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【発明の名称】 画像処理装置
【発明者】 【氏名】進藤 秀規

【要約】 【課題】外部に画像データを出力する際の利便性を向上させる。

【構成】CPU61は、ハードウェア資源(スキャナ)によって原稿の画像の読み取りを行わせ、その読み取った画像データをローカルメモリ67に書き込んで記憶させる。その後、ローカルメモリ67内の画像データをエンジン部120(外部)へ出力する際に、その画像データに埋め込まれている地紋パターン(情報)を検出し、その検出結果により、必要に応じてその画像データに対して加工処理を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記憶する画像記憶手段と、該画像記憶手段に記憶された画像データを外部へ出力する画像出力手段とを有する画像処理装置であって、
前記画像出力手段によって出力すべき画像データに埋め込まれている情報を検出する情報検出手段と、
該情報検出手段による検出結果により、必要に応じて前記画像出力手段によって出力すべき画像データに対して加工処理を行う加工処理手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像処理装置において、
前記画像出力手段の出力に関する情報を外部へ通知する出力情報通知手段と、
前記情報検出手段による検出結果により、前記出力情報通知手段によって通知する情報の範囲を選定する通知情報範囲選定手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
請求項1記載の画像処理装置において、
前記画像出力手段の出力に関する情報を外部へ通知する出力情報通知手段と、
前記情報検出手段による検出結果により、前記出力情報通知手段による通知先を選定する通知先選定手段とを設けたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記加工処理手段は、前記情報検出手段による検出結果により、必要に応じて前記画像出力手段によって出力すべき画像データに対して異なる加工処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記加工処理手段は、ユーザ権限により、必要に応じて前記画像出力手段によって出力すべき画像データに対して異なる加工処理を行う手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記加工処理手段は、前記情報検出手段による検出結果により、前記画像出力手段によって出力すべき画像データを削除する手段を有することを特徴とする画像処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、画像読取装置(例えばスキャナ装置),デジタル複写機,プリンタ装置,ファクシミリ装置,ネットワークファイルサーバ、又はそれらの機能のうち複数の機能を有するデジタル複合機などの画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像読取装置では、例えば特許文献1に見られるように、画像データに含まれる地紋パターンにより、画像データの出力を抑制したり、識別コード等の利用により権限を持つコンピュータに送信する機能を有している。
【特許文献1】特開2004−164538号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、例えば会社のような組織での使用形態において、画像データの出力を一律に抑制するのでは、利便性が損なわれるという問題がある。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、外部に画像データを出力する際の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明は、画像データを記憶する画像記憶手段と、該画像記憶手段に記憶された画像データを外部へ出力する画像出力手段とを有する画像処理装置であって、上記の目的を達成するため、以下のようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明による画像処理装置は、上記画像出力手段によって出力すべき画像データに埋め込まれている情報を検出する情報検出手段と、該情報検出手段による検出結果により、必要に応じて上記画像出力手段によって出力すべき画像データに対して加工処理を行う加工処理手段とを設けたものである。
【0005】
請求項2の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、上記画像出力手段の出力に関する情報を外部へ通知する出力情報通知手段と、上記情報検出手段による検出結果により、上記出力情報通知手段によって通知する情報の範囲を選定する通知情報範囲選定手段とを設けたものである。
請求項3の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、上記画像出力手段の出力に関する情報を外部へ通知する出力情報通知手段と、上記情報検出手段による検出結果により、上記出力情報通知手段による通知先を選定する通知先選定手段とを設けたものである。
【0006】
請求項4の発明による画像処理装置は、請求項1〜3のいずれかの画像処理装置において、上記加工処理手段が、上記情報検出手段による検出結果により、必要に応じて上記画像出力手段によって出力すべき画像データに対して異なる加工処理を行うものである。
請求項5の発明による画像処理装置は、請求項1〜4のいずれかの画像処理装置において、上記加工処理手段に、ユーザ権限により、必要に応じて上記画像出力手段によって出力すべき画像データに対して異なる加工処理を行う手段を備えたものである。
請求項6の発明による画像処理装置は、請求項1〜5のいずれかの画像処理装置において、上記加工処理手段に、上記情報検出手段による検出結果により、上記画像出力手段によって出力すべき画像データを削除する手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、画像処理装置が、外部(例えばエンジン部)へ出力すべき画像データに埋め込まれている情報(地紋パターン等)を検出し、その検出結果により、必要に応じて外部へ出力すべき画像データに対して加工処理(例えば塗りつぶしや警告印字)を行うことで、重要な画像データの複写や流布を未然に防いだり、外部への画像データが重要なデータであることをユーザ(操作者)に気づかせ、注意を促すことができるため、外部に画像データを出力する際の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明による画像処理装置であるデジタル複合機1(融合機)の主にソフトウェア構成について説明する。なお、以下に示す各プログラムによる処理は、実際にはCPUが各プログラムに従って動作することによって実行するが、説明の都合上、それらのプログラムが処理を実行するものとする。
【0009】
図1は、この発明によるデジタル複合機のソフトウェア構成を中心に示すブロック図である。
このデジタル複合機1は、ソフトウェア群2と、機器起動部3と、ハードウェア資源4とを含むように構成される。
【0010】
機器起動部3は、デジタル複合機1(機器)の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション層5およびプラットフォーム6を起動する。例えば、アプリケーション層5およびプラットフォーム6の各プログラムを外部記憶手段に対応するハードディスク装置(以下「HDD」という)等から読み出し、その読み出した各プログラムをメモリ領域に転送して起動する。
【0011】
ハードウェア資源4は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)11と、カラーレーザプリンタ(Color LP)12と、スキャナやファクシミリ等のハードウェアリソース13と、画像変換ハードウエア(MLC)43とを含む。
ソフトウェア群2は、UNIX(登録商標)等のオペレーティングシステム(以下「OS」という)上に起動されているアプリケーション層5とプラットフォーム6とを含む。アプリケーション層5は、プリンタ,コピー,ファックス,およびスキャナ等の画像形成に関わるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うプログラムを含む。つまり、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ21と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ22と、ファックス用アプリケーションであるファックスアプリ23と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ24とを含む。
【0012】
プラットフォーム6は、アプリケーション層5からの処理要求を解釈してハードウェア資源4の獲得要求を発生するコントロールサービス層9と、1つ以上のハードウェア資源4の管理を行ってコントロールサービス層9からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下「SRM」という)39と、SRM39からの獲得要求に応じてハードウェア資源4の管理を行うハンドラ層10とを含む。
【0013】
コントロールサービス層9は、ネットワークコントロールサービス(以下「NCS」という)31、デリバリーコントロールサービス(以下「DCS」という)32、オペレーションパネルコントロールサービス(以下「OCS」という)33、ファックスコントロールサービス(以下「FCS」という)34、エンジンコントロールサービス(以下「ECS」という)35、メモリコントロールサービス(以下「MCS」という)36、ユーザインフォメーションコントロールサービス(以下「UCS」という)37、システムコントロールサービス(以下「SCS」という)38など、一つ以上のサービスモジュールを含むように構成されている。
【0014】
なお、プラットフォーム6は、予め定義されている関数により、アプリケーション層5からの処理要求を受信可能とするAPI53を有するように構成されている。OSは、アプリケーション層5およびプラットフォーム6の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
【0015】
NCS31のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、各アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。例えば、ネットワークを介して接続されるネットワーク機器とのデータ通信をhttpd(HyperText Transfer Protocol Daemon)によりHTTP(HyperText Transfer Protocol)で制御する。
【0016】
DCS32のプロセスは、蓄積文書の配信等の制御を行う。
OCS33のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となるオペレーションパネルの制御を行う。
FCS34のプロセスは、アプリケーション層5からPSTNまたはISDN網を利用したファックス送受信、バックアップ用のメモリで管理されている各種ファックスデータの登録/引用、ファックス読み取り、ファックス受信印刷等を行うためのAPIを提供する。
【0017】
ECS35のプロセスは、白黒レーザプリンタ11,カラーレーザプリンタ12,ハードウェアリソース13等のエンジン部の制御を行う。
MCS36のプロセスは、メモリの取得および開放、HDDの利用等のメモリ制御を行う。
UCS37は、ユーザ情報の管理を行うものである。
SCS38のプロセスは、アプリケーション管理,操作部制御,システム画面表示,LED表示,ハードウェア資源管理,割り込みアプリケーション制御等の処理を行う。
【0018】
SRM39のプロセスは、SCS38と共にシステムの制御およびハードウェア資源4の管理を行うものである。例えば、白黒レーザプリンタ11やカラーレーザプリンタ12等のハードウェア資源4を利用する上位層からの獲得要求に従って調停を行い、実行制御する。具体的には、獲得要求されたハードウェア資源4が利用可能であるか(他の獲得要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば獲得要求されたハードウェア資源4が利用可能である旨を上位層に通知する。また、上位層からの獲得要求に対してハードウェア資源4を利用するためのスケジューリングを行い、要求内容(例えばプリンタエンジンによる紙搬送と作像動作,メモリ確保,ファイル生成等)を直接実施している。
【0019】
ハンドラ層10は、後述するファックスコントロールユニット(以下「FCU」という)の管理を行うファックスコントロールユニットハンドラ(以下「FCUH」という)40と、プロセスに対するメモリの割り振りおよびプロセスに割り振ったメモリの管理を行うイメージメモリハンドラ(以下「IMH」という)41とを含む。
MEU42は、MLC43の制御を行う。
SRM39およびFCUH40は、予め定義されている関数によりハードウェア資源4に対する処理要求を送信可能とするエンジンI/F54を利用して、ハードウェア資源4に対する処理要求を行う。
デジタル複合機1は、各アプリケーションで共通的に必要な処理をプラットフォーム6で一元的に処理することができる。
【0020】
次に、デジタル複合機1のハードウェア構成について説明する。
図2は、図1に示したデジタル複合機1のハードウェア構成を示すブロック構成図である。
このデジタル複合機1は、コントローラ60と、オペレーションパネル70と、FCU80と、USBデバイス90と、IEEE1394デバイス100と、MLC43と、図1の白黒レーザプリンタ11,カラーレーザプリンタ12,ハードウェアリソース13を含むエンジン部120とを備えている。
【0021】
コントローラ60は、CPU61と、システムメモリ(MEM−P)62と、ノースブリッジ(以下「NB」という)63と、サウスブリッジ(以下「SB」という)64と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)66と、ローカルメモリ(MEM−C)67と、HDD68とを備えている。
オペレーションパネル70は、コントローラ60のASIC66に接続されている。
MLC43,FCU80,USBデバイス90,IEEE1394デバイス100,およびエンジン部120は、コントローラ60のASIC66にPCIバス130で接続されている。
【0022】
コントローラ60は、ASIC66にローカルメモリ67,HDD68等が接続されると共に、CPU61とASIC66とがCPUチップセットのNB63を介して接続されている。このように、NB63を介してCPU61とASIC66とを接続すれば、CPU61のインタフェースが公開されていない場合に対応できる。
なお、ASIC66とNB63とはPCIバスを介して接続されているのでなく、AGP(Accelerated Graphics Port)65を介して接続されている。このように、図1のアプリケーション層5やプラットフォーム6を形成する一つ以上のプロセスを実行制御するため、ASIC66とNB63とを低速のPCIバスでなくAGP65を介して接続し、パフォーマンスの低下を防いでいる。
【0023】
CPU61は、デジタル複合機1の全体制御を行うものであり、図1のNCS31,DCS32,OCS33,FCS34,ECS35,MCS36,UCS37,SCS38,SRM39,FCUH40,IMH41,およびMEU42をOS上にそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション層5を形成するプリンタアプリ21,コピーアプリ22,ファックスアプリ23,スキャナアプリ24を起動して実行させる。
【0024】
このCPU61は、上述した各プログラムを選択的に実行すると共に、必要に応じてハードウェア資源4(オペレーションパネル70,FCU80,USBデバイス90,IEEE1394デバイス100,又はエンジン部120)を制御することにより、この発明に関わる機能である画像出力手段,情報検出手段,加工処理手段,出力情報通知手段,通知情報範囲選定手段,通知先選定手段としての機能を実現できる。
NB63は、CPU61,システムメモリ62,SB64,およびASIC66を接続するためのブリッジである。
【0025】
システムメモリ62は、デジタル複合機1の描画用メモリ(画像記憶手段)等として用いるメモリである。
SB64は、NB63と図示しないROM,PCIバス130,周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。
ローカルメモリ67は、コピー用画像バッファ(画像記憶手段)および符号バッファとして用いるメモリである。
【0026】
次に、このように構成されたデジタル複合機1のCPU61によるこの発明に関わる制御の各例(実施例)について、図3〜図6を参照して説明する。
〔第1実施例〕
まず、第1実施例について説明する。
図3は、第1実施例を説明するための図である。
CPU61は、アプリケーション層(アプリ)5のコピーアプリ22,ファックスアプリ23,又はスキャナアプリ24にて印刷要求が発生し、プラットフォーム6を通じてハードウェア資源4(スキャナ)を使用することにより、原稿Pの画像の読み取りを行わせる。
【0027】
そして、その読み取った画像データを図2のローカルメモリ67(システムメモリ62又はHDD68でもよい)に書き込んで記憶させる。
あるいは、パーソナルコンピュータ(PC)等の外部機器からプリンタアプリ21を通じて印刷要求が発生し、プラットフォーム6を通じてハードウェア資源4を使用することにより、外部機器から印刷データ(文字コード等)を受信して画像データ(ビットマップデータ)に変換させ、その画像データをシステムメモリ62(ローカルメモリ67又はHDD68でもよい)に書き込んで記憶させる。
【0028】
そして、ローカルメモリ67又はシステムメモリ62内の画像データをエンジン部120(他の画像形成装置でもよい)へ出力させる際に、その画像データに地紋パターン(他の情報でもよい)が埋め込まれていれば、その地紋パターンを検出し、その検出結果により、外部へ出力すべき画像データに対して塗りつぶしを行ったり、その画像データを警告文書用の画像データである警告文書用データに差し替える等の加工処理を必要に応じて行い、その加工処理を行った画像データ又は加工処理を行っていない画像データ(元画像)をエンジン部120へ出力して印刷を行わせる。地紋パターンの検出方法は、例えば特開2004−164538号公報に記載されたものを用いるとよい。
【0029】
この第1実施例によれば、エンジン部(外部)へ出力すべき画像データに埋め込まれている地紋パターンを検出し、その検出結果により、必要に応じてエンジン部へ出力すべき画像データに対して加工処理を行うことで、重要な画像データの複写や流布を未然に防いだり、エンジン部への画像データが重要なデータであることをユーザに気づかせ、注意を促すことができるため、エンジン部に画像データを出力する際の利便性を向上させることができる。
【0030】
〔第2実施例〕
次に、第2実施例について説明する。
図4は、第2実施例を説明するための図である。
CPU61は、第1実施例の制御に加え、以下の制御も行う。つまり、エンジン部120への出力(エンジン部120による印刷)に関する情報を外部機器へメール配信(通知)する。このとき、地紋パターンの検出結果により、エンジン部120へ出力すべき画像データの重要度を判断し、メール配信(通知)する情報の範囲およびメール配信先を選定する。
【0031】
ここで、例えば図4に示すように、エンジン部120へ出力すべき画像データに埋め込まれている地紋パターンに応じてメール配信のランク付けをする。そして、例えば、上位の管理者によるオペレーションパネル70上の操作により、管理者に応じたメール配信する情報の範囲を設定したり、地紋パターンに応じたメール配信先の設定を行う。
よって、例えば、検出した地紋パターンが最も重要度の高い地紋パターンAであった場合には、メール配信する情報の範囲を管理者A用の範囲(例えば全範囲)とし、管理者Aが使用する外部機器をメール配信先として選択する。また、検出した地紋パターンが重要度の低い地紋パターンDであった場合には、メール配信する情報の範囲を管理者D用の範囲とし、管理者Dが使用する外部機器をメール配信先として選択する。
【0032】
この第2実施例によれば、第1実施例と同様の作用効果に加え、以下の作用効果を得られる。つまり、エンジン部への画像データの出力に関する情報を外部機器へメール配信するが、そのメール配信する情報の範囲やメール配信先をその画像データの地紋パターンの検出結果によって選定する。例えば、エンジン部へ出力すべき画像データが重要な画像データであれば、その画像データが複写又は流布されようとしたことを、対象の管理者Aにのみメール配信する。それによって、エンジン部への画像データの出力(印刷)時のセキュリティを向上させることができる。
【0033】
〔第3実施例〕
次に、第3実施例について説明する。なお、この第3実施例は第1実施例と若干異なるだけなので、その部分のみ説明する。
図5は、第3実施例を説明するための図である。
CPU61は、例えば図5に示すように、エンジン部120へ出力すべき画像データに埋め込まれている地紋パターンに応じて印刷のランク付けをし、その画像データに対して以下の(1)〜(4)に示すようにする。
【0034】
(1)エンジン部120へ出力すべき画像データに埋め込まれている地紋パターンが地紋パターンAの場合、その画像データに対して塗りつぶしを行う(元画像なし)。
(2)エンジン部120へ出力すべき画像データに埋め込まれている地紋パターンが地紋パターンBの場合、その画像データを予め用意された警告文書用の画像データである警告文書用データ(例えば「秘」)に差し替える(元画像なし)。
(3)エンジン部120へ出力すべき画像データが地紋パターンCの場合、その画像データに対して極秘等の警告印字を行う。
(4)エンジン部120へ出力すべき画像データが地紋パターンDの場合、その画像データに対して何の処理も行わない。
【0035】
この第3実施例によれば、エンジン部へ出力すべき画像データに埋め込まれている地紋パターンを検出し、その検出結果により、必要に応じてエンジン部へ出力すべき画像データに対して異なる加工処理を行う(加工レベルを変更する)ことで、例えば会社の課内,部内,室内といった組織単位で画像データの複写や配布が行われることになるため、エンジン部に画像データを出力する際の利便性をより向上させることができる。
【0036】
〔第4実施例〕
次に、第4実施例について説明する。
CPU61は、第2実施例と同様の制御と、第3実施例と同様の制御の両方を行う。
この第4実施例によれば、第2実施例と第3実施例の作用効果を併せたものを得ることができる。
【0037】
〔第5実施例〕
次に、第5実施例について説明する。
図6は、第5実施例を説明するための図である。
CPU61は、ユーザ操作(ユーザによるオペレーションパネル70又は外部機器上の操作)によって認証情報(例えばログインユーザ名とログインパスワードの組み合わせ)が入力されると、その認証情報についてのユーザ認証を開始し、入力された認証情報と一致するものがHDD68(図示しない不揮発性メモリでもよい)に登録されているか否かをチェックする。
【0038】
そして、入力された認証情報と一致するものが登録されている場合に、認証情報入力のための操作を行った操作者であるユーザを認証ユーザと判定してユーザ認証が成功と判断し、第1実施例と同様の制御に加え、以下の制御も行う。
すなわち、このデジタル複合機に付属する周辺機器および付帯機能に対するアクセス権限が認証ユーザにあるかないかをチェックし、アクセス権限が認証ユーザになければ、オペレーションパネル70又は外部機器へ出力すべき画像データに対して塗りつぶしを行ったり、あるいはその画像データを警告文書用データに差し替えるなど、加工処理を行い、アクセス権限が認証ユーザにあれば、オペレーションパネル70又は外部機器へ出力すべき画像データに対して加工処理は行わない。
【0039】
そして、加工処理を行った画像データをアクセス権限がない認証ユーザ(操作者)によって参照可能にし、加工処理を行っていない画像データ(元画像)をアクセス権限がある認証ユーザによって参照可能にする。
例えば、それらの画像データをオペレーションパネル70上にサムネイルで表示させたり、外部機器からネットワーク経由等でそのサムネイルを参照可能にする。
【0040】
あるいは、それらの画像データの外部機器へのダウンロード時における画像閲覧において、それらの画像データの表示やダウンロードを行えるようにする。
この第5実施例によれば、第1〜第4実施例のいずれかと同様の作用効果に加え、以下の作用効果を得られる。つまり、ユーザ権限により、必要に応じてオペレーションパネル70又は外部機器エンジン部へ出力すべき画像データに対して異なる加工処理を行うことで、不特定多数のユーザ毎に画像データの参照可否や参照範囲を異ならせたので、外部機器への画像データの出力(表示)時のセキュリティを向上させることができる。
【0041】
なお、エンジン部120へ出力すべき画像データを、それに埋め込まれている地紋パターンの検出結果により、削除することもできる。そうすれば、例えば最重要の画像データの複写や流布を確実に防止することができる。
以上、この発明をデジタル複合機に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、画像読取装置,デジタル複写機,プリンタ装置,ファクシミリ装置,ネットワークファイルサーバ等の各種の画像処理装置に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、重要な画像データの複写や流布を未然に防いだり、外部への画像データが重要なデータであることをユーザに気づかせ、注意を促すことができるため、外部に画像データを出力する際の利便性を向上させるこができる。したがって、外部に画像データを出力する際の利便性が高い画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明によるデジタル複合機のソフトウェア構成を中心に示すブロック図である。
【図2】図1に示したデジタル複合機のハードウェア構成を示すブロック構成図である。
【図3】この発明の第1実施例を説明するための図である。
【図4】この発明の第2実施例を説明するための図である。
【図5】この発明の第3実施例を説明するための図である。
【図6】この発明の第5実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
【0044】
1:デジタル複合機 2:ソフトウェア群 3:機器起動部
4:ハードウェア資源 5:アプリケーション層 6:プラットフォーム
9:コントロールサービス層 10:ハンドラ層 11:白黒レーザプリンタ
12:カラーレーザプリンタ 13:ハードウェアリソース 21:プリンタアプリ
22:コピーアプリ 23:ファックスアプリ 24:スキャナアプリ
31:NCS 32:DCS 33:OCS 34:FCS 35:ECS
36:MCS 37:UCS 38:SCS 39:SRM 40:FCUH
41:IMH 42:MEU 43:MLC 53:API
54:エンジンI/F 60:コントローラ 61:CPU
62:システムメモリ 63:NB 64:SB 65:AGP
66:ASIC 67:ローカルメモリ 68:HDD
70:オペレーションパネル 80:FCU 90:USBデバイス
100:IEEE1394デバイス 120:エンジン部 130:PCIバス
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100080931
【弁理士】
【氏名又は名称】大澤 敬

【識別番号】100123881
【弁理士】
【氏名又は名称】大澤 豊


【公開番号】 特開2008−72581(P2008−72581A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250970(P2006−250970)