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【発明の名称】 情報処理装置および制御方法
【発明者】 【氏名】具志堅 元

【要約】 【課題】キャリアと通信可能な各通信端末単体で容易に他のキャリアの通信回線を利用することができる情報処理装置および制御方法を提供する。

【構成】コンピュータ20に予め登録された携帯電話端末10を検出した場合、携帯電話端末10が備えているSIM情報をBT I/F25を介して受信し、受信したSIM情報を用いて3Gネットワーク部21を介してキャリアBと通信を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1無線通信手段と、
第2無線通信手段と、
前記第2無線通信手段により通信可能な所定の通信装置の機器情報を記憶する記憶手段と、
前記第2無線通信手段により前記機器情報に基づいて前記通信装置を検出する検出手段とを備え、
前記検出手段により前記通信装置を検出した場合、前記通信装置が備えている所定のキャリア通信網に接続するための認証情報を前記第2無線通信手段を介して受信し、受信した認証情報を用いて前記第1無線通信手段を介して前記所定のキャリア通信網に接続することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記第1無線通信手段は携帯電話会社のキャリア通信網であり、前記認証情報は、SIMカードであることを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記キャリア通信網とは別のキャリア通信網と通信するための認証情報をさらに備えていることを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
前記認証情報と、前記別のキャリア通信網と通信するための認証情報とは、互いに排他的に機能することを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記通信装置は、当該情報処理装置に送信した場合、前記第1無線通信手段との通信機能を停止することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記記憶手段は、所定の通信装置の機器情報を記憶する場合、前記第2無線通信手段により機器情報を前記通信装置から受信して記憶することを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記第2無線通信手段は、近距離無線通信手段であることを特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
第1無線通信手段と、第2無線通信手段と、前記第2無線通信手段により通信可能な所定の通信装置の機器情報を記憶する記憶手段と、前記第2無線通信手段により前記機器情報に基づいて前記通信装置を検出する検出手段とを備えた情報処理装置の制御方法であって、
前記検出手段により前記通信装置を検出した場合、前記通信装置が備えている所定のキャリアと接続するための認証情報を前記第2無線通信手段により受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した認証情報を用いて前記第1無線通信手段を介して前記所定のキャリアと接続する接続ステップと
を有することを特徴とする制御手段。
【請求項9】
請求項8に記載の制御方法において、
前記第1無線通信手段は携帯電話会社のキャリア通信網であり、前記認証情報は、SIMカードであることを特徴とする制御方法。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理装置において、
前記キャリア通信網とは別のキャリア通信網と通信するための認証情報をさらに備えていることを特徴とする制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の情報処理装置において、
前記認証情報と、前記別のキャリア通信網と通信するための認証情報とは、互いに排他的に機能することを特徴とする制御方法。
【請求項12】
請求項8に記載の制御方法において、
前記通信装置は、当該情報処理装置に送信した場合、前記第1無線通信手段との通信機能を停止することを特徴とする制御方法。
【請求項13】
請求項8に記載の制御方法において、
前記記憶手段は、所定の通信装置の機器情報を記憶する場合、前記第2無線通信手段により機器情報を前記通信装置から受信して記憶することを特徴とする制御方法。
【請求項14】
請求項8に記載の制御方法において、
前記第2無線通信手段は、近距離無線通信手段であることを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、予め登録された通信機器からSIM情報を無線で受信することで、一時的に別のキャリアの通信回線を利用することができる情報処理装置および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、SIM(Subscriber Identity Module)情報を記憶したカード(SIMカード)を用いた携帯電話や情報機器では、SIMカード内の認証情報を用いて、契約したキャリアの通信回線に接続する。また、複数の認証情報を用いたものとしては、例えば特開2003−244290号公報に開示されているように、複数のSIM情報を記憶した装置から所定のSIM情報を無線で受信して、受信したSIM情報に対応したキャリアと通信を行う通信端末を用いた技術がある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−244290号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述した技術では、複数のSIM情報を記憶した専用の装置が必要になる。また、当該装置は、所定のキャリア通信網に接続することのなく、SIM情報を記憶し、所定の端末に送信するだけの装置であるので、当該装置の導入にコストが掛かり、設定作業も煩雑となる。
【0004】
本発明の目的は、キャリアと通信可能な各通信端末単体で容易に他のキャリアの通信回線を利用することができる情報処理装置および制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、第1無線通信手段と、第2無線通信手段と、前記第2無線通信手段により通信可能な所定の通信装置の機器情報を記憶する記憶手段と、前記第2無線通信手段により前記機器情報に基づいて前記通信装置を検出する検出手段とを備え、前記検出手段により前記通信装置を検出した場合、前記通信装置が備えている所定のキャリアと接続するための認証情報を前記第2無線通信手段を介して受信し、受信した認証情報を用いて前記第1無線通信手段を介して前記所定のキャリアと接続することを特徴とする情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明を用いることにより、キャリアと通信可能な各通信端末単体で容易に他のキャリアの通信回線を利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置と、この情報処理装置とSIM(Subscriber Identity Module)情報の共有が可能な通信端末とを示した構成図である。
【0009】
この情報処理装置は、バッテリ駆動可能なノートブック型コンピュータ20として実現されている。また、通信端末は、携帯電話端末10として実現されている。
【0010】
図1に示すように、コンピュータ(装置B)20は、キャリアB(例えば、携帯電話会社Bの第3世代の通信網)に接続するための通信装置である例えば3G(第3世代)ネットワークのモデムカードである3Gネットワーク部(第1無線通信手段)21、キャリアBと通信する際の認証情報(SIM情報)を記憶したSIMスロット24に装着されているSIMカード(SIM Bカード)24a、携帯電話端末10と近距離無線を使って接続するためのBluetooth(登録商標)通信装置(以下、BT I/F(インターフェース)とも称する:第2無線通信手段)25、サウスブリッジ26と、サウスブリッジ26に接続されているBIOS27、ノースブリッジ28と、ノースブリッジ28を介して接続されているCPU(Central Processing Unit)29、GPU(Graphical Processing Unit)30、オペレーションシステムや各種アプリケーション、ユーティリティ等を記憶するHDD(ハードディスクドライブ)31、RAM(メモリ)32等から構成されている。
【0011】
また、3Gネットワーク部21は、制御部23および無線部22から構成されている。制御部23は、例えばROM23a、RAM23b、u−com23cから構成されており、無線部22は、Mac22a、RF(高周波回路部)22bから構成されている。さらに、Bluetooth(登録商標:以下BTとも称す)通信装置25は、Mac25b、RF(高周波回路部)25aから構成されている。無線部22は、携帯電話会社Bの第3世代の通信網の基地局41と接続する。
【0012】
携帯電話端末(装置A)10は、無線部11、制御部12、BT I/F13、SIMスロット14に装着されているSIMカード(SIM Aカード)14a等から構成されている。無線部11は、携帯電話会社Aの第3世代の通信網の基地局40と接続する。
【0013】
また、無線部11は、Mac11a、RF(高周波回路部)11bから構成されている。さらに、BT I/F13は、RF(高周波回路部)13a、Mac13bから構成されており、制御部12は、ROM12a、RAM12b、u−com12cから構成されている。
【0014】
次に、本発明の実施形態に係る情報処理装置を適用した制御方法について、図2〜4のフローチャートを参照して説明する。
【0015】
図2は、上述した携帯電話端末(装置A)10の初期設定の例を示したフローチャートである。この初期設定は、SIM情報貸し出し機能を備えた携帯電話端末10の機器情報(例えば、BT ID等)を予めコンピュータ20に登録したり、コンピュータ20の情報を携帯電話端末10に登録するものである。
【0016】
携帯電話端末10の制御部12は、ROM12aに記憶されているユーティリティ(Utility)を起動し、SIM情報貸し出し機能に対応した機器からBT機器として登録可能な待ち受け状態とする(ステップS101)。BT I/F13を経由して、SIM情報貸し出し機能に対応した機器、例えばコンピュータ20から問い合わせを受けた場合に応答する(ステップS102)。携帯電話端末10の制御部12は、コンピュータ20から問い合わせを受けると、個別認証情報として、例えばBT IDをBT I/F13を経由して交換し、携帯電話端末10にコンピュータ20の機器情報を登録する(ステップS103)。以上で、携帯電話端末10の初期設定を終了する。
【0017】
次に、図3は、上述したコンピュータ(装置B)20の初期設定の例を示したフローチャートである。
【0018】
コンピュータ20のCPU29は、例えばHDD31記憶されているユーティリティ(Utility)を起動し、BT I/F25を経由して、SIM情報貸し出し機能に対応したBT機器を探す(ステップS201)。コンピュータ20のCPU29は、対象となるSIM情報貸し出し機能に対応したBT機器を検出すると(ステップS202のYES)、個別認証情報として、例えばBT IDをBT I/F25を経由して交換し、コンピュータ20に携帯電話端末10を登録する(ステップS203)。以上で、コンピュータ20の初期設定を終了する。なお、ユーティリティ(Utility)はBTの仕様に従って、BT I/Fにおける機器の識別IDとSIMの関連付けをおこない、これらのデータを管理する。また、上述した初期設定では、携帯電話端末10とコンピュータ20とは、互いの機器情報をそれぞれ登録しているが、携帯電話端末10の機器情報をコンピュータ20側に登録するのみとしてもよい。
【0019】
次に図4は、上述した携帯電話端末10とコンピュータ20とのSIM情報の貸し出しの方法を説明したフローチャートである。
【0020】
以下は、一例として、キャリア通信網(移動体通信網)Aを利用する携帯電話端末10(SIM A装着)と、キャリアBコンピュータ20(SIM B装着)を所有しているユーサが行う処理について説明する。このユーザは、通常使用しているエリアではSIM Bで契約している内容にしたがってキャリアBを用いてコンピュータ20でデータ通信をおこなっている。しかし、例えば午後7時以降ではSIM Aで契約している契約の方が通信パケットの単価が安いので、キャリアAを用いたSIM Aに切り替えてコンピュータ20でデータ通信を行う。
【0021】
以上のような場合に、コンピュータ(装置B)20のCPU29は、コンピュータ20上で使用するSIM情報を切り替えるユーティリティ(Utility)を起動する。このとき、SIM BにてキャリアBに接続している場合は接続を切断する(図1の(1):ステップS401)。ユーティリティは、既に使用可能なSIM Aを搭載しているBT機器として携帯電話端末10が近傍に無いか、BT I/F25を介して捜査する。BT I/F25をOFFしている場合はONに切替える(図1の(2):ステップS402)。
【0022】
一方、携帯電話端末10(装置A)の制御部12は、BT I/F12がONであるかを判別し(ステップS301)、ONでない場合には、BT I/F12をONに切り替える(ステップS302)。次に、SIM情報貸し出し機能の相手側である登録済みのBT機器からのInquiry(問い合わせ)があるかを判別する(ステップS303)。
【0023】
コンピュータ20のユーティリティは、既に使用可能なSIM Aを搭載しているBT機器として携帯電話端末10が近傍に見つかった場合は(ステップS403のYES)、登録機器である携帯電話端末10とBT I/F25を介して接続を確立する(図1の(2):ステップS404)。同様に、携帯電話端末10も登録されているコンピュータ20とBT I/F12を介して接続を確立する(図1の(2):ステップS304)。
【0024】
コンピュータ20は、SIM情報貸し出し機能の対象デバイスとして見つかった携帯電話端末10の中から今回接続を希望するキャリアのSIMを選択し(例えばSIM A)、携帯電話端末10に対して、SIM情報の借り出し要求をBT I/F25を介しておこなう(図1(2):ステップS405)。
【0025】
携帯電話端末10は、接続が確立されると、BT I/F12を介してSIM情報の貸出し要求を受取ったら、携帯電話端末10自身がSIM AのキャリアAで通信状態に無いことを確認した上で、キャリアAへの接続を解除し、貸出し要求元に対してSIM情報貸出しの承諾応答を返す(図1の(3):ステップS305)。
【0026】
コンピュータ20は、SIM情報借り出しの承諾の回答を携帯電話端末10から受信したら、BT I/F25を介してSIM情報を読み出し要求を携帯電話端末10に送信する(図1(3):ステップS406)。
【0027】
携帯電話端末10は、SIM情報貸出しを承諾したコンピュータ20からSIM情報読み出しの要求を受信したら、SIMスロット24に装着されているSIM A24aから情報を読み出し、BT I/F25を介して情報を送信する(図1(4):ステップS306)。
【0028】
コンピュータ20は、BT I/F25を介してSIM情報を受信したら、受信した情報を3Gネットワーク部21に送りSIM Aの対応しているキャリアAに接続する(図1(5):ステップS407)。
【0029】
なお、ユーザが例えば、午後7時以降の電話の発着信はSIM Bで契約している内容で受けるように設定してあるならば、コンピュータ20はSIM Bの契約のキャリアへの接続を切断し、SIM Bの情報を携帯電話端末10に転送しておく。このような設定になっていない場合、携帯電話端末10はSIMの装着されていない状態に設定され、省電力モードに入る。
【0030】
そしてSIM Aの情報を受け取ったコンピュータ20はSIM Aの情報で移動体通信網へ接続し、データ通信をおこない、またSIM Bの情報を受け取った携帯電話端末10はSIM Bの情報で移動体通信網へ接続して待ち受け状態に入る。なお、SIM AとSIM Bのキャリア(移動体通信網)は同一でなくともよい。
【0031】
以上、本実施形態を用いることにより、単独で通信可能な機器構成を備えた通信機器同士でも、互いのSIMカードなどに格納している情報を交換し合い、それぞれの属している通信網に相互に接続することができる。これにより、SIM情報の管理を容易にし、その時々の状況で使用可能な通信網への直接の接続を選択することができる。
【0032】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置と、この情報処理装置とSIM情報の共有が可能な通信端末とを示した構成図。
【図2】携帯電話端末の初期設定の例を示したフローチャート。
【図3】コンピュータの初期設定の例を示したフローチャート。
【図4】携帯電話端末とコンピュータとのSIM情報の共有の方法を説明したフローチャート。
【符号の説明】
【0034】
10…携帯電話端末、11…無線部、12.BT…制御部、12…制御部、12a…ROM、14…SIMスロット、14a…SIMカード、20…コンピュータ、21…Gネットワーク部、22…無線部、23…制御部、24…SIMスロット、24a…SIMカード、26…サウスブリッジ、27…BIOS、28…ノースブリッジ、29…CPU、31…HDD、40、41…基地局
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−11416(P2008−11416A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−182189(P2006−182189)