| 【発明の名称】 |
防犯システム |
| 【発明者】 |
【氏名】赤川 智宣
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| 【要約】 |
【課題】携帯端末装置と管理装置との通信が途絶えた際に、監視者に異常を通知することができる防犯システムを提供すること。
【構成】被監視者が保有する携帯端末装置6と、監視者が管理する監視装置10,14と、携帯端末装置6及び監視装置10,14とそれぞれ通信回線16を介して通信接続された管理装置18と、を備える。携帯端末装置6から管理装置18への位置情報データの送信が設定時間以上途絶えると、監視手段94は仮異常と判定し、これにより異常通知手段96は、監視装置10,14に仮異常信号を送信する。警報信号生成手段44が警報信号を生成すると、携帯端末装置6は生成された警報信号を管理装置18に送信し、監視手段94はこの警報信号に基づき本異常と判定し、異常通知手段96は、監視装置18に本異常信号を送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被監視者が保有する携帯端末装置と、監視者が管理する監視装置と、前記携帯端末装置及び前記監視装置とそれぞれ通信回線を介して通信接続された管理装置と、を備え、 前記携帯端末装置は、GPS衛星からの電波を受信して位置情報データを取得するためのGPS手段と、警報信号を生成するための警報信号生成手段と、を有し、前記GPS手段により取得した前記位置情報データは前記通信回線を介して前記管理装置に送信され、また前記管理装置は、前記携帯端末装置を監視するための監視手段と、前記監視装置に異常を通知するための異常通知手段と、前記携帯端末装置より送信された前記位置情報データを記憶するための記憶手段と、を有しており、 前記携帯端末装置から前記管理装置への前記位置情報データの送信が設定時間以上途絶えると、前記監視手段は仮異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に仮異常信号を送信し、また前記警報信号生成手段が警報信号を生成すると、前記携帯端末装置は生成された警報信号を前記通信回線を介して前記管理装置に送信し、前記監視手段はこの警報信号に基づき本異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に本異常信号を送信することを特徴とする防犯システム。 【請求項2】 前記携帯端末装置から前記管理装置への前記位置情報データの送信が第1設定時間以上途絶えたときには、前記監視手段は第1レベルの仮異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に第1レベルの仮異常信号を送信し、また前記携帯端末装置から前記管理装置への前記位置情報データの送信が前記第1設定時間を超える第2設定時間以上途絶えたときには、前記監視手段は第1レベルよりも異常の可能性がより高い第2レベルの仮異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に第2レベルの仮異常信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の防犯システム。 【請求項3】 前記管理装置は、前記被監視者に関する被監視者情報データを登録するためのデータ登録手段を更に有し、前記データ登録手段により登録された前記被監視者情報データは前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1又は2に記載の防犯システム。 【請求項4】 前記被監視者情報データは、前記被監視者の移動予定経路に関する移動予定経路データを含み、前記監視手段は、前記移動予定経路データに基づき前記設定時間を設定することを特徴とする請求項3に記載の防犯システム。 【請求項5】 前記記憶手段は、所定時間分の前記位置情報データを蓄積し、所定時間が経過すると、この蓄積された所定時間分の前記位置情報データの一部を自動的に消去し、また前記監視手段により仮異常又は本異常と判定されると、蓄積された所定時間分の前記位置情報データを消去されないように保護することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防犯システム。 【請求項6】 前記携帯端末装置は、携帯端末本体と、前記携帯端末本体に取り付けられた装着用ベルトと、を有し、前記装着用ベルトは前記被監視者の身体の一部に着脱自在に取り付けられ、 前記携帯端末本体は、警報を出力するための警報出力手段と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段と、を有し、また前記装着用ベルトには導通ラインが設けられ、前記切断監視信号からの切断監視信号は前記導通ラインを通して流れ、 前記導通ラインにおいて切断監視信号の導通が遮断されると、前記警報出力手段は警報を出力し、また前記警報信号生成手段は警報信号を生成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防犯システム。 【請求項7】 前記監視装置は、音声を入力するための音声入力手段を有しており、前記音声入力手段に音声を入力すると、前記音声入力手段からの音声信号は前記通信回線を介して前記携帯端末装置に送信され、前記警報出力手段は、この音声信号に対応する音声を出力することを特徴とする請求項6に記載の防犯システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、被監視者が緊急事態に遭遇した際に、監視者に異常を通知するための防犯システムに関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、被監視者が例えば痴漢や強盗、暴漢等の犯人に襲われるなどの緊急事態に遭遇した際に、監視者に異常を通知するための防犯システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この防犯システムは、被監視者が保有する携帯端末装置と、監視者が管理する監視装置と、携帯端末装置及び監視装置と通信回線を介して通信接続された管理装置と、を備えている。携帯端末装置は、GPS衛星からの電波を受信して位置情報データを取得するためのGPS手段と、警報音を出力するための警報出力手段と、警報信号を生成するための警報信号生成手段と、を有している。管理装置は、監視装置に異常を通知するための異常通知手段と、位置情報データを記憶するための記憶手段と、を有している。GPS手段により取得した位置情報データは、所定時間毎(例えば、約5分毎)に通信回線を介して管理装置に送信され、管理装置の記憶手段に記憶される。 【0003】 被監視者が例えば痴漢や強盗、暴漢等の犯人に襲われるなどの緊急事態に遭遇した際には、携帯端末装置を操作して警報出力手段より警報音を出力させることにより、周囲に緊急事態を報知することができるとともに、犯人を威嚇することができる。また、このように警報音が出力されると、警報信号生成手段は警報信号を生成し、携帯端末装置はこの警報信号を通信回線を介して管理装置に送信し、異常通知手段は、送信された警報信号に基づき通信回線を介して監視装置に異常を通知する。これにより監視者は、被監視者が緊急事態に遭遇していることを知ることができ、管理装置の記憶手段に記憶された位置情報データを参照することにより被監視者の現在位置を特定し、被監視者の救助に向かうことができる。 【0004】 【特許文献1】特開2003−149317号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上述のような従来の防犯システムでは、次のような問題がある。例えば、被監視者が犯人に襲われた際に携帯端末装置が犯人により奪われて破壊された場合や、被監視者が犯人により拉致されて車のトランクや地下倉庫などのように電波の届かない場所に閉じ込められた場合などには、携帯端末装置と管理装置との通信が途絶えてしまう。このように通信が途絶えると監視装置への異常の通知は行われないため、監視者は、被監視者が緊急事態に遭遇している可能性があることを知ることができないという問題がある。 【0006】 本発明の目的は、携帯端末装置と管理装置との通信が途絶えた際に、監視装置に異常を通知することができる防犯システムを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の請求項1に記載の防犯システムでは、被監視者が保有する携帯端末装置と、監視者が管理する監視装置と、前記携帯端末装置及び前記監視装置とそれぞれ通信回線を介して通信接続された管理装置と、を備え、 前記携帯端末装置は、GPS衛星からの電波を受信して位置情報データを取得するためのGPS手段と、警報信号を生成するための警報信号生成手段と、を有し、前記GPS手段により取得した前記位置情報データは前記通信回線を介して前記管理装置に送信され、また前記管理装置は、前記携帯端末装置を監視するための監視手段と、前記監視装置に異常を通知するための異常通知手段と、前記携帯端末装置より送信された前記位置情報データを記憶するための記憶手段と、を有しており、 前記携帯端末装置から前記管理装置への前記位置情報データの送信が設定時間以上途絶えると、前記監視手段は仮異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に仮異常信号を送信し、また前記警報信号生成手段が警報信号を生成すると、前記携帯端末装置は生成された警報信号を前記通信回線を介して前記管理装置に送信し、前記監視手段はこの警報信号に基づき本異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に本異常信号を送信することを特徴とする。 【0008】 また、本発明の請求項2に記載の防犯システムでは、前記携帯端末装置から前記管理装置への前記位置情報データの送信が第1設定時間以上途絶えたときには、前記監視手段は第1レベルの仮異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に第1レベルの仮異常信号を送信し、また前記携帯端末装置から前記管理装置への前記位置情報データの送信が前記第1設定時間を超える第2設定時間以上途絶えたときには、前記監視手段は第1レベルよりも異常の可能性がより高い第2レベルの仮異常と判定し、これにより前記異常通知手段は、前記通信回線を介して前記監視装置に第2レベルの仮異常信号を送信することを特徴とする。 【0009】 さらに、本発明の請求項3に記載の防犯システムでは、前記管理装置は、前記被監視者に関する被監視者情報データを登録するためのデータ登録手段を更に有し、前記データ登録手段により登録された前記被監視者情報データは前記記憶手段に記憶されることを特徴とする。 【0010】 また、本発明の請求項4に記載の防犯システムでは、前記被監視者情報データは、前記被監視者の移動予定経路に関する移動予定経路データを含み、前記監視手段は、前記移動予定経路データに基づき前記設定時間を設定することを特徴とする。 【0011】 さらに、本発明の請求項5に記載の防犯システムでは、前記記憶手段は、所定時間分の前記位置情報データを蓄積し、所定時間が経過すると、この蓄積された所定時間分の前記位置情報データの一部を自動的に消去し、また前記監視手段により仮異常又は本異常と判定されると、蓄積された所定時間分の前記位置情報データを消去されないように保護することを特徴とする。 【0012】 また、本発明の請求項6に記載の防犯システムでは、前記携帯端末装置は、携帯端末本体と、前記携帯端末本体に取り付けられた装着用ベルトと、を有し、前記装着用ベルトは前記被監視者の身体の一部に着脱自在に取り付けられ、 前記携帯端末本体は、警報を出力するための警報出力手段と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段と、を有し、また前記装着用ベルトには導通ラインが設けられ、前記切断監視信号からの切断監視信号は前記導通ラインを通して流れ、 前記導通ラインにおいて切断監視信号の導通が遮断されると、前記警報出力手段は警報を出力し、また前記警報信号生成手段は警報信号を生成することを特徴とする。 【0013】 さらに、本発明の請求項7に記載の防犯システムでは、前記監視装置は、音声を入力するための音声入力手段を有しており、前記音声入力手段に音声を入力すると、前記音声入力手段からの音声信号は前記通信回線を介して前記携帯端末装置に送信され、前記警報出力手段は、この音声信号に対応する音声を出力することを特徴とする。 【発明の効果】 【0014】 本発明の請求項1に記載の防犯システムによれば、携帯端末装置から管理装置への位置情報データの送信が設定時間以上途絶えたときには、監視手段は仮異常と判定し、これにより異常通知手段は、通信回線を介して監視装置に仮異常信号を送信するので、例えば被監視者が犯人に襲われた際に携帯端末装置が犯人により奪われて破壊されたり、あるいは被監視者が犯人により拉致されて電波の届かない場所に閉じ込められるなどして、携帯端末装置と管理装置との通信が途絶えた場合であっても、監視者は、被監視者が緊急事態に遭遇している可能性があることを知ることができる。したがって、監視者は、例えば被監視者の救助に向かうなど被監視者の安全を確保するための適切な処置を行うことができ、被監視者を危険や犯罪などから守ることが可能となる。 【0015】 また、本発明の請求項2に記載の防犯システムによれば、携帯端末装置と管理装置との通信が第1設定時間以上途絶えたときには、第1レベルの仮異常信号が監視装置に送信され、また携帯端末装置と管理装置との通信が第1設定時間を超える第2設定時間以上途絶えたときには、第1レベルよりも異常の可能性がより高い第2レベルの仮異常信号が監視装置に送信されるので、被監視者の安全を確保するための適切な処置を的確に行うことができる。例えば、緊急性の低い第1レベルの仮異常信号が送信されたときには、被監視者に携帯電話機などにより連絡を取るなどして被監視者の安否を確認することができ、また緊急性の高い第2レベルの仮異常信号が送信されたときには、記憶手段に記憶された位置情報データを参照して被監視者の移動経路履歴を確認し、この移動経路履歴に基づき被監視者の捜索を行うことができる。 【0016】 さらに、本発明の請求項3に記載の防犯システムによれば、管理装置は、被監視者に関する被監視者情報データを登録するためのデータ登録手段を更に有し、データ登録手段により登録された被監視者情報データは記憶手段に記憶されるので、例えば被監視者情報データとして、被監視者の年齢や性別などの基本情報データや、当日の被監視者の服装や持ち物などの更新情報データなどを登録することができ、これにより本異常信号又は仮異常信号が監視装置に送信された際に、この登録された被監視者情報データを参照することにより、被監視者の捜索を容易に行うことができる。 【0017】 また、本発明の請求項4に記載の防犯システムによれば、監視手段は、被監視者の移動予定経路に関する移動予定経路データに基づき設定時間を設定するので、移動予定経路に例えば地下やトンネル内などのように通信が途絶える区間が含まれている場合においても、被監視者がこの区間を通過することにより通信が途絶えた場合に仮異常と判定されることがなく、これにより監視装置に仮異常信号の送信を正確に行うことができ、信頼性の高い防犯システムを提供することが可能となる。 【0018】 さらに、本発明の請求項5に記載の防犯システムによれば、記憶手段は、監視手段により仮異常又は本異常と判定されると、記憶された所定時間分の位置情報データを消去されないように保護するので、本異常信号又は仮異常信号が監視装置に送信された際に、所定時間(例えば、48時間)分の被監視者の移動経路履歴を参照することができ、これにより被監視者の捜索を確実に行うことができる。 【0019】 また、本発明の請求項6に記載の防犯システムによれば、携帯端末装置は、警報出力手段を有する携帯端末本体と、携帯端末本体に取り付けられた装着用ベルトと、を有し、装着用ベルトには導通ラインが設けられ、この導通ラインにおいて切断監視信号の導通が遮断されると、警報出力手段より警報が出力されるので、例えば被監視者が犯人に襲われた際に、被監視者自身が警報を出力させる前に犯人によって装着用ベルトが切断された場合などであっても、警報を確実に出力させることができ、高い防犯効果を得ることができる。 【0020】 さらに、本発明の請求項7に記載の防犯システムによれば、監視装置は音声入力手段を有し、音声入力手段に入力した音声は、携帯端末装置の警報出力手段より出力されるので、例えば監視装置に仮異常信号又は本異常信号が送信された際に、監視者などの肉声により犯人に対して警告を発することができ、犯人に対してより効果的な威嚇を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、添付図面を参照して、本発明に従う防犯システムの一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による防犯システムを簡略的に示す概念図であり、図2は、図1の防犯システムの構成を簡略的に示すブロック図であり、図3は、図2の携帯端末装置を示す概略斜視図であり、図4は、図2の防犯システムによる異常の通知の流れを示すフローチャートである。 【0022】 図1〜図3を参照して、図示の防犯システム2は、被監視者4(例えば、児童)が保有する携帯端末装置6と、第1監視者8(例えば、児童の保護者)が管理する第1監視装置10と、第2監視者12(例えば、警備会社の警備員やオペレータなど)が管理する第2監視装置14と、携帯端末装置6、第1監視装置10及び第2監視装置14とそれぞれ通信回線16を介して通信接続された管理装置18と、を備えている。本実施形態では、通信回線16はインターネット網及び携帯電話回線から構成されているが、これに限られず、例えば専用線、その他の公衆回線又はネットワーク回線などから構成するようにしてもよい。 【0023】 携帯端末装置6は、携帯端末本体20と、携帯端末本体20に取り付けられた装着用ベルト22と、を有し、被監視者4により携帯される。携帯端末本体20は、ケーシング24と、ケーシング24の内部に設けられた制御手段26、警報出力手段28、音声入力手段30及び駆動用バッテリ(図示せず)を備えている。ケーシング24の表面側には警報スイッチ32が設けられ、またその裏面側には解除スイッチ34及び電源スイッチ36がそれぞれ設けられている(図3参照)。 【0024】 制御手段26は例えばマイクロプロセッサなどから構成され、位置情報データを取得するためのGPS手段38と、IDコードデータを記憶するための記憶手段40と、第1監視装置10及び管理装置18との間で各種信号や各種データなどを通信するための通信手段42と、警報信号を生成するための警報信号生成手段44と、電源オフ信号を生成するための電源オフ信号生成手段46と、オフ時間(電源スイッチ36をオフしてから携帯端末本体20が作動停止するまでの時間)をカウントするためのタイマ48と、切断監視信号を生成するための切断監視信号生成手段50と、切断監視信号の導通状態を監視するための切断監視手段52と、を有している。 【0025】 GPS手段38は、GPS衛星54からの電波を受信することにより、携帯端末装置6を携帯する被監視者4の現在位置を示す位置情報データを所定時間毎(例えば、約5分毎)に取得する。記憶手段40は例えばメモリなどから構成され、この記憶手段40には、携帯端末装置6に固有のIDコードデータが記憶されている。GPS手段38により位置情報データが取得されると、この取得した位置情報データ及び記憶手段40に記憶されたIDコードデータは、通信手段42により所定時間毎(例えば、約5分毎)に通信回線16を介して管理装置18に送信される。また、後述するように第1監視装置10より着呼信号が発信されると、この着呼信号は通信手段42により自動的に着信されて着信状態となる。音声入力手段30は例えば小型マイクなどから構成され、上記着信状態において被監視者4の音声などが音声入力手段30に入力されると、この入力された音声などは音声信号に変換された後に、通信手段42により通信回線16を介して第1監視装置10に送信される。警報出力手段28は例えば小型スピーカなどから構成され、この警報出力手段28より大音量のブザーやサイレンなどの警報音(警報)が出力される。 【0026】 携帯端末本体20が作動停止されている状態において、電源スイッチ36をオンすると、駆動用バッテリからの駆動電力が制御手段26に供給されて携帯端末本体20が作動される。また、携帯端末本体20が作動されている状態において警報スイッチ32を操作すると、警報出力手段28より警報音が出力されるとともに、警報信号生成手段44は警報信号を生成し、この警報信号は通信手段42により通信回線16を介して管理装置18に送信される。このように警報音が出力されている状態において、解除スイッチ34を操作する(又は電源スイッチ36をオフする)と、警報出力手段28からの警報音の出力が停止される。また、電源スイッチ36をオフするとタイマ48が作動され、タイマ48によるオフ時間(例えば、約10秒)のカウントが完了するまで(すなわち、電源スイッチ36をオフしてからオフ時間が経過するまで)の間に、電源オフ信号生成手段46は電源オフ信号を生成し、この電源オフ信号は通信手段42により通信回線16を介して管理装置18に送信され、またタイマ48によるオフ時間のカウントが完了する(すなわち、電源スイッチ36をオフしてからオフ時間が経過する)と、駆動用バッテリから制御手段26への駆動電力の供給が停止されて携帯端末本体20が作動停止される。 【0027】 装着用ベルト22は一対のベルト部56a,56bを有し、一対のベルト部56a,56bの内部にはそれぞれその全長に渡って導通ライン58a,58bが配設されている(図3参照)。この導通ライン58a(58b)は、切断監視信号生成手段50を介してベルト部56a(56b)の内部において閉ループを形成しており、切断監視信号生成手段50により生成された切断監視信号はこの導通ライン58a(58b)を流れる。また導通ライン58a,58bにはそれぞれ切断監視手段52が設けられており、この切断監視手段52は、導通ライン58a,58bにおける切断監視信号の導通状態を監視する。切断監視信号が導通ライン58a(58b)を流れている状態において、例えばベルト部56a(56b)が切断されるなどして導通ライン58a(58b)において切断監視信号の導通が遮断されると、切断監視手段52は切断判定信号を生成する。この生成された切断判定信号に基づき、警報出力手段28より警報音が出力されるとともに、警報信号生成手段44は警報信号を生成し、この警報信号は通信手段42により通信回線16を介して管理装置18に送信される。 【0028】 また、一対のベルト部56a,56bの各一端部にはそれぞれ、相互に着脱自在に嵌合されるロック部材60a,60bが設けられており、ロック部材60a,60bを相互に嵌合することにより、装着用ベルト22が例えば被監視者4の腕などに取り付けられ、またロック部材60a,60bのロックを解除して相互に離脱させることにより、装着用ベルト22が例えば被監視者4の腕などから取り外される。 【0029】 第1監視装置10は、例えば携帯電話機やPHS電話機などから構成され、第1監視者8により携帯される。この第1監視装置10は、制御手段62、入力手段64、表示手段66、音声入力手段68、音声出力手段70及びカメラ手段72を有している。制御手段62は、各種信号や各種データなどを管理装置18及び携帯端末装置6との間で通信するための通信手段74と、IDコードデータを記憶するための記憶手段76と、を有している。記憶手段76は例えばメモリなどから構成され、この記憶手段76には、携帯端末装置6の記憶手段40に記憶されたIDコードデータに対応するIDコードデータが記憶され、これにより携帯端末装置6と第1監視装置10とが1対1で対応される。入力手段64は例えばダイヤルボタンなどから構成され、各種処理命令などを入力操作することができ、例えばこの入力手段64を入力操作すると、着呼信号が通信手段74により通信回線16を介して携帯端末装置6に向けて発信される。表示手段66は例えば液晶パネルなどから構成され、各種データなどが表示される。音声入力手段68は例えば小型マイクなどから構成され、上記着信状態において、この音声入力手段68に第1監視者8の音声などが入力されると、この入力された音声などは、音声信号に変換された後に通信手段74により通信回線16を介して携帯端末装置6に送信され、この音声信号に対応する音声が警報出力手段28より出力される。音声出力手段70は例えば小型スピーカなどから構成され、上記着信状態において、携帯端末装置6の音声入力手段30からの音声信号が通信回線16を介して第1監視装置10に送信されると、この音声信号に対応する音声が音声出力手段70より出力される。したがって、上記着信状態においては、携帯端末装置6と第1監視装置10との間で双方向に通話を行うことができる。また、カメラ手段72は例えば小型カメラなどから構成され、このカメラ手段72により撮影することにより画像データを得ることができる。 【0030】 第2監視装置14は、例えばパーソナルコンピュータなどから構成され、警備会社に設置されている。この第2監視装置14は、制御手段78、入力手段80及び表示手段82を有している。制御手段78は、各種信号や各種データなどを管理装置18との間で通信するための通信手段84を有している。入力手段80は例えばマウスやキーボードなどから構成され、各種処理命令などを入力操作することができる。また表示手段82は例えばCRTや液晶表示装置などから構成され、各種データなどが表示される。 【0031】 管理装置18は、例えばシステムコンピュータなどから構成されており、システム管理会社に設置されている。この管理装置18は、携帯端末装置6より送信された位置情報データを所要の通りに演算処理するための演算処理手段86と、各種データを記憶するための記憶手段88と、各種データを登録するためのデータ登録手段90と、携帯端末装置6、第1監視装置10及び第2監視装置14との間で各種データなどを通信するための通信手段92と、携帯端末装置6を監視するための監視手段94と、第1監視装置10及び第2監視装置14に異常を通知するための異常通知手段96と、を有している。 【0032】 演算処理手段86は、携帯端末装置6からの位置情報データ及びIDコードデータを受信すると、この受信した位置情報データを所要の通りに演算処理することにより、携帯端末装置6を携帯する被監視者4の現在位置の経度や緯度などを解析し、位置情報データを地図データに変換する。記憶手段88は例えばサーバなどから構成され、この記憶手段88には、地図データに変換された所定時間(例えば、48時間)分の位置情報データが蓄積されており、最も新しい位置情報データが記憶手段88に記憶されると(すなわち、所定時間が経過すると)、最も古い位置情報データが記憶手段88より自動的に消去されるように構成されている。 【0033】 データ登録手段90には、第1監視装置10の入力手段64を入力操作することにより、被監視者情報データ及び異常通知先データなどが登録され、この登録された各データは記憶手段88に記憶される。被監視者情報データは被監視者4に関するデータであり、基本情報データ、更新情報データ及び移動予定経路データを含んでいる。基本情報データは、被監視者4に関する一般的なデータであり、例えば被監視者4の携帯する携帯端末装置6のIDコードデータ、被監視者4の氏名、性別、年齢、血液型、身長、体重及び学校の所在地などのデータから構成される。更新情報データは、被監視者4に関する日々更新されるデータであり、例えば外出前の被監視者4を第1監視装置10のカメラ手段72により撮影した画像データなどから構成される。 【0034】 移動予定経路データは、被監視者4の移動予定経路に関するデータであり、例えば被監視者4の自宅から学校までの通学経路、通学時間、通学経路のうち例えば地下やトンネル内などのように携帯端末装置6と管理装置18との通信が途絶える通信不能区間、及びこの通信不能区間を通過する際に要する時間などのデータから構成される。監視手段94は、この移動予定経路データに基づき第1設定時間及び第2設定時間をそれぞれ設定し、例えば通学経路において通信不能区間を通過する際に要する時間が約15分であるときには、第1設定時間はこの時間よりも長い約30分に設定され、また第2設定時間はこの第1設定時間よりも長い約60分に設定される。 【0035】 記憶手段88に記憶された位置情報データ及び被監視者情報データは、第1監視装置10の入力手段64及び第2監視装置14の入力手段80をそれぞれ入力操作することにより、第1監視装置10の表示手段66及び第2監視装置の表示手段82にそれぞれ表示させることができ、これにより第1監視者8及び第2監視者12はこれら各データを閲覧することができる。 【0036】 異常通知先データは、後述するように異常通知手段96により本異常信号、第1レベルの仮異常信号及び第2レベルの仮異常信号が送信される際の異常の通知先に関するデータである。本実施形態では、本異常信号及び第2レベルの仮異常信号の送信先は第1監視装置10及び第2監視装置14に設定され、また第1レベルの仮異常信号の送信先は第1監視装置10のみに設定されており、このような異常の通知先は、防犯システム2の用途などに応じて適宜設定することができる。なお、第2レベルの仮異常は第1レベルの仮異常よりも異常発生の可能性がより高く、従ってより緊急性が高く、また本異常は第2レベルの仮異常よりもより緊急性が高く設定されている。 【0037】 監視手段94は、携帯端末装置6からの警報信号が通信回線16を介して管理装置18に送信されると本異常と判定し、異常通知手段96は、記憶手段88に記憶された異常通知先データに基づき、通信回線16を介して第1監視装置10及び第2監視装置14にそれぞれ本異常信号を例えば電子メールの形式により送信する。このように本異常が通知されると、第1監視装置10の表示手段66及び第2監視装置14の表示手段82にはそれぞれ、例えば「本異常発生」などの本異常を示すメッセージなどが表示され、第1監視者8及び第2監視者12は、この表示を見ることにより被監視者4が緊急事態に遭遇していることを知ることができる。 【0038】 また監視手段94は、携帯端末装置6から管理装置18への位置情報データの送信が第1設定時間(例えば、約30分)以上途絶えると第1レベルの仮異常と判定し、異常通知手段96は、記憶手段88に記憶された異常通知先データに基づき、通信回線16を介して第1監視装置10に第1レベルの仮異常信号を例えば電子メールの形式により送信する。このように第1レベルの仮異常が通知されると、第1監視装置10の表示手段66に例えば「第1レベルの仮異常発生」などの第1レベルの仮異常を示すメッセージなどが表示され、第1監視者8は、この表示を見ることにより被監視者4が何らかの事態に遭遇している可能性があることを知ることができる。 【0039】 また監視手段94は、携帯端末装置6から管理装置18への位置情報データの送信が第1設定時間を超える第2設定時間(例えば、約60分)以上途絶えると第1レベルよりも異常の発生している可能性がより高い第2レベルの仮異常と判定し、異常通知手段96は、記憶手段88に記憶された異常通知先データに基づき、通信回線16を介して第1監視装置10及び第2監視装置14にそれぞれ第2レベルの仮異常信号を例えば電子メールの形式により送信する。このように第2レベルの仮異常が通知されると、第1監視装置10の表示手段66及び第2監視装置14の表示手段82にそれぞれ、例えば「第2レベルの仮異常発生」などの第2レベルの仮異常を示すメッセージなどが表示され、第1監視者8及び第2監視者12は、この表示を見ることにより被監視者4が緊急事態に遭遇している可能性が高いことを知ることができる。 【0040】 上述のように監視手段94により本異常又は仮異常と判定されると、記憶手段88は、蓄積された所定時間分の位置情報データを消去されないように保護する。例えば、記憶手段88は、書き換え可能なメモリ領域に記憶されている所定時間分の位置情報データを書き換え不能なメモリ領域に移動させて保存する。なお、第1監視装置10の入力手段64又は第2監視装置14の入力手段80を入力操作することにより、書き換え不能なメモリ領域に記憶された位置情報データを書き換え可能なメモリ領域に再び移動させることができる。 【0041】 また、監視手段94は、携帯端末装置6からの電源オフ信号が管理装置18に送信されると、携帯端末本体20が正常に作動停止されたと判定し、かかる場合には、携帯端末装置6と管理装置18との通信が第1設定時間以上又は第2設定時間以上途絶えたとしても、監視手段94は第1レベルの仮異常又は第2レベルの仮異常と判定しない。 【0042】 次に、図4をも参照して、上述した防犯システム2による異常の通知の流れについて説明すると、次の通りである。まず、第1監視装置10の入力手段64を入力操作することにより、被監視者情報データ及び異常通知先データをそれぞれデータ登録手段90に登録し(ステップS1)、この登録された被監視者情報データ及び異常通知先データはそれぞれ記憶手段88に記憶される(ステップS2)。なお、被監視者情報データの基本情報データ及び異常通知先データについては、一度登録しておけばその後に基本情報データ及び異常通知先データの内容に変更が生じた場合にのみ、変更後の基本情報データ及び異常通知先データを再度登録すればよい。 【0043】 被監視者4は、例えば通学する際において自宅を出る前に、電源スイッチ36をオンして携帯端末本体20を作動させた後に(ステップS3,S4)、携帯端末装置6を例えば被監視者4の腕などに取り付け、自宅を出て学校に向かう。被監視者4が通学経路(移動予定経路)を移動している間、GPS手段38は、GPS衛星54からの電波を受信することにより位置情報データを取得し(ステップS5)、この取得した位置情報データ及び記憶手段40に記憶されたIDコードデータは、所定時間毎(例えば、約5分毎)に通信回線16を介して管理装置18に送信される(ステップS6)。送信された位置情報データは、演算処理手段86にて所要の通りに演算処理されることにより地図データに変換され(ステップS7)、この演算処理された位置情報データ及びIDコードデータは記憶手段88に記憶される(ステップS8)。また、被監視者4が通信不能区間を通過するときには、携帯端末装置6と管理装置18との通信が途絶えるが、この通信が途絶える時間は第1設定時間よりも短いため、監視手段94は第1レベルの仮異常と判定しない。 【0044】 例えば被監視者4が例えば痴漢や強盗、暴漢等の犯人に襲われるなどの緊急事態が発生した場合には、ステップS9からステップS10を経てステップS11に進み、被監視者4が警報スイッチ32を操作することにより警報出力手段28より警報音が出力され、これにより周囲に緊急事態を報知することができるとともに、犯人を威嚇して逃亡を促すことができる。また、警報信号生成手段44は警報信号を生成し(ステップS12)、この生成された警報信号は通信回線16を介して管理装置18に送信され(ステップS13)、これにより監視手段94は本異常と判定し(ステップS14)、異常通知手段96は第1監視装置10及び第2監視装置14にそれぞれ本異常信号を例えば電子メールの形式により送信する(ステップS15)。 【0045】 このように本異常が通知されると、第1監視装置10の入力手段64を入力操作することにより、第1監視装置10から発信された着呼信号が携帯端末装置6に自動的に着信されて着信状態となり、この着信状態において第1監視装置10の音声入力手段68に第1監視者8の音声などが入力されると、この音声などが警報音とともに携帯端末装置6の警報出力手段28から出力され、これにより犯人に対して効果的に威嚇することができる。また、被監視者4の音声や犯人の音声、携帯端末装置6の周囲の物音などが携帯端末装置6の音声入力手段30に入力されると、この音声や物音などが第1監視装置10の音声出力手段70より出力され、第1監視者8は、この出力された音声や物音などを聞くことにより被監視者4の周囲の状況などを伺い知ることができる。 【0046】 また第2監視装置14の入力手段80を入力操作することより、記憶手段88に記憶された最も新しい位置情報データに対応する地図データが読み出されて表示手段82に表示され、第2監視者12は、この表示された地図データを参照することにより、被監視者4の現在位置を特定することができる。また、第2監視装置14の入力手段80を入力操作することにより、記憶手段88に記憶された被監視者4の撮影画像データ(更新情報データ)が読み出されて表示手段82に表示され、第2監視者12は、この表示された画像データを参照することにより、当日の被監視者4の服装や持ち物などを確認することができる。このように被監視者4の現在位置を特定するとともに、被監視者4の服装や持ち物などを確認した後に、第2監視者12は、特定した被監視者4の現在位置へと向かい被監視者4の捜索を行う。 【0047】 緊急事態が回避された場合には、装着用ベルト22を被監視者4の腕から取り外し、解除スイッチ34を操作することにより警報音の出力が停止され(ステップS16,S17)、携帯端末装置6を被監視者4の腕から取り外して電源スイッチ36をオフする。電源スイッチ36をオフすると、ステップS18からステップS19に進み、タイマ48が作動されてオフ時間のカウントが開始され、また電源オフ信号生成手段46は電源オフ信号を生成し(ステップS20)、この電源オフ信号は通信回線16を介して管理装置18に送信される(ステップS21)。これにより監視手段94は、電源スイッチ36がオフされたと判定し(ステップS22)、電源スイッチ36をオフしてからオフ時間が経過すると、ステップS23からステップS24に進み、携帯端末本体20が正常に作動停止される。 【0048】 また、例えば被監視者4が犯人に襲われて、犯人によって装着用ベルト22のベルト部56a(又はベルト部56b)が切断された場合には、ステップS9からステップS25に進み、このベルト部56a(又はベルト部56b)の内部に配設された導通ライン58a(又は導通ライン58b)が切断され、この導通ライン58a(又は導通ライン58b)において切断監視信号の導通が遮断される。このように切断監視信号の導通が遮断されると、切断監視手段52は切断判定信号を生成し(ステップS26)、この切断判定信号に基づき警報出力手段28より警報音が出力され(ステップS11)、更に上述したステップS12〜ステップS24が行われる。 【0049】 携帯端末装置6から管理装置18への位置情報データの送信が第1設定時間(例えば、約30分)以上継続して途絶えた場合には、ステップS9からステップS10及びステップS27を経てステップS28に進み、監視手段94は第1レベルの仮異常と判定し、異常通知手段96は、第1監視装置10に第1レベルの仮異常信号を送信する(ステップS29)。このように第1レベルの仮異常が通知されることにより、第1監視者8は、被監視者4が何らかの事態に遭遇している可能性があることを知ることができ、例えば携帯電話機などを用いて被監視者4に連絡を取って被監視者4の安否を確認することができる。 【0050】 携帯端末装置6から管理装置18への位置情報データの送信が更に第2設定時間(例えば、約60分)以上継続して途絶えた場合には、ステップS30からステップS31に進み、監視手段94は第2レベルの仮異常と判定し、異常通知手段96は、第1監視装置10及び第2監視装置14にそれぞれ第2レベルの仮異常信号を送信する(ステップS32)。このように第2レベルの仮異常が通知されることにより、第1監視者8及び第2監視者12は、例えば被監視者4が犯人により拉致され、車のトランクや地下倉庫などのように電波の届かない場所に閉じ込められているなどの緊急事態に遭遇している可能性が第1の仮異常よりも高いことを知ることができる。 【0051】 第2監視装置14の入力手段80を入力操作することより、記憶手段88に記憶された所定時間分の位置情報データに対応する地図データが読み出されて表示手段82に表示され、この表示された地図データを参照することにより、被監視者4の移動経路履歴を確認することができる。ここで、上述したように記憶手段88に記憶された所定時間分の位置情報データは消去されないように保護されているので、被監視者4の移動経路履歴を確実に参照することができる。また、第2監視装置14の入力手段80を入力操作することにより、記憶手段88に記憶された当日の被監視者4の撮影画像データ(更新情報データ)が読み出されて表示手段82に表示され、第2監視者12は、この表示された画像データを参照することにより、当日の被監視者4の服装や持ち物などを確認することができる。このように被監視者4の移動経路履歴を確認して被監視者4の現在位置を予測するとともに、被監視者4の服装や持ち物などを確認した後に、第2監視者12は、予測した被監視者4の現在位置へと向かい被監視者4の捜索を行う。第2監視者12による捜索の結果、被監視者4が発見され、緊急事態が回避された場合には、携帯端末装置6を被監視者4の腕から取り外し、更に上述したステップS18〜ステップS24が行われる。 【0052】 緊急事態が発生することなく、あるいは携帯端末装置6と管理装置18との通信が第1設定時間以上途絶えることなく、被監視者4が無事に帰宅した場合には、ステップS9からステップS10及びステップS27を経てステップS18に進み、携帯端末装置6を被監視者4の腕から取り外して電源スイッチ36をオフし、更に上述したステップS19〜ステップS24が行われる。なお、継続して携帯端末装置6を使用する場合には、電源スイッチ36をオフすることなく、ステップS18からステップS5に進み、上述したのと同様のステップが行われる。 【0053】 このような本実施形態の防犯システム2では、携帯端末装置6と管理装置18との通信が途絶えたときに第1監視装置10及び/又は第2監視装置14に仮異常を通知するので、第1監視者8及び/又は第2監視者12は、被監視者4が緊急事態に遭遇している可能性があることを知ることができ、被監視者4の安全を確保するための適切な処置を行うことができる。 【0054】 なお、本実施形態では、本異常が通知された際に携帯端末本体6と第1監視装置10との間で通話を行うようにしたが、本異常が通知されない場合であっても、携帯端末本体6と第1監視装置10との間で通話を行うようにしてもよく、これにより被監視者4の安否を適宜確認することができる。あるいは、本異常又は仮異常が通知されない場合であっても、記憶手段88に記憶された位置情報データを第1監視装置10の表示手段66又は第2監視装置14の表示手段82に表示させるようにしてもよく、これにより被監視者4の現在位置を適宜確認することができる。 【0055】 以上、本発明に従う防犯システムの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。 【0056】 例えば、上記実施形態では、仮異常を第1レベル及び第2レベルの仮異常から構成したが、これに限られず、例えば1段階のレベルの仮異常又は3段階以上のレベルの仮異常から構成してもよい。例えば、3段階のレベルの仮異常から構成した場合には、監視手段94により第1〜第3設定時間が設定され、監視手段94は、携帯端末装置6と管理装置18との通信が第1設定時間以上途絶えたときには第1レベルの仮異常と判定し、携帯端末装置6と管理装置18との通信が第1設定時間を超える第2設定時間以上途絶えたときには第1レベルよりも高い第2レベルの仮異常と判定し、また携帯端末装置6と管理装置18との通信が第2設定時間を超える第3設定時間以上途絶えたときには第2レベルよりも高い第3レベルの仮異常と判定する。あるいは、上記実施形態において、携帯端末装置6と管理装置18との通信が第2設定時間以上途絶えたときには、監視手段94は本異常と判定するように構成してもよい。 【0057】 また例えば、上記実施形態では、第1監視装置10を携帯電話機から構成したが、例えばこれをパーソナルコンピュータなどの適宜の端末装置から構成してもよい。また例えば、上記実施形態では、ベルト部56a,56bの内部に設けられた導通ライン58a,58bが切断された際に警報音が出力されるように構成したが、この導通ライン58a,58bを省略するようにしてもよい。また例えば、上記実施形態では、携帯端末装置6は、携帯端末本体20及びこれに取り付けられた装着用ベルト22から構成したが、これに限られず、例えば携帯電話機、PHS電話機又はポケットベルなど、適宜の携帯可能な端末装置から構成してもよい。 【0058】 また例えば、上記実施形態では、警報スイッチ32を操作すると、警報出力手段28より警報音が出力されるように構成したが、例えば次のように構成してもよい。すなわち、警報スイッチ32を操作すると、警報出力手段28より警報音は出力されず、警報信号生成手段44により警報信号の生成のみが行われる。これにより本異常の通知を受けた第1監視者8が第1監視装置10の入力手段64を入力操作することにより着信状態とし、第1監視装置10の音声入力手段68に第1監視者8の音声を入力することにより、警報出力手段28から出力される音声のみにより犯人を威嚇するように構成してもよい。 【0059】 また例えば、上記実施形態では、防犯システム2は、第1監視装置10及び第2監視装置14を備えるように構成したが、これらのうちいずれか一方を省略するように構成してもよく、例えば第2監視装置14を省略した場合には、管理装置18を警備会社に設置するように構成してもよい。 【0060】 また例えば、上記実施形態では、携帯端末装置6及び第1監視装置10をそれぞれ1つのみ設けたが、これらをそれぞれ複数設けるように構成してもよく、かかる場合には、IDコードデータにより携帯端末装置6と第1監視装置10とが1対1で対応されるようになる。したがって、例えば第1監視装置10より着呼信号が発信されると、この第1監視装置10に対応する携帯端末本体6により着呼信号が着信される。 【0061】 また例えば、上記実施形態では、被監視者4が自宅から学校までの通学経路を移動する場合について説明したが、これに限られず、例えば自宅から塾までの移動経路を移動する場合について適用してもよく、移動予定経路は適宜設定することができる。 【0062】 また例えば、上記実施形態では、本異常信号及び仮異常信号の送信を電子メールの形式により行うように構成したが、これに限られず、例えば次のようにして構成してもよい。すなわち、本異常を通知する際には、管理装置18からの着呼信号が第1監視装置10に着信されて着信状態となり、管理装置18より発信された「本異常が発生しました」などの音声メッセージの形式の本異常信号及び仮異常信号が第1監視装置10により受信され、この音声メッセージが第1監視装置10の音声出力手段70から出力されるようにしてもよい。 【0063】 また例えば、上記実施形態では、監視装置94により本異常又は仮異常と判定されると、この判定に基づき、記憶手段88は蓄積された所定時間分の位置情報データを消去されないように保護するように構成したが、例えば次のように構成してもよい。すなわち、異常の通知を受けた第1監視者8又は第2監視者12が、第1監視装置10の入力手段64又は第2監視装置14の入力手段80を入力操作することにより、第1監視装置10又は第2監視装置14より保護指令信号を通信回線16を介して管理装置18に送信し、この保護指令信号に基づき、記憶手段88が所定時間分の位置情報データを消去されないように保護するように構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0064】 【図1】本発明の一実施形態による防犯システムを簡略的に示す概念図である。 【図2】図1の防犯システムの構成を簡略的に示すブロック図である。 【図3】図2の携帯端末装置を示す概略斜視図である。 【図4】図2の防犯システムによる異常の通知の流れを示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0065】 2 防犯システム 6 携帯端末装置 10 第1監視装置 14 第2監視装置 16 通信回線 18 管理装置 20 携帯端末本体 22 装着用ベルト 28 警報出力手段 44 警報信号生成手段 58a,58b 導通ライン 68 音声入力手段 88 記憶手段 90 データ登録手段 94 監視手段 96 異常通知手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】506054707 【氏名又は名称】赤川 智宣
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| 【出願日】 |
平成18年7月6日(2006.7.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092727 【弁理士】 【氏名又は名称】岸本 忠昭
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| 【公開番号】 |
特開2008−17174(P2008−17174A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−186513(P2006−186513) |
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