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【発明の名称】 画像読取装置とその黒画素検索方法および白紙原稿検出方法
【発明者】 【氏名】荻原 洋生

【氏名】横野 政治

【要約】 【課題】白紙原稿検知を使用環境に応じて効率的かつ高精度に行なうことができない。

【構成】予め線密度毎に対応付けられたしきい値をRAM9に記憶しておき、原稿を読み取る際に設定された線密度を線密度判別部14で判別し、この線密度に対応したしきい値に、敷地選択部15および設定部16により、切り換えて白紙原稿の検出を行なう。尚、RAM9に記憶した線密度毎に対応付けられたしきい値は、ユーザからの変更指示に基づき、もしくは、通常の原稿としたい白部分の多い原稿から読み取った黒画素数に基づき自動的に変更される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を走査して画像データを読み取る読取手段と、該読取手段で読み取った画像データの黒画素数を計数するカウント手段と、該カウント手段で計数した黒画素数と予め記憶した黒画素数(しきい値)との比較に基づき上記原稿が白紙原稿であるか否かを判断する手段とを有する画像読取装置であって、
原稿読み取りの線密度を判別する線密度判別手段と、予め複数の線密度毎に対応付けられた上記しきい値を記憶する記憶手段と、該記憶手段から上記線密度判別手段で判別した線密度に対応付けられたしきい値を選択する選択手段とを有し、原稿を読み取る線密度に対応して上記しきい値を切り換えて白紙原稿の検出を行なうことを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
原稿を走査して画像データを読み取る読取手段と、該読取手段で読み取った画像データの黒画素数を計数するカウント手段と、該カウント手段で計数した黒画素数と予め記憶した黒画素数(しきい値)との比較に基づき上記原稿が白紙原稿であるか否かを判断する手段とを有する画像読取装置であって、
原稿読み取りの線密度を判別する線密度判別手段と、
予め複数の線密度毎に対応付けられた上記しきい値を記憶する記憶手段と、
該記憶手段から上記線密度判別手段で判別した線密度に対応付けられたしきい値を選択する選択手段と、
読み取った原稿面の黒画素の数と上記選択手段で選択したしきい値とを比較して白紙原稿か否かを判断する手段と、
上記原稿が白紙原稿であると判断すれば該原稿を反転させ、該反転させた面を走査して画情報を読み取る原稿反転読取手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像読取装置であって、
原稿から読み取った画情報を保持する保持手段と、該保持手段から上記画情報を読み出して出力する出力手段と、上記白紙原稿と判断された原稿の画情報の上記出力手段による出力を抑止する手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記記憶手段に記憶した上記線密度毎に対応付けられたしきい値を表示する手段と、該手段で表示した上記記憶手段に記憶した線密度毎のしきい値を、ユーザからの指示に基づき変更する手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像読取装置であって、上記カウント手段で計数した原稿の黒画素数を表示する手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像読取装置であって、
ユーザからの指示に基づく上記読取手段による特定原稿の読み取りを判別する手段と、該手段の上記特定原稿の読み取り判別時、上記線密度判別手段で判別した上記特定原稿の読み取り時の線密度に対応する上記記憶手段に記憶したしきい値を、上記カウント手段で計数した上記特定原稿の黒画素数に変更する手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記線密度毎に対応付けられた上記しきい値を、線画モードやハーフトーンモードを含む読取モード別に記憶する記憶手段と、ユーザが選択した上記読取モードを判別するモード判別手段と、上記モード判別手段で判別した読取モードと上記線密度判別手段で判別した線密度に対応付けられたしきい値を選択する手段とを有し、原稿を読み取る読取モードと線密度に対応して上記しきい値を切り換えて白紙原稿の検出を行なうことを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】
原稿を走査して画像データを読み取る読取手段と、該読取手段で読み取った画像データの黒画素数を計数するカウント手段と、該カウント手段で計数した黒画素数と予め記憶した黒画素数(しきい値)との比較に基づき上記原稿が白紙原稿であるか否かを判断する手段とを有する画像読取装置であって、
ユーザが選択した線画モードやハーフトーンモードを含む読取モードを判別するモード判別手段と、
予め上記読取モード毎に対応付けられた上記しきい値を記憶する記憶手段と、
該記憶手段から上記モード判別手段で判別した読取モードに対応付けられたしきい値を選択する手段とを有し、
上記読取モードに対応して上記しきい値を切り換えて白紙原稿の検出を行なうことを特徴とする画像読取装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記原稿が白紙原稿であるとの判断結果をユーザに通知する手段と、ユーザからの指示に基づき、白紙原稿であると判断した原稿の画情報を出力する/しないを決定する手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記原稿が白紙原稿であるとの判断結果をユーザに通知する手段と、
白紙原稿の判断結果であってもユーザからの出力指示に基づき上記白紙原稿として判断された原稿を出力する強制出力手段と、
該強制出力手段で出力した原稿の黒画素数に基づき上記白紙原稿か否かの判断に用いるしきい値を変更する手段と
を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項11】
原稿を走査して該原稿から画情報を読み取る画像読取装置であって、
読み取った原稿面の黒画素の数と予め定められた黒画素数のしきい値とを比較して白紙原稿か否かを判断する手段と、
上記原稿が白紙原稿であるとの判断結果をユーザに通知する手段と、
白紙原稿の判断結果であってもユーザからの出力指示に基づき上記白紙原稿として判断された原稿を出力する強制出力手段と、
該強制出力手段で出力した原稿の黒画素数に基づき上記白紙原稿か否かの判断に用いるしきい値を変更する手段と
を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項12】
請求項10、もしくは、請求項11のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記強制出力手段での出力毎に当該原稿の黒画素数を記憶する手段と、
上記強制出力手段での出力回数を計数して予め定められた回数になれば上記記憶した各黒画素数の平均値を求める手段とを有し、
上記平均値に基づき上記白紙原稿か否かの判断に用いるしきい値を変更することを特徴とする画像読取装置。
【請求項13】
請求項10から請求項12のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記強制出力手段で出力した原稿の黒画素数に基づき上記白紙原稿の判断に用いるしきい値の変更を行うか否かをユーザに選択させる手段を有し、
ユーザからの変更選択指示があれば、上記しきい値の変更を行うことを特徴とする画像読取装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれかに記載の画像読取装置であって、
原稿が白紙原稿であるとの判定結果に基づきそれぞれ異なる手順で上記原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する複数の検知手段と、利用者からの指示に基づき上記複数の検知手段のいずれか1つを選択する選択手段とを有し、該選択手段で選択した検知手段からの検知結果の出力があれば、利用者に原稿のチェックを促す通知を出力することを特徴とする画像読取装置。
【請求項15】
原稿を走査して該原稿から画情報を読み取る画像読取装置であって、
原稿が白紙原稿であるか否かを判定する判定手段と、該判定手段での白紙原稿の判定結果に基づきそれぞれ異なる手順で上記原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する複数の検知手段と、利用者からの指示に基づき上記複数の検知手段のいずれか1つを選択する選択手段と、該選択手段で選択した検知手段からの検知結果の出力があれば、利用者に原稿のチェックを促す通知を出力する通知手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項16】
請求項14、もしくは、請求項15のいずれかに記載の画像取装置であって、
上記複数の検知手段として、上記原稿を白紙原稿として判定した場合、直ちに、該原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する第1検知手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項17】
請求項14から請求項16のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記複数の検知手段として、白紙原稿と判定した原稿が既定枚数となった場合に白紙原稿であるとの検知結果を出力する第2検知手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項18】
請求項14から請求項17のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記複数の検知手段として、全ての原稿を白紙原稿として判定した場合に白紙原稿であるとの検知結果を出力する第3検知手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項19】
請求項14から請求項18のいずれかに記載の画像読取装置であって、
上記チェックを促す通知が出力された場合、上記原稿に対する画情報の読み取りを停止する停止手段と、該停止手段による上記画情報の読み取り停止後、利用者からの継続指示があれば、上記原稿の読み取りを継続する手段とを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれかに記載の画像読取装置による黒画素の検索方法であって、
原稿読み取りの主走査1ラインを4つのブロックに分割して1ブロックを各ラインの読取対象範囲とし、かつ、次ラインは前ラインの次のブロックを読取対象範囲とし、各ブロックでは1バイトおきに黒画素の検索を行ない、各ブロックの検索開始アドレスは、4ラインおきに奇数と偶数の交互に行なうことを特徴とする画像読取装置の黒画素検索方法。
【請求項21】
原稿を走査して読み取った画像データの黒画素数の検索を行なう画像読取装置における黒画素の検索方法であって、
原稿読み取りの主走査1ラインを4つのブロックに分割して1ブロックを各ラインの読取対象範囲とし、かつ、次ラインは前ラインの次のブロックを読取対象範囲とし、各ブロックでは1バイトおきに黒画素の検索を行ない、各ブロックの検索開始アドレスは、4ラインおきに奇数と偶数の交互に行なうことを特徴とする画像読取装置の黒画素検索方法。
【請求項22】
請求項20、もしくは、請求項21のいずれかに記載の画像読取装置の黒画素検索方法であって、検索対象の1バイト中の1ドットおよび2ドットの孤立点は、黒画素として計数しないことを特徴とする画像読取装置の黒画素検索方法。
【請求項23】
請求項20から請求項22のいずれかに記載の画像読取装置の黒画素検索方法であって、
予め線画モードならびにハーフトーンモードを含む読取モード別に上記黒画素の計数手順を記録しておき、ユーザが選択した読取モードに対応する上記計数手順に基づき黒画素の計数を行うことを特徴とする画像読取装置の黒画素検索方法。
【請求項24】
請求項20から請求項23のいずれかに記載の画像読取装置の黒画素検索方法であって、
予め線密度別に黒画素の計数手順を記録しておき、線密度に対応する上記計数手順に基づき黒画素の計数を行うことを特徴とする画像読取装置の黒画素検索方法。
【請求項25】
請求項1から請求項13のいずれかに記載の画像読取装置の白紙原稿検出方法であって、
上記原稿が白紙原稿であるとの判定結果に基づきそれぞれ異なる手順で上記セットされた原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する複数の検知手順から利用者の指示に対応する1つを選択するステップと、該ステップで選択した検知手順からの検知結果の出力があれば、利用者に原稿のチェックを促す通知を出力するステップとを有することを特徴とする画像読取装置の白紙原稿検出方法。
【請求項26】
原稿を走査して該原稿から画情報を読み取る画像読取装置の白紙原稿検出方法であって、原稿が白紙原稿であるか否かを判定するステップと、該ステップでの白紙原稿の判定結果に基づきそれぞれ異なる手順で上記セットされた原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する複数の検知手順から利用者の指示に対応する1つを選択するステップと、該ステップで選択した検知手順からの検知結果の出力があれば、利用者に原稿のチェックを促す通知を出力するステップとを有することを特徴とする画像読取装置の白紙原稿検出方法。
【請求項27】
請求項25、もしくは、請求項26のいずれかに記載の画像読取装置の白紙原稿検出方法であって、上記複数の検知手順として、上記原稿が白紙原稿として判定された場合、直ちに、上記原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する第1検知手順を有することを特徴とする画像読取装置の白紙原稿検出方法。
【請求項28】
請求項25から請求項27のいずれかに記載の画像読取装置の白紙原稿検出方法であって、上記複数の検知手順として、上記白紙原稿として判定された原稿が既定枚数となった場合に上記原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する第2検知手順を有することを特徴とする画像読取装置の白紙原稿検出方法。
【請求項29】
請求項25から請求項28のいずれかに記載の画像読取装置の白紙原稿検出方法であって、上記複数の検知手順として、全ての原稿を白紙原稿として判定した場合に原稿が白紙原稿であるとの検知結果を出力する第3検知手順を有することを特徴とする画像読取装置の白紙原稿検出方法。
【請求項30】
請求項25から請求項29のいずれかに記載の画像読取装置の白紙原稿検出方法であって、上記利用者に原稿のチェックを促す通知が出力された場合、上記原稿に対する画情報の読み取りを停止するステップと、該ステップによる上記画情報の読み取り停止後、利用者からの継続指示があれば、上記原稿の読み取りを継続するステップとを有することを特徴とする画像読取装置の白紙原稿検出方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ装置やコンピュータに接続されるスキャナあるいは原稿自動給紙機能付き複写機等、原稿を走査してこの原稿からの画像データの読み取りを行なう画像読取装置に係わり、特に、白紙原稿の検出を効率的かつ高精度に行なうのに好適な画像読取装置とその黒画素検索方法および白紙原稿検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ装置やコンピュータに接続されるスキャナあるいは原稿自動給紙機能付き複写機等の画像読取装置においては、読取対象の原稿をセットする場合、イメージセンサの読み取り位置に応じて、原稿の裏表が決められている。以下、表面に情報が記載され、裏面には何も記載されていない白紙の原稿を対象とする。このような原稿を、裏表逆にセットした場合には、白紙の画情報やコピーが出力されてしまう。その結果、通信費や記録紙の無駄が発生する。
【0003】
このような問題を解決するための従来技術としては、例えば、特許文献1等に記載のものがある。しかし、この特許文献1に記載の技術では、ファクシミリ装置等の画像読取装置において、読み取った原稿が白紙かどうかを判断する際、1ラインの画データが全て白で1頁分構成されていた場合にその原稿を白紙と判断する。そのため、イメージセンサから読み取ったデータに、イメージセンサの性能等でゴミのようなデータが入っていた場合、実際には白紙同然の原稿であったにも係わらず白紙と判断できない。
【0004】
また、従来技術としての例えば特許文献2に記載の技術は、ファクシミリ装置等において、メモリ送信の場合は、メモリ内に一旦格納した各画情報の有効ドット(黒画素)数が全て所定値以下であれば、また、リアルタイム送信の場合は、所定枚数だけ連続して画情報の有効ドット(黒画素)数が所定値以下であれば、原稿が裏表逆にセットされたものと判断して、メッセージを出力するものである。
【0005】
しかし、この技術では、ファクシミリ装置において多数の枚数の原稿がセットされた場合、送信する/送信しないの決定までに時間を要する。すなわち、リアルタイム送信の場合であっても、最終頁で所定枚数に達する場合もあり、この場合、メモリ送信と同じ時間を要する。その結果、ファクシミリ装置の利用者は、正常な読み取りが行なわれたか否かを確認するためには、全ての原稿に対する読み取り動作が終了するまで、ファクシミリ装置から離れることなく監視していなければならず、効率的でない。
【0006】
また、特許文献3には,1ライン毎等での黒画素数をカウントして、原稿が白紙か否かを判定して、白紙原稿であれば、画像データを削除する技術が記載されている。このような白紙原稿の検出技術を含め、画像読取装置の白紙原稿検出機構は、従来、固定的に設けられており、装置の使用環境に応じてユーザが任意の白紙原稿検出機構を選択することはできず効率的でない。
【0007】
【特許文献1】特開平5−48835号公報号公報
【特許文献2】特開平6−261168号公報
【特許文献3】特開平10−229484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、白紙原稿の高精度かつ効率的な検知を行なうことができない点である。
【0009】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、ファクシミリ装置やスキャナ装置等の性能と信頼性の向上、および、利便性の向上を図ることを可能とする画像読取装置とその黒画素検索方法および白紙原稿検出方法を提供することであ
る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、予め線密度毎に対応付けられたしきい値を記憶しておき、原稿読み取り線密度を判別し、この線密度に対応したしきい値に切り換えて白紙原稿の検出を行なう。この画像読取装置において、記憶部に記憶した線密度毎に対応付けられたしきい値を表示し、この表示した線密度毎のしきい値を、ユーザからの指示に基づき変更する。
【0011】
この際、計数した原稿の黒画素数を表示することにより、ユーザのしきい値変更操作を容易にする。あるいは、ユーザが通常の原稿としたい白部分の多い原稿を読み取り、その黒画素数で、当該線密度に対応するしきい値を自動的に変更する。
【0012】
さらに、しきい値を、線密度のみならず原稿が線画やハーフトーンからなる場合に選択する読取モードにも対応付けて記憶し、選択された読取モードに最適なしきい値を元に白紙原稿の検出を行なう。
【0013】
また、本発明の画像読取装置の黒画素検索方法では、主走査1ラインを4つのブロックに分割して1ブロックを各ラインの読取対象範囲とし、かつ、次ラインは前ラインの次のブロックを読取対象範囲とし、各ブロックでは、1バイトおきに黒画素の検索を行ない、各ブロックの検索開始アドレスは、4ラインおきに奇数と偶数の交互に行なうことにより、原稿前エリアの約1/8を対象に黒画素の検出を行なう。尚、検索対象の1バイト中の1ドットおよび2ドットの孤立点は、イメージセンサのゴミ等による誤検知と見做し、黒画素として計数しない。
【0014】
また、線密度別ならびに原稿の読取モード別に黒画素数をカウント(計数)する手順を複数有し、選択された線密度ならびに読取モードに対応して手順を切り換えて黒画素数のカウントを行なう。
【0015】
さらに、白紙原稿と判別した場合にも、ユーザが強制送信を支持すれば、その際の黒画素数に基づき新たなしきい値に変更する。例えば、所定回数の強制送信後に、その平均値に変更する。尚、この変更は、ユーザの確認の基に行なう。
【0016】
また、本発明の画像読取装置およびその白紙原稿検出方法は、予め、第1の検知機能(1枚でも白紙原稿と判定すれば、検知結果を出力する)、第2の検知機能(既定枚数の白紙原稿を判定するまで、検知結果の出力を待つ)、第3の検知機能(全ての原稿を白紙原稿として判定しなければ、検知結果を出力しない)を設けておき、利用者にその1つを選択させる構成とする。このことにより、利用者は、原稿に応じた最適な白紙原稿の検知機能を選択でき、装置の性能および利便性が向上する。また、利用者への通知時には動作を停止させ、利用者に、操作のやり直し、または、処理の継続を選択させ、その選択に応じた処理を行なう。
これにより、装置の利便性がさらに向上する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、線密度別にしきい値を自動的に変化させることにより、装置の使用環境に応じた高精度な白紙原稿検知を行なうことができる。
【0018】
また、自動両面原稿送り装置が設けられている画像読取装置においても、線密度別にしきい値を自動的に変化させることにより、装置の使用環境に応じた高精度な白紙原稿検知を行なことができるので、白紙原稿として誤検知して、その原稿の反転しての画像データの再読み取りを回避させることができる。
【0019】
また、自動両面原稿送り装置が設けられている画像読取装置における無駄な白紙原稿の出力を回避させることができる。
【0020】
また、線密度毎のしきい値の変更をユーザが操作できるので、ユーザが使用する原稿の種別に応じて最適なしきい値での白紙原稿検知を行なうことが可能となる。
【0021】
また、設定されている線密度毎のしきい値を表示するので、ユーザは、その変更をより正確に、かつ、容易に行うことができる。
【0022】
また、各種別の原稿毎、および、線密度毎のしきい値の変更を自動的に行うことできる。
【0023】
また、線密度のみならず、ハーフトーン等の読取モード別のしきい値の変更・設定を行うことでき、より高精度な白紙原稿検知が可能となる。
【0024】
また、ユーザの判断操作を可能とすることにより、画像読取装置における無駄な白紙原稿の出力と無駄な再読み取り動作を回避させることができると共に、濃度が極めて薄い原稿であっても、その読取および出力が可能となる。
【0025】
また、ユーザが強制出力させた際の黒画素数にしきい値を自動的に変更でき、その後の同様な原稿に対する読取および出力が容易となる。
【0026】
また、強制出力に基づくしきい値の変更を、複数回での平均で求めることにより、正確な白紙原稿の検知を安定化させることができる。
【0027】
また、強制出力に基づくしきい値の変更の実行を、ユーザが選択指示できるようにすることにより、特別な原稿による、通常の原稿に対する白紙原稿検知への悪影響を回避させることができる。
【0028】
また、白紙原稿検知の決定タイミングを、複数の中からユーザが選択できるようにすることにより、ユーザは、原稿に応じた最適な白紙原稿の検知機能を選択でき、装置の性能と利便性が向上する。
【0029】
また、ユーザへの白紙原稿の検知時には、装置動作を停止して、ユーザに、操作のやり直し、継続を選択させることができ、装置の利便性がさらに向上する。
【0030】
また、処理時間を短縮でき、画像読取装置における黒画素の検索を効率化することができる。
【0031】
また、ゴミ様の黒画素の計算を回避でき、画像読取装置における黒画素の検索を、さらに、高精度化および効率化することができる。
【0032】
また、読取モード別の手順で、黒画素検索を行なうことにより、画像読取装置における黒画素の検索を高精度に行うことができる。
【0033】
また、線密度別の手順で、黒画素検索を行なうことにより、画像読取装置における黒画素の検索を高精度に行うことができる。
【0034】
また、画像読取装置における白紙原稿の検出を、複数の手順からユーザが選べるようにすることにより、原稿毎の高精度な白紙原稿検出を行うことが可能となる。
【0035】
また、画像読取装置における白紙原稿の検出およびユーザへの通知時には、装置の動作を停止させ、操作のやり直しや、処理の継続をユーザが選択できるようにし、装置の利便性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。
図1は、本発明の画像読取装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図である。
【0037】
本例の画像読取装置はファクシミリ装置であり、スキャナ1、符号化復号化部2、画像メモリ3、プロッタ4、操作表示部5、スイッチ(図中、「SW」と記載)6、CPU(Central Processing Unit)7、ROM(Read Only Memory)8、RAM(Random Access Memory)9、モデム10、網制御部11をバス12を介して接続してなる。
【0038】
スキャナ1は、CIS(Contact-type Image Sensor、密着型イメージセンサ)等からなり原稿の読み取りを行なう。符号化復号化部2は、スキャナ1で読み取った原稿の画像データの符号化、および、受信した画像データの復号化を行なう。画像メモリ3は、スキャナ1で読み取った画像データや受信した画像データを蓄積する。
【0039】
プロッタ4は、受信した画像データやスキャナ1でコピー用に読み取った画像データ等を印刷出力する。操作表示部5は、ワンタッチキーやLCD(Liquid Crystal Display)等からなり、ユーザとの対話的な入出力処理に用いられる。
スイッチ6は、電源スイッチやカバースイッチ等からなる。
【0040】
CPU7は、本発明の白紙原稿検出動作に係わる処理を含むファクシミリ装置の全体動作を制御する。
ROM8は、CPU7の動作プログラム等を記憶する。
RAM9は、CPU7で生成されるデータ等を記憶する。
【0041】
モデム10は、ファクシミリ装置で送受信する画像データの変調処理および復調処理を行なう。
網制御部11は、電話回線を介しての相手先装置との接続制御を行なう。
このような構成のファクシミリ装置において、CPU7、ROM8、RAM9等により、図2に示すような、本発明に係わる白紙原稿検出システムが構成される。
【0042】
図2は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第1のシステム構成例を示すブロック図である。
本第1の例の白紙原稿検出システムは、スキャナ1、操作表示部5、RAM9、および、CPU7、ROM8、RAM9等により構成されるしきい値制御処理部13と原稿判別部17からなる。
【0043】
しきい値制御処理部13は、線密度判別部14、しきい値選択部15、設定部16からなり、線密度判別部14では、操作表示部5を介してユーザが指示した線密度を判別し、しきい値選択部15に通知する。しきい値選択部15は、RAM9に予め登録されている線密度別の黒画素数のしきい値の一覧を参照して、線密度判別部14から通知された線密度に対応する黒画素数のしきい値を特定し、設定部16に通知する。設定部16は、しきい値選択部15から通知された黒画素数のしきい値をRAM9を利用して記憶する。
【0044】
原稿判別部17は、画素数カウント部18と比較・判別部19からなり、画素数カウント部18は、スキャナ1で読み取った画像データの黒画素数をカウントし、その結果を比較・判別部19に通知する。比較・判別部19は、画素数カウント部18から通知された黒画素数と、設定部16により記憶された黒画素数のしきい値とを比較し、スキャナ1で読み取った画像データが白紙原稿であるか否かを判別する。
【0045】
このような白紙原稿検出システムを具備した図1のファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作を、図3を用いて説明する。
図3は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出処理動作例を示すフローチャートである。
【0046】
原稿の読み取りを開始する際等、ユーザは、何種類かある読み取り線密度から1つの線密度を選択する(ステップ301)。
選択された線密度から、予め図1のRAM9に登録してある各線密度に対応する白紙検知のしきい値を読み出し(ステップ302)、原稿の読み取りを行ない(ステップ303)、黒画素数の検出を行なう(ステップ304)。
【0047】
読み取りが終了した時点で(ステップ305)、その検出した黒画素数と(ステップ306)、ステップ302でRAM9から読み出したしきい値とを比較して(ステップ307)、読み取った原稿の黒画素数がRAM9から読み出したしきい値より少なかった場合、白紙検出フラグをRAM9内にセットし(ステップ308)、白紙原稿を読み取ったと判断する(ステップ309)。また、読み取った原稿黒画素数がRAM9から読み出したしきい値より多い場合、RAM9内の白紙検出フラグをリセットし(ステップ310)、通常の原稿を読み取ったと判断する(ステップ311)。
【0048】
尚、このRAM9内のフラグがセット状態となった場合、図1のCPU7は、操作表示部5の表示部やブザーを介して、ユーザに、白紙原稿を読み取ったことを通知し、原稿からの画像データの画像メモリ3への蓄積や、モデム10および網制御部11を介して交信などを中断する。あるいは、このような中断は行なわず、操作表示部5の表示部やブザーを介して、ユーザに、白紙原稿を読み取ったことを警告することだけでも良い。
【0049】
次に、図4および図5を用いて、発明に係わる黒画素の検索技術に関して説明する。
図4および図5は、発明に係わる黒画素の検索処理例を示す説明図である。
原稿をCIS等で1ライン毎に読み取り、ラインバッファに転送された画像中の黒画素を、以下のようにしてサンプリング(検索)する。
【0050】
まず、主走査1ラインを4分割したブロックの1つを、そのラインのサンプリングの対象範囲とし、さらに、その対象ブロックにおいて、1バイトおきにサンプリングする。
次のラインは、前ラインで対象範囲としたブロックの次のブロックを対象範囲とする。
【0051】
図4(a)においては、1ライン目において、図中、2重破線で示されている「A」のブロックが対象範囲となり、2ライン目では、その次の2重破線で示されているブロックが対象範囲となる。
さらに、対象範囲のサンプリング開始アドレスは、図4(b)に示すように、4ラインおきに奇数スタート、偶数スタートと交互に行なう。
【0052】
すなわち、Aの対象範囲では、最初のアドレスつまり奇数アドレス(図におけるアスタリスク「*」)からサンプリングをスタートし、Bの対象範囲では、2番目のアドレスつまり偶数アドレス(図におけるアスタリスク「*」)からサンプリングをスタートする。
【0053】
また、原稿の先端から10mmと、1ライン中の両サイド8mm(8バイト)分はカット(削除)し、サンプリングしない。
以上のサンプリングにより、原稿の全エリアの約1/8を対象として、黒画素をサンプリング(検索)することとなり、処理量を削減して処理速度を高めている。
【0054】
具体的には、読み取り幅1ライン中の検索バイト数は、以下のようになる。
A4幅の場合:((216バイト−16バイト)/4)/2=25バイト
B4幅の場合:((256バイト−16バイト)/4)/2=30バイト
また、図5に示すように、サンプリング対象の1バイト中の1ドットもしくは2ドットの孤立点は、黒画素数としてカウントしない。
【0055】
次に、図6および図7を用いて、本発明に係わる白紙原稿検出システムの第2の例を説明する。
図6は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第2のシステム構成例を示すブロック図である。
【0056】
本例の白紙原稿検出システムは、操作表示部5、RAM9、および、図1におけるCPU7、ROM8、RAM9等により構成されたしきい値更新部20からなり、このしきい値更新部20は、線密度別しきい値表示部21、しきい値変更部22を有している。
【0057】
本例は、図2の構成の白紙原稿検出システムをさらに操作性を改善するものである。すなわち、各読取線密度で1つの白紙検出しきい値が固定されている場合、多数のユーザが使用する場合、ユーザによって、画像として認識して欲しい原稿の白紙程度が異なる。そこで、本例の白紙原稿検出システムでは、白紙検出しきい値をユーザが容易に変更できるようにしている。
【0058】
すなわち、線密度別しきい値表示部21は、RAM9に登録されている各読取線密度とそれに対応する白紙検出のしきい値を読み出し、操作表示部5のLCD5a上にしきい値変更画面5bに表示する。このしきい値変更画面5bを参照してユーザは、操作表示部5のキー操作により、各線密度での白紙検出しきい値を、ユーザの使用環境に合ったしきい値に変更し、確定キー(「Yes」等)を押下する。
【0059】
この操作表示部5でのキー操作結果に基づき、しきい値変更部22は、RAM9の登録内容を書き換える。尚、RAM9はバックアップ用の電源が接続されており、このような値の書き換えが行なわれない限り、電源スイッチをオフして電源を落しても、現在の値を保持している。
【0060】
このような白紙しきい値の変更処理動作を、図7を用いて説明する。
図7は、図6における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
操作表示部5に各線密度別のしきい値を表示する(ステップ701)。
【0061】
この表示内容に対して、操作表示部5から変更(しきい値の変更)指示があれば(ステップ702)、その変更指示に対応した変更を一時記憶し(ステップ703)、操作表示部5からの確定キーの押下を待つ(ステップ704)。確定キーが押下されれば、一時記憶した変更内容でRAM9登録内容を書き換える(ステップ705)。
【0062】
次に、図8および図9を用いて、本発明に係わる白紙原稿検出システムの第3の例を説明する。
図8は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第3のシステム構成例を示すブロック図である。
【0063】
本例の白紙原稿検出システムは、スキャナ1、操作表示部5、RAM9、および、図1におけるCPU7、ROM8、RAM9等により構成された図2における原稿判別部17と図6におけるしきい値更新部20、および、画素数表示部23を設けた構成となっている。
【0064】
本例の白紙原稿検出システムは、図6における白紙原稿検出システムでの、ユーザによる線密度別のしきい値の変更操作をさらに容易にするものである。
すなわち、ユーザは、まず、最低ここまでは画像と判断してもらいたい原稿をスキャナ1で読み取らせる。この原稿の画素数を原稿判別部17の画素数カウント部18でカウントし、その結果を、画素数表示部23により、操作表示部5のLCD5aの画素数検出画面5cに表示する。
【0065】
ユーザは、この画素数検出画面5cの表示内容を参照して、しきい値変更画面5bを介して、しきい値、すなわち、黒画素数を変更することで、所望のしきい値に容易に変更することができる。尚、その変更結果は、しきい値更新部20を介してRAM9に反映される。
【0066】
このようなしきい値の変更動作を、図9を用いて説明する。
図9は、図8における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
ユーザがセットした原稿(最低ここまでは画像と判断してもらいたい原稿)をスキャナ1で読み取る(ステップ901)。
【0067】
この原稿を読み取った画像データの黒画素数を、通常の白紙原稿検出動作により検出して、白紙がどうかの判断を行なう(ステップ902)と共に、その黒画素数を操作表示部5のLCD5aの画素数検出画面5cに表示する(ステップ903)。
ユーザからの、この画素数検出画面5cの表示内容を参照してのしきい値(黒画素数)の変更指示に基づき、図7で示した処理を行ない、RAM9に登録してあるしきい値を変更する(ステップ904)。
【0068】
次に、図10と図11を用いて、本発明に係わる白紙原稿検出システムの第4の例を説明する。
図10は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第4のシステム構成例を示すブロック図である。
【0069】
本例の白紙原稿検出システムは、スキャナ1、操作表示部5、RAM9、および、図1におけるCPU7、ROM8、RAM9等により構成されたしきい値更新・設定部24からなる。
【0070】
しきい値更新・設定部24には、線密度特定部25、黒画素数カウント部26、画素数算出部27、しきい値更新部28が設けられており、このような構成とすることにより本例の白紙原稿検出システムは、図8における白紙原稿検出システムでの、ユーザによる線密度別のしきい値の変更操作を自動的に行なうことができる。
【0071】
すなわち、まず、しきい値更新・設定部24は、操作表示部5を介してユーザが本例のしきい値自動変更モードを選択したことを判別すると、操作表示部5のLCD5aに、白紙検知しきい値自動変更画面5dを表示する。この白紙検知しきい値自動変更画面5dの表示状態において、ユーザはスキャナ1を介して通常のキー操作で、まず、最低ここまでは画像と判断してもらいたい原稿、例えば、白紙に三文判が押されている原稿を、所望の読取線密度を選択して読み取らせる。ここで選択された線密度を線密度特定部25により読み込んでRAM9に一時記憶する。
【0072】
また、このようにして読み取った画像データの黒画素数を、黒画素数化カウント部26でカウントし、そのカウント値に画素数算出部27で、例えば「0.7」を掛けて、この黒画素数にマージンを持たせる。
そして、その値を新しい白紙検知のしきい値として、しきい値更新部28により、線密度特定部25によりRAM9に一時記憶した線密度と対応付けてRAM9に登録する。
【0073】
これにより、カウントした黒画素の数が「100」の場合、「70」が新しいしきい値となり、このしきい値の設定終了後は、設定された線密度での読み取りでは、検出された黒画素数が「70」以下の場合、白紙原稿として判断される。従って、このしきい値(「70」)を決定するために読み取った原稿(黒画素数「100」)は、白紙とは判断されないことになる。
【0074】
このようなしきい値の変更処理動作を、図11を用いて説明する。
図11は、図10における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
まず、操作表示部5のLCDに、例えば、白紙検知しきい値自動変更画面等の画面を表示する(ステップ1101)。
【0075】
そして、ユーザが、この画面上で、原稿と判断したい最低の濃度の原稿(白紙部分の多い原稿)をスキャナ1にセットし(ステップ1102)、読取線密度を選択し(ステップ1103)、スタートキーを押すと、スキャナ1により、原稿の読み取りを開始する(ステップ1104)。
【0076】
この読み取り動作中に黒画素数を検出する(ステップ1105,1106)。原稿1頁分の黒画素数を検出したならば(ステップ1107)、その黒画素数を「0.7」倍して(ステップ1108)、その値を、ステップ1103で選択された線密度に対応した白紙検出しきい値として、RAM9の登録内容を更新する(ステップ1109)。
【0077】
さらに、他の読取線密度での白紙検知のしきい値の変更を行なうか否か等をLCDに表示し、ユーザが、他の読取線密度での白紙検知のしきい値の変更を行なうと指示した場合、ステップ1102からの処理を繰り返し(ステップ1110)、変更しないと選択した場合は、画面を通常の待機画面に戻して(ステップ1111)処理を終了する。
【0078】
以上、図1〜図11を用いて説明した画像読取装置としてのファクシミリ装置は、予め線密度毎に対応付けられたしきい値をRAM9に記憶しておき、原稿を読み取る際に設定された線密度を線密度判別部14で判別し、この線密度に対応したしきい値に、敷地選択部15および設定部16により、切り換えて白紙原稿の検出を行なう。
【0079】
また、RAM9に記憶した線密度毎に対応付けられたしきい値を、線密度別しきい値表示部21により操作表示部5に表示し、この表示した線密度毎のしきい値に対するユーザからの変更指示に基づきしきい値変更部22により、RAM9内の記憶内容を変更する。
【0080】
この際、画素数表示部23により、画素数カウント部18で計数した原稿の黒画素数を操作表示部5に表示することにより、ユーザのしきい値変更操作を容易にできる。あるいは、ユーザが通常の原稿としたい白部分の多い原稿を読み取り、その黒画素数に基づき画素数算出部27で算出した(0.7掛け)値に、しきい値更新部28より、当該線密度に対応するRAM9内のしきい値を自動的に変更する。
【0081】
さらに、その黒画素検索方法では、主走査1ラインを4つのブロックに分割して1ブロックを各ラインの読取対象範囲とし、かつ、次ラインは前ラインの次のブロックを読取対象範囲とし、各ブロックでは、1バイトおきに黒画素の検索を行ない、各ブロックの検索開始アドレスは、4ラインおきに奇数と偶数の交互に行なう。
【0082】
このことにより、原稿前エリアの約1/8を対象に黒画素の検出を行なうことになり、処理量が減少し、高速な黒画素検索処理が可能となる。尚、検索対象の1バイト中の1ドットおよび2ドットの孤立点は、イメージセンサのゴミ等による誤検知と見做し、黒画素として計数しない。
【0083】
次に、図12〜図15を用いて、本発明に係る白紙原稿検出白紙原稿検出システムの第5の例を説明する。
本例は、読取モード(読み取り対象の原稿がハーフトーンの原稿であるか通常の線画の原稿であるか)の設定に対応して、しきい値の選択を制御するものである。
【0084】
すなわち、原稿を読み取るモード(線画、ハーフトーン)に対して1つの白紙検出しきい値のみが対応付けられている場合、読み取った画像出力の特徴(例えば、ハーフトーンの出力は、細かい点の集合体によって出力される)によっては、以下の例のように、実際には白紙と認識して欲しい原稿でも、白紙と判断できない可能性がある。
【0085】
例えば、ハーフトーンの読取モードで地肌の濃い紙を原稿として読み取った場合、多少の濃淡の差でも、濃い部分は画像と読み込んでしまう。この場合、実際には原稿上には画像が存在しないが、原稿の地肌を読み込んで細かい多数の黒画素の点として出力を出してしまう可能性が高い。その結果、原稿上には画像が存在していない場合でも、読み取った黒画素数が線画モードで読み取った場合に比べて多くなり、線画モードでは白紙と判断できた場合でも、ハーフトーンでは白紙と判断できない可能性がある。
【0086】
このような問題に対処するため、図12に示す構成の白紙原稿検出システムを用いる。
図12は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係る白紙原稿検出を行う部分の第5のシステム構成例を示すブロック図である。
【0087】
本第5の例の白紙原稿検出システムは、スキャナ1、操作表示部5、RAM9、および、図1のCPU7、ROM8、RAM9等により構成されるしきい値制御処理部13aと原稿判別部17aからなる。
【0088】
本例ではRAM9には、読み取り対象の原稿がハーフトーンの原稿であるか通常の線画の原稿であるかで区別される読取モード別に各線密度別の黒画素数のしきい値の一覧が予め記憶されており、また、読取モード別、ならびに、線密度別に、原稿判別部17aの画素数カウント部18aによる黒画素の計数手順が予め記憶されている。
【0089】
しきい値制御処理部13aは、読取モード・線密度判別部14a、しきい値選択部15a、設定部16aからなり、読取モード・線密度判別部14aでは、操作表示部5を介してユーザが指示した読取モードと線密度を判別し、しきい値選択部15bおよび原稿判別部17aに通知する。
【0090】
しきい値選択部15aは、RAM9に予め記憶されている読取モード別ならびに線密度別の黒画素数のしきい値の一覧を参照して、読取モード・線密度判別部14aから通知された読取モードと線密度に対応する黒画素数のしきい値を特定し、設定部16aに通知する。設定部16aは、しきい値選択部15aから通知された黒画素数のしきい値をRAM9を利用して記憶する。
【0091】
原稿判別部17aは、画素数カウント部18aと比較・判別部19aからなり、画素数カウント部18aは、スキャナ1で読み取った画像データの黒画素数をカウントし、その結果を比較・判別部19に通知する。このカウントを行う際、画素数カウント部18aは、読取モード・線密度判別部14aで判別した読取モードや線密度に対応する計数手順をRAM9から読み出し、この手順に基づき黒画素の計数(カウント)を行う。例えば、ハーフトーン原稿の読取モードや細かい線密度が選択されていれば、図5で示した孤立点でもカウントする。
【0092】
比較・判別部19aは、画素数カウント部18aから通知された黒画素数と、設定部16aによりRAM9に記憶された黒画素数のしきい値とを比較し、スキャナ1で読み取った画像データが白紙原稿であるか否かを判別する。
【0093】
このような白紙原稿検出システムを具備したファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作を、図13を用いて説明する。
図13は、図12における白紙原稿検出システムを具備したファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出処理動作例を示すフローチャートである。
【0094】
原稿の読み取りを開始する際等、ユーザは、何種類かある読取モードならびに読取線密度から読取モードと線密度を選択する(ステップ1301)。
選択された読取モードと線密度に対応する黒画素の計数手順を、図12のRAM9から選択する(ステップ1302)。
【0095】
また、選択された読取モードと線密度から、予め図12のRAM9に登録してある各読取モードと線密度に対応する白紙検知のしきい値を選択し(ステップ1303)、原稿の読み取りを行ない(ステップ1304)、黒画素数の検出を行なう(ステップ1305)。
【0096】
読み取りが終了すると(ステップ1306)、ステップ1302で選択した計数手順に基づき原稿内の黒画素数を確定する(ステップ1307)。
【0097】
このようにして確定した黒画素数と、ステップ1303でRAM9から読み出したしきい値とを比較して(ステップ1308)、読み取った原稿の黒画素数がRAM9から読み出したしきい値より少なかった場合、白紙検出フラグをRAM9内にセットし(ステップ1309)、白紙原稿を読み取ったと判断する(ステップ1310)。
【0098】
また、読み取った原稿黒画素数がRAM9から読み出したしきい値より多い場合、RAM9内の白紙検出フラグをリセットし(ステップ1311)、通常の原稿を読み取ったと判断する(ステップ1312)。
【0099】
このように、読み取った原稿面の黒画素の数と予め決められた黒画素数のしきい値とを比較して、白紙か否かを判断する際に、白紙原稿検出のためのしきい値を、読取モードによって変更することができ、例えばハーフトーン原稿に対してもより高精度な白紙検知を行うことができる。
【0100】
尚、このRAM9内のフラグがセット状態となった場合、図1のファクシミリ装置では、操作表示部5の表示部やブザーを介して、ユーザに、白紙原稿を読み取ったことを通知し、原稿からの画像データの画像メモリ3への蓄積や、モデム10および網制御部11を介しての交信などを中断する。あるいは、このような中断は行なわず、操作表示部5の表示部やブザーを介して、ユーザに、白紙原稿を読み取ったことを警告することだけでも良い。
【0101】
次に、図14および図15を用いて、図12における白紙原稿検出システムによる発明に係わる黒画素の検索技術に関して説明する。
図14および図15は、図12における白紙検知システムによる黒画素の検索処理例を示す説明図である。
【0102】
本例は、イメージセンサから読み取ったデータに、イメージセンサの性能等でゴミのようなデータが入っていた場合に、実際には白紙同然の原稿であったにも係わらず白紙と判断できないといった問題に対して、読取モードの違いによって、ゴミデータを画像として判断しないで、画像としての黒画素を精度良く抽出するためのものである。
【0103】
本例では、複数の手順として、黒画素をカウントする際に用いる換算テーブル(黒画素カウント換算テーブル)を複数設け、読取モードや線密度に対応してこの黒画素カウント換算テーブルを選択して黒画素のカウント手順を切り換えるものとする。
【0104】
ここで、黒画素カウント換算テーブルとは、CIS等で読み取った画像データが1ライン単位でラインバッファ(RAM9)に転送され、この画像データの黒画素数を1バイト単位で算出する際に、1バイトの黒画素の出現パターンから黒画素数を換算するためのテーブルである。
【0105】
例えば、図14に示すように転送された1バイトのデータが「FF(HEX)」というデータであれば、黒画素数は8個、「77(HEX)」というデータであれば、黒画素数は6個と換算する。この換算された数を全て加算することで原稿1ページ分の黒画素数を算出する。
【0106】
そして、本例では、読取モードや線密度の違いによって、画像データから黒画素数を換算する数を以下のようにする。
例えば、ハーフトーンモードで原稿を読み取った場合や細かい線密度で原稿を読み取った場合には、図15に示すような、1バイトの画像データ中に1画素や2画素程度の孤立点であっても画像である可能性が高いので、この1バイトデータも正確に1画素、2画素と換算するテーブルを選択して、それぞれをカウントする。
【0107】
また、線画モードで原稿を読み取った場合や荒い線密度で原稿を読み取った場合には、図15に示すような画像データは、原稿上にある汚れやその他のゴミデータの可能性が高いので、「0」画素と換算するテーブルを選択して、それぞれをカウントしないようにする。
【0108】
尚、換算テーブルによって、どの程度の孤立点をゴミデータとして判断するかは、CISやCCD等の読取り素子の性能や、白紙と判断したい原稿に依存するので、使用する装置によって予め実際に黒画素を測定して評価して決定する。
【0109】
すなわち、原稿の読み取りを開始する際、ユーザは、読み取る画像によって線画またはハーフトーンのモードを選択する。このように選択されたモードから、予めRAMやROM等に用意してある黒画素カウント換算テーブルを選択する。例えば、読取モードがハーフトーンならば、予めハーフトーン用に用意された黒画素カウント換算テーブルを参照して、黒画素数をカウントする。
【0110】
このように、黒画素数を計数(カウント)する手順(黒画素カウントテーブル)を複数持ち、原稿を読み取るモード(線画、ハーフトーン)や線密度によって、最適な手順を選択することにより、読み取った黒画素がゴミデータなのか画像データなのかの判断を精度良く行うことができ、画像データとしての黒画素数の計数精度が向上する。そして、画像データの黒画素数の計数精度が向上することにより、原稿が、白紙か否かを判断する黒画素数のしきい値がより正確なものとなり、白紙検知の精度が向上する。
【0111】
次に、図16および図17を用いて、本発明に係る白紙原稿検出システムの第6の例を説明する。
本例は、上述の図1〜図15で説明した各技術により設定・変更した白紙原稿の判別用のしきい値を、さらに、ユーザの操作に対応して変更するものである。
【0112】
すなわち、図1〜図15で説明した各技術により白紙原稿の判別用のしきい値を変更・設定した後、ユーザが、白紙原稿の検知のためのしきい値を下回った原稿を使用した場合には、白紙原稿であると誤検知してしまう。
このような問題に対処するために、図16に示す構成の白紙原稿検出システムを用いる。
【0113】
図16は、図1におけるファクシミリ装置の本発明に係る白紙原稿検出を行う部分の第6のシステム構成例を示すブロック図である。
本第6の例の白紙原稿検出システムは、操作表示部5、RAM9、および、図1のCPU7、ROM8、RAM9等により構成される原稿判別部17、白紙原稿通知部31、強制送信部32、しきい値変更部33を有している。
【0114】
原稿判別部17は、読み取った原稿から検出した黒画素数が、白紙を検知する黒画素数のしきい値以下であれば、白紙原稿であると判断する。この判断結果に基づき、白紙原稿通知部31は、操作表示部5を介して、ブザー等の音声手段や、LCD、LED等の表示手段を用いてユーザに、白紙原稿を読み込んだ可能性を警告する。
【0115】
この警告に対してユーザが、操作表示部5上に設けられた白紙検知キャンセルキーもしくはスイッチ等で、警告をキャンセルして、原稿の送信の続行を指示した場合、強制送信部32は、白紙原稿として判断した原稿から読み込んだ画像データを図1におけるモデム10や網制御部11を介して送信する。
【0116】
このように、強制送信部32による白紙原稿として判断した原稿から読み込んだ画像データの送信が行われると、しきい値変更部33は、その原稿の黒画素数を用いて、RAM9において記憶しているしきい値を変更する。
【0117】
例えば、しきい値変更部33は、送信した原稿の黒画素数にマージンを持たせるために0.7を掛けた値を、新たなしきい値としてRAM9の所定のアドレスに書き込む。読み取った黒画素の数が「100」であった場合、「70」が新たなしきい値となり、以降、検出された黒画素数が「70」以下の原稿の場合、白紙原稿として判別されるが、黒画素の数が「100」の上記送信した原稿は、以降も、白紙原稿として判別されない。
【0118】
尚、警告を発しても一定時間、例えば、1分間が経過してもユーザからの警告のキャンセルが行われなかった場合、そのまま送信を続行する。この場合、白紙を検知するために用いる黒画素数のしきい値の変更は行わない。
このようにして、白紙を検知するために用いる黒画素数のしきい値の変更を行うことにより、ユーザが使用する原稿に合った白紙検知を行うことができる。
【0119】
また、しきい値変更部33は、次のようにして新たなしきい値をRAM9に書き込むこともできる。
すなわち、強制送信部32により画像データの送信が行われると、しきい値変更部33は、この画像データの黒画素数をログデータとしてRAM9の所定のアドレスに保存する。尚、読取モードや線密度等の読取条件に対応してログデータを保存するエリアは分けておく。
【0120】
そして、同じ読取条件での複数回(例えば5回)の保存動作毎に、その平均値を求め、その平均値にマージンを持たせるために「0.7」を掛けた値を、新たなしきい値として、RAM9の所定のアドレスに書き込む。尚、ログデータから平均値を算出する動作回数は、操作表示部5を介してユーザが任意に設定することができる。
【0121】
このようにして、しきい値の変更処理を行うことにより、ユーザが使用する原稿の変化に対応したしきい値の設定ができ、ユーザの使用原稿に合った白紙原稿の検知を行うことができる。また、普段は使用しない特殊な原稿のみを読み込んで白紙と検知しても、しきい値を変更することなく強制送信することができる。
【0122】
また、しきい値変更部33は、強制送信部32により画像データの送信が行われると、操作表示部5上のLCD等の表示装置で、今回読み取った黒画素数に基づき新たなしきい値を求めてRAM9に書き込むか否かをユーザに選択させる表示を行い、その表示に基づき、ユーザが書き込む(登録する)と指示した場合に、RAM9の当該しきい値を新しい値に変更する。登録指示がなければ、ログデータをRAM9の所定のエリアに保存して処理を終了する。
【0123】
このような白紙原稿検出システムを具備したファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作を、図17を用いて説明する。
図17は、図16おける白紙原稿検出システムを具備したファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出処理動作例を示すフローチャートである。
【0124】
設定された読取条件(読取モード、線密度)で原稿を読み取り(ステップ1701)、その結果、白紙原稿と判断すると(ステップ1702)、図1の操作表示部5を介して、ブザーやLCD等でユーザにその旨を警告する(ステップ1703)。
【0125】
ユーザが、この警告をキャンセルして、原稿の送信の続行を指示すると(ステップ1704)、その原稿の黒画素数を読取条件に対応付け、ログデータとして図1のRAM9に保存する(ステップ1705)。
【0126】
このログデータの数が、ユーザが予め任意に設定した値(MAX)になれば(ステップ1706)、ログデータを用いて、新しいしきい値を算出し(ステップ1707)、RAM9において記憶しているしきい値を、算出したしきい値に変更する(ステップ1708)。尚、この新たなしきい値への変更は、ユーザからの指示に基づき行うようにしても良い。
【0127】
このようにして、白紙を検知するために用いる黒画素数のしきい値の変更を行うことにより、ユーザが使用する原稿の変化に対応したしきい値の設定ができ、ユーザの使用原稿に合った白紙原稿の検知を行うことができる。
【0128】
次に、図18〜図23を用いて、本発明の画像読取装置に係る他の例を説明する。
図18は、本発明の画像読取装置の本発明に係る他の構成例を示すブロック図である。
【0129】
本例の画像読取装置は、ファクシミリ装置であり、スキャナ51、表示部52、操作部53、通信部(図中、「NCU」と記載)54、コントローラ55、ROM56、RAM57、プロッタ58を内部バス59を介して接続して構成されている。
【0130】
スキャナ51は、特に、本発明の画像読取装置に係わる部分であり、送信画像およびコピー画像を読み取る。
表示部52はLCD等からなり、「通信中」や「エラー状態」等、ファクシミリ装置の動作状態等をユーザ(利用者、オペレータ)に知らせる。
【0131】
操作部53は、テンキーやワンタッチキー等を具備し、利用者がファクシミリ装置を使用する際に操作される。
通信部54は、モデムや網制御装置等からなり、ダイヤルパルスの発信や着信信号の検出、電話とファクシミリの切り換え等を行ない、公衆回線や専用回線等を介して相手方先装置との接続制御を行なう。
【0132】
コントローラ55は、CPU等からなり、本発明に係わる白紙原稿検出処理を含むファクシミリ装置の全体動作を制御する。
ROM56は、コントローラ55のCPUの動作用のプログラムやデータを記憶する。
【0133】
RAM57は、CPUの制御用データ、例えば、エラー発生時のデータや、受信データを記憶する。
プロッタ58は、レーザプリンタ機構を有し、スキャナ51で読み取ったコピー画像、あるいは、通信部54で受信した画像データをプリントアウトする。
【0134】
このような構成による本例のファクシミリ装置の動作を説明する。
オペレータが、スキャナ51に原稿をセットし、操作部52のワンタッチキー等で相手先を指定し、スタートキーを押下すると、コントローラ55は、スキャナ51を起動して、原稿をスキャナ51内に搬入して、原稿の読み取りを開始する。
【0135】
読み取った画像データを、図示していない符号化復号化部により符号化して、一旦RAM57に格納する。
そして、通信部54を介して、操作部52で指定された相手先との接続を行ない、接続が完了したならば、RAM57に格納した画像データを送出する。
【0136】
このような処理において、オペレータが、スキャナ51に原稿を裏表逆にセットした場合には、白紙の画像データが送信されてしまうので、このような問題に対処するために、本例のファクシミリ装置では、次の図19に示す構成の白紙原稿検出機構を有し、本発明に係わる白紙原稿の検出を行なっている。
【0137】
図19は、図18におけるファクシミリ装置の白紙原稿検出に係わる部分の構成例を示すブロック図である。
本図19において、60は原稿、61はCIS、62はA/D(アナログ/ディジタル)変換部、63は白紙判定部、64は第1検知部、65は第2検知部、66は第3検知部、67は選択部、68は通知部であり、白紙判定部63、第1〜第3検知部64〜66、選択部67、通知部68のそれぞれは、コントローラ65内に構成される。
【0138】
CIS61は、図18のスキャナ51に設けられ、オペレータがセットした複数の原稿の中から1枚ずつ送られてきた原稿60からの反射光を受光して電気信号(アナログ)に変換する。
A/D変換部62は、CIS61からのアナログ信号をディジタル信号に変換する。このA/D変換部62で変換されたディジタル信号、すなわち、画像データはRAM57に格納され、コントローラ55の処理により、送信またはコピーされる。
【0139】
白紙判定部63、第1〜第3検知部64〜66、選択部67、および、通知部68は、特に本発明の白紙原稿検出に係わる部分を構成するものである。
すなわち、白紙判定部63は、原稿60毎にA/D変換部62から出力される画像データに基づき、この原稿60が白紙原稿であるか否かを判定する。
【0140】
第1検知部64では、白紙判定部63が原稿60を白紙原稿として判定した場合、直ちに検知結果を出力する。
また、第2検知部65では、白紙判定部63で白紙原稿として判定した原稿60の合計枚数が既定枚数に達した時点で検知結果を出力する。
【0141】
そして、第3検知部66では、白紙判定部63が、オペレータがセットした全ての原稿を白紙原稿として判定した場合、検知結果を出力する。
選択部67は、これらの第1〜第3検知部64〜66の内の一つを、操作部53を介してのオペレータからの指示に基づき選択して起動する。
【0142】
このように、選択部67で起動された第1〜第3検知部64〜66のいずれかからの検知結果出力が、通知部68に渡される。
通知部68では、第1〜第3検知部64〜66のいずれかからの検知結果出力があれば、表示部52を介してオペレータに、セットした原稿のチェックを促す通知を出力する。
【0143】
この通知部68による通知に応じて、オペレータは、原稿の印字濃度等を確認し、原稿を再セットするか、そのまま送信するか、あるいは動作を停止させるか等を決め、操作部53を介して指示を行なう。
【0144】
オペレータからの継続指示があれば、コントローラ55は、原稿の読み取りの継続、もしくは、読み取った画情報の送信を行ない、また、停止指示があれば、原稿の読み取り、もしくは、読み取った画情報の送信を停止する。
【0145】
以下、このような白紙原稿検出動作を、図20〜図23を用いて説明する。
図20は、図18におけるファクシミリ装置による本発明の白紙原稿検出方法の処理動作例を示すフローチャートである。
【0146】
操作部53におけるスタートキーが押下されると(ステップ2001)、原稿がセットされているか否かを判別する(ステップ2002)。
原稿がセットされていない場合には、表示部52にエラー表示する(ステップ2003)。原稿がセットされていれば、一枚目の原稿を搬入して(ステップ2004)、画像データの読み取りを行なう(ステップ2005)。
【0147】
ここで、操作部53を介して、白紙原稿の検出指示がされているかを判別する(ステップ2006)。
白紙原稿の検出指示がされていなければ、次の原稿の有無を確認し(ステップ2010)、次の原稿があれば、ステップ2004の次の原稿の搬入からの処理を繰り返し、無ければ処理を続ける。
【0148】
また、ステップ2006において白紙原稿の検出指示がされていれば、まず、第1,第2検出部64,65のいずれかが選択されているかを判別する(ステップ2007)。
第1,第2検出部64,65のいずれかが選択されていれば、選択された検出部を起動して、白紙原稿の検出動作を行なう(ステップ2008)。
【0149】
第1,第2検出部64,65のいずれか選択された検出部からの白紙原稿の検出結果が出なければ(ステップ2009)、次の原稿の有無を確認し(ステップ2010)、無ければ処理を終了する。ステップ2009において、白紙原稿の検出結果が出れば、通知部67により、表示部2を介してオペレータに通知する(ステップ2011)。
【0150】
また、ステップ2007において、第1,第2検出部64,65以外、すなわち、第3検出部66が選択されていれば、この第3検出部66を起動して、白紙原稿の検出動作を行なう(ステップ2012)。
【0151】
この第3検出部66での白紙原稿の検出は、セットされた全ての原稿が白紙であるか否かを判定するものであり、まず、次の原稿が無くなるまで(ステップ2013)、ステップ2004からの処理を繰り返す。
【0152】
そして、この第3検出部66からの白紙原稿の検出結果が出なければ(ステップ2014)、そのまま、白紙原稿の検出処理を終了し、白紙原稿の検出結果が出れば、通知部67により、表示部52を介してオペレータに通知する(ステップ2011)。
【0153】
図21は、図19における第1検出部の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
図19における白紙判定部63の判定結果を入力し(ステップ2101)、その判定結果が「白紙原稿」でなければ(ステップ2102)、次の原稿(ステップ2103)に対する白紙判定部63の判定結果を入力する(ステップ2101)。尚、次の原稿が無ければ処理を終了する。
【0154】
白紙判定部63の判定結果が「白紙原稿」であれば、図19の通知部68に対して、白紙原稿を検知したとの情報(白紙原稿検知結果)を出力する(ステップ2104)。このように、第1検出部64では、白紙判定部63が原稿が白紙判定であると判定する毎に、白紙原稿検知結果の出力を制御する。
【0155】
図22は、図19における第2検出部の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
図19における白紙判定部63の判定結果を入力し(ステップ2201)、その判定結果が「白紙原稿」でなければ(ステップ2202)、次の原稿(ステップ2203)に対する白紙判定部63の判定結果を入力する(ステップ2201)。尚、次の原稿が無ければ処理を終了する。
【0156】
白紙判定部63の判定結果が「白紙原稿」であれば、カウント値tを1つ加算し(ステップ2204)、加算した結果、カウント値tが既定値Tに達したか否かを判別する(ステップ2205)。達していなければ、次の原稿(ステップ2203)に対する白紙判定部63の判定結果を入力する(ステップ2201)。
【0157】
カウント値tが既定値Tに達した場合、図19の通知部68に対して、白紙原稿を検知したとの情報(白紙原稿検知結果)を出力する(ステップ2206)。
このように、第2検出部65では、白紙判定部63の原稿に対する白紙判定結果(白紙原稿枚数)が既定値Tに達した時点で、白紙原稿検知結果の出力を制御する。
【0158】
図23は、図19における第3検出部の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
図19における白紙判定部63の判定結果を入力し(ステップ2301)、その判定結果が「白紙原稿」であれば(ステップ2302)、所定のフラグをON(オン)する(ステップ2303)。
【0159】
そして、次の原稿(ステップ2304)に対する白紙判定部63の判定結果を入力し、ステップ2301からの処理を繰り返し、次の原稿が無ければ、すなわち、全ての原稿に対して、白紙判定部63の判定結果が「白紙原稿」であれば、図16の通知部68に対して、白紙原稿を検知したとの情報(白紙原稿検知結果)を出力する(ステップ2305)。
【0160】
また、ステップ2302において、白紙判定部63の判定結果が「白紙原稿」でなければ、ステップ2303でオンしたフラグをオフにして(ステップ2306)、処理を終了する。
このように、第3検出部66では、白紙判定部63が全ての原稿に対して白紙であると判定した場合のみ、白紙原稿検知結果を出力する。
【0161】
以上の図18〜図23を用いて説明した画像読取装置としてのファクシミリ装置およびその白紙原稿検出方法では、予め、第1検知部64(1枚でも白紙原稿と判定すれば、検知結果を出力する)、第2検知部65(既定枚数の白紙原稿を判定するまで、検知結果の出力を待つ)、第3検知部66(全ての原稿を白紙原稿として判定しなければ、検知結果を出力しない)を設けておき、利用者にその1つを選択させる構成とする。
【0162】
そして、例えば、第1検知部64が選択された場合、白紙判定部63が原稿60を白紙として判定すると、第1検知部64は、直ちに、白紙原稿を検知したとの情報(白紙原稿検知結果)を出力する。この第1検知部64からの出力に基づき、ファクシミリ装置は、以降の原稿に対する画情報の読み取りの停止や、オペレータへの通知を行なう。これにより、オペレータは、多数の原稿60の全てに対する読み取り動作が終了するまで待つことなく、原稿の裏表を逆にした誤セット等を認識することができる。
【0163】
また、第2検出部65や第3検出部66では、白紙判定部63により、ある枚数もしくは全ての原稿が白紙と判定されるまで、最終的な結果が出力されず、オペレータの確認のための時間が長くなってしまうが、このようなモードをオペレータが任意に選択できるようにすることにより、オペレータは、原稿に応じた最適な白紙原稿の検知機能を選択でき、ファクシミリ装置の性能および利便性が向上する。
【0164】
次に、図24〜図27を用いて、本発明の画像読取装置に係るさらに他の例を説明する。
図24は、本発明の画像読取装置の本発明に係るさらに他の構成例を示すブロック図である。
【0165】
本例の画像読取装置は、ファクシミリ装置であり、特に、スキャナ1aに自動両面原稿送り装置(図中、「ARDF」と記載)1bが設けられている点以外は、図1に示したファクシミリ装置とほぼ同様、符号化復号化部2a、画像メモリ3a、プロッタ4a、操作表示部5e、スイッチ(図中、「SW」と記載)6a、CPU7a、ROM8a、RAM9a、モデム10a、網制御部11aをバス12aを介して接続した構成となっている。
【0166】
自動両面原稿送り装置1bを設けることにより、本例のスキャナ1aでは、通常の片面原稿の自動送りだけでなく、操作表示部5eからの指示に基づき、複数枚セットされた原稿を順次に搬送して画像データを読み込むことができると共に、さらに、各原稿の裏表を自動的に反転させて、原稿の両面の画像データを読み込むことができる。
【0167】
そして、例えば、通常の片面での複数原稿の連続読取を行ない画像データを画像メモリ3aへ圧縮して蓄積している際に、上述した種々の検知機能により白紙原稿を検出した場合、本例のファクシミリ装置では、自動両面原稿送り装置1bを用いて、白紙検知した原稿を反転させてその逆の面の画像データを読み込む。
【0168】
これにより、裏表逆に重ねられた原稿が混じっている場合にも、自動的に正しい画像データを取り込むことができ、無駄な出力を回避することができる。
以下、このような処理動作を、図25と図26に基づき説明する。
【0169】
図25は、図24におけるファクシミリ装置の本発明に係わる読取処理動作例を示すフローチャートである。
自動両面原稿送り装置1bにセットされた原稿を搬送して、その画像データを読み取り、画像メモリ3aに圧縮して蓄積する(ステップ2501)。
【0170】
蓄積した画像データが、白紙原稿であるか否かを、図1〜図23を用いて説明した黒画素検索技術や白紙原稿検出技術(しきい値設定技術)等に基づき判別する(ステップ2502)。原稿を白紙として検出した場合、読み取り原稿ページ管理用のRAM、すなわち、図24のRAM9aにおいて、当該原稿に対応付けて白紙検知フラグをセットする(ステップ2503)。
【0171】
そして、この白紙原稿検出が通常の原稿搬送時に発生したのか、あるいは、反転して搬送した際に発生したのかを、RAM9aにセットされる原稿反転フラグを参照して判別する(ステップ2505)。
【0172】
原稿反転フラグがセット(ON)されていなければ、通常の原稿搬送であり、原稿反転フラグをセット(ON)して、当該原稿を図24の自動両面原稿送り装置1bを介して反転させて(ステップ2507)、ステップ2501の処理に戻り、反転させた原稿に対する画像データの読み取り動作を繰り返すステップ2508)。
【0173】
原稿反転フラグがセット(ON)されている場合は、既に反転された原稿であり、原稿反転フラグをリセットして(ステップ2506)、ステップ2501に戻り次の原稿からの画像データの読み取り動作を繰り返す(ステップ2508,2509)。尚、この場合、当該原稿の両面の画像データのいずれも、次の図26で示す出力処理での出力対象外となる。
【0174】
また、ステップ2502において、白紙原稿でないとの判断結果であれば、RAM9aにおける白紙検知フラグをリセットして(ステップ2504)、次のページの原稿に対する画像データの読み取り動作を行う(ステップ2509)。
【0175】
図26は、図24におけるファクシミリ装置の本発明に係わる出力処理動作例を示すフローチャートである。
図25に示した動作で読み取った画像データを出力する際、まず、当該原稿に対応する図24のRAM9aの白紙検知フラグがセット(ON)されているか否かを参照する(ステップ2601)、
【0176】
白紙検知フラグがセット(ON)されていなければ、通常通り、画像メモリに蓄積されている当該画像データを出力装置、ここでは、図24におけるモデム10aと網制御部11aを介して送信出力した後(ステップ2602)、画像メモリから削除し(ステップ2603)、次のページの原稿に対する処理を繰り返す(ステップ2604)。
【0177】
また、ステップ2601において、白紙検知フラグがセット(ON)されていなければ、当該原稿は白紙であるとのことであり、画像メモリに蓄積されている当該画像データを出力することなく、画像メモリから削除する(ステップ2603)。
このようにして、白紙と判断したページの原稿は送信出力せず、正常な原稿のページのみを連続して送信する。
【0178】
図27は、図24におけるファクシミリ装置の本発明に係わる他の読取処理動作例を示すフローチャートである。
本例は、図25で示した動作において、白紙として検出した原稿に対する有効・無効の決定をユーザ(操作者)の判断にまかせるものであり、図25におけるステップ2502の処理の後に、ステップ2703,2704を設けている。
【0179】
すなわち、ステップ2502において、画像データを読み取った原稿を白紙であると検出した場合には、まず、その旨を例えば図24の操作表示部5aを介してブザーや表示等してユーザに通知する(ステップ2703)。
【0180】
そして、ユーザが、白紙であると判断して、その旨の決定を操作表示部5aに設けられた特定のキー等により入力すると(ステップ2704)、ステップ2503におけるRAM9aへの白紙検知フラグのセット以降の処理を行ない、また、薄い原稿であって白紙ではないとの決定であれば、ステップ2504における通常の原稿に対する処理を行なう。この処理により、当該原稿の両面が白紙として検知された場合にも、ユーザの確認に基づき、いずれか正当な画像データを出力することができる。
【0181】
以上、図1〜図27を用いて説明したように、本例の画像読取装置とその黒画素検索方法および白紙原稿検出方法では、白紙原稿の高精度かつ効率的な検知を行なうことができ、ファクシミリ装置やスキャナ装置等の性能と信頼性の向上、および、利便性の向上を図ることが可能である。
【0182】
例えば、本例の画像読取装置としてのファクシミリ装置は、予め線密度毎に対応付けられたしきい値を記憶しておき、原稿読み取り線密度を判別し、この線密度に対応したしきい値に切り換えて白紙原稿の検出を行なう。このことにより、白紙原稿の高精度な検知を行なうことができる。
【0183】
また、このファクシミリ装置において、記憶部に記憶した線密度毎に対応付けられたしきい値を表示し、この表示した線密度毎のしきい値を、ユーザからの指示に基づき変更する。このことにより、白紙原稿の検知をさらに高精度化することができる。
【0184】
さらに、その際、計数した原稿の黒画素数を表示することにより、ユーザのしきい値変更操作を容易にすることができる。
あるいは、ユーザが通常の原稿としたい白部分の多い原稿を読み取り、その黒画素数で、当該線密度に対応するしきい値を自動的に変更することができ、さらに、しきい値変更操作を容易にすることができる。
【0185】
また、しきい値を、線密度のみならず原稿が線画やハーフトーンからなる場合に選択する読取モードにも対応付けて記憶し、選択された読取モードに最適なしきい値を元に白紙原稿の検出を行なう。このことにより、原稿の種別に対応した高精度な白紙原稿検知を行なうことができる。
【0186】
また、本例の画像読取装置としてのファクシミリ装置の黒画素検索方法では、主走査1ラインを4つのブロックに分割して1ブロックを各ラインの読取対象範囲とし、かつ、次ラインは前ラインの次のブロックを読取対象範囲とし、各ブロックでは、1バイトおきに黒画素の検索を行ない、各ブロックの検索開始アドレスは、4ラインおきに奇数と偶数の交互に行なうことにより、原稿前エリアの約1/8を対象に黒画素の検出を行なう。これにより、黒画素の検索を効率的に行なうことができる。
【0187】
また、この黒画素の検索において、検索対象の1バイト中の1ドットおよび2ドットの孤立点は、イメージセンサのゴミ等による誤検知と見做し、黒画素として計数しない。これにより、黒画素の検索をさらに効率的に行なうことができる。
【0188】
また、線密度別ならびに原稿の読取モード別に黒画素数をカウント(計数)する手順を複数有し、選択された線密度ならびに読取モードに対応して手順を切り換えて黒画素数のカウントを行なう。これにより、原稿種別に対応した最適な黒画素数の計数を行うことができる。
【0189】
さらに、白紙原稿と判別した場合にも、ユーザが強制送信を支持すれば、その際の黒画素数に基づき新たなしきい値に変更する。例えば、所定回数の強制送信後に、その平均値に変更する。これにより、ユーザは、しきい値の変更・設定を容易に行なうことができる。
【0190】
また、本例の画像読取装置としてのファクシミリ装置およびその白紙原稿検出方法は、予め、第1の検知機能(1枚でも白紙原稿と判定すれば、検知結果を出力する)、第2の検知機能(既定枚数の白紙原稿を判定するまで、検知結果の出力を待つ)、第3の検知機能(全ての原稿を白紙原稿として判定しなければ、検知結果を出力しない)を設けておき、利用者にその1つを選択させる構成とすることができ、ユーザは、原稿に応じた最適な白紙原稿の検知機能を選択でき、装置の性能および利便性が向上する。
【0191】
また、ユーザへの通知時には動作を停止させ、利用者に、操作のやり直し、または、処理の継続を選択させ、その選択に応じた処理を行なう。これにより、装置の利便性がさらに向上する。
【0192】
尚、本発明は、図1〜図27を用いて説明した各例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、ファクシミリ装置を画像読取装置として説明したが、自動原稿給紙機能付きの複写機や、コンピュータに接続されるスキャナ装置であっても良い。また、原稿を移動させて走査を行なうファクシミリ装置で説明したが、原稿を固定して光学系を移動させて走査する構成のファクシミリ装置にも、また、自動原稿給紙機能付きでない複写機にも適用可能である。
【0193】
また、図19〜図23で説明した白紙原稿検出部を、図2〜図17で詳細説明した図1におけるファクシミリ装置に適用することもできる。この場合、図19における通知部68での通知結果に基づき、図16における強制送信部32による白紙原稿として判断した原稿に対する送信、および、しきい値変更部33によるRAM9において記憶しているしきい値の変更を行なう。
【0194】
以上のように、本例によれば、白紙原稿の検知を、使用環境に応じて高精度に行なうことができ、また、利用者は原稿に応じた最適な白紙原稿の検知機能を選択することができるので、ファクシミリ装置やスキャナ装置あるいは原稿自動送り機能付き複写機等の画像読取装置の信頼性、操作性、利便性、および、性能を向上させることが可能である。
【0195】
例えば、線密度別にしきい値を自動的に変化させることにより、装置の使用環境に応じた高精度な白紙原稿検知を行なうことができる。
【0196】
また、自動両面原稿送り装置が設けられている画像読取装置においても、線密度別にしきい値を自動的に変化させることにより、装置の使用環境に応じた高精度な白紙原稿検知を行なことができるので、白紙原稿として誤検知して、その原稿の反転しての画像データの再読み取りを回避させることができる。
【0197】
また、自動両面原稿送り装置が設けられている画像読取装置における無駄な白紙原稿の出力を回避させることができる。
【0198】
また、線密度毎のしきい値の変更をユーザが操作できるので、ユーザが使用する原稿の種別に応じて最適なしきい値での白紙原稿検知を行なうことが可能となる。
【0199】
また、設定されている線密度毎のしきい値を表示するので、ユーザは、その変更をより正確に、かつ、容易に行うことができる。
【0200】
また、各種別の原稿毎、および、線密度毎のしきい値の変更を自動的に行うことできる。
【0201】
また、線密度のみならず、ハーフトーン等の読取モード別のしきい値の変更・設定を行うことでき、より高精度な白紙原稿検知が可能となる。
【0202】
また、ユーザの判断操作を可能とすることにより、画像読取装置における無駄な白紙原稿の出力と無駄な再読み取り動作を回避させることができると共に、濃度が極めて薄い原稿であっても、その読取および出力が可能となる。
【0203】
また、ユーザが強制出力させた際の黒画素数にしきい値を自動的に変更でき、その後の同様な原稿に対する読取および出力が容易となる。
【0204】
また、強制出力に基づくしきい値の変更を、複数回での平均で求めることにより、正確な白紙原稿の検知を安定化させることができる。
【0205】
また、強制出力に基づくしきい値の変更の実行を、ユーザが選択指示できるようにすることにより、特別な原稿による、通常の原稿に対する白紙原稿検知への悪影響を回避させることができる。
【0206】
また、白紙原稿検知の決定タイミングを、複数の中からユーザが選択できるようにすることにより、ユーザは、原稿に応じた最適な白紙原稿の検知機能を選択でき、装置の性能と利便性が向上する。
【0207】
また、ユーザへの白紙原稿の検知時には、装置動作を停止して、ユーザに、操作のやり直し、継続を選択させることができ、装置の利便性がさらに向上する。
【0208】
また、処理時間を短縮でき、画像読取装置における黒画素の検索を効率化することができる。
【0209】
また、ゴミ様の黒画素の計算を回避でき、画像読取装置における黒画素の検索を、さらに、高精度化および効率化することができる。
【0210】
また、読取モード別の手順で、黒画素検索を行なうことにより、画像読取装置における黒画素の検索を高精度に行うことができる。
【0211】
また、線密度別の手順で、黒画素検索を行なうことにより、画像読取装置における黒画素の検索を高精度に行うことができる。
【0212】
また、画像読取装置における白紙原稿の検出を、複数の手順からユーザが選べるようにすることにより、原稿毎の高精度な白紙原稿検出を行うことが可能となる。
【0213】
また、画像読取装置における白紙原稿の検出およびユーザへの通知時には、装置の動作を停止させ、操作のやり直しや、処理の継続をユーザが選択できるようにし、装置の利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0214】
【図1】本発明の画像読取装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第1のシステム構成例を示すブロック図である。
【図3】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出処理動作例を示すフローチャートである。
【図4】発明に係わる黒画素の検索処理例の1/2部分を示す説明図である。
【図5】発明に係わる黒画素の検索処理例の2/2部分を示す説明図である。
【図6】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第2のシステム構成例を示すブロック図である。
【図7】図6における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図8】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第3のシステム構成例を示すブロック図である。
【図9】図8における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図10】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第4のシステム構成例を示すブロック図である。
【図11】図10における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図12】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出を行なう部分の第5のシステム構成例を示すブロック図である。
【図13】図12における白紙原稿検出システムを有するファクシミリ装置の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図14】図12における白紙検知システムによる黒画素の検索処理例の1/2部分を示す説明図である。
【図15】図12における白紙検知システムによる黒画素の検索処理例の2/2部分を示す説明図である。
【図16】図1におけるファクシミリ装置の本発明に係る白紙原稿検出を行う部分の第6のシステム構成例を示すブロック図である。
【図17】図16おける白紙原稿検出システムを具備したファクシミリ装置の本発明に係わる白紙原稿検出処理動作例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の画像読取装置の本発明に係る他の構成例を示すブロック図である。
【図19】図18におけるファクシミリ装置の白紙原稿検出に係わる部分の構成例を示すブロック図である。
【図20】図18におけるファクシミリ装置による本発明の白紙原稿検出方法の処理動作例を示すフローチャートである。
【図21】図19における第1検出部の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図22】図19における第2検出部の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図23】図19における第3検出部の本発明に係わる処理動作例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の画像読取装置の本発明に係るさらに他の構成例を示すブロック図である。
【図25】図24におけるファクシミリ装置の本発明に係わる読取処理動作例を示すフローチャートである。
【図26】図24におけるファクシミリ装置の本発明に係わる出力処理動作例を示すフローチャートである。
【図27】図24におけるファクシミリ装置の本発明に係わる他の読取処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0215】
1,1a:スキャナ、1b:自動両面原稿送り装置(「ARDF」)、2,2a:符号化復号化部、3,3a:画像メモリ、4,4a:プロッタ、5,5e:操作表示部、5a:LCD、5b:しきい値変更画面、5c:画素数検出画面、5d:白紙検知しきい値自動変更画面、6,6a:スイッチ(SW)、7,7a:CPU、8,8a:ROM、9,9a:RAM、10,10a:モデム、11,11a:網制御部、12,12a:バス、13,13a:しきい値制御処理部、14:線密度判別部、14a:読取モード・線密度判別部、15,15a:しきい値選択部、16,16a:設定部、17,17a:原稿判別部、18,18a:画素数カウント部、19,19a:比較・判別部、20:しきい値更新部、21:線密度別しきい値表示部、22:しきい値変更部、23:画素数表示部、24:しきい値更新・設定部、25:線密度特定部、26:黒画素数カウント部、27:画素数算出部、28:しきい値更新部、31:白紙原稿通知部、32:強制送信部、33:しきい値変更部、51:スキャナ、52:表示部、53:操作部、54:通信部(NCU)、55:コントローラ、56:ROM、57:RAM、58:プロッタ、59:内部バス、60:原稿、61:CIS(密着型イメージセンサ)、62:A/D(アナログ/ディジタル)変換部、63:白紙判定部、64:第1検知部、65:第2検知部、66:第3検知部、67:選択部、68:通知部。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成19年11月12日(2007.11.12)
【代理人】 【識別番号】100102587
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 昌幸

【識別番号】100077274
【弁理士】
【氏名又は名称】磯村 雅俊


【公開番号】 特開2008−72753(P2008−72753A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2007−293027(P2007−293027)