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【発明の名称】 位置検出システム及びこれに用いられる携帯端末
【発明者】 【氏名】中出真弓

【要約】 【課題】位置関係を取得可能な位置検出システム及びこれに用いられる携帯端末を提供する。

【構成】位置検出システムは第1の携帯端末と第2の携帯端末を備えている。そして、第1の携帯端末は、第1の携帯端末の加速度および地磁気の方向を検出し、移動方向および移動距離を検出する。そして、第2の携帯端末の移動方向および移動距離を受信し、検出した携帯端末の移動方向および移動距離と受信した第2の携帯端末の移動方向および移動距離との差分を検出する。そして、検出された移動方向と移動距離との差分を表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の携帯端末と第2の携帯端末を備えている位置検出システムであって、
前記第1の携帯端末は、前記第2の携帯端末との間で通信を行う第1の通信手段と、前記第1の携帯端末の加速度を検出する第1の加速度検出手段と、地磁気の方向を検出する第1の地磁気検出手段と、前記第1の加速度検出手段と前記第1の地磁気検出手段による検出結果を用いて前記1の携帯端末の移動方向および移動距離を検出する第1の移動量検出手段と、を備え、
前記第2の携帯端末は、前記第1の携帯端末との間で通信を行う第2の通信手段と、前記第1の携帯端末の加速度を検出する第2の加速度検出手段と、地磁気の方向を検出する第2の地磁気検出手段と、前記第2の加速度検出手段と前記第2の地磁気検出手段による検出結果を用いて前記2の携帯端末の移動方向および移動距離を検出する第2の移動量検出手段と、を備え、
前記第1の携帯端末は、さらに、前記第2の通信手段により送信された前記2の携帯端末の移動方向および移動距離と前記第1の移動量検出手段により検出された前記第1の携帯端末の移動方向および移動距離との差分を検出する相対位置検出手段と、前記相対位置検出手段により検出された移動方向と移動距離との差分を表示する表示手段と、を備えていることを特徴とする位置検出システム。
【請求項2】
前記第2の通信手段は前記2の携帯端末の移動方向および移動距離を所定間隔で送信することを特徴とする請求項1に記載の位置検出システム。
【請求項3】
前記第1および第2の地磁気検出手段は、地球の磁場ベクトルの3つの直行成分を感知する3軸の地磁気センサであり、
前記第1および第2の加速度検出手段は、前記第1の携帯端末および前記2の携帯端末の前後、左右、上下移動である3つの直行成分の加速度を検出する加速度センサであることを特徴とする請求項1に記載の位置検出システム。
【請求項4】
前記移動距離は、水平方向の移動距離と垂直方向の移動距離を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の位置検出システム。
【請求項5】
前記第1の携帯端末は警告発生手段を有し、
前記相対位置検出手段により検出した差分が所定値を超えた場合に、警告を発生することを特徴とする請求項1に記載の位置検出システム。
【請求項6】
他の端末との間で通信を行うことが可能な通信手段を備えた携帯端末であって、
前記携帯端末の加速度を検出する加速度検出手段と、
地磁気の方向を検出する地磁気検出手段と、
前記加速度検出手段と前記地磁気検出手段による検出結果を用いて前記携帯端末の移動方向および移動距離を検出する移動量検出手段と、
前記通信手段により受信した他の端末の移動方向および移動距離と、前記移動量検出手段により検出された前記携帯端末の移動方向および移動距離との差分を検出する相対位置検出手段と、
前記相対位置検出手段により検出された移動方向と移動距離との差分を表示する表示手段と、
を備えていることを特徴とする携帯端末。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の位置を検出する位置検出システム及びこれに用いられる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
受信した無線信号の受信レベルから距離を判定し、親機と子機の双方が互いの距離に応じてアラームを発生するようにすることで、子供や老人の迷子、荷物の置き忘れや盗難の防止、迷子や荷物の探知に役立つようにした装置が特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−113348号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、端末間の無線信号の受信レベルが所定値よりも小さくなるとアラームを発生することにより、端末間の距離が離れたことを知らせることが記載されているが、お互いの位置関係を知らせる方法については記載されていない。
【0005】
そこで、本発明は、位置関係を取得可能な位置検出システム及びこれに用いられる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる位置検出システムは第1の携帯端末と第2の携帯端末を備えている。そして、第1の携帯端末は、第1の携帯端末の加速度および地磁気の方向を検出し、移動方向および移動距離を検出する。そして、第2の携帯端末の移動方向および移動距離を受信し、検出した携帯端末の移動方向および移動距離と受信した第2の携帯端末の移動方向および移動距離との差分を検出する。そして、検出された移動方向と移動距離との差分を表示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、位置関係を取得可能な位置検出システム及びこれに用いられる携帯端末を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、位置検出システムの一例を示す図である。第1の携帯端末1は、例えば、小さな子供と親ならば親、飼い主と動物なら飼い主など、位置関係を管理する側のユーザが所持する端末である。また、第2の携帯端末2は、位置関係を管理される側のユーザが所持するものである。
【0009】
移動量検出部13は、加速度センサ11と地磁気センサ12で検出されたデータを基に第1の携帯端末1の移動方向および移動距離を検出する。また、移動量検出部20は、加速度センサ18と地磁気センサ19で検出されたデータを基に、第2の携帯端末2の移動方向および移動距離を検出する。
【0010】
以下、移動量検出部13により第1の携帯端末1の移動方向および移動距離を検出する方法について説明する。ここで、移動方向および移動距離を移動量ということにする。なお、以下移動量検出部13による検出方法について説明するが、移動量検出部20による検出も同様に行われる。
【0011】
図2は、加速度センサ11の一例を示す図である。加速度センサ11は、前後であるy軸、上下であるz軸、左右であるx軸方向の加速度成分を各々検出するセンサである。各々の方向の加速度を検出することにより、第1の携帯端末1の各方向への移動距離を検出することができる。
【0012】
地磁気センサ12は、地球の磁場ベクトル3軸の直行成分を感知する3軸の地磁気センサであり、携帯端末の向いている方向を検出する。図3は、地磁気ベクトルを説明するための図である。301は地磁気ベクトルを示しており、302はy軸成分、303はx軸成分、304はz軸成分を示している。地磁気を上記、y軸成分302、x軸成分303、z軸成分に分割して取得することにより、第1の携帯端末の向きを検出することができる。
【0013】
移動量検出部13は、加速度センサ11で検出された移動距離と、地磁気センサ12により検出された向きと組み合わせることにより、第1の携帯端末1の地磁気に対した進行方向を検出する。そして、このように移動量検出部13および20により検出された移動量は、それぞれ移動量記録部29および30に記録される。
【0014】
なお、地磁気ベクトルは、南北方向、東西方向、垂直方向を正確に指し示すものではなく、それぞれ角度を持っており、また、地磁気の方向は地球上一定ではないため、絶対的な方向を検出するには、地磁気検出位置に対応した補正を行う必要がある。しかし、本位置検出システムでは、それほど離れていない地域の地磁気を検出し相対的な方向を出力するものであるから、平均的な地磁気ベクトルの方向で、南北方向、東西方向、垂直方向の補正を行うことにより、第1の携帯端末1から見た第2の携帯端末2方向を検出できる。
【0015】
本例によれば、加速度センサ11および地磁気センサ12を用いるため、屋内などにいてGPS衛星を捕捉できない場合であっても移動距離および移動方向を検出することができる。また、建物内に特別な装置を設置しなくても、移動距離等の検出することができる。
【0016】
端末ID記憶部23および24は、第1の携帯端末1と第2の携帯端末2の各々につけられた固有の端末IDを記憶している。無線通信部15および21は、赤外線通信やBluetooth(登録商標)などの近距離通信部であり、からそれぞれ端末IDを送信し、第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との間の接続を確立する。なお、無線通信部15および21は、近距離通信部に限らず、広域無線通信を用いてもかまわない。
【0017】
移動量送信部25は、タイマー26で指定されたある一定時刻毎の移動量を無線通信部21を通じて送信する。相対位置検出部14は、移動量検出部13から得られた第1の携帯端末1の移動量と、移動量送信部25から送信された第2の携帯端末2の移動量とを比較し、各々の携帯端末間の距離および方向を算出する。
【0018】
警告発生部16は、相対位置検出部14が検出した第1の前記携帯端末1と第2の携帯端末2の距離が、設定値記憶部22に距離データとして記録されている水平距離あるいは垂直距離よりも大きくなった場合、警告を発生する。警告の発声方法は、音やバイブレータなど複数個組み合わせたものとしてもよい。
【0019】
なお、設定値記憶部22に、距離データを複数個記録しておき、各距離に合わせた警告を発生するようにしてもよい。例えば、距離に応じて異なる音楽を鳴らしても良いし、距離が離れるに従って音を大きくする。このように、距離に応じて警告方法を変えることにより、ユーザはどの程度距離が離れているかを容易に知ることができる。なお、設定値記憶部22に記憶する距離データは、予め設定されていても良いし、ユーザが好みに応じて設定できるようにしても良い。
【0020】
また、警告発生部16による警告の発生に代えて、あるいは追加して、表示部17に警告表示や第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との距離、位置関係を表示しても良い。また、設定値記憶部22に記憶された距離を超えていない場合でも、第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との距離や位置関係を表示するようにしても良い。図4に、表示部17の画面表示例を示す。
【0021】
図4(1)は警告を発生していない場合の画面例であり、図4(2)は警告を発生している場合の画面例である。32は第1の携帯端末1の位置、33は第2の携帯端末2の位置、34は第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との水平距離、35は第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との垂直距離、36は方角、37は警告表示を示している。
【0022】
このような画面表示を行うことにより、第1の携帯端末1のユーザは、第2の携帯端末2との距離および携帯端末2の方向を一目で確認することができる。また、図4(2)のように警告表示37を表示することにより、第2の携帯端末2が、設定値記憶部22に記憶された距離よりも離れていることを知らせ、ユーザに注意を喚起することができる。
【0023】
なお、図4に示した画面例に限定するものではなく、第1の携帯端末1と第2の携帯端末2の相対的な移動方向と移動距離を確認できる表示方法であれば、他の方法であっても良い。
【0024】
また、警告発生部16による警告の発生と同様に、設定値記憶部22に設定された複数段階の距離に応じて、「注意」や「危険」というようにメッセージ内容を変えるようにしても良いし、メッセージを表示する大きさや色を変えるようにしても良い。
【0025】
また、図4(1)の画面例で示されている第1の携帯端末1と第2の携帯端末2の位置関係は、位置を検出している間中表示していても良いし、第1の携帯端末に入力部を設け、第1の携帯端末のユーザが入力部により表示要求を入力した場合にのみ表示するようにしても良い。警告発生時にも、注意を喚起するメッセージだけをまず表示し、ユーザから表示要求が入力された場合に位置関係を表示するようにしてもよい。
【0026】
以上説明したように、第2の携帯端末2の位置関係等を表示することができるため、第1の携帯端末1のユーザは、同行者やペット等が所持している第2の携帯端末2の位置を容易に知ることができる。これにより、例えば、第2の携帯端末2のユーザが隠れた場所にいる場合においても位置がわかるので捜索が容易になる。さらに、予め設定していた距離よりも離れた場合には警告が発生されるので、気がつかないうちに遠くに行ってしまうといった状態が発生することを防止することができる。
【0027】
図5は、位置検出システムにおける処理フローを示す図である。
【0028】
まず、第1の携帯端末1の設定値記憶部22に、警告を発生する条件である距離データを記録する(S210)。距離データには、水平距離データと垂直距離データが含まれている。また、距離データの他に、第2の携帯端末2の位置を取得する時間間隔を設定する。なお、距離データ等がユーザによる設定ではなく、予め設定記憶部22に設定されている場合は、S210を省略しても良い。
【0029】
第1の携帯端末1は、第2の携帯端末2に端末IDを送信し、第2の携帯端末2から端末IDを受信し、無線通信を確立する(S211)。なお、無線通信部15および無線通信部21にBluetooth通信部を用いる場合、第2の携帯端末2以外にも、通信可能な携帯端末が周囲にあり、間違って通信を行ってしまう可能性がある。そのため、Bluetoothを用いる場合には、通信可能な端末IDあるいは端末IDに対応した端末名を表示部17に表示し、表示された中から接続を希望する端末ID等を選択するようにすることが望ましい。また、この場合、選択した端末ID等をID記憶部23に記憶し、何らかの理由で無線接続が切れた場合でも、ユーザが再度接続する端末ID等を選択することなく、通信可能であれば自動的に接続を再開するようにすることにより、ユーザの使い勝手を向上することができる。
【0030】
次に、第1の携帯端末1から第2の携帯端末2に位置初期化命令およびS210で設定された第2の携帯端末2の位置を取得する時間間隔を示す情報を送信し(S212)、その後、第1の携帯端末1は初期化設定を行う(S213)。第2の携帯端末2は、位置初期化命令を受信すると、初期化設定を行う(S214)。なお、本例では、第1の携帯端末1は位置初期化命令を送信した後に、初期化設定を行っているが、これに限定するものではなく、初期化設定を行った後に、位置初期化命令を送信するようにしても良い。
【0031】
ここで、初期化設定とは、第1の携帯電話1および第2の携帯電話2がほぼ同じ位置にいるものとして、移動量を0に設定することである。移動量記録部29および20に、時刻とともに、X軸、Y軸、Z軸の移動量をそれぞれ0として記録することである。この設定は、ユーザの指示に応じて行うようにしても良いし、自動的に行っても良い。
【0032】
第2の携帯端末2は初期化設定が終了すると、初期化設定終了信号を送信し(S215)、S212で受信した時間間隔になると(S216 Yes)、移動量検出部20は、加速度センサ18および地磁気センサ19により検出されたデータを用いて移動量を検出する(S217)。検出された移動量は、移動量記録部30に記録され(S218)、第1の携帯端末1に送信される(S219)。
【0033】
第1の携帯端末1は、第2の携帯端末2から移動量を受信すると、移動量検出部13により移動量を検出し(S220)、移動量を移動量記録部29に記録する(S221)。そして、受信した第2の携帯端末2の移動量と、記録した第1の携帯端末1の移動量を比較し、相対移動量を検出する(S222)。
【0034】
算出された相対移動量と設定値記憶部22に記憶された距離データとを比較し(S223)、設定値を超えていれば警告を発生する(S224)。設定値内であれば警告を発生しない、あるいは、警告発生状態にあれば警告の解除を行う(S225)。
【0035】
図5に示した処理フローでは、第1の携帯端末1は、第2の携帯端末2から移動量を受信した後に、第1の携帯端末1の移動量を検出するようにしているが、これに限定するものではない。例えば、図1に示した第1の携帯端末1にタイマーを追加し、第2の携帯端末2からの移動量の送信に関わらず、第1の携帯端末1で定期的に移動量を検出し、第2の携帯端末2から送信された移動量を受信すると、移動量記録部29に記録した移動量を読み出し、相対移動量を検出するようにしても良い。また、第2の携帯端末2と同様、S210で設定した時間間隔で移動量を検出するようにしても良い。
【0036】
また、第2の携帯端末2と同様のタイミングで移動量を検出するとともに、第2の携帯端末2から移動量を受信したときに、再度移動量を検出するようにしても良い。その場合、例えば、図4の表示に代えて、図6に示すように、第2の携帯端末2で移動量を検出した時点と、移動量を受信した後に移動量を検出した現在の時点との2つの時点における、第1の携帯端末1と第2の携帯端末2の位置関係を表示するようにしても良い。図6において、71は第2の携帯端末2の移動量が検出された時刻の第1の携帯端末1の位置である。72および73は、第2の携帯端末2の移動量が検出された時刻における第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との水平距離および垂直距離を示している。また、74は現在時刻における第1の携帯端末1の位置である。75および76は、現在時刻における第1の携帯端末1と第2の携帯端末2との水平距離および垂直距離を示している。このように表示することにより、現在時刻と第2の携帯端末2の移動量を取得した時刻に差がある場合でも、両方の時点での位置関係を把握することができる。
【0037】
また、以上の実施例では、第1の携帯端末1でのみ、警告発生や、第1の携帯端末1および第2の携帯端末2の位置関係を表示しているが、これに限定するものではない。第2の携帯端末2に警告発生部を設け、相対位置検出部14が無線通信部15により送信した警告信号を無線通信部21で受信したとき、警告発生部で警告を発生するようにしても良い。例えば、この際に、警告メッセージとして、第1の携帯端末1のほうへ行くように促すメッセージを出力するようにする。また、第2の携帯端末2に表示部を設け、相対位置検出部14から送信された第1の携帯端末1および第2の携帯端末2の相対移動量データを受信し、表示部17と同様に、図4や図6の画面表示を行うようにしても良い。
【0038】
図7に、移動量記録部29および30における移動量の記録例を示す。51は記録時刻であり、52は3方向の移動量を示し、3方向の移動量は別々に記録されている。53は位置検出開始時刻を示しており、この時の移動量は0である。なお、図7に示す例では、時分のみの記録例を示しているが、年月日を同時に記録してもよいし、ある時点からの絶対時刻で管理してもよい。また、移動量の軸は、南北、東西、上下等の直行した3軸であればよい。また、図8に、第2の携帯端末2から送信する移動量データの一例を示す。61は検出時刻であり、62はX方向の移動量、63はY方向の移動量、64はZ方向の移動量を示す。
【0039】
次に、無線通信部15および無線通信部21の他に、第1の携帯端末および第2の携帯端末それぞれに広域無線通信部を設けた例を説明する。図9は、位置検出システムの一例を示す図である。図1と同じ構成には同じ番号を付し、説明を省略する。
【0040】
無線通信部15および無線通信部21が近距離通信部である場合、通信可能な距離以上に第1の携帯端末1と第2の携帯端末2とが離れたり、あるいは障害物があったりすることなどにより通信が困難になり、お互いの位置がわからなくなる可能性がある。このような状況にも対処するために、図9の例では、第1の携帯端末100に広域無線通信部91とデータ解析部92を追加し、第2の携帯端末200に広域無線通信部93とデータ解析部94を追加している。広域無線通信部91および広域無線通信部93は、広域通信網の基地局95、96および広域通信網97を介して、通信を行うものである。データ解析部92は、広域無線通信部91により受信したメールなどのデータから移動量を示すデータを抽出し、相対位置検出部14に出力する。また、データ生成部94は、移動量検出部20から出力された移動量を含んだメールなどのデータを生成し、広域無線通信部93に出力する。なお、第1の携帯端末100と第2の携帯端末200の位置によっては、基地局95,96は同じ場合がある。
【0041】
図10に第1の携帯端末100と第2の携帯端末200の位置関係を示す。99は第1の携帯端末100の無線通信部15により通信可能な範囲を示しており、200aは第2の携帯端末が第1の携帯端末100の通信可能な範囲51内にある場合、200bは第2の携帯端末が通信可能な範囲99の外にある場合を示している。第2の携帯端末200bでは、無線通信部21では移動量情報を第1の携帯端末100に送ることができないため、広域無線通信部93を使い、基地局96を経由して第1の携帯端末100に移動量情報を送る。
【0042】
図11は、位置検出システムにおける処理フローを示す図である。図5と同様の処理には同様の番号を付し、説明を省略する。
【0043】
S219において移動量を送信する際に、第2の携帯端末200が通信範囲外にいる場合、第1の携帯端末100は所定時間が経過しても移動量を受信することができない。そのため、本例では、第1の携帯端末100は、所定時間が経過した後に第2の携帯端末200から移動量を受信したかどうか判断する(S231)。受信していない場合、第1の携帯端末100は広域無線通信部91を用いて、第2の携帯端末200に移動量の送信を要求する要求メールを送信する(S232)。
【0044】
第2の携帯端末200は、第1の携帯端末100から送信要求メールを受信すると、移動量データを含んだメールを作成し(S233)、広域無線通信部93によりメールを送信する(S234)。第1の携帯端末100は、S232で要求メールを送信後に、第2の携帯端末200から送信されたメールを受信したかどうかを判断し(S235)、受信していない場合には、再度メール送信を行う。
【0045】
S231あるいはS235で移動量を受信した場合、図5の処理フローと同様に処理を行う。
【0046】
本例のように、近距離通信部以外に広域無線通信部を備えることにより、携帯端末間が離れて近距離通信部で通信できない場合であっても、広域無線通信部を用いて、移動量を取得することができ、移動距離および移動方向を確認することができる。また、本例では、まずは近距離通信部で通信を行い、この通信部で通信不可の場合に広域無線通信部を用いるため、広域通信網の通信負荷を低減することができる。また、一般的に広域無線通信部よる通信に比べて、近距離通信部による通信のほうが、通信に要する消費電力が少ないため、本例のように処理することにより、広域無線通信を用いつつ、消費電力の増大を抑制することができる。
【0047】
なお、本例においても、第2の携帯端末200からの移動量の送信に関わらず、第1の携帯端末100で定期的に移動量を検出しても良いし、第2の携帯端末200と同様にS210で設定した時間間隔で移動量を検出するようにしても良い。また、第2の携帯端末200と同様のタイミングで移動量を検出するとともに、第2の携帯端末200から移動量を受信したときに、再度移動量を検出するようにしても良い。また、第2の携帯端末200に警告発生部および表示部を設け、警告の発生や、警告表示や位置関係の表示を行うようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】位置検出システムの一例を示す図である。
【図2】加速度センサ11の一例を示す図である。
【図3】地磁気ベクトルを説明するための図である。
【図4】画面表示例を示す図である。
【図5】位置検出システムにおける処理フローを示す図である。
【図6】画面表示例を示す図である。
【図7】移動量の記録例を示す図である。
【図8】第2の携帯端末から送信する移動量データの一例を示す図である。
【図9】位置検出システムの一例を示す図である。
【図10】第1の携帯端末100と第2の携帯端末200の位置関係を示す図である。
【図11】位置検出システムにおける処理フローを示す図である。
【符号の説明】
【0049】
1、2、100、200 携帯端末
11、18 加速度センサ
12、19 地磁気センサ
13、20 移動量検出部
14 相対位置検出部
15,21 無線通信部
16 警告発生部
17 表示部
91、93 広域通信部
92 データ解析部
94 データ生成部

【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成18年7月10日(2006.7.10)
【代理人】 【識別番号】100100310
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 学


【公開番号】 特開2008−17380(P2008−17380A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−188791(P2006−188791)