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【発明の名称】 撮像装置、及び、撮像プログラム
【発明者】 【氏名】近藤 正彦

【要約】 【課題】ズーム操作に伴う手ぶれを軽減し、また、容易なズーム操作を実現する。

【構成】制御部21は、動画撮影中、ファクションキー(アドレス帳キー243)が操作される度に、標準画角枠・最大望遠画角枠を表示したり、消去したりする。一方、十字キー241の操作が検出された場合には、十字キー241の上下操作方向に応じて、手ぶれ補正範囲設定テーブル21を参照し、撮像領域における撮り込みサイズ(最大広角画角/標準画角/最大望遠画角)を変更し、変更された撮り込みサイズに合わせて、撮り込みサイズが狭いほど広くなるよう手ぶれ補正範囲を変更する。そして、映像符号/復号部19により、手ぶれ補正範囲に従って手ぶれ補正処理しながら符号化処理を行い、撮像デバイス15により撮像した画像を取り込む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と、
前記撮像手段による撮像画像の撮り込みサイズと、この撮り込みサイズに応じて設定される補正範囲とを複数組記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に複数組記憶されている撮り込みサイズから任意に撮り込みサイズを選択して設定する設定手段と、
前記撮像手段による撮像画像の記録を指示する指示手段と、
この指示手段によって記録が指示されると、前記記憶手段より前記設定手段によって設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を撮り込み、これら撮り込んだ複数の撮像画像に基づいて記録すべき撮像画像を補正する補正手段と、
この補正手段によって補正された撮像画像を符号化して記録する記録手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
撮り込みサイズの変更が指示されたか否かを判断する指示判断手段をさらに具備し、
前記設定手段は、前記指示判断手段により撮り込みサイズの変更が指示されたと判断されると、前記記憶手段に記憶された複数の補正範囲のうち、変更が指示された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出して再設定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記設定された撮り込みサイズを示す枠とこの撮り込みサイズに対応する補正範囲を示す枠とを、前記撮像画像とともに表示する第1の表示手段を更に具備することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記設定された撮り込みサイズに対応する撮像画像と前記設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲内の撮像画像とを、識別可能に表示する第2の表示手段を更に具備することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記指示手段は、前記撮像手段による撮像画像に基づく動画の記録を指示し、
前記補正手段は、前記指示手段によって記録が指示されると、前記記憶手段より前記設定手段によって設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を順次撮り込んで、前記設定された撮り込みサイズでの動画に補正することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。
【請求項6】
コンピュータを、
予め撮像部による撮像画像の撮り込みサイズと、この撮り込みサイズに応じて設定される補正範囲とを複数組記憶する記憶部から任意に撮り込みサイズを選択して設定する設定手段、
撮像画像の記録を指示する指示手段、
この指示手段によって記録が指示されると、前記記憶部より設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を撮り込み、これら撮り込んだ複数の撮像画像に基づいて記録すべき撮像画像を補正する補正手段、
この補正手段によって補正された撮像画像を符号化して記録する記録手段
として機能させることを特徴とする撮像プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、及び、撮像プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮影機能を備える携帯電話では、撮像素子にて撮像される映像を取得し、これをJPEG形式(静止画の場合)、MPEG形式(動画の場合)で、圧縮符号化したファイルとして保存する技術がある。
【0003】
ところで、撮影機能を備える携帯電話では、十字キーの操作に応じて撮影中の多段階ズームを可能とする技術が知られている。また、手ぶれ補正を設定した場合、手振れ補正が設定されていない画角とはズーム値が異なる旨を表示させてズーム操作時の誤認を防ぐ技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−128941号公報(図1、第6ページ)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では手ぶれ補正機能が設定されたときと設定されていないときのズーム値の違いをユーザに知らせるのみであり、撮影時においてズームをかけた場合、手ぶれ補正枠をズーム値に対応して変更を行わないという問題点があった。
つまり、撮影時に望遠側にズーム操作を行う(デジタルズームであれば実質的に撮像面積が縮小する)場合、この操作に追従して手ぶれが発生することが考えられるものの、上述の技術では、ズーム値に無関係に手ぶれ補正枠が設定されるため、撮影時のユーザによるズーム操作の手ぶれを吸収できないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、ズーム操作に伴う手ぶれを軽減することができ、また、容易なズーム操作を実現することができる撮像装置、及び、撮像プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による撮像装置は、撮像手段と、前記撮像手段による撮像画像の撮り込みサイズと、この撮り込みサイズに応じて設定される補正範囲とを複数組記憶する記憶手段と、前記記憶手段に複数組記憶されている撮り込みサイズから任意に撮り込みサイズを選択して設定する設定手段と、前記撮像手段による撮像画像の記録を指示する指示手段と、この指示手段によって記録が指示されると、前記記憶手段より前記設定手段によって設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を撮り込み、これら撮り込んだ複数の撮像画像に基づいて記録すべき撮像画像を補正する補正手段と、この補正手段によって補正された撮像画像を符号化して記録する記録手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1記載の撮像装置において、撮り込みサイズの変更が指示されたか否かを判断する指示判断手段をさらに具備し、前記設定手段は、前記指示判断手段により撮り込みサイズの変更が指示されたと判断されると、前記記憶手段に記憶された複数の補正範囲のうち、変更が指示された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出して再設定することを特徴とする。
【0009】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項1または2記載の撮像装置において、前記設定された撮り込みサイズを示す枠とこの撮り込みサイズに対応する補正範囲を示す枠とを、前記撮像画像とともに表示する第1の表示手段を更に具備することを特徴とする。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置において、前記設定された撮り込みサイズに対応する撮像画像と前記設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲内の撮像画像とを、識別可能に表示する第2の表示手段を更に具備することを特徴とする。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項5記載のように、請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置において、前記指示手段は、前記撮像手段による撮像画像に基づく動画の記録を指示し、前記補正手段は、前記指示手段によって記録が指示されると、前記記憶手段より前記設定手段によって設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を順次撮り込んで、前記設定された撮り込みサイズでの動画に補正することを特徴とする。
【0012】
上記目的達成のため、請求項6記載の発明による撮像プログラムは、コンピュータを、予め撮像部による撮像画像の撮り込みサイズと、この撮り込みサイズに応じて設定される補正範囲とを複数組記憶する記憶部から任意に撮り込みサイズを選択して設定する設定手段、撮像画像の記録を指示する指示手段、この指示手段によって記録が指示されると、前記記憶部より設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を撮り込み、これら撮り込んだ複数の撮像画像に基づいて記録すべき撮像画像を補正する補正手段、この補正手段によって補正された撮像画像を符号化して記録する記録手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、予め複数組記憶された撮り込みサイズとこの撮り込みサイズに応じて設定される補正範囲から任意に撮り込みサイズを選択して設定して、撮像画像の記録を指示すると、設定された撮り込みサイズに対応する補正範囲を読み出し、この補正範囲内の複数の撮像画像を撮り込み、これら撮り込んだ複数の撮像画像に基づいて記録すべき撮像画像を補正して、この補正された撮像画像を符号化して記録するようにしたので、ズーム操作に伴う手ぶれを軽減することができ、また、容易なズーム操作を実現することができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0015】
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による携帯電話の構成を示すブロック図である。図において、無線通信処理部10は、無線によりアンテナ11を介して音声やデータ(メールデータ)などを送受して変調/復調するなど、PSK方式に基づく変復調、CDMA方式に基づく端末認証処理を含む通信処理を行うとともに、WWW接続制御、通信プロトコルに沿ったデータ処理を含む当該機器を制御する。音声符号/復号部12は、マイク121からの音声信号を符号化して取り込むとともに、音声データを復号化して音声信号に変換してスピーカ122から出力する。
【0016】
システムメモリ13は、当該携帯電話において、主に無線通信処理全般を制御するための基本システムプログラムを格納する。ユーザメモリ14は、アドレス帳データ、メールデータ等、電話モードにて使用するデータや、カメラモードにて撮影された画像データ、動画データ等、機器内で生成される各種データを記憶する。
【0017】
撮像デバイス15は、CCD、若しくはCMOSで構成され、撮像レンズ16により集束された映像をカラー画像として取り込む。カメラ内バッファ17は、撮像デバイス15により取り込まれた画像データを一時的に保持する。フレームバッファ18は、カメラ内バッファ17に一時保持された画像データから1フレーム単位の画像データを保持する。
【0018】
映像符号/復号部19は、フレームバッファ18に保持された画像データを、所定のフォーマット形式(JPEG、MPEG)で符号化するとともに、既に撮像され、符号化された画像データを復号化する。制御部20は、システムメモリ13に記憶されている所定のプログラムに従って、各部の動作を制御する。特に、本実施形態では、制御部20は、手ぶれ補正範囲設定テーブル21を備えている。手ぶれ補正範囲設定テーブル21は、図2に示すように、撮像画角(最大広角画角、標準画角、最大望遠画角)に対応させて、撮像デバイス15が撮像し得る領域を示す枠表示、撮り込みサイズ、手ぶれ範囲を記憶する。
【0019】
すなわち、最大広角画角に対しては、枠表示(なし)、撮り込みサイズS1、手ぶれ範囲S2、標準画角に対しては、枠表示F1、撮り込みサイズS3、手ぶれ範囲S4、そして、最大望遠画角に対しては、枠表示F2、撮り込みサイズS5、手ぶれ範囲S6が記憶されている。なお、各撮り込みサイズS1、S3、S5、手ぶれ補正範囲S2、S4、S6の詳細については後述する。
【0020】
表示制御部22は、制御部20の制御に従って、表示部23に撮像画像、撮像装置が撮像し得る領域(枠)と、撮像範囲と、この撮像範囲に対応付けられた実質的に広く、手ぶれ補正が機能する手ぶれ範囲とを表示する。キー入力部24は、メニュー表示時におけるフォーカス移動のための十字キー241、決定のための決定キー242、アドレス帳データ閲覧のためのアドレス帳キー243、ネットワーク接続を指示するためのネットワーク接続キー244、ムービー再生モードを起動させるためのムービー再生キー245、メールモード(受信、作成、編集、送信)を起動させるためのメールキー246、オフフックキー、クリアキー(キャンセル検出)、オンフックキー(オールクリア:着信待ち状態にジャンプ指示)、電話番号や文字記号を入力するためのテンキー247等からなる。十字キー241は、上下操作により撮像画角、すなわち、最大広角画角、標準画角、最大望遠画角のいずれかを選択する。
【0021】
次に、図3(a)〜(d)は、本実施形態による携帯電話での各画角における、手ぶれ補正範囲と撮り込みサイズとを示す模式図である。最大広角画角では、図3(a)に示すように、撮像デバイス15の撮像可能領域全体よりやや狭い領域に撮り込みサイズS1が設定され、その周囲に手ぶれ補正範囲S2が設定される。また、標準画角では、図3(c)に示すように、最大広角画角に対して撮像可能領域の狭い領域に撮り込みサイズS3が設定され、該撮り込みサイズS3の周囲に手ぶれ補正範囲S4が設定される。
【0022】
さらに、最大望遠画角では、図3(d)に示すように、標準画角に対して撮像可能領域の狭い領域に撮り込みサイズS5が設定され、該撮り込みサイズS5の周囲に手ぶれ補正範囲S6が設定される。すなわち、各撮り込みサイズS1、S3、S5の大きさの関係は、図3(b)に示すように、S1>S3>S5となっている。
【0023】
また、デジタルズームを効かせれば効かせるほど、撮像可能領域が狭くなることにより手ぶれが顕著になるため、撮り込みサイズS1、S3、S5と、手ぶれ補正範囲S2、S4、S6との縦横幅の割合は、横幅方向では1 > A5/A6 > A3/A4 > A1/A2 > 0、縦幅方向では1 > B5/B6 > B3/B4 > B1/B2 > 0としており、撮り込みサイズが狭いほど、すなわち、望遠側にいくほど手ぶれ補正範囲が広くなるように設定されている。
【0024】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。ここで、図4は、本実施形態による携帯電話1の動作を説明するためのフローチャートである。動画撮影モードにおいて、動画撮影前(記録開始前)、表示部23には、図6に示すように、受信状態を示すアイコン123、電池残量を示すアイコン124、現在時刻を表示する現在時刻表示領域125、撮像している画像を表示する表示領域120が配置され、その下には、記録時間を示すタイムバー126、各種ガイダンスを表示するガイダンス表示領域127、撮影開始を指示するアイコン128、サブメニューを開くためのアイコン129が表示される。アイコン128は、決定キー242の操作に対応しており、アイコン129は、アドレス帳キー243の操作に対応している。
【0025】
決定キー242が操作されると、動画撮影が開始され、これと同時に圧縮符号化処理が実行される。まず、動画撮影開始時には、最大広角画角(撮り込みサイズS1)で撮り込んだ画像を表示する(ステップS10)。表示部23の表示領域120には、図7に示すように、最大広角画角での撮り込みサイズS1を示す最大画角枠160が表示され、その周囲に当該最大広角画角での手ぶれ補正範囲S2を示す手ぶれ補正枠161が表示される。このとき、手ぶれ補正範囲S2は、図示では斜線で示されているが、実際には、撮像デバイス15で撮像された被写体を視認できるように半透明(透過ハッチング)などとする。また、タイムバー126には記録時間が示され、ガイダンス表示領域127には、『「切換」操作で、ズーム切換』というガイダンスが表示され、最下部には、撮影を停止するためのアイコン128(決定キー242)と、ズームを切り換えるためのアイコン129(アドレス帳キー243)とが表示される。
【0026】
動画撮影中、ファクションキーの操作が検出されたか否か、すなわち、この場合、ズームを切り換えるためのアイコン129に相当するアドレス帳キー243の操作が検出されたか否かを判断する(ステップS12)。そして、アドレス帳キー243の操作が検出されない場合には、決定キー242(この場合、動画撮影を停止するためのアイコン128に相当)の操作が検出されたか否かを判断し(ステップS32)、決定キー242の操作が検出されない場合には、ステップS10に戻り、再び、図7に示すように、最大広角画角(撮り込みサイズS1)で撮り込んだ画像を表示する。
【0027】
一方、ズームを切り換えるためのアイコン129に相当する、アドレス帳キー243の操作が検出された場合には、標準画角枠・最大望遠画角枠を表示する(ステップS14)。表示部23の表示領域120には、図8に示すように、最大広角画角での撮り込みサイズS1を示す最大画角枠160と手ぶれ補正範囲S2を示す手ぶれ補正枠161とともに、標準画角での撮り込みサイズS3を示す標準画角枠170、最大望遠画角での撮り込みサイズS5を示す最大望遠画角枠180が表示される。このとき、最大広角画角での撮り込みサイズS1以外は、上述したように、実際には、撮像デバイスの撮像画像を視認できるように半透明などとする。
【0028】
また、表示部23の下部には、実際に撮り込まれるフレーム画像が表示される撮り込み表示領域130が配置される。図示の例では、撮り込み表示領域130には、最大広角画角(撮り込みサイズS1)で撮りこまれるフレーム画像が表示されることになる。また、該撮り込み表示領域130の横には、十字キー241の上下操作で画角が変わる旨を示すための表示領域131が表示される。図示の例では、現在、最大広角画角(WIDE)であることが下線で示され、三角のマークで、十字キー241の上操作で、標準(NORMAL)、最大望遠(TELE)に変更可能である旨が示されている。
【0029】
次に、再び、ファンクションキーの操作が検出されたか否か、すなわち、この場合、ズームを切り換えるためのアイコン129に相当する、アドレス帳キー243の操作が検出されたか否かを判断する(ステップS16)。そして、アドレス帳キー243の操作が検出された場合には、標準画角枠・最大望遠画角枠を消去する(ステップS18)。すなわち、ファンクションーが操作される度に、標準画角枠・最大望遠画角枠を表示したり、消去したりするようになっている。次に、決定キー242(この場合、動画撮影を停止するためのアイコン128に相当)の操作が検出されたか否かを判断し(ステップS32)、決定キー242の操作が検出されない場合には、ステップS10に戻り、再び、図7に示すように、最大広角画角(撮り込みサイズS1)で撮り込んだ画像を表示する。
【0030】
一方、ファンクションキー、ズームを切り換えるためのアドレス帳キー243の操作が検出されなかった場合には、画角の変更を指示するための十字キー241の操作が検出されたか否かを判断する(ステップS20)。そして、十字キー241の操作が検出されない場合には、決定キー242(この場合、動画撮影を停止するためのアイコン128に相当)の操作が検出されたか否かを判断し(ステップS32)、決定キー242の操作が検出されない場合には、ステップS10に戻り、再び、図7に示すように、最大広角画角(撮り込みサイズS1)で撮り込んだ画像を表示する。
【0031】
一方、十字キー241の操作が検出された場合には、十字キー241の上下操作方向に応じて、撮像領域における撮り込みサイズを変更し(ステップS22)、変更された撮り込みサイズに合わせて手ぶれ補正範囲を変更する(ステップS24)。そして、手ぶれ補正範囲に従って手ぶれ補正処理しながら圧縮符号化処理を行って、撮影した画像を取り込む(ステップS26)。
【0032】
ここで、上述した手ぶれ補正処理について説明する。図5は、本実施形態による手ぶれ補正処理の動作を説明するためのフローチャートである。まず、撮像領域の画像を撮り込み(ステップS40)、前のフレームの撮像領域の手ぶれ補正範囲内であるか否かを判断し(ステップS42)、手ぶれ補正範囲内である場合には、フレームとして生成する領域を変更し(ステップS44)、予測処理・圧縮処理を行う(ステップS46)。その後、メインルーチンに戻る。一方、手ぶれ補正範囲内でない場合には、手ぶれ補正範囲を再設定し(ステップS48)、当該撮像領域からIフレームを生成し(ステップS50)、その後、メインルーチンに戻る。
【0033】
この画像の撮り込み中、画角の変更を指示するための十字キー241の操作が検出されたか否かを判断し(ステップS28)、十字キー241の操作が検出されない場合には、動画撮影を停止するための決定キー242の操作が検出されたか否かを判断し(ステップS30)、決定キー242の操作が検出されない場合には、ステップS26に戻り、手ぶれ補正範囲に従って手ぶれ補正処理しながら符号化処理を行って、撮影した画像の取り込みを継続する。
【0034】
一方、この画像の撮り込み中、十字キー241の操作が検出された場合には、ステップS22に戻り、十字キー241の上下操作方向に応じて、手ぶれ補正範囲設定テーブル21を参照し、撮像領域における撮り込みサイズを変更し、変更された撮り込みサイズに合わせて手ぶれ補正範囲を変更し、手ぶれ補正範囲に従って手ぶれ補正処理しながら、符号化処理を行って、撮影した画像の取り込みを継続する。
【0035】
例えば、十字キー241が操作されて標準画角に変更された場合には、図9に示すように、標準画角での撮り込みサイズS3を示す最大画角枠170および手ぶれ補正範囲S4を示す手ぶれ補正枠171を表示するとともに、最大広角画角での撮り込みサイズS3を示す最大広角画角枠160と、最大望遠画角での撮り込みサイズS5を示す最大望遠画角枠180とを表示する。このとき、標準画角での撮り込みサイズS3以外は、実際には、撮像デバイスで撮像された被写体を視認できるように半透明などとする。
【0036】
また、例えば、十字キー241が操作されて最大望遠画角に変更された場合には、図10に示すように、最大望遠画角での撮り込みサイズS5を示す最大画角枠180と手ぶれ補正範囲S6を示す手ぶれ補正枠181を表示するとともに、標準画角での撮り込みサイズS3を示す標準画角枠170と、最大望遠画角での撮り込みサイズS5を示す最大望遠画角枠180とを表示する。このとき、最大望遠画角での撮り込みサイズS5以外の領域は、実際には、撮像デバイスで撮像された被写体を視認できるように半透明などとする。
【0037】
また、図9、図10において、表示部23の下部には、実際に撮り込まれるフレーム画像が表示される撮り込み表示領域130が配置される。図9に示す例では、撮り込み表示領域130には、標準画角(撮り込みサイズS3)で撮り込まれるフレーム画像が表示されることになる。また、図10に示す例では、撮り込み表示領域130には、最大望遠画角(撮り込みサイズS5)で撮り込まれるフレーム画像が表示されることになる。
【0038】
また、決定キー242の操作が検出された場合には、動画撮影が終了したと判断し、符号化処理した画像をファイル化して保存し(ステップS34)、当該処理を終了する。
【0039】
上述した実施形態によれば、ズーム設定により動画撮影中に撮り込みサイズが変更されても、その撮り込みサイズに対応して、手ぶれ補正範囲を設定し、て手ぶれ補正を行うようにしたので、例えば、最大望遠画角で撮像しても(実質的に撮り込み範囲が狭くなっても)、この画角に対応した手ぶれ補正を行うことができる。。
【0040】
また、動画撮影中に、容易な操作(ワンプッシュ)で、最大広角/標準画角/最大望遠画角を切り替えられるので、ユーザのズーム操作に伴う手ぶれを軽減することができる。
【0041】
また、動画撮影中に、各画角(最大広角/標準画角/最大望遠画角)の撮り込みサイズ、および、それぞれの撮り込みサイズに対応する手ぶれ補正範囲を識別可能に表示するようにしたので、現在、どの領域での(どの撮り込みサイズでの)画像を撮像しているのか、また、動画として記録されているのかを、一目で確認することができる。また、ズーム操作する際に、どのズーム値(最大広角/標準画角/最大望遠画角)に切り替えれば、所望する被写体を確実に撮影(記録)することができるかを、一目で確認することができる。
【0042】
尚、上記実施の形態では、本発明を携帯電話に適用させた場合について述べたが、これに限ることなく、小型、及び、携帯可能であり、撮像デバイスを備えた機器であれば、適用可能であることは言うまでも無いことである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態による携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図2】手ぶれ補正範囲設定テーブルのデータ構成を示す概念図である。
【図3】本実施形態による携帯電話での各画角における、手ぶれ補正範囲と撮り込みサイズとを示す模式図である。
【図4】本実施形態による携帯電話1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態による手ぶれ補正処理の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】動画撮影前(記録開始前)における表示状態を示す模式図である。
【図7】動画撮影開始時における表示状態を示す模式図である。
【図8】ズーム切り換え時における表示状態を示す模式図である。
【図9】標準画角における表示状態を示す模式図である。
【図10】最大望遠画角における表示状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0044】
10 無線通信処理部
11 アンテナ
12 音声符号/復号部
121 スピーカ
122 マイク
13 システムメモリ
14 ユーザメモリ
15 撮像デバイス
16 光学レンズ
17 カメラ内バッファ
18 フレームバッファ
19 映像符号/復号部
20 制御部
21 手ぶれ補正範囲設定テーブル
22 表示制御部
23 表示部
24 キー入力部
241 十字キー
242 決定キー
243 アドレス帳キー
244 ネットワーク接続キー
245 ムービー再生キー
246 メールキー
247 テンキー
【出願人】 【識別番号】504149100
【氏名又は名称】株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】 【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實


【公開番号】 特開2008−72530(P2008−72530A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−250192(P2006−250192)