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【発明の名称】 通信端末装置
【発明者】 【氏名】藤田 雅治

【要約】 【課題】相手装置の発信元番号を正確に読み取ることができるTSI信号を送信可能なファクシミリ装置等の通信端末装置を提供する。

【構成】ファクシミリ装置20の主制御部1は、ファクシミリ送信時にダイヤルした相手装置の電話番号の先頭に国際通話識別番号が付加されているか否かに基づいて海外発信であるか否かを判断し(ステップS5)、日本国内に発信するとき記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する(ステップS7)一方、海外に発信するとき記憶された海外発信用発信元番号を選択し(ステップS6)、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号であるTSI信号を送信し(ステップS8)、選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信する(ステップS11−S12)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
日本国内発信用発信元番号と、海外発信用発信元番号とを記憶する記憶手段と、
相手装置の通信端末装置に対してファクシミリ送信するときに、日本国内に発信するとき上記記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する一方、海外に発信するとき上記記憶された海外発信用発信元番号を選択し、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号を送信するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
上記制御手段は、選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
上記制御手段は、発信する相手装置の電話番号の先頭に付加された国際通話識別番号に基づいて、海外に発信するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末装置。
【請求項4】
上記制御手段は、ファクシミリ送信時に設定されている海外通信モードであるか否かに基づいて、海外に発信するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末装置。
【請求項5】
発信する相手装置の電話番号とともに、海外に発信するか否かを示す情報を記憶する別の記憶手段を備え、
上記制御手段は、上記記憶された海外に発信するか否かを示す情報に基づいて、海外に発信するか否かを判断することを特徴とする請求項1又は2記載の通信端末装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ファクシミリ装置等の通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1においては、オペレータによる電話番号の登録操作を簡単にするためのファクシミリ装置が開示されている。このファクシミリ装置では、発信者番号通知機能やファクシミリ通信手順中に含まれる発呼側の電話番号情報通知(TSI;Transmitting Subscriber Identification)の機能を利用し、番号登録テーブル12に相手先の電話番号を自動的に登録する。TSI情報判定手段13は、発呼側端末から電話番号情報(TSI)が送られてきたかどうかを判定する。テーブル検索手段14は、電話番号登録テーブルに空きがあるか否かを判定する。条件判定手段15は、電話番号を自動登録するか否かを判定する。テーブル登録手段16は、受信したTSI情報を番号登録テーブル12に登録する。これにより、迷惑受信の相手先へのダイヤル操作を簡潔にすることができるという効果を有している。
【0003】
【特許文献1】特開2002−069133号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、ファクシミリ送信のときに、ファクシミリ手順信号であるTSI信号を用いて自装置の電話番号(発信元番号)を相手装置に通知することができる。しかしながら、TSI信号にセットする発信元番号は、日本から海外へのファクシミリ送信に備えて、国際通話識別番号(国際プレフィクス)の挿入を示す「+」と日本の国番号「81」を先頭に付加し、市外局番の「0」を削除した海外発信のための発信元番号(例えば、+81751234567)をセットするようになっている。しかしながら、上記の海外発信のための発信元番号は馴染みが薄く、相手装置のユーザが発信元番号を読み取りにくく、また、誤解する場合もあるという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、相手装置の発信元番号を正確に読み取ることができるTSI信号を送信可能なファクシミリ装置等の通信端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るファクシミリ装置は、
日本国内発信用発信元番号と、海外発信用発信元番号とを記憶する記憶手段と、
相手装置の通信端末装置に対してファクシミリ送信するときに、日本国内に発信するとき上記記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する一方、海外に発信するとき上記記憶された海外発信用発信元番号を選択し、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号を送信するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記通信端末装置において、上記制御手段は、選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信することを特徴とする。
【0008】
また、上記通信端末装置において、上記制御手段は、発信する相手装置の電話番号の先頭に付加された国際通話識別番号に基づいて、海外に発信するか否かを判断することを特徴とする。
【0009】
さらに、上記通信端末装置において、上記制御手段は、ファクシミリ送信時に設定されている海外通信モードであるか否かに基づいて、海外に発信するか否かを判断することを特徴とする。
【0010】
またさらに、上記通信端末装置において、発信する相手装置の電話番号とともに、海外に発信するか否かを示す情報を記憶する別の記憶手段を備え、
上記制御手段は、上記記憶された海外に発信するか否かを示す情報に基づいて、海外に発信するか否かを判断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
従って、本発明に係る通信端末装置によれば、相手装置の通信端末装置に対してファクシミリ送信するときに、日本国内に発信するとき上記記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する一方、海外に発信するとき上記記憶された海外発信用発信元番号を選択し、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号を送信するように制御する。従って、日本国内発信か海外発信かに応じて発信元番号を自動的に選択でき、相手装置のユーザが発信元番号を見たときに、発信元番号を正確に読み取ることができ、発信元番号について誤解が生じることを防止できる。
【0012】
また、上記通信端末装置において、上記制御手段は、選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信する。従って、相手装置のユーザが送信画像内の発信元番号を見たときに、発信元番号を正確に読み取ることができ、発信元番号について誤解が生じることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
【0014】
図1は、本発明に係る実施形態であるファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。本実施形態に係るファクシミリ装置20は、TSI切換機能を有することを特徴としている。すなわち、ファクシミリ装置20のRAM7は、国際通話識別番号を記憶する国際通話識別番号メモリ7aと、日本国内発信用発信元番号と、海外発信用発信元番号とを記憶するTSIメモリ7bとを含み、主制御部1は、ファクシミリ送信時にダイヤルした相手装置の電話番号の先頭に上記記憶された国際通話識別番号が付加されているか否かに基づいて海外発信であるか否かを判断し(図2のステップS5)、日本国内に発信するとき記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する(ステップS7)一方、海外に発信するとき上記記憶された海外発信用発信元番号を選択し(ステップS6)、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号であるTSI信号を送信し(ステップS8)、上記選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信する(ステップS11−S12)ことを特徴としている。
【0015】
図1において、ファクシミリ装置20は、主制御部(CPU)1と、画像読取部2と、画像記録部3と、表示部4と、操作部5と、ROM6と、RAM7と、画像メモリ8と、ファックスモデム10と、NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11とを備えて構成され、上記各構成要素1乃至11は、バス13を介して互いに接続されている。NCU11は、公衆電話回線Lを介して相手先のファクシミリ装置と接続されている。
【0016】
ファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備える。主制御部1は具体的にはCPU(中央処理装置:Central Processing Unit)で構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。
【0017】
画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変更したドット画像データを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信した画像データをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該ファクシミリ装置20の動作状態の表示や、送信すべき原稿の画像データ及び受信した画像データの表示を行う。
【0018】
操作部5は、当該ファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、及び各種のファンクションキー等を備える。なお、上述の表示部4をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0019】
ROM6は、当該ファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納し、ここで、当該プログラムは、少なくとも後述する図2のファクシミリ送信処理のプログラムを含む。
【0020】
RAM7(Random Access Memory)は、SRAM(Static Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等で構成され、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。また、RAM7は、国際通話識別番号を記憶する国際通話識別番号メモリ7aと、日本国内発信用発信元番号と、海外発信用発信元番号とを記憶するTSIメモリ7bとを含む。ここで、国際通話識別番号メモリ7aには、当該ファクシミリ装置20が接続されている公衆電話回線Lについてマイライン又はマイラインプラスに登録している場合は、国際通話識別番号「010」を予め記憶し、マイライン又はマイラインプラスに登録していない場合は、国際通話識別番号「XXXX(国際通話を指定する電気通信事業者の識別番号:3桁又は4桁)+010」を予め記憶する。また、TSIメモリ7bに記憶される日本国内発信用発信元番号は、例えば一例として「0751234567」のように記憶され、海外発信用発信元番号は、例えば一例として「+81751234567」のように記憶される。
【0021】
なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ8はDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、送信すべき画像データ又は受信した画像データを記憶する。なお、RAM7及び画像メモリ8をハードディスクメモリで構成してもよい。
【0022】
ファックスモデム10は、NCU11を介して公衆電話回線Lに接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムであり、FSK信号(周波数シフトキーイング信号)として受信される発信電話番号情報のデータを復調して主制御部1に出力する。NCU11はアナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ISDN回線等のベースバンド伝送方式のデジタル回線に接続するようにしてもよい。
【0023】
以上のように構成された本実施形態のファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えてTSI切換機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドット画像データはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従ってソフトウェアにより符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアにより画像データに複合化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。なお、画像メモリ8は画像データを必要に応じて記憶し、また逆に記憶している画像データを必要に応じて出力する。
【0024】
図2は図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるTSI切換機能のためのファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【0025】
図2において、まず、ステップS1において、送信イベントが発生したか否かが判断され、YESのときはステップS2に進む一方、NOのときはステップS1に戻る。次いで、相手装置の電話番号に発呼してダイヤルし、ステップS3においてCNG信号を送信してCED信号を受信し、ステップS4において、NSF信号、CSI信号及びDIS信号を受信する。さらに、ダイヤルした相手装置の電話番号の先頭において国際通話識別番号メモリ7a内の国際通話識別番号が付加されているか否かが判断され、YESのときはステップS6に進む一方、NOのときはステップS7に進む。ステップS6において、TSIメモリ7b内の海外発信用発信元番号を取得してTSI信号にセットし、ステップS8に進む。一方、ステップS7では、TSIメモリ7b内の日本国内発信用発信元番号をTSI信号を取得してTSI信号にセットし、ステップS8に進む。ステップS8では、TSI信号及びDCS信号を送出し、ステップS9では、トレーニング処理を実行し、ステップS10でCFR信号を受信する。さらに、ステップS11において、送信すべき画像データの画像データのヘッダに上記取得した発信元番号を挿入し、ステップS12において、上記ヘッダを有する画像データを送信し、ステップS13において回線を切断し、ステップS1に戻る。
【0026】
以上説明したように、本実施形態に係るファクシミリ装置20によれば、主制御部1は、ファクシミリ送信時にダイヤルした相手装置の電話番号の先頭に上記記憶された国際通話識別番号が付加されているか否かに基づいて海外発信であるか否かを判断し(図2のステップS5)、日本国内に発信するとき記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する(ステップS7)一方、海外に発信するとき上記記憶された海外発信用発信元番号を選択し(ステップS6)、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号であるTSI信号を送信し(ステップS8)、上記選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信する(ステップS11−S12)。従って、日本国内発信か海外発信かに応じて発信元番号を自動的に選択でき、相手装置のユーザが発信元番号を見たときに、発信元番号を正確に読み取ることができ、発信元番号について誤解が生じることを防止できる。また、相手装置のユーザが送信画像内の発信元番号を見たときに、発信元番号を正確に読み取ることができ、発信元番号について誤解が生じることを防止できる。
【0027】
以上の実施形態においては、ダイヤルした相手装置の電話番号の先頭に上記記憶された国際通話識別番号が付加されているか否かに基づいて海外発信であるか否かを判断し(図2のステップS5)ているが、本発明はこれに限らず、以下の方法で判断してもよい。
(A)RAM7内の電話帳テーブル又は短縮番号テーブルにおいて、宛先別に設定されている海外通信モード(例えば、伝送レートを4800bps以下に限定する通信モード)が設定されているか否かに基づいて、海外に発信するか否かを判断する。
(B)RAM7内の電話帳テーブル又は短縮番号テーブルにおいて、宛先別に、相手装置の電話番号とともに、海外に発信するか否かを示す情報を記憶しておき、その情報に基づいて海外に発信するか否かを判断する。
【0028】
以上の実施形態においては、発信元番号をTSI信号にセットしているが、本発明はこれに限らず、NSF(Non Standard Facilities)信号にセットして送信してもよい。
【0029】
以上の実施形態においては、ファクシミリ装置20について説明しているが、本発明は。ファクシミリ機能を有する電子機器などの通信端末装置に広く適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
以上詳述したように、本発明に係る通信端末装置によれば、相手装置の通信端末装置に対してファクシミリ送信するときに、日本国内に発信するとき上記記憶された日本国内発信用発信元番号を選択する一方、海外に発信するとき上記記憶された海外発信用発信元番号を選択し、選択された発信元番号を含むファクシミリ手順信号を送信するように制御する。従って、日本国内発信か海外発信かに応じて発信元番号を自動的に選択でき、相手装置のユーザが発信元番号を見たときに、発信元番号を正確に読み取ることができ、発信元番号について誤解が生じることを防止できる。また、上記通信端末装置において、上記制御手段は、選択された発信元番号を送信すべき画像データに挿入して送信する。従って、相手装置のユーザが送信画像内の発信元番号を見たときに、発信元番号を正確に読み取ることができ、発信元番号について誤解が生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る実施形態であるファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置20の主制御部1によって実行されるTSI切換機能のためのファクシミリ送信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0032】
1…主制御部(CPU)、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
7a…国際通話識別番号メモリ、
7b…TSIメモリ、
8…画像メモリ、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
13…バス、
20…ファクシミリ装置。
【出願人】 【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄

【識別番号】100098280
【弁理士】
【氏名又は名称】石野 正弘


【公開番号】 特開2008−72556(P2008−72556A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250412(P2006−250412)