| 【発明の名称】 |
携帯端末及び携帯端末システム |
| 【発明者】 |
【氏名】八田 晃一
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| 【要約】 |
【課題】犯罪捜査のために証拠データを保全可能な携帯端末及び携帯端末システムを提供する。
【構成】携帯端末と、管理装置とを含む携帯端末システムにおいて、特殊データが記憶される端末記憶部と、特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、消去命令が入力されると、前記特殊データを保管すべく管理装置へ送信する端末送信部と、端末記憶部から特殊データを消去する消去部と、特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部とを携帯端末側に設け、携帯端末から前記特殊データを受信する装置受信部と、受信した特殊データを保管データとして記憶する保管データ記憶部とを管理装置側に設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 携帯基地局に配置された管理装置との間で通信可能な携帯端末であって、 特殊データが記憶される端末記憶部と、 前記特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、 前記消去命令が入力されると、前記特殊データを保管すべく前記管理装置へ送信する端末送信部と、 前記端末記憶部から前記特殊データを消去する消去部と、 前記特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、 生成された前記消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部と、 を備えることを特徴とする携帯端末。 【請求項2】 前記消去記録を表示する端末表示部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 【請求項3】 前記入力部は、前記管理装置から前記消去命令を受信する端末受信部からなる ことを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 【請求項4】 該携帯端末の現状を検知する現状検知部と、 検知された前記現状が、前記特殊データの消去を要する要消去状況であるか否かを判定する端末状況判定部と、 要消去状況であると判定されると、前記消去命令を生成して前記入力部に送る命令生成部と、 を更に備えることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。 【請求項5】 前記現状検知部は、 該携帯端末の加速度情報を検出する加速度検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記加速度検出部により検出された前記加速度情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項4記載の携帯端末。 【請求項6】 前記現状検知部は、 該携帯端末の振動情報を検出する振動検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記振動検出部により検出された前記振動情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項4記載の携帯端末。 【請求項7】 前記現状検知部は、 該携帯端末の傾き情報を検出する傾き検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記傾き検出部により検出された前記傾き情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項4記載の携帯端末。 【請求項8】 前記現状検知部は、 該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記位置検出部により検出された前記位置情報が、予め定められた領域内にあるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項4記載の携帯端末。 【請求項9】 携帯端末と、携帯基地局に配置され、該携帯端末との間で通信可能な管理装置とを含む携帯端末システムであって、 前記携帯端末は、 特殊データが記憶される端末記憶部と、 前記特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、 前記消去命令が入力されると、前記特殊データを保管すべく前記管理装置へ送信する端末送信部と、 前記端末記憶部から前記特殊データを消去する消去部と、 前記特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、 前記消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部と、 を備え、 前記管理装置は、 前記携帯端末から前記特殊データを受信する装置受信部と、 受信した前記特殊データを保管データとして記憶する保管データ記憶部と、 を備えることを特徴とする携帯端末システム。 【請求項10】 前記携帯端末は、 前記消去記録を表示する端末表示部を更に備える ことを特徴とする請求項9記載の携帯端末システム。 【請求項11】 前記管理装置は、 前記携帯端末のユーザから送られた前記特殊データに対する消去要求に基づいて、前記消去命令を生成する装置命令生成部と、 生成された前記消去命令を前記携帯端末へ送信する装置送信部と、 を更に備え、 前記携帯端末において、 前記入力部は、前記管理装置から前記消去命令を受信する端末受信部からなる ことを特徴とする請求項9記載の携帯端末システム。 【請求項12】 前記携帯端末は、 該携帯端末の現状を検知する現状検知部と、 検知された前記現状が、前記特殊データの消去を要する要消去状況であるか否かを判定する端末状況判定部と、 要消去状況であると判定されると、前記消去命令を生成して前記入力部に送る命令生成部と、 を更に備えることを特徴とする請求項9記載の携帯端末。 【請求項13】 前記現状検知部は、 該携帯端末の加速度情報を検出する加速度検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記加速度検出部により検出された前記加速度情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項12記載の携帯端末システム。 【請求項14】 前記現状検知部は、 該携帯端末の振動情報を検出する振動検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記振動検出部により検出された前記振動情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項12記載の携帯端末システム。 【請求項15】 前記現状検知部は、 該携帯端末の傾き情報を検出する傾き検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記傾き検出部により検出された前記傾き情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項12記載の携帯端末システム。 【請求項16】 前記現状検知部は、 該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記位置検出部により検出された前記位置情報が、予め定められた領域内にあるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項12記載の携帯端末システム。 【請求項17】 特殊データが記憶される端末記憶部と、 前記特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、 前記消去命令が入力されると、前記特殊データを保管データとして保管すべく転移する転移部と、 前記端末記憶部から前記特殊データを消去する消去部と、 前記特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、 生成された前記消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部と、 転移された前記保管データを記憶し且つ消去ロックが設定されるメモリからなる保管データ記憶部と、 を備えることを特徴とする携帯端末。 【請求項18】 前記消去記録を表示する端末表示部を更に備えることを特徴とする請求項17記載の携帯端末。 【請求項19】 前記保管データ記憶部は、更に読出ロックが設定されることを特徴とする請求項17記載の携帯端末。 【請求項20】 携帯基地局に配置される専用読出装置に接続可能であり、 前記保管データ記憶部は、前記専用読出装置により前記読出ロックを解除することにより、前記保管データの読出処理を実行可能となることを特徴とする請求項19記載の携帯端末。 【請求項21】 前記保管データ記憶部に設定された前記消去ロックを、所定期間経過後に解除して、前記保管データを消去する端末制御部を更に備えることを特徴とする請求項17記載の携帯端末。 【請求項22】 携帯基地局に配置された管理装置との間で通信可能であり、 前記入力部は、前記管理装置から前記消去命令を受信する端末受信部からなる ことを特徴とする請求項17記載の携帯端末。 【請求項23】 該携帯端末の現状を検知する現状検知部と、 検知された前記現状が、前記特殊データの消去を要する要消去状況であるか否かを判定する端末状況判定部と、 要消去状況であると判定されると、前記消去命令を生成して前記入力部に送る命令生成部と、 を更に備えることを特徴とする請求項17記載の携帯端末。 【請求項24】 前記現状検知部は、 該携帯端末の加速度情報を検出する加速度検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記加速度検出部により検出された前記加速度情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項23記載の携帯端末。 【請求項25】 前記現状検知部は、 該携帯端末の振動情報を検出する振動検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記振動検出部により検出された前記振動情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項23記載の携帯端末。 【請求項26】 前記現状検知部は、 該携帯端末の傾き情報を検出する傾き検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記傾き検出部により検出された前記傾き情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項23記載の携帯端末。 【請求項27】 前記現状検知部は、 該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、 前記端末状況判定部は、 前記位置検出部により検出された前記位置情報が、予め定められた領域内にあるか否かに基づいて、前記判定を行う ことを特徴とする請求項23記載の携帯端末。 【請求項28】 特殊データが記憶される端末記憶部を有する携帯端末と、携帯基地局に配置され、該携帯端末との間で通信可能な管理装置とを含む携帯端末システムであって、 前記管理装置は、 前記携帯端末のユーザから送られた前記特殊データに対する消去要求に基づいて、該特殊データに対する消去命令を生成する装置命令生成部と、 生成された前記消去命令を前記携帯端末へ送信する装置送信部と、 を備え、 前記携帯端末は、 前記管理装置から前記消去命令を受信する端末受信部と、 前記消去命令が受信されると、前記特殊データを保管データとして保管すべく転移する転移部と、 前記端末記憶部から前記特殊データを消去する消去部と、 前記特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、 生成された前記消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部と、 転移された前記保管データを記憶し且つ消去ロックが設定されるメモリからなる保管データ記憶部と、 を備えることを特徴とする携帯端末システム。 【請求項29】 前記携帯端末は、 前記消去記録を表示する端末表示部を更に備える ことを特徴とする請求項28記載の携帯端末システム。 【請求項30】 前記保管データ記憶部は、更に読出ロックが設定されることを特徴とする請求項28記載の携帯端末システム。 【請求項31】 前記携帯端末は、前記携帯基地局に配置される専用読出装置に接続可能であり、 前記保管データ記憶部は、前記専用読出装置により前記読出ロックを解除することにより、前記保管データの読出処理を実行可能となることを特徴とする請求項30記載の携帯端末システム。 【請求項32】 前記携帯端末は、前記保管データ記憶部に設定された前記消去ロックを、所定期間経過後に解除して、前記保管データを消去する端末制御部を更に備えることを特徴とする請求項28記載の携帯端末システム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、犯罪者による証拠データの消去を防止するための携帯端末及び携帯端末システムに関し、特に、証拠データの消去記録を保持可能且つ消去された証拠データを転移して保管可能な携帯端末及び携帯端末システムに関する。 【背景技術】 【0002】 近年、企業の営業職員や外交員等が、該企業の業務データを携帯電話機や携帯情報端末(PDA)等の携帯端末の内部に記憶させて持ち歩き、社外で業務を行うことが一般的になりつつある。しかし、携帯端末の内部には、業務データに加えて、顧客のプライバシーにかかわるデータや、企業の機密データ等の重要データが含まれる場合もあり、そのような携帯端末が盗難に遭ったり紛失されたりすると、重要データが漏洩してしまい、顧客のプライバシー保護や企業の機密保持ができなくなるという問題があった。 【0003】 これに対して、携帯端末の盗難や紛失が発生した場合に、重要データを遠隔から消去するサービスが知られている。このサービスを利用して重要データを消去する場合、ユーザは、携帯キャリア(通信会社)の管理装置に対して電話をかけて、端末内データの消去要求を送る。管理装置は、ユーザからの消去要求に基づいて、該ユーザの携帯端末に重要データの消去命令を送信する。そして、消去命令を受信した携帯端末が、重要データを消去して、該重要データの漏洩を防止する。 【0004】 また、下記特許文献1には、データ退避機能を持つ携帯情報機器及びデータ退避方法に関する技術が開示されている。この携帯情報機器は、加速度、振動及び傾きの変化や、位置情報等に関する特徴値を検出するセンサを備えており、該センサにより検出された特徴値が、予め設定された閾値を超えると、携帯情報機器自身が、盗難や紛失等の異常が発生したと判断する。そして、携帯情報機器は、内部に記憶されているデータのうち、予めユーザにより指定された重要データを予め指定された外部装置に送信して退避させた後、内部のデータを消去する。 【特許文献1】特開2002−325280号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、近年、携帯端末を利用した犯罪が多発しており、犯罪者による上記技術の悪用が懸念されている。 【0006】 例えば、携帯端末を組織的に利用する犯罪グループが警察の捜査を受けて携帯端末が警察に押収された場合、押収された携帯端末の内部に記憶されたアドレス帳や電子メール等のデータから、仲間の存在や犯罪の証拠が発覚する恐れがある。しかし、上記したサービスを悪用すれば、犯罪グループは、重要データを遠隔から消去できるので、意図的な証拠データの消去が可能になってしまうという問題があった。 【0007】 また、上記特許文献1の技術が適用されたデジタルカメラ付き携帯端末を利用する犯罪者が、例えば盗撮行為を見つけられた場合、該携帯端末を放り投げると、携帯端末は、異常が発生したと判断して、盗撮した画像等の証拠データを含む重要データを消去してしまう。そのため、盗撮行為に対する証拠データが失われてしまうと共に、証拠データが消去された記録がないため、警察がその場で確認できないという問題があった。 【0008】 したがって、犯罪捜査のために証拠データを保全可能な携帯端末及び携帯端末システムが望まれていた。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。 【0010】 〈構成1〉 第1の発明に係る携帯端末は、携帯基地局に配置された管理装置との間で通信可能であり、特殊データが記憶される端末記憶部と、特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、消去命令が入力されると、特殊データを保管すべく管理装置へ送信する端末送信部と、端末記憶部から特殊データを消去する消去部と、特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、生成された消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部とを備えることを特徴とする。 【0011】 第1の発明に係る携帯端末は、消去記録を表示する端末表示部を更に備えることができる。 【0012】 上記携帯端末において、入力部として、管理装置から消去命令を受信する端末受信部を備えてもよい。 【0013】 第1の発明に係る携帯端末は、該携帯端末の現状を検知する現状検知部と、検知された現状が、特殊データの消去を要する要消去状況であるか否かを判定する端末状況判定部と、要消去状況であると判定されると、消去命令を生成して入力部に送る命令生成部とを更に備えることができる。 【0014】 この場合、現状検知部は、該携帯端末の加速度情報を検出する加速度検出部を備え、端末状況判定部は、加速度検出部により検出された加速度情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0015】 また、現状検知部は、該携帯端末の振動情報を検出する振動検出部を備え、端末状況判定部は、振動検出部により検出された振動情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0016】 更に、現状検知部は、該携帯端末の傾き情報を検出する傾き検出部を備え、端末状況判定部は、傾き検出部により検出された傾き情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0017】 また、現状検知部は、該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、端末状況判定部は、位置検出部により検出された位置情報が、予め定められた領域内にあるか否かに基づいて、判定を行う。 【0018】 〈構成2〉 第2の発明に係る携帯端末システムは、携帯端末と、携帯基地局に配置され、該携帯端末との間で通信可能な管理装置とを含み、携帯端末は、特殊データが記憶される端末記憶部と、特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、消去命令が入力されると、特殊データを保管すべく管理装置へ送信する端末送信部と、端末記憶部から特殊データを消去する消去部と、特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部とを備え、管理装置は、携帯端末から特殊データを受信する装置受信部と、受信した特殊データを保管データとして記憶する保管データ記憶部とを備えることを特徴とする。 【0019】 第2の発明に係る携帯端末システムにおいて、携帯端末は、消去記録を表示する端末表示部を更に備えることができる。 【0020】 上記携帯端末システムにおいて、管理装置は、携帯端末のユーザから送られた特殊データに対する消去要求に基づいて、消去命令を生成する装置命令生成部と、生成された消去命令を携帯端末へ送信する装置送信部とを更に備えることができる。この場合、携帯端末は、入力部として、管理装置から消去命令を受信する端末受信部を備える。 【0021】 第2の発明に係る携帯端末システムにおいて、携帯端末は、該携帯端末の現状を検知する現状検知部と、検知された現状が、特殊データの消去を要する要消去状況であるか否かを判定する端末状況判定部と、要消去状況であると判定されると、消去命令を生成して入力部に送る命令生成部とを更に備えることができる。 【0022】 この場合、現状検知部は、該携帯端末の加速度情報を検出する加速度検出部を備え、端末状況判定部は、加速度検出部により検出された加速度情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0023】 また、現状検知部は、該携帯端末の振動情報を検出する振動検出部を備え、端末状況判定部は、振動検出部により検出された振動情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0024】 更に、現状検知部は、該携帯端末の傾き情報を検出する傾き検出部を備え、端末状況判定部は、傾き検出部により検出された傾き情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0025】 また、現状検知部は、該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、端末状況判定部は、位置検出部により検出された位置情報が、予め定められた領域内にあるか否かに基づいて、判定を行う。 【0026】 〈構成3〉 第3の発明に係る携帯端末は、特殊データが記憶される端末記憶部と、特殊データに対する消去命令を入力する入力部と、消去命令が入力されると、特殊データを保管データとして保管すべく転移する転移部と、端末記憶部から特殊データを消去する消去部と、特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、生成された消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部と、転移された保管データを記憶し且つ消去ロックが設定されるメモリからなる保管データ記憶部とを備えることを特徴とする。 【0027】 第3の発明に係る携帯端末は、消去記録を表示する端末表示部を更に備えることができる。 【0028】 上記携帯端末において、保管データ記憶部は、更に読出ロックを設定可能である。 【0029】 この場合、携帯端末は携帯基地局に配置される専用読出装置に接続可能であり、保管データ記憶部は、専用読出装置により読出ロックを解除することにより、保管データの読出処理を実行可能となる。 【0030】 また、上記携帯端末は、所定期間経過後に保管データ記憶部に設定された消去ロックを解除して、保管データを消去する端末制御部を更に備える。 【0031】 上記携帯端末は、携帯基地局に配置された管理装置との間で通信可能であり、入力部として、管理装置から消去命令を受信する端末受信部を備える。 【0032】 第3の発明に係る携帯端末は、該携帯端末の現状を検知する現状検知部と、検知された現状が、特殊データの消去を要する要消去状況であるか否かを判定する端末状況判定部と、要消去状況であると判定されると、消去命令を生成して入力部に送る命令生成部とを更に備えることができる。 【0033】 この場合、現状検知部は、該携帯端末の加速度情報を検出する加速度検出部を備え、端末状況判定部は、加速度検出部により検出された加速度情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0034】 また、現状検知部は、該携帯端末の振動情報を検出する振動検出部を備え、端末状況判定部は、振動検出部により検出された振動情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0035】 更に、現状検知部は、該携帯端末の傾き情報を検出する傾き検出部を備え、端末状況判定部は、傾き検出部により検出された傾き情報の変化量が、予め定められた閾値以下であるか否かに基づいて、判定を行う。 【0036】 また、現状検知部は、該携帯端末の位置情報を検出する位置検出部を備え、端末状況判定部は、位置検出部により検出された位置情報が、予め定められた領域内にあるか否かに基づいて、判定を行う。 【0037】 〈構成4〉 第4の発明に係る携帯端末システムは、特殊データが記憶される端末記憶部を有する携帯端末と、携帯基地局に配置され、該携帯端末との間で通信可能な管理装置とを含み、管理装置は、携帯端末のユーザから送られた特殊データに対する消去要求に基づいて、該特殊データに対する消去命令を生成する装置命令生成部と、生成された消去命令を携帯端末へ送信する装置送信部とを備え、携帯端末は、管理装置から消去命令を受信する端末受信部と、消去命令が受信されると、特殊データを保管データとして保管すべく転移する転移部と、端末記憶部から特殊データを消去する消去部と、特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成する記録生成部と、生成された消去記録を記憶し且つ消去不可メモリからなる消去記録記憶部と、転移された保管データを記憶し且つ消去ロックが設定されるメモリからなる保管データ記憶部とを備えることを特徴とする。 【0038】 第4の発明に係る携帯端末システムにおいて、携帯端末は、消去記録を表示する端末表示部を更に備えることができる。 【0039】 上記携帯端末システムにおいて、保管データ記憶部は、更に読出ロックが設定される。 【0040】 この場合、携帯端末は携帯基地局に配置される専用読出装置に接続可能であり、保管データ記憶部は、専用読出装置により読出ロックを解除することにより、保管データの読出処理を実行可能となる。 【0041】 また、上記携帯端末システムにおいて、携帯端末は、所定期間経過後に保管データ記憶部に設定された消去ロックを解除して、保管データを消去する端末制御部を更に備える。 【発明の効果】 【0042】 本発明の携帯端末及び携帯端末システムによれば、携帯端末内部に記憶された特殊データに対して、消去記録が生成されて、携帯端末内部の消去不可メモリにおいて保持されるので、特殊データが消去された事実の確認が可能となる。また、犯罪者により意図的に証拠データが消去された場合も、消去されたデータは転移して保管されるので、犯罪捜査のための証拠データの保全が可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0043】 以下、本発明の実施形態を図を用いて詳細に説明する。 【実施例1】 【0044】 図1は、本発明の実施例1に係る携帯端末及び携帯端末システムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る携帯端末システム10は、図1に示されるように、ユーザの携帯端末11と、携帯基地局に配置され、該携帯端末11との間で無線により通信可能な管理装置13とから構成される。 この携帯端末システム10を利用して、携帯端末11のユーザは、管理装置13に対して所定の方法(後述)で消去要求を送ることにより、携帯端末11の内部に記憶された特殊データを遠隔から消去させることができる。 【0045】 携帯端末11は、本実施例ではユーザの携帯電話機からなり、図1に示されるように、端末記憶部14、消去部15、記録生成部16、消去記録記憶部17、端末表示部18、端末通信部19及びこれら各部を制御するための端末制御部20を備えている。 なお、本実施例では、携帯端末11は犯罪者により利用され、内部に犯罪に関する証拠データが記憶されているものとする。 また、携帯端末11を識別するための所定識別情報として、本実施例では、携帯端末11の電話番号「090−1111−2233」を用いる。 【0046】 端末記憶部14は、書き込み、参照及び消去可能なメモリからなり、ユーザにより予め指定された特殊データが記憶される記憶領域である。本実施例では、端末記憶部14に記憶される特殊データは、犯罪に関する証拠データとする。 【0047】 消去部15は、後述する消去命令に基づいて、端末記憶部14から特殊データを消去する機能を有する。 【0048】 記録生成部16は、消去部15により端末記憶部14から特殊データが消去されると、消去命令に基づく消去が実行されたことを示す消去記録を生成して、後述する消去記録記憶部17に送る。 【0049】 消去記録記憶部17は、消去不可メモリからなり、記録生成部16から送られた消去記録を記憶する記憶領域である。なお、消去記録記憶部17に記憶されたデータは、追記及び参照は可能である。 【0050】 図2は、消去記録記憶部の構成の一例を示す説明図である。 消去記録記憶部17には、本実施例では、図2に示されるように、消去日時項目21、ファイル名項目22及び保管情報項目23が設けられている。 【0051】 消去日時項目21には、消去命令に基づいて特殊データが消去された日時を示す消去日時情報が格納されている。また、ファイル名項目22には、消去された特殊データに含まれる複数のファイルのファイル名が、それぞれ格納されている。更に、保管情報項目23には、特殊データの保管状況を示す保管情報が格納されている。 【0052】 例えば、図2に示される消去記録記憶部17において、消去日時項目21には、「2006/04/01 00:15:20」が格納されており、対応するファイル名項目22には、ファイル名「A,B,C・・・」が格納されている。即ち、該携帯端末11において、「A,B,C・・・」のファイルを含む特殊データに対する消去命令に基づく消去処理が、2006年4月1日00時15分20秒に実行されたことを示している。また、対応する保管情報項目23には、保管情報「消去されたデータは、×××(通信会社名)の管理装置にて保管されています…」が格納されている。 【0053】 端末表示部18は、例えば液晶ディスプレイからなり、各種画面を表示する機能を有し、本実施例では、消去記録記憶部17に記憶されている消去記録を表示する。 【0054】 端末通信部19は、端末送信部及び端末受信部としての機能を有し、管理装置13との間でデータの送受信を行う。また、端末通信部19は、本実施例では、管理装置13へデータを送信する際に、該携帯端末11を識別するための所定識別情報として、電話番号「090−1111−2233」を送信する。 なお、端末通信部19により送信される所定識別情報としては、電話番号に替えて、例えば携帯端末11の製造番号や電子メールアドレス等を採用することも可能である。 【0055】 端末制御部20は、上記した各部14〜19を制御する機能を有する。 【0056】 管理装置13は、図1に示されるように、装置通信部24、保管データ記憶部25、装置命令生成部26及びこれら各部を制御するための装置制御部27を備えている。 【0057】 装置通信部24は、装置送信部及び装置受信部としての機能を有し、携帯端末11との間でデータの送受信を行う。 【0058】 保管データ記憶部25は、装置通信部24により携帯端末11から受信した特殊データが、保管データとして記憶される記憶領域である。 【0059】 図3は、実施例1の保管データ記憶部の構成を示す説明図である。 保管データ記憶部25は、図3に示されるように、携帯端末毎に該携帯端末の電話番号に対応して、保管データ項目28と、受信日時項目29とが、それぞれ設けられている。 【0060】 保管データ項目28には、携帯端末11から受信した特殊データが、保管データとして格納されている。なお、携帯端末11から受信した特殊データを、別の記憶領域にフォルダで保管しておき、保管データ項目28には該フォルダ名を格納させておくことも可能である。 【0061】 受信日時項目29には、携帯端末11から特殊データを受信した日時が格納されている。 【0062】 例えば、図3に示される保管データ記憶部25において、電話番号「090−1111−2233」に対応する保管データ項目28には、保管データとして「保管データ1」が格納されている。また、対応する受信日時項目29には、「2006/04/01 00:15:20」が格納されている。即ち、管理装置13は、電話番号「090−1111−2233」を有する携帯端末11から、特殊データを2006年4月1日00時15分20秒に受信したことを示している。 【0063】 装置命令生成部26は、携帯端末11に記憶された特殊データに対する消去命令を生成する機能を有する。本実施例では、装置命令生成部26による消去命令の生成は、携帯端末11のユーザが、後述する所定の方法により、特殊データに対する消去要求を管理装置13へ送った場合に、該消去要求に基づいて実行されるものとする。 【0064】 装置制御部27は、上記した各部24〜26を制御する機能を有する。 【0065】 携帯端末11のユーザは、前述したように、所定の方法により消去要求を送ることにより、特殊データを消去させることができる。消去要求の送信方法としては、例えば、電話回線を介して他の電話端末から、或いはインターネットを介して端末装置等から、特殊データに対する消去要求を管理装置13へ送る方法が挙げられる。 【0066】 次に、この機能を悪用して、携帯端末11が警察に押収された場合に、該携帯端末11のユーザである犯罪者或いは犯罪者の仲間の入力により、他の電話端末が管理装置13へ特殊データに対する消去要求及び該携帯端末11の電話番号「090−1111−2233」を送って、特殊データ、即ち証拠データを消去させようとした場合の携帯端末システム10の動作を、図4に示すフローチャートに沿って説明する。 【0067】 図4は、本発明に係る携帯端末システムの実施例1における動作を示すフローチャートである。 【0068】 管理装置13において、装置通信部24が、消去要求及び携帯端末11の電話番号「090−1111−2233」を受信すると、受信した消去要求を装置制御部27へ、受信した電話番号を図示しない一時記憶部へ送る。 【0069】 装置制御部27は、装置通信部24から受けた消去要求に基づいて、装置命令生成部26を制御して、消去命令を生成させる(S101)。 【0070】 続いて、装置制御部27は、装置通信部24を制御して、生成された消去命令を、一時記憶部に記憶された電話番号「090−1111−2233」を有する携帯端末11へ送信させる(S102)。 【0071】 携帯端末11の端末通信部19が、管理装置13から消去命令を受信すると、端末制御部20は、端末記憶部14に記憶された特殊データを、電話番号「090−1111−2233」と共に、端末通信部19により管理装置13へ送信する(S103)。 【0072】 管理装置13の装置通信部24が、携帯端末11から特殊データ及び電話番号を受信すると、装置制御部27は、受信した特殊データを「保管データ1」として、受信した電話番号「090−1111−2233」と対応させて、受信日時と共に保管データ記憶部25に記憶させる(S104)。保管データ記憶部25には、図3に示されるように、携帯端末11の電話番号「090−1111−2233」が書き込まれ、また、対応する保管データ項目28には、受信した特殊データが「保管データ1」として、また、受信日時項目29には、装置通信部24が特殊データを受信した日時「2006/04/01 00:15:20」が、それぞれ書き込まれる。 【0073】 携帯端末11において、端末通信部19による特殊データの管理装置13への送信(S103)が完了すると、端末制御部20は、消去部15を制御して、端末記憶部14から特殊データを消去させる(S105)。 【0074】 続いて、端末制御部20は、記録生成部16を制御して、消去部15により端末記憶部14から特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成させ、該消去記録を消去記録記憶部17に書き込ませる(S106)。消去記録記憶部17には、図2に示されるように、消去日時「2006/04/01 00:15:20」、消去された特殊データに含まれるファイル名「A,B,C・・・」、保管情報「消去されたデータは、×××(通信会社名)の管理装置にて保管されています…」が書き込まれる。 【0075】 その後、端末制御部20は、消去記録を端末表示部18に表示させる(S107)。 【0076】 図5は、端末表示部に表示された消去記録を示す説明図である。 端末表示部18には、図5に示されるように、データが消去されたことを示すメッセージと、消去日時、消去されたファイル名、消去されたデータの保管情報が表示される。 【0077】 上記したように、犯罪者が意図的に証拠データを消去させるために、携帯端末内部に記憶された証拠データを含む特殊データに対する消去要求を管理装置に送り、該消去要求に基づいて管理装置により消去命令が生成され、犯罪者の携帯端末に送信された後、証拠データを含む特殊データが消去された場合も、消去がロックされたメモリに記憶された消去記録が、携帯端末の端末表示部に表示されるので、警察はデータが消去された事実を容易に確認できる。また、消去された特殊データは、管理装置に送られて保管されるので、証拠データは保全され、警察は、管理装置に対して権限を持つ携帯キャリア(通信会社)に、保管されているデータの提出を求めることにより、証拠データを取得できる。 【0078】 なお、本実施例では、消去された特殊データは、携帯キャリアの管理装置に送信されて保管されたが、例えば、携帯端末内部の別のメモリに保管することも可能である。これについては、次の実施例2で詳しく説明する。 【0079】 また、本実施例では、特殊データに対する消去命令は、管理装置において生成されて、携帯端末へ送信されたが、消去命令を生成する命令生成部を携帯端末に設ける構成をとることも可能である。この場合、例えば、ユーザが携帯端末に所定回数電話をかけると消去命令が生成される構成や、携帯端末に設けられたセンサから検出された検出値に基づいて、携帯端末自身が特殊データを消去すべきか否かを判断し、該判断結果に基づき消去命令を生成する構成等が考えられる。携帯端末自身による消去命令の生成については、次の実施例2で詳しく説明する。 【0080】 なお、本実施例では、携帯端末としてユーザの携帯電話機を採用したが、例えば携帯情報端末(PDA)を採用することも可能である。 【実施例2】 【0081】 図6は、本発明の実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 この携帯端末40は、内部に備えられた検出部により検出された各情報に基づいて、異常の発生を検知して、特殊データを消去すべき状況であると判断すると、内部に記憶された特殊データを自動的に消去する機能を有する。 なお、本実施例において、実施例1と同様な構成及び動作については同一の符号で示し、これらについての説明を省略する。 【0082】 携帯端末40は、本実施例ではユーザの携帯電話機からなり、図6に示されるように、端末記憶部14、消去部15、記録生成部16、消去記録記憶部17、端末表示部18、現状検知部41、端末状況判定部42、命令生成部43、入力部44、転移部45、保管データ記憶部46及びこれら各部を制御するための端末制御部47を備えている。 【0083】 現状検知部41は、携帯端末40の現状を検知するために、本実施例では、加速度検出部48、振動検出部49、傾き検出部50及び位置検出部51を備えている。 【0084】 加速度検出部48は、加速度センサからなり、携帯端末40にかかる加速度の変化を加速度変化情報として検出する。 【0085】 振動検出部49は、振動センサからなり、携帯端末40の振動情報を検出する 【0086】 傾き検出部50は、傾きセンサからなり、携帯端末40の傾きの変化を傾き変化情報として検出する。 【0087】 位置検出部51は、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールからなり、衛星を利用して携帯端末40の測位を行い、携帯端末40の位置情報を検出する。 【0088】 なお、現状検知部41に備えられる検出部として、例えば、音情報を検出する音検出部等を採用することも可能である。 【0089】 端末状況判定部42は、閾値記憶部52を有し、閾値記憶部52に記憶された各閾値(後述)及び現状検知部41により検知された現状に基づいて、携帯端末40の端末状況を判定する機能を有する。 【0090】 閾値記憶部52には、現状検知部41に備えられた加速度検出部48、振動検出部49、傾き検出部50及び位置検出部51により検出された各検出値に対する閾値が記憶されている。 【0091】 端末状況判定部42は、例えば、加速度検出部48により検出された加速度変化情報が、閾値記憶部52に記憶された加速度変化情報に対する閾値以上である場合、該携帯端末40の端末状況が、特殊データを消去すべき状況、即ち要消去状況であると判定する。同様に、振動検出部49により検出された振動情報が閾値記憶部52に記憶された振動情報に対する閾値以上である場合、或いは、傾き検出部50により検出された傾き変化情報が閾値記憶部52に記憶された傾き変化情報に対する閾値以上である場合、端末状況判定部42は、端末状況が要消去状況であると判定する。また、位置検出部51により検出された位置検出情報が、閾値記憶部52に記憶された位置情報に対する閾値の範囲内でない場合、即ち携帯端末40が所定領域内に存在しない場合、端末状況判定部42は、端末状況が要消去状況であると判定する。 【0092】 命令生成部43は、端末状況判定部42により要消去状況であると判定されると、特殊データに対する消去命令を生成する機能を有する。生成された消去命令は、入力部44に送られる。 【0093】 入力部44は、命令生成部43から受けた消去命令を入力する機能を有する。 【0094】 転移部45は、端末記憶部14に記憶されている特殊データを、保管データとして保管すべく、後述する保管データ記憶部46に転移する機能を有する 【0095】 保管データ記憶部46は、消去ロックが設定されたメモリからなり、転移部45により転移された保管データが記憶される記憶領域である。 なお、保管データ記憶部46は、本実施例では、携帯端末40単独での参照は不可なメモリからなり、保管データ記憶部46に記憶されているデータを参照するためには、携帯キャリアが所有する専用読出装置に接続して、保管データ記憶部46に設定された読出ロックを解除しなければならない。また、該読出ロックを解除可能な権限者は、携帯キャリア及び警察に限定され、ユーザ本人が該データを参照することはできない。更に、該ロックの解除のためには、例えば、暗証番号や暗証鍵等が用いられるが、これらは、他人によって推測されないレベルの情報量からなり、保管データ記憶部46に記憶されたデータを他人が参照することは、現実的に不可能となっている。 また、保管データ記憶部46に記憶された保管データは、タイマーにより保管日時からの経過日時が計時され、所定の期間が経過すると、端末制御部47により消去ロックが解除され、消去が可能となる。 【0096】 端末制御部47は、上記した各部を制御する機能を有する。 【0097】 続いて、本実施例の携帯端末40を利用する犯罪者が盗撮行為を見つけられて、該携帯端末40を放り投げて逃げ出した場合の携帯端末40の動作について、図7に示すフローチャートに沿って説明する。なお、該犯罪者は、盗撮行為の証拠データとなる撮影画像が特殊データとして端末記憶部14に記憶されるべく設定を予め行っていたものとする。 【0098】 図7は、本発明に係る携帯端末の実施例2における動作を示すフローチャートである。 【0099】 携帯端末40が電源オンの状態において、現状検知部41の各検出部48〜51は常時検知状態にあり、検出された各情報は端末状況判定部42に送られている。端末状況判定部42は、現状検知部41から送られた各情報及び閾値記憶部52に記憶されている各閾値に基づいて、端末状況が特殊データを消去すべき状況、即ち要消去状況であるか否かを判定する(S201)。 【0100】 上記したように、携帯端末40を利用する犯罪者が、盗撮行為を見つけられて、該携帯端末40を放り投げて逃げ出した場合、携帯端末の加速度情報は大きく変化し、端末状況判定部42は、端末状況が要消去状況であると判定する(S201)。要消去状況であると判定されると、端末制御部47の制御により、命令生成部43が、特殊データに対する消去命令を生成する(S202)。生成された消去命令は、入力部44に送られて入力される(S202)。 【0101】 消去命令が入力されると、端末制御部47は、転移部45を制御して、端末記憶部14に記憶されている特殊データを、保管データとして保管すべく、保管データ記憶部46に転移させる(S203)。 【0102】 続いて、端末制御部47は、消去部15を制御して、端末記憶部14から特殊データを消去させる(S204)。 【0103】 次に、端末制御部47は、記録生成部16を制御して、消去部15により端末記憶部14から特殊データが消去されたことを示す消去記録を生成させ、該消去記録を消去記録記憶部17に書き込ませる(S205)。 【0104】 その後、端末制御部20は、消去記録を端末表示部18に表示させる(S206)。 【0105】 図8は、実施例2の端末表示部に表示された消去記録を示す説明図である。 端末表示部18には、図8に示されるように、データが消去されたことを示すメッセージと、消去日時、消去されたファイル名、消去されたデータの保管情報が表示され、その場で確認することができる。 【0106】 上記したように、携帯端末自身が特殊データを消去すべき状況を検知して、該特殊データを消去する機能を悪用して、犯罪者が悪意を持って意図的に証拠データを含む特殊データを消去させた場合も、消去されたデータは転移して保管されるので、証拠データの保全が可能となる。また、警察は、端末表示部に表示された消去記録を見ることにより、その場で消去の事実を確認できる。更に、消去される特殊データは、携帯端末内部の消去ロックが設定されたメモリへ転移されるので、携帯端末が携帯基地局との通信圏外にある場合も、確実に証拠データの保管が可能となる。 【0107】 なお、本実施例では、携帯端末としてユーザの携帯電話機を採用したが、例えば携帯情報端末(PDA)を採用することも可能である。 【図面の簡単な説明】 【0108】 【図1】本発明の実施例1に係る携帯端末及び携帯端末システムの構成を示すブロック図である。 【図2】消去記録記憶部の構成の一例を示す説明図である。 【図3】実施例1の保管データ記憶部の構成を示す説明図である。 【図4】本発明に係る携帯端末システムの実施例1における動作を示すフローチャートである。 【図5】実施例1の端末表示部に表示された消去記録を示す説明図である。 【図6】本発明の実施例2に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。 【図7】本発明に係る携帯端末の実施例2における動作を示すフローチャートである。 【図8】実施例2の端末表示部に表示された消去記録を示す説明図である。 【符号の説明】 【0109】 10 携帯端末システム 11、40 携帯端末 13 管理装置 14 端末記憶部 15 消去部 16 記録生成部 17 消去記録記憶部 18 端末表示部 19 端末通信部 24 装置通信部 25 保管データ記憶部 26 装置命令生成部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000295 【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082050 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 幸男
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| 【公開番号】 |
特開2008−11218(P2008−11218A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−179970(P2006−179970) |
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