| 【発明の名称】 |
移動体通信システム、ノード装置、移動局及びそれらに用いる測定報告抑制方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】板羽 直人
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| 【要約】 |
【課題】移動局からノード(eNB)のRRCレイヤへの不要なセルの伝播環境の測定結果の報告を抑制可能な移動体通信システムを提供する。
【構成】ノード装置は、手順a5において、ハンドオーバの判定を行う基となるセルの伝播環境の測定結果をノード装置に報告することを移動局に要求する時に、RRCレイヤでの測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルをも移動局に通知する。移動局は、手順a6において、セルの伝播環境の測定を行った時にノード装置から通知された上記のセルの情報を考慮して、RRCレイヤでの測定結果の報告が必要であるかを判定する。したがって、移動局は不要なRRCレイヤでの測定結果の報告を抑制することになり、移動局での電力消費及びノード装置での処理負荷各々の軽減が可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移動局と、前記移動局との無線通信を行う無線基地局と前記無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置とから構成される移動体通信システムであって、 前記移動局は、ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、RRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行う手段を有することを特徴とする移動体通信システム。 【請求項2】 前記移動局は、前記RRCレベルでの伝播環境の報告の必要性を判断する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。 【請求項3】 前記ノード装置は、前記移動局に前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルのいずれかを通知する手段を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の移動体通信システム。 【請求項4】 前記ノード装置は、前記移動局の移動に伴って当該移動局が滞在するセルが変更された時に前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルを更新することを特徴とする請求項3記載の移動体通信システム。 【請求項5】 前記移動局は、自局が滞在するセルが前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルの場合に前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を抑制することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の移動体通信システム。 【請求項6】 移動局との無線通信を行う無線基地局と前記無線基地局を管理する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置であって、 前記移動局にRRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルのいずれかを示す情報を通知する手段を有し、 前記移動局から、ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、前記情報を基に前記RRCレベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告が行われることを特徴とするノード装置。 【請求項7】 前記移動局の移動に伴って当該移動局が滞在するセルが変更された時に前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルを更新することを特徴とする請求項6記載のノード装置。 【請求項8】 前記移動局において、当該移動局が滞在するセルが前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルの場合に前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を抑制されることを特徴とする請求項6または請求項7記載のノード装置。 【請求項9】 無線基地局と前記無線基地局を管理する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置との間で無線通信を行う移動局であって、 ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、RRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行う手段を有することを特徴とする移動局。 【請求項10】 前記RRCレベルでの伝播環境の報告の必要性を判断する手段を含むことを特徴とする請求項9記載の移動局。 【請求項11】 前記ノード装置から前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルのいずれかを示す情報が通知された時に当該情報を基に前記RRCレベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行うことを特徴とする請求項9または請求項10記載の移動局。 【請求項12】 前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルが、自局の移動に伴って自局が滞在するセルが変更された時に更新されることを特徴とする請求項11記載の移動局。 【請求項13】 自局が滞在するセルが前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルの場合に前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を抑制することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか記載の移動局。 【請求項14】 移動局と、前記移動局との無線通信を行う無線基地局と前記無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置とから構成される移動体通信システムに用いる測定報告抑制方法であって、 前記移動局が、ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、RRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行う処理を実行することを特徴とする測定報告抑制方法。 【請求項15】 前記移動局は、前記RRCレベルでの伝播環境の報告の必要性を判断する処理を実行することを特徴とする請求項14記載の測定報告抑制方法。 【請求項16】 前記ノード装置が、前記移動局に前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルのいずれかを通知する処理を実行することを特徴とする請求項14または請求項15記載の測定報告抑制方法。 【請求項17】 前記ノード装置が、前記移動局の移動に伴って当該移動局が滞在するセルが変更された時に前記RRCレベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルを更新することを特徴とする請求項16記載の測定報告抑制方法。 【請求項18】 前記移動局が、自局が滞在するセルが前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルの場合に前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を抑制することを特徴とする請求項14から請求項17のいずれか記載の測定報告抑制方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は移動体通信システム、ノード装置、移動局及びそれらに用いる測定報告抑制方法に関し、特にノードB(Node B:無線基地局)とRNC(Radio Network controller:無線ネットワーク制御装置)とが一体化したノードで構成されるUTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)におけるハンドオーバ方式に関する。 【背景技術】 【0002】 上記のUTRANは、図4に示すように、RNC5−1,5−2とノードB6−1〜6−4とから構成されている。RNC5−1,5−2はIuと呼ばれるインタフェースでコアネットワーク(Core Network)100と接続され、Iubと呼ばれるインタフェースでノードB6−1〜6−4と接続されている。尚、RNC5−1,5−2及びノードB6−1〜6−4の両ノードをまとめてRNS(Radio Network Subsystem)4−1,4−2と呼ぶ。 【0003】 移動局(UE:User Equipment)を制御するRNC5−1,5−2はSRNC(Serving Radio Network controller)400と呼ばれ、移動局がSRNC以外のRNCとのコネクションも保持している場合には、図5に示すように、Iurと呼ばれるインタフェースでSRNCからの制御用信号が他のRNCを経由して移動局に到達する。ここでの他のRNCはDRNC(Drift Radio Network controller)300と呼ばれる。 【0004】 現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)の標準化において、UTRANが無線LAN(Local Area Network)等の他の無線通信技術の発展に対して競争力を保つことを目的として、UTRANの発展に関する検討[UTRAN LTE(Long Term Evolution)]が行われている(例えば、非特許文献1〜4参照)。 【0005】 UTRAN LTEでは、図6に示すように、RNCとノードBとを一体化したノード(eNB)8−1〜8−4でUTRANを構成することが提案されている。この提案においては、LTEでのUTRANをEUTRAN(Evolved UTRAN)600、LTEでのコアネットワークをaGW(access gateway)500と定義し、ノード(eNB)8−1〜8−4とaGW500との間のインタフェースをS1、ノード(eNB)8−1〜8−4間のインタフェースをX2と定義する。 【0006】 RNCとノードBとを一体化することによって、図4に示すUTRAN200と比較してEUTRAN600を構成するノードの数が削減され、ノード数を削減することによって移動局が通信を行うための移動局/ノード(eNB)/aGW間のコネクションの設定遅延が削減される。 【0007】 これは、図4に示すUTRAN200でのRNC/ノードB間のコネクションの設定が、図6に示すEUTRAN600では不要になるからである。また、EUTRAN600を構成するノードの数が削減されることは、ユーザパケットを処理するノード数が削減されることを意味し、図6に示すEUTRAN600では図4に示すUTRAN200に比べてユーザパケットの転送遅延も削減されることになる。 【0008】 LTEでは、UTRANの構成の改善に加えて、図6に示すEUTRAN600で実現される機能の簡素化も検討されている。例として、移動局が複数のセル(Cell)から電波を同時に受信するソフトハンドオーバは実施されずに、移動局は移動局が位置するセルのみからの電波を受信することが検討されている。 【0009】 【非特許文献1】“Requirement for Evolved UTRA(E−UTRA) and Evolved UTRAN(E−UTRAN)”[3GPP TR25.913 v7.3.0(2006−03)] 【非特許文献2】“Physical Layer Aspects for Evolved UTRA”[3GPP TR25.814 v1.4.0(2006−05)] 【非特許文献3】“3GPP System Architecture Evolution on Technical Options and Conclusions”[3GPP TR23.882 v1.1.0(2006−04)] 【非特許文献4】“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)”[3GPP TR25.813 v0.9.1(2006−05)] 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 LTEではソフトハンドオーバが実施されず、移動局は常に1つのセルのみでデータの受信を行う。そのため、移動局に良好な通信環境を提供するためには、移動局が電波を受信することが可能なセルの中で、最も環境の良いセルに移動局を収容することが要求される。移動局の移動等によって各セルでの伝播環境が変化する場合には、移動局が通信を行うセルを切替える必要がある。セルの切替えは、瞬断を伴うハードハンドオーバによって実施される。 【0011】 図7に示すように、移動局7が異なるノード(eNB)8−1,8−2配下のセルを跨って移動する場合には、移動局7を管理するノード(eNB)8−1,8−2を切替える必要があり、それに伴い、ノード(eNB)8−1とaGW500との間のコネクションも移動局7が新たに接続するノード(eNB)8−2へ切替える必要がある。このようなセルの切替えは、図8に示す手順で実現される。 【0012】 図8において、ソースノード(Source eNB)は移動局7が移動前に接続していたノード(eNB)8−1であり、ターゲットノード(Target eNB)は移動局7が移動後に接続したノード(eNB)8−2である。移動局が接続すべきセルはソースノード(Source eNB)によって決定され(図8の手順b1)、ソースノード(Source eNB)が保持している移動局との通信に必要な情報がソースノード(Source eNB)からターゲットノード(Target eNB)に転送される(図8の手順b2,b3)。 【0013】 また、ソースノード(Source eNB)に滞留していて移動局で未送信のデータもソースノード(Source eNB)からターゲットノード(Target eNB)に転送される(図8の手順b4)。移動局はソースノード(Source eNB)から通知された移動先のセルに接続し(図8の手順b5)、ターゲットノード(Target eNB)に新たなセルに接続したことを通知する(図8の手順b6)。 【0014】 その後、ターゲットノード(Target eNB)はaGWにソースノード(Source eNB)とaGWとの間のコネクションをターゲットノード(Target eNB)とaGWとの間に切替えることを要求する(図8の手順b7)。これらの処理は、図9に示すノード(eNB)のプロトコルスタックのRRC(Radio Resource Control)レイヤ61で制御される。 【0015】 尚、RLC(Radio Link Control)レイヤ62では、主に、再送制御によるデータの到達保障が行われ、MAC(Medium Access Control)レイヤ63では、主に、無線区間に送信されるデータのスケジューリングが行われ、PHY(PHYsical)レイヤ64では、データの変調などの信号処理が行われる。 【0016】 図8における手順b1(ハンドオーバの実行を決定)は、移動局から報告されるハンドオーバ候補の各セルでの伝播環境の測定結果を基に行われる。この手順b1も、RRCレイヤ61によって制御され、RRC手順のMeasurement Controlが使用される。移動局はノード(eNB)から指定されたセルの伝播環境の測定を行い、ノード(eNB)から指定される基準を満たしたときに、ノード(eNB)に測定結果を報告する。ノード(eNB)から指定される基準の具体例として、最良の伝播環境のセルが、あるセルから他のセルに変わったというようなものがある。 【0017】 一方、図10に示すように、移動局7の移動が同一のノード(eNB)8−1配下のセルを跨る場合には、移動局7を管理するノード(eNB)8−1を切替える必要がなく、さらに、ノード(eNB)8−1とaGW500との間のコネクションも切替える必要はない。 【0018】 このような移動局7の移動では、図7に示す移動局7の移動よりも高速に移動局7が通信を行うセルを切替えることが可能であり、FCS(Fast Cell Selection)という方式が検討されている(非特許文献2)。FCSでは、図11に示すように、移動局7が定期的にノード(eNB)8に伝播環境が最良のセルを通知し、ノード(eNB)8は移動局7から通知されたセルで移動局7にデータを送信する。 【0019】 これらの処理は、図9に示すノード(eNB)のプロトコルスタックのMACレイヤ63で制御することが可能である。FCSの対象となるセルは、RRCレイヤ61が決定し、移動局に通知されるが、FCSの対象となるセルの通知の完了後は、RRCレイヤ61での制御は不要である。RRCレイヤ61での制御が実施されないことによって、高速に通信を行うセルを切替えることが可能である。 【0020】 移動局が常に同一のノード(eNB)配下に存在するという状況はあり得ず、移動局がノード(eNB)間を跨って移動することを考慮するためには、RRC手順のMeasurement Controlが常に実行されている必要がある。しかしながら、移動局がFCSを実行しており、かつ移動局が常に同一のノード(eNB)配下に留まっている場合には、RRCレイヤにセルの伝播環境の測定結果を報告する必要はない。 【0021】 RRC手順のMeasurement ControlとFCSとを独立に動作させた場合には、移動局がFCSを実行しており、かつ移動局が常に同一のノード(eNB)配下に留まっているという状況においても、移動局はノード(eNB)のRRCレイヤへのセルの伝播環境の測定結果の報告を行ってしまい、RRCレイヤは不要な測定結果の報告を処理することになる。 【0022】 そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、移動局からノード(eNB)のRRCレイヤへの不要なセルの伝播環境の測定結果の報告を抑制することができる移動体通信システム、ノード装置、移動局及びそれらに用いる測定報告抑制方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0023】 本発明による移動体通信システムは、移動局と、前記移動局との無線通信を行う無線基地局と前記無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置とから構成される移動体通信システムであって、 前記移動局は、ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、RRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行う手段を備えている。 【0024】 本発明によるノード装置は、移動局との無線通信を行う無線基地局と前記無線基地局を管理する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置であって、 前記移動局にRRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告の対象となるセル及び前記RRCレベルでの伝播環境の報告が不要なセルのいずれかを示す情報を通知する手段を備え、 前記移動局から、ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、前記情報を基に前記RRCレベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告が行われている。 【0025】 本発明による移動局は、無線基地局と前記無線基地局を管理する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置との間で無線通信を行う移動局であって、 ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、RRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行う手段を備えている。 【0026】 本発明による測定報告抑制方法は、移動局と、前記移動局との無線通信を行う無線基地局と前記無線基地局を制御する無線ネットワーク制御装置とが一体化したノード装置とから構成される移動体通信システムに用いる測定報告抑制方法であって、 前記移動局が、ソフトハンドオーバが実施されない状況でのFCS(Fast Cell Selection)の実施において、RRC(Radio Resource Control)レベルでの伝播環境の報告が必要な時にのみ前記ノード装置に前記RRCレベルでの伝播環境の報告を行う処理を実行している。 【0027】 すなわち、本発明の移動体通信システムは、上記の目的を達成するため、ノードB(Node B:無線基地局)とRNC(Radio Network controller:無線ネットワーク制御装置)とを一体化したノード(eNB)のRRC(Radio Resource Control)レイヤがRRC手順のMeasurement Controlを実行する時に、移動局(UE:User Equipment)に測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セル(Cell)を通知している。 【0028】 移動局はノード(eNB)から通知された情報にしたがって、不要な測定結果の報告をノード(eNB)のRRCレイヤに送信することを避ける。FCS(Fast Cell Selection)の対象となるセルは移動局の移動に伴って更新され、それと同時に、測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルも更新される。 【0029】 これによって、本発明の移動体通信システムでは、移動局を制御しているノード(eNB)が移動局に対してハンドオーバを実行する判断基準となるMeasurement Report[移動局からノード(eNB)に送信される無線区間の伝播環境の報告)の送信を移動局がFCSを実施している時に抑制し、移動局での電力消費及びノード(eNB)での処理負荷を軽減することが可能となる。 【0030】 より具体的に説明すると、本発明の移動体通信システムでは、(1)まず、移動局、ノード(eNB)、aGW間のコネクションが確立され、(2)FCSを実施する場合には、FCSの対象となるセルが移動局とノード(eNB)のMAC(Medium Access Control)レイヤに設定される。 【0031】 (3)ノード(eNB)のRRCレイヤは移動局にMeasurement Controlを送信し、ノード(eNB)がハンドオーバの判定を行う基となる近隣セルの伝播環境の測定結果をノード(eNB)に報告することを要求する。この時、ノード(eNB)のRRCレイヤはFCSの対象となるセルを考慮し、測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルを移動局に通知する。具体的には、測定結果の報告の対象となるセルはFCSの対象となるセル以外となる(測定結果の報告が不要なセルはFCSの対象となるセルとなる)。 【0032】 (4)移動局は伝播環境の測定を行った時に、上記の(3)の手順で通知された測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルの情報を考慮して、RRCレイヤでの測定結果の報告を行うかを判定する。 【0033】 (5)MACレイヤでの伝播環境が最良のセルの通知が行われた場合には、ノード(eNB)のMACレイヤは、移動局のMACレイヤから通知されたセルから移動局へのデータの送信を行う。 【0034】 (6)RRCレイヤでの測定結果の報告が行われた場合には、ノード(eNB)のRRCレイヤは移動局のRRCレイヤから通知された測定結果を基に、ハンドオーバの実施の判定を行う。 【0035】 これによって、本発明の移動体通信システムでは、移動局がFCSを実施している状況において、ノード(eNB)から移動局にRRCレイヤでの測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要なセルを通知し、移動局が上述したセルを考慮して不要なRRCレイヤでの測定結果の報告を抑制することで、移動局での電力消費及びノード(eNB)での処理負荷を軽減することが可能となる。 【発明の効果】 【0036】 本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、移動局からノード(eNB)のRRCレイヤへの不要なセルの伝播環境の測定結果の報告を抑制することができるという効果が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0037】 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例によるノード装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明の一実施例による移動局(UE:User Equipment)の構成を示すブロック図である。 【0038】 図1において、本発明の一実施例によるノード装置1はノードB(Node B:無線基地局)とRNC(Radio Network controller:無線ネットワーク制御装置)とを一体化したノード(eNB)であり、RRC(Radio Resource Control)レイヤ11と、RLC(Radio Link Control)レイヤ12と、MAC(Medium Access Control)レイヤ13と、PHY(PHYsical)レイヤ14とを備えている。これらのレイヤはノード(eNB)のプロトコルスタックである。 【0039】 図2において、移動局2は、上記のノード装置1と同様に、RRCレイヤ21と、RLCレイヤ22と、MACレイヤ23と、PHYレイヤ24とを備えている。これらのレイヤは移動局2のプロトコルスタックである。尚、図1及び図2において、Uuは無線区間を示している。 【0040】 ノード装置1及び移動局2のRRCレイヤ11,21は、RLCレイヤ12,22、MACレイヤ13,23、PHYレイヤ14,24の設定、移動局2の制御を行う機能を有する。ここでの設定とは、主に、ノード装置1と移動局2との間で通信を行うためのパスの設定となる。 【0041】 RRC手順のMeasurement Controlはノード装置1のRRCレイヤ11で生成され、測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セル(Cell)はRRCレイヤ11からRLCレイヤ12、MACレイヤ13、PHYレイヤ14を経由して、移動局2のRRCレイヤ21に通知される。 【0042】 FCS(Fast Cell Selection)の対象となるセルもノード装置1のRRCレイヤ11で生成され、Measurement Controlと同様に移動局2のRRCレイヤ21に通知される。 【0043】 移動局2のRRCレイヤ21は、FCSの対象となるセルを移動局2のMACレイヤ23に設定する。移動局2のPHYレイヤ24は移動局2が存在するセルを含む近隣セルの伝播環境の測定を行う。伝播環境の測定の結果、ノード装置1のRRCレイヤ11への測定報告が必要な場合には、移動局2のRRCレイヤ21からノード装置1のRRCレイヤ11に測定結果が通知され、ノード装置1のRRCレイヤ11で、ハンドオーバの実施の判定が行われる。 【0044】 移動局2での伝播環境の測定の結果、ノード装置1のRRCレイヤ11への測定報告が不要な場合には、移動局2のMACレイヤ23からノード装置1のMACレイヤ13にFCSの対象となるセルの中の伝播環境が最良のセルが通知され、ノード装置1のMACレイヤ11は、移動局2のMACレイヤ23から通知されたセルから移動局2へのデータの送信を行う。 【0045】 移動局2はノード装置1から通知された情報にしたがって、不要な測定結果の報告をノード装置1のRRCレイヤ11に送信することを避ける。FCSの対象となるセルは移動局2の移動に伴って更新され、それと同時に、測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルも更新される。 【0046】 図3は本発明の一実施例による移動体通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図3を参照して本発明の一実施例による移動体通信システムの動作について説明する。 【0047】 まず、移動局2、ノード装置1、コアネットワークを示すaGW(access gateway)3間のコネクションが確立される(図3のa1,a2)。FCSを実施する場合には、FCSの対象となるセルが移動局2及びノード装置1のMACレイヤ13,23に設定される(図3のa3,a4)。 【0048】 ノード装置1のRRCレイヤ11は移動局2にMeasurement Controlを送信し(図3のa5)、ノード装置1がハンドオーバの判定を行う基となる近隣セルの伝播環境の測定結果を、ノード装置1に報告することを要求する。この時に、ノード装置1のRRCレイヤ11はFCSの対象となるセルを考慮し、測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルを移動局2に通知する。具体的には、測定結果の報告の対象となるセルはFCSの対象となるセル以外となる(測定結果の報告が不要なセルはFCSの対象となるセルとなる)。 【0049】 移動局2は伝播環境の測定を行った時に、上述したノード装置1のRRCレイヤ11の手順で通知された測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルの情報を考慮して、RRCレイヤ21での測定結果の報告を行うかを判定する(図3のa6)。 【0050】 MACレイヤでの伝播環境が最良のセルの通知が行われた場合(パターン#1の場合)、ノード装置1のMACレイヤ13は、移動局2のMACレイヤ23から通知されたセルから移動局2へのデータの送信を行う(図3のa7,a8)。 【0051】 また、RRCレイヤでの測定結果の報告が行われた場合(パターン#2の場合)、ノード装置1のRRCレイヤ11は移動局2のRRCレイヤ21から通知された測定結果を基に、ハンドオーバの実施の判定を行う(図3のa9,a10)。 【0052】 このように、本実施例では、移動局2がFCSを実施している状況において、ノード装置1から移動局2にRRCレイヤ21での測定結果の報告の対象となる(測定結果の報告が不要な)セルを通知し、移動局2が上記のセルを考慮して不要なRRCレイヤ21での測定結果の報告を抑制することで、移動局2での電力消費及びノード装置1での処理負荷をそれぞれ軽減することができる。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の一実施例によるノード装置の構成を示すブロック図である。 【図2】本発明の一実施例による移動局の構成を示すブロック図である。 【図3】本発明の一実施例による移動体通信システムの動作を示すシーケンスチャートである。 【図4】従来のUTRANの構成を示す図である。 【図5】従来のDRNCを介した移動局の制御を示す図である。 【図6】RNCとノードBとが一体化したEUTRANの構成を示す図である。 【図7】ノード(eNB)間を跨る移動局の移動を示す図である。 【図8】ノード(eNB)間を跨る移動局の移動でのハンドオーバのシーケンスチャートを示す図である。 【図9】ノード(eNB)のプロトコルスタックを示す図である。 【図10】同一のノード(eNB)配下での移動局の移動を示す図である。 【図11】FCSの概要を示す図である。 【符号の説明】 【0054】 1 ノード装置 2 移動局 3 aGW 11,21 RRCレイヤ 12,22 RLCレイヤ 13,23 MACレイヤ 14,24 PHYレイヤ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月26日(2006.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100088812 【弁理士】 【氏名又は名称】▲柳▼川 信
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| 【公開番号】 |
特開2008−34894(P2008−34894A) |
| 【公開日】 |
平成20年2月14日(2008.2.14) |
| 【出願番号】 |
特願2006−202659(P2006−202659) |
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