| 【発明の名称】 |
無線通信システムにおいてスケジューリング情報を設定する方法及び装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】江 孝祥
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| 【要約】 |
【課題】HLBS値が所定最大値を超えた場合に生じうる誤りを解消するため、新たなスケジューリング情報の設定方法及び装置を提供する。
【構成】方法は、HLBS値が特定の第一値より大きい場合に、HLBS指標を第二値に設定してHLBSフィールドに保存することを内容とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 無線通信システムにおいてスケジューリング情報(SI)のフィールドデータ設定方法であって、該SIは少なくとも、HLBS(highest priority logical channel buffer status)指標を保存するHLBSフィールドを含み、該方法は、 HLBS値が第一値より大きければ、HLBS指標を第二値に設定し、 HLBS指標をHLBSフィールドに保存するステップからなることを特徴とするSIの設定方法。 【請求項2】 前記第一値は82であることを特徴とする請求項1記載のSIの設定方法。 【請求項3】 前記第二値はHLBSフィールドで表示可能なビットの最大値に対応することを特徴とする請求項1記載のSIの設定方法。 【請求項4】 前記第二値は15であることを特徴とする請求項1記載のSIの設定方法。 【請求項5】 前記方法は更に、HLBS値の最大値を設定しないステップを含むことを特徴とする請求項1記載のSIの設定方法。 【請求項6】 無線通信システムにおいてSIのフィールドデータを正確に設定する通信装置であって、該SIは少なくとも、HLBS指標を保存するHLBSフィールドを含み、該通信装置は、 通信装置の機能を実現させる制御回路と、 制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御する中央処理装置(CPU)と、 制御回路の中でCPUと結合されるように設けられ、プログラムコードを保存するための保存装置とを含み、そのうちプログラムコードは、 HLBS値が第一値より大きければ、HLBS指標を第二値に設定し、 HLBS指標をHLBSフィールドに保存するステップを含むことを内容とすることを特徴とする通信装置。 【請求項7】 前記第一値は82であることを特徴とする請求項6記載の通信装置。 【請求項8】 前記第二値はHLBSフィールドで表示可能なビットの最大値に対応することを特徴とする請求項6記載の通信装置。 【請求項9】 前記第二値は15であることを特徴とする請求項6記載の通信装置。 【請求項10】 前記プログラムコードは更に、HLBS値の最大値を設定しないステップを含むことを特徴とする請求項6記載の通信装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は無線通信システムにおいてスケジューリング情報(SI)を設定する方法及び装置に関し、特にHLBS値の最大値を設定しないことで、無線資源をユーザー端に正確に割り当て、伝送効率を維持する方法及び装置に関する。 【背景技術】 【0002】 第三世代移動通信技術はWCDMA(広帯域符号分割多元接続)方式で高いスペクトル利用効率、カバー率、通話品質及び高速伝送を実現させるとともに、QoS(サービス品質)の確保、柔軟性のある双方向通信の実現、通話中断率の低減を可能にする。第三世代移動通信システムを利用すれば、ユーザーはUE(ユーザー装置、例えば携帯電話)で映像通話、電話会議、ゲーム、オンライン音楽再生、及び電子メールを楽しむことができる。もっとも、高速かつ実時間の情報伝送に頼るこれらの機能を実現させるため、第三世代移動通信テクノロジーについてはHSDPA(高速ダウンリンクパケットアクセス)とHSUPA(高速アップリンクパケットアクセス)規格が規定されている。両規格は、帯域の使用率とパケットの処理効率の向上、及びアップリングとダウンリンク伝送速度の改善を目的として開発されたものである。 【0003】 上記HSUPA規格はシステムのアップリンクネットワーク機能を向上させ、誤送データをすばやく再送して遅延を解消し、チャンネル品質の良否によって伝送速度を調節する機能がある。このような制御機能を実現させるため、HSUPA規格では基地局(ノードB)スケジューリング、HARQ(ハイブリッド自動リピート要求)、ソフトハンドオーバー、ショートフレーム伝送などの技術が採用され、そのパケットアクセス制御についてはE−DCH(エンハンスド専用チャンネル)が規定されている。E−DCHのもとで、HARQ ACK/NACK情報、アップリンクスケジューリング情報、制御プレーン情報、ないしユーザープレーン情報を伝送する種々の物理層チャンネルが新しく導入された。その詳しい定義についてはMAC(媒体アクセス制御)プロトコル仕様3GPP TS 25.321 V7.1.0を参照する。 【0004】 そのうちアップリンクスケジューリング情報とは、ユーザー端からサービス基地局(serving E−DCH Node−B)に出力される、ユーザー端に求められるアップリンク伝送資源量を示す制御情報をいう。上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2によれば、アップリンクスケジューリング情報は下記フィールドを含む。 【0005】 1.HLID(highest priority logical channel ID)フィールド:最優先論理チャネル(バッファ資源を最も多く占めている論理チャネル)を識別するための4ビットの識別子。下記TEBS指標が0である場合、HLIDフィールドの値は0000となる。 【0006】 2.TEBS(total E−DCH buffer status)フィールド:すべての論理チャネルのデータ量を示す5ビットの識別子。TEBSフィールドはRLC(無線リンク制御)エンティティーにより送信可能と再送可能なデータ量を示し、その単位はバイトである。MACエンティティーをAM(acknowledgement mode)モードのRLCエンティティーと接続する場合、送信予定の制御PDU(プロトコルデータユニット)のデータ量と、RLC送信ウィンドウ外のPDUのデータ量はTEBS値に含まれ、送信済みで否定応答が未だになされていないRLC PDUのデータ量はTEBS値に含まれない。上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2−1によれば、TEBSフィールドは、個別のTEBS値範囲に対応する32個のTEBS指標(0〜31)を含む。 【0007】 3.HLBS(highest priority logical channel buffer status)フィールド:TEBS指標が31ではない場合、TEBSの最大値(TEBS指標に対応するTEBS値範囲の最大値)に対して、HLIDフィールドにより示される最優先論理チャネルで伝送可能なデータ量の割合を示し、TEBS指標が31である場合、50000バイトにおいて最優先論理チャネルで伝送可能なデータ量の割合を示す指示子。上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2−2によれば、HLBSフィールドは、個別のHLBS値範囲(HLBS値は百分比で示される0(%)〜100(%)の値)に対応する16個のTEBS指標(0〜15)を含む。TEBS指標が0である場合、HLBS指標は0となる。 【0008】 4.UPH(UE power headroom)フィールド:ユーザー端の最大伝送能力、及びそれに対応するDPCCH(dedicated physical control channel)コード能力の割合を示す5ビットの指示子。 まとめていえば、HLIDフィールドは最優先論理チャネルを示し、TEBSフィールドはすべての論理チャネルの伝送可能なデータ量と再送可能なデータ量の総和を示し、HLBSフィールドはTEBS指標が31であるか否かによって、TEBS値範囲の最大値に対して最優先論理チャネルの伝送可能なデータ量の割合を示し、または50000バイトにおいて最優先論理チャネルの伝送可能なデータ量の割合を示す。例えば、TEBS指標を18とすれば、上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2−1によると、TEBS値の範囲は940〜1248となる。HLIDフィールドで示される最優先論理チャネルの伝送可能なデータ量を1000バイトとすれば、TEBS値の範囲内の最大値(1248)に対して最優先論理チャネルの伝送可能なデータ量の割合は1000/1248=80.1%となる。この場合、上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2−2によれば、HLBS指標は14である。それに対して、TEBS指標が31である場合、最優先論理チャネルの伝送可能なデータ量を30000バイトとすれば、50000バイトにおいて最優先論理チャネルの伝送可能なデータ量の割合は30000/50000=60%となり、HLBS指標は13である。 【0009】 したがって、上記MACプロトコル仕様3GPP TS 25.321 V7.1.0の9.2.5.3.2に掲げられた技術を利用すれば、MACエンティティーはアップリンクスケジューリング情報の各フィールドの値を求めることができる。しかし、百分比で示されるHLBS値の最大値を100とする上記従来の技術は、TEBS指標が30以下の場合にのみ正確な実行が保証される。詳しく言えば、上記HLBSフィールドの定義によると、TEBS指標が31ではない場合のHLBS値は、すべての論理チャネルのデータ量(TEBS値)に対して最優先チャネルのデータ量の割合とされ(HLBS値は0(%)〜100(%)を範囲とする)、TEBS指標が31である場合のHLBS値は、50000バイトにおいて最優先論理チャネルのデータ量の割合とされる。したがって、TEBS指標が31である場合、HLBS値は最優先論理チャネルのデータ量と一定値(50000)の比とされ、この最優先論理チャネルのデータ量が50000バイトを超えれば、HLBS値は100を超えてしまう(例えば、最優先論理チャネルのデータ量を60000バイトとすれば、HLBS値は120(%)となる)。しかし、上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2−2によれば、HLBSの最大値は100である(これに対応するHLBS指標は15である)。そのため、HLBS値が100を超えた場合、上記MACプロトコル仕様の9.2.5.3.2−2では正確なHLBS指標を取得することができない。したがって、アップリンクスケジューリング情報に誤りが生じ、ユーザー端はそれに基づいて無線資源をユーザー端に正確に割り当てることができなくなる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 本発明は上記従来の問題を解決するため、無線通信システムにおいてスケジューリング情報を設定する方法及び装置を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0011】 本発明は、無線通信システムにおいてスケジューリング情報(SI)のフィールドデータ設定方法を提供する。該SIは少なくとも、HLBS(highest priority logical channel buffer status)指標を保存するHLBSフィールドを含む。該方法は、HLBS値が第一値より大きければ、HLBS指標を第二値に設定し、HLBS指標をHLBSフィールドに保存するステップからなる。 【0012】 本発明は更に、無線通信システムにおいてSIのフィールドデータを正確に設定する通信装置を提供する。該SIは少なくとも、HLBS指標を保存するHLBSフィールドを含む。該通信装置は、通信装置の機能を実現させる制御回路と、制御回路の中に設けられ、プログラムコードを実行して制御回路を制御する中央処理装置(CPU)と、制御回路の中でCPUと結合されるように設けられ、プログラムコードを保存するための保存装置とを含む。該プログラムコードは、HLBS値が第一値より大きければ、HLBS指標を第二値に設定し、HLBS指標をHLBSフィールドに保存するステップを含む。 【発明の効果】 【0013】 本発明はHLBS値の最大値を設定せず、HLBS値が特定の第一値より大きい場合にHLBS指標を第二値に設定することで、無線資源をユーザー端に正確に割り当て、伝送効率を維持する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図示を参照して以下に説明する。 【0015】 図1を参照する。図1は無線通信システムの無線通信装置100のブロック図である。説明を簡素化するため、図1は無線通信装置100の入力装置102、出力装置104、制御回路106、CPU(中央処理装置)108、保存装置110、プログラムコード112及びトランシーバー114のみ描くとする。無線通信装置100において、制御回路106はCPU108で保存装置110に保存されるプログラムコード112を実行し、無線通信装置100の動作を制御する。制御回路106は入力装置102(例えばキーボード)を介してユーザーが入力した信号を受信し、出力装置104(スクリーン、スピーカーなど)を介して映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー114は受信した信号を制御回路106に送信し、または制御回路106による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルの構造から見れば、トランシーバー114は第一層の一部とみなされ、制御回路106は第二層と第三層の機能を実現させる。無線通信装置100は望ましくは、第三世代移動通信システムに用いられる。 【0016】 図2を参照する。図2は図1に示すプログラムコード112を表す説明図である。アプリケーション層200と、第三層インターフェイス202と、第二層インターフェイス206からなるプログラムコード112は、第一層インターフェイス218と接続されている。第二層インターフェイス206は副層としてRLC(無線リンク制御)エンティティー224とMAC(媒体アクセス制御)エンティティー226を含む。RLCエンティティー224は伝送品質によって伝送データや制御指令に対して、分割、再組み立て、連結、パディング、再送、暗号化、シーケンスチェック、重複検出など処理を行う。MACエンティティー226は第三層インターフェイス(RRC層、無線資源制御層)202の無線資源配分指令に従って、RLCエンティティー224から別々の論理チャンネルに属するパケットを一般、共通または専用チャンネルに対応させ、チャンネルマッピング、マルチプレクシング、伝送形式選択、ランダムアクセス制御などのプロセスを実行する。 【0017】 HSUPA機能の応用例では、MACエンティティー226はHARQプロセスを実行し、伝送の状態に基づいてパケットを再送するかスケジューリング情報を送信する。それに鑑みて本発明は、スケジューリング情報のフィールドデータを正確に設定し、無線資源を正確に割り当てるためのスケジューリング情報設定プログラムコード220を提供する。図3を参照する。図3は本発明による方法30フローチャートである。下記方法30は、無線通信システムにおいてスケジューリング情報のHLBSフィールド設定に用いられ(HLBSの定義については前記参照)、スケジューリング情報(SI)設定プログラムコード220としてコンパイルすることができる。 ステップ300:開始。 【0018】 ステップ302:HLBS値が第一値より大きければ、HLBS指標を第二値に設定する。 【0019】 ステップ304:HLBS指標をHLBSフィールドに保存する。 【0020】 ステップ306:終了。 以上のとおり、HLBS値が第一値より大きければ、本発明はHLBS指標を第二値に設定して、HLBSフィールドに保存する。言い換えれば、本発明はHLBS値の最大値を設定せず、HLBS値が特定の第一値より大きい場合にHLBS指標を第二値に設定することを内容とする。第一値は望ましくは82であり、第二値はHLBSフィールドで表示可能なビットの最大値に対応する値である(すなわち15)。換言すれば、本発明はHLBS値が82より大きい場合にHLBS指標を15に設定し、従来の問題はそれによって解消される。 【0021】 前記説明のとおり、TEBS指標が31である場合、HLBS値は最優先論理チャネルのデータ量と50000バイトの比とされ、最優先論理チャネルのデータ量が50000バイトを超えれば、HLBS値は100を超えてしまう。しかし、従来の技術では、HLBS値は100以下でなければならず(すなわちHLBSの最大値は100とされる)、100を超えた場合はHLBS指標を正確に設定できなくなる。それと比べて、本発明はHLBSの最大値を設定せず、HLBS値が82より大きい場合にHLBS指標を15に設定するため、TEBS指標が31であるか否かにかかわらず、HLBS指標を正確に設定して、無線資源をユーザー端に正確に割り当てることができる。 【0022】 例えば、TEBS指標が31である場合、最優先論理チャネルのデータ量を60000バイトとすれば、HLBS値は120(%)となる。この場合、120は82より大きいため、本発明はHLBS指標を15に設定して、HLBSフィールドに保存する。したがって、HLBS値が82より大きく、すなわち最優先論理チャネルのデータ量が(50000*82%)=41000バイトを超えたことがネットワーク端で判明し、ネットワーク端のスケジューラはこの情報に基づいてユーザー端に無線資源を正確に割り当てることができる。 【0023】 以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。 【産業上の利用可能性】 【0024】 本発明は従来の動作条件を変えたのみであり、当然実施可能である。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】無線通信システムの無線通信装置のブロック図である。 【図2】図1に示すプログラムコードを表す説明図である。 【図3】本発明による方法のフローチャートである。 【符号の説明】 【0026】 100 無線通信装置 102 入力装置 104 出力装置 106 制御回路 108 CPU 110 保存装置 112 プログラムコード 114 トランシーバー 200 アプリケーション層 202 第三層インターフェイス 206 第二層インターフェイス 212 バッファ 218 第一層インターフェイス 220 スケジューリング情報設定プログラムコード 224 RLCエンティティー 226 MACエンティティー
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| 【出願人】 |
【識別番号】500029110 【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
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| 【出願日】 |
平成19年7月25日(2007.7.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
【識別番号】100091214 【弁理士】 【氏名又は名称】大貫 進介
【識別番号】100107766 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠重
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| 【公開番号】 |
特開2008−35519(P2008−35519A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2007−193342(P2007−193342) |
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