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【発明の名称】 遠隔監視制御システム
【発明者】 【氏名】河崎 利信

【氏名】柳 康裕

【氏名】野村 仁志

【要約】 【課題】機器監視制御装置の台数が増加した場合においても、センタサーバの処理負荷や通信トラフィックを抑えることが可能である遠隔監視制御システムを提供する。

【構成】センタサーバ5は、ネットワーク4上に存在する機器監視制御装置7のネットワーク接続に必要な情報であるシステム情報を機器監視制御装置7より受信し、該システム情報に基づくグループ情報を機器監視制御装置7に送信するものであり、機器監視制御装置7は、自機のシステム情報をセンタサーバ5に送信し、センタサーバ5より自機の属するグループ情報および同グループに属する他の機器監視制御装置7のシステム情報を取得する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信ネットワークを介して送信されてくるコマンドにより制御され若しくは状態情報のコマンドを第1通信ネットワークへ送信する設備機器と、第1通信ネットワークを介して設備機器へ制御のコマンドを送信し若しくは設備機器から第1通信ネットワークを介して状態情報のコマンドを受信し、第2通信ネットワークを介してコマンドの送受信を行う機器監視制御装置と、第2通信ネットワークを介して機器監視制御装置とコマンドの送受信を行い、機器監視制御装置のシステム情報を管理するセンタサーバと、を備える遠隔監視制御システムにおいて、センタサーバは、機器監視制御装置のネットワーク接続に必要な情報であるシステム情報を機器監視制御装置より受信し、該システム情報に基づいて機器監視制御装置のグループ情報を設定して機器監視制御装置に送信するものであり、機器監視制御装置は、自機のシステム情報をセンタサーバに送信し、センタサーバより自機の属するグループ情報および同グループに属する他の機器監視制御装置のシステム情報を取得するものであることを特徴とする遠隔監視制御システム。
【請求項2】
機器監視制御装置のシステム情報に含まれている識別IDをドメイン名とすることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システム。
【請求項3】
センタサーバは、機器監視制御装置のグループ情報を変更するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の遠隔監視制御システム。
【請求項4】
機器監視制御装置は、自機のシステム情報の変化を検知し、同グループに属する他の機器監視制御装置に対して自機のシステム情報が変化したことを通知するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遠隔監視制御システム。
【請求項5】
機器監視制御装置は、第1通信ネットワークを介して接続される設備機器の情報を取得し、同グループに属する他の機器監視制御装置へ該情報を送信するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遠隔監視システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本願発明は、監視対象の機器を遠隔で監視、制御の両方またはいずれか一方を行う遠隔監視制御システムに関し、センタサーバへの通信トラフィックの集中を抑制しセンタサーバの情報処理負荷を減少させることができる遠隔監視制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
戸建て住宅、集合住宅、庁舎、ホール、商業ビル、オフィスビル及び工場等の建物には、照明機器、空調機器、計測機器及び防犯機器等の様々な機器が設置されている。近年では、通信技術等の発展により、これら機器は、有線又は無線の伝送路によって相互に通信可能に接続されることによってネットワーク化され、さらに機器監視制御装置がネットワークに接続されて機器監視制御装置によって集中的に監視、制御の両方またはいずれか一方がされるようになっている。そして、インターネットの普及により、最近では、インターネットを利用して端末装置からこれら機器を遠隔に監視、制御の両方またはいずれか一方を行う遠隔監視制御システムの開発も進展している(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)
このような遠隔監視制御システムの一態様では、図10に示すように、端末装置6と機器監視制御装置7との通信、又は異なる機器監視制御装置7との間の通信を中継するセンタサーバ5が設けられている。また、センタサーバ5と機器監視制御装置7との間の通信は、ポーリング方式が採用されている。
【0003】
センタサーバ5は、端末装置6からネットワーク4を介して送信される監視要求、制御要求(コマンド)の両方またはいずれか一方を蓄積し、機器監視制御装置7から監視要求、制御要求の両方またはいずれか一方の有無を問い合わせる問合せ(コマンド有無確認信号)に応じて、監視要求、制御要求の両方またはいずれか一方を蓄積している場合にこの監視要求、制御要求の両方またはいずれか一方を収容した通信信号(コマンドありの応答信号)を返信する。
【0004】
機器監視制御装置7は、上記問合せを行ってその返信が監視情報を要求する監視要求である場合には、通信線9を介して機器8に監視信号を送信することによって機器8から監視情報を取得してあるいは予め定期的に機器8から監視情報を取得してこの監視情報をセンタサーバ5にネットワーク4を介して送信し、センタサーバ5は、この送信された監視情報を、ネットワーク4を介して端末装置6に返信し、そして、端末装置6は、監視情報を表示する。これによって端末装置6のユーザは、監視情報を視認することにより監視結果を認識することができる。また、機器監視制御装置7は、上記問合せを行ってその返信が機器の制御を要求する制御要求である場合には、通信線9を介して機器8に制御信号を送信することによって機器8を制御する。一方機器8から制御結果を監視情報として通信線9を介して取得してセンタサーバ5にネットワーク4を介して送信し、センタサーバ5は、送信された監視情報についてネットワーク4を介して端末装置6に返信し、そして、端末装置6は、監視情報を表示する。これによって端末装置6のユーザは、監視情報を視認することにより所望の制御に対する制御結果を認識することができる。
【0005】
また、異なる機器監視制御装置7の間において情報の送受信を行う場合には、一の機器監視制御装置7よりセンタサーバ5へネットワーク4を介して情報が送信され、センタサーバ5がこの送信した情報を、ネットワーク4を介して他の機器監視制御装置7に送信することで行われている。
【0006】
さらに、このような構成の遠隔監視制御システム1において、特開2006−054832号公報(特許文献3)に示されるように、センタサーバ5や機器監視制御装置7の情報処理能力の消費や、センタサーバ5と機器監視制御装置7との間の通信トラフィックの発生の、無駄を低減するために、センタサーバ5と機器監視制御装置7との間における単位時間当たりの通信量を変更すべき事象が生じた場合にこの単位時間当たりの通信量を変更する処理を行っている。この通信量を変更すべき事象の発生及び解消に応じて通信ごとにダイナミックに単位時間当たりの通信量を変更することができるから、この事象の発生期間中における単位時間当たりの通信量をこの事象が発生していない期間における単位時間当たりの通信量に較べて増加させることによって、全体的な通信トラフィックを抑制しつつ機器の監視、制御の両方またはいずれか一方のリアルタイム性を向上することができることが知られている。
【0007】
なお、機器監視制御装置は、インターネットとローカルエリアネットワークとの境界に設置されていることから、GW装置(ゲートウェイ装置)と呼称される場合もある。
【特許文献1】特開2002−315234号公報
【特許文献2】特開2003−018667号公報
【特許文献3】特開2006−054832号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来例である遠隔監視制御システムにあっては、例えば、図11に示すように、機器監視制御装置7同士(機器監視制御装置Aと機器監視制御装置B)の通信を行う場合において、センタサーバ5は定期的に機器監視制御装置A及びBの情報を取得しており(C11)、機器監視制御装置Bが機器監視制御装置Aの情報を取得するには、センタサーバ5に蓄積された機器監視制御装置Aの情報を取得しており(C12)、全ての情報がセンタサーバ5を経由して通信されている。このため、機器監視制御装置7の台数が増加した場合について、センタサーバ5の情報処理量や通信トラフィックはそれに伴って増大し、通信量のダイナミックな変更によるセンタサーバ5の情報処理や通信トラフィック処理の削減効果だけでは、十分な削減とはならない問題があった。
【0009】
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、機器監視制御装置の台数が増加した場合においても、センタサーバへの通信トラフィックの集中やセンタサーバでの処理負荷を抑えることが可能である遠隔監視制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明では、第1通信ネットワークを介して送信されてくるコマンドにより制御され若しくは状態情報のコマンドを第1通信ネットワークへ送信する設備機器と、第1通信ネットワークを介して設備機器へ制御のコマンドを送信し若しくは設備機器から第1通信ネットワークを介して状態情報のコマンドを受信し、第2通信ネットワークを介してコマンドの送受信を行う機器監視制御装置と、第2通信ネットワークを介して機器監視制御装置とコマンドの送受信を行い、機器監視制御装置のシステム情報を管理するセンタサーバと、を備える遠隔監視制御システムにおいて、センタサーバは、機器監視制御装置のネットワーク接続に必要な情報であるシステム情報を機器監視制御装置より受信し、該システム情報に基づいて機器監視制御装置のグループ情報を設定して機器監視制御装置に送信するものであり、機器監視制御装置は、自機のシステム情報をセンタサーバに送信し、センタサーバより自機の属するグループ情報および同グループに属する他の機器監視制御装置のシステム情報を取得するものであることを特徴としている。
【0011】
本願請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の遠隔監視制御システムにおいて、機器監視制御装置のシステム情報に含まれている識別IDをドメイン名とすることを特徴としている。
【0012】
本願請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2記載の遠隔監視制御システムにおいて、センタサーバは、機器監視制御装置のグループ情報を変更するものであることを特徴としている。
【0013】
本願請求項4記載の発明では、上記請求項1乃至3のいずれか一項に記載の遠隔監視制御システムにおいて、機器監視制御装置は、自機のシステム情報の変化を検知し、同グループに属する他の機器監視制御装置に対して自機のシステム情報が変化したことを通知するものであることを特徴としている。
【0014】
本願請求項5記載の発明では、上記請求項1乃至4のいずれか一項に記載の遠隔監視制御システムにおいて、機器監視制御装置は、第1通信ネットワークを介して接続される設備機器の情報を取得し、同グループに属する他の機器監視制御装置へ該情報を送信するものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本願請求項1記載の発明の遠隔監視制御システムにおいては、機器監視制御装置が、それぞれにセンタサーバより同グループに属する他の機器監視制御装置のシステム情報を取得することで、機器監視制御装置同士が直接通信することが可能となり、このことによって、センタサーバを介した通信量を削減することができ、センタサーバへの通信トラフィックの集中及びセンタサーバの処理負荷を低減することができる。
【0016】
本願請求項2記載の発明の遠隔監視制御システムにおいては、機器監視制御装置のシステム情報に含まれている識別IDをドメイン名とすることによって、機器監視制御装置はセンタサーバへの他の機器監視制御装置の識別IDの問合せによるIPアドレス取得の必要がなく、DNSサーバに対してドメイン名を問合せることによって他の機器監視制御装置のIPアドレスの取得が可能となり、センタサーバでのIPアドレス解決が不要となることでセンタサーバでの処理負荷削減や分散化を図ることができる。
【0017】
本願請求項3記載の発明の遠隔監視制御システムにおいては、センタサーバで有している機器監視制御装置のグループ情報をセンタサーバで変更可能とすることにより、センタサーバにおいて、機器監視制御装置の連携範囲の組み換えを容易に行えることができる。
【0018】
本願請求項4記載の発明の遠隔監視制御システムにおいては、機器監視制御装置がセンタサーバより他の機器監視制御装置のシステム情報を一度取得した場合、自機が属するグループ及び同グループに属する他の機器監視制御装置を認識することができることから、機器監視制御装置は、自機のシステム情報の変化を同グループに属する他の機器監視制御装置に対して、センタサーバを経由することなく直接に変化通知することができるため、
継続的に同グループに存在し続けることが可能となる。このことによって、機器監視制御装置のセンタサーバとの通信量を削減することができ、センタサーバへの通信トラフィックの集中及びセンタサーバの処理負荷を低減することができる。
【0019】
本願請求項5記載の発明の遠隔監視制御システムにおいては、機器監視制御装置は第1通信ネットワークを介して設備機器の情報を取得し、この取得した機器の情報を同グループに属する他の機器監視制御装置に送信することによって、同グループに属する設備機器の情報をそれぞれの機器監視制御装置で認識することができるため、センタサーバを経由することなく、一の第1通信ネットワークに接続されている設備機器から他の第1通信ネットワークに接続されている設備機器への遠隔監視、遠隔制御、連動制御が可能となり、センタサーバへの通信トラフィックの集中及びセンタサーバの処理負荷を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1〜9は、本願発明の実施形態である遠隔監視制御システムを示している。図1において、第1通信ネットワークである通信線9を介して送信されてくるコマンドにより制御され若しくは状態情報のコマンドについて通信線9を介して送信する設備機器8と、通信線9を介して設備機器8へ制御のコマンドを送信し若しくは設備機器8から通信線9を介して状態情報のコマンドを受信し、ネットワーク4を介してコマンドの送受信を行う機器監視制御装置7と、機器監視制御装置7のシステム情報を管理し、ネットワーク4を介してコマンドの送受信を行うセンタサーバ5と、を備える遠隔監視制御システム1において、センタサーバ5は、ネットワーク4に接続されている機器監視制御装置7のネットワーク接続に必要な情報であるシステム情報を機器監視制御装置7より受信し、該システム情報に基づいて機器監視制御装置7のグループ情報を設定して機器監視制御装置7に送信するものであり、機器監視制御装置7は、自機のシステム情報をセンタサーバ5に送信し、センタサーバ5より自機の属するグループ情報および同グループに属する他の機器監視制御装置7のシステム情報を取得するものである。ここで、機器監視制御装置7のシステム情報に含まれている識別IDはドメイン名を使用することができるものである。
【0021】
さらに、センタサーバ5は、ネットワーク4を介して接続されている機器監視制御装置7のグループ情報を変更することができるものである。
【0022】
また、機器監視制御装置7は、自機のシステム情報の変化を検知し、同グループに属する他の機器監視制御装置7に対して自機のシステム情報が変化したことを通知するものであり、通信線9を介して接続される設備機器8の情報を取得し、同グループに属する他の機器監視制御装置7へ該情報を送信するものである。
【0023】
なお、通信線9が請求項の第1通信ネットワークの一例に相当し、ネットワーク4が請求項の第2通信ネットワークの一例に相当する。
【0024】
以下、この実施形態の遠隔監視制御システムを、より具体的詳細に説明する。図1に示す例では、複数の戸建て住戸Hに遠隔監視制御システムが構築されている場合が示されており、住戸H−aには、機器監視制御装置7−aと、複数の設備機器8−aa、8−ab、8−ac、・・・と、通信線9−aとを備えて構成されている。そして、他の住戸H−b、c、・・・にも同様のシステムが構成されている。本実施形態では、戸建て住戸Hに設置されている場合について説明するが、これに限定されるものではなく、集合住宅、庁舎、ホール、商業ビル、オフィスビル及び工場等の建物でもよい。
【0025】
ここで、本明細書において、総称する場合にはアルファベットの添え字を省略した参照符号で示し、個別構成を示す場合にはアルファベットの添え字を付した参照符号で示す。
【0026】
ネットワーク4は、例えば、電話網、ディジタル通信網及び無線通信網等であり、所定の通信プロトコルを用いてデータが伝送される。また、ネットワーク4は、所謂インターネットも含み、通信プロトコルとして例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)及びTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の諸々のプロトコル群が用いられる。
【0027】
センタサーバ5は、機器監視制御装置7に関する情報、並びに、設備機器8に関する情報等の当該遠隔監視制御システム1に関するシステム情報を管理する通信可能なコンピュータである。機器監視制御装置7に関する情報は、例えば、機器監視制御装置7に割り当てられているIPアドレス等の通信用アドレス、機器監視制御装置7の識別ID及び設置場所等の情報、機器監視制御装置7を使用可能なユーザの情報、並びに、機器監視制御装置7の稼動状態を表す情報等である。設備機器8に関する情報は、例えば、接続先の機器監視制御装置7を示す情報、並びに、設備機器8の稼動状態を表す情報等である。具体的には、図2に示すように、センタサーバ5は、「システム情報/グループ情報の管理機能」5a、「機器監視制御装置との通信機能」5b、「グループ情報の変更機能」5c、「DNSサーバとの通信機能」5dを有している。「機器監視制御装置との通信機能」5bにおいて、機器監視制御装置7とネットワーク4を介して通信し、機器監視制御装置7が有するシステム情報を取得し、「システム情報/グループ情報の管理機能」5aにて該システム情報が管理される。さらに、「システム情報/グループ情報の管理機能」5aにて管理されている各機器監視制御装置7のグループ情報は「グループ情報の変更機能」5cによって適宜変更することができる。また、「DNSサーバとの通信機能」5dによって、ネットワーク4に接続されているDNSサーバ10との間でドメイン名及びIPアドレスの情報の送受信をすることが可能である。
【0028】
機器監視制御装置7は、自機が接続されている通信線9に同様に接続されている1又は複数の設備機器8を監視制御するコンピュータであって、図3に示すように、「システム情報の管理機能」7a、「センタサーバとの通信機能」7b、「他の機器監視制御装置との通信機能」7c、「設備機器情報の取得機能」7d、「DNSサーバとの通信機能」7e、「システム情報の変化検出機能」7fを有している。「設備機器情報の取得機能」7dにおいて、設備機器8と通信線9を介して通信し、設備機器8が有する情報を取得し、「システム情報の管理機能」7aにて管理される。また、「センタサーバとの通信機能」7b、「他の機器監視制御装置との通信機能」7c及び「DNSサーバとの通信機能」7eにおいて、センタサーバ5、他の機器監視制御装置7及びDNSサーバ10とネットワーク4を介して通信し、必要なシステム情報の送受信を行う。また、「システム情報の変化検出機能」7fにおいて、自機のシステム情報の変化を検知することができ、変化したシステム情報を「システム情報の管理機能」7aに送信される。
【0029】
設備機器8は、遠隔監視制御システム1の監視制御の対象であり、機器監視制御装置7と通信線9を介して通信を行う通信部と、設備機器8の機能を実行する機能部とを備えて構成され(図示せず)、自発的に、あるいは、機器監視制御装置7から通信線9を介して受信した機能部の状態を要求する監視要求に従って、機能部の状態(例えば、電源のオン・オフ、稼動状態、故障状態、検知状態等)を機器監視制御装置7に通信線9を介して送信したり、機能部の状態を制御する制御要求を機器監視制御装置7から通信線9を介して通信部を用いて受信して制御要求の通りに制御したりするものである。この監視要求や制御要求は、ネットワーク4に接続されている端末装置6又は他の機器監視制御装置7から発せられる。ここで、端末装置6は従来例で説明した端末装置と同様のものである。機能部は、設備機器8が、例えば、照明器具である場合には、光を生じる発光機能である。照明器具の他に、例えば、空調装置等の住戸環境やオフィス環境等を調整する装置、浴槽にお湯を張る給湯装置、電気錠装置及び換気扇等の住戸設備、テレビジョン、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ及び洗濯機等の家電製品、コンピュータ等の情報処理装置、電話機及びファクシミリ装置等の通信機器、誘導灯及び非常灯等の防災設備、等脈拍計、体温計、血中酸素濃度計及び心電図計等の医療機器、ガスメータ、電力メータ及び水道メータ等の計量メータ、並びに、防災センサ、防犯センサ、温度センサ及び湿度センサ等のセンサ等である。
【0030】
遠隔監視制御システム1において、これら機器のうち、照明器具、空調装置、給湯装置、防災設備、計量メータ、電気錠、防災センサ及び防犯センサ等の建物に備え付けられる建物用機器が好適である。照明器具、空調装置及び給湯装置の場合には、建物に入る前に遠隔制御によって快適な環境を提供することができる。防災設備の場合には、遠隔監視によって点検を行うことで災害時に安全を確保することができる。計量メータの場合には、使用量を遠隔に検針することで課金の効率化を図ることができる。また、各箇所の使用量を遠隔に集中的にモニタして使用実態を把握することで無駄を省くことができ、コスト削減や省エネルギを図ることができる。電気錠の場合には、鍵の掛け忘れに対処することができる。防災センサ及び防犯センサの場合には、遠隔監視によって被害の発生や拡大を防ぐことができる。
【0031】
DNSサーバ10は、ネットワーク4に接続されており、機器監視制御装置7の識別IDにドメイン名を用いた場合において、IPアドレスの解決を行っている。
【0032】
次に、本実施形態の動作について説明する。図4に示すように、機器監視制御装置A〜Dはそれぞれにセンタサーバ5へ自機の識別IDであるMACアドレスおよび受信ポート番号などを含めたシステム情報を送信する(C21)。機器監視制御装置7が自機のシステム情報をセンタサーバ5に通知すると、センタサーバ5において、受信したデータからMACアドレスと送信元となっているIPアドレスを取得して当該機器監視制御装置7のシステム情報として登録する。例えば、機器監視制御装置A〜Dの4台が管理されている場合においては、表1に示すように、機器監視制御装置7ごとの識別IDとIPアドレスが登録される。さらに、表2に示すように、センタサーバ5ではそれぞれの機器監視制御機器7ごとの識別IDに基づいてグループ情報を設定することによって、機器監視制御装置が管理される。
【0033】
【表1】


【0034】
【表2】


【0035】
さらに、センタサーバ5は各機器監視制御装置7に対して、グループ情報と同グループに属する他の機器監視制御装置7のシステム情報を送信する。すなわち、機器監視制御装置7−aと7−bがグループ1に属しているので、センタサーバ5は、機器監視制御装置7−aには機器監視制御装置7−bのシステム情報を、機器監視制御装置7−bには機器監視制御装置7−aのシステム情報を送信する(C22)。このことによって、機器監視制御装置7−aと機器監視制御装置7−bは互いのシステム情報を認識でき、センタサーバ5を経由した通信をする必要がなくなり、機器監視制御装置7同士の直接通信が可能となる(C23)。また、機器監視制御装置7−cと7−dについても同様である。
【0036】
したがって、機器監視制御装置7同士が直接通信することが可能となることで、センタサーバ5を介した通信量を削減することができ、センタサーバ5への通信トラフィックの集中及びセンタサーバ5の処理負荷を低減することができる。
【0037】
また、上述した機器監視制御装置7のMACアドレスの代わりにドメイン名を識別IDとして用いることが可能である。この場合は、図5に示すように、予め機器監視制御装置7に割り当てられたドメイン名をセンタサーバ5に通知し(C24)、センタサーバ5では表3に示すようなこれらのドメイン名とIPアドレスの対応をDNSサーバ10に登録する(C25)。センタサーバ5には、表4に示すような各機器監視制御装置7のドメイン名とグループ名が登録され、管理されることとなる。よって、機器監視制御装置7−aがセンタサーバ5より取得する同グループに属している機器監視制御装置7−bの識別IDはドメイン名(www.kodateB.co.jp)となる(C26)。機器監視制御装置7−aはDNSサーバ10に対して、機器監視制御装置7−bのドメイン名を送信し(C27)、DNSサーバ10は登録されているドメイン名とIPアドレスの対応(表3)より該当する機器監視制御装置7−bのIPアドレスを機器監視制御装置7−aに返信する(C28)。機器監視制御装置7−bも同様の送受信を行い、機器監視制御装置7−aと7−bは互いのIPアドレスを含むシステム情報を取得することができ、直接通信が可能となる。
【0038】
【表3】


【0039】
【表4】


【0040】
したがって、機器監視制御装置7はセンタサーバ5への他の機器監視制御装置7の識別IDの問合せによるIPアドレス取得の必要がなく、DNSサーバ10に対してドメイン名を問合せることによって他の機器監視制御装置7のIPアドレスの取得が可能となり、センタサーバ5でのIPアドレス解決が不要となることでセンタサーバの処理負荷削減や分散化を図ることができる。
【0041】
センタサーバ5では、図6に示すように、各機器監視制御装置7からセンタサーバ5への定期ポーリングによる確認を行っており(C29)、機器監視制御装置7からの定期ポーリングが途絶えた場合には(C30)、該当する機器監視制御装置7がグループから一時的に離脱したものとして他の機器監視制御装置7に離脱したことを通知する(C31)。
【0042】
また逆に、図7に示すように、新規に機器監視制御装置7−eからシステム情報の送信を含むポーリングが開始された場合(C32)、センタサーバ5によって、該当するグループに追加され、グループに属する他の機器監視制御装置7−a、7−bに機器監視制御装置7−eのシステム情報が送信され(C33)、また、機器監視制御装置7−eには機器監視制御装置7−a、7−bのシステム情報が送信されることによって(C34)、同グループに属するそれぞれ機器監視制御装置7同士の通信を行うことが可能となる(C35)。
【0043】
ここで、新規に参入してきた機器監視制御装置7をセンタサーバ5において、グループに追加する場合、ドメイン名から推測されるルールに基づいて自動的にグループ追加を行うことも可能である。例えば、センタサーバ5が、表5に示すようなグループ情報を保持しているところに、新規の機器監視制御装置7よりドメイン名(www.tanaka.B.co.jp)が通知されてきた場合には、表6に示すように、グループ1に自動的に登録することで、tanakaというドメイン名を割り当てたユーザ同士のグループにすることが可能となる。
【0044】
【表5】


【0045】
【表6】


【0046】
さらに、センタサーバ5において、各機器監視制御装置7のグループ情報を変更することによって、機器監視制御装置7のグループ分けを自由に組み替えることも可能である。
【0047】
したがって、センタサーバ5で有している各機器監視制御装置7のグループ情報を、機器監視制御装置7の参入、離脱の状況に応じて変更可能とすることにより、センタサーバ5において、機器監視制御装置7の連携範囲の組み換えを容易に行えることができる。
【0048】
図8に示すように、機器監視制御装置7−aのIPアドレスが変更された場合に(C36)、直接通信することが既に可能となっている同グループに属する機器監視制御装置7−bとの通信ができない状態となる。そこで、機器監視制御装置7−aは機器監視制御装置7−bに対して、直接にIPアドレスの変化を通知する(C37)ことによって、機器監視制御装置7−bは機器監視制御装置7−aのIPアドレスの変更を把握することができ、機器監視制御装置7−aと7−bとの直接通信は継続して可能となる。
【0049】
したがって、機器監視制御装置7がセンタサーバ5より他の機器監視制御装置7のシステム情報を一度取得した場合、自機が属するグループ及び同グループに属する他の機器監視制御装置7を認識することができることから、機器監視制御装置7は、自機のシステム情報の変化を同グループに属する他の機器監視制御装置7に対して、センタサーバを経由することなく直接に変化通知することができるため、継続的に同グループに存在し続けることが可能となる。このことによって、機器監視制御装置7のセンタサーバ5との通信量を削減することができ、センタサーバ5への通信トラフィックの集中及びセンタサーバ5の処理負荷を低減することができる。
【0050】
機器監視制御装置7は、図1に示すように、通信線9を介して一または複数の設備機器8と接続されている。各機器監視制御装置7は、例えば、図9に示すように、機器監視制御装置7−aは通信線9−aに接続されている設備機器8−aa、ab、・・・の機器情報を取得することができ、同様に、機器監視制御装置7−bは通信線9−bに接続されている設備機器8−ba、bb、・・・の機器情報を取得することができる(C38)。それぞれ取得した設備機器8の機器情報を、同グループに存在する機器監視制御装置7同士で送受信する(C39)ことによって、同グループ内に存在する全ての設備機器8をそれぞれの機器監視制御装置7で把握することが可能となる。図9に示すように、機器監視制御装置7−aと7−bが同一グループに属しているとした場合、機器監視制御装置7−aにおいて、同グループ内にある設備機器8−bbの存在が把握されている。そこで、機器監視制御装置7−aにおいて、設備機器8−aaに入力検出があったときに、設備機器8−ab及び8−bbに出力要求を出す設定をすることが可能であり、監視制御装置7−aに設備機器8−aaから入力検出情報が送信されると(C40)、機器監視制御装置7−aより通信線9−aを介して設備機器8−abに出力要求を送信し(C41)、機器監視制御装置7−bに対して、設備機器8−bbに出力要求を出すように要求を出すことができる(C42)。さらに、機器監視制御装置7−bは設備機器8−bbに対して通信線9−bを介して出力要求を送信する(C43)。例えば、設備機器8−aaがセンサ1、設備機器8−ab及び8−baがスピーカ1及び2であった場合には、センサ1に異常があった場合に、スピーカ1にアラーム音出力要求が行われるだけではなく、スピーカ2に対してもアラーム音出力要求を行うことが可能となる。このことによって、異なる機器監視制御装置7に通信線9を介して接続されている設備機器8の間での連動制御が可能となり、異なった住戸Hの設備機器8が一つのネットワークシステムに接続されているように連携して動作することが可能となる。
【0051】
したがって、機器監視制御装置7は通信線9を介して設備機器8の情報を取得し、この取得した機器の情報を同グループに属する他の機器監視制御装置7に送信することによって、同グループに属する設備機器8の情報をそれぞれの機器監視制御装置7で認識することができるため、センタサーバ5を経由することなく、一の機器監視制御装置7に接続されている設備機器8から他の機器監視制御装置7に接続されている設備機器8への遠隔監視、遠隔制御、連動制御が可能となり、センタサーバ5への通信トラフィックの集中及びセンタサーバ5の処理負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本願発明の実施形態である遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図2】同遠隔監視制御システムにおけるセンタサーバのブロック構成図である。
【図3】同遠隔監視制御システムにおける機器監視制御装置のブロック構成図である。
【図4】同遠隔監視制御装置システムのセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【図5】同遠隔監視制御装置システムのセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【図6】同遠隔監視制御装置システムのセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【図7】同遠隔監視制御装置システムのセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【図8】同遠隔監視制御装置システムのセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【図9】同遠隔監視制御装置システムの機器監視制御装置及び設備機器における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【図10】従来例である遠隔監視制御システムの構成を示す図である。
【図11】同遠隔監視制御システムのセンタサーバ及び機器監視制御装置における遠隔監視制御手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0053】
1 遠隔監視制御システム
4 ネットワーク(第2通信ネットワーク)
5 センタサーバ
6 端末装置
7 機器監視制御装置
8 設備機器
9 通信線(第1通信ネットワーク)
10 DNSサーバ
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−34983(P2008−34983A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−203855(P2006−203855)