| 【発明の名称】 |
基地局及び基地局制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】坪光 浩行
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| 【要約】 |
【課題】盗難基地局の不正使用に対するセキュリティの向上を図る。
【構成】基地局の電源切断時に、所定の手順を経て電源の切断が行われたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を電源切断情報として記憶する記憶手段と、前記電源切断時の後に再度電源が投入された場合に、前記記憶手段に記憶された前記電源切断情報に基づいて、周辺基地局の基地局情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記周辺基地局の基地局情報と、あらかじめ登録された基地局情報とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じて基地局の動作を制限する動作制御手段とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基地局の電源切断時に、所定の手順を経て電源の切断が行われたか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果を電源切断情報として記憶する記憶手段と、 前記電源切断時の後に再度電源が投入された場合に、前記記憶手段に記憶された前記電源切断情報に基づいて、周辺基地局の基地局情報を取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された前記周辺基地局の基地局情報と、あらかじめ登録された基地局情報とを比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて基地局の動作を制限する動作制御手段と、 を備えることを特徴とする基地局。 【請求項2】 前記動作制御手段は、 前記比較結果が、前記周辺基地局の基地局情報とあらかじめ登録された基地局情報とが一致しないことを示す場合には、 基地局に対する外部からの操作を受け付けない不正使用防止モードに移行する ことを特徴とする請求項1記載の基地局。 【請求項3】 外部制御系と内部制御系とを回路的に接続または切断するスイッチング回路を備え、 前記動作制御手段は、前記不正使用防止モードにおいて、前記外部制御系と内部制御系とを回路的に切断するように前記スイッチング回路を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の基地局。 【請求項4】 前記動作制御手段は、前記不正使用防止モードにおいて、取得した周辺基地局の基地局情報に基づいて自基地局の位置を特定し、盗難の通知と共に、自基地局の基地局ID及び位置情報を周辺基地局に送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の基地局。 【請求項5】 基地局の電源切断時に、所定の手順を経て電源の切断が行われたか否かを判定する第1ステップと、 前記第1ステップによる判定結果を電源切断情報として記憶する第2ステップと、 前記電源切断時の後に再度電源が投入された場合に、前記第2ステップにて記憶された前記電源切断情報に基づいて、周辺基地局の基地局情報を取得する第3ステップと、 前記第3ステップにより取得された前記周辺基地局の基地局情報と、あらかじめ登録された基地局情報とを比較する第4ステップと、 前記第4ステップによる比較結果に応じて基地局の動作を制限する第5ステップと、 を含むことを特徴とする基地局制御方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、基地局及び基地局制御方法に関する。 【背景技術】 【0002】 例えば、下記特許文献1には、無線基地局が盗難にあい、勝手に移動された場合に、当該無線基地局の使用を防止する無線通信システム及び基地局セキュリティ方法が開示されている。この特許文献1の技術は、無線基地局が電源再投入時において、上位の制御装置に対し起動許可要求を行い、制御装置から起動許可信号を受信した場合にのみ、自基地局の起動制御を行なうものである。この時、制御装置は、予期しない時点(つまり盗難後)において無線基地局から起動許可要求を受けた場合は起動許可信号を送信しないことにより、盗難後に無線基地局が不正使用されることを防止する。 【特許文献1】特開2005−159783号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかしながら、上記従来技術によると、上位の制御装置から送信される起動許可信号によって無線基地局の起動の可否が決定されるため、第3者(つまり盗難した者)によって起動許可信号が解析されると無線基地局の起動を行なわれてしまい、不正使用に対するセキュリティが高いとはいえなかった。 【0004】 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、盗難基地局の不正使用に対するセキュリティの向上を図ることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記目的を達成するために、本発明では、基地局に係る第1の解決手段として、基地局の電源切断時に、所定の手順を経て電源の切断が行われたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を電源切断情報として記憶する記憶手段と、前記電源切断時の後に再度電源が投入された場合に、前記記憶手段に記憶された前記電源切断情報に基づいて、周辺基地局の基地局情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記周辺基地局の基地局情報と、あらかじめ登録された基地局情報とを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じて基地局の動作を制限する動作制御手段と、を備えることを特徴とする。 【0006】 また、本発明では、基地局に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記動作制御手段は、前記比較結果が、前記周辺基地局の基地局情報とあらかじめ登録された基地局情報とが一致しないことを示す場合には、基地局に対する外部からの操作を受け付けない不正使用防止モードに移行することを特徴とする。 【0007】 また、本発明では、基地局に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、外部制御系と内部制御系とを回路的に接続または切断するスイッチング回路を備え、前記動作制御手段は、前記不正使用防止モードにおいて、前記外部制御系と内部制御系とを回路的に切断するように前記スイッチング回路を制御することを特徴とする。 【0008】 また、本発明では、基地局に係る第4の解決手段として、上記第1から第3のいずれかの解決手段において、前記動作制御手段は、前記不正使用防止モードにおいて、取得した周辺基地局の基地局情報に基づいて自基地局の位置を特定し、盗難の通知と共に、自基地局の基地局ID及び位置情報を周辺基地局に送信することを特徴とする。 【0009】 一方、本発明では、基地局制御方法に係る第1の解決手段として、基地局の電源切断時に、所定の手順を経て電源の切断が行われたか否かを判定する第1ステップと、前記第1ステップによる判定結果を電源切断情報として記憶する第2ステップと、前記電源切断時の後に再度電源が投入された場合に、前記第2ステップにて記憶された前記電源切断情報に基づいて、周辺基地局の基地局情報を取得する第3ステップと、前記第3ステップにより取得された前記周辺基地局の基地局情報と、あらかじめ登録された基地局情報とを比較する第4ステップと、前記第4ステップによる比較結果に応じて基地局の動作を制限する第5ステップと、を含むことを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、基地局の電源切断時において、所定の手順を経て電源の切断が行われたか否かを判定して当該判定結果を電源切断情報として記憶しておき、再度電源が投入された場合、上記電源切断情報に基づいて、周辺基地局の基地局情報を取得し、当該取得した周辺基地局の基地局情報と、あらかじめ登録された基地局情報との比較結果に応じて基地局の動作を制限するので、電源再投入から基地局動作の制限までの一連の起動動作を基地局内部の制御系で完結しているため、基地局が盗難された場合であっても外部制御による不正使用が困難となり、その結果、盗難基地局の不正使用に対するセキュリティの向上を図ることが可能である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。 図1は、本発明の実施形態に係る基地局10の構成ブロック図である。この図に示すように、基地局10は、無線通信部1、ネットワークインタフェース2、外部接続端子3、電源回路4、スイッチング回路5、制御部6(判定手段、取得手段、比較手段、動作制御手段)、及び記憶部(記憶手段)7から構成されている。なお、図1において、符号20は、基地局10及び複数の他の基地局(図示せず)を統括的に管理・制御する基地制御局であり、交換局(図示せず)などを介して電話回線網やIP網等を含む公衆ネットワーク30と接続されていると共に、ネットワークインタフェース2を介して基地局10と接続されている。符号40は、基地局10のメンテナンス用端末である。 【0012】 無線通信部1は、制御部6による制御の下、所定の通信方式、例えばCDMA(Code Division Multiple Access)方式等を用いて、携帯電話機等の無線通信端末(図示せず)との間で音声信号や電子メール等の各種データ信号に関する無線通信を行うものである。ネットワークインタフェース2は、公衆ネットワーク30から受信した信号をスイッチング回路5を介して制御部6に出力する一方、制御部6からスイッチング回路5を介して入力された信号を公衆ネットワーク30に送信する。 【0013】 外部接続端子3は、基地局10のメンテナンス時において、メンテナンス用端末40と基地局10とを接続するためのケーブル用コネクタなどであり、メンテナンス用端末40から受信した信号をスイッチング回路5を介して制御部6に出力する一方、制御部6からスイッチング回路5を介して入力された信号をメンテナンス用端末40に送信する。電源回路4は、外部に設けられた送電線50から供給される交流電力を、所定の直流電圧に変換して基地局10内の各部に電源供給する。また、この電源回路4は、制御部6による制御の下、基地局10内の各部への電源供給を停止する。スイッチング回路5は、制御部6による制御の下、外部制御系であるネットワークインタフェース2及び外部接続端子3と、内部制御系である制御部6とを回路的に接続または切断する。 【0014】 制御部6は、記憶部7に予め記憶されている制御プログラムや、無線通信部1の通信状態、ネットワークインタフェース2からスイッチング回路5を介して入力される信号、外部接続端子3からスイッチング回路5を介して入力される信号に基づいて、基地局10の全体動作を制御するものである。また、この制御部6は、基地制御局20または公衆ネットワーク30との通信を行なう場合は、ネットワークインタフェース2を介して信号の送受信を行い、メンテナンス用端末40との通信を行なう場合は、外部接続端子3を介して信号の送受信を行う。また、制御部6は、上位装置である基地制御局20からネットワークインタフェース2を介して電源切断指示信号を受信した場合、もしくはメンテナンス用端末40から外部接続端子3を介して電源切断指示信号を受信した場合に、基地局10内の各部への電源供給を停止するように電源回路4を制御する。 【0015】 さらに、制御部6は、本実施形態における特徴的な動作として、電源切断時において、当該電源切断が異常だったか否か(所定の手順を経て行われたものか否か)を判定し、その判断結果を示す電源切断情報を記憶部7に記憶し、次の電源再投入時において、記憶部7に電源切断の異常を示す電源切断情報が記憶されている場合、無線通信部1を介して周辺基地局の基地局情報を取得し、当該取得した基地局情報と予め記憶部7に記憶されている(登録されている)周辺基地局の基地局情報を比較する。そして、制御部6は、比較した結果、それぞれの基地局情報が一致しない場合、自基地局が盗難されたと判断して、外部入力による自基地局の操作を受け付けない不正使用防止モードに移行する。 なお、このような電源切断時及び電源再投入時における制御部6の詳細な動作については後述する。 【0016】 記憶部7は、上記制御部6で使用される制御プログラムや周辺基地局及び自基地局の基地局情報(基地局IDや位置情報など)を予め記憶している。また、この記憶部7は、制御部6による制御の下、上記電源切断情報を記憶する。 【0017】 次に、このように構成された本実施形態における基地局10の動作、特に電源切断時及び電源再投入時における制御部6の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、初期状態においてスイッチング回路5は、ネットワークインタフェース2及び外部接続端子3と、制御部6とを回路的に接続している。 【0018】 図2に示すように、基地局10の電源切断時において、まず制御部6は、電源切断が異常だったか否かを判定する(ステップS1)。ここで、制御部6は、電源切断が正当なプロセス(所定の手順)を経て行われた場合に、電源切断は正常であったと判定する。具体的には、制御部6は、基地制御局20またはメンテナンス用端末40から電源切断指示信号を受信して、基地局10内の各部への電源供給を停止するように電源回路4を制御した場合を、正当な電源切断プロセスとして認識し、電源切断が正常であったと判定する。一方、基地局10が盗難された場合、上記のような正当な電源切断プロセスは行われず、強引に送電線50から引き剥がされることになる。従って、このような場合は、制御部6は、電源切断が異常であったと判断する。 【0019】 そして、上記ステップS1において、制御部6は、電源切断が異常と判断した場合(「Yes」)、電源供給が完全に停止する前に、電源切断が異常であったことを示す電源切断情報を記憶部7に記憶する(ステップS2)。一方、ステップS1において、制御部6は、電源切断が正常と判断した場合(「No」)、つまり基地制御局20またはメンテナンス用端末40から電源切断指示信号を受信した場合、電源切断が正常であったことを示す電源切断情報を記憶部7に記憶し(ステップS3)、基地局10内の各部への電源供給を停止するように電源回路4を制御する。 【0020】 次に、電源が再投入された場合、つまり電源回路4からの電源供給が再開された場合、制御部6は、起動時において記憶部7に記憶されている電源切断情報を読み出し(ステップS4)、当該電源切断情報に基づいて前回の電源切断が異常だったか否かを判断する(ステップS5)。このステップS5において、前回の電源切断が正常だったと判断された場合(「No」)、つまり前回の電源切断が正当な電源切断プロセスを踏んだものであった場合、制御部6は正常起動し、通常の動作モードに移行する(ステップS10)。 【0021】 一方、ステップS5において、前回の電源切断が異常だったと判断された場合(「Yes」)、制御部6はCCH(Control Channels:制御チャンネル)受信モードに移行し、無線通信部1を制御して周辺基地局のCCHをサーチし、周辺基地局のCCHに含まれる基地局情報(基地局IDや位置情報など)を取得する(ステップS6)。そして、制御部6は、ステップS6で取得した周辺基地局の基地局IDと、記憶部7に予め記憶されている周辺基地局の基地局IDとを比較し(ステップS7)、両者が一致している場合(「Yes」)、正常起動し、通常の動作モードに移行する(ステップS10)。このように、電源再投入時に取得した周辺基地局の基地局IDと、記憶部7に予め記憶されている周辺基地局の基地局IDとが一致している場合、基地局10は移動していないので盗難されていないと判断できる。従って、このような場合、前回の電源切断が基地局10の故障または停電などが原因で生じたものと判断し、正常起動し、通常の動作モードに移行する。 【0022】 一方、ステップS7において、ステップS6で取得した周辺基地局の基地局IDと、記憶部7に予め記憶されている周辺基地局の基地局IDとが一致していない場合(「No」)、制御部6は、基地局10は移動しているので盗難されたと判断し、外部入力による自基地局の操作を受け付けない不正使用防止モードに移行する(ステップS8)。より具体的には、制御部6はスイッチング回路5を制御して、外部制御系であるネットワークインタフェース2及び外部接続端子3と、内部制御系である制御部6とを回路的に切断する。なお、このように、回路的に外部制御系と内部制御系とを切断することで、外部入力による不正使用を防止する方法に代えて、ソフト的に外部入力信号を一切無効とする方法を採用しても良い。 【0023】 そして、制御部6は、取得した周辺基地局の基地局情報に基づいて自基地局の位置を特定し、盗難の通知と共に、自基地局の基地局ID及び位置情報を、空きCCHにて周辺基地局に送信する(ステップS9)。 【0024】 以上のように、本実施形態によれば、電源再投入時において、従来のような外部の制御装置による制御ではなく、基地局内部の制御系(制御部6)のみで自身が盗難されたか否かを判断し、盗難されたと判断した場合は、外部入力による自基地局の操作を受け付けない不正使用防止モードに移行する。すなわち、従来では上位の制御装置から送信される起動許可信号が解析されると、基地局10の起動を許し、その後の不正使用を許してしまうが、本実施形態では電源再投入時において、盗難の判断から不正使用防止モードへの移行までの一連の起動動作を基地局内部の制御系で完結しているため、外部制御による不正使用が困難となり、その結果、盗難基地局の不正使用に対するセキュリティの向上を図ることが可能である 【0025】 また、本実施形態では、周辺基地局に対して、盗難の通知と共に、自基地局の基地局ID及び位置情報を送信するので、盗難基地局の回収率が上がり、セキュリティの向上に寄与することができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の一実施形態における基地局10の構成ブロック図である。 【図2】本発明の一実施形態における基地局10(制御部6)の動作フローチャートである。 【符号の説明】 【0027】 10…基地局、20…基地制御局、30…公衆ネットワーク、40…メンテナンス端末、50…送電線、1…無線通信部、2…ネットワークインタフェース、3…外部接続端子、4…電源回路、5…スイッチング回路、6…制御部、7…記憶部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006633 【氏名又は名称】京セラ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100101465 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 正和
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| 【公開番号】 |
特開2008−35213(P2008−35213A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206359(P2006−206359) |
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