| 【発明の名称】 |
光走査装置、画像読取装置および画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 昌弘
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| 【要約】 |
【課題】温度上昇などによるピントずれを良好に補正する光走査装置、画像読取装置および画像形成装置を提供する。
【構成】第1走行体13に設けられた第1反射ミラー21、または第2走行体14に設けられた第2反射ミラー27および第3反射ミラーのうち、少なくともいずれか一方の走行体に設けられた反射ミラーを走行体の移動方向に対して移動自在に構成する。第2走行体14では、第2,第3反射ミラーを備えた第2保持部材34と、第1走行体13と任意の関係で保持された第1保持部材33とを備え、第1保持部材33上を第2保持部材34が副走査方向に移動可能となっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿に光照射を行い、反射光を結像レンズに結像する光走査装置であって、 前記原稿に光照射を行う光源と、前記光照射による前記原稿からの反射光を反射する第1反射部材とを備え、原稿面に沿って移動自在である第1走行体と、 前記第1走行体からの前記反射光を反射して前記結像レンズに結像させる第2反射部材を備え、原稿面に沿って前記第1走行体と一定の速度比にて移動自在である第2走行体とを有し、 前記第1反射部材および第2反射部材のうち少なくともいずれか一方は、それぞれが備えられた前記第1走行体および前記第2走行体の移動する方向に対して移動自在であることを特徴とする光走査装置。 【請求項2】 前記第2走行体は、前記第1走行体と任意の関係で保持される第1保持部材と、前記第1保持部材に対して移動自在に設けられる第2保持部材とを備え、 前記第2保持部材は、前記第2反射部材を有することを特徴とする請求項1記載の光走査装置。 【請求項3】 前記第1保持部材は、前記第2保持部材の位置を調整する位置調整手段を有することを特徴とする請求項2記載の光走査装置。 【請求項4】 前記位置調整手段は、前記第2保持部材が前記第1保持部材に保持される保持位置の両端部に少なくとも1ずつ設けられ、端部ごとに個別に位置調整を可能としたことを特徴とする請求項3記載の光走査装置。 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項記載の光走査装置と、 前記光走査装置の光走査に基づき結像レンズにて結像された反射光を電気信号に変換する光電変換素子と、 前記結像レンズにて結像されたピントの位置変動を検出する位置変動検出手段とを有することを特徴とする画像読取装置。 【請求項6】 前記位置変動検出手段は、原稿が載置される原稿台の有効領域外に設けられた、位置変動検出用の検出マークを有することを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。 【請求項7】 前記位置変動検出手段は、前記光電変換素子にて前記ピントの位置変動を測定することを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。 【請求項8】 画像読取装置内の温度を検知する温度検知手段と、 上昇した前記温度に基づいて、前記ピントの位置変動を補正する補正値を算出する算出手段と、 前記補正値に基づいて前記ピントの位置変動を調整することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の画像読取装置。 【請求項9】 請求項5から8のいずれか1項記載の画像読取装置を有する画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、複数枚の反射ミラーを2つの走行体に分離して走査する光走査装置、画像読取装置および画像形成装置に関し、特に、複写機、ファクシミリ等に使用される光走査装置、画像読取装置および画像形成装置に関する。 【背景技術】 【0002】 一般的な画像読取装置の構成を図6に示す。 原稿面11の上に載置された原稿12を、第1走行体13に配置された図示しない光源より光照射を行う。原稿12からの反射光を第1ミラー13aで反射し、さらに第2走行体14に配置された第2ミラー14aおよび第3ミラー14bで折り返す反射光学系を介して、結像レンズ15にて集光する。結像レンズ15は、集光光を光電変換素子16上に結像し、光電変換素子16にて電気信号に変換する。 【0003】 第1走行体13は原稿面を任意の速度で走査する。第2走行体14は第1走行体13の1/2の速度で第1走行体13と同方向に走査しながら、原稿12の原稿面から光電変換素子16までの光路長を一定に保っている。また光電変換素子16は、光の3原色である赤(Red),緑(Green),青(Blue)の3色に色分解して色情報を読み取ることが可能であり、それぞれの光電変換素子で変換された電気信号を合成することでカラー原稿を読み取ることができる。 光電変換素子には一般的に、CCD(Charge Coupled Devices)が用いられている。 【0004】 このような画像読取装置において、昨今の小型化と高速な信号処理化の影響により、光電変換素子であるCCDの発熱量が上昇し、画像読取装置内の雰囲気温度が上昇してしまうという問題が発生する。 【0005】 また、CCD以外にも、原稿を照明する光源の発熱なども画像読読取装置の内部温度を上昇させてしまう原因の一つである。 【0006】 これらのことにより、結像レンズは、用いられているガラス材などの熱膨張や屈折率の温度変化やレンズを保持している鏡筒の熱膨張などにより、焦点距離が変化してしまいCCD面上に良好に結像できなくなってしまう。 【0007】 またその一方で、CCD自体も雰囲気温度の上昇により、結像レンズからCCDまでの距離がこれらを保持している部材の熱膨張で伸びることにより、結像レンズの結像位置から離れてしまうことで良好な結像が得られなくなるという問題が発生する。 【0008】 このような問題を解決する従来技術として、特許文献1および特許文献2に開示された発明が公知である。特許文献1には、熱膨張の大きい部材を用い、この熱膨張の大きい部材にて結像レンズとCCDを保持する部材とを連結することで、温度上昇時にレンズの位置をCCDに近づけるよう補正する発明が記載されている。 【0009】 特許文献2には、レンズ鏡筒の伸びと鏡筒およびラインCCDの保持部材との伸びにより、焦点距離を補正する発明が記載されている。この特許文献2では、原稿読取装置内の雰囲気温度が上昇することによって生じる、レンズの焦点距離の変化と鏡筒部材の伸びによるレンズ全長との和が、伸びる方向である場合には、その伸び量と対応する線膨張係数をもつ材料を保持部材に選択することで結像位置がずれることを補償している。 【特許文献1】特開2001−084352号公報 【特許文献2】特開平9−049957号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 しかし、いずれの特許文献にも次のような問題が残っている。1つは、画像読取装置内の雰囲気温度の不均一性である。どうしても、熱源であるCCDの方が結像レンズよりも熱くなりやすく、結像レンズとの温度差が発生してしまう。そのため、結像レンズの位置を熱膨張の大きい部材で補正しようとしても、温度差によって上手くいかない可能性がある。また、結像レンズの焦点距離の変化もCCD周辺の温度と異なることから、CCDの位置ずれ量と、結像レンズの焦点距離の変化は線形に推移しなくなる。 【0011】 もう1つの問題としては、CCD自体も温度分布に不均一性があるということである。CCDは、駆動電圧の入力端子側の方が熱くなりやすく、反対側とは温度差が生じてしまう。したがって、CCDを保持している部材も、左右で温度差が出ることでCCDの伸び量も左右で異なってくるので、結像レンズの位置を補正した場合ではCCDの左右のピントずれを補正することができない。 【0012】 このような課題に鑑み、本発明は、温度上昇などによるピントずれを良好に補正する光走査装置、画像読取装置および画像形成装置を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0013】 上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、原稿に光照射を行い、反射光を結像レンズに結像する光走査装置であって、原稿に光照射を行う光源と、光照射による原稿からの反射光を反射する第1反射部材とを備え、原稿面に沿って移動自在である第1走行体と、第1走行体からの反射光を反射して結像レンズに結像させる第2反射部材を備え、原稿面に沿って第1走行体と一定の速度比にて移動自在である第2走行体とを有し、第1反射部材および第2反射部材のうち少なくともいずれか一方は、それぞれが備えられた第1走行体および第2走行体の移動する方向に対して移動自在であることを特徴とする。 【0014】 請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、第2走行体は、第1走行体と任意の関係で保持される第1保持部材と、第1保持部材に対して移動自在に設けられる第2保持部材とを備え、第2保持部材は、第2反射部材を有することを特徴とする。 【0015】 請求項3に記載の発明は、請求項2記載の光走査装置において、第1保持部材は、第2保持部材の位置を調整する位置調整手段を有することを特徴とする。 【0016】 請求項4に記載の発明は、請求項3記載の光走査装置において、位置調整手段は、第2保持部材が第1保持部材に保持される保持位置の両端部に少なくとも1ずつ設けられ、端部ごとに個別に位置調整を可能としたことを特徴とする。 【0017】 請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の光走査装置と、光走査装置の光走査に基づき結像レンズにて結像された反射光を電気信号に変換する光電変換素子と、結像レンズにて結像されたピントの位置変動を検出する位置変動検出手段とを有する画像読取装置であることを特徴とする。 【0018】 請求項6に記載の発明は、請求項5記載の画像読取装置において、位置変動検出手段は、原稿が載置される原稿台の有効領域外に設けられた、位置変動検出用の検出マークを有することを特徴とする。 【0019】 請求項7に記載の発明は、請求項5記載の画像読取装置において、位置変動検出手段は、光電変換素子にてピントの位置変動を測定することを特徴とする。 【0020】 請求項8に記載の発明は、請求項5から7のいずれか1項記載の画像読取装置において、画像読取装置内の温度を検知する温度検知手段と、上昇した温度に基づいて、ピントの位置変動を補正する補正値を算出する算出手段と、補正値に基づいてピントの位置変動を調整することを特徴とする。 【0021】 請求項9に記載の発明は、請求項5から8のいずれか1項記載の画像読取装置を有する画像形成装置であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0022】 このように本発明の光走査装置、画像読取装置および画像形成装置によれば、ピントの位置ずれを良好に補正することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下に、本実施形態の光走査装置、画像読取装置および画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお本実施形態は以下に述べるものに限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。 【0024】 図1は、本実施形態の光走査装置の正面図である。図1を用いて、本実施形態の反射光学系の移動の一例について説明する。 【0025】 本実施形態の光走査装置は、原稿を照明するための光源22と原稿からの反射光を反射する第1反射ミラー21とが、第1走行体13に搭載されている。光源22には、Xeランプなどが適用される。また第2走行体14には、第2反射ミラーと図示しない第3反射ミラーとが搭載されている。光源22にて照明された原稿像は、第1反射ミラー21にて反射され、第2反射ミラー27および第3反射ミラーを介して、図示しない結像レンズへと導かれる。 【0026】 第1走行体13および第2走行体14は、図1中矢印Aで示す副走査方向に移動自在となるよう、図示しないレール上に配置されており、第1走行体はワイヤ31と締結されている。反射光学系の両側には、固定されたアイドラプーリ23,26が設けられている。また第2走行体14には、二溝プーリ25が設けられている。 【0027】 ワイヤ31は、反射光学系を収納する筐体の一端部50で固定される。そしてワイヤ31は、この筐体の端部50から第2走行体14の二溝プーリ25とアイドラプーリ26とに順次掛けられ、ワイヤプーリ24に数回巻かれる。ワイヤプーリ24は、回転する軸を介して図示しない筐体外部のギアおよびステッピングモータに接続される。 【0028】 ワイヤ31はワイヤプーリ24に数回巻かれた後、さらにアイドラプーリ23と二溝プーリ25とに順次掛けられた後、スプリング32を介して筐体の反対側(端部50の反対側)で固定される。このような構造によって、ステッピングモータを駆動させるとその駆動力によりワイヤプーリ24が回転し、ワイヤ31に引かれる形で第1走行体13および第2走行体14が2:1の速度比で副走査方向Aへ移動する。 【0029】 したがって第1走行体13および第2走行体14は、アイドラプーリ23,26を支点として、掛け渡されたワイヤ31によって指示された状態となっている。そして、第1走行体13および第2走行体14が副走査方向Aへと2:1の速度比で移動することにより、コンタクトガラス(原稿面)11に載置された原稿の画像を、図示しない結像レンズとCCDとで読み取っている。 【0030】 ここで本実施形態の特徴部分は、第2走行体14に用いられている。第2走行体14の詳細を図2を用いて説明する。図2(a)は第2走行体14の正面図を示し、図2(b)は第2走行体14の平面図を示す。 【0031】 第2走行体14は、第1保持部材33と、第2保持部材34とを備えており、第1保持部材33は、二溝プーリ25に図1中のワイヤ31で固定され、第1走行体13と任意の関係で保持されている。任意の関係とは、第1走行体13と第2走行体14との副走査方向での距離であり、原稿面からCCDまでの光路長を一定に保つものである。 【0032】 第2保持部材34には、第2反射ミラー27と図示しない第3反射ミラーとが固定されている。また第2保持部材34は、連結部29,36において、固定部材39,40を用いて第1保持部材33に対し第2保持部材34が摺動自在となるように連結される。また連結部29,36はそれぞれ長穴を有し、第2保持部材34は、第1保持部材33に対して、副走査方向のみ移動自在となる。 【0033】 第1保持部材33には、第2保持部材34の位置を調整するためのモータ35,38と、板バネ30とが設けられている。位置を調整するモータ35,38は、略楕円形の回転体を有しており、モータの回転に合わせて、長辺に向かうに従って第2保持部材34の位置を板バネ30側に移動させることができる。また一方、長辺から短辺へ向かうに従って、板バネ30の力によって第2保持部材をモータ側へと移動させることができる。 【0034】 またモータ35,38をそれぞれ両側に別々に配置することによって、第2保持部材34の位置を第1保持部材33に対して左右それぞれ別々に調整することが可能となる。 【0035】 本実施形態の光走査装置によれば、第2反射ミラー,第3反射ミラーを副走査方向と垂直の方向に保ちつつ(原稿面と平行に)、反射ミラーの位置を移動させることができる。したがって、他のレンズやCCDを動かして位置を再調整する必要なく、装置内の温度上昇時による位置ずれの補正を行うことが可能となる。 【0036】 また、ピントの位置ずれの調整量として、第2保持部材34を移動させることによる光路長の変化量は第2保持部材34の移動量の2倍となる。したがって、ピントの位置ずれ量を、補正したい所望のずれ量の半分(1/2)だけ調整量として移動させればよい。また調整のための、モータ35,38が備える略楕円体の長辺の長さは、短辺の長さに対して、必要となる量よりも大きくすれば十分である。 【0037】 なお本実施形態では、第2走行体14の反射ミラー(第2反射ミラー,第3反射ミラー)が移動する、すなわち第2走行体側で位置ずれ調整を行うものとして説明した。しかし、第1走行体13側でも同様に位置ずれ調整を行うことができる。例えば、第1走行体13に固定された第1反射ミラー21を、第1走行体13の移動方向(走査方向)に移動可能な構成としたり、第2走行体14のように保持部材を設けて移動させることも可能である。 【0038】 本実施形態の光走査装置を用いることにより、画像読取装置内の温度上昇によるピントずれを、光走査装置の反射光学系に設けられた反射ミラーの位置を動かすことで補正することができる。画像読取装置に用いられる結像系は、画像読み取り幅よりもCCDの幅が狭い縮小系が一般的であるため、結像レンズやCCDの位置を補正するよりも反射ミラーの位置を補正する方が精度を緩くすることができる。 【0039】 また、第2走行体の反射ミラーを移動させても原稿の読み取り開始位置を変化させることなく温度上昇時のピント位置ずれを保証することが可能となる。また、走行体を2つの部材に分割することにより、原稿読み読み取り時は、原稿面から光電変換素子の光路長を一定に保ちつつ、温度変化による光路長の変化を行うことが可能となる。 【0040】 また、第一保持部材に位置補正機構を設けることにより、走行体の走査中にも第2保持部材の位置を任意に固定することが可能となる。さらに、位置調整機構を左右別々に行えることにより、CCDの発熱によるCCDの位置変動に左右で異なる場合においても、各々調整することができる。 【0041】 温度変動によるピントの位置ずれを検出する検出手段の一例を図3に示す。 図3は、図6に例示した画像形成装置の原稿面近傍の拡大図である。画像の白を規定する白基準板17と、白基準板17を押さえつけるスケール18とが、原稿面11の有効画像領域外に設けられている。 【0042】 図4は、白基準板17の一例を示す平面図である。白を決めるための領域以外に、左右のピントの位置ずれを検出するための検出マーク41,42が設けられている。 【0043】 本実施形態の検出マーク41,42は、所望のピッチで配列した白黒のラインペアである。画素ピッチやその整数倍のピッチでは、画像のモアレなどが発生しやすいため、通常は画素ピッチの2倍よりも若干広めのピッチのラインペアを用いるのがよい。このラインペアによるCCD出力での白と黒とのコントラストを検出することで、ピントの位置ずれを検出することができる。 【0044】 測定したピントの位置ずれ検出マークのコントラストが低い場合には、前述した第2走行体14に設けられた位置補正手段により、第2,第3反射ミラーの位置を変化させて、再度ピントの位置ずれ検出マークを測定する。このときに良好なコントラストが得られれば、そのまま画像の読み取りを開始する。一方位置ずれ補正が足りない場合には、再度反射ミラーの位置を変化させるようにする。このようにすることにより、原稿面から結像レンズまでの距離を変化させることでピントの位置ずれを良好に補正することができる。また、ピントの位置ずれ検出マークを左右各々に設けることで、左右のピントずれを別々に検出することが可能となる。 【0045】 前述した実施形態では、ピントの位置ずれを検出し、その検出結果から位置ずれを補正することを目的とした。しかし、ピントの位置ずれの主な発生原因は、レンズの焦点距離の変化やCCDの保持部材の伸びによるCCDの位置ずれに基づく変化である。したがって、その変化量を予め測定しておくことにより、ピントの位置ずれ検出マークを用いずに位置ずれ補正を行うことも可能である。画像形成装置内の温度を測定し、その温度のときにCCD上でのピント位置がどの位置にくるのかを予測しておくことで、ピントの位置ずれ補正を行うことができる。 【0046】 本実施形態によれば、ピント位置ずれを検出し、反射光学系の位置を調整することにより、温度上昇時のピント位置ずれを良好に補正することができる。また、予め温度に対するピント位置の変動量を把握しておくことにより、画像読取装置内の温度測定結果をもとにピント位置ずれの量を測定することなくピント位置ずれを補正することが可能となる。 【0047】 図5は、本実施形態の画像形成装置を示す図である。 図5の上部には、本実施形態の反射光学系を備えた画像読取装置が配置され、その下部に画像形成装置(画像形成部)が配置される。ここでは、画像形成部としてレーザプリンタを用いて説明する。 【0048】 レーザプリンタ100は、潜像担持体111として「円筒状に形成された光導電性の感光体」を有している。潜像担持体111の周囲には、帯電手段としての帯電ローラ112と、現像装置113と、転写ローラ114と、クリーニング装置115とが配備されている。帯電手段としては「コロナチャージャ」を用いることもできる。さらに、レーザビームLBにより光走査を行う光走査装置117が設けられ、帯電ローラ112と現像装置113との間で「光書込による露光」を行うようになっている。 【0049】 また、符号116は定着装置、符号118はカセット、符号119はレジストローラ対、符号120は給紙コロ、符号121は搬送路、符号122は排紙ローラ対、符号123はトレイ、符号Pは記録媒体としての転写紙を示している。 【0050】 画像形成を行うときは、光導電性の感光体である像担持体111が時計回りに等速回転され、その表面が帯電ローラ112により均一帯電され、光走査装置117のレーザビームLBの光書込による露光を受けて静電潜像が形成される。形成された静電潜像は所謂「ネガ潜像」であって、画像部が露光されている。この静電潜像は現像装置113により反転現像され、像担持体111上にトナー画像が形成される。 【0051】 転写紙Pを収納したカセット118は、画像形成部100本体に脱着可能である。図5中のごとく装着された状態のカセット118において、収納された転写紙Pの最上位の1枚が給紙コロ120により給紙される。給紙された転写紙Pは、その先端部をレジストローラ対119に捕らえられる。レジストローラ対119は、像担持体111上のトナー画像が転写位置へ移動するのにタイミングを合わせて、転写紙Pを転写部へと送り込む。 【0052】 転写部へ送り込まれた転写紙Pは、この転写部においてトナー画像と重ね合わせられ転写ローラ114の作用によりトナー画像を静電転写される。トナー画像を転写された転写紙Pはさらに定着装置116へ送られ、定着装置116においてトナー画像を定着される。そして搬送路121を通り、排紙ローラ対122によりトレイ123上に排出される。 トナー画像が転写された後の像担持体111の表面は、クリーニング装置115によりクリーニングされ、残留トナーや紙粉等が除去される。 【0053】 像担持体111に光走査により潜像を形成し、上記潜像を可視化して所望の記録画像を得る画像形成装置において、像担持体111を光走査する光走査装置として、本実施形態の反射光学系を備えた光走査装置を用いる。像担持体111は光導電性の感光体であり、その均一帯電と光走査とにより静電潜像が形成され、形成された静電潜像がトナー画像として可視化される。 このような画像形成装置によれば、どのような温度環境においてもピントずれのない画像の出力が可能となる。 【0054】 本実施形態の光走査装置によれば、反射光学系に設けられた反射ミラーの位置を、第1走行体と第2走行体との関係を崩すことなく動かすことできるので、温度上昇時のピント位置ずれを良好に補正することが可能となる。 【0055】 また、従来の第1走行体の反射ミラーを動かす場合は、原稿の読み取り開始位置を補正することが必要になってしまう。しかし本実施形態の第2走行体の反射ミラーを動かす場合であれば、原稿読み取り開始位置を補正する必要が無く、第2走行体の反射ミラーの位置だけで、単独に温度上昇時のピント位置ずれを補正することが可能となる。 【0056】 また、反射ミラーの位置を調整する走行体を2つの部材に分割することにより、原稿読み取り時は、原稿面から光電変換素子の光路長を一定に保ちつつ、温度変化による光路長の変化を行うことができる。 【0057】 また従来では、走行体の外部に位置調整機構を設ける場合、ある決まった位置でなければ調整することができなかった。しかし本実施形態のように、走行体の第1保持部に位置調整機構を設けることにより、始動前や移動中など、どのタイミングであっても温度上昇時の反射ミラーの位置を調整することが可能となる。 【0058】 また、CCDの発熱にばらつきがありCCDの左右で温度差がある場合、従来ではCCDを保持している部材の伸び量が左右で変わってきてしまうことに対応できなかった。しかし本実施形態では、位置調整機構を左右別々に有することにより、左右の位置ずれ量を個別に調整することができ、温度上昇時のピント位置ずれを良好に補正することが可能となる。 【0059】 また本実施形態の画像読取装置はピント位置ずれを検出する手段を有し、温度上昇時のピント位置ずれを検出することができる。画像読取装置内の温度上昇の影響を受けることなく、いつでも良好な画像読み取りが可能となる画像読取装置を提供できる。 【0060】 また、画像読み取り範囲の有効領域外に設けることにより、画像読み取りに影響なくピント位置の検出を行うことができ、いつでも良好な画像読み取りが可能となる画像読取装置を提供できる。 【0061】 また、ピント位置ずれの検出を通常画像読み取りに使用する光電変換素子で行うことができるため、新たにピント位置ずれを検出するための部品を追加する必要が無い。したがって、掛かる費用を抑え良好な画像読み取りが可能となる画像読取装置を提供できる。 【0062】 また、温度上昇時のピント位置ずれを、画像読取装置内の温度とその温度に対する調整量を予め用意しておき、機内温度を測定するだけですぐにピント位置ずれを調整することができる。つまり、位置ずれを検出後に反射ミラーの位置を変動させてフィードバックさせる手段を用いるよりもリアルタイムな調整が可能になる。したがって、装置の立ち上がり時間の短縮、画像読取途中での雰囲気温度上昇によるピント位置調整の時間短縮が可能となり、いつでも良好な画像読み取りが可能となる画像読取装置を提供することができる。 【0063】 さらに本実施形態の画像形成装置よれば、いつでも良好な原稿画像の形成を行うことが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0064】 【図1】本実施形態の光走査装置を模式的に示す図である。 【図2】本実施形態の第2保持部材14を示す図であり、(a)は正面図を示し、(b)は平面図を示す。 【図3】本実施形態のピントの位置ずれ検出手段の一例を示す図である。 【図4】本実施形態の白基準版17の一例を示す平面図である。 【図5】本実施形態の画像形成装置の一例を示す図である。 【図6】一般的な画像読取装置を示す図である。 【符号の説明】 【0065】 11 原稿面 12 原稿 13 第1走行体 13a 第1ミラー 14 第2走行体 14a 第2ミラー 14b 第3ミラー 15 結像レンズ 16 光電変換素子 21 第1反射ミラー 22 光源 23,26 アイドラプーリ 24 ワイヤプーリ 25 二溝プーリ 27 第2反射ミラー 29,36 連結部 30 板バネ 31 ワイヤ 32 スプリング 33 第1保持部材 34 第2保持部材 35,38 モータ 39,40 固定部材 50 端部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成18年9月15日(2006.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084250 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 隆夫
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| 【公開番号】 |
特開2008−72612(P2008−72612A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−251288(P2006−251288) |
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