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【発明の名称】 ICタグリーダ付き携帯端末装置及びプログラム
【発明者】 【氏名】吉田 十司

【要約】 【課題】予め登録してある相手が近辺に居ることを瞬時に報知できるようにする。

【構成】通信相手毎にその相手に関する相手情報(氏名、電話番号、メールアドレスなど)に相手の携帯電話装置に組み込まれているICタグ14を識別する「タグID」がアドレス帳22に記憶管理されている状態において、CPU1は、アドレス帳22に登録されている「タグID」をICタグリーダ15から受信取得したか否かを判別し、この「タグID」を受信した際には、ICタグの電波到達エリア(通信圏内)に何れかの相手が居ることを知らせる至近報知を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICタグから発信出力されたタグ識別情報を受信可能なICタグリーダ付き携帯端末装置であって、
通信相手毎にその相手に関する相手情報に対応してその相手所持の携帯端末側に付加されているICタグを識別するタグ識別情報を記憶管理する情報記憶手段と、
前記相手毎のタグ識別情報のうちその何れかのタグ識別情報を受信したか否かを判別する判別手段と、
この判別手段によって前記タグ識別情報を受信したことが判別された際に、ICタグの通信圏内である至近距離に何れかの相手が居ることを知らせる至近報知を行う報知手段と、
を具備したことを特徴とするICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項2】
前記受信したタグ識別情報に対応する相手情報からその発信元相手を特定すると共に、この特定相手を識別可能な情報を出力して前記至近報知を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項3】
前記報知手段による報知に応答して前記通信圏内に居る相手への通信要求を受けた際に、当該相手情報に基づいて発信処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項4】
前記情報記憶手段は、前記各タグ識別情報に対応して前記至近報知を行うか否かを示す報知要否を記憶管理し、
前記報知手段は、受信したタグ識別情報に対応する相手の報知要否に基づいて至近報知を行うか否かの制御を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項5】
前記情報記憶手段内のタグ識別情報に対応する相手側携帯端末との間で通信を行った際に、当該相手に対応する前記報知要否として報知要を設定する、
ようにしたことを特徴とする請求項4記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項6】
前記報知要の設定を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを出力し、この問い合わせに応答して設定有りの指示を受けた際に、前記報知要の設定を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項7】
前記報知要の設定を行った場合には、自己のタグ識別情報を記憶管理している前記相手側携帯端末に対しても当該タグ識別情報に対応する報知要否として報知要の設定を要求する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項8】
所定周波数の電波を受信することによって蓄積された電気エネルギーを電源として動作するICタグを探索するための探索用電波を発信出力しながらICタグからの応答受信に応じて前記タグ識別情報の受信有無を判別するICタグの探索動作は、その開始が指示されてから所定時間だけ継続して実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項9】
前記情報記憶手段内のタグ識別情報に対応する相手側携帯端末との間で通信を行った際に、前記探索開始を指示する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項10】
スケジュール日時に基づいて前記探索開始を指示する、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載のICタグリーダ付き携帯端末装置。
【請求項11】
コンピュータに対して、
通信相手毎にその相手に関する相手情報に対応してその相手所持の携帯端末側に付加されているICタグを識別するタグ識別情報を記憶管理する機能と、
前記相手毎のタグ識別情報のうちその何れかのタグ識別情報を受信したか否かを判別する機能と、
前記タグ識別情報を受信したことが判別された際に、ICタグの通信圏内である至近距離に何れかの相手が居ることを知らせる至近報知を行う機能と、
を実現させるためのプログラム。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、ICタグから発信出力されたタグ識別情報を受信可能なICタグリーダ付き携帯端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、RF(Radio Frequency)タグと呼ばれている非接触ICタグは、個別のタグ識別情報(タグID)などが格納され、入退場管理、製品管理、在庫管理などに使用されている。この非接触ICタグを利用して人を捜すICタグ付き携帯電話装置としては、例えば、迷子連絡システムが知られている(特許文献1参照)。この迷子連絡システムは、迷子が所持しているICタグに記憶されている親の電話番号をICタグリーダによって読み取って親の携帯電話に連絡するようにしている。
【特許文献1】特開2004−48357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した迷子連絡システムにあっては、会場係員の介在を条件とするものであり、係員が迷子を発見することを前提とする技術である。
ところで、一般に相手と待ち合わせをしているような場合、その両方が携帯電話を利用して相手の位置を確認し合いながら接近するようにしているが、不慣れな場所であったり、駅の改札口付近などのような人込みの中では、近くに居ながらすれ違うことがある。また、GPS(全地球測位システム)機能付き携帯電話にあっては、表示画面上で相手の現在位置を確認することが可能であるが、測位時間、測位精度などの関係上、位置確認を瞬時に行うことが困難となり、人込みの中では、せっかく近くに居るにも拘らず、互いにすれ違ってしまうことがあった。また、街中などでは近くに家族、友人が居てもそれに気付かず、すれ違ってしまうこともある。
【0004】
この発明の課題は、予め登録してある相手が近辺に居ることを報知できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明は、ICタグから発信出力されたタグ識別情報を受信可能なICタグリーダ付き携帯端末装置であって、通信相手毎にその相手に関する相手情報に対応してその相手所持の携帯端末側に付加されているICタグを識別するタグ識別情報を記憶管理する情報記憶手段と、前記相手毎のタグ識別情報のうちその何れかのタグ識別情報を受信したか否かを判別する判別手段と、この判別手段によって前記タグ識別情報を受信したことが判別された際に、ICタグの通信圏内である至近距離に何れかの相手が居ることを知らせる至近報知を行う報知手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項11記載の発明)。
【0006】
なお、上述した請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記受信したタグ識別情報に対応する相手情報からその発信元相手を特定すると共に、この特定相手を識別可能な情報を出力して前記至近報知を行う(請求項2記載の発明)。
【0007】
前記報知手段による報知に応答して前記通信圏内に居る相手への通信要求を受けた際に、当該相手情報に基づいて発信処理を行う(請求項3記載の発明)。
【0008】
前記情報記憶手段は、前記各タグ識別情報に対応して前記至近報知を行うか否かを示す報知要否を記憶管理し、前記報知手段は、受信したタグ識別情報に対応する相手の報知要否に基づいて至近報知を行うか否かの制御を行う(請求項4記載の発明)。
【0009】
この場合、前記情報記憶手段内のタグ識別情報に対応する相手側携帯端末との間で通信を行った際に、当該相手に対応する前記報知要否として報知要を設定するようにしてもよい(請求項5記載の発明)。また、前記報知要の設定を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを出力し、この問い合わせに応答して設定有りの指示を受けた際に、前記報知要の設定を行うようにしてもよい(請求項6記載の発明)。また、前記報知要の設定を行った場合には、自己のタグ識別情報を記憶管理している前記相手側携帯端末に対しても当該タグ識別情報に対応する報知要否として報知要の設定を要求するようにしてもよい(請求項7記載の発明)。
【0010】
所定周波数の電波を受信することによって蓄積された電気エネルギーを電源として動作するICタグを探索するための探索用電波を発信出力しながらICタグからの応答受信に応じて前記タグ識別情報の受信有無を判別するICタグの探索動作は、その開始が指示されてから所定時間だけ継続して実行する(請求項8記載の発明)。
【0011】
この場合、前記情報記憶手段内のタグ識別情報に対応する相手側携帯端末との間で通信を行った際に、前記探索開始を指示するようにしてもよい(請求項9記載の発明)。また、スケジュール日時に基づいて前記探索開始を指示するようにしてもよい(請求項10記載の発明)。
【発明の効果】
【0012】
この発明は、通信相手毎にその相手に関する相手情報に対応してその相手所持の携帯端末側に付加されているICタグを識別するタグ識別情報を記憶管理している状態において、このタグ識別情報を受信したことを報知するようにしたから、予め登録してある相手が近辺に居ることを知らせることができる。例えば、相手と待ち合わせをしている場合、迷子などの場合に、近くに居ながら相手とすれ違うような事態を効果的に防止することができ、また、何気なく街中を歩いているような場合に知り合いが近くに居ることを知らせることができるなど、実用効果の高いものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図1〜図8を参照して本発明の実施例を説明する。
この実施例は、携帯端末装置として携帯電話装置に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置は、例えば、2つの筐体(上部筐体、下部筐体)が開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)などのほか、アドレス帳情報、スケジュール情報などを管理するデータ管理機能、予めアドレス帳に登録してある相手が近辺に居るかをICタグを用いて探索するICタグ探索機能が備えられていると共に、赤外線によって情報を送受信する赤外線通信機能が備えられている。
【0014】
CPU1は、記憶部2内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御する中核的な中央演算処理装置である。記憶部2は、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図6〜図8に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。また、記憶部2のデータ領域には、後述するプロフィール情報21、アドレス帳22、スケジュール帳23などが格納されている。記録メディア3は、着脱自在な可搬型メモリで、各種のデータ・プログラムを外部供給するもので、例えば、スマートメディア、ICカードなどによって構成されている。メモリ4は、ワーク領域を有する内部メモリで、例えば、DRAM、SDRAM(Synchronous DRAM)などによって構成され、必要に応じてメモリ4内の各種のデータは、記憶部2にセーブされる。
【0015】
電話通信部5は、無線部を構成するアンテナに接続された送受信部(ベースバンド部)の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのちに、音響制御部6を介して音声スピーカ7から音声出力させる。また、電話通信部5は、音声マイク8から入力された音声データを音響制御部6から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのちに送受信部の送信側に与えられてアンテナから発信出力させる。また、電子メール機能、インターネット接続機能によって電話通信部5を介して受信取得した表示データは、表示制御部9を介してLCD(液晶表示装置)などのメイン表示部10に与えられて表示出力される。
【0016】
サブ表示部11は現在日時、簡易なメッセージ、アイコンなどを表示する。キー操作部12は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、上述した探索機能を作動させる探索開始キーなどが備えられており、CPU1は、キー操作部12からのキー入力信号に応じた処理を実行する。報知部13は、着信報知などの報知用のスピーカ、LED(発光ダイオード)、振動モータを備え、電話・メール着信時に駆動されて着信報知を行うほか、上述したICタグ探索機能の作動時において予め登録してある相手が近辺に居ることが探索された際に、アラーム音を発生出力させたり、バイブレーションを発生出力させるようにしている。
【0017】
ICタグ14は、内蔵アンテナに接続されている電波送受信部と、電波送受信部からの検波信号を直流電圧あるいは直流電流に変換する整流平滑部と、受信電波によって得られた電気エネルギーを蓄積する蓄積部と、自己のタグID(タグ識別情報)などが記憶されているメモリと、全体動作を制御するCPUとを有する構成となっている。そして、このICタグ14は、受信電波による蓄積エネルギーを電源とする電池レスのアクティブタブあるいはパッシブタブと呼ばれるRFタグ(無線タグ)であり、その非接触の通信可能エリア(電波到達エリア)は、例えば、最大10m程度となっている。
【0018】
ICタグリーダ15は、アドレス帳22に登録されている相手の携帯電話装置に組み込まれているICタグ14を探索するための探索用電波を発信出力しながら当該ICタグ14からの応答を受信するもので、相手側のタグIDを受信すると、CPU1は、アドレス帳22に登録されている相手からの応答であることを確認し、登録相手からの応答であることを確認したうえで、電波到達エリア内である至近距離にその相手が居ることを知らせる至近報知を行うようにしている。つまり、アドレス帳22に登録されている相手側のICタグ14を探索するためのICタグ探索動作を実行することによってその相手が通信圏内に居るときには、何れかの相手が近くに居ることを報知するようにしている。赤外線通信部16は、相手側の携帯電話装置との間においてプロフィール情報21などをやり取りするもので、1m以内の近距離で1対1通信を行うことによってプロフィール情報21などを安全かつ確実に送受信するようにしている。
【0019】
図2は、プロフィール情報21の内容を説明するための図である。
プロフィール情報21は、ユーザ自身のプロフィール情報であり、「氏名」、「電話番号」、「メールアドレス」、「顔画像」、「ICタグID」の各項目を有している。「ICタグID」は、ユーザ所持の携帯電話装置に組み込まれているICタグ14を識別するためのタグ識別情報であり、赤外線通信部16から相手側の携帯電話装置に対して送信される。
【0020】
図3は、アドレス帳22の内容を説明するための図である。
アドレス帳22は、通信相手毎にその相手に関する相手情報に対応してその相手所持の携帯電話装置に組み込まれている「タグID」を記憶管理するもので、そのレコードは、「氏名」、「電話番号」、「メールアドレス」、「顔画像」、「タグID」、「報知要否フラグ」の各項目を有している。「報知要否フラグ」は、アドレス帳22に登録されている相手が電波到達エリア内(10m以内)に居る場合に、そのことを知らせる至近報知を行うか否かを示すフラグであり、家族、親友、親戚などの身近な人に対して“報知要フラグ”をセットしておけば、身近な人が近くに居る場合に限って至近報知を行わせることができる。
【0021】
図4は、スケジュール帳23の内容を説明するための図である。
スケジュール帳23は、会議、待合わせ、打合わせ、出張などのスケジュールに対応してその「日時」、「内容」、「待合わせ相手」の各項目を有している。「待合わせ相手」は、スケジュール内容が待ち合わせの場合に、その待合わせ相手の「氏名」がセットされるもので、CPU1は、この待ち合わせの「スケジュール日時」に達した際に、それに対応する「待合わせ相手」に基づいてアドレス帳22を検索し、該当レコード内に「タグID」が登録されていて、「報知要否フラグ」として“報知要フラグ”がセットされていることを条件に、アドレス帳22に登録されている相手側のICタグ14を探索するためのICタグ探索動作を開始するようにしている。
【0022】
図5は、アドレス帳22に登録されている相手が電波到達エリア内(10m以内)に居ることを知らせる至近報知を説明するための図である。
ここで、所有者Aの携帯電話装置においてそのアドレス帳22に登録されている相手B、Cに対応する「報知要否」として、相手Bには“ON(報知要フラグ)”が設定され、相手Cには“OFF(報知否フラグ)”が設定されている場合、この相手B、Cが電波到達エリア内(例えば、10m以内)に居たとしても至近報知は、相手Bに対応して行われる。この場合、メイン表示部10には、至近距離に居る相手Bの「氏名」と共に、その「顔画像」が表示されるほか、その「電話番号」、「メールアドレス」が表示出力される。
【0023】
この報知画面には、「メール送信ボタン」、「通話発信ボタン」、「メニューボタン」が設けられており、「メール送信ボタン」の操作に応答して当該メールアドレス宛にメール送信を行うことができ、「通話発信ボタン」の操作に応答して当該電話番号宛に発信(発呼)を行うことができる。なお、アドレス帳22に登録されていない非登録者Dが電波到達エリア内に居たとしても至近報知は行われない。また、アドレス帳22に登録されている相手Bであっても電波到達エリア外(通信圏外)であれば、至近報知は行われない。
【0024】
次に、この実施例における携帯電話装置の動作概念を図6〜図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。
【0025】
図6〜図8は、電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU1は、電話通信部5を作動させて現在位置を登録する待受処理を行うと共に、所定の待受画像を読み出して表示出力させながら電話/メールの待受状態となる(図6のステップS1)。この状態において、電話あるいはメールの着信有無を検出し(ステップS2)、何れかの着信が有れば、それは電話着信であるかを調べる(ステップS3)。いま、電話着信であれば(ステップS3でYES)、着信メロディなどを発生出力させる着信報知を行うと共に、通話処理をその回線が遮断されるまで継続実行する(ステップS4、S5)。
【0026】
また、待受状態において電話/メール着信が無い場合には(ステップS2でNO)、図7のフローに移り、何れかの操作が行われたかを調べる(ステップS14)。すなわち、電話発信を指示する発信操作が行われたか(ステップS15)、アドレス帳22に登録されている相手のICタグ14を探索する指示操作が行われたか(ステップS25)、相手の携帯電話装置との間においてプロフィール情報21をやり取りするために赤外線通信を選択指示する操作が行われたかを調べ(ステップS26)、それらの何れの操作でもなければ(ステップS26でNO)、操作対応の処理として、例えば、メール作成処理、アドレス帳・スケジュール帳編集処理などが実行される(ステップS32)。
【0027】
いま、プロフィール情報21をやり取りするために赤外線通信が選択された場合には(ステップS26でYES)、自己のプロフィール情報21を相手側に送信する指示操作が行われたか(ステップS27)、相手のプロフィール情報21を受信する指示操作が行われたかを判別する(ステップS29)。ここで、プロフィール情報を送信する側であれば、自己のプロフィール情報21を通信フォーマットに変換して赤外線通信部16から発信出力させる(ステップS28)。他方、プロフィール情報を受信する側であれば、相手のプロフィール情報21を赤外線通信部16から受信取得して(ステップS30)、アドレス帳22に追加登録(新規登録)したり、既存レコードの内容を今回受信したプロフィール情報21に基づいて修正する変更登録を行う(ステップS31)。そして、最初のステップS1に戻って待受状態となる。
【0028】
また、電話発信を指示する発信操作が行われた場合には(図7のステップS15でYES)、発信・通話処理をその回線が遮断されるまで継続実行する(ステップS16、S17)。そして、今回の通話相手は、アドレス帳22に登録されている相手であるかを調べる(ステップS18)。すなわち、アドレス帳22を利用して相手先の電話番号を選択入力した場合のほか、キー操作部12から相手先の電話番号を数値入力した場合であっても、その電話番号がアドレス帳22に登録されているか否かを判別する。いま、今回の通話相手がアドレス帳22に登録されていない非登録者であれば(ステップS18でNO)、待受状態に戻るが(図6のステップS1)、登録者であれば、その相手のレコード内に「タグID」が登録されているかを調べる(ステップS19)。
【0029】
ここで、「タグID」が登録されていて(ステップS19でYES)、その「報知要否」が“報知要フラグ”の場合には(ステップS20でYES)、図8のフローに移り、ICタグ探索動作を開始するが、「タグID」が登録されていても(ステップS19でYES)、その「報知要否」が“報知否フラグ”の場合には(ステップS20でNO)、“報知要フラグ”の設定を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを表示出力させる(ステップS21)。
【0030】
この確認メッセージに応答して“報知要フラグ”の指示を受けたときには(ステップS22でYES)、この通話相手に対応するアドレス帳22内の「報知要否」を“報知否フラグ”から“報知要フラグ”に変更設定する(ステップS23)。このように今回の通信相手の「報知要否」を“報知要フラグ”に変更した場合には、アドレス帳22から当該相手の「メールアドレス」を読み出し、この相手の携帯電話装置に対して自己の「報知要否」を“報知要フラグ”に変更すべきことを指示する報知要メールを作成して当該アドレス宛に送信したのち(ステップS)、図8のフローに移り、ICタグ探索動作を開始する。
【0031】
なお、この場合、相手側の携帯電話装置においては、メール着信を検出すると(図6のステップS3でNO)、上述の報知要メールであるかを調べ(ステップS6)、その他のメールであれば、通常のメール受信処理に移るが(ステップS13)、報知要メールであれば(ステップS6でYES)、アドレス帳22にその差出人が登録されていて(ステップS7でYES)、その「タグID」が登録されているときには(ステップS8でYES)、その「報知要否フラグ」に“報知要フラグ”がセットされているかを調べる(ステップS9)。
【0032】
ここで、「報知要否」が“報知要フラグ”の場合には(ステップS9でYES)、図8のフローに移り、ICタグ探索動作を開始するが、「タグID」が登録されていても(ステップS8でYES)、その「報知要否」が“報知否フラグ”の場合には(ステップS9でNO)、“報知要フラグ”の設定を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを表示出力させる(ステップS10)。この確認メッセージに応答して“報知要フラグ”の指示を受けたときには(ステップS11でYES)、この差出人に対応するアドレス帳22内の「報知要否」を“報知否フラグ”から“報知要フラグ”に変更設定したのち(ステップS12)、図8のフローに移り、ICタグ探索動作を開始する。
【0033】
このようにICタグ探索動作は、発信・通話の終了時に一定の条件下で開始される。この場合、その通話相手側に対してICタグ探索動作の開始を指示することができる。更に、ICタグ探索動作は、キー操作によってICタグ探索動作の開始指示を受けた際に実行開始されたり(ステップS25でYES)、また、待ち合わせの「スケジュール日時」に達したときにも実行開始される(ステップS33〜S37)。この場合、CPU1は、スケジュール帳23に設定されている待ち合わせの「スケジュール日時」に達した際に(ステップS33でYES)、それに対応する「待合わせ相手」に基づいてアドレス帳22を検索し(ステップS34)、該当レコードが有り(ステップS35でYES)、かつ、このレコード内に「タグID」が登録されていて(ステップS36でYES)、「報知要否フラグ」として“報知要フラグ”がセットされていることを条件に(ステップS37でYES)、この待合わせ相手を探索する探索動作を開始する。
【0034】
ICタグ探索動作が開始されると、CPU1は、ICタグリーダ15に対して探索用電波の発信を指示する(図8のステップS38)。これによってICタグリーダ15は、所定周波数の探索用電波を発信出力しながら応答待ち状態となる。ここで、CPU1は、何れかのICタグからの応答受信の有無を判別し(ステップS39)、応答受信が無ければ、ステップS50に移り、探索用電波を発信出力してから所定時間(例えば、数秒)経過したかをチェックする。ここで、応答受信が無いまま所定時間が経過したときには(ステップS50でYES)、ICタグが存在しないと判断して待受状態に戻るが(図6のステップS1)、所定時間が経過する前にICタグからの応答を受信したときには(ステップS39でYES)、電波到達エリア内にICタグが存在している場合であるから、この「タグID」をICタグリーダ15を介して受信取得する(ステップS40)。
【0035】
そして、アドレス帳22を参照し、「報知要否フラグ」として“報知要フラグ”がセットされている「タグID」と今回受信した「タグID」と比較する(ステップS41)。この場合、上述した通話相手あるいは待合わせ相手の場合には、その相手レコード内の「タグID」を読み出して比較するが、キー操作によって探索指示を受けた場合には、アドレス帳22の全レコードの中から“報知要フラグ”がセットされている各「タグID」を順次読み出して今回受信した「タグID」と比較する。ここで、「タグID」の不一致が検出された場合には(ステップS42でNO)、電波到達エリア内に存在しているICタグは、アドレス帳22に登録されていない非登録者のICタグであるから、このICタグからの応答を無視するために上述のステップS50に移り、所定時間が経過したかのチェックが行われる。
【0036】
また、「タグID」の一致を検出した場合には(ステップS42)、アドレス帳22に登録されている相手側のICタグ14が電波到達エリア内に存在している場合であるから、この「タグID」対応の相手情報をアドレス帳22から読み出し(ステップS43)、発見アラーム報知(至近報知)を行う(ステップS44)。この際、メイン表示部10には、相手情報の「氏名」、「顔画像」が表示出力されると共に、その「電話番号」、「メールアドレス」が表示出力される。このような報知画面のほか、報知部13のスピーカからアラーム音を発生させたり、LEDを点滅させたり、バイブレーションを発生させる。なお、この場合、アラーム音発生、LED点滅、バイブレーション発生のうち少なくともその何れかで報知すればよい。
【0037】
このような発見アラーム報知(至近報知)を行ったのち、相手への通信要求有無を調べる(ステップS45)。ここで、報知画面には、上述したように「通話発信ボタン」、「メニューボタン」が設けられており、「通話発信ボタン」が操作されて通話が要求されたときには(ステップS46でYES)、この相手の電話番号宛に発信(発呼)処理(ステップS47)、通話処理を実行し(ステップS48)、「メール送信ボタン」が操作されてメール送信が要求された場合には(ステップS46でNO)、この相手のメールアドレス宛にメールを送信する(ステップS49)。そして、最初のステップS1に戻って待受状態となる。
【0038】
以上のように、この実施例においては、通信相手毎にその相手に関する相手情報(氏名、電話番号、メールアドレスなど)に相手の携帯電話装置に組み込まれているICタグ14を識別する「タグID」がアドレス帳22に記憶管理されている状態において、CPU1は、アドレス帳22に登録されている「タグID」をICタグリーダ15から受信取得したか否かを判別し、この「タグID」を受信した際には、ICタグの電波到達エリア(通信圏内)の至近距離に何れかの相手が居ることを知らせる至近報知を行うようにしたから、登録相手が近辺に居ることを瞬時に知らせることができる。例えば、相手と待ち合わせをしている場合、迷子などの場合に、近くに居ながら相手とすれ違うような事態を効果的に防止することができ、また、何気なく街中を歩いているような場合に知り合いが近くに居ることを知らせることができるなど、実用効果の高いものとなる。
【0039】
この至近報知を行う際にCPU1は、受信した「タグID」に対応する相手情報からその発信元相手を特定すると共に、この特定相手を「氏名」、「顔画像」を読み出して表示出力させるようにしたから、特定相手の識別が可能となり、誰が近辺に居るかを即座に知ることができる。
【0040】
また、至近報知に応答して通信圏内に居る相手への通信要求(通話要求/メール要求)を受けた際に、CPU1は、この相手情報としての「電話番号」、「メールアドレス」に基づいて通話発信、メール送信を行うようにしたから、近辺に居る相手とのコミュニケーションを図ることができ、すれ違いを確実に防ぐことが可能となる。この場合、報知画面には、「メール送信ボタン」、「通話発信ボタン」を設けたから、報知画面上でのワンタッチ操作によってメール送信、通話発信が可能となる。
【0041】
アドレス帳22は、「電話番号」、「メールアドレス」、「顔画像」、「タグID」のほか、至近報知を行うか否かを示す「報知要否フラグ」を記憶管理しており、CPU1は、受信した「タグID」に基づいて特定した相手の「報知要否フラグ」に基づいて至近報知を行うか否かを制御するようにしたから、報知対象となる相手をいつでも自由に変更することができるほか、その「報知要否フラグ」の内容を書き換えるだけで至近報知を行うか否かを簡単に切り替えることができる。
【0042】
この場合、アドレス帳22に登録されている相手と通話を行った際に、この相手の「報知要否フラグ」を“報知否フラグ”から“報知要フラグ”に変更設定するようにしたから、通話直後にICタグ探索動作を開始することによって今回の通話相手が近辺に居るか否かを即座に知ることができる。ここで、「報知要否フラグ」を“報知否フラグ”から“報知要フラグ”に変更する際には、その変更を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを表示出力して変更要求を受けた際に、「報知要否フラグ」の内容を変更するようにしたから、ユーザの意思を尊重することができる。その際、今回の通話相手の携帯電話装置に対して自己の「報知要否フラグ」の内容を変更することを要求するようにしたから、今回通話を行った双方でICタグ探索動作を開始することができ、互に相手を捜すことができる。
【0043】
ICタグ14は、受信電波によって得られた蓄積エネルギーを電源とする電池レスのアクティブタブ(パッシブタブ)であり、ICタグリーダ15から探索用電波を発信出力しながらICタグ14からの応答受信に応じてタグIDの受信有無を判別するICタグの探索動作は、その開始が指示されてから所定時間だけ継続して実行するようにしたから、探索のための電池消費量を抑えることができる。また、ICタグ探索動作は、キー操作によって任意に指定された際、アドレス帳22に登録されている相手との通話が終了した際、スケジュール日時(待ち合わせ日時)に達した際に実行させることができる。したがって、迷子、待ち合わせ、出会いなどの場面で活用することができる。
【0044】
なお、上述した実施例においては、ICタグ探索動作の実行をキー操作によって任意に指定された際に、アドレス帳22の全レコードの中から“報知要フラグ”がセットされている各「タグID」を順次読み出して今回受信した「タグID」と比較することによってアドレス帳22に登録されている何れかの相手が近辺に居る場合に至近報知を行うようにしたが、アドレス帳22の中から所望する相手を任意に指定したのちに、ICタグ探索動作の開始を任意に指定するようにすれば、所望する相手が近辺に居るか否かを即座に知ることができる。また、該当する相手が近くに居ない場合にもその旨を報知するようにしてもよい。
【0045】
なお、ICタグ14の電波の指向性などに応じて複数のICタグリーダ15を携帯電話装置に組み込むようにしてもよい。例えば、ユーザを中心として360°の範囲を通信可能エリアとして網羅するために、ICタグ14の電波の指向性などを考慮して向きを変えた複数のICタグリーダ15を組み込むようにしてもよい。なお、交通機関の改札口、建物の出入り口などにICタグ14が向くように携帯電話の方向を調整すべきことをガイダンスするようにしてもよい。
【0046】
また、アドレス帳22に登録されている複数の相手が近辺に居る場合には、その各人を特定して同一画面上に複数の該当者が居ることを報知するようにしてもよい。また、電波の受信状況などに基づいて該当者の居る方向を画面上に矢印表示などによって案内するようにしてもよい。
その他、ICタグリーダ付き携帯電話装置に限らず、例えば、ICタグリーダ付きPDA・電子カメラ・電子腕時計・音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】プロフィール情報21の内容を説明するための図。
【図3】アドレス帳22の内容を説明するための図。
【図4】スケジュール帳23の内容を説明するための図。
【図5】アドレス帳22に登録されている相手が電波到達エリア内(10m以内)に居ることを知らせる至近報知を説明するための図。
【図6】電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャート。
【図7】図6に続く、フローチャート。
【図8】図6に続く、フローチャート。
【符号の説明】
【0048】
1 CPU
2 記憶部
5 電話通信部
10、11 表示部
12 キー操作部
13 報知部
14 ICタグ
15 ICタグリーダ
16 赤外線通信部
21 プロフィール情報
22 アドレス帳
23 スケジュール帳
【出願人】 【識別番号】504149100
【氏名又は名称】株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100090619
【弁理士】
【氏名又は名称】長南 満輝男


【公開番号】 特開2008−11296(P2008−11296A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180794(P2006−180794)