| 【発明の名称】 |
画像読取装置及びそのシェーディング補正用白基準部材 |
| 【発明者】 |
【氏名】町田 貴志
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| 【要約】 |
【課題】コンタクトガラス越しに見た白基準部材の白さを均一にすることができ、安定した画像読取性能を保持する画像読取装置及びそのシェーディング補正用白基準部材として使用可能な複数の部材を組み合わせた集合部材を提供する。
【構成】コンタクトガラス6の原稿搬送面側に白色膜71をシルク印刷により形成し、白色膜3の上に白色のシート材74を透明の両面粘着テープ73で接着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 原稿を移動させながら原稿に形成された画像を読取る画像読取装置において、 画像読取位置及び白色基準読取位置を含む原稿搬送面を有し、前記原稿搬送面で原稿をガイドするコンタクトガラスと、 前記画像読取位置及び前記白色基準読取位置の間で読取位置を移動可能であり、前記コンタクトガラスを介して前記原稿搬送面でガイドされる原稿に形成された画像を読み取る読取センサと、 前記読取センサの白色基準としてのシェーディング補正用白基準部材とを備え、 前記シェーディング補正用白基準部材は、前記コンタクトガラスの原稿搬送面側に形成された白色膜と、前記白色膜の少なくとも一部を覆うよう取付けられた、前記白色膜を保護する保護部材とを有することを特徴とする画像読取装置。 【請求項2】 前記保護部材は略白色の粘着テープであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 【請求項3】 前記保護部材が略白色であり、前記保護部材を前記白色膜の表面に固定する透明の固定材料を、前記保護部材と前記白色膜の間に有することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 【請求項4】 前記保護部材を前記白色膜の表面に固定する略白色の固定材料を、前記保護部材と前記白色膜の間に有することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 【請求項5】 前記固定材料は両面粘着テープであることを特徴とする請求項3又は4記載の画像読取装置。 【請求項6】 前記固定材料は接着剤であることを特徴とする請求項3又は4記載の画像読取装置。 【請求項7】 前記保護部材はシート材であることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置。 【請求項8】 前記保護部材は金属板であることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置。 【請求項9】 前記保護部材を前記白色膜に対向させて固定する両面粘着テープを有し、前記保護部材は前記読取センサが前記白色膜を白色基準として読取る位置の近傍以外の前記白色膜、および前記コンタクトガラスの少なくとも一方に固定されることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 【請求項10】 画像読取装置が備えるコンタクトガラスの白色基準読取位置に配置されるシェーディング補正用白基準部材において、 前記コンタクトガラスの原稿搬送面側に形成された白色膜と、前記白色膜の少なくとも一部を覆うよう取付けられた、前記白色膜を保護する保護部材とを有することを特徴とするシェーディング補正用白基準部材。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像読取装置及びそのシェーディング補正用白基準部材に関し、特に、ラインイメージセンサ等からなる読取センサのシェーディング補正を行う画像読取装置及びそのシェーディング補正用白基準部材に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、この種の画像読取装置は、光源により原稿を照明してロッドレンズアレイ等により原稿からの反射光を集光してラインイメージセンサ等により原稿の画像情報を読取る。しかし、光源及びロッドレンズアレイの光量むらやラインイメージセンサの感度むらがあるため、白色の色基準部材を読み取って生成した補正データを用いて、読み取った画像情報を補正しなければならない。この際、以下のようなシェーディング補正を行うのが一般的である。具体的には、まず、原稿を照射する光源の発光量を適正化する光量調整と、ラインイメージセンサの画像信号出力に対する増幅率を最適化するゲイン調整とを行う。さらに、光源及びロッドレンズアレイの光量むらやラインイメージセンサの感度むらをラインイメージセンサの画素単位で補正する。以下、上述の「光量調整」「ゲイン調整」等を含んで、ラインイメージセンサが原稿の画像情報を一様に読取るための補正を「シェーディング補正」と称する。 【0003】 図4は、従来の画像読取装置の画像読取部の構成を概略的に示す側面図である。図4に示すように、従来の画像読取装置には、ラインイメージセンサを平行移動させて、その読取位置を原稿読取位置と色基準部材読取位置との間で移動可能とした画像読取部を有するものがある。このような画像読取装置では、原稿Dを矢印a方向に搬送しながらラインイメージセンサ8によってコンタクトガラス6を介して原稿Dの画像情報を読取る。このときラインイメージセンサ8に内蔵した光源がコンタクトガラス6を介して原稿Dに光を照射する。画像読取装置はまず、原稿Dの読取を行う前に、矢印b方向にラインイメージセンサ8を移動させ、白基準部材7のコンタクトガラス6に向き合う面(白色基準面)を読取る。これにより、ラインイメージセンサ8が白色基準面を読取った出力から生成したシェーディング補正するための補正用データを画素毎に記憶する。 【0004】 その後、画像読取装置は、ラインイメージセンサ8を元の位置に戻し、原稿Dをa方向に搬送しながら原稿Dの画像情報を読取る。ここで、原稿Dの読取時においては、事前に記憶した補正用データを参照して、ラインイメージセンサ8の出力から生成した画像データをシェーディング補正する。 【0005】 ここでは白基準部材7としてはシルク印刷等によって形成された白色膜等が用いられる。 【0006】 また、特許文献1では、フラットベッドスキャナの白基準部材として、上記白色膜を採用している。 【特許文献1】特開昭62−098861号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 しかしながら、塗装及び印刷で形成される白色膜は、個体毎に厚みにばらつきが生じたり、1個体内においても場所によって厚みにムラが生じたりしやすい。このような白色膜を白色基準として用いると、1画像内で画像読取性能が部分的に劣化したり、画像読取性能の劣る機体が発生したりすることが問題となる。 【0008】 本発明の目的は、コンタクトガラス越しに見た白基準部材の白さを均一にすることができ、安定した画像読取性能を保持する画像読取装置及びそのシェーディング補正用白基準部材として使用可能な複数の部材を組み合わせた集合部材を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記目的を達成するために、請求項1記載の画像読取装置は、原稿を移動させながら原稿に形成された画像を読取る画像読取装置において、画像読取位置及び白色基準読取位置を含む原稿搬送面を有し、前記原稿搬送面で原稿をガイドするコンタクトガラスと、前記画像読取位置及び前記白色基準読取位置の間で読取位置を移動可能であり、前記コンタクトガラスを介して前記原稿搬送面でガイドされる原稿に形成された画像を読み取る読取センサと、前記読取センサの白色基準としてのシェーディング補正用白基準部材とを備え、前記シェーディング補正用白基準部材は、前記コンタクトガラスの原稿搬送面側に形成された白色膜と、前記白色膜の少なくとも一部を覆うよう取付けられた、前記白色膜を保護する保護部材とを有することを特徴とする。 【0010】 請求項2記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、前記保護部材は略白色の粘着テープであることを特徴とする。 【0011】 請求項3記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、前記保護部材が略白色であり、前記保護部材を前記白色膜の表面に固定する透明の固定材料を、前記保護部材と前記白色膜の間に有することを特徴とする。 【0012】 請求項4記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、前記保護部材を前記白色膜の表面に固定する略白色の固定材料を、前記保護部材と前記白色膜の間に有することを特徴とする。 【0013】 請求項5記載の画像読取装置は、請求項3又は4記載の画像読取装置において、前記固定材料は両面粘着テープであることを特徴とする。 【0014】 請求項6記載の画像読取装置は、請求項3又は4記載の画像読取装置において、前記固定材料は接着剤であることを特徴とする。 【0015】 請求項7記載の画像読取装置は、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記保護部材はシート材であることを特徴とする。 【0016】 請求項8記載の画像読取装置は、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像読取装置において、前記保護部材は金属板であることを特徴とする。 【0017】 請求項9記載の画像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、前記保護部材を前記白色膜に対向させて固定する両面粘着テープを有し、前記保護部材は前記読取センサが前記白色膜を白色基準として読取る位置の近傍以外の前記白色膜、および前記コンタクトガラスの少なくとも一方に固定されることを特徴とする。 【0018】 上記目的を達成するために、請求項10記載のシェーディング補正用白基準部材は、画像読取装置が備えるコンタクトガラスの白色基準読取位置に配置されるシェーディング補正用白基準部材において、前記コンタクトガラスの原稿搬送面側に形成された白色膜と、前記白色膜の少なくとも一部を覆うよう取付けられた、前記白色膜を保護する保護部材とを有することを特徴とする。 【発明の効果】 【0019】 本発明によれば、白色膜の上に白色テープ等の保護部材を貼り付けて白基準部材を構成したので、白色膜の厚みがばらついても、白色テープ等の保護部材または保護部材を貼り付ける両面テープ等が、白色膜を透過した光を反射しバックライトと同様の働きをするため、コンタクトガラス越しに見た白基準部材の白さを均一に保つことができる。これによってシェーディング補正の精度が向上するため安定した画像読取性能を保持することができる。また、白色膜の硬度は低くてもよく、またその厚みにムラがあってもさしつかえないため、安価な方法で形成できる。保護部材は白色膜を透過した光のみを反射するだけでよく、精度も不要である。金属等の耐久性のある保護部材を使用すれば保護部材の交換も不要となる。ひいては、製造も保守も容易な画像読取装置を提供できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。 【0021】 図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の全体構成を概略的に示す側面図である。尚、この構成は概略構成であり、本構成に限るものではない。 【0022】 図1に示すように、画像読取装置1は、原稿Dをピックアップするピックアップローラ2と、ピックアップローラ2によりピックアップされた原稿Dを装置内に給送する給送ローラ3と、ピックアップされた原稿Dを1枚ずつ分離する分離ローラ4とを備える。また、画像読取装置1は、原稿Dを搬送するために配設されるレジストローラ対5と、原稿搬送面上の画像読取位置8aに原稿をガイドするコンタクトガラス6とを備える。さらに、画像読取装置1は、白色基準としてコンタクトガラス6の原稿搬送面上の白色基準読取位置8bに設けられる白基準部材7と、原稿Dの画像情報をコンタクトガラス6を介して読取るラインイメージセンサ8とを備える。また、画像読取装置1は、ラインイメージセンサ8よりも下流側に配設される搬送ローラ対9を有する。 【0023】 また、画像読取装置1は上部フレーム10及び下部フレーム11から構成され、下部フレーム11にラインイメージセンサ8が画像読取位置8aと白色基準読取位置8bの間を移動できるように支持される。 【0024】 以上の構成により、画像読取装置1は、原稿Dの画像の読取時において、次のような動作をする。画像読取装置1はまず、原稿Dの読取を行う前に、不図示の駆動機構により画像読取位置8aに対向する位置にあるラインイメージセンサ8を矢印b方向に移動させ、白色基準読取位置8bに対向する位置にきたときにコンタクトガラス6を介して白基準部材7を読取る。このときのラインイメージセンサ8の出力から生成したシェーディング補正するための補正用データを画素毎に記憶する。その後、不図示の駆動機構によりラインイメージセンサ8を元の画像読取位置8aに対向する位置に戻す。 【0025】 画像読取装置1は以上の操作の後、原稿Dをピックアップローラ2と給送ローラ3によって装置内に取り込み、分離ローラ4によって1枚ずつに分離する。原稿Dは、レジストローラ対5及び搬送ローラ対9により挟持され、搬送(副走査)されつつ、ラインイメージセンサ8にてその下面の画像情報を主走査方向(原稿搬送方向と直交する方向)に読取られる。尚、読取時においては、前述した補正用のデータを参照して、ラインイメージセンサ8の出力から生成した画像データをシェーディング補正する。画像が読取られた後、原稿Dは搬送ローラ対9によって挟持搬送されつつ装置外部へ排出される。 【0026】 図2は、図1における白基準部材7の構成を概略的に示す側面図である。 【0027】 図2において、白基準部材7は、コンタクトガラス6の原稿搬送面側にシルク印刷によって形成された白色膜71を備える。また、白基準部材7は、白色膜71が搬送される原稿と接触することによって削られることを防ぐため白色膜71の表面に貼付けられた、片面に粘着剤を有するテープ状部材(粘着テープ)72を備える。 【0028】 テープ状部材72としては、粘着面側から見たとき白色になるものを用いる。テープ状部材72は、ラインイメージセンサ8に内蔵した光源がコンタクトガラス6を介して白色膜に照射した光のうち、白色膜を透過した光を反射する。このため、テープ状部材72は、ラインイメージセンサ8側からコンタクトガラス6越しに見る白色膜71の白さを見かけ上増大させ、白さのムラ(1個体内のムラ、個体毎のばらつき)を減少させる。こうして白基準部材7は均一な白さになる。 【0029】 上記実施の形態においては、コンタクトガラス6の面上に白色膜71がシルク印刷によって形成された場合を説明したが、コンタクトガラス6の面上に白色膜71が塗装等の他のコーティング方法で形成されてもよい。白色膜71のコンタクトガラス6への固着を良好にするため、コンタクトガラス6に表面を粗くする等の加工を施してもよい。 【0030】 また、前述した実施形態においては、白基準部材7は、白色膜71上に白色のテープ状部材72を貼付ける構成としたが、テープ状部材72は略白色のものであればよい。また、図3に示すように、白基準部材7は、白色膜71上に保護部材としてシート材74を両面粘着テープ73で貼付ける構成でもよい。但しこの場合、シート材74が略白色であれば両面粘着テープ73は透明又は白色、シート材74がそれ以外の色であれば両面粘着テープ73は略白色のものが用いられる。 【0031】 また、白色膜71上にシート材74を接着剤で接着する構成でもよい。但しこの場合接着剤の塗布ムラの影響を低減するため、接着剤は透明または略白色とし、シート材74は略白色でなければならない。 【0032】 また、シート材74が原稿との擦れによって削られてしまうのを抑えるため、シート材74の材料をステンレス等の金属部材にしてもよい。シート材74を十分な厚みのある金属部材とした場合は、シート材74はコンタクトガラス6以外の部材に固定し、白色膜71上に貼付けることも接着することも行わなくてもよい。このような場合、金属部材の下面は光を乱反射するよう加工されていれば、より好適である。また下面に略白色のシート、塗膜等を設けてもよい。このように金属部材を白色膜上に重ねて、貼付けも接着も行わない場合でも白色膜と金属部材との組み合わせを白基準部材に含むものとする。 【0033】 また白色基準読取位置の近傍においては、白色膜71上に両面粘着テープ73を貼り付けず、その近傍周囲に位置する白色膜71又はコンタクトガラス6上に両面粘着テープ73を貼り付けることでシート材74を固定するようにしてもよい。この場合両面粘着テープ73はどのような色であってもよい。また金属板やシート材74等の保護部材は白色膜71の全部を覆う必要はなく、少なくとも白色膜のうちラインイメージセンサ8が読取る位置を覆っていればよい。 尚、前述した実施形態においては、ラインイメージセンサ8を可動としたが、ラインイメージセンサ8を固定しコンタクトガラス6を可動にしてもよいし、両者を可動にしてもよい。 【0034】 また、原稿搬送機能を付加したフラットベッドスキャナにも本発明は適用できる。 【0035】 また、ラインイメージセンサ8を平行移動させるのではなく、回転運動や、その他の運動をさせることで読取位置を移動可能にしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の全体構成を概略的に示す側面図である。 【図2】図1における白基準部材の構成を概略的に示す側面図である。 【図3】図2の白基準部材の変形例の構成を概略的に示す側面図である。 【図4】従来の画像読取装置の画像読取部の構成を概略的に示す側面図である。 【符号の説明】 【0037】 D 原稿 1 画像読取装置 2 ピックアップローラ 3 給送ローラ 4 分離ローラ 5 レジストローラ対 6 コンタクトガラス 7 白基準部材 71 白色膜 72 テープ状部材 73 両面粘着テープ 74 シート材 8 ラインイメージセンサ 9 搬送ローラ対 10 上部フレーム 11 下部フレーム
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| 【出願人】 |
【識別番号】000104652 【氏名又は名称】キヤノン電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月15日(2006.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100125254 【弁理士】 【氏名又は名称】別役 重尚
【識別番号】100118278 【弁理士】 【氏名又は名称】村松 聡
【識別番号】100138922 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 夏紀
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| 【公開番号】 |
特開2008−72584(P2008−72584A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−251041(P2006−251041) |
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