| 【発明の名称】 |
テレビ受像機 |
| 【発明者】 |
【氏名】後藤 俊之
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| 【要約】 |
【課題】テレビ受像機と各視聴者までの距離を算出し、さらには、結果に応じて、画像品質、オンスクリーン文字サイズの自動調整などを適切に行う装置を提供することを目的とする。
【構成】テレビ受像機101に付設された赤外線受発光装置102と赤外線カメラにより、視聴者である人体をすべて予測し、予測された人体の数とテレビ受像機と各人体までの距離から、テレビ受像機と視聴者側との最適な距離を決定し、この距離をもとに、テレビ受像機の最適な映像品質の自動調整やオンスクリーン文字のサイズを変化させることで上記課題を解決する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 テレビ受像機から視聴者までの距離を測定することが可能である赤外線受発光装置が付設されていることを特徴とするテレビ受像機。 【請求項2】 請求項1に記載のテレビ受像機であって、テレビ受像機の周りの物体からの赤外線放射エネルギーを検出し、その温度分布から視聴者である人体の認識が可能である赤外線カメラが付設されていることを特徴とするテレビ受像機。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のテレビ受像機であって、視聴者である人体をすべて予測し、予測された人体の数とテレビ受像機と各人体までの距離から、テレビ受像機と視聴者側との最適な距離を決定する手段を具備したことを特徴とするテレビ受像機。 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテレビ受像機であって、テレビ受像機と視聴者との距離から、最適な映像品質の自動調整を行う手段を具備したことを特徴とするテレビ受像機。 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテレビ受像機であって、テレビ受像機と視聴者の距離から、オンスクリーン文字のサイズを変化させる手段を具備したことを特徴とするテレビ受像機。 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載のテレビ受像機であって、視聴者である人体をすべて予測し、視聴者がいないと判断した場合は、自動的にテレビ受像機の電源を切断することが可能な手段を具備したことを特徴とするテレビ受像機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、テレビ受像機に関し、特に、テレビ受像機と各視聴者までの距離を算出し、さらには、結果に応じて、画像品質、オンスクリーン文字サイズなどの自動調整および、自動電源切断を適切に行うものに関する。 【背景技術】 【0002】 テレビ受像機を視聴する場合、通常、視聴者は周辺の環境および、テレビ受像機と視聴者の距離に応じて、音声出力を調整したり、画像の品質を調整することが一般的である。昨今、多くの家庭においては、リビングダイニングルーム一室に1台のテレビ受像機を設置していることが多い。しかしながら、リビングから視聴する場合と、ダイニングから視聴する場合では、視聴距離が大きく異なってしまうことがほとんどである。 【0003】 特許文献1では、超音波により、視聴者とテレビ受像機の距離を測定できる装置が記載されているが、この装置では、超音波が反射した物体が、人物であることの特定が出来ていない。 【0004】 また、特許文献2に記載の発明では、距離検出回路が視聴者側にあり、距離検出回路を持つ視聴者のみが距離測定の対象となっているが、この方法では、常に距離検出回路を視聴者が保持しておく必要がある。 【特許文献1】特開平5−203742号公報 【特許文献2】特開平7−274087号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明はこのような点に鑑みなされたもので、テレビ受像機と各視聴者までの距離を算出し、さらには、結果に応じて、画像品質、オンスクリーン文字サイズなどの自動調整および、自動電源切断を適切に行う装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達成するため、本発明のテレビ受像機は、テレビ受像機から視聴者までの距離を測定することが可能である赤外線受発光装置が付設されていることを特徴とする。さらに、本発明のテレビ受像機は、テレビ受像機の周りの物体からの赤外線放射エネルギーを検出し、その温度分布から視聴者である人体の認識が可能である赤外線カメラが付設されていることを特徴とする。さらに、本発明のテレビ受像機は、視聴者である人体をすべて予測し、予測された人体の数とテレビ受像機と各人体までの距離から、テレビ受像機と視聴者側との最適な距離を決定する手段を具備したことを特徴とする。さらに、本発明のテレビ受像機は、テレビ受像機と視聴者との距離から、最適な映像品質の自動調整を行う手段を具備したことを特徴とする。さらに、本発明のテレビ受像機は、テレビ受像機と視聴者の距離から、オンスクリーン文字のサイズを変化させる手段を具備したことを特徴とする。さらに、本発明のテレビ受像機は、視聴者である人体をすべて予測し、視聴者がいないと判断した場合は、自動的にテレビ受像機の電源を切断することが可能な手段を具備したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 本発明によれば、テレビ受像機において、テレビ受像機と各視聴者までの距離を算出でき、さらに、結果に応じて、画像品質、オンスクリーン文字サイズなどの自動調整をでき、さらに、自動電源切断を適切に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 本発明を実施するための最良の形態を説明する。 【0009】 図1は、本発明を実現するための装置の実施例を示す平面図である。図1において、101はテレビ受像機本体、102は赤外線受発光装置、103は赤外線カメラ、104は視聴者である。赤外線受発光装置102から放出された赤外線105は、テレビ受像機全面の物体に反射し、反射した赤外線106は、同じく受発光装置102によって受光される。受光された反射光は、例えばTOF距離測定方式(Time of Flight)と呼ばれる方式によって、物体との距離を測定することが出来る。この測定をテレビ受像装置前面に行うことで、前面の物体の状態予測が可能となる。例えば、テレビ受像機の前面が壁面であった場合は、赤外線の放射から反射するまでの時間はほぼ、均一と考えられ、この結果、人体でないことが予測できる。一方、均一でない場合は、人体であると予測することが可能である。これらの処理は、一定間隔で行われる。 【0010】 さらに、赤外線カメラ103を用いたサーモグラフ方式により、対象物から放射される赤外線エネルギー量から温度分布測定を行い、その結果を、上述の距離測定結果とを合わせ、物体の大きさ、形状、温度を判定することで、その物体が大よそ人体であることの予測精度の向上を図ることができる。 【0011】 図2は、本発明を実現するための装置の実施例を示すブロック図である。図2において、赤外線受発光装置201によって受光された反射光は、視聴距離処理装置203に入力され、その結果は人体予測装置205に伝えられる。ここで人体と判断した物体との距離が確定したら、その距離に応じて、映像品質調整回路206によって映像品質の調整を行う。ここで、映像品質とは、映像内にある、物体と物体との輪郭を強調したり、緩めたりすることで、人体の距離が近いと判断された場合、その輪郭を緩めて表示することで、目に優しい表示が行える。逆に、距離が遠い場合は、その輪郭を強調して、遠めでも映像内容が比較的はっきりと見えるように制御する。距離に応じて行う映像処理としては、上述の輪郭強調以外にも、映像品質調整回路206による、映像全体の明るさ、オンスクリーン文字生成回路212による、視聴者による操作内容や受像情報を表示するオンスクリーン文字のサイズ調整、また、音量調整回路213による音量の調整なども行え得る。 【0012】 昨今、従来のCRTを用いたテレビ受像機から、液晶方式などのフラットパネルテレビ受像機が主流となりつつある。一般的にフラットパネルテレビ受像機と視聴者との距離は、その表示サイズの縦方向サイズの2〜3倍程度が最適とされている。この距離より大きな表示エリアでは、視聴者の視野角が狭くなり、画面全体を同時に見渡すことが難しくなる。前述した映像最適化処理に加え、テレビ受像機と視聴者の距離に応じて、映像スケーラー210によって映像全体を縮小することにより、最適なサイズより大きな表示エリアをもつフラットテレビ受像機であっても、最適なサイズで表示を行うことが出来る。 【0013】 しかしながら、人体と判断した物体とテレビ受像機との距離が頻繁に変化してしまうと、これらの制御も頻繁に行われ、逆に見づらい映像となりかねない。これを防ぐために、距離判定を行う際に、ヒステリシス性を持たせることで、距離による映像品質調整が頻繁に行われることを防ぐことが出来る。例えば、ある段階の映像品質の調整について、距離が変化した場合、その段階の映像品質を変化させるべき、距離が拡大したと判断する閾値N1と、縮小したと判断する閾値N2を用意する。その閾値の大小関係は、閾値N1のほうが、閾値N2よりも大きい。 【0014】 図3は、本発明において、ヒステリシス性を持たせた、距離判定方法例を示すフローチャートである。図3において、現在測定結果(302)が前回測定値より拡大していた場合は、現在測定結果を閾値N1と比較する(303)。そして、現在測定結果が閾値N1より大きいと判断された場合、拡大方向に変化したと判断し(303)、距離拡大時の処理を行う(305)。逆に、現在測定結果が、前回測定値よりも縮小していた場合、閾値N1よりも小さい閾値N2を用い判断を行う(304)。そして、現在測定結果が閾値N2よりも小さいと判断された場合(304)は、距離縮小時の処理を行う(306)。これにより、距離の拡大および、縮小の処理が頻繁に行われることを防ぐことが出来る。 【0015】 視聴距離処理装置203と、温度分布処理装置204と、人体予測装置205によって、テレビ受像機前面に人体が2つ以上あると判断した場合は、どの人体との距離を使用して制御するかを、視聴者の選択により設定し、より的確な制御を行うことも可能である。例えば、テレビ受像機から最も近い人体を基準にする方法、全人体毎の距離の平均値を基準にする方法などが考えられる。 【0016】 図4は、本発明において、距離測定対象人体が複数であった場合の処理例を示すフローチャートである。図4において、物体距離測定(401)及び、その物体の温度分布測定(402)を実行後、それらの結果から人体の数量を予測する(403)。その数量の判定(404)をした結果、複数であった場合、視聴者によって決められた距離基準判定方法(406)にしたがって、全人体の距離の平均を基準として処理(407)、最長距離人体を基準として処理(408)、最短距離人体を基準として処理(409)の何れかの処理を行う。この方法は、一つの例であって、本発明が本方法のみによって実現されるわけではない。 【0017】 通常のテレビ受像機には、一定時間が経過した場合に、テレビ受像機の電源を自動的に切断できる装置があるが、これは、単純に電源投入後からの経過時間を測定し、その経過時間に応じて、自動的に電源を切断しているに過ぎず、実際には、その電源が切断される時間が経過していない場合に誰も視聴をしていないこともあり得る。上述のサーモグラフを用いた方法により、物体の温度測定が可能となるが、この測定結果から、テレビ受像機前面にある物体が人物であるかどうかの判断の精度を上げることが出来る。これにより、テレビ受像機の前面に、一定時間以上人体がないと判断できる場合は、自動的にテレビ受像機の電源を切断することで、無駄な電力の消費を回避することが可能となる。 【0018】 人体とテレビ受像機の距離に応じて、オンスクリーン文字の、テレビ受像機における表示サイズの変更も可能である。例えば、視聴者の好みに応じて、テレビ受像機からの距離が0〜1m、1〜3m、3m以上 と3段階の文字サイズ設定を予め視聴者が行い、それぞれの距離と判断した場合に、該当する文字サイズでの表示を行う。この際にも、人体とテレビ受像機の距離変動に対してヒステリシス性を持たせることで、文字サイズが頻繁に変わってしまうことを防ぐことが可能である。 【0019】 上述した、テレビ受像機と人体の距離に応じて行う処理動作を、行うか否かの設定は、視聴者からのテレビ受像機の機能設定等によって選択することが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明を実現するための装置の実施例を示す平面図である。 【図2】本発明を実現するための装置の実施例を示すブロック図である。 【図3】本発明において、ヒステリシス性を持たせた、距離判定方法例を示すフローチャートである。 【図4】本発明において、距離測定対象人体が複数であった場合の処理例を示すフローチャートである。 【符号の説明】 【0021】 101 テレビ受像機本体 102 赤外線受発光装置 103 赤外線カメラ 104 視聴者 105 赤外線受発光装置102から放出された赤外線 106 視聴者104に反射した赤外線
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月15日(2006.9.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000062 【氏名又は名称】特許業務法人第一国際特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−72561(P2008−72561A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−250543(P2006−250543) |
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