| 【発明の名称】 |
無線基地局装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】▲高▼田 憲司
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| 【要約】 |
【課題】再起動処理時の停止時間を短縮することができる無線基地局装置を提供する。
【構成】無線基地局装置を構成する複数の呼処理制御部が呼処理を再開するのに最低限必要な起動条件を設定し、基地局の保守監視制御部が、各呼処理制御部が当該起動条件を満たしているかどうかを判定し、複数の呼処理制御部全てが起動条件を満たさない場合であっても、当該起動条件を満たした呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることにより、基地局の停止時間を短縮化し、ユーザへの影響を最小限に抑える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 呼処理制御を行う複数の呼処理制御部と前記呼処理制御部を監視する監視制御部とを備える無線基地局装置において、 前記監視制御部は、無線基地局装置の再起動処理時に、前記呼処理制御部それぞれの起動状態が所定の条件を満たすかどうか判定し、前記複数の呼処理制御部全てが前記所定の条件を満たさない場合であっても、前記所定の条件を満たした呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項2】 請求項1において、 前記呼処理制御部は、複数の機能部を備え、 前記所定の条件は、前記複数の機能部の起動順序であって、 前記監視制御部は、前記複数の機能部が前記所定の条件として設定された起動順序に従って起動した呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項3】 請求項1において、 前記呼処理制御部は複数の機能部を備え、各機能部は同一機能を実行する複数のコンピュータ装置で構成され、 前記所定の条件は、前記複数の機能部それぞれについての最小限起動すべきコンピュータ装置の数であって、 前記監視制御部は、前記複数の機能部それぞれにおける起動したコンピュータ装置の数が前記所定の条件として設定された数以上の呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項4】 請求項1において、 前記呼処理制御部は複数の機能部を備え 前記所定の条件は、前記複数の機能部それぞれの起動時間であって、 前記監視制御部は、前記複数の機能部が前記所定の条件として設定された起動時間以内に起動した呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項5】 請求項1において、 前記呼処理制御部は複数の機能部を備え、各機能部は同一機能を実行する複数のコンピュータ装置で構成され、 前記所定の条件は、前記複数の機能部の起動順序である第一の条件と、前記複数の機能部それぞれについての最小限起動すべきコンピュータ装置の数である第二の条件と、前記複数の機能部それぞれの起動時間である第三の条件とを有し、 前記監視制御部は、前記複数の機能部が前記第一の条件として設定された起動順序に従って起動した呼処理制御部、又は、前記複数の機能部それぞれにおける起動したコンピュータ装置の数が前記第二の条件として設定された数以上の呼処理制御部、又は、前記複数の機能部が前記第三の条件として設定された起動時間以内に起動した呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項6】 請求項1において、 前記複数の呼処理制御部は、前記無線基地局装置が取り扱う複数の無線周波数帯毎に設けられることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項7】 請求項1において、 前記複数の呼処理制御部は、前記無線基地局装置が取り扱う一つの周波数帯に対して設けられることを特徴とする無線基地局装置。 【請求項8】 請求項1において、 前記監視制御部は、前記所定の条件を満たさなかった呼処理制御部とその理由についての情報を、前記無線基地局装置と回線で接続する上位装置に通知することを特徴とする無線基地局装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、無線通信システムを構成する無線基地局装置に関し、特に、再起動(システムリセット)時における停止時間短縮を可能とする無線基地局装置に関する。 【背景技術】 【0002】 無線通信システムを構成する無線基地局装置(以下、「基地局」と称す)は、音声やデータ処理を司る呼処理制御系と、基地局自体の保守運用を司る保守監視制御系との二つの制御部を有する。 【0003】 呼処理制御系制御部(以下、呼処理制御部と称す)及び保守監視制御系制御部(以下、保守監視制御部と称す)は、さらに複数の機能部から構成されている。また、1台の基地局は、複数の呼処理制御部(例えば複数の周波数帯域毎に呼処理制御部を分けた構成)を備え、基地局の収容能力を向上させる構成も提案されている。 【0004】 各機能部は、CPUを搭載してソフトウエア処理を実行する基板状のハードウエア装置(コンピュータ装置)で構成され、当該基板状のハードウエア装置はカードと呼ばれる。各機能部は、冗長を持たない一枚のカードによる単独構成、複数枚のカードにより切替可能な冗長構成、あるいは複数枚のカードによる負荷分散を可能とする危険分散構成のいずれかが考えられる。呼処理制御部又は保守監視制御部は、複数の機能部それぞれに対応する各カードが装着されたシェルフと呼ばれるハードウエア装置で構成される。 【0005】 基地局の再起動処理(システムリセット)の際、各制御部を構成する複数の機能部(カード)それぞれが再起動する必要があり、カード起動時において、各カードが別に用意されたシステムデータ記憶部から自カード起動用システムデータファイルを読み込み、起動開始する構成とすると、起動に所定時間を要する。 【0006】 基地局の再起動処理は、不具合発生時の復旧手段として、リモート制御により実施される場合もあれば、周波数帯の拡張のため、拡張される周波数帯に対応する呼処理制御部の増設する際、上位装置からダウンロードされる新システムデータファイルを新規の呼処理制御部に反映させる目的で実施される場合もある。 【0007】 再起動処理失敗時は、基地局としての機能を満たすことができず、リモートで制御できない場合は基地局が設置された現地に作業員が出向いて、手作業によるカードの交換作業、再起動作業が必要となる。再起動処理中の間、基地局は停止状態となり、ユーザにサービス提供できなくなるので、再起動処理時間をできるだけ短縮することが要求される。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 上述したとおり、基地局は、呼処理制御部と監視制御部とを備えて構成されており、複数の周波数帯域を取り扱う基地局においては、周波数帯域毎に呼処理制御部を備え、周波数帯域が追加されると、新規の呼処理制御部が追加され、この新規の呼処理制御部を追加する際、基地局の再起動処理が必要となる。 【0009】 基地局に再起動処理(システムリセット)を実施させる場合、基地局内の全機能部の正常起動を待機していては、呼処理サービスの再起動まで時間を要してしまい、携帯電話ユーザが通信サービスを利用できない時間が増加するという不都合がある。全機能部が正常起動する前に、基地局の運用を開始すると、基地局が正常動作しないおそれがある。 【0010】 そこで、本発明の目的は、正常動作を維持する高い信頼性を確保しつつ、携帯電話ユーザへの影響を最小限に抑えるために、再起動処理時の停止時間を短縮することができる無線基地局装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0011】 上記目的を達成するための本発明の無線基地局装置の第一の構成は、呼処理制御を行う複数の呼処理制御部と前記呼処理制御部を監視する監視制御部とを備える無線基地局装置において、前記監視制御部は、無線基地局装置の再起動処理時に、前記呼処理制御部それぞれの起動状態が所定の条件を満たすかどうか判定し、前記複数の呼処理制御部全てが前記所定の条件を満たさない場合であっても、前記所定の条件を満たした呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする。 【0012】 本発明の無線基地局装置の第二の構成は、上記第一の構成において、前記呼処理制御部は、複数の機能部を備え、前記所定の条件は、前記複数の機能部の起動順序であって、前記監視制御部は、前記複数の機能部が前記所定の条件として設定された起動順序に従って起動した呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする。 【0013】 本発明の無線基地局装置の第三の構成は、上記第一の構成において、前記呼処理制御部は複数の機能部を備え、各機能部は同一機能を実行する複数のコンピュータ装置で構成され、前記所定の条件は、前記複数の機能部それぞれについての最小限起動すべきコンピュータ装置の数であって、前記監視制御部は、前記複数の機能部それぞれにおける起動したコンピュータ装置の数が前記所定の条件として設定された数以上の呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする。 【0014】 本発明の無線基地局装置の第四の構成は、上記第一の構成において、前記呼処理制御部は複数の機能部を備え 前記所定の条件は、前記複数の機能部それぞれの起動時間であって、前記監視制御部は、前記複数の機能部が前記所定の条件として設定された起動時間以内に起動した呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする。 【0015】 本発明の無線基地局装置の第五の構成は、上記第一の構成において、前記呼処理制御部は複数の機能部を備え、各機能部は同一機能を実行する複数のコンピュータ装置で構成され、前記所定の条件は、前記複数の機能部の起動順序である第一の条件と、前記複数の機能部それぞれについての最小限起動すべきコンピュータ装置の数である第二の条件と、前記複数の機能部それぞれの起動時間である第三の条件とを有し、前記監視制御部は、前記複数の機能部が前記第一の条件として設定された起動順序に従って起動した呼処理制御部、又は、前記複数の機能部それぞれにおける起動したコンピュータ装置の数が前記第二の条件として設定された数以上の呼処理制御部、又は、前記複数の機能部が前記第三の条件として設定された起動時間以内に起動した呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることを特徴とする。 【0016】 本発明の無線基地局装置の第六の構成は、上記第一の構成において、前記複数の呼処理制御部は、前記無線基地局装置が取り扱う複数の無線周波数帯毎に設けられることを特徴とする。 【0017】 本発明の無線基地局装置の第七の構成は、上記第一の構成において、前記複数の呼処理制御部は、前記無線基地局装置が取り扱う一つの周波数帯に対して設けられることを特徴とする。 【0018】 本発明の無線基地局装置の第八の構成は、上記第一の構成において、前記監視制御部は、前記所定の条件を満たさなかった呼処理制御部とその理由についての情報を、前記無線基地局装置と回線で接続する上位装置に通知することを特徴とする。 【発明の効果】 【0019】 本発明によれば、無線基地局のすべての呼処理制御部の起動を待たずに、呼処理を再開するのに最低限必要な起動条件を満たした呼処理制御部のみで呼処理を再開し、無線基地局の運用が再開されるので、再起動処理時の停止時間を短縮することができ、ユーザの不便を最小限に抑えることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。 【0021】 本発明の実施の形態では、基地局を構成する複数の呼処理制御部が呼処理を再開するのに最低限必要な起動条件を設定し、基地局の保守監視制御部が、各呼処理制御部が当該起動条件を満たしているかどうかを判定し、複数の呼処理制御部全てが起動条件を満たさない場合であっても、当該起動条件を満たした呼処理制御部のみに呼処理制御を再開させることにより、基地局の停止時間を短縮化し、ユーザへの影響を最小限に抑える。 【0022】 図1は、本発明の実施の形態における基地局の構成例を示す図である。基地局は、システムデータ記憶部10、保守監視制御部20、及び複数の呼処理制御部30を備える。 【0023】 複数の呼処理制御部30は、複数の無線周波数帯(1.7GHz帯、2GHz帯など)毎に設けられてもよいし、冗長構成が取られている場合や加入者を分割して収容する場合は、一つの無線周波数帯に対して、複数の呼処理制御部30が設けられてもよい。 【0024】 システムデータ記憶部10は、基地局を運用するのに必要な基本的なデータであるシステムデータを記憶し、不揮発性メモリで構成される。 【0025】 保守監視制御部20は、基地局の動作状態を保守、監視する制御部であり、基板状のハードウエア装置(カードと呼ばれるコンピュータ装置)として実現される以下の各機能部を搭載するハードウエア装置(シェルフと呼ばれる)として構成される。 【0026】 保守監視制御部20のバス制御部21は、保守監視制御部20に搭載される各カード間のデータ送受信を行うための共通バスの調停機能を有し、現在どのカードがバスアクセス権を保有しているかを管理する。 【0027】 外部装置制御部22は、基地局に付随する外部装置を制御する。具体的には、外部装置として、低雑音増幅器、局舎設備、アンテナチルト制御器などがあるが、外部装置制御部22は、これら外部装置を制御するためのインターフェースを有し、このインターフェースにより外部装置との間で制御信号を送受信することにより、外部装置を制御する。外部装置制御部22は、例えば、低雑音増幅器が正常に動作しているか確認し、局舎設備のドアが開いていたり、空調設備が故障していないか確認したり、アンテナチルトの方向を変更する。 【0028】 データベース部23は、呼処理のトラフィック状況を蓄積するメモリを備えて構成される。保守監視制御部20の制御部25は、上位装置(オペレーションセンタ)の指示に従って、呼処理のトラフィック状況をデータベース部23に記憶させる。 【0029】 ファイルメモリ部24は、システムデータ記憶部10からダウンロードされたシステムデータや基地局の障害情報データを一時的に保存するファイルメモリを有する。保守監視制御部20の制御部25は、上位装置(オペレーションセンタ)の指示に従って、システムデータ記憶部10からシステムデータをダウンロードしたり、障害情報を上位装置にアップロードする。ファイルメモリ部24は、これらのデータを一時的に保存する。 【0030】 保守監視制御部20の制御部25は、保守監視制御部20の中枢を司り、基地局内の全てのカードの状態監視と、上位装置へのカード状態変化報告及び上位装置からの制御命令の実行と応答を行う。 【0031】 呼処理制御部30は、ユーザの移動通信端末との無線通信を制御する制御部であり、保守監視部20と同様に、基板状のハードウエア装置(カードと呼ばれるコンピュータ装置)として実現される以下の各機能部を搭載するハードウエア装置(シェルフと呼ばれる)として構成される。 【0032】 呼処理制御部30のバス制御部31は、呼処理制御部30に搭載される各カード間のデータ送受信を行うための共通バスの調停機能を有し、現在どのカードがバスアクセス権を保有しているかを管理する。 【0033】 プロトコル終端部32は、上位装置から所定フォーマットで送信されるデータ信号から特定信号を抽出し、また、上位装置に送信する信号を所定フォーマットに変換して送信する。基地局と上位装置との有線回線では、決められたフォーマットによる信号の送受信を行っている。プロトコル終端部32は、所定のプロトコルに従って、このフォーマットから特定信号を抽出し、また、所定のプロトコルに従って、送信する信号を所定フォーマットに変換する。 【0034】 グローバルメモリ部33は、運用中の呼処理情報を記憶するメモリを有する。呼処理制御部30は、可能な限りユーザに影響を与えないように冗長構成をとっている。冗長構成では、運用カードと待機カードの2枚で構成され、待機カードは運用カードが故障などでサービス継続不可となった場合に、切り替わって運用カードとして動作します。このとき、旧待機カードは旧運用カードが行っていた呼処理を引き継ぐ必要があり、そのために、運用中の呼処理情報を旧待機カード内のメモリにリアルタイムで記憶する。グローバルメモリ部33は、この旧待機カード内のメモリであって、揮発性で高速アクセス可能なメモリを備えて構成される。 【0035】 ベースバンド処理部34は、ユーザの移動通信端末との通信におけるベースバンド帯の信号処理を行う。基地局と移動通信端末との間では、無線周波数帯(1.7GHz、2GHzなど)の高周波搬送波にデータを乗せて通信を行うが、基地局内では、無線周波数からデータを抽出し、ベースバンド帯と呼ばれる低周波数帯に周波数を落として信号処理を行う。ベースバンド処理部34は、このベースバンド帯の信号処理を行う。 【0036】 呼処理制御部30の制御部35は、呼処理の中枢を司り、上位装置の指示に従って、移動通信端末との通信制御を行う。 【0037】 図2は、本発明の実施の形態における基地局の第一の再起動処理を説明するシーケンス図である。図2において、基地局には、複数の呼処理制御部30として、無線周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30X及び無線周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yが設けられている。 【0038】 第一の再起動処理では、呼処理制御部30が呼処理を再開するのに(運用可能に)最低限必要な起動条件として、呼処理制御部30の各機能部の起動順序が設定される。再起動処理において、故障などの不具合がなく正常に起動する場合、各機能部の起動順序は一意に決まっている。保守監視制御部20は、複数の呼処理制御部30それぞれの各機能部(カード)が起動順序通りに起動したかどうか判定し、起動順序通りに起動した呼処理制御部30を正常起動したと判定する。このように、起動順序により、各呼処理制御部が正常起動したかどうかを判定し、複数の呼処理制御部30全てが起動条件を満たさない場合であっても、当該起動条件を満たした呼処理制御部30のみに呼処理制御を再開させる。 【0039】 下記表1は、呼処理制御部30内の各機能部の起動順序を示す。 【0040】 【表1】
【0041】 図2において、基地局がシステムリセットされ、再起動処理が開始される(S100)。これにより、基地局内の全機能部(カード)が再起動処理を開始し、呼処理制御部30の各機能部が正常に起動するごとに、呼処理制御部30の各機能部は、起動通知を保守監視制御部20に送信する。(S102)。 【0042】 保守監視制御部20は、複数の呼処理制御部30それぞれの各機能部から起動通知を受信すると、各呼処理制御部30の各機能部の起動順序を決定する。そして、起動順序に基づく起動条件により、呼処理制御部30が呼処理制御可能に起動したかどうか判定する(S104)。 【0043】 例えば、周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30Xの各機能部からの起動通知を受信した順序が上記表1の起動順序と同一である場合、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが運用可能に正常に起動したと判定する。 【0044】 また、周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yの各起動通知を受信した順序が上記表1の順序と異なる場合、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yが正常に起動しなかったと判定する。なんらかの不具合により呼処理制御部30Yの少なくとも一つの機能部の起動が遅れて、起動順序が入れ違ったと考えられ、起動が遅れた機能部の異常が推定されるため、正常起動と判定しない。 【0045】 保守監視制御部20は、基地局内すべての呼処理制御部30の起動条件判定を行うと、そのうち起動条件を満たさない(正常起動と判定しない)呼処理制御部30に対して、アラームを通知する(S106)。これにより、呼処理制御部30は、動作を停止し、保守監視制御部20の制御から切り離される。図2の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yにアラームを通知し、それにより、呼処理制御部30Yは動作を停止する。すなわち、呼処理制御を行わない。 【0046】 一方、保守監視制御部20は、基地局内すべての呼処理制御部30のうち起動条件を満たした(正常起動と判定した)呼処理制御部30の起動完了を上位装置100に通知する(S108)。図2の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが正常に起動した旨、上位装置100に通知する。 【0047】 なお、保守監視制御部20は、起動条件判定により、正常に起動しなかった(起動条件を満たさなかった)と判定した呼処理制御部30について、その障害発生理由を所定のメモリに保存し(S105)、さらに、上位装置100に通知することが好ましい(S109)。これにより、上位装置100は、障害発生理由をいち早く取得することができ、上位装置100に対して正常に起動しなかった呼処理制御部30の修理を早期に促すことができる。保守作業員は、上位装置100から障害発生理由を取得することで、正常に起動しなかった呼処理制御部の復旧作業を迅速に行うことができる。 【0048】 図7は、保守監視制御部20に記憶される障害コード表の例を示す図である。図7の障害コード表は、起動条件を満たさない場合の理由と障害コードが対応付けられている表である。保守監視制御部20は、ある呼処理制御部30が起動条件を満たさなかった場合、図7の障害コード表を参照し、起動条件を満たさなかった理由に対応する障害コードを取得し、当該呼処理制御部30の識別情報とともに、その障害コードを所定のメモリに記憶する。その後、当該呼処理制御部30の識別情報と障害コードを上位装置100に送信する。 【0049】 図8は、上位装置100が有する障害コード表の例を示す図である。図8の障害コード表は、障害コードとその故障被疑詳細情報とが対応付けられている表である。上位装置100は、保守監視制御部20から障害コードを受信すると、図8の障害コード表を参照し、障害コードに対応する故障被疑詳細情報を取得する。これにより、上位装置100は、起動条件を満たさなかった呼処理制御部3の障害原因をいち早く把握することができる。上位装置100の指示により、保守作業員を派遣して、修理・点検する場合も、保守作業員は、あらかじめ呼処理制御部30の障害原因を知ることができるので、即修理を始められ、迅速な修理が可能となる。 【0050】 図2に戻って、正常起動した呼処理制御部30は、保守監視制御部20から動作停止アラームを受信せず、保守監視制御部20が当該呼処理制御部30の起動完了を上位装置100に通知すると、起動後、呼処理制御動作を再開する(S110)。 【0051】 このように、すべての呼処理制御部30の正常起動を待って呼処理制御を再開せずに、正常起動した呼処理制御部30のみでの呼処理制御動作を再開するので、基地局の停止時間を短縮化することができ、ユーザが携帯電話を利用できない時間をできるだけ短くすることができ、サービス向上につながる。 【0052】 また、正常起動しなかった呼処理制御部30の周波数帯域を利用するユーザは依然として携帯電話による移動通信サービスを受けることができないが、正常起動した呼処理制御部30の周波数帯域を利用するユーザは移動通信サービスを受けることができ、ユーザへの影響を最小限に抑えることができる。 【0053】 正常に起動した呼処理制御部30と正常に起動しなかった呼処理制御部30とを早期に分類でき、保守作業員による早期復旧を促すことができる。 【0054】 図3は、本発明の実施の形態における基地局の第二の再起動処理を説明するシーケンス図である。図2と同様に、基地局には、複数の呼処理制御部30として、無線周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30X及び無線周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yが設けられている。 【0055】 第二の再起動処理では、呼処理制御部30が呼処理を再開するのに(運用可能に)最低限必要な起動条件として、呼処理制御部30の各機能部を構成するカードの最小起動枚数が設定される。各機能部は、単独構成(1枚のカードで構成される)、冗長構成(運用カード及び待機カードの2枚のカードで構成される)、負荷分散構成(複数のカードで同一の機能を同時に実施する構成)の3通りの構成が存在し、各構成における起動枚数は以下の通りである。 【0056】 単独構成:呼処理制御に必須な機能部のカードは起動を必要とし、呼処理サービスに必須ではない機能部のカードは起動を必要としない。 【0057】 冗長構成:2枚のうち1枚のカードが起動していればよい。 【0058】 負荷分散構成:呼処理制御を開始するために最小限必要な枚数が起動していればよく、全枚数の起動は必要ではない。 【0059】 保守監視制御部20は、複数の呼処理制御部30それぞれの各機能部(カード)の最小起動枚数以上起動した場合に、正常起動したと判定する。このよう、各機能部(カード)の起動枚数により、各呼処理制御部が正常起動したかどうかを判定し、複数の呼処理制御部30全てが起動条件を満たさない場合であっても、当該起動条件を満たした呼処理制御部30のみに呼処理制御を再開させる。 【0060】 下記表2は、呼処理制御部30内の各機能部のカードの起動枚数を示す。 【0061】 【表2】
【0062】 図3において、基地局がシステムリセットされ、再起動処理が開始される(S100)。これにより、基地局内の全機能部(カード)が再起動処理を開始し、呼処理制御部30の各機能部が正常に起動するごとに、呼処理制御部30の各機能部は、起動通知を保守監視制御部20に送信する。(S102)。 【0063】 保守監視制御部20は、複数の呼処理制御部30それぞれの各機能部(カード)から起動通知を受信すると、機能部毎の起動通知の数により、各呼処理制御部30の各機能部(カード)の起動枚数を決定する。そして、カード最小起動枚数に基づく起動条件により、呼処理制御部30が呼処理制御可能に起動したかどうか判定する(S120)。判定は、再起動処理開始から所定時間経過後に行い、当該時間経過するまでに受信した起動通知により起動枚数を決定する。 【0064】 例えば、周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30Xの各機能部すべての起動枚数が上記表2の最小起動枚数以上である場合、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが運用可能に正常に起動したと判定する。 【0065】 また、周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yの各機能部の少なくとも一つの起動枚数が上記表2の最小起動枚数未満の場合、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yが正常に起動しなかったと判定する。なんらかの不具合により呼処理制御部30Yの少なくとも一つの機能部の起動が遅れて、起動枚数に達しなかったと考えられ、当該機能部の異常が推定されるため、正常起動と判定しない。 【0066】 保守監視制御部20は、基地局内すべての呼処理制御部30の起動条件判定を行うと、そのうち起動条件を満たさない(正常起動と判定しない)呼処理制御部30に対して、アラームを通知し、動作停止を指示する(S106)。図3の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yにアラームを通知し、それにより、呼処理制御部30Yは動作を停止する。すなわち、呼処理制御を行わない。 【0067】 一方、保守監視制御部20は、基地局内すべての呼処理制御部30のうち起動条件を満たした(正常起動と判定した)呼処理制御部30の起動完了を上位装置100に通知する(S108)。図3の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが正常に起動した旨、上位装置100に通知する。 【0068】 正常起動した呼処理制御部30は、保守監視制御部20からアラームを受信せず、保守監視制御部20が当該呼処理制御部30の起動完了を上位装置100に通知すると、起動後、呼処理制御動作を再開する(S110)。 【0069】 また、保守監視制御部20は、起動条件判定により、正常に起動しなかった(起動条件を満たさなかった)と判定した呼処理制御部30について、その障害発生理由(図7の障害コード)を所定のメモリに保存し(S105)、さらに、上位装置100に通知する(S109)。 【0070】 図4は、本発明の実施の形態における基地局の第三の再起動処理を説明するシーケンス図である。図2と同様に、基地局には、複数の呼処理制御部30として、無線周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30X及び無線周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yが設けられている。 【0071】 第三の再起動処理では、呼処理制御部30が呼処理を再開するのに最低限必要な起動条件として、呼処理制御部30の各機能部の起動制限時間が設定される。あらかじめ正常起動時における各機能部の起動時間を測定しておき、測定した正常起動時間に所定のマージン時間を加えた起動制限時間を設定する。保守監視制御部20は、呼処理制御部30の各機能部が起動制限時間以内に起動した場合に、正常起動したと判定する。このように、各機能部の起動制限時間により、各呼処理制御部が正常起動したかどうかを判定し、複数の呼処理制御部30全てが起動条件を満たさない場合であっても、当該起動条件を満たした呼処理制御部30のみに呼処理制御を再開させる。 【0072】 下記表3は、呼処理制御部30内の各機能部の起動制限時間を示す。 【0073】 【表3】
【0074】 図4において、基地局がシステムリセットされ、再起動処理が開始される(S100)。これにより、基地局内の全機能部(全カード)が再起動処理を開始し、呼処理制御部30の各機能部が正常に起動するごとに、呼処理制御部30の各機能部は、起動通知を保守監視制御部20に送信する。(S102)。 【0075】 保守監視制御部20は、複数の呼処理制御部30それぞれの各機能部(カード)から起動通知を受信すると、再起動処理開始から起動通知受信までの時間を測定し、起動通知の受信時間から、各呼処理制御部30の各機能部(カード)の起動時間を決定する。そして、起動制限時間に基づく起動条件により、呼処理制御部30が運用可能に起動したかどうか判定する(S130)。 【0076】 例えば、周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30Xの各機能部すべての起動時間が上記表3の起動制限時間以内である場合、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが運用可能に正常に起動したと判定する。 【0077】 また、周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yの各機能部の少なくとも一つの起動時間が上記表3の起動制限時間を超えている場合、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yが正常に起動しなかったと判定する。なんらかの不具合により呼処理制御部30Yの少なくとも一つの機能部の起動が遅れて、起動枚数に達しなかったと考えられ、当該機能部の異常が推定されるため、正常起動と判定しない。 【0078】 保守監視制御部20は、基地局内すべての呼処理制御部30の起動条件判定を行うと、そのうち起動条件を満たさない(正常起動と判定しない)呼処理制御部30に対して、アラームを通知し、動作停止を指示する(S106)。図4の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yにアラームを通知し、それにより、呼処理制御部30Yは動作を停止する。すなわち、呼処理制御を行わない。 【0079】 一方、保守監視制御部20は、基地局内すべての呼処理制御部30のうち起動条件を満たした(正常起動と判定した)呼処理制御部30を上位装置100に通知する(S108)。図4の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが正常に起動した旨、上位装置100に通知する。 【0080】 正常起動した呼処理制御部30は、保守監視制御部20からアラームを受信しないので、起動後、呼処理制御動作を再開する(S110)。 【0081】 また、保守監視制御部20は、起動条件判定により、正常に起動しなかった(起動条件を満たさなかった)と判定した呼処理制御部30について、その障害発生理由(図7の障害コード)を所定のメモリに保存し(S105)、さらに、上位装置100に通知する(S109)。 【0082】 図5は、本発明の実施の形態における基地局の第四の再起動処理を説明するシーケンス図である。第四の再起動処理では、上述の第一乃至第三の再起動処理の組み合わせて、呼処理制御部30が正常に起動したかどうか判定する。図5では、基地局には、複数の呼処理制御部30として、無線周波数帯Xを取り扱う呼処理制御部30X、無線周波数帯Yを取り扱う呼処理制御部30Yが設けられている。 【0083】 図5に示されるように、各呼処理制御部30について、まず、第一の再起動処理における起動順序による起動条件を満たすかどうか判定し(S104)、当該起動順序に基づく起動条件を満たさない呼処理制御部がある場合は(S111)、続いて、第二の再起動処理におけるカード最小起動枚数に基づく起動条件を満たすかどうか判定し(S120)、当該カード最小起動枚数に基づく起動条件を満たさない呼処理制御部がある場合は(S121)、続いて第三の再起動処理における起動制限時間に基づく起動条件を満たすかどうか判定する(S130)。 【0084】 保守監視制御部20は、第一乃至第三の再起動処理すべての起動条件を満たさない呼処理制御部30に対して、アラームを通知し、動作停止を指示する(S106)。図5の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Yアラームを通知し、それにより、呼処理制御部30Yは動作を停止する。すなわち、呼処理制御部Yは、基地局から機能的に切り離される。 【0085】 一方、保守監視制御部20は、第一乃至第三の再起動処理のいずれか一つの起動条件を満たした呼処理制御部30を上位装置100に通知する(S108)。図5の例では、保守監視制御部20は、呼処理制御部30Xが正常に起動した旨、上位装置100に通知する。 【0086】 正常起動した呼処理制御部30は、保守監視制御部20からアラームを受信しないので、起動後、呼処理制御動作を再開する(S110)。 【0087】 また、保守監視制御部20は、起動条件判定により、正常に起動しなかった(起動条件を満たさなかった)と判定した呼処理制御部30について、その理由(図7の障害コード)を所定のメモリに保存し(S105)、さらに、上位装置100に通知する(S109)。 【0088】 図6は、一つの周波数帯に複数の呼処理制御部30が設けられている場合の再起動処理を示すシーケンス図である。図6では、基地局には、複数の呼処理制御部30として、無線周波数帯Xを取り扱う複数の呼処理制御部30X−1、30X−2が設けられている。同一の周波数帯の中に収容されるユーザの増大により呼処理制御部が増設される場合がある。 【0089】 保守監視制御部20は、同一周波数帯の呼処理を行う呼処理制御部30についても、一つのハードウエア装置(シェルフ)である呼処理制御部30単位で、上述の第一乃至第四の再起動処理のいずれかにおける起動条件判定を行い、動作許可/停止を制御する。各呼処理制御部30の起動状態は他の呼処理制御部30に依存せず、各呼処理制御部30の動作は他の呼処理制御部30の動作に影響を与えないので、シェルフ単位での処理が可能である。 【0090】 なお、図2乃至図5では、各周波数帯に対して設けられる呼処理制御部30は、一つであってもよいし、複数であってもよい。各周波数帯に対して複数の呼処理制御部30が設けられる場合は、図6に示すように、一つのハードウエア装置である呼処理制御部単位に再起動処理が実施されてもよいし、周波数帯単位で再起動処理が実施されてもよい。 【0091】 周波数単位で再起動処理が実施される場合は、保守監視制御部20は、各周波数帯の複数の呼処理制御部30に対して起動条件判定を行い、各周波数帯の複数の呼処理制御部30すべてが起動条件を満たしているかどうか判定し、満たしている場合は正常起動と判定する。 【図面の簡単な説明】 【0092】 【図1】本発明の実施の形態における基地局の構成例を示す図である。 【図2】本発明の実施の形態における基地局の第一の再起動処理を説明するシーケンス図である。 【図3】本発明の実施の形態における基地局の第二の再起動処理を説明するシーケンス図である。 【図4】本発明の実施の形態における基地局の第三の再起動処理を説明するシーケンス図である。 【図5】本発明の実施の形態における基地局の第四の再起動処理を説明するシーケンス図である。 【図6】一つの周波数帯に複数の呼処理制御部30が設けられている場合の再起動処理を示すシーケンス図である。 【図7】保守監視制御部20に記憶される障害コード表の例を示す図である。 【図8】上位装置100に記憶される障害コード表の例を示す図である。 【符号の説明】 【0093】 10:システムデータ記憶部、20:監視制御部、21:バス制御部、22:外部装置制御部、23:データベース部、24:ファイルメモリ部、25:制御部、30:呼処理制御部、31:バス制御部、32:プロトコル終端部、33:グローバルメモリ部、34:ベースバンド処理部、35:制御部、100:上位装置
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年6月28日(2006.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094514 【弁理士】 【氏名又は名称】林 恒徳
【識別番号】100094525 【弁理士】 【氏名又は名称】土井 健二
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| 【公開番号】 |
特開2008−11031(P2008−11031A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月17日(2008.1.17) |
| 【出願番号】 |
特願2006−177887(P2006−177887) |
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