| 【発明の名称】 |
表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】一ノ瀬 勉
【氏名】三好 義郎
【氏名】金子 光久
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| 【要約】 |
【課題】圧縮画像の画質劣化部分を視覚上目立つように表示させる。
【構成】圧縮処理回路3は、蓄積メモリ1から読み出された入力画像を圧縮し、その結果得られた圧縮画像を、伸張処理回路4に供給する。伸張処理回路4は、圧縮処理回路3から供給された圧縮画像を伸張し、その結果得られた伸張画像を、画像処理回路5に供給する。画像処理回路5には、伸張処理回路4から供給された伸張画像の元となった元画像が蓄積メモリ1から読み出されて入力される。画像処理回路5は、元画像と伸張画像を比較し、その比較結果に応じて、伸張画像に対して所定の処理を施し、スイッチ7を介して、図示せぬ表示装置に出力し、表示させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圧縮対象の画像を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理手段と、 前記変更手段により画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示手段と を備える表示制御装置。 【請求項2】 前記比較手段は、前記入力画像と前記伸張画像の対応する画素の画素値の差分量を算出し、 前記画像処理手段は、前記伸張画像の、前記差分量が所定の基準値を超える画素の画素値を、所定の置換値に置き換える 請求項1に記載の表示制御装置。 【請求項3】 前記比較手段は、前記入力画像と前記伸張画像の対応する画素の輝度値若しくは色差値の差分量、または輝度値および色差値の両方を差分量を算出し、 前記画像処理手段は、前記伸張画像の、前記差分量が所定の基準値を超える画素の輝度値若しくは色差値、または輝度値および色差値の両方を、所定の置換値に置き換える 請求項2に記載の表示制御装置。 【請求項4】 圧縮対象の画像を入力する入力ステップと、 前記入力ステップにより入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理ステップと、 前記変更ステップの処理で画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示ステップと を含む表示制御方法。 【請求項5】 画像の表示を制御する表示制御処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、 圧縮対象の画像を入力する入力ステップと、 前記入力ステップにより入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理ステップと、 前記変更ステップの処理で画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示ステップと を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 表示制御装置、表示制御方法、およびプログラム 【0002】 本発明は、表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関し、入力画像の圧縮画像の画質が強調されるように圧縮画像に対応する画像を表示することができる表示制御装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。 【背景技術】 【0003】 光ディスク等のパッケージメディアを作成するために、記録メディアに記録するビデオデータやオーディオデータ等の素材を、データ圧縮するデータ圧縮装置が存在する(例えば、特許文献1)。 【0004】 【特許文献1】特開平10-66067号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところで、このデータ圧縮装置で圧縮された圧縮データを実際に記録メディアに記録する前に、通常、データ圧縮による画質劣化を確認するために、一度圧縮された圧縮画像を伸張し表示して、オペレータが、その表示画像を見て、画質状態を確認することが行われている。 【0006】 圧縮画像の解像度が、例えばSD(Standard Definition)であれば、オペレータは容易に、その表示画像から画質の劣化部分を見つけ出すことができるが、圧縮画像がHD(High Definition)以上の高精細画像である場合、表示画像から画質劣化部分を見つけ出すことは容易ではなく、ある程度の経験が必要となる。 【0007】 すなわち、従来においては、圧縮画像が高精細な画像である場合、オペレータが、画質劣化部分を容易に見つけ出すことができなかった。 【0008】 本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、圧縮画像の画質劣化部分が強調されるように圧縮画像に対応する画像を表示することができるようにするものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の一側面の表示制御装置は、 圧縮対象の画像を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理手段と、 前記変更手段により画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示手段と を備える。 【0010】 前記比較手段は、前記入力画像と前記伸張画像の対応する画素の画素値の差分量を算出し、 前記画像処理手段は、前記伸張画像の、前記差分量が所定の基準値を超える画素の画素値を、所定の置換値に置き換えることができる。 【0011】 前記比較手段は、前記入力画像と前記伸張画像の対応する画素の輝度値若しくは色差値の差分量、または輝度値および色差値の両方を差分量を算出し、 前記画像処理手段は、前記伸張画像の、前記差分量が所定の基準値を超える画素の輝度値若しくは色差値、または輝度値および色差値の両方を、所定の置換値に置き換えることができる。 【0012】 本発明の一側面の表示制御方法、またはプログラムは、 圧縮対象の画像を入力する入力ステップと、 前記入力ステップにより入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較ステップと、 前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理ステップと、 前記変更ステップの処理で画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示ステップと を含む。 【0013】 本発明の一側面の表示制御装置、表示制御方法、またはプログラムにおいては、 圧縮対象の画像が入力され、 入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像が比較され、 その比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値が、所定の値に変更され、 画素値が変更された前記伸張画像が表示される。 を含む。 【発明の効果】 【0014】 本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、圧縮画像の画質劣化部分が強調されるように圧縮画像に対応する画像を表示することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。 【0016】 本発明の一側面の表示御製装置は、 圧縮対象の画像を入力する入力手段(例えば、図1の蓄積メモリ1)と、 前記入力手段により入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較手段(例えば、図1の画像処理回路5)と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理手段(例えば、図1の画像処理回路5)と、 前記変更手段により画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示手段(例えば、図1の表示画像制御部8)と を備える。 【0017】 前記比較手段は、前記入力画像と前記伸張画像の対応する画素の画素値の差分量を算出し(例えば、図3Aと図3B)、 前記画像処理手段は、前記伸張画像の、前記差分量が所定の基準値を超える画素の画素値を、所定の置換値に置き換えることができる(例えば、図3C)。 【0018】 前記比較手段は、前記入力画像と前記伸張画像の対応する画素の輝度値若しくは色差値の差分量、または輝度値および色差値の両方を差分量を算出し(例えば、図3Aと図3B)、 前記画像処理手段は、前記伸張画像の、前記差分量が所定の基準値を超える画素の輝度値若しくは色差値、または輝度値および色差値の両方を、所定の置換値に置き換えることができる(例えば、図3C)。 【0019】 本発明の一側面の表示制御方法、またはプログラムは、 圧縮対象の画像を入力する入力ステップ(例えば、図1の蓄積メモリ1の処理)と、 前記入力ステップの処理で入力された入力画像と、前記入力画像が圧縮された結果得られた圧縮画像が伸張された結果得られた伸張画像を比較する比較ステップ(例えば、図2のステップS2)と、 前記比較ステップでの比較結果に基づいて、前記伸張画像の所定の画素の画素値を、所定の値に変更する画像処理ステップ(例えば、図2のステップS3およびステップS4)と、 前記変更ステップの処理で画素値が変更された前記伸張画像を表示させる表示ステップ(例えば、図1の表示画像制御部8の処理)と を含む。 【0020】 図1は、本発明を適用したデータ圧縮装置の構成例を示している。 【0021】 蓄積メモリ1には、このデータ圧縮装置に供給された圧縮対象となる入力画像が入力され、蓄積メモリ1は、入力された入力画像を、例えばフレーム単位で、一時的に記憶する。 【0022】 蓄積メモリ1は、記憶している入力画像を、読み出し制御部2の制御に従って、例えばフレーム単位で読み出して、圧縮処理回路3または画像処理回路5に供給する。 【0023】 圧縮処理回路3は、蓄積メモリ1から読み出された入力画像を、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)の規格に準拠して圧縮し、その結果得られた圧縮画像を、外部に出力したり、伸張処理回路4に供給する。 【0024】 伸張処理回路4は、圧縮処理回路3から供給された圧縮画像を、例えばMPEGの規格に準拠して伸張し、その結果得られた伸張画像を、画像処理回路5とスイッチ7に供給する。 【0025】 画像処理回路5には、伸張処理回路4から供給された伸張画像の元となった入力画像(以下、元画像と称する)が蓄積メモリ1から読み出されて入力される。 【0026】 例えば蓄積メモリ1から読み出された1フレームの入力画像が圧縮処理回路3に供給され、そこで圧縮されて伸張処理回路4に供給され、そこで伸張されて画像処理回路5に入力される間に、蓄積メモリ1に、10フレーム分の入力画像が入力される場合、読み出し制御部2は、蓄積メモリ1から画像処理回路5への入力画像の読み出しを、10フレームの入力時間分遅延して行わせる。このように蓄積メモリ1から画像処理回路5への読み出しを制御することにより、画像処理回路5には、元画像と、その元画像から得られた伸張画像(以下、対象伸張画像と称する)が入力される。 【0027】 画像処理回路5は、画像処理制御部6の制御に従って、蓄積メモリ1から読み出されて入力された元画像と、伸張処理回路4からの対象伸張画像を比較し、その比較結果に応じて、対象伸張画像に対して所定の処理を施す。 【0028】 例えば画像処理回路5は、元画像と対象伸張画像の対応する各画素毎に、画素値の差分を取り、所定の基準値を超えた差分量が得られた対象伸張画像の画素の画素値の値を、所定の置換値に置き換える。この処理の詳細は後述する。 【0029】 画像処理回路5は、所定の処理を施した対象伸張画像を画像表示切替スイッチ7に供給する。 【0030】 画像表示切替スイッチ7は、表示画像制御部8からの指示に従い、画像処理回路5から供給される所定の処理が施された伸張画像、または伸張処理回路4から供給された伸張画像を選択し、図示せぬ表示装置に出力し、表示させる。 【0031】 次に、画像処理回路5の動作を、図2のフローチャートを参照して説明する。 【0032】 ステップS1において、画像処理回路5は、元画像と対象伸張画像から、対応する1組の画素の画素値を読み取る。 【0033】 ステップS2において、画像処理回路5は、ステップS1で読み取った元画像の画素と、対象伸張画像の画素の画素値の差分量を算出し、ステップS3において、その差分量が、所定の基準値以上であるか否かを判定する。 【0034】 ステップS3で、差分量が基準値以上であると判定した場合、ステップS4に進み、画像処理回路5は、ステップS1で読み取った、対象伸張画像の画素の画素値を、所定の置換値に置き換え、ステップS5に進む。 【0035】 ステップS3で、差分量が基準値より小さいと判定されたとき、ステップS4の処理はスキップされ、すなわち対象伸張画像の画素の画素値が置換値に置き換えられることなく、ステップS5に進む。 【0036】 ステップS5において、画像処理回路5は、元画像と対象伸張画像のすべての画素について、ステップS1乃至ステップS4の処理を行ったか否かを判定し、まだ処理していない画素が残っていると判定した場合、ステップS1に戻り、次の画素の画素値を読み取って、ステップS2以降の処理を同様に実行する。 【0037】 ステップS5で、すべての画素に対して処理を行ったと判定された場合、処理は終了する。 【0038】 このステップS1乃至ステップS5の処理が入力画像と伸張画像の各フレームに対して繰り返し行われる。 【0039】 以上のように、元画像との対比において、一定量の差分量がある対象伸張画像の画素は、画質が劣化していると考えられるので、そのような画素の画素値を所定の置換値に置き換えることによって、その画素の部分を、他の画素部分(画質が劣化していない部分)との対比において強調されるように(すなわち、視覚上目立つように)伸張画像を表示させることができる。その結果オペレータは、伸張画像に対応する表示画像から、画質が劣化している部分を容易に見つけ出すことができる。 【0040】 次に、上述した画像処理回路5における画像処理を、具体例に基づいて説明する。 【0041】 例えば、元画像と対象伸張画像の各画素の色差値を比較し、所定の基準値(例えば、8'h0F)を超える差分量が得られた対象伸張画像の画素の色差値を、所定の置換値(例えば、8'h10)に置き換えることができる。 【0042】 この例において、例えば、図3Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図3Aに示された画素に対応する画素であって、図3Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給された場合、元画像の図3A中斜線が付されている画素と、対象伸張画像の図3B中斜線が付されている画素の色差値の差分量が基準値である8'h0F以上となるので、対象伸張画像の図3B中斜線が付されている画素の色差値が、図3Cに示すように、置換値である8'h10に置き換えられる。 【0043】 このように画質が劣化している画素の色差値を、所定の置換値に置き換えるようにしたので、その部分は一定の色合いをもって表示されるので、他の画素との対比において強調されて表示される。 【0044】 なお図3の各格子は、1画素に対応しており、各格子内に示される英数字の「8'h××」は、8ビットのヘキサデシマルが「××」であることを意味し、その上段の8ビットのヘキサデシマルは、輝度値を表し、下段の8ビットのヘキサデシマルは、色差値を表している。他の図においても同様である。 【0045】 このように元画像との対比において、一定以上の差分量が得られる対象伸張画像の画素の画素値を、例えば、その差分量がさらに大きくなる画素値に置き換えることで、その伸張画像を表示したとき、元画像との対比において一定以上の差分が生じていた画素の部分(すなわち、画質が劣化している部分)を視覚上強調して表示することができる。 【0046】 また、元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値を比較し、所定の基準値(例えば、8'h0F)を超える差分量が得られた対象伸張画像の画素の輝度値を、所定の置換値(例えば、8'h10)に置き換えることができる。 【0047】 この例において、例えば、図4Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図4Aに示された画素に対応する画素であって、図4Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給された場合、元画像の図4A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図4B中影が付されている画素の輝度値の差分量が基準値である8'h0F以上となるので、対象伸張画像の図4B中影が付されている画素の輝度値が、図4Cに示すように、置換値である8'h10に置き換えられる。 【0048】 このように画質が劣化している画素の輝度値を、所定の置換値に置き換えるようにしたので、その部分は一定の明るさをもって表示されるので、他の画素との対比において強調して表示される。 【0049】 また元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値と色差値の両方を比較し、輝度値と色差値の差分量が共に所定の基準値(例えば、共に8'h0F)を超える対象伸張画像の画素の輝度値を所定の置換値(例えば、8'h10)に、そしてその画素の色差値を所定の置換値(例えば、8'hFO)にそれぞれ置き換えることができる。 【0050】 この例において、例えば、図5Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図5Aに示された画素に対応する画素であって、図5Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給された場合、元画像の図5A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図5B中影が付されている画素の輝度値と色差値の差分量がともに基準値である8'h0F以上となるので、対象伸張画像の図5B中影が付されている画素の輝度値と色差値が、図5Cに示すように、それぞれ8'h10と8'hFOに置き換えられる。 【0051】 このように色差値と輝度値の両方を比較するようにしたので、より正確に画質が劣化している画素を検出することができるとともに、その画素の色差値と輝度値を、所定の置換値に置き換えるようにしたので、その部分は一定の色合いをもって、かつ一定の明るさをもって表示されるので、他の画素との対比においてより強調して表示される。 【0052】 また元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値を比較し、所定の基準値(例えば、8'h0F)を超える輝度値の差分量が得られた対象伸張画像の画素の色差値を、所定の置換値(例えば、8'hF0)に置き換えることができる。 【0053】 この例において、例えば、図6Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図6Aに示された画素に対応する画素であって、図6Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給された場合、元画像の図6A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図6B中影が付されている画素の輝度値の差分量が基準値である8'h0F以上となるので、対象伸張画像の図6B中影が付されている画素の色差値が、図6Cに示すように、それぞれ置換値である8'hFOに置き換えられる。 【0054】 この例では、輝度値が比較され、その比較結果に基づいて、色差値が変更されるようになされている。 【0055】 また元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値と色差値の両方を比較し、輝度値と色差値の差分量が共に所定の基準値(例えば、共に8'h0F)を超える対象伸張画像の画素の輝度値と色差値を、対象伸張画像の画素値が置き換えられる画素に対応する元画像上の画素と所定の位置関係にある画素の画素値から求められた値に置き換えることができる。 【0056】 この例において、例えば、図7Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図7Aに示された画素に対応する画素であって、図7Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給された場合、元画像の図7A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図7B中影が付されている画素の輝度値と色差値の差分量がともに基準値である8'h0F以上となるので、対象伸張画像の図7B中影が付されている画素の輝度値と色差値が、元画像の図7Aに示す枠Wに囲まれている、対象伸張画像の図7B中影が付されている画素に対応する画素を中心とする3×3の画素の輝度値と色差値のそれぞれの平均値(例えば、輝度値の平均値=8'h94(=8'hA8+8'h9E+8'h91+8'hA3+8'h94+8'h8A+8'h9D+8'h89+8'h7E)÷9)に対して相対的に反対の値である8'h10と8'h10に置き換えられる。 【0057】 図7Aと図7Bの例では、さらに、元画像の図8A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図8B中影が付されている画素の輝度値と色差値の差分量がともに8'h0F以上となるので、上述したようにして、図8Cに示すように、対象伸張画像の図8B中影が付されている画素の画素値が、元画像の、対象伸張画像の図8B中影が付されている画素に対応する図8Aの画素を中心とする3×3の画素の輝度値と色差値のそれぞれの平均値に対して相対的に反対の値に置き換えられる。 【0058】 このように、画質が劣化している画素の画素値を、その画素に対応する元画像の所定の範囲の画素の画素値に基づくものとするようにしたので、画質が劣化していない画素との対比において、より強調して表示することができる。 【0059】 元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値と色差値の両方を比較し、対象伸張画像の所定範囲毎の画素について、所定の基準値(例えば、8'h0F)を超える輝度値と色差値の差分量が得られた画素が所定の数以上ある場合、対象伸張画像のその範囲の画素の画素値を、所定の値に置き換えることができる。 【0060】 この例において、例えば、図9Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図9Aに示された画素に対応する画素であって、図9Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給されるものとし、図9Bの太線の枠の範囲に示すような2×2の範囲内の画素について、基準値を超える画素が2個以上あるとき、その範囲の画素の画素値が、その範囲に対応する画像領域に「×」の模様が表示されるものに置き換えられる。 【0061】 この場合、元画像の図9A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図9B中影が付されている画素の輝度値と色差値の差分量がともに基準値である8'h0F以上となり、図9Bに示される範囲Wには、基準値を超える差分量が得られる画素が2個存在するので、その範囲Wの各画素の画素値は、図9Cに示すように、その範囲Wに対応する画像領域に「×」の模様が表示されるような画素値に置き換えられる。 【0062】 また元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値と色差値の両方を比較し、対象伸張画像の、輝度値と色差値の差分量がともに所定の基準値(例えば、ともに8'h0F)を超える画素以外の画素の画素値を、所定の画素値に置き換えることができる。 【0063】 この例において、例えば、図10Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図10Aに示された画素に対応する画素であって、図10Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が画像処理回路5に供給された場合、元画像の図10A中影が付されている画素と、対象伸張画像の図10B中影が付されている画素の輝度値と色差値の差分量がともに基準値である8'h0F以上となるので、対象伸張画像の図10B中影が付されている画素以外の画素の輝度値と色差値が、図10Cに示すように、置換値である8'h7Eと8'h80に置き換えられる。その結果、対象伸張画像の図10C中影が付されている画素以外の画素部分がグレーの色で表示されるようになる。 【0064】 また元画像と対象伸張画像の各画素の輝度値を比較するが、対象伸張画像の各画素が、その差分量に応じた色で表示されるように、対象伸張画像の各画素の画素値を置き換えることができる。 【0065】 この例において、例えば、図11Aにその画素値が示されている画素を含む元画像と、元画像の図11Aに示された画素に対応する画素であって、図11Bにその画素値が示されている画素を含む対象伸張画像が供給された場合、対象伸張画像の各画素が、図11Cに示すように、その輝度値の差分量に応じた色で表示されるような画素値に置き換えられる。 【0066】 すなわち図11Cに示すような画素値を有する画素は、図12の格子上に付された文言で示されている色で表示されるようになる。 【0067】 なお上述した図3乃至図12の例は、一例であり、画質が劣化している部分を主観的に認識し易い方法であれば、例えば、画質が劣化している部分を示す矢印を表示する方法等も適用することができる。 【0068】 また上述した図3乃至図12の例では、画質が劣化している部分が強調されて表示されるように伸張画像を加工するものであったが、例えば2パスエンコード方式によるエンコード処理を行う場合において、図13に示すように、表示部51に表示されるそのとき得られた符号化の難易度と、表示部52に表示されるGOPのビットレートに対応させて、表示部53に入力画像と伸張画像が表示されている所定の画面を表示させることができる。画質の劣化傾向は、難易度とGOPレートと対応することが知られているので、このように差分量を、難易度とGOPレートと対応させて表示することにより、オペレータは、どの部分が画質劣化しているかを容易に把握できるようになる。 【0069】 なお2パスエンコード方式とは、例えばMPEGの規格に準拠して、入力素材を一旦固定の量子化ステップでエンコードし、そのとき発生する符号量を、符号化の難易度として取得し、その難易度に基づいて本番のエンコード時に発生する目標データ量を決定し、その目標データ量が発生する量子化ステップで本番のエンコードを行う方法である。 【0070】 また、以上においては、表示画像制御部8における制御内容については、具体的に示さなかったが、例えば、入力画像と伸張画像の対応する画素の画素値の差分量に応じて画素の画素値が所定の置換値に置き換えられた伸張画像と入力画像とを目視して見比べられることができるように、表示画像を制御することができる。 【0071】 例えば、入力画像と伸張画像とが表示装置に並べて表示される場合において、伸張画像を表示する表示部には、伸張画像と、差分量が所定の基準値を超えた画素の画素値を所定の置換値に置き換えられた伸張画像とが切り換えられて表示されるようにすることもできる。このように表示することにより、伸張画像の中で、入力画像と伸張画像の対応する画素の画素値の差分量が所定の基準値を超える箇所を容易に特定し、実際に目視して見比べることができるようになる。 【0072】 また、入力画像と伸張画像とが表示装置に並べて表示される場合において、それぞれ入力画像と伸張画像の対応する画素の画素値の差分量が所定の基準値を超える箇所の入力画像と伸張画像とを表示させることもできる。さらに、このときそれぞれの画像を拡大して表示することもできる。このように表示することにより、入力画像と伸張画像の対応する画素の画素値の差分量が所定の基準値を超える箇所をオーサリングを行う者に提示し、簡便に目視して確認することができるようになる。 【0073】 次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。 【0074】 そこで、図14は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。 【0075】 プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。 【0076】 あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。 【0077】 なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部108で受信し、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。 【0078】 コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵している。CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されており、CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU102は、ハードディスク105に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部108で受信されてハードディスク105にインストールされたプログラム、またはドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体111から読み出されてハードディスク105にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。 【0079】 ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。 【0080】 また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。 【0081】 なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0082】 【図1】本発明を適用したデータ圧縮装置の構成例を示すブロック図である。 【図2】図1の画像処理回路の動作を説明するフローチャートである。 【図3】画像処理の例を示す図である。 【図4】他の画像処理の例を示す図である。 【図5】他の画像処理の例を示す図である。 【図6】他の画像処理の例を示す図である。 【図7】他の画像処理の例を示す図である。 【図8】他の画像処理の例を示す図である。 【図9】他の画像処理の例を示す図である。 【図10】他の画像処理の例を示す図である。 【図11】他の画像処理の例を示す図である。 【図12】他の画像処理の例を示す図である。 【図13】他の画像処理の例を示す図である。 【図14】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 【符号の説明】 【0083】 1 蓄積メモリ, 2 読み出し制御部, 3 圧縮処理回路, 4 伸張処理回路, 5 画像処理回路, 6 画像処理制御部, 7 スイッチ, 8 表示画像制御部, 101 バス, 102 CPU, 103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディスク, 106 出力部, 107 入力部, 108 通信部, 109 ドライブ, 110 入出力インタフェース, 111 リムーバブル記録媒体
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月15日(2006.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082131 【弁理士】 【氏名又は名称】稲本 義雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−72595(P2008−72595A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−251136(P2006−251136) |
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