| 【発明の名称】 |
信号処理装置、信号処理方法、およびプログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】一ノ瀬 勉
【氏名】佐藤 貴司
【氏名】三好 義郎
【氏名】高橋 和義
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| 【要約】 |
【課題】所定の規格よりも広色域の色を表現できる信号を提供することができるようにする。
【構成】生成回路11は、輝度信号Yを、8ビットで表現可能な0乃至255の整数範囲より狭い1乃至254の整数範囲の整数値に割り当て、色差信号CB/CRを、それぞれ、0乃至255の整数範囲より狭い1乃至254の整数範囲の整数値に割当てる。調整回路12は、制御部16の制御に従って、輝度信号Yの通過帯域の上限値を調整する。調整回路13は、制御部16の制御に従って、輝度信号Yの通過帯域の下限値を調整する。調整回路14は、制御部16の制御に従って、色差信号CB/CRの通過帯域の上限値および下限値を、同じ大きさだけ調整する。本発明は、例えば、ビデオカメラに適用できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、 第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する信号処理装置において、 前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当て手段と、 前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当て手段と、 前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整手段と を備える信号処理装置。 【請求項2】 第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、 第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する信号処理方法において、 前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当てステップと、 前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当てステップと、 前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整ステップと を含む信号処理方法。 【請求項3】 第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、 第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する出力処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、 前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当てステップと、 前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当てステップと、 前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整ステップと を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関し、特に、ビデオ信号の処理において、従来の色域よりも広い色域の色を表現することができるようにした信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムに関する。 【背景技術】 【0002】 ITU-R(International Telecommunication Union Radiocommunication sector)BT(Broadcasting service(Television)).709(以下、単にBT.709と称する)に準拠したデータ圧縮処理について、説明する。 【0003】 例えばビデオカメラ等において、その撮像の結果得られた色信号がA/D変換され、その結果得られた、色信号R,G,Bは、BT.709の原色に基づく色信号R,G,Bに原色変換される。 【0004】 原色変換された色信号R,G,Bは、BT.709にて定義された0乃至1.0の数値範囲の色信号R,G,Bに補正される。即ち、例えば、0より小さい色信号R,G,Bは、0に補正され(クリッピングされ)、1.0より大きい色信号R,G,Bは、1.0に補正される。なお、ここでは、0乃至1.0の数値範囲のうちの0と1.0が、それぞれ、BT.709に準拠した色信号R,G,Bの最小値と最大値であるとする。 【0005】 0乃至1.0の数値範囲に補正された色信号R,G,Bは、BT.709に準拠した光電変換特性に従って、BT.709の表示機構のγ(画像信号に対する発光輝度の非線形性)で補正した色信号R,G,Bに変換される。 【0006】 ここでの光電変換特性は、BT.709に準拠した色信号R,G,Bの最小値から最大値、即ち、0から1.0までの範囲で定義されている。 【0007】 BT.709の表示機構のγ(画像信号に対する発光輝度の非線形性)で補正された色信号R,G,Bは、BT.709に準拠した輝度信号Yと色差信号CB/CRに変換される。 【0008】 ここで得られる輝度信号Yは、BT.709によれば、0乃至1.0の数値範囲の値である。また、色差信号CB/CRは、それぞれ、-0.5乃至0.5の数値範囲の値である。 【0009】 BT.709に準拠して変換された輝度信号Yおよび色差信号CB/CRが8ビットで表現されされる。 【0010】 具体的には0乃至1.0の数値範囲の輝度信号Yは、図1Aに示すように、8ビットで表現可能な0乃至255の整数範囲より狭い16乃至235の整数範囲の整数値に割当てられる。 【0011】 すなわち輝度信号Yは、1乃至15のアンダーシュート領域、および236乃至254のオーバーシュート領域が設けられるように8ビットの整数値が割当てられる。 【0012】 また-0.5乃至0.5の数値範囲の色差信号CB/CRは、図1Bに示すように、それぞれ、8ビットで表現可能な0乃至255の整数の範囲より狭い16乃至240の整数範囲の整数値に割当てる。 【0013】 すなわち色差信号CB/CRは、1乃至15のアンダーシュート領域、および241乃至254のオーバーシュート領域が設けられるように8ビットの整数値が割当てられる。 【0014】 なお輝度信号Y、および色差信号CB/CRにおいては、0および255は不使用とされている。 【0015】 このような整数値である輝度信号Yが、BT.709に準拠した輝度信号として、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)などの所定のフォーマットに従ってエンコードされ、整数値である色差信号CB/CRが、BT.709に準拠した色差信号として、輝度信号と同じフォーマットに従ってエンコードされ、その結果得られるエンコードデータが記録媒体に記録され、またはネットワーク上に出力される。 【0016】 このようにBT.709の規格に沿って色信号を処理することにより、BT.709に準拠したテレビジョン受像機が処理することができるようになる。 【0017】 【非特許文献1】RECOMMENDATION ITU-R BT. 709-4 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0018】 ところで、近年、輝度信号Y、および色差信号CB/CRにおける、上述したようなオーバーシュート領域およびアンダーシュート領域の輝度信号Yおよび色差信号CB/CRを表示することができる、すなわち例えばBT.709などの所定の規格よりも広色域の色を表現することができる表示装置が開発されている。 【0019】 しかしながら、上述したデータ圧縮方法では、オーバーシュート領域およびアンダーシュート領域に輝度信号Yや色差信号CB/CRが割当てられていないので、このような広色域の色を表現することができる表示装置に対応する圧縮データを提供することができなかった。 【0020】 本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えばBT.709などの所定の規格よりも広色域の色を表現することができる信号を、提供することができるようにするものである。 【課題を解決するための手段】 【0021】 本発明の一側面の信号処理装置は、第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する信号処理装置において、前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当て手段と、前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当て手段と、前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整手段とを備える。 【0022】 本発明の一側面の信号処理方法は、第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する信号処理方法において、前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当てステップと、前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当てステップと、前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整ステップとを含む。 【0023】 本発明の一側面のプログラムは、第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する出力処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当てステップと、前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当てステップと、前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。 【0024】 本発明の一側面の信号処理装置、信号処理方法、およびプログラムにおいては、第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する場合において、前記第1の数値範囲の輝度信号が、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てられ、前記第2の数値範囲の色差信号が、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てられ、前記第4の整数範囲が、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整され、前記第5の整数範囲が、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整される。 【発明の効果】 【0025】 本発明の一側面によれば、例えば、BT.709などの所定の規格で扱うことが可能な信号において、表示装置の表示能力に応じて広色域の色信号を出力することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0026】 以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。 【0027】 本発明の一側面の信号処理装置は、 第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビット(例えば、8ビット)で表現可能な第1の整数範囲(0乃至255)より狭い第2の整数範囲(例えば、16乃至235)の整数値に割当てて表現し、 第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲(例えば、0乃至255)より狭い第3の整数範囲(例えば、16乃至240)の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する信号処理装置において、 前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲(例えば、16乃至240)の整数値に割当てる輝度信号割り当て手段(例えば、図2の輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12または輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13)(例えば、図7A)と、 前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当て手段(例えば、図2の色差系通過帯域調整回路14)と、 前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整手段(例えば、図2の入力データ通過帯域制御部16)と を備える。 【0028】 本発明の一側面の信号処理方法、またはプログラムは、 第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する信号処理方法において、または第1の数値範囲の輝度信号を所定の複数ビットで表現可能な第1の整数範囲より狭い第2の整数範囲の整数値に割当てて表現し、第2の数値範囲の色差信号を前記第1の整数範囲より狭い第3の整数範囲の整数値に割当てて表現する所定の規格に準拠して、輝度信号と色差信号を出力する出力処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、 前記第1の数値範囲の輝度信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い第4の整数範囲の整数値に割当てる輝度信号割り当てステップ(例えば、図4のステップS13または図5のステップS23)と、 前記第2の数値範囲の色差信号を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い第5の整数範囲の整数値に割当てる色差信号割り当てステップ(例えば、図6のステップS33)と、 前記第4の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第2の整数範囲より広い範囲で調整し、前記第5の整数範囲を、前記第1の整数範囲より狭く前記第3の整数範囲より広い範囲で調整する調整ステップ(例えば、図3のステップS1乃至ステップS3)と を含む。 【0029】 図2は、本発明を適用したデータ圧縮装置の構成例を示している。 【0030】 色信号生成回路11は、図示せぬ撮影部の撮像の結果得られた色信号R,G,BをA/D変換し、例えばBT.709の原色に基づく色信号R,G,Bに原色変換する。 【0031】 色信号生成回路11は、原色変換された色信号R,G,Bを、光電変換特性に従って、光電変換し、光電変換された色信号R,G,Bを、輝度信号Yおよび色差信号CB/CRに変換し、輝度信号Yを所定の数値範囲の輝度信号に補正し、色差信号CB/CRを、所定の数値範囲(例えば、-0.57乃至0.56)の色差信号に補正する。 【0032】 色信号生成回路11は、その補正後の輝度信号Yを、8ビットで表現可能な0乃至255の整数範囲より狭い1乃至254の整数範囲の整数値に割り当て、その整数値である輝度信号Yを、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12に出力する。 【0033】 色信号生成回路11はまた、補正後の色差信号CB/CRを、それぞれ、8ビットで表現可能な0乃至255の整数範囲より狭い1乃至254の整数範囲の整数値に割り当て、その整数値である色差信号CB/CRを、色差系通過帯域調整回路14に出力する。 【0034】 輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、入力データ通過帯域制御部16の制御に従って、輝度信号Yの通過帯域(1乃至254の整数範囲)の最上位の値(以下、上限値と称する)を調整する。 【0035】 輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、色信号生成回路11から供給された1乃至254の整数範囲の輝度信号Yを、調整した通過帯域を通過させ、その帯域を通過した輝度信号Yを、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13に供給する。 【0036】 輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、入力データ通過帯域制御部16の制御に従って、輝度信号Yの通過帯域(1乃至254の整数範囲)の最下位の値(以下、下限値と称する)を調整する。 【0037】 輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12から供給された輝度信号Yを、調整した通過帯域を通過させ、その帯域を通過した輝度信号Yを、圧縮処理回路15に供給する。 【0038】 色差系通過帯域調整回路14は、入力データ通過帯域制御部16の制御に従って、色差信号CB/CRの帯域(1乃至254の整数範囲)の上限値および下限値を、同じ大きさだけ調整する(すなわち、上限値をNだけ小さくし、下限値を、同じNだけ大きくする)。 【0039】 色差系通過帯域調整回路14は、色信号生成回路11から供給された1乃至254の整数範囲の色差信号CB/CRを、調整した通過帯域を通過させ、その帯域を通過した色差信号CB/CRを、圧縮処理回路15に供給する。 【0040】 圧縮処理回路15は、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13から供給された輝度信号Y、および色差系通過帯域調整回路14から供給された色差信号CB/CRを、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)などの所定のフォーマットに従ってエンコードし、その結果得られたエンコードデータを記録媒体またはネットワークなどの外部に出力する。 【0041】 次に、入力データ通過帯域制御部16の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。 【0042】 ステップS1において、入力データ通過帯域制御部16は、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12に対して、輝度信号Yの帯域の上限値を、例えばいまから行われるデータ圧縮処理で圧縮されたデータを表示する図示せぬ表示装置(以下、対象表示装置と称する)の表示能力に応じた所定の値に変更することを要求する。なお変更する必要がない場合(すなわち、対象表示装置の表示能力に応じた輝度信号Yの上限値が254である場合)、その旨が通知される。 【0043】 ステップS2において、入力データ通過帯域制御部16は、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13に対して、輝度信号Yの帯域の下限値を、対象表示装置の表示能力に応じた所定の値に変更することを要求する。なお変更する必要がない場合(すなわち、対象表示装置の表示能力に応じた輝度信号Yの下限値が1である場合)、その旨が通知される。 【0044】 次にステップS3において、入力データ通過帯域制御部16は、色差系通過帯域調整回路14に対して、色差信号CB/CRの通過帯域の範囲を、対象表示装置の表示能力に応じた所定の範囲に変更することを要求する。なお変更する必要がない場合(すなわち、対象表示装置の表示能力に応じた色差信号CB/CRの帯域が1乃至254である場合)、その旨が通知される。 【0045】 このように輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12および輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13、並びに色差系通過帯域調整回路14に対して輝度信号Yおよび色差信号CB/CRの通過帯域の変更(すなわち、調整)が要求されると、処理は終了する。 【0046】 次に、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。 【0047】 ステップS11において、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、図3のステップS1で入力データ通過帯域制御部16により、輝度信号Yの通過帯域の上限値の変更が要求されたか否かを判定し、要求されたと判定した場合、ステップS12に進む。 【0048】 ステップS12において、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、輝度信号Yの値が、要求された通過帯域の上限値より大きいか否かを判定し、大きいと判定した場合、ステップS13に進み、いま入力した輝度信号Yの値を、その上限値と同じ値にクリップ(補正)する。 【0049】 ステップS11で、通過帯域の上限値の変更が要求されていないと判定されたとき(すなわち上限値を変更しない旨が通知されたとき)、ステップS12で、いま入力した輝度信号Yの値が、通過帯域の上限値以下であると判定された場合、またはステップS13で、輝度信号Yの値が通過帯域の上限値にクリップされたとき、ステップS14に進み、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、その輝度信号Yの値を、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13に出力する。 【0050】 ステップS15において、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、色信号生成回路11からの輝度信号Yの入力があるか否かを判定し、輝度信号Yの入力があったと判定した場合、ステップS11に戻り、その入力輝度信号Yに対して、それ以降の処理を同様に実行する。 【0051】 ステップS15で、色信号生成回路11から輝度信号Yが入力されていないと判定された場合、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12は、処理を終了する。 【0052】 次に、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13の動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。 【0053】 ステップS21において、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、図3のステップS2で、入力データ通過帯域制御部16により、輝度信号Yの通過帯域の下限値の変更が要求されたか否かを判定し、要求されたと判定した場合、ステップS22に進む。 【0054】 ステップS22において、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、いま入力された輝度信号Yの値が、要求された下限値より小さいか否かを判定し、小さいと判定した場合、ステップS23に進み、いま入力した輝度信号Yの値を、その下限値と同じ値にクリップする。 【0055】 ステップS21で、通過帯域の下限値の変更が要求されていないと判定されたとき(すなわち下限値を変更しない旨が通知されたとき)、ステップS22で、いま入力した輝度信号Yの値が、通過帯域の下限値以上であると判定されたとき、またはステップS23で、輝度信号Yの値が通過帯域の下限値にクリップされたとき、ステップS24に進み、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、その輝度信号Yの値を、圧縮処理回路15に供給する。 【0056】 次にステップS25において、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12からの輝度信号Yの入力があるか否かを判定し、輝度信号Yの入力があったと判定した場合、ステップS21に進み、その入力輝度信号Yに対して、それ以降の処理を同様に実行する。 【0057】 ステップS25で、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12から輝度信号Yが入力されていないと判定された場合、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13は、処理を終了する。 【0058】 次に、色差系通過帯域調整回路14の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。 【0059】 ステップS31において、色差系通過帯域調整回路14は、図3のステップS3で、入力データ通過帯域制御部16により、色差信号CB/CRの通過帯域の範囲の変更が要求されたか否かを判定し、要求されたと判定した場合、ステップS32に進む。 【0060】 ステップS32において、色差系通過帯域調整回路14は、いま入力された色差信号CB/CRの値が、要求された通過帯域の上限値より大きいかまたは下限値より小さいか否かを判定し、大きいまた小さいと判定した場合、ステップS33に進む。 【0061】 ステップS33において、色差系通過帯域調整回路14は、いま入力された色差信号CB/CRの値が、要求された通過帯域の上現値より大きい場合、上限値と同じ値にクリップし、また下限値より小さい場合、下限値と同じ値にクリップする。 【0062】 ステップS31で、通過帯域の変更が要求されていないと判定されたとき(すなわち、通過帯域を変更しない旨が通知されたとき)、ステップS32で、いま入力した色差信号CB/CRの値が、通過帯域の範囲の値であると判定されたとき、またはステップS33で、色差信号CB/CRの値がクリップされたとき、ステップS34に進み、色差系通過帯域調整回路14は、その色差信号CB/CRを、圧縮処理回路15に供給する。 【0063】 次にステップS35において、色差系通過帯域調整回路14は、色信号生成回路11からの色差信号CB/CRの入力がある否かを判定し、色差信号CB/CRの入力があったと判定した場合、ステップS31に戻り、その入力色差信号CB/CRに対して、それ以降の処理を同様に実行する。 【0064】 ステップS35で、色信号生成回路11から色差信号CB/CRが入力されていないと判定された場合、色差系通過帯域調整回路14は、処理を終了する。 【0065】 以上のようにして、通過帯域の調整が要求され、要求された通過帯域の輝度信号Yおよび色差信号CB/CRが圧縮される。 【0066】 例えば、16乃至240の整数範囲の輝度信号Yを出力し、1乃至254の整数範囲の色差信号CB/CRを圧縮して出力したい場合、入力データ通過帯域調整回路16から、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12に対して輝度信号Yの通過帯域の上限値を254から240に変更する要求がなされ、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13に対して輝度信号Yの通過帯域の下限値を1から16に変更する要求がなされる。 【0067】 また入力データ通過帯域調整回路16から色差系通過帯域調整回路14に対して通過帯域を変更しない旨が通知される。 【0068】 この要求に従い、図7Aに示すように、輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路12では、241以上の輝度信号Yが240にクリップされ、輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路13では、15以下の輝度信号Yが16にクリップされて、輝度信号Yの通過帯域の調整が行われる。 【0069】 また、色差系通過帯域調整回路14では、この入力データ通過帯域制御部16からの要求に応じて、図7Bに示すように、入力された1乃至254の範囲の色差信号CB/CRが、そのまま出力される(いまの場合、全領域通過の調整が行われる)。 【0070】 このようにそれぞれ通過帯域の調整がなされた輝度信号Yおよび色差信号CB/CRは、圧縮処理回路15により圧縮される。 【0071】 以上のように、輝度信号Yの通過帯域を、例えば8ビットで表現可能な0乃至255の整数範囲で、BT.709の規格に対応した16乃至235の整数範囲より広い範囲で調整し、また色差信号CB/CRの通過帯域を、例えば8ビットで表現可能な0乃至255の整数範囲で、BT.709の規格に対応した16乃至240の整数範囲より広い範囲で調整することができるようにしたので、BT.709などの所定の規格よりも広色域の色を表現することができる表示装置に対して、その表示装置の表示能力に応じたビデオデータを提供することができる。 【0072】 なお入力データ通過帯域制御部16は、対象表示装置の表示能力に応じて輝度信号Yまたは色差信号CB/CRの通過帯域を制御するようにしたが、入力される輝度信号Yまたは色差信号CB/CRに応じて通過帯域を制御するようにすることもできる。 【0073】 次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。 【0074】 そこで、図8は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。 【0075】 プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク105やROM103に予め記録しておくことができる。 【0076】 あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体111は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。 【0077】 なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体111からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部108で受信し、内蔵するハードディスク105にインストールすることができる。 【0078】 コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)102を内蔵している。CPU102には、バス101を介して、入出力インタフェース110が接続されており、CPU102は、入出力インタフェース110を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部107が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)103に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU102は、ハードディスク105に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部108で受信されてハードディスク105にインストールされたプログラム、またはドライブ109に装着されたリムーバブル記録媒体111から読み出されてハードディスク105にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)104にロードして実行する。これにより、CPU102は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU102は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース110を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部106から出力、あるいは、通信部108から送信、さらには、ハードディスク105に記録等させる。 【0079】 ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。 【0080】 また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。 【0081】 なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。 【図面の簡単な説明】 【0082】 【図1】BT.709における輝度信号と色差信号の通過帯域について説明する図である。 【図2】本発明を適用したデータ圧縮装置の構成例を示すブロック図である。 【図3】図2の入力データ通過帯域制御部の動作を説明するフローチャートである。 【図4】図2の輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路の動作を説明するフローチャートである。 【図5】図2の輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路の動作を説明するフローチャートである。 【図6】図2色差系通過帯域調整回路の動作を説明するフローチャートである。 【図7】本発明における通過帯域の例を示す図である。 【図8】本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 【符号の説明】 【0083】 11 色信号生成回路, 12 輝度系オーバーシュート通過帯域調整回路, 13 輝度系アンダーシュート通過帯域調整回路, 14 色差系通過帯域調整回路, 15 圧縮処理回路, 16 入力データ通過帯域制御部, 101 バス, 102 CPU, 103 ROM, 104 RAM, 105 ハードディスク, 106 出力部, 107 入力部, 108 通信部, 109 ドライブ, 110 入出力インタフェース, 111 リムーバブル記録媒体
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月15日(2006.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082131 【弁理士】 【氏名又は名称】稲本 義雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−72594(P2008−72594A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−251135(P2006−251135) |
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