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【発明の名称】 グループ通信切り替え方法及びそれに用いる加入者端末及びサーバ
【発明者】 【氏名】鈴木 貴仁

【氏名】川村 宰樹

【氏名】柿崎 直幸

【氏名】伊藤 やよい

【氏名】長谷坂 清美

【氏名】田口 裕康

【氏名】横山 宏樹

【氏名】竹田 義和

【氏名】廣内 潔史

【氏名】阿部 哲

【氏名】菊池 貴弘

【氏名】北隅 伸明

【要約】 【課題】本発明は、音声呼とグループ通信呼の切り替えをシームレスに行うことができるグループ通信切り替え方法及びそれに用いる加入者端末及びサーバを提供することを目的とする。

【構成】音声呼で通話中の第1、第2の加入者端末間にて、グループ通信が必要な状況になったときに前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を保持し、前記第1の加入者端末にてグループ通信呼を起動して前記第1、第2の加入者端末以外のグループ通信のメンバを呼び出し、前記グループ通信呼が確立すると前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を切断する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声呼で通話中の第1、第2の加入者端末間にて、グループ通信が必要な状況になったときに前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を保持し、
前記第1の加入者端末にてグループ通信呼を起動して前記第1、第2の加入者端末以外のグループ通信のメンバを呼び出し、
前記グループ通信呼が確立すると前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
【請求項2】
グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記二者のうち一方の加入者端末にて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
【請求項3】
グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記グループ通信を管理するサーバにて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
【請求項4】
通話中の音声呼を保持した状態でグループ通信呼を起動するグループ通信呼起動手段を有し、
前記グループ通信呼が確立すると前記音声呼を切断することを特徴とする加入者端末。
【請求項5】
グループ通信に参加するメンバを監視する監視手段と、
前記グループ通信に参加するメンバが二者となったとき音声呼への切り替えを要求する切り替え要求手段と、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断するグループ通信呼切断手段を
有することを特徴とするサーバ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、グループ通信切り替え方法及びそれに用いる加入者端末及びサーバに関し、グループ通信と音声通話との切り替えを行うグループ通信切り替え方法及びそれに用いる加入者端末及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信の業界団体OMA(Open Mobile Alliance)では、 "Push−to−Talk over Cellular(以下、「POC」と略す)Phase One"によりグループ通信を標準化している。POCは、IP(Internet Protocol)を利用してデータ通信網で通話を行うVoIP(Voice over Internet Protocol)の一種で移動体通信向けに開発されており、音声呼の回線交換方式を利用するのではなく、データ通信網を利用する。POCは、「ボタンを押して」「話す」というトランシーバのような通話を実現するための技術及びサービスである。
【0003】
携帯電話(音声呼)のように相手の電話番号をダイヤルするのではなく、通話する相手を選択し、ボタンを押すことで、数秒で接続できる。また、1対1のやり取りではなく、グルーピングした複数との同時接続が可能である。
【0004】
POCはボタンを押下しているユーザの音声がグルーピングされた複数の相手に通知される。ボタンを早く押下したユーザが話す権限を持ち、他のユーザは聞くことしかできないという特徴がある。また、POCは、回線交換方式とは違い、データ通信網を使用することで通常の音声通話より安いコストで利用できる。
【0005】
なお、特許文献1には、専用チャネルを持つ子機対子機のコードレス通話システムで、二者間通信中にスイッチをONにすると、グループ通信が可能となることが記載されている。
【0006】
特許文献2には、会議通話のような専用トランクによる制御において、グループ通信中に二者間通信が必要になったとき、切替ボタン押下により二者間の通話状態に切り替えることが記載されている。
【特許文献1】特開平4−70226号公報
【特許文献2】特開2002−16973公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現状、POCは、音声呼やテレビ電話またはデータ通信とのサービス併用できない仕様となっている。例えば、音声呼またはテレビ電話の使用中にPOCが着信したときは、ユーザは音声呼またはテレビ電話を継続して実施するか、音声呼またはテレビ電話を終話してPOCに移行するかを選択する必要がある。
【0008】
POCを使用中に音声呼またはテレビ電話の着信したときは、ユーザはPOCを継続するか、POCを中断し音声呼またはテレビ電話を着信するかを選択する必要がある。どちらの場合においても、ユーザが短時間でどちらかのサービスを決定しなければならないという問題があった。
【0009】
また、POCから音声呼に切り替える既存のサービスでは、まず、POC中に音声呼の接続を完了させる。そして、POCのグループに参加しているユーザすべてがPOCを終了すると音声呼の切り替えが完了する。この手順では、他のユーザがPOCを終了しなければならず、即座に切り替えを完了させることができないという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、音声呼とグループ通信呼の切り替えをシームレスに行うことができるグループ通信切り替え方法及びそれに用いる加入者端末及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のグループ通信切り替え方法は、音声呼で通話中の第1、第2の加入者端末間にて、グループ通信が必要な状況になったときに前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を保持し、
前記第1の加入者端末にてグループ通信呼を起動して前記第1、第2の加入者端末以外のグループ通信のメンバを呼び出し、
前記グループ通信呼が確立すると前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を切断することにより、音声呼とグループ通信呼の切り替えをシームレスに行うことができる。
【0012】
また、本発明のグループ通信切り替え方法は、グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記二者のうち一方の加入者端末にて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することにより、音声呼とグループ通信呼の切り替えをシームレスに行うことができる。
【0013】
また、本発明のグループ通信切り替え方法は、グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記グループ通信を管理するサーバにて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することにより、音声呼とグループ通信呼の切り替えをシームレスに行うことができる。
【0014】
また、本発明の加入者端末は、通話中の音声呼を保持した状態でグループ通信呼を起動するグループ通信呼起動手段を有し、
前記グループ通信呼が確立すると前記音声呼を切断することができる。
【0015】
また、本発明のサーバは、グループ通信に参加するメンバを監視する監視手段と、
前記グループ通信に参加するメンバが二者となったとき音声呼への切り替えを要求する切り替え要求手段と、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断するグループ通信呼切断手段を有することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、音声呼とグループ通信呼の切り替えをシームレスに行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態について説明する。
【0018】
<移動通信ネットワークの構成>
図1は、本発明方法が適用される移動通信ネットワークの構成図を示す。移動通信ネットワークは、加入者端末(UE)11A〜11E、無線基地局(Node B)12A〜12C、無線ネットワーク制御装置(RNC)13A,13B、コアネットワーク14等にてピラミッド型に構成されている。コアネットワーク14にはネットワークを介してSIP(Session Initiation Protocol)サーバ15からPOCサーバ16が接続されている。
【0019】
加入者端末11A〜11Eは、移動端末やモバイル端末であり、無線基地局12A,12Bを経由して無線ネットワーク制御装置13A,13Bと接続され、通信中であっても移動可能なユーザが使用する通信端末である。
【0020】
無線基地局12A〜12Cは、複数のセルの制御を行い、複数セルを介して複数の加入者端末11A〜11Eとの多重通信を可能とし、加入者端末11A〜11Eからの呼制御信号を無線ネットワーク制御装置13A,13Bに中継する能力と、無線ネットワーク制御装置13A,13Bからの無線回線制御信号を加入者端末11A〜11Eに中継する能力を具備する。
【0021】
無線ネットワーク制御装置13A,13Bは、無線ネットワーク制御装置13A,13Bまたは無線基地局12A〜12Cとの間の無線回線制御、呼接続制御、移動(ハンドオーバ)制御、及び加入者端末11A〜11Eの通信速度制御等を行う。無線ネットワーク制御装置13A,13Bは発信時に加入者端末11A〜11Eからの信号を無線基地局12A,12Bを経由してコアネットワーク14に通知して該当無線基地局12との無線回線制御を行い、着信時にコアネットワーク14からの信号を加入者端末11A〜11Eの近隣に存在する無線基地局12Aに同報し、加入者端末11A〜11Eが在圏する無線基地局12A〜12Cを経由して応答を受信することで接続制御を行う。
【0022】
コアネットワーク14は、無線回線網と回線交換網の接続ノードであり、無線回線網からの呼接続要求が当該無線交換網外の場合は交換機間の接続制御を行う。当該無線回線網外からの着信要求の場合は、着信先の加入者端末11A〜11Eの位置情報が当該無線交換網内の場合に、該当エリアの無線ネットワーク制御装置13A,13Bに着信信号を同報する。
【0023】
POCサーバ16は、SIPサーバ15からネットワークを介してコアネットワーク14と接続され、POCサービスの制御を行う。
【0024】
<加入者端末の構成>
図2は、加入者端末11A〜11Eの機能構成図を示す。同図中、音声呼制御部21は、音声呼(CS call)の呼制御を行う。データ呼制御部22は、POCを含むデータ通信の呼制御を行う。音声呼制御部21とデータ呼制御部22は、音声呼の通話サービスとPOCセッションを同時に確立して制御することができる。
【0025】
POC制御部23は、グループ通信に参加するメンバの選択または登録、グループ通信呼(POCセッション)の確立または解放、POCtoCS自動切り替えの設定等のPOCの制御を行う。
【0026】
POC制御部23内のPOC操作入力部24は、プッシュトークボタン、了解ボタン、終話ボタン等の操作入力を行う。POC画像作成部25は、プッシュトークリスト、切り替えメニュー等のPOC状態やPOC操作に必要な画像を作成して加入者端末の画面に表示する。
【0027】
<コアネットワークの構成>
図3は、コアネットワーク14の機能構成図を示す。同図中、呼処理制御部31は、音声呼及びデータ呼の交換処理を行い、呼処理制御部31内の呼状態管理部32は各加入者の呼状態を加入者電話番号データベース33に格納し、各加入者の呼状態を加入者電話番号単位で管理している。加入者電話番号データベース33に格納される呼状態には音声呼とPOCセッションのいずれで通話を行っているかの情報を含んでいる。
【0028】
呼処理制御部31内の通話切り替え制御部34は音声通話(音声呼)とグループ通信(POCセッション)の切り替えを制御する。保留音制御部35は、特定の加入者端末に送出する保留音の制御を行う。
【0029】
<POCサーバの構成>
図4は、POCサーバ16の機能構成図を示す。同図中、通話モード管理部41は、POCサービス加入者それぞれのPOCセッション状態をPOC加入者データベース42に格納し、各POC加入者のPOCセッション状態を管理している。また、POCtoCS自動切り替え設定情報に応じてグループ通信呼から音声呼への切り替え要求を行う。POC加入者データベース42には、POCセッションを識別するためのPOCセッション番号、POCセッション中であるか否かの情報と共に、POCtoCS自動切り替え設定情報が格納される。
【0030】
呼確立制御部43はグループ通信呼(POCセッション)を確立するための制御を行う。呼解放制御部44はグループ通信呼を解放するための制御を行う。
【0031】
<第1実施形態>
図5(A)は、加入者A(加入者端末11A)と加入者B(加入者端末11B)間で、音声呼の通話サービスを実施している状態を示している。
【0032】
加入者Aが加入者Bとの会話の内容について他の人達(ここでは加入者C,D,E)に確認したいため、グループ通信を実施する必要が発生すると、加入者Aは、図5(B)に示すように、加入者端末11AにPOCサービスの「プッシュトークリスト」を表示し、加入者B,C,D,Eを選択する。または、POCサーバ16に予め登録済みの加入者Bを含むPOCサービスの「プッシュトークリスト」を選択し、グループ通信呼(POCセッション)を起動してグループ通信を開始することができる。
【0033】
加入者端末11Bは、音声呼の通話サービス中の加入者AをホストとするPOCセッション確立を受信すると、図5(C)に示すように、加入者Bの操作なしで自動的に音声呼の通話サービスからPOCセッションに切り替えを行う。また、コアネットワーク14は加入者A,BがPOCセッションを確立したことを検出し、加入者端末11A,11B間の音声呼の通話サービスを自動的に解放する。これにより、加入者端末11A,11B間の音声呼の通話サービスは、グループ通信に自動的に切り替えることができる。
【0034】
図6は、本発明の第1実施形態の装置間シーケンスを示す。本シーケンスは、加入者A,B間において音声呼(CS call)が通話中状態であり、その状態において加入者Aが、加入者B,C,Dに対しPOCを実施した場合のシーケンスである。
【0035】
ステップS11:加入者端末11Aでプッシュトークリストにメンバ(加入者B,C,Dを含む)を登録する。
【0036】
ステップS12:加入者端末11Aでプッシュトークリストからグループ通信を行うメンバ(加入者B,C,D)を選択する。
【0037】
ステップS13:加入者端末11Aでプッシュトークボタンを押してメンバ(加入者B,C,D)を呼び出す。
【0038】
ステップS14:加入者端末11Aとコアネットワーク14間のPS(Packet Service)リンクを確立する。この手順は、加入者端末11A、無線基地局12A、無線ネットワーク制御装置13A、コアネットワーク14それぞれで実施され、既知のPSリンク設定手順により実施される。
【0039】
ステップS15:加入者端末11AはPSリンクを使用して、グループ通信呼(POCセッション)の確立を行う。このとき、加入者端末11AからPOCサーバ16に、グループ通信を行うメンバ(加入者B,C,D)が登録される。
【0040】
ステップS16:POCの設定情報を受信したPOCサーバ16では、コアネットワーク14に対して、グループ通信を行うメンバ(加入者B,C,D)の加入者端末11B〜11DへのPOCセッション確立依頼を行い、加入者端末11B〜11Dで了解ボタンを押して了解すると、加入者端末11B〜11DのPOCセッションが確立する。
【0041】
ステップS17:各通信相手とのPOCセッション確立が完了したとき、POCサーバ16はコアネットワーク14に対して、POCセッション確立完了を通知する。
【0042】
ステップS18:POCサーバ16から、全相手加入者からのPOCセッション確立完了を受信したコアネットワーク14では加入者Aの通話状態を調べる。
【0043】
ステップS19:音声呼通話中で、かつ、通話の相手が設定済みPOCセッションに含まれるかを判別し、含まれる場合は、その相手向けの音声呼の切断動作を行う。
【0044】
ここでは、加入者A,B間が通話中のため、加入者A,B間の音声呼が切断される。切断手順は既知の手順を使用する。
【0045】
ステップS20:グループ通信のメンバ(加入者A,B,C,D)間でグループ通信(プッシュトーク)が実施される。
【0046】
このようにして、音声呼からグループ通信呼への切り替えをシームレスに行うことができる。
【0047】
<第2実施形態>
図7(A)は、加入者Aがホストとなり生成されたグループ通信呼(POCセッション)によって加入者B,C,D,Eとグループ通信を開始している状態を示している。
【0048】
加入者C,D,Eがグループ通信を終了後、加入者A,Bの二者間で話しを行いたい場合は、図7(B)に示す切り替えメニューを加入者端末11Aに表示して二者間のグループ通信から、二者間の音声呼の通話サービスに切り替えることが可能である。
【0049】
このとき、コアネットワーク14は、加入者端末A,B間での音声呼の通話サービス確立を検出すると、コアネットワーク14内の加入者電話番号データベース33上の加入者AのPOCセッション状態を確認して開設中のPOCセッションを終了し、図7(C)に示す状態とする。
【0050】
<第3実施形態>
図8(A)は、加入者Aがホストとなり生成されたグループ通信呼(POCセッション)によって加入者B,C,D,Eとグループ通信を開始したが、加入者C,D,Eは不参加であり、加入者Bのみが参加した状態を示す。
【0051】
加入者Bがグループ通信に参加後、加入者A,Bの二者間で音声呼の通話サービスを行いたい場合、図8(B)に示す切り替えメニューにより、二者間のグループ通信から二者間の音声呼の通話サービスに切り替えが行われる。
【0052】
このとき、コアネットワーク14は加入者端末A,B間での音声呼の通話サービス確立を検出すると、自装置内の加入者電話番号データベース33上の加入者AのPOCセッション状態を確認し、開設中のPOCセッションを終了し、図8(C)に示す状態とする。
【0053】
図9は、本発明の第2、第3実施形態の装置間シーケンスを示す。本シーケンスは、加入者Aが、加入者Bと加入者Cと加入者Dと4人でPOCサービスを行ったが、加入者Cと加入者Dが途中でPOCから抜けて、2人でPOCを行うことになり、二者間の音声通話(音声呼)を行いたいと判断し、POCから音声呼への切り替えを行う場合のシーケンスである。POCセッション確立までの手順は図6と同一である。
【0054】
ステップS30: 加入者Cと加入者Dの加入者端末11C,11Dで終話ボタンを押すと、加入者端末11C,11DからPOCサーバ16にPOCセッション終了要求が送信され、加入者Cと加入者DはPOCセッションを終了する。POCサーバ16から加入者Cと加入者DにPOCセッション終了が送信され、POCセッションから解放され、加入者Aと加入者Bの二者がPOCセッションでサービス継続状態になる。POCサーバ16はコアネットワーク14に対して、POCセッションの変更を通知する。
【0055】
ステップS31:加入者AはPOCサービスに加入者Bだけの二者と認識し、二者間の音声通話(音声呼)に切り替えるための操作を行う。これにより、加入者端末11AからPOCtoCS自動切り替え付加情報付きの音声呼確立要求信号がコアネットワーク14に送信され、コアネットワーク14は加入者Bの携帯端末に音声呼確立要求(POCtoCS自動切り替え)信号を送信する。加入者Bの携帯端末はPOCtoCS自動切り替え付加情報を認識して自動で応答し、加入者Aと加入者Bの二者間の音声通話(音声呼)が確立する。
【0056】
ステップS32:コアネットワーク14は加入者Aと加入者Bの音声呼接続が完了したのを契機に、POCセッションを確立中かを判定する。
【0057】
ステップS33:POCセッションを確立中であれば、POCサーバ16に加入者Aの行っているPOCの削除要求を行う。POCサーバ16から加入者A、加入者Bに対してPOCセッション終了要求を行う。その後、POCサーバ16からコアネットワーク14にPOCセッション解除完了通知を送信し、コアネットワーク14は加入者Aの端末との間のPSリンクを削除し、加入者Aと加入者Bの二者間の音声通話(音声呼)を構築する。
【0058】
このようにして、グループ通信呼から音声呼への切り替えをシームレスに行うことができる。
【0059】
<第4実施形態>
図10(A)は、加入者Aがホストとなって生成されたグループ通信呼(POCセッション)によって加入者B,C,D,Eとグループ通信を開始していたが、加入者C,D,EがPOCセッションを不参加(中断)としたため、参加者が加入者Bのみとなったことを示す。
【0060】
POCサーバ16は、加入者Aがホストとなって確立されたPOCセッションにおいて、1対複数から1対1(加入者Aと加入者B)になった通話を監視する。1対1となった場合、POCサーバ16はPOC加入者データベース42上の加入者Aの状態を確認し、POCtoCS自動切り替え設定がオンとなっていれば、コアネットワーク14に音声呼の通話サービス確立要求を要求する。
【0061】
コアネットワーク14は加入者Aと加入者Bを音声呼の通話サービスを確立する。音声呼の通話サービスが正常に確立されればPOCサーバ16によりPOCセッションは終了され、図10(B)に示す状態とする。
【0062】
図11は、本発明の第4実施形態の装置間シーケンスを示す。本シーケンスは、加入者AはPOCのグループに参加しているのが加入者Bだけだと認識し、二者間の音声通話(音声呼)に切り替える場合に、メニューの操作ではなくシステムが自動で行うシーケンスである。
【0063】
ステップS40:POSセッション確立後、加入者C及び加入者DがPOSセッション切断操作を行う、または、POCセッション確立に対して拒否、無応答となり、加入者A,Bの二者でのPOCのグループになる。
【0064】
ステップS41:POSサーバ16は、グループ通信呼(POCセッション)の通話が加入者A,Bの二者になったかチェックを行う。
【0065】
ステップS42:上記チェックで通話が二者間の場合、POSサーバ16はPOC加入者データベース42における加入者AのサービスデータのPOCtoCS自動切り替え設定をチェックする。
【0066】
ステップS43:POCtoCS自動切り替え設定ありの場合、POSサーバ16より、コアネットワーク14に音声呼確立要求が送信される。
【0067】
ステップS44:コアネットワーク14は、無線ネットワーク制御装置13Aに音声呼確立要求を行い、加入者端末11A,11Bの確立信号により無線ネットワーク制御装置13Aはコアネットワーク14に音声呼確立応答信号を返す。コアネットワーク14はPOSサーバ16に音声呼確立応答信号を返す。
【0068】
ステップS45:POSサーバ16は加入者Aの行っているPOCセッションの削除を行う。POCサーバ16から加入者A、加入者Bに対してPOCセッション終了要求を行う。加入者Aと加入者Bの普通の二者間の音声通話(音声呼)になる。
【0069】
このようにして、音声呼からグループ通信呼への自動切り替えをシームレスに行うことができる。
【0070】
<コアネットワーク及びPOCサーバの自動切換え/手動切換え設定>
コアネットワーク14及びPOCサーバ16の自動切換え/手動切換え設定は、図12(A)に示すようにグループ通信のホストとなる加入者端末11Aから参照及び設定することが可能である。自動切換えを設定する場合には図12(B)に示す加入者端末のメニュー上で自動切換えを選択し、手動切換えを設定する場合には図12(C)に示す加入者端末のメニュー上で手動切換えを選択する。
【0071】
図13は、自動切換え/手動切換え設定の装置間シーケンスを示す。
【0072】
ステップS50:加入者Aは、加入者端末11Aのメニュー操作により、[POCtoCS自動切り替え]設定を選択する。
【0073】
ステップS51:上記選択決定により、加入者端末11AからPOSサーバ16に[POCtoCS自動切り替え]設定信号が送信される。
【0074】
ステップS52:コアネットワーク14及びPOSサーバ16は、[POCtoCS自動切り替え]設定情報をPOC加入者データベース42(及び加入者電話番号データベース33)上の加入者Aのサービスデータに保存する。
【0075】
<第5実施形態>
図14(A)は、加入者Aと加入者Bで音声呼の通話サービスを実施している状態を示している。加入者Aが、加入者Bとの会話の内容について他の人達(ここでは加入者C,D,E)に確認したいため、グループ通信を実施する必要が発生する。加入者Aは、図14(B)に示すように、加入者端末11AにPOCサービスの「プッシュトークリスト」を表示し、加入者C,D,Eを選択し、または、POCサーバ16に予め登録済みの加入者Bを含まないPOCサービスの「プッシュトークリスト」を選択する。
【0076】
このとき、加入者Aはグループ通信を実施する間も加入者A,Bの二者間の音声呼の通話サービスを維持しておきたいため、加入者端末11Aの「音声呼の通話サービス維持モード」選択をダイアログボックスの表示等から選択、もしくは、予め加入者端末11Aに設定することにより「音声呼の通話サービス維持モード」をオンにすることで、加入者Bに保留音を送信する。
【0077】
このようにして、図14(C)に示すようにグループ通信呼を作成してグループ通信を実施することにより、加入者A,Bの二者間の音声呼の通話サービスを維持したままグループ通信を開始することができる。
【0078】
更に、切り替えボタンを押すことにより、グループ間通信を切断することなしに、加入者Bとの通話に切り替えることができる。加入者Bとの通話中は、グループ間通信は使用できないが、加入者Bとの通話完了後は自動的にグループ間通信への参加が可能になる。
【0079】
図15及び図16は、本発明の第5実施形態の装置間シーケンスを示す。本シーケンスは、加入者Aと加入者Bとの音声通話(音声呼)中状態に、加入者Aが加入者Cと加入者Dに対してPOCサービスを実施し、加入者Aと加入者Bとの音声通話(音声呼)を一時保留する。その後、POCサービス終了に伴い、シームレスに加入者Aと加入者Bとの音声通話(音声呼)状態に戻るシーケンスである。POCセッション確立までの手順は図6と同一である。
【0080】
なお、POCサーバ16と各メンバとのPOCセッション確立後、POCサーバ16よりコアネットワーク14に各メンバがPOCセッションを確立したことを通知したとき、コアネットワーク14にて、POCメンバの通話状態を加入者電話番号データベース33に格納している。
【0081】
図15のステップS61:コアネットワーク14にて、加入者AのPOCセッション確立通知受信後、加入者Aが音声呼(CS call)中であるか判定をする。音声呼中でない場合は、受信メッセージを破棄する。
【0082】
ステップS62:コアネットワーク14にて、加入者Aと音声呼を実施している加入者BのPOCセッション確立通知を受信したか判定する。このとき、POCセッション確立通知を受信している場合は加入者Aに対して音声呼解放要求を実施する。また、POCセッション確立通知を受信していない場合は、加入者AがPOCサービスを使用している期間だけ加入者Bに対して保留音を通知する。
【0083】
ステップS63:加入者Aが加入者Cと加入者DでPOCサービスを開始する。
【0084】
ステップS64:加入者AがPOCサービスを終了するため終話ボタンを押下してPOCサービス終了要求をPOCサーバ16に通知する。
【0085】
ステップS65:POCサーバ16にて、加入者Aと加入者Cと加入者DにPOCセッション終了を通知する。
【0086】
ステップS66:各メンバとPOCセッションが終了後、POCサーバ16にて各メンバが終了したことをコアネットワーク14に通知する。このとき、コアネットワーク14にてPOCメンバの状態を加入者電話番号データベース33から削除する。
【0087】
ステップS67:コアネットワーク14にて、加入者AのPOCセッション終了通知受信後、加入者Aが音声呼中であるか判定する。音声呼中である場合、加入者Bに対する保留音を停止する。音声呼中でない場合は、POCセッション終了通知の受信メッセージを破棄する。
【0088】
図16のステップS70:加入者Aと加入者B間の音声呼状態において、加入者AがPOC電話帳に加入者Cと加入者Dをメンバ登録する。これにより、加入者Bに対する保留音送信要求がコアネットワーク14に通知され、コアネットワーク14は加入者Bに対して保留音を通知する。
【0089】
ステップS71:加入者Aは引き続きPOCサービスを行うメンバを選択する。(加入者Cと加入者D)
ステップS72:加入者Aがメンバを呼び出す。これにより、加入者Aとコアネットワーク14でPSコネクションの確立を行う。この後のPOCセッション確立までの手順は図6と同一である。
【0090】
ステップS73:加入者Aが加入者Cと加入者DでPOCサービスを開始する。
【0091】
ステップS74:加入者AがPOCサービスを終了するために、終話ボタンを押下してPOCサービス終了要求をPOCサーバ16に通知する、また、同時に加入者Bの保留音を停止するために保留音停止要求をコアネットワーク14に通知する。コアネットワーク14は加入者Bに対する保留音を停止する。
【0092】
ステップS75:POCサーバ16にて、加入者Aが加入者Cと加入者DにPOCセッション終了を通知する。また、POCサーバ16はコアネットワーク14に対して、POCセッションの終了を通知する。
【0093】
ステップS76:加入者Aと加入者Bの音声通話状態に戻る。
【0094】
図17及び図18は、本発明の第5実施形態の変形例の装置間シーケンスを示す。本シーケンスは、加入者Aと加入者Bとの音声通話(音声呼)中状態に、加入者Aが加入者Cと加入者Dに対してPOCサービスを実施し、加入者Aと加入者Bとの音声通話(音声呼)を一時保留する。その後、POCサービス終了に伴い、シームレスに加入者Aと加入者Bとの音声通話(音声呼)状態に戻るシーケンスである。POCセッション確立までの手順は図6と同一である。
【0095】
図17のステップS81:コアネットワーク14にて、加入者AのPOCセッション確立通知受信後、加入者Aが音声呼(CS call)中であるか判定をする。音声呼中でない場合は、POCセッション確立通知の受信メッセージを破棄する。
【0096】
ステップS82:コアネットワーク14にて、加入者Aと音声呼を実施している加入者BのPOCセッション確立通知を受信したか判定する。このとき、POCセッション確立通知を受信している場合は加入者Aに対して音声呼解放要求を実施する。また、POCセッション確立通知を受信していない場合は、加入者AがPOCサービスを使用している期間だけ加入者Bに対して保留音を通知する。
【0097】
ステップS83:加入者Aが加入者Cと加入者DでPOCサービスを開始する。
【0098】
ステップS84:加入者Aが切り替えボタンを押すことにより、加入者Bとの音声呼を選択する。これにより、コアネットワーク14に加入者B向けの保留音停止要求を実施し、加入者Bの保留音を停止する。このとき、加入者Cと加入者Dの間ではグループ通信のプッシュトークによる通話が可能な状態である。
【0099】
図18のステップS86:加入者Aは終了ボタンを押すことにより、音声呼の終了を操作する。
【0100】
ステップS87:加入者Aと加入者Bとの間の音声呼のみ解放される。
【0101】
ステップS88:継続して加入者Aと加入者Cと加入者Dとの間でプッシュトークが可能となる。
【0102】
このようにして、音声呼とグループ通信呼の両方に接続しているときに、音声呼の通話とグループ通信呼の通話のどちらかに自動的に保留音を流すことで、音声通話とグループ通信の会話の独立性と秘匿性を持つことができる。
【0103】
なお、POC制御部23が請求項記載のグループ通信呼起動手段に相当し、通話モード管理部41が監視手段及び切り替え要求手段に相当し、呼解放制御部44がグループ通信呼切断手段に相当し、POC加入者データベース42が記憶手段に相当する。
(付記1)
音声呼で通話中の第1、第2の加入者端末間にて、グループ通信が必要な状況になったときに前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を保持し、
前記第1の加入者端末にてグループ通信呼を起動して前記第1、第2の加入者端末以外のグループ通信のメンバを呼び出し、
前記グループ通信呼が確立すると前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
(付記2)
グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記二者のうち一方の加入者端末にて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
(付記3)
グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記グループ通信を管理するサーバにて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
(付記4)
通話中の音声呼を保持した状態でグループ通信呼を起動するグループ通信呼起動手段を有し、
前記グループ通信呼が確立すると前記音声呼を切断することを特徴とする加入者端末。
(付記5)
グループ通信に参加するメンバを監視する監視手段と、
前記グループ通信に参加するメンバが二者となったとき音声呼への切り替えを要求する切り替え要求手段と、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断するグループ通信呼切断手段を
有することを特徴とするサーバ。
(付記6)
付記5記載のサーバにおいて、
前記グループ通信から音声呼への切り替えを行うか否かを加入者端末毎に設定した記憶手段を有し、
前記切り替え要求手段は、前記記憶手段を参照して前記音声呼への切り替えを要求することを特徴とするサーバ。
(付記7)
音声呼で通話中の第1、第2の加入者端末間にて、グループ通信が必要な状況になったときに前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を保持し、
前記第1の加入者端末にてグループ通信呼を起動して前記第1、第2の加入者端末以外のグループ通信のメンバを呼び出し、
前記グループ通信呼が確立すると前記第2の加入者端末に保留音を通知し、
前記グループ通信呼が終了すると前記第2の加入者端末への保留音を停止することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
(付記8)
音声呼で通話中の第1、第2の加入者端末間にて、グループ通信が必要な状況になったときに前記第1、第2の加入者端末間の音声呼を保持し、
前記第1の加入者端末にてグループ通信呼を起動して前記第1、第2の加入者端末以外のグループ通信のメンバを呼び出し、
前記グループ通信呼が確立すると前記第2の加入者端末に保留音を通知し、
前記第1の加入者端末の切り替え操作により前記音声呼を選択すると前記第2の加入者端末への保留音を停止することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
(付記9)
付記1記載のグループ通信切り替え方法において、
前記グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記二者のうち一方の加入者端末にて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
(付記10)
付記1記載のグループ通信切り替え方法において、
前記グループ通信に参加するメンバが二者となったとき、前記グループ通信を管理するサーバにて音声呼への切り替えを要求し、
前記二者の加入者端末間の音声呼が確立すると前記グループ通信呼を切断することを特徴とするグループ通信切り替え方法。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明方法が適用される移動通信ネットワークの構成図である。
【図2】加入者端末の機能構成図である。
【図3】コアネットワークの機能構成図である。
【図4】POCサーバの機能構成図である。
【図5】本発明の第1実施形態を説明するための図である。
【図6】本発明の第1実施形態の装置間シーケンスである。
【図7】本発明の第2実施形態を説明するための図である。
【図8】本発明の第3実施形態を説明するための図である。
【図9】本発明の第2、第3実施形態の装置間シーケンスである。
【図10】本発明の第4実施形態を説明するための図である。
【図11】本発明の第4実施形態の装置間シーケンスである。
【図12】自動切換え/手動切換え設定を説明するための図である。
【図13】自動切換え/手動切換え設定の装置間シーケンスである。
【図14】本発明の第5実施形態を説明するための図である。
【図15】本発明の第5実施形態の装置間シーケンスである。
【図16】本発明の第5実施形態の装置間シーケンスである。
【図17】本発明の第5実施形態の変形例の装置間シーケンである。
【図18】本発明の第5実施形態の変形例の装置間シーケンである。
【符号の説明】
【0105】
11A〜11E 加入者端末(UE)
12A〜12C 無線基地局(Node B)
13A,13B 無線ネットワーク制御装置(RNC)
14 コアネットワーク
16 POCサーバ
21 音声呼制御部
22 データ呼制御部
23 POC制御部
24 POC操作入力部
25 POC画像作成部
31 呼処理制御部
32 呼状態管理部
33 加入者電話番号データベース
34 通話切り替え制御部
35 保留音制御部
41 通話モード管理部
42 POC加入者データベース
43 呼確立制御部
44 呼解放制御部
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦


【公開番号】 特開2008−11083(P2008−11083A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−178479(P2006−178479)