに対するバックオフ時間を短くすること、または(2)緊急でないSTAに対するバックオフ時間を長くすることである。どちらの実装においても、最終的な結果は、緊急のSTAが、緊急でないSTAよりも、より短いバックオフ時間を有することである。 【0041】 図5に、RTSフレーム400または450を使用する方法500を示す。方法500の目的は、STAに緊急呼を送信することを許可するために、送信媒体を空きにすることである。方法500は、STAがRTSフレーム400または450を送信することにより緊急呼を加えることによって開始する(ステップ502)。APは、RTSフレームを受信し(ステップ504)、および標準規格のCTSフレームを用いてSTAに応答する(ステップ506)。APにより使用されるバックオフタイプが、決定される(ステップ508)。2つの可能なバックオフタイプがある。両方のバックオフタイプは、緊急呼を加えるSTAに、送信を待つ他のすべてのSTAより前に送信媒体にアクセスすることを許可するであろう。 【0042】 緊急状態のSTA(すなわち、緊急呼を加えるSTA)が、より短いバックオフ時間を有するバックオフタイプである場合、緊急状態のSTAは、短くされたバックオフ時間の間、待ち(ステップ510)、および次に緊急呼を送信する(ステップ512)。送信媒体にアクセスすることを試みている他のすべてのSTAは、標準のバックオフ時間の間、待ち(ステップ514)、および次に送信することができる(ステップ516)。次に、方法500は、終了する(ステップ518)。 【0043】 他のすべてのSTAが、より長いバックオフ時間を有するバックオフタイプである場合(ステップ508)、緊急状態のSTAは、標準のバックオフ時間の間、待ち(ステップ520)、および緊急呼を送信する(ステップ522)。他のSTAのすべては、より長いバックオフ時間の間、待ち(ステップ524)、および次に送信することができる(ステップ516)。次に、方法500は、終了する(ステップ518)。 【0044】 一般に、STAがバックオフ手順に入ると、STAは、連続したN個のタイムスロットの中の1つにおいて無作為に送信することを試みる。送信の衝突がある場合、STAは、再度バックオフとなり、Nの値を、Nに対して予め定められた最大値まで増加させる。送信することを試みることできる前に、STAは、M個のタイムスロットの間、待たなければならない。上述の基本手順は、あらゆるSTAに、送信媒体へのアクセスを獲得することについての平等な機会を提供する。802.11eにおいて、QoSを実施するために、個々の端末が、送信媒体へのアクセスを獲得することについての、より大きい機会を有することを保証する2つの方法がある。第1は、Mの値を縮小することによって、STAに、より短い待ち時間を与えることである。第2は、Nに対して、より小さい値を使用することであり、STAが個々のタイムスロットにおいて送信することができる機会を増加させることである。 【0045】 方法500において、STAが、使用するバックオフ値を識別するいくつかの可能な手段がある。第1の手段は、緊急呼に関連して、MおよびNに対してハードコード化された(hard−coded)値が緊急状態のSTAにより使用されるような、MおよびNに対するハードコード化された値を使用することである。第2の手段は、APから緊急状態のSTAに、MおよびNに対する値を明示的に送信することである。通常、APは、正常なシステム動作の間に、ブロードキャストフレームかまたは専用管理フレームかのいずれかを使用することによって、それらのパラメータをSTAに送信するであろう。STAは、STAが緊急呼を設定する必要がある場合に使用される、緊急呼に関連した構成パラメータを読み出す。一例は、APが、ビーコンまたはプローブの応答管理フレームの部分として、他のBSSの構成値を、APのBSSにおけるすべてのSTAに送信する。緊急呼に関連したMおよびNのパラメータを加えることは、これらの自然な拡張である。例えば、今日では、アクセス種類毎に、BSSにおけるすべてのSTAにより使用される、802.lleのQoSに関連した構成パラメータ(バックオフ値、ウィンドウなど)は、APが同種の機構を使用することによって送信される。 【0046】 第3の手段は、第1および第2の手段の結合である。第3の手段により、STAは、STAが通常使用する、MおよびNに対するハードコード化されたデフォルト値を有し、およびSTAが緊急状態にある場合には、APは、ハードコード化されたデフォルト値に優先するMおよびNに対する新しい値を送信するであろう。当事業者は、緊急状態のSTAおよび送信媒体へのアクセスを得ようとする他のすべてのSTAに、適切なバックオフ時間を伝達する追加の手段を想像することができるであろう。 【0047】 (D.デュアルモードWLAN(例えば、3GおよびWLAN)のSTAに対する別の無線技術への強制切替) 緊急の場合において、デュアルモードWLANのSTAは、第一に、WLAN上でなく、セルラーネットワーク上においてあらゆる緊急呼を試みるであろう。原則として、このことは、STA単独における「ハードコード化された」手順である。図6に、上述の手順を実装する方法600を示す。 【0048】 方法600は、ユーザがSTAにおいて緊急呼を生起することにより開始する(ステップ602)。STAがセルラーネットワーク上かWLAN上かのいずれかにおいて動作する性能があるかどうかの決定が、行われる(ステップ604)。STAがセルラーネットワーク上において動作する(すなわち、現在、セルラーネットワークに接続している)場合、STAは、緊急呼に対して、セルラーネットワーク上のままである(ステップ606)。STAがセルラーネットワーク上において動作する性能があるが、現在、セルラーネットワークに接続されていない場合、STAは、セルラーネットワークへの接続を確立し(ステップ608)、およびセルラーネットワーク上において緊急呼を生起する(ステップ606)。STAがWLAN上において動作している場合、STAは、セルラーネットワークに切替えて、緊急呼を生起する(ステップ610)。 【0049】 緊急呼が加えられた後に、緊急呼がセルラーネットワーク上を経由したかどうかの決定が、行われる(ステップ612)。緊急呼がセルラーネットワーク上を経由した場合には、方法600を、終了する(ステップ614)。緊急呼がセルラーネットワーク上を経由しなかった場合には、STAは、WLANに切替わり、緊急呼を生起し(ステップ616)、および方法600を、終了する(ステップ614)。 【0050】 緊急呼がデュアルモードのWLAN−セルラーハンドセットにより生起する必要がある場合、好ましい手順は、セルラーモデムの上にハンドセットのフォールバック(fallback)を有する(すなわち、セルラー無線リンク上に緊急呼を確立する)ことである。なぜならば、緊急呼サポートは、WLANに関して、使用可能でないことがあり、または信頼性がいっそう少ないことがあるからである。 【0051】 方法600に対する代替案は、以下を含む。すなわち、(1)緊急呼を送信しようと試みると、切替えるのに、望ましい、強制的な、または推奨される無線技術(例えば、WLANまたはセルラー)についてのオーダーを確立すること、(2)システム運用者が、デュアルモードのハンドセットに対して、SIMカードまたは同種の装置上において緊急呼ビヘイビアを構成すること、(3)緊急の場合に、VoIP呼をセルラーネットワーク上において保持するか、またはVoIP呼を従来技術の回線交換の音声チャンネル上に移動させること、(4)システム運用者が、無線インタフェースを通じて望ましい無線技術についての局所的なオーダーを送信すること、または(5)ユーザが、ポリシー設定を手動により構成することである。 【0052】 (E.緊急呼を試みる場合の認証およびセキュリティの迂回) WLANにおいて緊急呼を確立しようとするあらゆる802.xxのSTAが、APによって許可されるべきである手順は、強制的である。このことは、802.1xのような認証を、およびネットワーク側における他のセキュリティ手段を迂回することを含む。本手順を、(図5に示すように)拡張されたRTS/CTSの方法500を使用することにより、または(図2Aおよび図2Bに示すように)MACフレームにおけるビットフラグ、IE、ヘッダ、予備情報フィールド、もしくはビット/シーケンス値により、起動することができるであろう。 【0053】 (II.緊急の場合におけるWTRUビヘイビア/手順) (A.発呼者の検出を容易にするWLANのSOSビーコン信号の送信) 緊急呼が終了すると(または話中であっても)、STAおよび/または関与するAPが図7に示すようなSOS型の信号フレーム700を一定の間隔において送信し始める手順は、STAにおいて強制的であるか、またはネットワークにより構成される。 【0054】 SOS信号フレーム700は、プローブ要求(Probe Request)フレームの修正版である。SOS信号フレーム700は、フレーム制御フィールド702、デュレーションフィールド704、送信先アドレス(DA)フィールド706、送信元アドレス(SA)フィールド708、BSSIDフィールド710、シーケンス制御フィールド712、SSID IE714、サポート速度IE716、および緊急呼IE718を含む。緊急呼IE718は、図2Bに関連して上述した緊急呼IE256と同一であるとすることができる。サポート速度IE716は、オプションであり、およびサポート速度IEの機能性に影響を及ぼすことなくSOS信号フレーム700から削除することができることを補足する。 【0055】 一実施形態において、SOS信号フレーム700を、送信媒体へのアクセスを確実にするSIFS(Short InterFrame Space)プライオリティまたはPIFS(Priority InterFrame Space)プライオリティ付きで送信されるプローブ要求フレームとして定義することができる。SOS信号フレームは、911ID(例えば、発呼者ID)、装置の詳細(IMEI(International Mobile Equipment Identification)など)、ネットワーク所属、ユーザ名、および緊急理由コードなど、緊急呼IEにおける新規の緊急呼関連要素を含む。緊急理由コードを、装置がユーザに緊急呼に対する理由を識別させることを促すこと(例えば、「火災緊急の場合には1を押下する」など)により取得することができる。理由コードは、進行中の呼を終了する方法がない場合に、緊急の場合を処理する何らかの能力を提供するであろう。 【0056】 SOS信号フレームを、約100ミリ秒毎に送信に対してスケジューリングを行うことにより、位置のロギングおよびトラッキングを容易にすることができる。APは、タイムスタンプおよび信号の項目に付いたあらゆるSOS信号フレームの受信をロギングする必要があるであろう。信号強度項目は、信号強度、信号品質、アンテナ方位および利得、ならびにIMEI、ユーザ名(使用可能の場合)、識別と性能とに有用な他の802.11装置情報など、発呼者の詳細を含む。さらに、SOS信号フレームを受信するAPは、緊急応答、無線リソース調整、位置、および発信装置トラッキングのための緊急ネットワークノードにイベントを報告する必要があるであろう。 【0057】 これは、SOS信号フレームが送信され、およびエマージェンシワーカが発呼者に近づきながら、エマージェンシワーカがSOS信号フレームを受信することができる有効なプローブ機構である。1つの類似は、航空機のブラック・ボックスにおける緊急ビーコンである。新規のMACフレームを、本目的のために導入することができ、または既存のMACフレーム、例えば、プローブ要求フレームを、本目的を果たすために、新規のIE(緊急呼IE256など)により拡張することができる。 【0058】 図8に、SOS信号フレームを利用する方法800を示す。ユーザにより、STAから緊急呼が生起される(ステップ802)。STAは、SOSフレームを送信し始める(ステップ804)。要求される実施に基づいて、SOSフレームを、プローブとして送信するか、またはエマージェンシワーカとの直接接続を確立するのに使用するかのいずれかができる(ステップ806)。 【0059】 SOSフレームがプローブとして送信される場合、送信周期が設定され、および送信周期の終了に到達しているかどうかの決定が行われる(ステップ810)。送信周期が終了していない場合、STAは、SOSフレームの送信を継続し(ステップ812)、および方法800は、ステップ810に戻る。送信周期の終了に到達している場合(ステップ810)、STAは、SOSフレームの送信を停止し(ステップ814)、および方法800は、終了する(ステップ816)。 【0060】 SOSフレームがエマージェンシワーカとの直接接続を確立するのに使用されるべきである場合(ステップ806)、エマージェンシワーカがSTAの範囲内にあるかどうかの決定が行われる(ステップ820)。エマージェンシワーカがSTAの範囲内にない場合、STAは、SOSフレームの送信を継続し(ステップ822)、および方法800は、ステップ820を続ける。エマージェンシワーカがSTAの範囲内である場合(ステップ820)、STAは、SOSフレームの送信を停止し、発呼者とエマージェンシワーカとの間の直接接続を確立し(ステップ824)、および方法800は、終了する(ステップ816)。 【0061】 第1の代替案(ステップ810〜814)において、STAにより送信されるSOSフレームを、緊急呼が終了すると、APからの信号送信によって、またはセッション開始プロトコル(SIP)のような、より高いレイヤのプロトコルによって、起動することができるであろう。SOSフレームのデュレーション/頻度は、上述の起動信号に含まれる。緊急呼が終了した後のSOSフレームの送信は、緊急呼が誤りである場合に、またはエマージェンシワーカが緊急呼に応答して近づく必要がない場合に、不要なSOSフレームの送信を防止する。 【0062】 第2の代替案(ステップ820〜824)において、エマージェンシワーカと発呼者との間の直接VoIP接続は、エマージェンシワーカと発呼者とが互いの範囲内にあると、確立される。SOSフレームが届く他のSTAは、図4A、図4B、および図5に関連して上述した拡張されたRTSフレームのようなSOSフレームを処理することができる(すなわち、他のSTAは、緊急発呼者が帯域幅に対してより有利なアクセスを有するよう、通信媒体にアクセスしようとしないであろう)。 【0063】 (B.ネットワーク(例えば、AP)への、緊急呼を処理するコールバックの機能性の実装) 緊急呼が確立されると、WLANは、コールバックの場合に、緊急呼が終了した後、ある一定の時間、緊急呼を起動したユーザへのアクティブ接続を保持する。上述の機能性は、ユーザに対してトランスペアレントとすることができる。 【0064】 (III.インフラストラクチャにおける機能性) (A.プロキシ機能) 図9に、APがSTAに対してプロキシとして動作する必要があるかどうかを決定する方法900を示す。STAが緊急呼を生起し(ステップ902)、およびAPが緊急呼を受信する(ステップ904)。STAが緊急呼を伝送するのに使用されるネットワークに基づいて、緊急呼を完了する性能を有するかどうかの決定が行われる(ステップ906)。APは、STAが緊急呼をサポートするのに必要なすべての機能性(例えば、SIP/H.323プロトコル終端、ボコーダなど)を有するかどうかを検査する。上述の情報を、MACフレームの一部分(例えば、MACフレーム200、250)として示すことができ、またはAPがアクセスすることができるネットワークにおける加入者情報の一部分とすることができる。 【0065】 STAが必要な性能のすべてを有する場合、STAは、通常通りに緊急呼を続行する(ステップ908)。APは必要に応じて緊急呼に、STAの位置および/またはAPの位置(ネットワークID、APのMACアドレス他など)を含む、位置情報を加えることができる(ステップ910)。次に、方法900は、終了する(ステップ912)。 【0066】 STAが緊急呼を完了するのに必要な性能のすべてを有する場合ではないと(ステップ906)、APがSTAに対するプロキシとして動作し、必要なあらゆる機能性を提供する(ステップ914)。APは必要に応じて緊急呼に位置情報を追加(ステップ910)し、および方法900は、終了する(ステップ912)。 【0067】 APは、STAが現在の環境において緊急呼を完全に完了するのに必要なすべての機能性を有する場合ではないと決定すると、APは、STAに対するプロキシとして動作する(ステップ914)。例えば、STAがSIPプロトコルサポートを有さない場合には、APは、STAに対するSIPプロキシとして動作することができる。別の例として、STAはSIPサポートを有するがネットワークはH.323をサポートするだけの場合には、APは、残りのネットワークに対して、STAからのSIPメッセージをH.323メッセージに相互に作用させることができる。STAがボコーダさえ有さない極端な場合には、APは、STAにシン・ボコーダ・クライアントをダウンロードし、およびネットワークの中のどこか他の場所の、より標準的なボコーダに相互に作用させることができる。 【0068】 APが、STAおよびネットワークにおけるSTAのコレスポンデントにより信号送信または通常のトラヒックのために使用されるIPパケットの内容をスプーフする(すなわち、情報の内容および/または種別が公式にはサポートされない場合でさえ、情報の内容および/または種別を読取る)別の方法がある。例えば、通常、IPによるSIP信号送信プロトコルメッセージが、現在では呼処理のために使用される。そのようなSIP信号送信は、性能情報および送信先アドレスなど、プロキシとしてのAPの役割を果たすAPに対して有用な情報を含む。先に説明された方法に加えて、APがSTAリモート(STA−remote)の送信先高位層(すなわち、L2MAC上)のメッセージコンテンツをスプーフすることによりそのような情報を抽出する場合、APは、より効率的にAPの役割を果たすことができる。当事業者は、SIPがIPベースの呼に対する管理プロトコルの一例であり、および他の同等なプロトコルが存在して、産業上、広く使用されていることを認めるであろう。したがって、上述の方法は、SIPだけに限定されない。 【0069】 (B.緊急呼センターへのAPのリンク) APはSTAが緊急呼を生起することを知ると、APは、STAからの緊急呼を適切にルーティングするために、緊急呼センターへのリンクを確立する必要がある。緊急呼をAPから緊急呼センターに届けることができるいくつかの転送機構がある。例えば、APがゲートウェイと通信して、APを緊急呼センターにリンクさせることができる。 【0070】 緊急ネットワークノードの概念を拡張して、man-in-the-loop性能を有する緊急応答のオペレーションセンターを包含することができる。緊急ネットワークノードは、インフラストラクチャアプリケーションに適応させ拡張されたサービスセットまたはネットワークであろう。例えば、大学構内において、指定される緊急ネットワークノードは、構内警備員部門であろう。別の例として、製造プラントにおいて、緊急ネットワークノードは、警備員室であろう。緊急ネットワークノードは、VoIP呼を受信し、呼情報をロギングし、呼を保護し、および次に公衆電話交換網(PSTN)に緊急呼を加えることにより適切な機関に警報を出すオペレータを包含するであろう。 【0071】 緊急ネットワークノードの概念をさらに拡張して、PSTNへの直通電話による自動ノードを包含することができる。自動ノードが音声回線ブリッジとして作動することにより、電話をかけ、およびワイヤレスの発呼者をPSTN緊急センターに接続するであろう。 【0072】 緊急ネットワークノードへの接続方法を拡張して、認証、許可またはセキュリティ機能なしに呼をルーティングかつ処理する能力を包含することができるであろう。このことは、ワイヤレス発呼者と緊急ネットワークノードとの間の、暗号化されない直接接続またはトンネル接続を可能にするであろう。 【0073】 緊急ネットワークノードの機能を拡張して、呼処理、呼のハンドオフ、およびローミングの調整を包含することできるであろう。上述の機能性が隣のAP(ワイヤレス呼を処理しているAPに隣接するAP)におけるリソースを予め許可することにより、発呼者は、APの境界を横切って移動する場合にワイヤレス接続を失うことなしに、および新規の緊急呼を再確立する必要なしに、ローミングすることができるであろう。したがって、同一の緊急の場合に重複する呼を排除することができる。 【0074】 本発明の概念は、上で例示した特定の例より優れた拡張を行うことができる。例えば、本発明を、メッシュネットワークおよびアドホックネットワークに対して拡張することができる。代替案として、人間のユーザの代わりに、本発明は、WLANによる緊急処理のために、マシン対マシン使用のシナリオに対して拡張することができる。1つの可能性は、ホーム・セキュリティ・システムにおける802.11の使用であろう、すなわち、WLANが(切断することができる)有線の電話線に代わって使用される。上述の例において、人間のユーザがWLANの緊急呼を発呼する代わりに、ホーム・セキュリティ・システムは、何者かが侵入すると、緊急呼をセキュリティ・コール・センターに自動発呼する。あるいはまた、ホーム・セキュリティ・システムは、上述された通りに、緊急SOSフレームを送信し始めることができるであろう。 【0075】 本発明の特徴および要素が、特有な組合せにおける望ましい実施形態において説明されるが、各々の特徴または要素を、単独において(望ましい実施形態の他の特徴および要素なしに)、または本発明の他の特徴および要素の有無に関わらず、様々の組合せにおいて、使用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0076】 【図1】標準規格のメディアアクセス制御(MAC)フレームの図である。 【図2A】緊急呼を示すビットフラグを有するMACフレームの図である。 【図2B】緊急呼を示す情報要素(IE)を有するMACフレームの図である。 【図3】標準規格のRTS(Ready To Send)フレームの図である。 【図4A】緊急呼を示すビットフラグを有するRTSフレームの図である。 【図4B】緊急呼を示すIEを有するRTSフレームの図である。 【図5】図4Aまたは図4Bに示される通りのRTSフレームを使用する方法のフローチャートである。 【図6】緊急呼を完了する無線技術を切替える方法のフローチャートである。 【図7】緊急呼を示すSOSビーコンフレームの図である。 【図8】図7において示すSOSフレームを送信かつ使用する方法のフローチャートである。 【図9】プロキシ機能を適用するかどうかを決定する方法のフローチャートである。 【符号の説明】 【0077】 252 フレーム制御 254 長さ 256 緊急呼情報 260 緊急呼フラグ 262 理由コード 264 性能情報 266 位置情報 268 コーデック
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| 【出願人】 |
【識別番号】596008622 【氏名又は名称】インターデイジタル テクノロジー コーポレーション
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| 【出願日】 |
平成19年8月30日(2007.8.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一
【識別番号】100088915 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 和夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−35531(P2008−35531A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−224862(P2007−224862) |
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