| 【発明の名称】 |
リモートコントローラ |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 智弘
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| 【要約】 |
【課題】裏返し姿勢でテーブル面に置かれているときに、押しボタンが載置面と擦れてその表面の文字が剥がれたり、押しボタンが不慮に押し込まれて誤動作したりすることを防止できるだけでなく、その防止対策自体によって、筐体に補強リブを設けた場合と同様な筐体の補強作用が発揮されるリモートコントローラを提供する。
【構成】筐体1に膨出部6を具備させることによって、筐体1が裏返し姿勢で載置されたときに、載置面に着座した膨出部6がディスプレイ100及び押しボタン200を載置面から浮き上がらせるスペーサとしての機能を発揮する。加えて、膨出部6を細長く形成することによって補強リブとしての機能をも発揮するようにする。膨出部6を、ディスプレイ100の前後両側の一対の凸条61,62に分割する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 偏平な中空箱形の筐体の平坦な片面に矩形のディスプレイプレイと押しボタンとが配備されているリモートコントローラにおいて、 上記筐体が、片面に上記ディスプレイ及びそのディスプレイの後側に位置する押しボタンを備えるケース本体と、そのケース本体の前側に配備されたヘッドケースとに分割されていて、上記ヘッドケースがケース本体の前端部に取り付けられた支軸に回動自在に連結され、 上記ケース本体の片面に、当該ケース本体の前端に位置して断面円弧状の外面を有する前側凸条と上記ディスプレイの配備箇所及び押しボタンの配備箇所の相互間に位置して断面円弧状の外面を有する後側凸条とに分割された膨出部が具備されていると共に、上記前側凸条及び上記後側凸条が上記ケース本体の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延び、かつ、それらの前側凸条及び後側凸条に、上記筐体が裏返し姿勢で載置されたときに、載置面に着座して上記ディスプレイ及び押しボタンをその載置面から浮き上がらせるスペーサとしての機能と、上記ケース本体を補強する補強リブとしての機能とが付与されていて、 上記スペーサとしての機能が、上記ケース本体の片面からの上記前側凸条及び後側凸条の両方の突出高さを上記押しボタンの突出高さよりも高くすることによってそれらの前側凸条及び後側凸条に付与されており、 上記支軸の回りでの上記ヘッドケースの回動経路が上記前側凸条の外面に沿う円弧状になるように、上記ケース本体の前端部での上記支軸の設置位置が定められていることを特徴とするリモートコントローラ。 【請求項2】 偏平な中空箱形の筐体の平坦な片面に矩形のディスプレイプレイと押しボタンとが配備されているリモートコントローラにおいて、 上記筐体に、その片面の一部を膨出させることにより形成された膨出部が具備されていて、その筐体が裏返し姿勢で載置されたときに、載置面に着座した上記膨出部が上記ディスプレイ及び押しボタンをその載置面から浮き上がらせるスペーサとしての機能を発揮し、かつ、その膨出部が細長く形成されて上記筐体を補強する補強リブとしての機能をも発揮するようになっていることを特徴とするリモートコントローラ。 【請求項3】 上記膨出部が、上記ディスプレイの配備箇所を挟む前後両側でその筐体の片面を幅方向に横切り、かつ、その片面の全幅に亘って延びる前後一対の凸条に分割されている請求項2に記載したリモートコントローラ。 【請求項4】 上記筐体が、片面に上記ディスプレイと押しボタンとを備えて上記膨出部が形成されているケース本体と、そのケース本体の前側に配備されたヘッドケースとに分割されていて、上記ヘッドケースがケース本体の前端部に取り付けられた支軸に回動自在に連結されている請求項3に記載したリモートコントローラ。 【請求項5】 ケース本体の片面において上記ディスプレイの後側に上記押しボタンが配備され、前後一対の上記凸条のうちの前側の凸条がケース本体の前端部でそのケース本体の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延びているのに対し、後側の凸条が上記ディスプレイの配備箇所と上記押しボタンの配備箇所との相互間でそのケース本体の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延びている請求項4に記載したリモートコントローラ。 【請求項6】 前側の上記凸条の外面が断面円弧状に形成されていて、上記支軸の回りでの上記ヘッドケースの回動経路が前側の上記凸条の外面に沿う円弧状になるように、上記ケース本体の前端部での上記支軸の設置位置が定められている請求項5に記載したリモートコントローラ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、リモートコントローラ、特に、ディスプレイや押しボタンが組み付けられている筐体が裏返し姿勢でテーブル面や床面などに載置されているときに、押しボタンが載置面と擦れてその表面の文字が剥がれたり、押しボタンが不慮に押し込まれて誤動作したり、ディスプレイが載置面などと擦れて傷付いたりすることを防止するための対策を講じたリモートコントローラに関する。 【背景技術】 【0002】 一般的なリモートコントローラでは、筐体の片面に押しボタンやディスプレイなどが配備されていて、押しボタンにはシルク印刷などによって文字などの表示が施されている。このようなリモートコントローラにおいて、筐体が裏返し姿勢でテーブル面などの載置面に放置されていると、押しボタンが載置面と擦れて文字などの表示が剥がれたりディスプレイが傷付いたりして使う人にとって不快感を感じることがある。 【0003】 一方、従来では、空気調和機の遠隔操作に用いられるワイヤレスリモートコントロール装置(リモコン)の本体ケースの4隅に突起を具備させておき、その本体ケースをその背面に具備させた外スイッチを下にしてテーブルなどに置いた場合に、4隅の上記突起がテーブル面に接触して外スイッチがテーブル面に接触しないようにするという技術が提案されていた(たとえば、特許文献1参照)。また、照明器具などの家電製品や各種視聴覚機器などを選択的に遠隔制御するためのリモコン送信機において、略平坦な操作面の中央付近にチャンネル切替スイッチを配置し、そのチャンネル切替スイッチの操作面からの高さを、各種動作キーの突出高さ以上となるように形成することによって、操作面を伏せてテーブルなどの平坦面に置いたときに動作キーを平坦面から浮き上がらせてその誤動作を防ぐという技術も提案されていた(たとえば、特許文献2参照)。さらに、給湯機リモコンにおいては、下部ケースに装備されている液晶表示器や接続ピンが当該リモコンの生産ライン中で損傷するという事態を防ぐことに役立つガイドピンを、当該下部ケースに設けておくことが知られている(たとえば、特許文献3参照)。 【特許文献1】実開平6−2042号広報 【特許文献2】特開2005−323075号公報 【特許文献3】特開平11−132485号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上掲の各特許文献のうち、特許文献1に記載されているリモコンによると、背面の外スイッチを下にして本体ケースをテーブルなどに置いたときに、本体ケースの4隅に具備されている突起がスペーサとしての機能を発揮して外スイッチがテーブルなどに接触することを防ぐ機能を発揮するので、外スイッチに文字表示が施されていてもその文字が擦れて剥がれるといった事態や、外スイッチが不慮に押し込まれて誤動作するといった事態が未然に防止されるものと考えられる。しかしながら、このリモコンでは、本体ケースの4隅の突起にスペーサとしての機能を付与してあるだけであるので、仮に、本体ケースに補強リブを形成してその本体ケースを補強したいときに、補強リブを上記突起とは別に形成しなければならないという煩わしさや不便がある。 【0005】 また、特許文献2に記載されているリモコン送信機は、操作面を伏せてテーブルなどの平坦面に置いたときに、チャンネル切替スイッチ自体がスペーサとしての機能を発揮して他の動作キーが平坦面から浮き上がるというものであるので、そのリモコン送信機に力が加わってチャンネル切替スイッチが押し込まれてしまうと、そのチャンネル切替スイッチが誤動作してしまうだけでなく、他の動作キーも押し込まれて誤動作してしまうというおそれがある。 【0006】 さらに、特許文献3に記載されている給湯機リモコンは、その生産ライン中でのみガイドピンが液晶表示器や接続ピンの損傷を防ぐことに役立つだけであって、ユーザによる使用中の誤動作がそのガイドピンによって防止されるというものではない。 【0007】 本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、筐体の裏返し姿勢でリモートコントローラがテーブル面などの載置面上に置かれているときに、押しボタンが載置面と擦れてその表面の文字が剥がれたり、押しボタンが不慮に押し込まれて誤動作したり、ディスプレイが載置面などと擦れて傷付いたりすることを防止することができるだけでなく、それらの防止対策自体によって、筐体に補強リブを設けた場合と同様な筐体の補強作用や成形時の反りや垂れを軽減する作用が発揮されるリモートコントローラを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明に係るリモートコントローラは、偏平な中空箱形の筐体の平坦な片面に矩形のディスプレイプレイと押しボタンとが配備されている。そして、上記筐体に、その片面の一部を膨出させることにより形成された膨出部が具備されていて、その筐体が裏返し姿勢で載置されたときに、載置面に着座した上記膨出部が上記ディスプレイ及び押しボタンをその載置面から浮き上がらせるスペーサとしての機能を発揮し、かつ、その膨出部が細長く形成されて上記筐体を補強する補強リブとしての機能をも発揮するようになっている。 【0009】 この発明によると、筐体が裏返し姿勢で載置されたときにディスプレイ及び押しボタンを載置面から浮き上がらせるスペーサとしての機能を発揮する膨出部が細長く形成されていることにより、その膨出部が筐体を補強する補強リブとしての機能をも発揮する。したがって、筐体が裏返し姿勢で載置されたときの押しボタン表面の文字の剥がれや押しボタンの誤動作、ディスプレイの傷付きなどを防ぐために講じた対策自体によって、筐体が補強されることになり、筐体を補強したいときでもそのための補強リブを別途設ける必要性がない。また、膨出部によって成形時の反りや垂れを軽減する作用が発揮される。 【0010】 本発明では、上記膨出部が、上記ディスプレイの配備箇所を挟む前後両側でその筐体の片面を幅方向に横切り、かつ、その片面の全幅に亘って延びる前後一対の凸条に分割されているという構成を採用することが望ましい。これによれば、矩形のディスプレイがその前後に位置している一対の凸条の補強リブとしての作用によって補強されるので、筐体に不慮に大きな外力が加えられたとしても、一般的には比較的強度の小さなディスプレイに大きな力が加わらなくなってディスプレイが損傷するという事態が防止されるようになる。 【0011】 本発明では、上記筐体が、片面に上記ディスプレイと押しボタンとを備えて上記膨出部が形成されているケース本体と、そのケース本体の前側に配備されたヘッドケースとに分割されていて、上記ヘッドケースがケース本体の前端部に取り付けられた支軸に回動自在に連結されているものであってもよい。 【0012】 本発明では、ケース本体の片面において上記ディスプレイの後側に上記押しボタンが配備され、前後一対の上記凸条のうちの前側の凸条がケース本体の前端部でそのケース本体の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延びているのに対し、後側の凸条が上記ディスプレイの配備箇所と上記押しボタンの配備箇所との相互間でそのケース本体の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延びている、という構成を採用することが可能であり、これによれば、上記したところと同様に、ディスプレイがその前後に位置している一対の凸条の補強リブとしての作用によって補強されるので、筐体に不慮に大きな捩じり作用などが加えられたとしても、一般的には比較的強度の小さなディスプレイに大きな力が加わってそれが損傷するという事態が防止されるようになる。 【0013】 本発明では、前側の上記凸条の外面が断面円弧状に形成されていて、上記支軸の回りでの上記ヘッドケースの回動経路が前側の上記凸条の外面に沿う円弧状になるように、上記ケース本体の前端部での上記支軸の設置位置が定められている、という構成を採用することによって、ヘッドケースの回動範囲を広く定めやすくなる。 【0014】 本発明に係るリモートコントローラにあっては、次の具体的構成を採用することが可能である。すなわち、偏平な中空箱形の筐体の平坦な片面に矩形のディスプレイプレイと押しボタンとが配備されているリモートコントローラにおいて、上記筐体が、片面に上記ディスプレイ及びそのディスプレイの後側に位置する押しボタンを備えるケース本体と、そのケース本体の前側に配備されたヘッドケースとに分割されていて、上記ヘッドケースがケース本体の前端部に取り付けられた支軸に回動自在に連結され、上記ケース本体の片面に、当該ケース本体の前端に位置して断面円弧状の外面を有する前側凸条と上記ディスプレイの配備箇所及び押しボタンの配備箇所の相互間に位置して断面円弧状の外面を有する後側凸条とに分割された膨出部が具備されていると共に、上記前側凸条及び上記後側凸条が上記ケース本体の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延び、かつ、それらの前側凸条及び後側凸条に、上記筐体が裏返し姿勢で載置されたときに、載置面に着座して上記ディスプレイ及び押しボタンをその載置面から浮き上がらせるスペーサとしての機能と、上記ケース本体を補強する補強リブとしての機能とが付与されていて、上記スペーサとしての機能が、上記ケース本体の片面からの上記前側凸条及び後側凸条の両方の突出高さを上記押しボタンの突出高さよりも高くすることによってそれらの前側凸条及び後側凸条に付与されており、上記支軸の回りでの上記ヘッドケースの回動経路が上記前側凸条の外面に沿う円弧状になるように、上記ケース本体の前端部での上記支軸の設置位置が定められている、という構成を採用することが可能である。この発明の構成や作用などについては、後述する実施形態を参照して詳細に説明する。 【発明の効果】 【0015】 本発明によれば、矩形のディスプレイプレイと押しボタンとが配備されている偏平な中空箱形の筐体の平坦な片面に形成した膨出部に、その筐体が裏返し姿勢で載置されたときにディスプレイや押しボタンを載置面から浮き上がらせて保持するスペーサとしての機能と、筐体自体の強度を高めるための補強リブとしての機能と、を付与したことにより、裏返し姿勢で載置面に載置された筐体に押付け方向の力が加えられたとしても、ディスプレイが載置面に擦れて傷付いたり、押しボタンが誤動作したり、押しボタンに施されている文字が擦れて剥がれる、といった事態が起こらなくなるだけでなく、別途補強リブを追加することなく筐体の強度が高められてディスプレイなどの変形による損傷が防止される。加えて、成形時の反りや垂れを軽減する作用が奏される。したがって、本発明によると、筐体が裏返し姿勢でテーブル面などに載置されることがあっても、押しボタンに施されたシルク印刷などによる文字表示が剥がれたり、押しボタンが誤動作したり、ディスプレイが傷付いたりすることがなくなって、それらの文字の剥がれや誤動作などによってリモートコントローラを使う人が不快に感じることがなくなるだけでなく、その筐体の上に何かが置かれたり筐体に予期しない外力が加えられたような場合でも、一般的には変形による破損を起こしやすいをディスプレイがそのような破損から保護されるという効果が奏されるほか、成形時の反りや垂れが軽減されるために量産性を高めることにも役立つ。 【0016】 特に、上記膨出部を、ディスプレイの配備箇所を挟む前後両側でその筐体の片面を幅方向に横切り、かつ、その片面の全幅に亘って延びる前後一対の凸条に分割したものによると、ディスプレイの破損事故などを防ぐ作用が顕著に発揮される。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 この実施形態は、所謂マルチリモートコントローラとしてのリモートコントローラについての事例である。すなわち、この実施形態で示されているリモートコントローラは、相手方電気機器に固有の識別信号を出力するアダプタとの間で光信号を授受してその相手方電気機器を認証するための認証操作と、この認証操作を経て設定される相手方電気機器に固有の操作モード下でその相手方電気機器に光信号を発信してその相手方電気機器を制御するための通常操作と、を行う機能を有している。そして、このリモートコントローラでは、相手方電気機器の認証操作が正常に行われると、当該リモートコントローラを相手方電気機器に専用のリモートコントローラとして使用することが可能になる。 【0018】 図1は本発明に係る実施形態のリモートコントローラAの概略平面図、図2は同リモートコントローラAの概略側面図である。 【0019】 図1及び図2のように、このリモートコントローラAでは、筐体1がケース本体2とそのケース本体2の前側に配備されているヘッドケース3とに分割されていて、ヘッドケース3が、ケース本体2に取り付けられた支軸4を介してケース本体2に連結されている。そして、ヘッドケース3は、支軸4による連結箇所を支点として、ケース本体2に対し一定の範囲内で図2矢印Rのように首振り状態での回動動作が可能になっている。このリモートコントローラAによれば、その認証操作や通常操作を行う際、ヘッドケース3の首振り動作によってユーザにとっては一定の利便性が得られる。 【0020】 図3はケース本体2を形成しているトップケース22の縦断側面図、図4は押しボタン200の一例を示した平面図である。 【0021】 図1及び図2のように、この実施形態のリモートコントローラAのケース本体2は偏平箱形に形成されていて、ユーザはこのケース本体2を手で持って上記した認証操作や通常操作を行う。これに対し、ヘッドケース3は、ケース本体2の横幅と略同一の横幅に形成されている。図1及び図2において、符号Cでケース本体2とヘッドケース3との連結箇所を示してある。 【0022】 図2によって類推することができるように、ケース本体2は、ボトムケース21とトップケース22とに分かれていて、両者21,22をビス止め結合することにより偏平箱形のケース本体2が形作られるようになっている。このケース本体2には、液晶モジュールによって形成されているディスプレイ100や押しボタン200などが組み付けられている。また、ケース本体2にはバッテリBを収容する電池ボックスが備わっていて、この電池ボックスを開閉する蓋体23がケース本体2に対して着脱可能となっている。 【0023】 図1及び図2のように、この実施形態に係るリモートコントローラAでは、ケース本体2の平坦な片面に上記した矩形のディスプレイ100と押しボタン200とが配備されていて、押しボタン200はディスプレイ100の後側に位置している。また、押しボタン200がケース本体2の平坦な片面から少し突出しているのに対し、ディスプレイ100の表面はケース本体2の平坦な片面と面一か、あるいは、その片面に対して少し後退して位置している。 【0024】 ケース本体2には、そのトップケース22に形成された膨出部6が備わっている。この実施形態において、膨出部6は、ケース本体2の片面に相当しているトップケース22の片面の前後2箇所に位置する前側凸条61と後側凸条62とに分割されている。そして、前側凸条61が当該ケース本体1の前端に位置し、後側凸条62がディスプレイ100の配備箇所及び押しボタン200の配備箇所の相互間に位置している。また、これらの前側凸条61及び後側凸条62は、トップケース22の片面を幅方向に横切ってその全幅に亘って延びている。 【0025】 図3に示したように、それぞれの凸条61,62は、その外面の断面形状が円弧状になっている。また、それらの各凸条61,62の厚さをトップケース22の他の部分の厚さと略同一に定めることにより、各凸条61,62の成形箇所に、厚さの相違によって生じることのある所謂「退け」が発生することを抑制している。また、このように各凸条61,62の厚さをトップケース22の他の部分の厚さと略同一に定めておくと、成形時の反りや垂れが軽減されるために量産性も向上する。さらに、各凸条61,62は、ケース本体2の片面からの突出高さが、そのケース本体2の片面からの押しボタン200の突出高さよりも高くなっていて、図3にはその高さの差を符号Hで示してある。 【0026】 この実施形態に係るリモートコントローラAにあっては、ケース本体2の片面の前後2箇所に形成されている膨出部6としての前側凸条61と後側凸条62とにスペーサとしての機能と補強リブとしての機能が付与されている。このうち、スペーサとしての機能は、当該リモートコントローラAが裏返し姿勢でテーブル面などに載置されたときに、ケース本体2の片面に配備されている上記したディスプレイ100や押しボタン200をテーブル面などの載置面から浮き上がらせて保持する機能である。また、補強リブとしての機能は、ケース本体2の剛性を高めて外力が加えられたときのケース本体2の曲り変形を抑える機能である。 【0027】 この実施形態において、前側凸条61及び後側凸条62のスペーサとしての機能は、図3を参照して説明したように、それらの前側凸条61及び後側凸条62の突出高さを押しボタン200の突出高さよりも高くして両者の高さに符号Hで示した差異を持たせることによって発揮されるようになっている。すなわち、リモートコントローラが載置面Pに裏返し姿勢で載置されたときには、図3によって判るように、前側凸条61と後側凸条62とがその載置面Pに着座することになって、図1及び図2に示したディスプレイ100や押しボタン200が載置面Pから浮き上がったまま保持される。したがって、載置面Pの上でリモートコントローラが滑ったりしても、ディスプレイ100や押しボタン200が載置面Pに擦れることがなくなって、ディスプレイ100や押しボタン200が傷付いたりするおそれがない。この点に関し、図4に示したように、押しボタン200の頂面にシルク印刷によって数字や記号その他の文字などが表示されていることがあるけれども、この場合でも、上記のように押しボタン200が載置面Pに擦れることがないので、その表示201が載置面Pと擦れて剥がれ落ちるというおそれはない。これらのことから、当該リモートコントローラAを使う人にとっては、ディスプレイ100や押しボタン200が傷付くことによる不快感や、押しボタン200に施されている表示201が剥がれたりすることによる不快感を感じずにリモートコントローラAを使用することができるようになる。 【0028】 また、前側凸条61及び後側凸条62の補強リブとしての機能により、ケース本体2の剛性が高まって外力が加えられたときのケース本体2の曲り変形が抑制される。このため、ディスプレイ100を形成している液晶モジュールが外力によって比較的破損しやすいものであるとしても、ケース本体2に加わった外力が、前側凸条61及び後側凸条62の補強リブとしての機能により液晶モジュールに加わりにくくなってその液晶モジュールが保護される。特に、この実施形態では、上記したスペーサとしての機能を発揮する前側凸条61及び後側凸条62自体に補強リブとしての機能を付与してあり、しかも、それらの前側凸条61及び後側凸条62をディスプレイ100を挟む前後に配備してあるので、補強リブを別途設けていないにもかかわらず、ディスプレイ100を形成している液晶モジュールを保護する作用が顕著に発揮されるという利点がある。 【0029】 次に、この実施形態では、ヘッドケース3をケース本体2に連結している上記支軸4の配備位置を、前側凸条61の外面の円弧面の中心位置と略同心に位置させてある。このため、支軸4の回りでのヘッドケース3の回動経路が前側凸条61の外面に沿う円弧状になる。こうしておくと、ヘッドケース3が前側凸条61に当たってその回動範囲が狭められるという事態が起こらなくなり、図2に矢印Rで示したように、ヘッドケース3の回動範囲が前側凸条61の周囲を含む範囲に拡大される。 【0030】 上記した実施形態では、リモートコントローラAが、電気機器の認証操作と電気機器の通常操作とを行う機能を有するマルチリモートコントローラであることを考慮して、筐体1をケース本体2とヘッドケース3とに分割してあるけれども、本発明に係るリモートコントローラは、筐体1がケース本体2とヘッドケース3とに分割されていないものであってもよい。すなわち、1つの偏平箱形のケースの片面にディスプレイや押しボタンが配備されているものであってもよく、その場合には、ケースの片面に上記したスペーサとしての機能と補強リブとしての機能とを発揮する膨出部を設けておけばよい。また、膨出部6は、実施形態で説明したような前側凸条61や後側凸条62に分割されてい必要性は必ずしもない。たとえば、ディスプレイの周囲を取り囲む矩形枠形に形成されていてもよい。 【0031】 なお、図1〜図4においては、同一部分又は相応する部分に共通の符号を付してある。 【図面の簡単な説明】 【0032】 【図1】本発明に係る実施形態のリモートコントローラAの概略平面図である。 【図2】同リモートコントローラAの概略側面図である。 【図3】ケース本体を形成しているトップケースの縦断側面図である。 【図4】押しボタンの一例を示した平面図である。 【符号の説明】 【0033】 A リモートコントローラ 1 筐体 2 ケース本体 3 ヘッドケース 4 支軸 6 膨出部 61 前側凸条 62 後側凸条 100 ディスプレイプレイ 200 押しボタン
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| 【出願人】 |
【識別番号】000201113 【氏名又は名称】船井電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月6日(2006.7.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2008−17192(P2008−17192A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−186750(P2006−186750) |
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