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【発明の名称】 番組サーバ装置及び番組素材管理方法
【発明者】 【氏名】小林 俊幸

【要約】 【課題】複合素材の編集から放送までの処理を簡単かつ短時間に効率良く行なえるようにするとともに、操作者の負担を大幅に軽減し、しかも放送すべき複合素材の種類が増えてもこれら複合素材を記憶するための記憶容量の削減を図ることが可能な番組サーバ装置を提供する。

【構成】ビデオサーバにおいて、複合素材の登録要求が発生した場合に、組み合わせるべく複数の番組素材を特定する複合素材IDのみをメモリ142に記録し、マスターAPCから複合素材IDを含めた再生指令がLANインタフェース144を介して入力された場合に、複合素材IDを利用してメモリ142中の該当する複数の番組素材を読み出し、複数の番組素材を組み合わせて複合素材を生成して再生出力するようにしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録される複数の番組素材信号をそれぞれ第1の素材IDに対応付けて管理する番組サーバ装置において、
前記記録媒体中の前記複数の番組素材信号の少なくとも2つを任意に組み合わせた複合素材信号の登録要求が発生したとき、組み合わせるべく複数の番組素材信号を特定する第2の素材IDを前記記録媒体に記録する登録手段と、
前記第2の素材IDを含めた再生指示信号が入力されたとき、前記第2の素材IDにより特定される複数の番組素材信号を前記記録媒体から読み出し、該複数の番組素材信号を組み合わせて複合素材信号を生成して再生出力する再生制御手段とを具備したことを特徴とする番組サーバ装置。
【請求項2】
記録媒体に記録される複数の番組素材信号をそれぞれ第1の素材IDに対応付けて管理する番組素材管理方法において、
前記記録媒体中の前記複数の番組素材信号の少なくとも2つを任意に組み合わせた複合素材信号の登録要求が発生したとき、組み合わせるべく複数の番組素材信号を特定する第2の素材IDを前記記録媒体に記録し、
前記第2の素材IDを含めた再生指示信号が入力されたとき、前記第2の素材IDにより特定される複数の番組素材信号を前記記録媒体から読み出し、該複数の番組素材信号を組み合わせて複合素材信号を生成して再生出力するようにしたことを特徴とする番組素材管理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば放送番組で使用する映像/音声等の素材(コンテンツ)をそれぞれ素材ID(素材識別情報)に対応付けてメモリ上で管理する番組サーバ装置及び番組素材管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、例えばTV放送やラジオ放送の番組素材を送出する番組送出システムにあっては、番組素材を記録し、任意のタイミングで番組素材を再生するビデオサーバが使用されている。
【0003】
ところで、このようなシステムでは、TV放送波により放送すべき番組素材をVTR(Video Tape Recorder)等の映像用編集装置により編集し、この編集した番組素材をビデオサーバに転送して記録するようにしている。また、TV放送波により放送する番組素材と同じ内容の番組素材をラジオ放送波により放送する場合に、該番組素材を音声用編集装置により編集し、この編集した番組素材をビデオサーバに転送してTV放送波用の番組素材と別の記憶領域に記録するようにしている。
【0004】
ところが、上記システムでは、番組素材や複数の番組素材の組み合わせから成る複合素材の編集及び放送までの作業の大半を人手により行われるため、番組編集に多くの手間と時間がかかるとともに、人為的ミスも発生しやすい。また、番組素材や複合素材の種類が多くなった場合には、それに応じた記憶領域も必要となるため、装置の大型化を招くことになる。
【0005】
なお、従来では、放送番組を構成する複数の番組素材データそれぞれ管理情報に対応付けてメモリに蓄積しておき、放送時に、メモリから該当する複数の番組素材データを順次読み出して多重出力する技術が考えられている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−278233公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上記技術では、各VTRごとに編集された複数の番組素材データや各VTRで組み合わせられた複合素材データをそれぞれ管理情報に対応付けてメモリに蓄積しておくものであり、番組素材データや複合素材データを編集するVTRの台数が増えると、その分メモリ容量を圧迫することになり、装置の大型化を招くことになる。
【0007】
そこで、この発明の目的は、複合素材の編集から放送までの処理を簡単かつ短時間に効率良く行なえるようにするとともに、操作者の負担を大幅に軽減し、しかも放送すべき複合素材の種類が増えてもこれら複合素材を記憶するための記憶容量の削減を図ることが可能な番組サーバ装置及び番組素材管理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、この発明に係る番組サーバ装置は、記録媒体に記録される複数の番組素材信号をそれぞれ第1の素材IDに対応付けて管理する番組サーバ装置において、記録媒体中の複数の番組素材信号の少なくとも2つを任意に組み合わせた複合素材信号の登録要求が発生したとき、組み合わせるべく複数の番組素材信号を特定する第2の素材IDを記録媒体に記録する登録手段と、第2の素材IDを含めた再生指示信号が入力されたとき、第2の素材IDにより特定される複数の番組素材信号を記録媒体から読み出し、該複数の番組素材信号を組み合わせて複合素材信号を生成して再生出力する再生制御手段とを備えるようにしたものである。
【0009】
この構成によれば、記録媒体中の複数の番組素材信号の少なくとも2つを任意に組み合わせた複合素材信号の登録要求が発生した場合に、組み合わせるべく複数の番組素材信号を特定する第2の素材IDのみが記録媒体に記録されることになるため、複合素材信号の種類の追加に伴う記録媒体の記憶容量を削減できる。また、自動番組送出装置から第2の素材IDを含めた再生指示信号が入力された場合に、第2の素材IDを利用して記録媒体中の該当する複数の番組素材信号を読み出し、複数の番組素材信号を組み合わせて複合素材信号を生成して再生出力するようにしているので、複合素材信号の編集から放送までの処理を簡単かつ短時間に効率良く行なえるようになり、操作者の負担を大幅に軽減できるとともに、記録媒体への番組素材信号の記録後にいつでも、記録媒体中の任意の番組素材信号を組み合わせて切れ目のない複合素材信号を作成できる。さらに、自動番組送出装置側にとっては複合素材の意識は不要であり、煩雑になることが無い。
【発明の効果】
【0010】
以上詳述したようにこの発明によれば、複合素材の編集から放送までの処理を簡単かつ短時間に効率良く行なえるようにするとともに、操作者の負担を大幅に軽減し、しかも放送すべき複合素材の種類が増えてもこれら複合素材を記憶するための記憶容量の削減を図ることが可能な番組サーバ装置及び番組素材管理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は、この発明の一実施形態となる番組素材編集システムの構成を示すもので、11はマトリクススイッチャーである。なお、ここでは説明を簡単にするため、マトリクススイッチャー11の入力チャンネル(系統)数を2チャンネルとし、出力チャンネル数を1チャンネルとする。
【0013】
この実施形態では、マトリクススイッチャー11の第1入力チャンネルにVTR12を接続し、第2入力チャンネルにDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ13を接続し、出力チャンネルにビデオサーバ14を接続している。
【0014】
ビデオサーバ14の出力端子には、モニタ/スピーカ15が接続される。上記マトリクススイッチャー11、VTR12、DVDレコーダ13及びビデオサーバ14は、制御LAN(Local Area Network)16を介して端末装置17に接続される。
【0015】
上記端末装置17は、VTR12及びDVDレコーダ13に対し、ユーザ指定入力操作による制御コマンドに従って任意の映像素材及び任意の音声素材を送出させ、マトリクススイッチャー11に対し、制御コマンドに従って任意の入出力チャンネル間を接続させる。そして、ビデオサーバ14に対し記録開始制御を行う。なお、制御コマンドには、いつ実行するかの旨を示すタイミング情報が含まれている。
【0016】
また、ビデオサーバ14には、マスターAPC(自動番組送出制御装置)18が制御LAN19を介して接続される。
【0017】
図2は、上記ビデオサーバ14の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
ビデオサーバ14において、データバス141上にはメモリ142、I/O(入力/出力)インタフェース143、LANインタフェース144、CPU145が接続される。ここで、メモリ142には、図3に示すように、予めI/Oインタフェース143を介して入力された複数の番組素材信号(素材A,素材B)がそれぞれ素材ID及び複合素材IDに対応付けて格納されている。
【0019】
LANインタフェース144には、端末装置17からの制御コマンドとマスターAPC18からの再生指令が入力される。この再生指令には、放送イベント時刻や送出すべき素材IDが含まれている。
【0020】
CPU145は、LANインタフェース144に入力された「複合素材登録」制御コマンドに基づいて、メモリ142上の該当する複数の番組素材を複合素材IDに対応付けて管理する。また、LANインタフェース144に入力された再生指令に基づいて、メモリ142から該当する複合素材IDに対応する複数の番組素材を取り込み、これら複数の番組素材を複合素材に組み合わせてI/Oインタフェース143を介して送出する。
【0021】
次に、上記構成における処理動作について説明する。図4は、端末装置17の制御処理手順を示すフローチャートである。
ビデオサーバ14に対し番組素材の記録を行なう場合にオペレータは、端末装置17を起動する。このとき、マトリクススイッチャー11、VTR12、DVDレコーダ13、ビデオサーバ14は電源ONの状態であるものとする。
【0022】
すると、端末装置17は、VTR12、DVDレコーダ13に記録されている映像素材/音声素材のリストをディスプレイ171に表示する。そして、この状態でオペレータが収録を希望する映像素材/音声素材をキーボード/マウス172により選択指定すると、端末装置17は上記選択指定された素材A及び素材Bが記録されるVTR12及びDVDレコーダ13に対し再生開始の制御コマンドを送出し、マトリクススイッチャー11に対しVTR12及びDVDレコーダ13とビデオサーバ14とを接続させるための制御コマンドを送出し、ビデオサーバ14に対し収録開始の制御コマンドを送出する。
【0023】
これにより、ビデオサーバ14のメモリ142に2種類の素材A,Bが収録され、それぞれ別の素材IDで管理される。
【0024】
次に、端末装置17は、ビデオサーバ14のメモリ142に記録されている番組素材のリストをディスプレイ171に表示する(ステップST4a)。そして、この状態でオペレータが登録を希望する番組素材をキーボード/マウス172により選択指定、つまり「登録ボタン」を押下すると、端末装置17はステップST4bからステップST4cに移行して、ここでビデオサーバ14に対し、「複合素材登録」制御コマンドを送信する。
【0025】
ビデオサーバ14は、複数の元素材と1つ複合素材を関連付け、複合素材に対し1つの複合素材IDを付与する。
【0026】
ビデオサーバ14では、複合素材を元々の複数素材(複数素材ID:C)の集まり、つまり素材A,Bとして管理し、マスターAPC18からの送出制御時には、1つの複合素材として、単一素材IDをもつ番組、つまり素材Cとして管理する。マスターAPC18にはあらかじめ別ルートでID情報を連絡しておく。
【0027】
そして、システム運用時に、マスターAPC18からビデオサーバ14に対し放送イベント時刻及び複合素材IDを含む再生指令が送出される。ビデオサーバ14において、マスターAPC18から送出された再生指令は、LANインタフェース144によって、CPU145に通知される。CPU145は、再生指令の内容からメモリ142に格納された該当する複数の番組素材を読み出し、放送イベント時刻に応じて読み出した番組素材を組み合わせて放送すべき番組としてI/Oインタフェース143に転送する。これで複合素材が送出されることになる。
【0028】
実際の運用では例えば、A:アニメ番組のオープニング、B:番組本編として、Aの部分は、一度ビデオサーバ14に記録しておけば、後は毎回Aを使い回し、Bだけ収録/差し替えて複合素材登録することで、効率的な番組収録・送出の運用が可能となる。
【0029】
以上のように上記実施形態では、ビデオサーバ14において、複合素材の登録要求が発生した場合に、組み合わせるべく複数の番組素材を特定する複合素材IDのみをメモリ142に記録し、マスターAPC18から複合素材IDを含めた再生指令がLANインタフェース144を介して入力された場合に、複合素材IDを利用してメモリ142中の該当する複数の番組素材を読み出し、複数の番組素材を組み合わせて複合素材を生成して再生出力するようにしている。
【0030】
従って、複合素材の種類の追加に伴うメモリ142の記憶容量を削減でき、さらに複合素材の編集から放送までの処理を簡単かつ短時間に効率良く行なえるようになり、オペレータの負担を大幅に軽減できるとともに、メモリ142への番組素材の記録後にいつでも、メモリ142中の任意の番組素材を組み合わせて切れ目のない複合素材を作成できる。さらに、マスターAPC18側にとっては複合素材の意識は不要であり、煩雑になることが無い。
【0031】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、2つの番組素材A,Bを組み合わせる例について説明したが、さらに組み合わせる番組素材の数を増加しても同様に実施可能である。
【0032】
その他、番組素材編集システムの構成、ビデオサーバの構成、メモリの記憶内容、複合素材の送出手順等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の一実施形態となる番組素材編集システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1に示したビデオサーバの要部構成を示すブロック図。
【図3】図2に示したメモリの記憶内容の一例を示す図。
【図4】図1に示した端末装置の制御手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0034】
11…マトリクススイッチャー、12…VTR、13…DVDレコーダ、14…ビデオサーバ、15…モニタ/スピーカ、16,19…制御LAN、17…端末装置、18…マスターAPC、141…データバス、142…メモリ、143…I/Oインタフェース、144…LANインタフェース、145…CPU、171…ディスプレイ、172…キーボード/マウス。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−72644(P2008−72644A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−251601(P2006−251601)