トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 リモコン送信機
【発明者】 【氏名】山田 浩

【要約】 【課題】多機能・多用途型の赤外線LEDリモコン装置において、赤外光ビームの送信感度を保持しつつ、内蔵電池の消耗を抑制して電池寿命を延ばす。

【構成】本発明のリモコン送信機1は略縦長偏平形状をなし、その長軸方向先端部には、該長軸方向に向けて赤外光ビームを照射する第1のLED群41と、操作面3に対し略垂直上向きに赤外光ビームを照射する第2のLED群42とが配列される。そして、操作キーを押すと即時的に送出される即発信号は、上記第1のLED群41のみから送出される一方、送信機本体に内蔵されたタイマーに連動して予め設定した時刻に送出される遅発信号は上記第2のLED群42のみから送出される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機本体は、複数個の操作キーが配列された操作面を上向きにして平坦面上に定置しうる略縦長偏平形状をなし、
送信機本体の長軸方向先端部には、該長軸方向に向けて赤外光ビームを照射する第1のLED群と、上記操作面に対し略垂直赤外光ビームを照射する第2のLED群とを具備する信号照射部が設けられ、
操作キーを押すと即時的に送出される即発信号は、上記第1のLED群のみから送出される一方、
送信機本体に内蔵されたタイマーに連動して予め設定した時刻に送出される遅発信号は上記第2のLED群のみから送出されることを特徴とするリモコン送信機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、LEDから照射される赤外光ビームによって各種家電製品等を遠隔操作するリモコン送信機に関する。
【背景技術】
【0002】
各種家電製品、照明器具、視聴覚機器、エアコン等を遠隔操作するためのワイヤレスリモコン装置として、LED(発光ダイオード)から照射される赤外光ビームを利用した、いわゆる赤外線LEDリモコンが広く利用されている。
【0003】
かかるリモコン装置においては、通常、リモコン送信機本体の先端部付近にLEDが取り付けられるが、LEDから照射される赤外光ビームの射出角度を拡げて送信感度を高めるために、複数個のLEDを異なる方向に向けて配列する技術が既に提案されている。例えば特許文献1には、リモコン送信機の先端部に配した2個のLEDのうち、1個をリモコン送信機の操作面と平行に、他の1個を該操作面から斜め下向きに向けて、それらのLEDに同時に同じ信号を印加させて発光させることにより赤外光ビームを広範囲にわたって射出する構成が記載されている。かかる構成によれば、ユーザがリモコン送信機を操作するときの持ち方や姿勢がさまざまに変化しても、受信側の機器に対して赤外光ビームを届かせやすくすることができる。
【特許文献1】実公昭59−26679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リモコン送信機から送出される制御信号の種類には、例えば電源のON/OFFや運転モードの切替のように、操作キーを押すと即時的に送出される信号だけでなく、リモコン送信機自体に内蔵されたタイマーに連動して、予め設定した時刻になると自動的に送出される信号もある。本発明においては特にこれらを区別して、前者の信号を「即発信号」、後者の信号を「遅発信号」と呼ぶことにする。
【0005】
例えばエアコンや視聴覚機器は、通常、受信側の機器自体にタイマーが内蔵されている。そして、リモコン送信機側で運転動作の開始時刻や停止時刻を設定すると、その設定内容は受信側の機器に対して即時的に送出され、設定時刻になると受信側の機器に内蔵されたタイマー機能に基づいて所定の動作が行われる。したがって、この種のタイマー内蔵機器に対するリモコン送信機側からの信号は、基本的に即発信号のみで足りる。
【0006】
一方、受信側にタイマーを内蔵しない機器に対しては、リモコン送信機側で予約した設定内容は即時的には送出されず、リモコン送信機側に内蔵されたタイマー制御回路に記憶されて設定時刻の到来を待ち、設定時刻になった時点で送出される。このような遅発信号による制御方式は、本体にタイマーを内蔵しない照明器具等に採用されることが多い。この場合、リモコン送信機は、設定時刻になるまでの間、受信側の機器に対して赤外光ビームを好適に届かせ得るような場所、例えば機器直下のテーブル上などに置いておく必要がある。
【0007】
リモコン送信機を手に持った状態で即発信号を送出させる使用態様と、テーブルの上などに定置して設定時刻に遅発信号を送出させる使用態様とが、1台のリモコン送信機で併用される場合、それぞれの態様で赤外光ビームを射出すべき方向が異なる。上記従来のように複数個のLEDを異なる方向に向けて配列したリモコン送信機で広範囲に向けて赤外光ビームを照射させれば、上記した手持ち態様及び定置態様のいずれにも対応できるが、各態様において常に不必要な方向にも赤外光ビームを照射することになり、リモコン送信機に内蔵される電池の消耗を早めるという無駄を招く。
【0008】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、手持ち態様で送出される即発信号と、リモコン送信機に内蔵されたタイマーに連動して定置状態で送出される遅発信号の双方を利用し得るように構成された赤外線LEDリモコン送信機において、内蔵電池の消耗を抑制して電池寿命を延ばすことを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した目的を達成するため、本発明のリモコン送信機は、送信機本体が、複数個の操作キーが配列された操作面を上向きにして平坦面上に定置しうる略縦長偏平形状をなし、送信機本体の長軸方向先端部には、該長軸方向に向けて赤外光ビームを照射する第1のLED群と、上記操作面に対し略垂直に赤外光ビームを照射する第2のLED群とを具備する信号照射部が設けられ、操作キーを押すと即時的に送出される即発信号は、上記第1のLED群のみから送出される一方、送信機本体に内蔵されたタイマーに連動して予め設定した時刻に送出される遅発信号は上記第2のLED群のみから送出されることを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明は、リモコン送信機からの信号を、手持ち態様で送出される即発信号と、定置態様で送出される遅発信号とに区別して、赤外光ビームの照射方向を切り替えるように構成したものである。照明器具の点灯/消灯/調光や、動作の開始/停止などのように、受信側の機器に対して即時的な動作を要求する即発信号は、リモコン送信機を手に持って操作キーを押すとただちに、第1のLED群から送信機本体の長軸方向に向けて送出される。また、一定時間経過後に照明を点灯または消灯させるなど、送信機本体に内蔵されたタイマーに連動して設定時刻に所定の動作を要求する遅発信号は、リモコン送信機をテーブルの上などに定置した状態で、第2のLED群から上向きに送出される。このように、信号の送出タイミングに応じて赤外光ビームの照射方向を切り替えれば、送信感度を保持しつつ、不必要な方向への照射を減らして消費電力を節約し、内蔵電池の消耗を抑えることができる。
【0011】
なお、本発明にかかる送信機本体について「略縦長偏平形状」とは、操作面を正面に見たときの送信機本体の外形寸法比率が、長さ>幅>厚さとなり、長さ方向の辺と幅方向の辺とによって囲まれた最も広い面の一面に操作面が設けられる形状をいうものとする。
【0012】
また、第1及び第2のLED群は、それぞれ複数個のLEDからなるものに限らず、1個だけのLEDからなるものを包含する。
【発明の効果】
【0013】
上述のように構成される本発明のリモコン送信機は、手持ち態様で送出される即発信号か、定置態様で送出される遅発信号かによって、赤外光ビームの照射方向を送信機の長軸方向か上向きかに切り替えるように構成されるので、送信感度を保持しつつ、不必要な方向への照射を無くして消費電力を節約することができ、内蔵電池の寿命を延ばすのに寄与する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0015】
図1〜図2は本発明の実施形態にかかるリモコン送信機を示す。図1は操作面を正面に見たリモコン送信機の正面図、図2は左側面図である。
【0016】
例示のリモコン送信機1は、単数または複数個の照明器具を遠隔制御するためのものである。送信機本体2は縦に細長い形状をなし、正面側が操作面3となされ、長軸方向先端部が信号照射部4となされている。信号照射部4は、透光性カバー43により覆われ、その内側には2組のLED群41、42が配列されている。第1のLED群41は、送信機本体2の長軸方向に向けて赤外光ビームを照射するように配置された3個のLEDにより構成される。また、第2のLED群42は、操作面3に対し略垂直上向きに赤外光ビームを照射するように配置された4個のLEDにより構成されている。
【0017】
操作面3には、受信側の照明器具を選択して切り替えるチャンネルスイッチ51と、液晶ディスプレイ52と、複数個の操作キーとが配列されている。操作面3の中央付近には、照明を消灯させる消灯キー61と、照明を点灯させ、明るさを段階的に切り替える点灯/順送りキー62とが配置されている。これら消灯キー61及び点灯/順送りキー62による入力操作は、即発信号に変換され、上記第1のLED群41から送信機本体2の長軸方向に向け、ただちに送出される。
【0018】
このリモコン送信機1は図示しないタイマー制御回路を内蔵しており、リモコン送信機1側のタイマー設定操作によって、照明器具を所定の時刻に点灯または消灯させうるように構成される。時キー71と分キー72は、タイマー設定時に時分値を選択するためのキーである。表示キー73はタイマー設定時に液晶ディスプレイ52に所定事項を表示させるキーであり、決定キー74はタイマー設定時の選択内容を確定させるキーである。ONタイマーキー75は、タイマーで設定された時刻における自動点灯予約を有効にし、OFFタイマーキー76は、タイマーで設定された時刻における自動消灯予約を有効にする。おやすみキー77は、例えば30分、1時間など予め設定された所定時間経過後の自動消灯予約を有効にする。そして、これらタイマー機能を有効化するための各操作キー(75〜77)による入力操作は、遅発信号として、すべて上記第2のLED群42のみから設定時刻に送出される。
【0019】
こうして、図3に示すように、手持ち態様で送出される即発信号は送信機本体2の長軸方向に向けてただちに送出され、タイマーに連動する遅発信号は、テーブルなどに定置された送信機本体2から略垂直上向きに送出される。こうして、信号の種類に応じ発光するLED群を切り替えて赤外光ビームの照射方向を変更することにより、送信感度を保持しつつ、不必要な方向への照射を無くして消費電力を節約し、内蔵電池の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施形態に係るリモコン送信機の正面図である。
【図2】上記リモコン送信機の左側面図である。
【図3】本発明のリモコン送信機の使用態様を示す説明図である。
【符号の説明】
【0021】
1 リモコン送信機
2 送信機本体
3 操作面
4 信号照射部
41 第1のLED群
42 第2のLED群
【出願人】 【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100075502
【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗


【公開番号】 特開2008−11013(P2008−11013A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−177696(P2006−177696)