| 【発明の名称】 |
線路断続用接点遮断装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】本田 登志哉
【氏名】竹中 武史
【氏名】高木 稔
【氏名】上保 貞一郎
【氏名】長谷川 仁
|
| 【要約】 |
【課題】既設交換機に複数のコネクタが用いられて接続された複数の線路についての線路切断を、既設交換機からの複数のコネクタの抜去を必要とすることなく、作業性が良好とされるもとで、極めて容易かつ確実に行うことができるものとする。
【構成】正面側矩形平板状部53とその長手方向の両端部に夫々近接した位置において相互対向する側方平板状部55,56とを有した支持部材51と、正面側矩形平板状部における側方平板状部間となる部分に、所定の間隔をおき、各々が微少変位可能とされて植立された複数の接点遮断片部材52とを備え、側方平板状部もしくはそれに設けられた係合部材が線路断続装置に係合し、複数の接点遮断片部材が線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合する状態をもって、支持部材が線路断続装置に装着されるとき、複数の接点遮断片部材が複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 矩形平板状部と該矩形平板状部の長手方向の両端部に夫々近接した位置において相互対向する第1及び第2の平板状部とを有した支持部材と、 上記矩形平板状部における上記第1の平板状部と上記第2の平板状部との間となる部分に、所定の間隔をおき、かつ、各々が微少変位可能とされて植立された複数の接点遮断片部材と、 を備えて構成され、 上記第1及び第2の平板状部もしくは該第1及び第2の平板状部の少なくとも一方に設けられた係合部材が線路断続装置に係合し、上記複数の接点遮断片部材が上記線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合する状態をもって、上記支持部材が上記線路断続装置に装着されるとき、上記複数の接点遮断片部材が、上記複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせることを特徴とする線路断続用接点遮断装置。 【請求項2】 上記複数の接点遮断片部材が、各々が全体として上記矩形平板状部の長手方向に略直交する方向に伸びるものとされたもとで、順次略平行に並ぶ状態をもって、上記矩形平板状部の長手方向に配列配置されることを特徴とする請求項1記載の線路断続用接点遮断装置。 【請求項3】 上記複数の接点遮断片部材の夫々が、上記矩形平板状部の長手方向に略直交する方向に配列配置された複数の短冊状部を有することを特徴とする請求項2記載の線路断続用接点遮断装置。 【請求項4】 上記複数の接点遮断片部材が、相互隣接する2個づつ、一体化されることを特徴とする請求項2または3記載の線路断続用接点遮断装置。 【請求項5】 上記支持部材における上記第1及び第2の平板状部の少なくとも一方の近傍に、上記線路断続装置に弾性係合して、上記支持部材に上記線路断続装置に対する仮装着状態をとらせるばね部材が設けられることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の線路断続用接点遮断装置。 【請求項6】 上記第1及び第2の平板状部の少なくとも一方に、上記線路断続装置に設けられた突出部に係合して、上記支持部材の上記線路断続装置からの離脱を防止する環状部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の線路断続用接点遮断装置。 【請求項7】 上記第1及び第2の平板状部に、該第1及び第2の平板状部を相互連結するとともに該第1及び第2の平板状部に対して回動可能とされた細長係合部材が設けられ、上記支持部材が上記線路断続装置に仮装着されるとき、上記細長係合部材が、上記線路断続装置に係合せしめられて、上記支持部材の上記線路断続装置からの離脱を防止することを特徴とする請求項1,2または3記載の線路断続用接点遮断装置。 【請求項8】 上記支持部材に、上記複数の接点遮断片部材の上記線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に対する係合状態を目視確認可能とするインジケータが設けられることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の線路断続用接点遮断装置。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本願の特許請求の範囲に記載された発明は、電話交換機に付随して設置される保安器等に備えられる線路断続用接点に遮断状態をとらせる線路断続用接点遮断装置に関する。 【背景技術】 【0002】 電話交換局に設置される電話交換機は、設置後の種々の事情に応じて、既設のものから新設のものへと切り替えられる更改が適宜行われる。斯かる電話交換機の更改が行われるにあたっては、既設の電話交換機(既設交換機)に加えて新設の電話交換機(新設交換機)を用意したもとで、両交換機の夫々をジャンパー線によって加入者側線路に繋がる端子盤に接続する二重ジャンパー線方式が採用されることが多い(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。 【0003】 電話交換局内における電話交換機の更改に際して二重ジャンパー線方式が採用される場合には、例えば、図26に示されるように、加入者側線路11に接続された端子盤12と既設保安器13とが第1のジャンパー線14によって連結されるとともに、端子盤12と新設保安器15とが第2のジャンパー線16によって連結される。既設保安器13は、局内線路17を通じ、コネクタ18を介して既設交換機19が接続されている。そして、新設保安器15が、局内線路20を通じ、コネクタ21を介して新設交換機22に接続される。既設保安器13及び新設保安器15の夫々は、所謂、雷避けの機能等を果たすべく設置される。 【0004】 第1のジャンパー線14,第2のジャンパー線16,局内線路17,コネクタ18,局内線路20及びコネクタ21の各々は、実際には複数個が配されるが、図26においては簡略化されて示されている。 【0005】 既設保安器13は、例えば、図27に示されるような外観を有した装置とされ、各々が線路を断続することができるものとされる複数の線路断続用接点を内蔵している。それらの複数の線路断続用接点は、それに夫々対応して設けられた複数の制御孔が外部に臨むものとして配列されて成る、制御孔部25を通じた制御に応じて、接続状態と遮断状態とを選択的にとることができる。 【0006】 既設保安器13における複数の線路断続用接点の夫々は、例えば、図28において接点26として等価回路的に示されるように、第1のジャンパー線14に連結された接触子27と局内線路17に連結された接触子28とが相互接触して、接続状態をとるものとされる。それにより、第1のジャンパー線14と局内線路17とが連結され、線路が開通状態におかれる。 【0007】 新設保安器15も、既設保安器13と同様に構成されて、例えば、図27に示されるような外観を有した装置とされる。しかしながら、新設保安器15の場合には、例えば、図29に示されるように、それに設けられた、既設保安器13における複数の制御孔部25に相当する複数の制御孔部29の夫々に、コンデンサ・抵抗付断線片(CR付断線片)30が装着される。 【0008】 CR付断線片30は、例えば、図30に示されるように、絶縁材料で形成された本体部31とそれから突出する差込部32とを有して構成される。差込部32には、配列配置された複数の短冊状部33が形成されている。そして、各短冊状部33には、図30における上面部と下面部とに、絶縁基板を挟んで対向する電極部34aと電極部34bとが設けられている。また、差込部32には、接地端子部35も設けられている。 【0009】 一方、CR付断線片30の本体部32には、差込部32に設けられた接地端子部35及び各短冊状部33に設けられた電極部34a及び34bに接続された、コンデンサと抵抗素子とを含んで構成されるフィルタ回路が内蔵されている。 【0010】 新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29の夫々へのCR付断線片30の装着は、CR付断線片30に形成された複数の短冊状部33が制御孔部29を成す複数の制御孔に夫々差し込まれることにより行われる。そして、図29に示されるように、新設保安器15における複数の制御孔部29に夫々装着された複数のCR付断線片30にあっては、それらの各々の接地端子部35が、接地接続部材40及びそれらを連結する鰐口付リード線41を通じて接地される。鰐口付リード線41が有する鰐口41aは、例えば、新設保安器15における接地電位が与えられたシャーシに係合するものとされる。 【0011】 制御孔部29を成す制御孔に差し込まれた短冊状部33は、新設保安器15に内蔵された線路断続用接点の夫々に遮断状態をとらせる。その際、新設保安器15における複数の線路断続用接点の夫々は、例えば、図31において接点36として等価回路的に示されるように、第2のジャンパー線16に連結された接触子37と局内線路20に連結された接触子38とを有したものとされる。そして、図31において等価回路的に示されるように、CR付断線片30は、その差込部32に形成された短冊状部33を、接点36の接触子37と接触子38との間に入り込ませ、電極部34aを接触子37に接触させるとともに、電極部35aを接触子38に接触させる。それにより、接触子37と接触子38とが互いに離隔させられて、接点36が遮断状態をとるものとされる。その結果、新設保安器15における複数の線路断続用接点の夫々が遮断状態とされて、第2のジャンパー線16と局内線路20とが切断されて、線路が切断状態におかれる。 【0012】 このとき、CR付断線片30にあっては、電極部34aと電極部34bとの間に、本体部31内においてコンデンサ42,抵抗素子43及びコンデンサ44により構成されるフィルタ回路が接続されており、このフィルタ回路は接地端子部35にも接続されている。それにより、接点36の接触子37と接触子38とは、直流的には遮断されているが、交流的にはコンデンサ42,抵抗素子43及びコンデンサ44により構成されるフィルタ回路を介して連結されている。 【0013】 従って、新設保安器15における複数の線路断続用接点の夫々が、直流的には遮断されているが、交流的にはCR付断線片30に内蔵されたフィルタ回路を介して連結されていることになり、その結果、第2のジャンパー線16と局内線路20とが、直流的には遮断されるが、交流的にはCR付断線片30に内蔵されたフィルタ回路介して連結されることになる。 【0014】 上述のようにして、図26に示されるような、二重ジャンパー線方式による接続関係が形成される場合、それが適正に構成されているか否かを検知するためのテストが行われる。そして、斯かるテストは、例えば、既設交換機19→コネクタ18→既設保安器13→端子盤12→新設保安器15→コネクタ21→新設交換機22という経路に、所定の周波数を有した交流テスト信号を流して行われる。その際、新設保安器15における複数の線路断続用接点の夫々が、直流的には遮断されるが、交流的にはCR付断線片30に内蔵されたフィルタ回路介して連結されていることにより、交流テスト信号がCR付断線片30に内蔵されたフィルタ回路通じて、新設保安器15における複数の線路断続用接点を通過することができる。また、その際、CR付断線片30に内蔵されたフィルタ回路よって、交流テスト信号以外のノイズ成分が抑圧される。 【0015】 図26に示されるような、二重ジャンパー線方式による接続関係が形成され、それが適正に構成されていることがテストによって検知されると、既設交換機19を新設交換機22に切り替える電話交換機の更改が行われる。この更改にあたっては、従来、以下のような作業を行っている。 【0016】 先ず、既設交換機19から複数のコネクタ18を抜去し、既設交換機19についての線路切断を行う。既設交換機19には、既設保安器13からの、例えば、128線路の局内線路17が、複数のコネクタ18を介して接続され、一つのコネクタ18の各々は、例えば、8線路を一括して既設交換機19に接続するものとされる。それにより、各コネクタ18を抜去する毎に、例えば、8線路の線路切断を行えることになる。 【0017】 次に、図29に示されるように新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29に夫々装着された複数のCR付断線片30について、それらの各々における接地端子部35から、それに接続された接地接続部材40を取り外す。さらに、複数の接地接続部材40を連結する鰐口付リード線41に備えられた鰐口41aを、新設保安器15のシャーシから外す。新設保安器15には、例えば、制御孔部29が32個配列配置されて設けられており、それらに32個のCR付断線片30が夫々装着されている。従って、例えば、32個のCR付断線片30の各々の接地端子部35から、合計32個の接地接続部材40を外すことになる。 【0018】 続いて、新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29に夫々装着された複数のCR付断線片30の夫々を、制御孔部29から抜去し、それにより、新設保安器15に内蔵された複数の線路断続用接点の夫々に接続状態をとらせる。その際には、各線路断続用接点は、例えば、図31において接点36として等価回路的に示されるものとされるもとで、第2のジャンパー線16に連結された接触子37と局内線路20に連結された接触子38とが相互接触する状態におかれる。その結果、新設保安器15に、例えば、128線路が新設保安器15を介して接続され、線路が開通されることになって、既設交換機19を新設交換機22に切り替える電話交換機の更改が完了する。 【0019】 【特許文献1】特開平6−225004号公報(第2,3頁、図1) 【特許文献2】特開平2005−333214号公報(第5,6頁、図1) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0020】 上述のような従来の既設交換機を新設交換機に切り替える電話交換機の更改にあっては、その初期段階での、既設交換機から複数のコネクタを抜去し、既設交換機についての線路切断を行う作業が、作業者に極めて大なる負担を課すものとなるという問題がある。 【0021】 その理由の一つは、通常、既設交換機に対する複数の局内線路の接続状態が確実に維持されるようにすべく、複数の局内線路を既設交換機に連結する複数のコネクタは、既設交換機に堅固に差し込まれた状態におかれて、複数のコネクタの夫々が、既設交換機からの抜去が極めて行い難くいものとされ、また、既設交換機における複数のコネクタが差し込まれた部分の周囲の作業スペースは、通常、比較的狭いものとされるので、複数のコネクタの既設交換機からの抜去は、作業性が著しく悪いもとで行われる作業となってしまうことである。 【0022】 さらに、他の理由は、既設交換機19には、例えば、128線路の局内線路が、複数のコネクタを介して接続されており、それに対して、各コネクタを抜去する毎に、例えば、8線路の線路切断を行えることになるので、128線路の局内線路の全部についての線路切断を行うためには、例えば、16個とされる多数のコネクタを抜去しなければならず、それゆえ、複数のコネクタの既設交換機からの抜去には、比較的長い作業時間が必要とされることである。 【0023】 斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、既設交換機を新設交換機に切り替える電話交換機の更改にあたって、既設交換機に複数のコネクタが用いられて接続された複数の線路についての線路切断を、既設交換機からの複数のコネクタの抜去を必要とすることなく、作業性が良好とされるもとで、極めて容易かつ確実に行うことができることになる線路遮断用接点遮断装置を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0024】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項8までのいずれかに記載された発明(以下、本願発明という。)に係る線路断続用接点遮断装置は、矩形平板状部とその矩形平板状部の長手方向の両端部に夫々近接した位置において相互対向する第1及び第2の平板状部とを有した支持部材と、矩形平板状部における第1の平板状部と第2の平板状部との間となる部分に、所定の間隔をおき、かつ、各々が微少変位可能とされて植立された複数の接点遮断片部材とを備えて構成され、第1及び第2の平板状部もしくはそれらのうちの少なくとも一方に設けられた係合部材が線路断続装置に係合し、複数の接点遮断片部材が線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合する状態をもって、支持部材が線路断続装置に装着されるとき、複数の接点遮断片部材が、複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせるものとされる。 【0025】 上述のように構成される本願発明に係る線路断続用接点遮断装置は、例えば、二重ジャンパー線方式による接続関係が形成されるもとで行われる既設交換機を新設交換機に切り替える電話交換機の更改に際して、既設交換機に付随して設置される保安器等に備えられる複数の線路断続用接点に遮断状態をとらせるべく用いられる。その際、本願発明に係る線路断続用接点遮断装置は、複数の接点遮断片部材が植立された矩形平板状部を有した支持部材が、複数の線路断続用接点が設けられた保安器等の線路断続装置に、複数の接点遮断片部材が複数の線路断続用接点に夫々係合する状態をもって装着される。このような支持部材の線路断続装置への装着は、作業性が良好とされるもとで極めて容易に行われる。そして、支持部材が線路断続装置に装着されることにより、複数の接点遮断片部材が複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせる。 【0026】 支持部材には、矩形平板状部の長手方向の両端部に夫々近接した位置において相互対向する第1及び第2の平板状部も備えられており、複数の接点遮断片部材は、矩形平板状部における第1の平板状部と第2の平板状部との間となる部分に、所定の間隔をおき、かつ、各々が微少変位可能とされて植立されている。そして、第1及び第2の平板状部は、支持部材が線路断続装置に装着されるとき、線路断続装置に係合して、支持部材の線路断続装置への確実な装着に寄与する。また、複数の接点遮断片部材の各々が、微少変位可能とされていることにより、支持部材の線路断続装置への装着にあたり、複数の接点遮断片部材の複数の線路断続用接点との係合が円滑に行われる。 【発明の効果】 【0027】 前述の本願発明に係る線路断続用接点遮断装置によれば、支持部材を線路断続装置に装着するだけで、それに設けられた複数の接点遮断片部材により、線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせることができる。従って、線路断続装置が、二重ジャンパー線方式による接続関係が形成されるもとで行われる既設交換機を新設交換機に切り替える電話交換機の更改にあたり、既設交換機に付随して設置される保安器等とされるときには、その保安器等に設けられた複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせることにより、既設交換機に複数のコネクタが用いられて接続された複数の線路についての線路切断を行うことができる。 【0028】 即ち、本願発明に係る線路断続用接点遮断装置によれば、二重ジャンパー線方式による接続関係が形成されるもとで行われる既設交換機を新設交換機に切り替える電話交換機の更改に際して、既設交換機に複数のコネクタが用いられて接続された複数の線路についての線路切断を、既設交換機からの複数のコネクタの抜去を必要とすることなく、作業性が良好とされるもとで、極めて容易かつ確実に行うことができることになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0029】 本願発明を実施するための最良の形態は、以下に述べられる本願発明についての実施例をもって説明される。 【実施例1】 【0030】 図1(斜視図),図2(斜視図),図3(正面図),図4(平面図),図5(側面図)及び図6(側面図)は、本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す。 【0031】 図1〜図6に示される例は、例えば、金属板材料によって形成された支持部材51と、絶縁体材料によって形成された複数の接点遮断片部材52とを備えている。支持部材51は、正面側矩形平板状部53とそれに対向する背面側平板状部54とを有している。背面側平板状部54には、その長手方向の両端部から夫々屈曲して伸びる側方平板状部55及び56が一体に設けられている。側方平板状部55及び56は、正面側矩形平板状部53の長手方向の両端部に夫々近接した位置において相互対向する。 【0032】 複数の接点遮断片部材52は、支持部材51における正面側矩形平板状部53における側方平板状部55と側方平板状部56との間となる部分に、所定の間隔をおき、かつ、各々が微少変位可能とされて植立されている。ここで言う、複数の接点遮断片部材52の各々についての、微少変位可能とされて植立されている状態とは、複数の接点遮断片部材52の各々が、正面側矩形平板状部53に、所謂、“ガタツキ”をもって植立されている状態を意味している。また、複数の接点遮断片部材52の各々は、全体として正面側矩形平板状部53の長手方向に略直交する方向に伸びるものとされており、それが伸びる方向、即ち、正面側矩形平板状部53の長手方向に略直交する方向に配列配置された複数の短冊状部57を有している。そして、複数の接点遮断片部材52は、順次略平行に並ぶ状態をもって、正面側矩形平板状部53の長手方向に配列配置されている。 【0033】 また、図3及び図4に示されるように、複数の接点遮断片部材52は、相互隣接する2個ずつ一体化されている。但し、複数の接点遮断片部材52の夫々が単独で独立していてもよいことは勿論である。 【0034】 支持部材51における側方平板状部55には、矩形環状部58が設けられており、また、支持部材51における側方平板状部56にも、矩形環状部59が設けられている。さらに、支持部材51における側方平板状部55の近傍となる部分に、ばね部材60が設けられており、また、支持部材51における側方平板状部56の近傍となる部分にも、ばね部材61が設けられている。なお、矩形環状部58及び59については、それらのうちのいずれか一方のみが設けられることが考えられ、同様に、ばね部材60及び61についても、それらのうちのいずれか一方のみが設けられることが考えられる。 【0035】 さらに、支持部材51には、支持部材51の状態を示すインジケータ62も、複数箇所に設けられている。これらのインジケータ62の作用については、後述される。なお、インジケータ62は、複数箇所にではなく、一箇所にだけ設けられてもよく、さらには、設けられなくてもよい。 【0036】 このように構成される図1〜図6に示される例は、例えば、前述の図26に示される二重ジャンパー線方式による接続関係が形成されたもとで行われる、既設交換機19を新設交換機22に切り替える電話交換機の更改に適用される。斯かる適用のもとでは、図1〜図6に示される例は、線路断続装置である前述の既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点の夫々に遮断状態をとらせ、それにより既設交換機19に複数のコネクタ18を介して接続された複数の線路についての線路切断を行うべく用いられる。 【0037】 その際には、図1〜図6に示される例は、先ず、図7に示されるように、支持部材51における正面側矩形平板状部53に植立された複数の接点遮断片部材52を、既設保安器13に設けられた複数の制御孔部25に対向させる位置に配される。その後、支持部材51が、既設保安器13に向けて移動せしめられ、正面側矩形平板状部53を既設保安器13に近接もしくは当接させるものとされる。その際、正面側矩形平板状部53に植立された複数の接点遮断片部材52の夫々は、既設保安器13に設けられた複数の制御孔部25のうちの対応するものに係合する。 【0038】 複数の接点遮断片部材52の夫々の、複数の制御孔部25のうちの対応するものとの係合は、複数の接点遮断片部材52の夫々に設けられた複数の短冊状部57が、複数の制御孔部25のうちの対応するものを成す複数の制御孔に夫々差し込まれることにより行われる。このような、複数の接点遮断片部材52の夫々の複数の制御孔部25のうちの対応するものとの係合、即ち、複数の接点遮断片部材52の夫々に設けられた複数の短冊状部57の、複数の制御孔部25のうちの対応するものを成す複数の制御孔への差し込みは、複数の接点遮断片部材52の夫々が、正面側矩形平板状部53に、所謂、“ガタツキ”をもって植立されていて、微少変位可能とされていることにより、各制御孔部25を成す複数の制御孔の位置が固定されたもとにおいても、円滑に行われる。 【0039】 制御孔部25を成す複数の制御孔に夫々差し込まれた複数の短冊状部57の各々は、既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点のうちの各制御孔に対応するものに、遮断状態をとらせる。その際、既設保安器13における複数の線路断続用接点の夫々は、例えば、図9において接点26として等価回路的に示されるように、第1のジャンパー線14に連結された接触子27と局内線路17に連結された接触子28とを有したものとされるが、斯かる接触子27と接触子28とが、それらの間に接点遮断片部材52に設けられた短冊状部57が差し込まれることにより、互いに離隔させられて、接点26が遮断状態をとるものとされる。その結果、既設保安器13における複数の線路断続用接点の夫々が遮断状態とされて、第1のジャンパー線14と局内線路17とが切断されて、図26に示される如くの既設交換機19に複数のコネクタ18を介して接続された複数の線路が、切断状態におかれる。 【0040】 従って、複数の接点遮断片部材52の夫々が複数の制御孔部25のうちの対応するものに係合する際には、複数の接点遮断片部材52が既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合する状態を生じさせることになる。 【0041】 また、このとき、支持部材51に設けられた側方平板状部55及び56が、既設保安器13における相互対向する端面部13a及び13bに夫々係合する。斯かる側方平板状部55及び56の端面部13a及び13bへの係合は、支持部材51の既設保安器13への確実な装着に寄与する。 【0042】 そして、側方平板状部55及び56が既設保安器13における端面部13a及び13bに係合するときには、側方平板状部55に設けられた矩形環状部58が、既設保安器13に設けられた端面部13a側に突出する突出部13cに係合し、また、支持部材51における側方平板状部55の近傍となる部分に設けられたばね部材60が、突出部13cに当接係合する。同様に、側方平板状部56に設けられた矩形環状部59が、既設保安器13に設けられた端面部13b側に突出する突出部13dに係合し、また、支持部材51における側方平板状部56の近傍となる部分に設けられたばね部材61が、突出部13dに当接係合する。 【0043】 なお、矩形環状部58及び59のうちのいずれか一方のみが設けられ、また、ばね部材60及び61のうちのいずれか一方のみが設けられる場合には、矩形環状部58及び59のうちのいずれか一方が、突出部13c及び13dのうちのいずれか一方に係合し、また、ばね部材60及び61のうちのいずれか一方が、突出部13c及び13dのうちのいずれか一方に当接係合する。 【0044】 これよりして、支持部材51は、側方平板状部55及び56が既設保安器13における端面部13a及び13bに夫々係合し、複数の接点遮断片部材52が既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合する状態をもって、図8に示されるように、既設保安器13に装着されることになる。そして、支持部材51が既設保安器13に適正に装着されると、支持部材51に設けられたインジケータ62が、複数の接点遮断片部材52の既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点に対する適正な係合を、目視確認できるようにすべく、例えば、位置の変化,色の変化等をもって示す。 【0045】 斯かる際における支持部材51の既設保安器13への装着は、作業性が良好とされるもとで極めて容易に行うことができるものとされる。そして、このようにして支持部材51が既設保安器13に装着されることにより、複数の接点遮断片部材52が、既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点に一括して遮断状態をとらせ、図26に示される如くの既設交換機19に複数のコネクタ18を介して接続された複数の線路についての線路切断を生じさせる。 【0046】 図1〜図6に示される例を、図7に示されるように、支持部材51における正面側矩形平板状部53に植立された複数の接点遮断片部材52が、既設保安器13に設けられた複数の制御孔部25に対向するものとなる状態から、図8に示されるように、支持部材51が、正面側矩形平板状部53を既設保安器13に近接もしくは当接させて、既設保安器13に装着される状態に移行させるにあたり、支持部材51に、既設保安器13に装着される状態に先立って、既設保安器13に対する仮装着状態をとらせることもできる。 【0047】 支持部材51が既設保安器13に対する仮装着状態をとるときには、支持部材51における側方平板状部55に設けられた矩形環状部58が、既設保安器13に設けられた端面部13a側に突出する突出部13cに係合し、また、支持部材51における側方平板状部55の近傍となる部分に設けられたばね部材60が、突出部13cに当接係合するとともに、側方平板状部56に設けられた矩形環状部59が、既設保安器13に設けられた端面部13b側に突出する突出部13dに係合し、また、支持部材51における側方平板状部56の近傍となる部分に設けられたばね部材61が、突出部13dに当接係合するが、支持部材51における正面側矩形平板状部53に植立された複数の接点遮断片部材52の夫々は、既設保安器13に設けられた複数の制御孔部25のうちの対応するものに、近接はするが、係合しない位置におかれる。 【0048】 このとき、突出部13cに当接係合するばね部材60及び突出部13dに当接係合するばね部材61が、支持部材51に既設保安器13に対する仮装着状態をとらせる役割を果たす。また、突出部13cに係合する矩形環状部58及び突出部13dに係合する矩形環状部58は、支持部材51の既設保安器13からの離脱を防止する役割を果たす。 【0049】 支持部材51を既設保安器13に装着する作業は、例えば、図10に示される装着ツール65が用いられて行われる。装着ツール65は、一対のハンドル部66とそれらに連結された一対の挟持部67とを備えている。 【0050】 装着ツール65が用いられる際には、図11に示されるように、支持部材51が既設保安器13に対する仮装着状態をとるものとされたもとで、既設保安器13と支持部材51との両者が装着ツール65の一対の挟持部67によって挟まれる。そして、装着ツール65の一対のハンドル部66が操作されて、既設保安器13に対する仮装着状態をとるものとされた支持部材51が、既設保安器13に向けて押し付けられる。それにより、図12に示されるように、支持部材51が、側方平板状部55及び56が既設保安器13における端面部13a及び13bに夫々係合し、複数の接点遮断片部材52が既設保安器13に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合する状態をもって、既設保安器13に装着される。 【0051】 また、既設保安器13に装着された支持部材51を既設保安器13から離脱させる作業は、例えば、図13に示される離脱ツール68が用いられて行われる。離脱ツール68は、ハンドル部69とそれに連結された板状部材70とを備えており、板状部材70には一対の差込み係合部71が設けられている。 【0052】 離脱ツール68が用いられる際には、図14に示されるように、離脱ツール68が、それに設けられた一対の差込み係合部71を、既設保安器13に装着された支持部材51に設けられた一対の透孔72に夫々対向させる位置に配される。そして、離脱ツール68が、支持部材51に向けて動かされ、図15に示されるように、それにおける一対の差込み係合部71が既設保安器13に装着された支持部材51における一対の透孔72に夫々差し込まれた状態とされる。 【0053】 その後、離脱ツール68におけるハンドル部69が操作されて、例えば、梃子の原理を利用して支持部材51を移動させる動作が行われ、それにより、既設保安器13に装着された支持部材51が既設保安器13から離脱せしめられる。 【0054】 上述のようにして、図1〜図6に示される例が備える支持部材51が図26に示される既設保安器13に装着されて、図26に示される既設交換機19に複数のコネクタ18を介して接続された複数の線路についての線路切断を生じさせるとき、図26に示される新設保安器15は、例えば、図16に示されるように、それに設けられた複数の制御孔部29の夫々に、CR付断線片75が装着されたものとされる。 【0055】 CR付断線片75は、例えば、図17に示されるように、絶縁材料で形成された本体部76とそれから突出する差込部77とを有している。これらの本体部76及び差込部77は、前述の図30に示されるCR付断線片30における本体部31及び差込部32と同様に構成されたものとされる。本体部76には、貫通孔78が形成されており、また、差込部77には、図30に示される差込部32に形成されている複数の短冊状部33に相当する、配列配置された複数の短冊状部79が形成されている。 【0056】 さらに、CR付断線片75にあっては、差込部77に設けられた一対の接地端子部80を相互連結する接地ばね部材81が備えられている。接地ばね部材81は、金属等の導電材料をもって形成されて本体部76に接触するものとされており、本体部76に形成された貫通孔78に対応する部分が屈曲部とされている。 【0057】 このようなCR付断線片75が新設保安器15に対して果たす役割は、前述の図30に示されるCR付断線片30が新設保安器15に対して果たす役割と同様ある。 【0058】 そして、図16に示されるように、新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29に夫々装着された複数のCR付断線片75には、各々の本体部76に形成された貫通孔78に接地連結棒部材82が差し込まれる。差し込まれた接地連結棒部材82は、複数のCR付断線片75の夫々に備えられた接地ばね部材81に、その屈曲部において押圧接触する。それにより、接地連結棒部材82は、新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29に夫々装着された複数のCR付断線片75に対して、共通接地連結部としての役割を果たす。 【0059】 接地連結棒部材82には、金属等の導電材料をもって形成された延長ワイヤー部材83が連結されている。延長ワイヤー部材83の一端には環状係合部83aが設けられており、環状係合部83aは、例えば、新設保安器15における接地電位が与えられたシャーシに係合するものとされる。それにより、複数のCR付断線片75についての接地接続がなされる。 【0060】 図18及び図19は、図17に示されるCR付断線片75に代えて、図29に示される新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29に装着することができるCR付断線片85を示す。このCR付断線片85は、図17に示されるCR付断線片75の2個を一体化したものに相当し、本体部86とそれから突出する一対の差込部87とを有している。本体部86には、貫通孔88が形成されており、また、各差込部87には、図17に示される差込部77に形成されている複数の短冊状部79に相当する、配列配置された複数の短冊状部89が形成されている。 【0061】 さらに、CR付断線片85にあっては、各差込部89に設けられた一対の接地端子部を相互連結する接地ばね部材90が一対備えられている。一対の接地ばね部材90の夫々は、金属等の導電材料をもって形成されて、その一部が本体部86に形成された貫通孔88内を通るものとされている。 【0062】 このようなCR付断線片85は、新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29のうちの相互隣接する2個に装着される。そして、新設保安器15に設けられた複数の制御孔部29のうちの相互隣接する2個づつに装着された複数のCR付断線片85にあっては、各々の本体部86に形成された貫通孔88に、図16に示される接地連結棒部材82に相当する接地連結棒部材が差し込まれ、それにより、複数のCR付断線片85についての接地接続がなされる。 【実施例2】 【0063】 図20(斜視図),図21(背面図),図22(平面図)及び図23(側面図)は、本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の他の例を示す。 【0064】 図20〜図23に示される例は、例えば、金属板材料によって形成された支持部材101と、絶縁体材料によって形成された複数の接点遮断片部材102とを備えている。支持部材101は、内側矩形平板状部103とそれを覆うように配された外側平板状部104とを有している。内側矩形平板状部103には、その長手方向対向辺部の夫々から屈曲して伸びる一対の対向平板状部105及び106が一体に設けられている。また、外側平板状部104には、その長手方向対向辺部の夫々から屈曲して伸びる一対の対向平板状部107及び108、及び、その長手方向の両端部から夫々屈曲して伸びる側方平板状部109及び110が一体に設けられている。側方平板状部109及び110は、内側矩形平板状部103の長手方向の両端部に夫々近接した位置において相互対向する。 【0065】 複数の接点遮断片部材102は、内側矩形平板状部103における側方平板状部109と側方平板状部110との間となる部分に、所定の間隔をおき、かつ、各々が微少変位可能とされて、対向平板状部105及び106により支持される状態をもって植立されている。ここで言う、複数の接点遮断片部材102の各々についての、微少変位可能とされて植立されている状態とは、複数の接点遮断片部材102の各々が、内側矩形平板状部103に、所謂、“ガタツキ”をもって植立されている状態を意味している。また、複数の接点遮断片部材102の各々は、全体として内側矩形平板状部103の長手方向に略直交する方向に伸びるものとされており、それが伸びる方向、即ち、内側矩形平板状部103の長手方向に略直交する方向に配列配置された複数の短冊状部111を有している。そして、複数の接点遮断片部材102は、順次略平行に並ぶ状態をもって、内側矩形平板状部103の長手方向に配列配置されている。 【0066】 外側平板状部104に設けられた側方平板状部109及び110には、両者を相互連結するとともに、両者に対して回動可能とされた細長係合部材112が設けられている。また、外側平板状部104には、位置規制部材113が取り付けられている。 【0067】 さらに、外側平板状部104には、支持部材101の状態を示すインジケータ114も複数箇所に設けられている。なお、インジケータ114は、複数箇所にではなく、一箇所にだけ設けられてもよく、さらには、設けられなくてもよい。 【0068】 このように構成される図20〜図23に示される例は、前述の図1〜図6に示される例の場合と同様に、その支持部材101が、例えば、図7に示される既設保安器13と同様な既設保安器とされる線路断続装置に装着されて使用される。その際、支持部材101を構成する内側矩形平板状部103に微少変位可能とされて植立された複数の接点遮断片部材102が、図7に示される既設保安器13に設けられた複数の制御孔部29と同様な複数の制御孔部を通じて、線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に夫々係合し、複数の線路断続用接点の夫々に遮断状態をとらせ、それにより既設交換機に複数のコネクタを介して接続された複数の線路についての線路切断を行う。 【0069】 支持部材101が線路断続装置に装着されるときには、支持部材101を構成する外側平板状部104に取り付けられた位置規制部材113による、支持部材101についての線路断続装置に対する位置規制が行われ、それにより、支持部材101の線路断続装置への装着が適正に行われる。また、支持部材101が線路断続装置に適正に装着され、複数の接点遮断片部材102が線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に適正に係合する状態がとられると、支持部材101を構成する外側平板状部104に設けられたインジケータ114が、複数の接点遮断片部材102の線路断続装置に設けられた複数の線路断続用接点に対する適正な係合を、目視確認できるようにすべく、例えば、位置の変化,色の変化,発光ダイオード(LED)の点灯等をもって示す。 【0070】 図20〜図23に示される例における支持部材101を線路断続装置に装着するにあたっては、支持部材101に、線路断続装置に適正に装着される状態に先立って、線路断続装置に対する仮装着状態をとらせることもできる。支持部材101が線路断続装置に対する仮装着状態をとるときには、支持部材101を構成する内側矩形平板状部103に植立された複数の接点遮断片部材102の夫々は、線路断続装置に設けられた複数の制御孔部のうちの対応するものに、近接はするが、係合しない位置におかれる。 【0071】 このとき、支持部材101を構成する外側平板状部104に設けられた側方平板状部109及び110を相互連結する細長係合部材112が、線路断続装置における予め定められた部分に係合するものとされて、支持部材101の線路断続装置からの離脱を防止する役割を果たす。 【0072】 線路断続装置に装着された支持部材101を線路断続装置から離脱させる作業は、例えば、図24に示される離脱ツール115が用いられて行われる。離脱ツール115には、一対のハンドル部116とそれに連結された一対の鉤状係合部117とが設けられている。 【0073】 離脱ツール115が用いられる際には、離脱ツール115に設けられた一対の鉤状係合部117が、線路断続装置に装着された支持部材101における外側平板状部104に係合するものとされる。そして、離脱ツール115における一対のハンドル部116が操作されて、例えば、梃子の原理を利用して支持部材101を移動させる動作が行われ、それにより、線路断続装置に装着された支持部材101が線路断続装置から離脱せしめられる。 【実施例3】 【0074】 図25本願発明に係る線路断続用接点遮断装置のさらに他の例を示す。 【0075】 図25に示される例は、図20〜図23に示される例と略同様に構成されており、図20〜図23に示される例との相違は、図20〜図23に示される例における複数の接点遮断片部材102に代えて、複数の接点遮断片部材120を備えていることにある。 【0076】 図25においては、図20〜図23に示される例における各部及び各部材に対応する部分及び部材を、図20〜図23と共通の符号を付してあらわし、それらについての重複説明を省略する。 【0077】 図25に示される例が備える複数の接点遮断片部材120の夫々は、図20〜図23に示される例における接点遮断片部材102とは、その形状及び厚みを異にしている。それゆえ、支持部材101を構成する内側矩形平板状部103に設けられた対向平板状部105及び106における複数の接点遮断片部材120を支持する部分も、図20〜図23に示される例が備える対向平板状部105及び106における複数の接点遮断片部材102を支持する部分とは形状を異にしている。 【0078】 しかしながら、斯かる複数の接点遮断片部材120の夫々は、図20〜図23に示される例における接点遮断片部材102と同様に絶縁体材料で形成されており、また、その役割も図20〜図23に示される例における接点遮断片部材102と同様である。そして、図25に示される例における複数の接点遮断片部材120及び対向平板状部105及び106(対向平板状部106は図25に表れない。)における複数の接点遮断片部材120を支持する部分以外の各部は、図20〜図23に示される例と同様である。 【産業上の利用可能性】 【0079】 以上のような本願発明に係る線路断続用接点遮断装置は、既設交換機を新設交換機に切り替える電話交換機の更改にあたり、既設交換機に複数のコネクタが用いられて接続された複数の線路についての線路切断を、既設交換機からの複数のコネクタの抜去を必要とすることなく、作業性が良好とされるもとで、極めて容易かつ確実に行うことができるものとして、種々の電話交換局等おいて広く適用され得るものである。 【図面の簡単な説明】 【0080】 【図1】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す斜視図である。 【図2】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す斜視図である。 【図3】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す正面図である。 【図4】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す平面図である。 【図5】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す側面図である。 【図6】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例を示す側面図である。 【図7】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例の使用状態を示す斜視図である。 【図8】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例の使用状態を示す斜視図である。 【図9】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例の使用状態の説明に供される等価回路図である。 【図10】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例の既設保安器への装着にあたって使用される装着ツールの例を示す斜視図である。 【図11】図10に示される装着ツールの使用状態の説明に供される斜視図である。 【図12】図10に示される装着ツールの使用状態の説明に供される斜視図である。 【図13】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例の既設保安器からの離脱にあたって使用される離脱ツールの例を示す斜視図である。 【図14】図13に示される離脱ツールの使用状態の説明に供される斜視図である。 【図15】図13に示される離脱ツールの使用状態の説明に供される斜視図である。 【図16】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例が装着される既設保安器に関連する新設保安器の説明に供される斜視図である。 【図17】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例が装着される既設保安器に関連する新設保安器に装着されるCR付断線片の一例を示す斜視図である。 【図18】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例が装着される既設保安器に関連する新設保安器に装着されるCR付断線片の他の例を示す斜視図である。 【図19】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の一例が装着される既設保安器に関連する新設保安器に装着されるCR付断線片の他の例を示す正面図である。 【図20】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の他の例を示す斜視図である。 【図21】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の他の例を示す背面図である。 【図22】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の他の例を示す平面図である。 【図23】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の他の例を示す側面図である。 【図24】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置の他の例の線路断続装置からの離脱にあたって使用される離脱ツールの例を示す斜視図である。 【図25】本願発明に係る線路断続用接点遮断装置のさらに他の例を示す斜視図である。 【図26】二重ジャンパー線方式が採用された電話交換機の更改の説明に供されるブロック接続図である。 【図27】二重ジャンパー線方式が採用された電話交換機の更改に関わる既設保安器を示す斜視図である。 【図28】図27に示される既設保安器の説明に供される等価回路図である。 【図29】二重ジャンパー線方式が採用された電話交換機の更改に関わる新設保安器を示す斜視図である。 【図30】図29に示される新設保安器に装着されるCR付断線片を示す斜視図である。 【図31】図29に示される新設保安器の説明に供される等価回路図である。 【符号の説明】 【0081】 13・・・既設保安器, 13a,13b・・・端面部, 13c,13d・・・突出部, 15・・・新設保安器, 25・・・制御孔部, 51,101・・・支持部材, 52,102,120・・・接点遮断片部材, 53・・・正面側矩形平板状部, 54・・・背面側平板状部, 55,56,109,110・・・側方平板状部, 57,111・・・短冊状部, 58,59・・・矩形環状部, 60,61・・・ばね部材, 62,114・・・インジケータ, 103・・・内側矩形平板状部, 104・・・外側平板状部, 105,106,107,108・・・対向平板状部, 112・・・細長係合部材, 113・・・位置規制部材
|
| 【出願人】 |
【識別番号】505309730 【氏名又は名称】株式会社NTT東日本―東京南 【識別番号】506218136 【氏名又は名称】有限会社竹中製作所 【識別番号】000220561 【氏名又は名称】東京通信機工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年6月23日(2006.6.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083909 【弁理士】 【氏名又は名称】神原 貞昭
|
| 【公開番号】 |
特開2008−5338(P2008−5338A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月10日(2008.1.10) |
| 【出願番号】 |
特願2006−174384(P2006−174384) |
|