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【発明の名称】 画像形成装置
【発明者】 【氏名】小西 良和

【要約】 【課題】画像形成装置において、スキャンユニットの下面に突起部等が形成されていても、スキャンユニットの組立作業を容易に行うことができるようにする。

【構成】画像形成装置の上部に回動可能に配設されるスキャンユニット3は、原稿を読み取る読取部等を収納するスキャナ筐体35を有している。スキャナ筐体35の下面には、スキャンユニット3が回動するときに画像形成装置のプリンタ筐体に引っ掛かるように構成されたストッパ突起35bと、そのストッパ突起35bから離れた位置に互いに離れて突設された2つの支持突起35c,35dが形成されている。スキャナ筐体35は、平坦面上に載置されたとき、ストッパ突起35b、支持突起35c,35dの各先端部と、それらから離れた位置のスキャナ筐体35の下面の一部との4箇所の接地点Lにて、その平坦面上に接地し、スキャナ筐体35の姿勢が安定した状態になる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口部が形成されたプリンタ筐体と、
前記プリンタ筐体の上方に前記開口部を覆うように配置され、略矩形形状の原稿台上に載置された原稿を画像データとして読み取る機能を有するスキャンユニットと、
前記プリンタ筐体に収納されており、前記スキャンユニットにより読み取られた原稿の画像データ又は外部装置から入力された画像データに基づいて記録紙に画像を形成する機能を有する画像形成部とを備え、
前記スキャンユニットは、
前記原稿台の下部に配置され、前記原稿台上に載置された原稿を読み取る読取部と、
上面が開口した箱形状を有し、前記読取部が内部に収納され、下面に前記プリンタ筐体の内部に嵌入するストッパ突起が形成されているスキャナ筐体と、
前記スキャナ筐体に前記原稿台が配置された状態で、前記スキャナ筐体の上面を覆うように配置され、前記原稿台の上面が上方に露出するように形成されている上面パネルと、
前記原稿台の上面を覆うように配置され、前記原稿台上に載置された原稿をその原稿台との間で挟むことにより、その原稿を前記原稿台に密着させるスキャナリッドとを有しており、
前記スキャナ筐体は、前記プリンタ筐体背部近傍に略水平に軸支されており、前記プリンタ筐体上部に載置された状態から前記ストッパ突起が前記プリンタ筐体に引っ掛かるまで前記プリンタ筐体に対し回動可能であり、前記スキャナ筐体を回動させることにより前記開口部を開閉可能に構成されている画像形成装置において、
前記スキャナ筐体の下面には、前記スキャンユニットが略平坦面上に載置された状態で前記ストッパ突起及び前記スキャナ筐体の下面の一部と共にその略平坦面上に接地するように、少なくとも1つの支持突起が下方に向け突設されており、
前記支持突起は、前記スキャナ筐体の下面の端部近傍部位のうち、前記略平坦面上に接地する他の接地点から離れた位置に配置されており、
前記スキャナ筐体は、前記支持突起、前記ストッパ突起、及び前記スキャナ筐体の下面の一部にて略平坦面上に接地することによりその姿勢が安定し、そのスキャナ筐体に歪みが生じにくい状態で前記略平坦面上に載置可能であり、前記スキャンユニットの組立作業を容易にしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
上部に開口部が形成されたプリンタ筐体と、
前記プリンタ筐体の上方に前記開口部を覆うように配置され、その下面から突出するように形成された突起部を有するスキャナ筐体と、そのスキャナ筐体の上部に配置された略矩形形状の原稿台と、前記スキャナ筐体の内部に収納され、前記原稿台上に載置された原稿を画像データとして読み取る読取部とを有するスキャンユニットと、
前記プリンタ筐体に収納されており、前記スキャンユニットにより読み取られた原稿の画像データ又は外部装置から入力された画像データに基づいて記録紙に画像を形成する機能を有する画像形成部とを備えた画像形成装置において、
前記スキャナ筐体の下面には、少なくとも1つの支持突起が突設されており、前記スキャンユニットが略平坦面上に載置されたとき、少なくとも前記支持突起と前記突起部とが前記略平坦面上に接地することにより、そのスキャンユニットの姿勢が安定した状態になることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
前記支持突起は、前記スキャナ筐体の下面のうち、前記略平坦面に接地する他の接地点から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、記録紙に画像を形成する画像形成装置に関し、特に、原稿台に載置された原稿を画像データとして読み取るスキャンユニットを搭載しているものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばCIS(Contact Image Sensor)等のセンサにより、原稿台上に載置された原稿を画像データとして読み取るスキャンユニットを搭載した画像形成装置が用いられている。このような画像形成装置としては、例えば、記録紙に画像を形成する画像形成部が収納されたプリンタ筐体の上部に、スキャンユニットを、プリンタ筐体に対し回動自在に軸支して配置したものが知られている。プリンタ筐体の上部には、スキャンユニットにより覆われた開口部が形成されており、スキャンユニットを回動させて開口部を外部に露出させることにより、画像形成部のメンテナンス作業等を行うことができるように構成されている。
【0003】
ところで、上記のようなスキャンユニットの下面には、例えば、画像形成装置のプリンタ筐体に対して係合するように形成されており、プリンタ筐体に対するスキャンユニットの回動可能範囲を制限するような突起部が設けられることがある。このような突起部が形成されている場合、組立作業時等においてスキャンユニットを平坦な作業台等に載置するときに、その突起部と共に、スキャンユニットの下面のうち限られた部位しか作業台等に接地せず、スキャンユニットの重心位置の変化によって、スキャンユニットが作業台等の上でぐらついてしまったり、スキャンユニットの筐体自体が歪んだ状態となってしまう。スキャンユニットがぐらついてしまったり、その筐体が歪んだ状態となってしまうと、例えば原稿台をスキャンユニットの筐体の所定位置に取り付けることができなくなる等、組立作業を行うことが困難になる。そのため、従来では、組立作業時等に、例えばスキャンユニットの下面を安定して支えるために治具等を用いる必要があり、その治具等の設計や製造等にコストがかかり、また、その治具等にスキャンユニットをセットする作業が煩雑であるという問題があった。また、画像形成装置の使用期間中に、スキャンユニットを画像形成装置から取り外してメンテナンスするような場合には、上記のような治具を用意できない場合があり、メンテナンス作業を行うことが困難であった。
【0004】
ところで、特許文献1及び特許文献2には、単体でも使用できるスキャナ装置を、画像形成装置と一体に取り付けて使用可能な画像形成装置の構成が示されている。特許文献1の構成によれば、スキャナ装置を、その周囲の3点を取り付け部として、上面の平面性が悪い画像形成装置にも安定して固定可能である。特許文献2の構成によれば、スキャナ装置は、底面の突起が画像形成装置上面の4隅に固定されて、安定して画像形成装置に組みつけられる。また、特許文献3には、画像形成装置本体の底面に給紙装置を着脱可能に取り付けた画像形成装置の構成が示されている。そしてまた、特許文献4には、スキャンユニットの底面の4隅の突起が設置台に接地され、スキャンユニットの平面度を確保するようにした画像形成装置の構成が示されている。しかしながら、これらの特許文献1乃至特許文献4には、上述のような、スキャンユニットの組立時やメンテナンス時における問題点を解決できるような構成は示されていない。
【特許文献1】特開2003−330127号公報
【特許文献2】特開2002−33869号公報
【特許文献3】特開平8−157082号公報
【特許文献4】特開2002−229292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、スキャンユニットを、略平坦面上に、歪まないように安定した状態で載置可能であり、スキャンユニットの組立作業等を容易に行うことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、上部に開口部が形成されたプリンタ筐体と、前記プリンタ筐体の上方に前記開口部を覆うように配置され、略矩形形状の原稿台上に載置された原稿を画像データとして読み取る機能を有するスキャンユニットと、前記プリンタ筐体に収納されており、前記スキャンユニットにより読み取られた原稿の画像データ又は外部装置から入力された画像データに基づいて記録紙に画像を形成する機能を有する画像形成部とを備え、前記スキャンユニットは、前記原稿台の下部に配置され、前記原稿台上に載置された原稿を読み取る読取部と、上面が開口した箱形状を有し、前記読取部が内部に収納され、下面に前記プリンタ筐体の内部に嵌入するストッパ突起が形成されているスキャナ筐体と、前記スキャナ筐体に前記原稿台が配置された状態で、前記スキャナ筐体の上面を覆うように配置され、前記原稿台の上面が上方に露出するように形成されている上面パネルと、前記原稿台の上面を覆うように配置され、前記原稿台上に載置された原稿をその原稿台との間で挟むことにより、その原稿を前記原稿台に密着させるスキャナリッドとを有しており、前記スキャナ筐体は、前記プリンタ筐体背部近傍に略水平に軸支されており、前記プリンタ筐体上部に載置された状態から前記ストッパ突起が前記プリンタ筐体に引っ掛かるまで前記プリンタ筐体に対し回動可能であり、前記スキャナ筐体を回動させることにより前記開口部を開閉可能に構成されている画像形成装置において、
前記スキャナ筐体の下面には、前記スキャンユニットが略平坦面上に載置された状態で前記ストッパ突起及び前記スキャナ筐体の下面の一部と共にその略平坦面上に接地するように、少なくとも1つの支持突起が下方に向け突設されており、前記支持突起は、前記スキャナ筐体の下面の端部近傍部位のうち、前記略平坦面上に接地する他の接地点から離れた位置に配置されており、前記スキャナ筐体は、前記支持突起、前記ストッパ突起、及び前記スキャナ筐体の下面の一部にて略平坦面上に接地することによりその姿勢が安定し、そのスキャナ筐体に歪みが生じにくい状態で前記略平坦面上に載置可能であり、前記スキャンユニットの組立作業を容易にしたものである。
【0007】
請求項2の発明は、上部に開口部が形成されたプリンタ筐体と、前記プリンタ筐体の上方に前記開口部を覆うように配置され、その下面から突出するように形成された突起部を有するスキャナ筐体と、そのスキャナ筐体の上部に配置された略矩形形状の原稿台と、前記スキャナ筐体の内部に収納され、前記原稿台上に載置された原稿を画像データとして読み取る読取部とを有するスキャンユニットと、前記プリンタ筐体に収納されており、前記スキャンユニットにより読み取られた原稿の画像データ又は外部装置から入力された画像データに基づいて記録紙に画像を形成する機能を有する画像形成部とを備えた画像形成装置において、前記スキャナ筐体の下面には、少なくとも1つの支持突起が突設されており、前記スキャンユニットが略平坦面上に載置されたとき、少なくとも前記支持突起と前記突起部とが前記略平坦面上に接地することにより、そのスキャンユニットの姿勢が安定した状態になるものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記支持突起は、前記スキャナ筐体の下面のうち、前記略平坦面に接地する他の接地点から離れた位置に配置されているものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、スキャナ筐体が略平坦面上に載置された状態で、支持突起、ストッパ突起、スキャナ筐体の下面の一部がその略平坦面上に接地するので、スキャナ筐体の下面にストッパ突起が突設されていても、スキャナ筐体を、その姿勢が安定してスキャナ筐体に歪みが生じにくい状態で平坦面上に載置することが可能である。従って、スキャンユニットの組立作業を容易に行うことができる。スキャンユニットの姿勢を安定させるために、特別な治具等を用いることを要しないので、画像形成装置の製造コストを低減することができ、スキャンユニットの組立作業を効率良く行うことができ、さらに、画像形成装置の使用期間中にメンテナンス作業等を行う場合にも、容易にその作業を行うことが可能になる。支持突起は、スキャナ筐体の下面の端部近傍部位うち、平坦面への他の接地点から離れた位置に配置されているので、スキャンユニットの重心位置が変化したり、スキャンユニットの組立時等に力が加わったりしても、スキャナ筐体の姿勢が不安定になりにくい。従って、スキャンユニットの組立作業やメンテナンス作業等をより容易に行うことが可能になる。
【0010】
請求項2の発明によれば、スキャンユニットが平坦面上に載置されたとき、支持突起と突起部とが平坦面上に接地することにより、スキャナ筐体の下面に突起部が突出するように形成されていても、スキャンユニットの姿勢が安定した状態になる。従って、上述と同様に、スキャンユニットの組立作業やメンテナンス作業等を容易に行うことができる。また、特別な治具等を用いることを要しないので、画像形成装置の製造コストを低減させることができ、スキャンユニットの組立作業を効率良く行うことができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、支持突起は、スキャナ筐体の下面のうち、平坦面への他の接地点から離れた位置に配置されているので、スキャンユニットの重心位置が変化したり、スキャンユニットの組立時等に力が加わったりしても、スキャンユニットの姿勢が不安定になりにくい。従って、スキャンユニットの組立作業やメンテナンス作業等をより容易に行うことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す。この画像形成装置1は、いわゆるオールインワン型のものであり、樹脂製のプリンタ筐体10の内部に収納された画像形成部2と、そのプリンタ筐体10の上方に、その後端部がプリンタ筐体10に水平に回動可能に軸支された状態で配置され、原稿(図示せず)を画像データとして読み取る略直方体形状のスキャンユニット3と、プリンタ筐体10の上部に配置された外部から操作可能な操作ボタン4及び画像形成装置1の動作状態等を表示する液晶表示部5と、例えばプリンタ筐体10の前面に配置され、例えばデジタルスチルカメラやメモリーカード等の外部機器が接続されるコネクタ部7等を有している。プリンタ筐体10の背面には、画像形成部2に搬送される記録紙(図示せず)がセットされる給紙トレイ15が設けられており、画像形成部2の前面には、画像形成部2により画像が形成された記録紙が排出される排紙トレイ16が設けられている。この画像形成装置1は、例えば、コネクタ部7等に接続された外部機器や、例えばプリンタ筐体10の背部に設けられたコネクタを介して接続された外部のパーソナルコンピュータ等から入力された画像データ等や、スキャンユニット3により読み取られた画像データ等を用いて、画像形成部2により記録紙に画像を形成する機能を有している。
【0013】
画像形成部2は、いわゆるインクジェット方式により記録紙に画像を形成するものである。画像形成部2は、例えば、記録紙を給紙トレイ15から一枚ずつプリンタ筐体10の内部に給紙して、排紙トレイ16上に排出するローラやローラを駆動するモータ等を有する記録紙搬送機構(図示せず)や、プリンタ筐体10の内部に搬送された記録紙にインクを吐出するヘッドを搭載したキャリッジ2aや、キャリッジ2aを記録紙の搬送方向に略直交する方向に往復駆動させるモータ及び駆動ベルト(図示せず)等で構成されている。なお、画像形成部2は、例えば電子写真方式や熱転写方式等により記録紙に画像を形成するようなものであってもよい。
【0014】
図2に示すように、プリンタ筐体10の上方には開口部10bが形成されている。画像形成装置1の通常使用時には、開口部10bは図1に示すようにスキャンユニット3により覆われており、画像形成部2が外部に露出しないように構成されている。そして、図2に示すように、スキャンユニット3を上方に回動させて開口部10bを外部に露出させることにより、例えば記録紙に吐出されるインクが封入されたインクカートリッジ(図示せず)等をキャリッジ2aに取り付ける作業等、画像形成部2のメンテナンス作業を行うことができるように構成されている。
【0015】
図3は、スキャンユニット3を示す。スキャンユニット3は、例えばガラス製の原稿台3aと、上面が開口した箱形状を有しており原稿台3aがその開口する部位に配置されるスキャナ筐体35と、スキャナ筐体35の上面の開口を覆うように上方から配置される上面パネル36とに囲まれて略直方体形状に構成されている。スキャナ筐体35の内部底面には、上方に向け位置決め突起35aが突設されている。原稿台3aは、この位置決め突起35aにその側縁部が支持されてスキャナ筐体35に対して位置決めされた状態で、上面パネル36がスキャナ筐体35に取り付けられ、それによって原稿台3aの上面が下方に押さえられることにより、スキャナ筐体35に固定される。
【0016】
上面パネル36には、原稿台3aの上面が矩形形状に上方に露出するように、矩形開口36aが形成されている。上面パネル36の上方には、リッド11が配置されている。リッド11は、上方に露出した原稿台3aを覆うように、ヒンジ20を介してスキャナ筐体35に対し回動可能に配設されている。このリッド11の下面のうち原稿台3aに対応する位置には、原稿を原稿台3aに密着させるために、例えばスポンジ製のパッド11aが取り付けられている。上面パネル36の上面のうち、リッド11により覆われない部位には、上記の操作ボタン4及び液晶表示部5が配設されている。
【0017】
スキャナ筐体35の内部で、原稿台3aの下部には、例えばモータ30aと、モータ30aにより駆動されるCIS(Contact Image Sensor)30b等で構成される、原稿を画像データとして読み取るための読取部30が収納されている。すなわち、スキャンユニット3は、原稿台3aの下面に当接させながらCIS30bをスキャナ筐体35の内部で移動させ、CIS30bにより原稿台3aに載置された原稿を撮像し、その原稿を画像データとして読み取るように構成されている。
【0018】
図2に示すように、スキャナ筐体35の下面のうち、後側端近傍部位には、下方に突設するように形成されたストッパ突起(突起部)35bがスキャナ筐体35と一体に形成されている。このストッパ突起35bの先端部は、例えば幅方向の内向きに突出するように爪状に形成されており、ストッパ突起35bは、プリンタ筐体10の上面に形成された嵌入孔10cを貫通してプリンタ筐体10の内部に嵌入するように構成されている。このストッパ突起35bが設けられていることにより、スキャンユニット3は、プリンタ筐体10に対し、ストッパ突起35bの先端部がプリンタ筐体10の嵌入孔10cの端縁部に引っ掛かるまで回動させることができ、その回動角が所定角度以上にならないように構成されている。また、プリンタ筐体10には、レバー18が上方に引き出し可能に配設されており、スキャンユニット3を回動させて開口部10bを露出させたときには、このレバー18をスキャンユニット3の下面に当接させ、開口部10bが露出する状態にスキャンユニット3を保持させることにより、画像形成部2のメンテナンス作業等を容易に行うことができるように構成されている。
【0019】
また、スキャナ筐体35の下面には、上述のストッパ突起35bの他に、2つの支持突起35c,35dがスキャナ筐体35と一体に配設されている。図4に示すように、支持突起35cは、プリンタ筐体10の下面のうち、ストッパ突起35bが形成されている部位とは反対側の側部後端近傍部位に、スキャナ筐体35の上面から先端部までの距離が、ストッパ突起35bと略同程度になるように突設されている。一方、支持突起35dは、スキャナ筐体35の下面のうち、ストッパ突起35bが形成されている側部前端の近傍部位に形成されている。この支持突起35dは、ストッパ突起35bや支持突起35cよりも、スキャナ筐体35の上面から先端部までの距離が短くなるように、すなわち下面からの突き出し量が低くなるように形成されている。なお、図2に示すように、プリンタ筐体10の上面のうち支持突起35dに対応する部位には、凹部10dが形成されている。これにより、スキャンユニット3がプリンタ筐体10に水平に取り付けられている状態では、支持突起35cの先端部が開口部10bを介してプリンタ筐体10の内部に位置し、支持突起35dが凹部10dに嵌まり込むことにより、プリンタ筐体10とスキャナ筐体35とが接触しないように構成されている。
【0020】
図5は、スキャナ筐体35を示す。図に示すように、このスキャナ筐体35は、例えば作業台等の平坦面G上に載置されたとき、ストッパ突起35bの先端部と、支持突起35c,35dそれぞれの先端部と、スキャナ筐体35の下面のうち支持突起35dが形成されている側とは反対側の側部近傍の前端部との4箇所の接地点Lにて、その平坦面G上に接地し、少しだけ水平から傾いた姿勢で安定するように構成されている。換言すると、本実施形態において、上記の支持突起35c,35dは、スキャナ筐体35が平坦面G上に載置された状態でストッパ突起35bの先端部とスキャナ筐体35の下面の一部と共に平坦面G上に接地するように、それぞれのスキャナ筐体35の上面からその先端部の長さが設定されている。
【0021】
スキャナ筐体35は、画像形成装置1の軽量化や製造コスト等の要請から比較的薄肉化されており、スキャンユニット3として組み立てられていない状態では外力が加わることにより変形しやすいものである。しかしながら、スキャナ筐体35は、スキャナ筐体35の下面にストッパ突起35bが突設されているが、例えば作業台や床面等の平坦面Gに載置されたとき、上述のように、上記4箇所の接地点Lにおいて平坦面Gに接地するので、その自重により歪んだりせず、読取部30等がその内部に載置されて歪むことはない。すなわち、この画像形成装置1では、スキャナ筐体35を、その姿勢が安定してスキャナ筐体35に歪みが生じにくい状態で平坦面上に載置することが可能であり、スキャンユニット3の組立作業を容易に行うことができる。また、スキャンユニット3の姿勢を安定させるために、特別な治具等を用いることを要しないので、画像形成装置1の製造コストを低減することができ、スキャンユニット3の組立作業を効率良く行うことができ、さらに、画像形成装置1の使用期間中にメンテナンス作業等を行う場合にも、容易にその作業を行うことが可能である。
【0022】
ここで、図4に示すように、この画像形成装置1では、支持突起35c,35dは、スキャナ筐体35の下面の端部近傍部位うち、互いに離れた位置で、ストッパ突起35bからも離れた位置に形成されており、4箇所の接地点L同士が、互いに離れた位置にあるように構成されている。このように、接地点L同士が離れた位置にあることにより、幾何学的に各接地点Lを頂点とする多角形がスキャナ筐体35の下面のうち広い範囲をカバーし、平坦面G上に載置された状態でのスキャナ筐体35の安定性が向上している。従って、例えばスキャンユニット3の組立作業時やメンテナンス作業時等に、スキャンユニット3の重心位置が変化したり、スキャンユニット3に力が加わったりしても、スキャナ筐体35姿勢が不安定になりにくく、スキャンユニット3の組立作業やメンテナンス作業等をより容易に行うことが可能である。
【0023】
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、スキャナ筐体35の下面に設けられる支持突起の数は、2つに限られず、1つでも、又は3つ以上でもよい。また、スキャナ筐体35は、平坦面G上に載置されたとき、その姿勢が略水平になるように支持突起が形成されていたり、ストッパ突起35b及び支持突起の各先端部のみが接地点Lとなるように構成されていたりしてもよい。
【0024】
また、本発明は、スキャナ筐体35の下面に、上述のストッパ突起35bではなく、その他のヒンジ部等の突起部が突出している場合にも適用可能である。すなわち、上述と同様に、その突起部と共に支持突起が平坦面上に接地するような構成により、作業台上等に載置したときにスキャンユニット3の姿勢を安定させることができ、スキャンユニット3の組立作業やメンテナンス作業等を容易に、且つ効率良く行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す斜視図。
【図2】上記装置のスキャンユニットを回動させた状態を示す斜視図。
【図3】上記スキャンユニットの構成を示す斜視図。
【図4】上記スキャンユニットを下面側を示す斜視図。
【図5】上記スキャンユニットのスキャナ筐体を平坦面上に載置した状態を示す側面図。
【符号の説明】
【0026】
1 画像形成装置
2 画像形成部
3 スキャンユニット
3a 原稿台
10 プリンタ筐体
10b 開口部
30 読取部
35 スキャナ筐体
35b ストッパ突起(突起部)
35c,35d 支持突起
36 上面パネル
G 平坦面
L 接地点

【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【識別番号】591194034
【氏名又は名称】レックスマーク・インターナショナル・インコーポレーテツド
【氏名又は名称原語表記】LEXMARK INTERNATIONAL,INC
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫

【識別番号】100121692
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 勝美

【識別番号】100125221
【弁理士】
【氏名又は名称】水田 愼一


【公開番号】 特開2008−72544(P2008−72544A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250337(P2006−250337)