トップ :: H 電気 :: H04 電気通信技術




【発明の名称】 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
【発明者】 【氏名】羽生 ひとみ

【要約】 【課題】画像データに対する色空間変換をより適切且つ効率的に行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する

【構成】前記画像データを入力する入力手段と、前記入力された画像データの色空間を他の色空間に変換する画像処理手段と、前記画像データの色空間を、前記外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間へと変換する色変換方法を指示した入力色変換テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記記憶された仮想色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる制御手段と、前記変換された画像データを記憶する画像記憶手段と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記憶し、当該記憶された画像データを1又は複数の外部装置に提供可能な画像処理装置であって、
前記画像データを入力する入力手段と、
前記入力された画像データの色空間を他の色空間に変換する画像処理手段と、
前記画像データの色空間を、前記各外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間へと変換する色変換方法を指示した入力色変換テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
前記記憶された入力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる制御手段と、
前記変換された画像データを記憶する画像記憶手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記テーブル記憶手段は、前記仮想色空間を特定の外部装置に固有の色空間へと変換する色変換方法を指示した出力色変換テーブルを記憶し、
前記制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された画像データを前記外部装置の何れかに提供する際に、前記テーブル記憶手段に記憶された前記出力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記記憶された画像データの色空間を前記特定の外部装置に固有の色空間へと変換させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記テーブル記憶手段は、前記仮想色空間を前記各外部装置に固有の色空間へと変換する色変換方法を夫々指示した出力色変換テーブルを記憶し、
前記制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された画像データを前記外部装置の何れかに提供する際に、前記テーブル記憶手段に記憶された前記出力色変換テーブルのうち、提供先の外部装置に対応する前記出力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記記憶された画像データの色空間を前記提供先の外部装置に固有の色空間へと変換させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記入力手段で入力された画像データの特性を判別する特性判別手段をさらに備え、
前記テーブル記憶手段は、前記画像データの特性毎に応じた色変換方法を夫々指示した前記入力色変換テーブルを記憶し、
前記制御手段は、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる際に、前記テーブル記憶手段に記憶された前記入力色変換テーブルのうち、前記特性判別手段での判別結果に対応する前記入力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
画像データを記憶し、当該記憶された画像データを1又は複数の外部装置に提供可能な画像処理装置の画像処理方法であって、
前記画像データを入力する入力工程と、
前記入力された画像データの色空間を他の色空間に変換する画像処理工程と、
前記画像データの色空間を、前記各外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間へと変換する色変換方法を指示した入力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理工程に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる制御工程と、
前記変換された画像データを記憶する画像記憶工程と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の画像処理方法をコンピュータで実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データの色空間変換を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機においては、コピー機能の他に、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を搭載したデジタル複合機(MFP:Multi Function Printer)が一般化しつつある。これに伴い各種機能を支える技術として、ネットワーク技術や多様化する画像データの処理・蓄積技術が盛んに導入されている。例えば、コピー機能やプリンタ機能を利用して入力されるデータは、プリント出力を行うほか、機内に設けられているハードディスク(HDD:Hard Disc Drive)等の記憶装置に蓄積することが可能であり、更に蓄積された画像データを、ネットワークを介して送信したり、他から蓄積データを受信したりし、PC(Personal Computer)、複写機等の画像処理装置相互間でそれぞれが蓄積した画像データの共有を可能にしている。
【0003】
上記したデジタル複合機等に蓄積される画像データの色空間は、所定の色区間(以下、蓄積色空間という)に統一されており、他の装置に送信されるような場合には、その送信時に画像データや出力先装置の特性に応じた色空間へと変換することが行われている。ここで、色空間の変換は、その変換回数に応じて色の精度が劣化することが知られており、蓄積色空間として、汎用的に使用されているsRGB等の色空間を用いることで、変換回数が不用意に増加することを防止している。また、従来、外部機器からの画像データの取得要求に対し、指定された形式へと画像データを変換処理して送信する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、色空間の変換は、変換対象となる画像データの特性や送信先の外部機器の特性に応じて、その色変換方法が異なる場合がある。ここで、色変換方法とは、図16に示すように、蓄積色空間C1から、プリンタ色空間C2への収斂(変換)方法を意味しており、例えば、画像データ内に含まれた主な表示要素(文字、画像、図形等)に応じて、夫々適切な色変換方法1〜3が導出される。
【0005】
図17は、従来の色空間変換を模式的に示した図である。ここで、蓄積色空間をモニタの色空間としているため、モニタ色空間から蓄積色空間への色空間変換は行われないようになっている。一方、他の印刷装置に画像データを出力する場合等で行われるプリンタ色空間への色空間変換は、変換対象となった画像データの特性や出力対象となった印刷装置の特性に応じて、夫々適切な色変換方法が適用される。従来、画像データの作成時に当該画像データの属性情報を対応付けて保持し、作成した画像データをプリント出力するに際して、画像データに含まれる各画像の属性に応じた適切なデータ処理(色空間変換)を行う技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2006−20151号公報
【特許文献2】特開2000−148973号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記したsRGB等の色空間は、PC(Personal Computer)等に接続されるCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置(モニタ)の色空間に合わせて作成されているため、特許文献1記載の技術では、プリンタ装置で用いられるCMYK等のプリント色空間に変換する際には、色空間の大きさの違いから適切な色空間に変換できない場合がある。
【0008】
また、特許文献2に記載の技術では、画像データに属性情報を対応付けて保持させるため、属性情報の付加分だけデータ量が増加することになり、画像データを記憶する記憶装置の記憶容量の増大化から、コストが嵩むという問題がある。また、画像データ毎に属性情報を作成しなければならないため、画像データの作成にかかる処理が煩雑となり、負荷が増加するという問題がある。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像データに対する色空間変換をより適切且つ効率的に行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、画像データを記憶し、当該記憶された画像データを1又は複数の外部装置に提供可能な画像処理装置であって、前記画像データを入力する入力手段と、前記入力された画像データの色空間を他の色空間に変換する画像処理手段と、前記画像データの色空間を、前記各外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間へと変換する色変換方法を指示した入力色変換テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記記憶された入力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる制御手段と、前記変換された画像データを記憶する画像記憶手段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記テーブル記憶手段は、前記仮想色空間を特定の外部装置に固有の色空間へと変換する色変換方法を指示した出力色変換テーブルを記憶し、前記制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された画像データを前記外部装置の何れかに提供する際に、前記テーブル記憶手段に記憶された前記出力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記記憶された画像データの色空間を前記特定の外部装置に固有の色空間へと変換させることを特徴としている。
【0012】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記テーブル記憶手段は、前記仮想色空間を前記各外部装置に固有の色空間へと変換する色変換方法を夫々指示した出力色変換テーブルを記憶し、前記制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された画像データを前記外部装置の何れかに提供する際に、前記テーブル記憶手段に記憶された前記出力色変換テーブルのうち、提供先の外部装置に対応する前記出力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記記憶された画像データの色空間を前記提供先の外部装置に固有の色空間へと変換させることを特徴としている。
【0013】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記入力手段で入力された画像データの特性を判別する特性判別手段をさらに備え、前記テーブル記憶手段は、前記画像データの特性毎に応じた色変換方法を夫々指示した前記入力色変換テーブルを記憶し、前記制御手段は、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる際に、前記テーブル記憶手段に記憶された前記入力色変換テーブルのうち、前記特性判別手段での判別結果に対応する前記入力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理手段に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させることを特徴としている。
【0014】
また、請求項5にかかる発明は、画像データを記憶し、当該記憶された画像データを1又は複数の外部装置に提供可能な画像処理装置の画像処理方法であって、前記画像データを入力する入力工程と、前記入力された画像データの色空間を他の色空間に変換する画像処理工程と、前記画像データの色空間を、前記各外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間へと変換する色変換方法を指示した入力色変換テーブルに基づいて、前記画像処理工程に、前記入力された画像データの色空間を前記仮想色空間へと変換させる制御工程と、前記変換された画像データを記憶する画像記憶工程と、を含むことを特徴としている。
【0015】
また、請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の画像処理方法をコンピュータで実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
請求項1にかかる発明によれば、入力された画像データが、当該画像データの色空間を、各外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間に変換した状態で画像記憶手段に記憶されるため、各外部装置に応じた色空間に変換する際の変化量を抑えることができ、画像データに対する色空間変換をより適切かつ効率的に行うことができる。
【0017】
また、請求項2にかかる発明によれば、画像記憶手段に記憶された画像データを外部装置の何れかに提供する際に、画像データの色空間を特定の外部装置に固有の色空間へと変換させるため、特定の外部装置の色空間に変換された画像データを各外部装置に提供することができる。これにより、各外部装置で汎用的に用いることが可能な一の色空間に変換することができるため、画像データの利便性を向上させることができる。
【0018】
また、請求項3にかかる発明によれば、画像記憶手段に記憶された画像データを外部装置の何れかに提供する際に、画像データの色空間を提供先の外部装置に固有の色空間へと変換させるため、各外部装置に適した色空間の画像データを各外部装置に提供することができる。
【0019】
また、請求項4にかかる発明によれば、入力された画像データの特性に応じて、当該画像データの色空間を仮想色空間へと変換させる色変換方法を使い分けることができるため、画像データの特性に適した色変換方法で、仮想色空間へと変換することができる。
【0020】
また、請求項5にかかる発明によれば、入力された画像データの色空間を、各外部装置に固有の色空間の平均を示す仮想色空間に変換した状態で記憶するため、各外部装置に応じた色空間に変換する際の変化量を抑えることができ、画像データに対する色空間変換をより適切かつ効率的に行うことができる。
【0021】
また、請求項6にかかる発明によれば、コンピュータに読み取らせて実行することによって、請求項5に記載の画像処理方法をコンピュータの利用で実現することができ、請求項5に記載の画像処理方法と同様の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に添付図面を参照して、本発明の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施形態の画像処理システムの概略構成を示した図である。図1に示すように、画像処理システム100は、端末装置11〜13、画像処理装置としてのプリンタ装置21、プリンタ装置31〜33を有し、各機器はネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。なお、ネットワークNに接続される各機器の個数は、図示例に限定されないものとする。
【0024】
端末装置11〜13は、PC等の情報処理端末であって、ネットワークNに接続されたプリンタ装置21又はプリンタ装置31〜33の何れかに、図示しないHDD等に記憶された画像データを送信することで、この画像データをプリント出力ができるようになっている。また、端末装置11〜13のユーザは、プリンタ装置21に対し、画像データとともに、当該画像データの蓄積を指示する蓄積指示情報を送信することで、この画像データをプリンタ装置21に内蔵された後述するHDD(図2参照)に蓄積することができるようになっている。なお、端末装置11〜13から送信される画像データは、sRGB等の自己の端末装置が備える表示装置(図示せず)の色空間(モニタ色空間)の状態で送信されるものとする。
【0025】
プリンタ装置21は、原稿から原稿データを読み取り、当該読み取った原稿データの画像を紙等のシート状の記録媒体に記録(印刷)するコピー機能や、端末装置11〜13の何れかから印刷対象となる画像データを受信し、この画像データを基とした画像を記録媒体上に印刷するプリンタ機能等を備えたデジタル複合機である。
【0026】
図2は、プリンタ装置21の構成を示したブロック図である。図2に示すように、プリンタ装置21は、制御部211、操作部212、表示部213、記憶部214、画像処理部215、画像読取部216、画像形成部217、I/F部218等を備えて構成され、各部はバス219を介して接続されている。
【0027】
制御部211は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなり、CPUは、RAMの所定領域を作業領域として、記憶部214に予め記憶された各種制御プログラムとの協働により各種処理(例えば、色空間変換処理)を実行し、プリンタ装置21を構成する各部の動作を統括的に制御する。
【0028】
具体的に、制御部211は、画像読取部216により読み取られた画像データを記憶部214に記憶させる。また、制御部211は、画像形成部217を制御することで、画像読取部216により読み取られた画像データや、I/F部218を介して端末装置11〜13等から入力された画像データを印刷用紙等の記録媒体に印刷させる。
【0029】
また、制御部211は、端末装置11〜13何れかから蓄積指示情報で指示された画像データを記憶部214に記憶させる際に、画像処理部215を制御することで、画像データの色空間(モニタ色空間)を画像処理システム100に含まれたプリンタ装置に共通の仮想色空間(蓄積色空間)へと変換し、この画像データを記憶部214に記憶(蓄積)させる。ここで、プリンタ装置に共通の仮想色空間とは、ネットワークNに接続された各プリンタ装置31〜33に固有の色特性を示すCMYK等の色空間(プリンタ色空間)の平均を表したものである。
【0030】
図3は、プリンタ色空間と仮想色空間との関係を示した図である。ここで、仮想色空間C21は、各プリンタ装置31〜33に固有のプリンタ色空間C31〜C33の平均となっている。この仮想色空間CIは、プリンタ色空間C31〜C33から、相加平均や相乗平均等により予め導出されたものであるが、例えば、プリンタ装置31〜33の使用頻度等に基づいて、プリンタ色空間C31〜C33に重み付けをした、加重平均を用いて導出する態様としてもよい。
【0031】
また、制御部211は、ユーザから操作部212を介して、記憶部214に蓄積された特定の画像データを、ネットワークNに接続された他のプリンタ装置に送信する指示を受けると、画像処理部215を制御し、画像データの色空間(仮想色空間)をプリンタ装置のプリンタ色空間へと変換し、この画像データをI/F部218を介して送信対象となったプリンタ装置に送信する。
【0032】
なお、モニタ色空間から仮想色空間に変換する際の色変換方法を指示した一の色変換テーブル(以下、モニタ入力色変換テーブルという)、及び、仮想色空間からプリンタ色空間に変換する際の色変換方法を指示した一の色変換テーブル(以下、プリンタ色変換テーブルという)は、予め記憶部214に記憶されているものとする。また、本実施形態でのプリンタ色変換テーブルは、プリンタ装置31〜33のうち、何れか一のプリンタ装置(例えば、プリンタ装置31)に固有のプリンタ色空間に変換するものであって、この一プリント色空間を三台のプリンタ装置31〜33に用いるものとする。
【0033】
これは、プリンタ共通の仮想色空間を蓄積色空間として用いたため、モニタ色空間を蓄積色空間とした場合に比較し、プリント色空間への変化量が微小となり、仮想色空間からあるプリンタ色空間への色空間変換時には、共通に用いることができる一の色変換方式で色空間変換を行っても、好適な印刷結果を得ることができるからである。
【0034】
操作部212は、入力キー等を備え、ユーザから操作入力された情報を入力信号として受け付け、その入力信号を制御部211に出力する。プリンタ装置21のユーザは、この操作部212を介して記憶部214に蓄積された画像データを選択することで、ネットワークNに接続された他の装置(例えば、端末装置11やプリンタ装置32)に出力するよう指示できるようになっている。他の装置に出力された画像データは、例えば、端末装置11の表示装置(図示せず)で表示されたり、他のプリンタ装置で印刷されることになる。
【0035】
表示部213は、LCD等により構成され、制御部211からの表示信号に基づいて各種情報を表示する。なお、表示部213は、操作部212と一体的にタッチパネルを構成する態様としてもよい。
【0036】
記憶部214は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成される不揮発性の記憶媒体を備え、プリンタ装置21の動作に必要なプログラム及び当該プログラムの実行に係る各種設定データ(例えば、モニタ入力色変換テーブル、プリンタ色変換テーブル)等を記憶する。また、記憶部214は、制御部211の制御の下、端末装置11〜13の何れかから蓄積指示情報で指示された画像データや、画像読取部216により読み取られた画像データを記憶(蓄積)する。
【0037】
画像処理部215は、制御部211の制御の下、入力された画像データに対し、変倍処理、画像編集処理、画像回転処理等の各種画像処理を施す。また、画像処理部215は、制御部211の制御の下、記憶部214に記憶された色変換テーブルに基づいて、記憶部214に記憶される画像データの色空間や、I/F部218を介して出力される画像データの色空間を変換する。
【0038】
画像読取部216は、原稿に光を照射する光源、原稿からの反射光を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のイメージセンサ、原稿に照射する光を走査する走査部等を有し(何れも図示せず)、イメージセンサにより読み取られた原稿の画像データを、制御部211に出力する。
【0039】
画像形成部217は、インクジェット式、レーザ式、熱転写式、ドットインパクト式等のプリンタであり、制御部211から入力される画像データに基づいて、記録媒体上に画像を形成して記録する。
【0040】
I/F部218は、他の機器とのデータ通信を行う通信インターフェースであって、制御部211の制御の下、ネットワークNに接続された他の機器との間で授受される各種情報の通信制御を行う。
【0041】
プリンタ装置31〜33は、原稿から原稿データを読み取り、当該読み取った原稿データの画像を紙等のシート状の記録媒体に記録(印刷)するコピー機能や、端末装置11〜13、プリンタ装置21から印刷対象となる画像データを受信し、この画像データを基とした画像を記録媒体上に印刷するプリンタ機能等を備えたデジタル複合機である。なお、プリンタ装置31〜33を、上述したプリンタ装置21と同様の構成としてもよい。
【0042】
以下、図4、図5を参照して、本実施形態のプリンタ装置21により行われる、画像データの色空間変換処理の動作について説明する。
【0043】
図4は、端末装置11〜13の何れかから、プリンタ装置21に画像データの蓄積が指示された際の色空間変換処理を示したフローチャートである。なお、図4の各処理は、制御部211と、記憶部214に記憶された所定のプログラムとの協働により実行される処理を示している。
【0044】
まず、制御部211は、I/F部218を介して画像データが入力されるまで待機し(ステップS11;No)、画像データの入力を確認すると(ステップS11;Yes)、続いて、この画像データとともに蓄積指示情報が入力されたか否かを判定する(ステップS12)。
【0045】
ステップS12において、蓄積指示情報が入力されていないと判定した場合(ステップS12;No)、制御部211は、本処理を直ちに終了し、画像処理部215、画像形成部217を制御することで、入力された画像データを記録媒体に印刷させる。
【0046】
一方、ステップS12において、蓄積指示情報が入力されたと判定した場合(ステップS12;Yes)、制御部211は、記憶部214からモニタ入力色変換テーブルを読み出し(ステップS13)、画像処理部215を制御することで、このモニタ入力色変換テーブルに基づいて、入力された画像データの色空間(モニタ色空間)を仮想色空間へと変換させる(ステップS14)。
【0047】
続いて、制御部211は、色空間変換が行われた画像データを、記憶部214に記憶させ(ステップS15)、本処理を終了する。
【0048】
図5は、プリンタ装置21の記憶部214に蓄積された画像データを、他のプリンタ装置に送信する際の色空間変換処理を示したフローチャートである。なお、図5の各処理は、制御部211と、記憶部214に記憶された所定のプログラムとの協働により実行される処理を示している。
【0049】
まず、制御部211は、操作部212を介して特定のプリンタ装置に画像データの送信が指示されるまで待機を行う(ステップS21;No)。ここで、制御部211は、画像データの送信を指示する指示情報が入力されたことを確認すると(ステップS21;Yes)、記憶部214からプリンタ色変換テーブルを読み出し(ステップS22)、画像処理部215を制御することで、このプリンタ色変換テーブルに基づいて、送信対象となった画像データの色空間(仮想色空間)をプリンタ色空間へと変換させる(ステップS23)。
【0050】
続いて、制御部211は、色空間変換が行われた画像データを、I/F部218を介して送信対象のプリンタ装置へと送信し(ステップS24)、本処理を終了する。
【0051】
図6は、図4及び図5で説明した色変換処理を模式的に示した図である。同図に示すように、端末装置11〜13の夫々において、モニタ色空間にある画像データは、プリンタ装置21に蓄積される際に、記憶部214に予め記憶されたモニタ入力色変換テーブル(色変換方法11)により色空間変換され、仮想色空間の画像データとして記憶部214に記憶される。
【0052】
このように、入力された画像データの色空間を、プリンタ装置31〜33に固有の色空間の平均を示す仮想色空間に変換した状態で記憶部214に記憶(蓄積)するため、プリンタ装置31〜33の夫々に応じた色空間に変換する際の変化量を抑えることができ、画像データに対する色空間変換をより適切かつ効率的に行うことができる。
【0053】
また、記憶部214に蓄積された画像データが、プリンタ装置31〜33の何れかに送信される際には、記憶部214に予め記憶されたプリンタ色変換テーブル(色変換方法31)により色空間変換されることで、プリンタ色空間の画像データとして送信先となったプリンタ装置に送信される。
【0054】
このように、記憶部214に記憶された画像データをプリンタ装置31〜33の何れかに送信する際に、画像データの色空間を特定のプリンタ装置(例えば、プリンタ装置31)に固有の色空間へと変換させるため、特定のプリンタ装置の色空間に変換された画像データを各プリンタ装置に送信することができる。これにより、画像データを各プリンタ装置で汎用的に用いることが可能な一の色空間に変換することができるため、画像データの利便性を向上させることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、各プリンタ装置に画像データを送信する際に、当該画像データの色空間を特定のプリンタ装置の色空間に変換することとしたが、これに限らず、例えば、画像データの色空間を仮想色空間のまま送信する態様としてもよい。
【0056】
また、本実施形態では、仮想色空間の導出に自己のプリンタ装置21のプリンタ色空間を含めない態様としたが、これに限らず、プリンタ装置21自体のプリンタ色空間を含めた態様としてもよい。
【0057】
また、本実施形態では、端末装置11〜13の何れかから画像データが入力された場合を説明したが、これに限らず、画像読取部216から入力される画像データや、プリンタ装置31〜33の何れかからネットワークNを介して入力される画像データに対しても、記憶部214に記憶させる際に、色空間を仮想色空間に変換させることとしてもよい。
【0058】
また、本実施形態では、外部装置への画像データの提供方法としてネットワークNを介して送信する態様としたが、これに限らないものとする。
【0059】
(第2の実施形態)
次に、画像処理装置の第2の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
【0060】
本実施形態では、仮想色空間からプリンタ色空間に変換する際の色変換方法を指示したプリンタ色変換テーブルを、各プリンタ装置31〜33に固有のプリンタ色空間毎に用意した場合を説明する。なお、各プリンタ色変換テーブルは、対応するプリンタ装置31〜33の識別情報(例えば、プリンタ名やIPアドレス等)と夫々対応付けて、記憶部214に予め記憶されているものとする。
【0061】
以下、図7を参照して、本実施形態のプリンタ装置21により行われる、画像データの色空間変換処理の動作について説明する。
【0062】
図7は、プリンタ装置21の記憶部214に蓄積された画像データを、他のプリンタ装置に出力する際の色空間変換処理を示したフローチャートである。なお、図7の各処理は、制御部211と、記憶部214に記憶された所定のプログラムとの協働により実行される処理を示している。
【0063】
まず、制御部211は、操作部212を介して特定のプリンタ装置に画像データの送信が指示されるまで待機を行う(ステップS31;No)。ここで、制御部211は、画像データの送信の指示情報が入力されたことを確認すると(ステップS31;Yes)、送信先として指示されたプリンタ装置のプリンタ色変換テーブルを記憶部214から読み出し(ステップS32)、画像処理部215を制御することで、このプリンタ色変換テーブルに基づいて、画像データの色空間(仮想色空間)をプリンタ色空間へと変換させる(ステップS33)。
【0064】
続いて、制御部211は、色空間変換が行われた画像データを、I/F部218を介して送信先のプリンタ装置へと送信し(ステップS34)、本処理を終了する。
【0065】
図8は、図7で説明した色変換処理を模式的に示した図である。なお、モニタ色空間から仮想色空間への変換は、上述した第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。同図に示したように、記憶部214に蓄積された画像データが、プリンタ装置31〜33の何れかに出力される際には、記憶部214に予め記憶されたプリンタ装置31〜33毎のプリンタ色変換テーブル(色変換方法32、33、34)により色空間変換されることで、プリンタ色空間の画像データとして送信対象となったプリンタ装置に送信される。
【0066】
このように、本実施形態によれば、記憶部214に記憶された画像データをプリンタ装置31〜33の何れかに送信する際に、画像データの色空間を送信先のプリンタ装置に固有の色空間へと変換させるため、各プリンタ装置に適した色空間の画像データを各プリンタ装置に送信することができ、各プリンタ装置で印刷された画像データの品質を向上させることができる。
【0067】
(第3の実施形態)
次に、画像処理装置の第3の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
【0068】
本実施形態では、モニタ色空間から仮想色空間に変換する際の色変換方法を指示したモニタ入力色変換テーブルを、画像データの特性(オブジェクト)毎に用意した場合を説明する。ここで、画像データの「オブジェクト」とは、画像データ内に含まれた主な表示要素を意味し、例えば、文字や数字等の文字データや写真等の画像データ、イラスト等の図形データ等が挙げられる。なお、各モニタ入力色変換テーブルは、対応するオブジェクトの種別と夫々対応付けて、記憶部214に予め記憶されているものとする。
【0069】
本実施形態の制御部211は、記憶部214に予め記憶された所定のプログラムとの協働により、端末装置11〜13の何れかから入力された画像データの、ファイル名(例えば、拡張子等)やデータ構造を解析することで、画像データのオブジェクトを判別する画像特性判別手段としての機能を実現し、判別したオブジェクトに対応するモニタ入力色変換テーブルを用いて、画像データの色空間(モニタ色空間)を仮想色空間へと変更させる。
【0070】
以下、図9を参照して、本実施形態のプリンタ装置21により行われる、画像データの色空間変換処理の動作について説明する。
【0071】
図9は、端末装置11〜13の何れかから、プリンタ装置21に画像データの蓄積を指示された際の色空間変換処理を示したフローチャートである。なお、図9の各処理は、制御部211と、記憶部214に記憶された所定のプログラムとの協働により実行される処理を示している。
【0072】
まず、制御部211は、I/F部218を介して画像データが入力されるまで待機し(ステップS41;No)、画像データの入力を確認すると(ステップS41;Yes)、続いて、この画像データとともに蓄積指示情報が入力されたか否かを判定する(ステップS42)。
【0073】
ステップS42において、蓄積指示情報が入力されていないと判定した場合(ステップS42;No)、制御部211は、本処理を直ちに終了し、画像処理部215、画像形成部217を制御することで、入力された画像データを記録媒体に印刷させる。
【0074】
一方、ステップS42において、蓄積指示情報が入力されたと判定した場合(ステップS42;Yes)、制御部211は、画像データのオブジェクトを判別し(ステップS43)、判別したオブジェクトに対応するモニタ入力色変換テーブルを記憶部214から読み出す(ステップS44)。
【0075】
続いて、制御部211は、画像処理部215を制御することで、読み出したモニタ入力色変換テーブルに基づいて、入力された画像データの色空間を仮想色空間へと変換させる(ステップS45)。そして、制御部211は、色空間変換が行われた画像データを記憶部214に記憶させた後(ステップS46)、本処理を終了する。
【0076】
図10は、図9で説明した色変換処理を模式的に示した図である。なお、仮想色空間からプリンタ色空間への変換は、上述した第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。同図に示したように、端末装置11〜13の夫々において、モニタ色空間にある画像データは、プリンタ装置21に蓄積される際に、画像データ自体のオブジェクトに応じて、記憶部214に予め記憶されたモニタ入力色変換テーブル(色変換方法12、13、14)により夫々色空間変換され、仮想色空間の画像データとして記憶部214に記憶されることになる。
【0077】
このように、本実施形態によれば、入力された画像データの特性(オブジェクト)に応じて、当該画像データの色空間を仮想色空間へと変換させる色変換方法を使い分けることができるため、画像データの特性に適した色変換方法で、仮想色空間へと変換することができる。
【0078】
なお、本実施形態では、画像データの特性として「オブジェクト」の例を挙げたが、これに限らず、他の特性に基づいて色変換方法を使い分ける態様としてもよい。
【0079】
(第4の実施形態)
次に、画像処理装置の第4の実施形態について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
【0080】
本実施形態では、記憶部214に蓄積された画像データを、端末装置11〜13の何れかに送信する場合を説明する。
【0081】
本実施形態の制御部211は、ユーザから操作部212を介して、記憶部214に蓄積された特定の画像データを、ネットワークNに接続された端末装置に送信する指示を受けると、画像処理部215を制御し、画像データの色空間(仮想色空間)を端末装置に共通のモニタ仮想色空間へと変換し、この画像データをI/F部218を介して送信対象となった端末装置に送信する。ここで、端末装置に共通のモニタ仮想色空間とは、ネットワークNに接続された各端末装置11〜13に固有の色特性を示す色空間(モニタ色空間)の平均を表したものである。
【0082】
図11は、モニタ色空間とモニタ仮想色空間との関係を示した図である。ここで、モニタ仮想色空間C22は、各端末装置11〜13に固有のモニタ色空間C11〜C13の平均となっている。このモニタ仮想色空間C22は、モニタ色空間C11〜C13から、相加平均や相乗平均等により導出されるものであるが、例えば、端末装置11〜13の使用頻度等に基づいて、モニタ色空間C11〜C13に重み付けをした、加重平均を用いて導出することとしてもよい。
【0083】
ところで、本実施形態では、モニタ仮想色空間の画像データを端末装置に送信することとしたが、端末装置のモニタにて蓄積画像データを表示する場合、プリンタ装置で蓄積画像データを印刷する場合と比較して、その色再現性が多少変わっていても困らないことが多い。その理由は、モニタへの画像表示は印刷とは異なり、面積階調処理等を行わず1ドット毎に階調処理を実施できるため、1次色(CMYK)、2次色(RGB)という違いが目立たなく、それらに関する色処理の違いは問題とならないためである。また、プリンタ装置での印刷物は、それが最終的な生成物とされる場合がほとんどであるが、蓄積画像データを端末装置のモニタで表示する場合は、確認という意味で使用される場合が多く、細かな色の違いが問題となるようなケースが少ないためである。
【0084】
なお、仮想色空間からモニタ仮想色空間に変換する際の色変換方法を指示した一の色変換テーブル(以下、モニタ仮想色変換テーブルという)は、予め記憶部214に記憶されているものとする。即ち、本実施形態では、一のモニタ仮想色空間を三台のプリンタ装置31〜33に用いるものとしている。
【0085】
以下、図12を参照して、本実施形態のプリンタ装置21により行われる、画像データの色空間変換処理の動作について説明する。
【0086】
図12は、プリンタ装置21の記憶部214に蓄積された画像データを、端末装置に送信する際の色空間変換処理を示したフローチャートである。なお、図12の各処理は、制御部211と、記憶部214に記憶された所定のプログラムとの協働により実行される処理を示している。
【0087】
まず、制御部211は、操作部212を介して特定の端末装置に画像データの送信が指示されるまで待機を行う(ステップS51;No)。ここで、制御部211は、画像データの送信を指示する指示情報が入力されたことを確認すると(ステップS51;Yes)、記憶部214からモニタ仮想色変換テーブルを読み出し(ステップS52)、画像処理部215を制御することで、このモニタ仮想色変換テーブルに基づいて、送信対象となった画像データの色空間(仮想色空間)をモニタ仮想色空間へと変換させる(ステップS53)。
【0088】
続いて、制御部211は、色空間変換が行われた画像データを、I/F部218を介して送信対象の端末装置へと送信し(ステップS54)、本処理を終了する。
【0089】
図13は、図12で説明した色変換処理を模式的に示した図である。同図に示すように、記憶部214に蓄積された画像データが、端末装置11〜13の何れかに出力される際には、記憶部214に予め記憶されたモニタ仮想色変換テーブル(色変換方法21)により色空間変換されることで、モニタ仮想色空間の画像データとして送信対象となったプリンタ装置に送信される。
【0090】
このように、本実施形態によれば、記憶部214に記憶された画像データを端末装置11〜13の何れかに送信する際に、画像データの色空間を各端末装置に固有の色空間の平均を示すモニタ仮想色空間へと変換させるため、モニタ仮想色空間に変換された画像データを各端末装置に提供することができる。これにより、各端末装置で汎用的に用いることが可能な一の色空間に変換することができるため、画像データの利便性を向上させることができる。
【0091】
(第5の実施形態)
次に、画像処理装置の第5の実施形態について説明する。なお、上述した第1、第4の実施形態と同様の要素については、同一の符号を用いて示し、その説明は適宜省略する。
【0092】
本実施形態では、モニタ仮想色空間からモニタ色空間に変換する際の色変換方法を指示したモニタ出力色変換テーブルを、各端末装置11〜13に固有のモニタ色空間毎に用意した場合を説明する。なお、各モニタ出力色変換テーブルは、対応する端末装置11〜13の識別情報(例えば、端末名やIPアドレス等)と対応付けて、記憶部214に予め記憶されているものとする。
【0093】
以下、図14を参照して、本実施形態のプリンタ装置21により行われる、画像データの色空間変換処理の動作について説明する。
【0094】
図14は、プリンタ装置21の記憶部214に蓄積された画像データを、端末装置に送信する際の色空間変換処理を示したフローチャートである。なお、図14の各処理は、制御部211と、記憶部214に記憶された所定のプログラムとの協働により実行される処理を示している。
【0095】
まず、制御部211は、操作部212を介して特定の端末装置に画像データの送信が指示されるまで待機を行う(ステップS61;No)。ここで、制御部211は、画像データの送信を指示する指示情報が入力されたことを確認すると(ステップS61;Yes)、記憶部214からモニタ仮想色変換テーブルを読み出し(ステップS62)、画像処理部215を制御することで、このモニタ仮想色変換テーブルに基づいて、送信対象となった画像データの色空間(仮想色空間)をモニタ仮想色空間へと変換させる(ステップS63)。
【0096】
続いて、制御部211は、送信先の端末装置に対応するモニタ出力色変換テーブルを記憶部214から読み出し(ステップS64)、画像処理部215を制御することで、このモニタ出力色変換テーブルに基づいて、送信対象となった画像データの色空間(モニタ仮想色空間)を送信先の端末装置に応じたモニタ色空間へと変換させる(ステップS65)。
【0097】
次いで、制御部211は、色空間変換が行われた画像データを、I/F部218を介して送信対象の端末装置へと送信し(ステップS66)、本処理を終了する。
【0098】
図15は、図14で説明した色変換処理を模式的に示した図である。同図に示すように、記憶部214に蓄積された画像データの色空間(プリンタ仮想色空間)は、端末装置11〜13の何れかに出力される際に、記憶部214に予め記憶されたモニタ仮想色変換テーブル(色変換方法21)に基づいて、モニタ仮想色空間へと一旦変換される。その後、送信先となった端末装置に対応するモニタ出力色変換テーブル(色変換方法35〜37)に基づいて、各端末装置に応じたモニタ色空間へと変換された後、送信先の端末装置へと送信されることになる。
【0099】
このように、本実施形態によれば、記憶部214に記憶された画像データを端末装置11〜13の何れかに提供する際に、画像データの色空間を送信先の端末装置に固有の色空間へと変換させるため、各端末装置に適した色空間の画像データを各端末装置に提供することができる。これにより、各端末装置で表示された画像データの品質を向上させることができる。
【0100】
以上、本発明を第1〜第5の実施形態を用いて説明してきたが、上述した実施形態に多様な変更または改良を加えることができる。また、上述した第1〜第5の実施形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【0101】
例えば、上記実施形態の画像処理装置で実行される色空間変換処理にかかるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0102】
また、上記実施形態の画像処理装置で実行される色空間変換処理にかかるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施形態の画像処理装置で実行される色空間変換処理にかかるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0103】
以上のように、本発明にかかる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムは、画像データの色空間変換を行う場合に有効であり、特に、複数の外部装置に色空間変換を行った画像データを提供する場合に適している。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】画像処理システムの概略構成を示した図である。
【図2】プリンタ装置の構成を示したブロック図である。
【図3】プリンタ色空間と仮想色空間との関係を示した図である。
【図4】第1の実施形態における色空間変換処理を示したフローチャートである。
【図5】第1の実施形態における色空間変換処理を示したフローチャートである。
【図6】第1の実施形態における色変換処理を模式的に示した図である。
【図7】第2の実施形態における色空間変換処理を示したフローチャートである。
【図8】第2の実施形態における色変換処理を模式的に示した図である。
【図9】第3の実施形態における色空間変換処理を示したフローチャートである。
【図10】第3の実施形態における色変換処理を模式的に示した図である。
【図11】モニタ色空間とモニタ仮想色空間との関係を示した図である。
【図12】第4の実施形態における色空間変換処理を示したフローチャートである。
【図13】第4の実施形態における色変換処理を模式的に示した図である。
【図14】第5の実施形態における色空間変換処理を示したフローチャートである。
【図15】第5の実施形態における色変換処理を模式的に示した図である。
【図16】色変換方法を説明するための図である。
【図17】従来の色空間変換を模式的に示した図である。
【符号の説明】
【0105】
100 画像処理システム
11 端末装置
12 端末装置
13 端末装置
21 プリンタ装置
211 制御部
212 操作部
213 表示部
214 記憶部
215 画像処理部
216 画像読取部
217 画像形成部
218 I/F部
219 バス
31 プリンタ装置
32 プリンタ装置
33 プリンタ装置
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明


【公開番号】 特開2008−72667(P2008−72667A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−251789(P2006−251789)