| 【発明の名称】 |
通信システム、基地局装置、端末装置、及び通信制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】福嶋 泰博
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| 【要約】 |
【課題】空いている通信リソースを効率的に使用することで大容量のデータ通信を可能とする通信システム、基地局装置、端末装置、及び通信制御方法を提供する。
【構成】端末10及び基地局20は、時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として無線信号を送受信して通信を行う。端末装置10の制御部14は、送信するデータ量が所定量以上である場合に、基地局20に対してフレームに含まれるスロットの複数の使用を要求する要求信号を発生する。基地局20の制御部24は、端末10から要求信号が送信されてきた場合に、フレームに含まれるスロットの複数の使用を許可するか否かを決定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置と基地局装置との間で無線信号を送受信して通信を行う通信システムにおいて、 前記端末装置は、送信するデータ量が所定量以上である場合に、前記基地局装置に対して前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求する要求信号を発生する制御部と、 前記基地局装置は、前記端末装置から前記要求信号が送信されてきた場合に、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可するか否かを決定する決定部を備える ことを特徴とする通信システム。 【請求項2】 前記端末装置は、前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、 前記制御部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記要求信号を発生する ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。 【請求項3】 前記基地局装置は、前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、 前記決定部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可する決定を行う ことを特徴とする請求項1記載の通信システム。 【請求項4】 前記基地局装置毎の前記フレーム中における前記スロットの使用状況を示す統計情報を記録する統計情報記録装置を備えており、 前記基地局装置の決定部は、前記統計情報記録装置に記録された前記統計情報に基づいて、前記端末装置によって複数の前記スロットが使用されるフレームの連続数を決定する ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の通信システム。 【請求項5】 前記統計情報記録装置は、前記統計情報を時間帯毎に記録することを特徴とする請求項4記載の通信システム。 【請求項6】 時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置との間で無線信号を送受信して通信を行う基地局装置において、 前記端末装置から、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求する要求信号が送信されてきた場合に、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可するか否かを決定する決定部を備えることを特徴とする基地局装置。 【請求項7】 前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、 前記決定部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可する決定を行う ことを特徴とする請求項6記載の基地局装置。 【請求項8】 前記決定部は、前記フレーム中における前記スロットの使用状況を示す統計情報を記録する統計情報記録装置に記録された前記統計情報に基づいて、前記端末装置によって複数の前記スロットが使用されるフレームの連続数を決定することを特徴とする請求項6又は請求項7記載の基地局装置。 【請求項9】 時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として基地局装置との間で無線信号を送受信して通信を行う端末装置において、 送信するデータ量が所定量以上である場合に、前記基地局装置に対して前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求する要求信号を発生する制御部を備えることを特徴とする端末装置。 【請求項10】 前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、 前記制御部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記要求信号を発生する ことを特徴とする請求項9記載の端末装置。 【請求項11】 時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置との間で無線信号を送受信して通信を行う通信システムに用いる通信制御方法であって、 前記端末装置が、送信するデータ量が所定量以上である場合に、前記基地局装置に対して前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求するステップと、 前記基地局装置が、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可するか否かを決定するステップと を含むことを特徴とする通信制御方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置と基地局との間で無線信号を送受信して通信を行う通信システム、基地局装置、端末装置、及び通信制御方法に関する。 【背景技術】 【0002】 PHSやPDC等のディジタル式移動電話システムが通信を行うために割り当てられている周波数には限りがあり、限られた周波数を、多くのユーザで有効利用するために時分割多重接続方式(TDMA方式)が用いられている。 【0003】 PHSを例に挙げると、一つの周波数チャネルは多重化数が「4」に設定されており、基地局装置から端末装置に向かう下り回線に4スロット、端末装置から基地局装置に向かう上り回線に4スロットが割り当てられている。端末装置及び基地局装置は、下り回線の4スロット及び上り回線の4スロットの合計8スロットを1つのフレームとして周期的に送受信することにより通信を行っている。以下の特許文献1には、複数のスロットを結合してあたかも1つのスロットとして用いることで、データ伝送の効率化を図る技術が開示されている。 【特許文献1】特開2001−231073号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、近年においては、音声通信以外にデータ通信が可能な端末装置が一般化しており、端末装置を用いた電子メールの送受信が頻繁に行われている。また、ブラウザを実装した端末装置も実現されており、インターネットを介した端末装置からのサイトの閲覧(ブラウジング)も行われている。更に、端末装置に付属しているカメラ機能を用いて撮影された動画の送受信も行われている。かかる状況下において、データの送受信が短時間で行えるよう、ユーザからは大容量のデータ通信が要望されており、音声通信を主目的として開発されたPHS等の端末装置でも大容量のデータ通信が要求されている。 【0005】 しかしながら、PHSで用いられているTDMA方式においては、1フレーム中では下り回線に用いる1スロットと上り回線に用いる1スロットとの合計2スロットしか使用できないという制約がある。かかる制約が設けられているのは、元来PHSが音声通信用を可能とするために開発されたものだからである。このため、基地局に接続されている端末装置の数が少なく、端末装置と基地局との間での通信量(トラフィック)が少ない場合であっても、1つの端末装置は、1フレーム中において下り回線の1スロットと上り回線の1スロットとの合計2スロットしか使用できず、通信リソースを効率的に活用しているとは言い難い状況であった。 【0006】 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、空いている通信リソースを効率的に使用することで大容量のデータ通信を可能とする通信システム、基地局装置、端末装置、及び通信制御方法を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するために、本発明の通信システムは、時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置と基地局装置との間で無線信号を送受信して通信を行う通信システムにおいて、前記端末装置は、送信するデータ量が所定量以上である場合に、前記基地局装置に対して前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求する要求信号を発生する制御部と、前記基地局装置は、前記端末装置から前記要求信号が送信されてきた場合に、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可するか否かを決定する決定部を備えることを特徴としている。 また、本発明の通信システムは、前記端末装置が、前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、前記制御部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記要求信号を発生することを特徴としている。 また、本発明の通信システムは、前記基地局装置が、前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、前記決定部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可する決定を行うことを特徴としている。 また、本発明の通信システムは、前記基地局装置毎の前記フレーム中における前記スロットの使用状況を示す統計情報を記録する統計情報記録装置を備えており、前記基地局装置の決定部は、前記統計情報記録装置に記録された前記統計情報に基づいて、前記端末装置によって複数の前記スロットが使用されるフレームの連続数を決定することを特徴としている。 ここで、また、本発明の通信システムは、前記統計情報記録装置が、前記統計情報を時間帯毎に記録することを特徴としている。 上記課題を解決するために、本発明の基地局装置は、時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置との間で無線信号を送受信して通信を行う基地局装置において、前記端末装置から、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求する要求信号が送信されてきた場合に、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可するか否かを決定する決定部を備えることを特徴としている。 また、本発明の基地局装置は、前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、前記決定部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可する決定を行うことを特徴としている。 更に、本発明の基地局装置は、前記決定部が、前記フレーム中における前記スロットの使用状況を示す統計情報を記録する統計情報記録装置に記録された前記統計情報に基づいて、前記端末装置によって複数の前記スロットが使用されるフレームの連続数を決定することを特徴としている。 上記課題を解決するために、本発明の端末装置は、時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として基地局装置との間で無線信号を送受信して通信を行う端末装置において、送信するデータ量が所定量以上である場合に、前記基地局装置に対して前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求する要求信号を発生する制御部を備えることを特徴としている。 また、本発明の端末装置は、前記フレームに含まれる前記スロットの使用状況を判定する判定部を備えており、前記制御部は、前記判定部により空きスロットがあると判定されたときに、前記要求信号を発生することを特徴としている。 上記課題を解決するために、本発明の通信制御方法は、時分割多重した複数のスロットを含むフレームを単位として端末装置との間で無線信号を送受信して通信を行う通信システムに用いる通信制御方法であって、前記端末装置が、送信するデータ量が所定量以上である場合に、前記基地局装置に対して前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を要求するステップと、前記基地局装置が、前記フレームに含まれる前記スロットの複数の使用を許可するか否かを決定するステップとを含むことを特徴としている。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、端末装置が基地局に対してフレームに含まれるスロットの複数の使用を要求する要求信号を送信し、基地局でフレームに含まれるスロットの複数の使用許可がなされた場合に、端末装置が複数のスロットを用いて基地局にデータを送信しているため、空きの通信リソースを効率的に使用することができ、この結果として大容量なデータ通信を可能とすることができるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、図面を参照して本発明の一実施形態による通信システム、基地局装置、端末装置、及び通信制御方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による通信システム、基地局装置、及び端末装置の構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の通信システムは、端末装置(以下、端末という)10、基地局装置(以下、基地局という)20、及びサーバ30(統計情報記録装置)を備えている。尚、基地局20は、例えば一定の距離間隔で複数設けられているが、図1では図示の簡略化のために1つの基地局20のみを図示している。また、以下の説明では、本実施形態の通信システムがPHSである場合を例に挙げて説明する。 【0010】 端末10は、無線部11、変復調部12、キャリアセンス判定部13(判定部)、制御部14、操作部15、及び表示部16等を備えている。無線部11は、時分割多重接続方式により基地局20との間で無線信号を送受信して通信を行う。具体的にはフレームを単位として基地局20との間で無線信号を周期的に送受信することにより基地局20との間で通信を行う。 【0011】 図2は、無線信号を送受信する単位であるフレームの構成を示す図である。図2に示す通り、1つのフレームは、基地局20から端末10に向かう下り回線の時分割多重された4つのスロットSL11〜SL14からなるスロット群SL1と、端末10から基地局20に向かう上り回線の時分割多重された4スロットSL21〜SL24からなるスロット群SL2とを含み、合計8つのスロットからなる。尚、スロット群SL1の先頭のスロットSL11とスロット群SL2の先頭のスロットSL21は、端末10と基地局20との間で制御情報の送受信を行うために用いられる。 【0012】 変復調部12は、無線部11で受信された信号を復調して復調信号を制御部14に出力するとともに、制御部14から出力されるデータ(送信すべきデータ)を変調して無線部11に出力する。キャリアセンス判定部13は、1フレーム中の上り回線用のスロット群SL2のうち、データ送信に用いることができるスロットSL22〜SL24(図2参照)の使用状況を判定する。 【0013】 制御部14は、端末10の全体的な動作を統括的に制御する。具体的には、例えば、キャリアセンス判定部13でスロットSL22〜SL24のうちの複数のスロットに空きがあると判定された場合には、基地局20に対して1フレームに含まれるスロット群SL2のうちの空きのある複数のスロットの使用を要求する要求信号を発生する。また、この要求信号に対して送信されてきた基地局20からの制御信号に基づいた送信制御を行う。つまり、上記の要求信号に対して基地局20が複数のスロットの使用を許可した場合には、複数のスロットを用いたデータの送信制御を行う。 【0014】 操作部58は、通話キー、終話キー、テンキー、ソフトキー等の各種の操作キーを含んで構成されており、ユーザによる操作内容に応じた信号を制御部14に出力する。表示部16は、例えば液晶表示装置を備えており、制御部14から出力される信号に基づいた表示を行う。尚、図示は省略しているが、端末10には、ユーザの音声を入力するためのマイクロフォン、ユーザの通話相手の声を発音するためのスピーカ等が設けられている。 【0015】 基地局20は、無線部21、変復調部22、キャリアセンス判定部23(判定部)、制御部24(決定部)、統計情報取得部25、及びデータ入出力部26等を備えている。無線部21は複数設けられており、各々が時分割多重接続方式により端末10(或いは、図示しない他の複数の端末)との間で無線信号を送受信して通信を行う。変復調部22は、無線部21の各々で受信された信号を復調して復調信号を制御部24に出力するとともに、制御部24から出力されるデータ(送信すべきデータ)を変調して無線部21の何れかに出力する。 【0016】 キャリアセンス判定部23は、1フレーム中の上り回線用のスロット群SL2のうち、データ送信に用いることができるスロットSL22〜SL24(図2参照)の使用状況を判定する。また、キャリアセンス判定部23は、上り回線のみならず、1フレーム中の下り回線用のスロット群SL1のうち、データ送信に用いることができるスロットSL12〜SL14(図2参照)の使用状況を判定するようにしてもよい。 【0017】 制御部24は、基地局20の全体的な動作を統括的に制御する。具体的には、例えば、端末10から前述した要求信号が送信されてきたときに、端末10に対して1フレームに含まれる複数スロットの使用の許可を決定する制御を行う。或いは、端末10から前述した要求信号が送信されてきたときに、キャリアセンス判定部23の判定結果に基づいて端末10に対して1フレームに含まれる複数スロットの使用を許可するか否かを決定する制御を行う。更に、制御部24は、サーバ30に記録されている基地局毎のフレーム中におけるスロットの使用状況を示す統計情報に基づいて、端末10によって複数のスロットが使用されるフレームの連続数を決定する制御を行う。尚、以下では、複数のスロットが使用されるフレームが連続される期間を「連続通信可能区間」という。 【0018】 統計情報取得部25は、キャリアセンス判定部23の判定結果に基づいて、基地局20についてのフレーム中におけるスロットの使用状況を示す統計情報を取得する。統計情報取得部25は、この統計情報を時間帯毎に取得する。データ入出力部26は、基地局20をネットワークNに接続するものであり、基地局20からネットワークNへ送信されるべきデータをネットワークNに出力し、ネットワークNを介して送信されてきたデータを入力する。サーバ30は、ネットワークNに接続されており、基地局20の各々から送信される統計情報を記録装置31に記録する。 【0019】 次に、上記構成の通信システムにおける動作について説明する。尚、本実施形態では、1フレーム中の複数のスロットが使用可能であるか否かを判定するキャリアセンスを端末10側及び基地局20の双方で行うことが可能であるため、端末10側でキャリアセンスを行う場合の動作を第1動作例として説明し、基地局20側でキャリアセンスを行う場合の動作を第2動作例として説明する。 【0020】 〔第1動作例〕 図3は、本発明の通信システムの第1動作例を示すフローチャートである。端末10のユーザが操作部15を操作してデータの送信を指示すると、図3のフローチャートが開始される。データ送信が開始されると、まず制御部14は送信すべきデータのデータ量を確認し(ステップS11)、このデータ量が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS12)。 【0021】 送信すべきデータ量が予め設定された閾値以下である場合(ステップS12の判断結果が「NO」である場合)には、端末10は通常のTDMA通信を行って基地局20に対してデータを送信する(ステップS13)。尚、ここにいう通常のTDMA通信とは、図2に示す1つのフレームF内の1つのスロット(例えば、スロットSL22)のみを用いてデータ送信を行うことをいう。次いで、端末10の制御部14は、送信すべき全データの送信が終了したか否かを判断し(ステップS14)、終了したと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には一連の処理が終了し、終了していないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)にはステップS11の処理に戻る。 【0022】 一方、ステップS12において、送信すべきデータ量が予め設定された閾値よりも大である場合(判断結果が「YES」である場合)には、端末10に設けられたキャリアセンス判定部13は、キャリアセンスを実行して、1フレーム中の上り回線用のスロット群SL2のうち、データ送信に用いることができるスロットSL22〜SL24(図2参照)の使用状況を判定する(ステップS15)。 【0023】 キャリアセンス判定部13の判定結果は制御部14に出力され、この判定結果に基づいて制御部14は他のユーザ(他の端末)の有無を判断する(ステップS16)。例えば、1フレーム中の上り回線用のスロット群SL2のうち、データ送信に用いることができるスロットSL22〜SL24の1つ又は複数が使用されている場合には、他のユーザが居ると判断する。 【0024】 他のユーザが居ると判断した場合(ステップS16の判断結果が「NO」である場合)には、端末10は通常のTDMA通信を行って基地局20に対してデータを送信し(ステップS13)、その後に制御部14が送信すべき全データの送信が終了したか否かを判断する(ステップS14)。そして、終了したと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には一連の処理が終了し、終了していないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)にはステップS11の処理に戻る。 【0025】 これに対し、他のユーザが居ないと判断した場合(ステップS16の判断結果が「YES」である場合)には、制御部14は、基地局20に対して1フレームに含まれるスロット群SL2のうちの空きのある複数のスロットの使用を要求する要求信号を発生する。この要求信号は変復調部12及び無線部11を介して基地局20に送信される(ステップS17)。 【0026】 端末10からの要求信号は、基地局20の無線部21及び変復調部22を介して制御部24に入力され、制御部24は端末10による複数スロットの使用許可を決定する(ステップS18)。次に、制御部24は、ネットワークNを介して、基地局20についてのフレーム中におけるスロットの使用状況を示す統計情報の取得要求を送信してサーバ30から統計情報を取得する(ステップS19)。 【0027】 制御部24は、取得した統計情報に基づいて、連続通信可能区間を決定する(ステップS20)。例えば、統計情報に基づいて1フレーム中におけるスロットの使用率が高い時間帯である場合には短めの連続通信可能区間を決定し、使用率が低い時間帯である場合には長めの連続通信可能区間を決定する。以上の処理を終えると、制御部24はステップS18,S20で決定した情報を端末10に向けて送信する(ステップS21)。 【0028】 基地局20から送信された情報を受信すると、端末10の制御部14は、基地局20で決定された連続通信可能区間内で、1フレーム中の複数のスロットを用いて基地局20に対してデータを送信する(ステップS22)。次いで、端末10の制御部14は、送信すべき全データの送信が終了したか否かを判断し(ステップS14)、終了したと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には一連の処理が終了し、終了していないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)にはステップS11の処理に戻る。 【0029】 〔第2動作例〕 図4は、本発明の通信システムの第2動作例を示すフローチャートである。第1動作例と同様に、端末10のユーザが操作部15を操作してデータの送信を指示すると、図4のフローチャートが開始される。データ送信が開始されると、まず制御部14は送信すべきデータのデータ量を確認し(ステップS31)、このデータ量が予め設定された閾値よりも大きいか否かを判断する(ステップS32)。 【0030】 送信すべきデータ量が予め設定された閾値以下である場合(ステップS32の判断結果が「NO」である場合)には、端末10は通常のTDMA通信を行って基地局20に対してデータを送信する(ステップS33)。次いで、端末10の制御部14は、送信すべき全データの送信が終了したか否かを判断し(ステップS34)、終了したと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には一連の処理が終了し、終了していないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)にはステップS31の処理に戻る。 【0031】 一方、ステップS32において、送信すべきデータ量が予め設定された閾値よりも大である場合(判断結果が「YES」である場合)には、端末10の制御部14は、基地局20に対して要求信号を発生する。この要求信号は変復調部12及び無線部11を介して基地局20に送信される(ステップS35)。 【0032】 端末10からの要求信号は、基地局20の無線部21及び変復調部22を介して制御部24に入力され、まず基地局20に設けられたキャリアセンス判定部23がキャリアセンスを実行して、1フレーム中の上り回線用のスロット群SL2のうち、データ送信に用いることができるスロットSL22〜SL24(図2参照)の使用状況を判定する(ステップS36)。 【0033】 キャリアセンス判定部23の判定結果は制御部24に出力され、この判定結果に基づいて制御部24は他のユーザ(他の端末)の有無を判断する(ステップS37)。例えば、1フレーム中の上り回線用のスロット群SL2のうち、データ送信に用いることができるスロットSL22〜SL24の1つ又は複数が使用されている場合には、他のユーザが居ると判断する。 【0034】 他のユーザが居ると判断した場合(ステップS37の判断結果が「NO」である場合)には、制御部24は端末10による複数スロットの使用不許可を決定する(ステップS38)。一方、他のユーザが居ないと判断した場合(ステップS37の判断結果が「YES」である場合)には、制御部24は端末10による複数スロットの使用許可を決定する(ステップS39)。 【0035】 次に、制御部24は、ネットワークNを介して、基地局20についてのフレーム中におけるスロットの使用状況を示す統計情報の取得要求を送信してサーバ30から統計情報を取得する(ステップS40)。制御部24は、取得した統計情報に基づいて、連続通信可能区間を決定する(ステップS41)。例えば、統計情報に基づいて1フレーム中におけるスロットの使用率が高い時間帯である場合には短めの連続通信可能区間を決定し、使用率が低い時間帯である場合には長めの連続通信可能区間を決定する。以上の処理を終えると、制御部24はステップS38又はステップS39及びステップS41で決定した情報を端末10に向けて送信する(ステップS42)。 【0036】 基地局20から送信された情報を受信すると、端末10の制御部14は、基地局20で複数スロットの使用を許可する決定がなされたか否かを判断する(ステップS43)。複数スロットの使用を不許可とする決定がなされている場合(ステップS43の判断結果が「NO」である場合)には、端末10は通常のTDMA通信を行って基地局20に対してデータを送信する(ステップS33)。次いで、端末10の制御部14は、送信すべき全データの送信が終了したか否かを判断し(ステップS34)、終了したと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には一連の処理が終了し、終了していないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)にはステップS31の処理に戻る。 【0037】 一方、複数スロットの使用を許可とする決定がなされている場合(ステップS43の判断結果が「YES」である場合)には、基地局20で決定された連続通信可能区間内で、1フレーム中の複数のスロットを用いて基地局20に対してデータを送信する(ステップS44)。次いで、端末10の制御部14は、送信すべき全データの送信が終了したか否かを判断し(ステップS34)、終了したと判断した場合(判断結果が「YES」である場合)には一連の処理が終了し、終了していないと判断した場合(判断結果が「NO」である場合)にはステップS31の処理に戻る。 【0038】 以上説明した通り、本実施形態では、端末10が基地局20に対してフレームに含まれるスロットの複数の使用を要求する要求信号を送信し、基地局20でフレームに含まれるスロットの複数の使用許可がなされた場合に、端末10が複数のスロットを用いて基地局20にデータを送信しているため、空きの通信リソースを効率的に使用することができ、この結果として大容量通信を可能とすることができる。 【0039】 以上、本発明の一実施形態による通信システム、基地局装置、端末装置、及び通信制御方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態ではサーバ30が各基地局の統計情報を記録するようにしていたが、基地局が自らの統計情報を記録するようにしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】本発明の一実施形態による通信システム、基地局装置、及び端末装置の構成を示すブロック図である。 【図2】無線信号を送受信する単位であるフレームの構成を示す図である。 【図3】本発明の通信システムの第1動作例を示すフローチャートである。 【図4】本発明の通信システムの第2動作例を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0041】 10 端末 13 キャリアセンス判定部 14 制御部 20 基地局 23 キャリアセンス判定部 24 制御部 30 サーバ 31 記録装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006633 【氏名又は名称】京セラ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月28日(2006.7.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100101465 【弁理士】 【氏名又は名称】青山 正和
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| 【公開番号】 |
特開2008−35212(P2008−35212A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−206358(P2006−206358) |
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