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【発明の名称】 人物監視システム及び人物監視方法
【発明者】 【氏名】直海 規子

【要約】 【課題】監視対象の誤認防止に優れた人物監視システム及び人物監視方法を提供すること。

【構成】登録者から取得された登録生体情報を記憶する記憶手段と、人物から生体情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された前記生体情報と前記記憶手段に記憶された前記登録生体情報とを比較照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果に基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する監視手段とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録者から取得された登録生体情報を記憶する記憶手段と、
人物から生体情報を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得された前記生体情報と前記記憶手段に記憶された前記登録生体情報とを比較照合する照合手段と、
前記照合手段による照合結果に基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する監視手段と、
を備えることを特徴とする人物監視システム。
【請求項2】
登録者から取得された登録生体情報を記憶する記憶手段と、
第1のエリアの人物から第1の生体情報を取得する第1の取得手段と、
第2のエリアの人物から第2の生体情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段で取得された前記第1の生体情報と前記記憶手段に記憶された前記登録生体情報とを比較照合し、前記第2の取得手段で取得された前記第2の生体情報と登録された前記登録生体情報とを比較照合する照合手段と、
異なる前記第1及び第2エリアで取得された前記第1及び第2の生体情報と前記登録生体情報とに基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する監視手段と、
を備えることを特徴とする人物監視システム。
【請求項3】
前記登録者の定期的な認証失敗に基づき異常を通知する異常通知手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の人物監視システム。
【請求項4】
仮登録の指示入力に基づき前記第1の取得手段により仮登録者から取得される第3の生体情報を仮登録生体情報として前記記憶手段へ記憶する仮登録手段を備え、
前記照合手段は、前記登録生体情報に加えて前記仮登録生体情報を比較照合対象に加えて比較照合し、
前記監視手段は、前記登録生体情報に基づく前記登録者の認証を定期監視の対象とし、前記仮登録生体情報に基づく前記仮登録者の認証を定期監視の対象から除外する、
ことを特徴とする請求項2に記載の人物監視システム。
【請求項5】
前記照合手段は、前記第1の生体情報による前記登録者の認証成功に基づき、前記記憶手段に記録されている前記登録者の登録生体情報として前記第1の生体情報を追加し、前記第2の生体情報による前記登録者の認証成功に基づき、前記記憶手段に記録されている前記登録者の登録生体情報として前記第2の生体情報を追加することを特徴とする請求項2に記載の人物監視システム。
【請求項6】
前記第1又は第2の取得手段で取得された第3の生体情報による前記登録者の認証失敗に基づき前記第3の生体情報を記憶し、前記第1又は第2の取得手段で取得された第4の生体情報による前記登録者の認証失敗に基づき前記第4の生体情報を記憶し、前記第3及び第4の生体情報の同一判定に基づき同一人物による複数回の認証失敗と判断し、不法侵入を通知する不法侵入通知手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の人物監視システム。
【請求項7】
登録者から取得された登録生体情報を記憶し、
人物から生体情報を取得し、
取得された前記生体情報と記憶された前記登録生体情報とを比較照合し、
照合結果に基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する、
ことを特徴とする人物監視方法。
【請求項8】
登録者から取得された登録生体情報を記憶し、
第1のエリアの人物から第1の生体情報を取得し、
取得された前記第1の生体情報と記憶された前記登録生体情報とを比較照合し、
第2のエリアの人物から第2の生体情報を取得し、
取得された前記第2の生体情報と記憶された前記登録生体情報とを比較照合し、
異なる前記第1及び第2エリアで取得された前記第1及び第2の生体情報と前記登録生体情報とに基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する、
ことを特徴とする人物監視方法。
【請求項9】
前記登録者の定期的な認証失敗に基づき異常を通知することを特徴とする請求項7に記載の人物監視方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、居住者の安否確認に適用可能な人物監視システム及び人物監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、近年では、少子高齢化にますます拍車がかかり、高齢者の一人暮らしは珍しくなくなってきた。また、介護器具の普及に伴い、障害者の介護を自宅で行うことが可能となっている。
【0003】
ところで、上記のような場合、高齢者の一人暮らしに関しては、来客がない限り一人きりの時間であり、障害者の介護に関しては、介護者が外出することも考えられ、一人きりの時間が発生しうる。
【0004】
高齢者や、障害者を一人きりにすることは、不測の事態が起きる可能性が高いため、注意を払わなければならない。
【0005】
特許文献1には、自宅内の複数箇所に温度検知センサをつけておき、住人が触ると温度が上昇したことで人物を検知し、生存検知を行う構成が開示されている。
【0006】
特許文献2には、自宅内で、人体が寝そべっている状態での人体の最上位高よりも高い所定の高さに検知エリアを設定し、例えば赤外線センサによって、ある一定時間人物検知されなければ、住人がいないものと判断し、自動的にドアを閉めたり鍵をかけたりする技術が開示されている。
【特許文献1】特開2004−70744号公報
【特許文献2】特開2000−285342号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の発明は、複数箇所に温度センサを設置したとしても、センサで検知するにはその装置に触る必要がある。そのため、実際には住人は生存し自由に動き回っていても正確な人物検知ができない可能性がある。また、猫などのペットがセンサに触れても住人の人物検知とご認識してします場合が考えられる。
【0008】
また、特許文献2では、高い位置に赤外線センサを設置しても、猫などのペットであれば高い場所にも飛び乗れるため、住人がいない場合でもペットを住人と誤認してしまうことが考えられる。
【0009】
そこで、この発明は上記事情に基づいてなされたもので、監視対象の誤認防止に優れた人物監視システム及び人物監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
人物監視システムは、登録者から取得された登録生体情報を記憶する記憶手段と、人物から生体情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得された前記生体情報と前記記憶手段に記憶された前記登録生体情報とを比較照合する照合手段と、前記照合手段による照合結果に基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する監視手段とを備える。
【0011】
また、人物監視方法は、登録者から取得された登録生体情報を記憶し、人物から生体情報を取得し、取得された前記生体情報と記憶された前記登録生体情報とを比較照合し、照合結果に基づく前記登録者の定期的な認証の成否を監視する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、監視対象の誤認防止に優れた人物監視システム及び人物監視方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明である人物監視システムの機器配置を示している。また、図2は、この発明である人物監視システムの構成図を示している。
【0014】
例えば、玄関には動画照合装置1が、廊下には動画照合装置2が、洗面所には静止画照合装置3が、居間には静止画照合装置4が設置されており、それぞれは、管理装置7と接続されている。管理装置7は、制御部71と記憶部72と通信部73とタイマー74とで構成される。
【0015】
タイマー74は、定期的に起動し、要求に応じてリセットすることも可能である。記憶部72は、予め登録者を撮影して得られた撮影情報に基づき生成される登録者特徴情報(例えば、人物の顔画像の特徴情報)を記憶する。また、記憶部72は、動画照合装置1、動画照合装置2、静止画照合装置3、静止画照合装置4のそれぞれの照合部12、照合部22、照合部32、照合部42による照合結果を、照合時刻(例えば、タイマー74の起動開始時刻)と共に記憶する。制御部71は、タイマー74の起動を制御し、また、照合部12、照合部22、照合部32、照合部42による照合結果に基づき、通信部73を介して、介護担当者や警察/警備会社に情報(異常、不法侵入などの情報)を通知する。
【0016】
動画照合装置1(または、動画照合装置2)は、撮影部11(または、撮影部21)と照合部12(または、照合部22)とを備えている。玄関(または、廊下)に設置された動画照合装置1の撮影部11は、常に一定の撮影範囲を撮影している。照合部12は、撮影部11が撮影範囲を撮影した撮影情報から生体特徴情報(例えば、人物の顔画像の特徴情報)を抽出し、この生体特徴情報と予め登録者を撮影した撮影情報から抽出された登録者特徴情報(例えば、人物の顔画像の特徴情報)とを照合する。
【0017】
照合装置1、2は、一人暮らしの高齢者や障害者の方の自宅にて、玄関や廊下やその他、住人が歩行する時に顔を正面にむけるであろう複数の場所に設置している。そのため、住人は各照合装置1、2の存在を意識することなく通常の生活を送りつつも、各照合装置1、2は、住人を監視することができる。
【0018】
静止画照合装置3(または、静止画照合装置4)は、撮影部31(または、撮影部41)と照合部32(または、照合部42)とを有している。洗面所(または、居間)に設置された静止画照合装置3の撮影部31は、常に一定の撮影範囲を撮影している。照合部32は、撮影部31が撮影範囲を撮影した撮影情報から生体特徴情報(例えば、人物の顔画像の特徴情報)を抽出し、この生体特徴情報と予め登録者を撮影した撮影情報から抽出された登録者特徴情報(例えば、人物の顔画像の特徴情報)とを照合する。
【0019】
照合装置3、4は、一人暮らしの高齢者や障害者の方の自宅にて、洗面台や居間のテレビの脇など住人が一定時間静止することが分かっている複数の場所に設置している。そのため、住人は各照合装置3、4の存在を意識することなく通常の生活を送りつつも、各照合装置3、4は、住人を監視することができる。
【0020】
なお、本実施形態では、複数の撮影部11、21、31、41に対応する複数の照合部12、22、32、42を備えるシステムについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の撮影部11、21、31、41に対応して一つの照合部を備え得るシステムであってもよい。
【0021】
照合部12(または、照合部22、照合部32、照合部42)は、以下のように照合する。照合部12(または、照合部22、照合部32、照合部42)は、撮影部12(または、撮影部22、撮影部32、撮影部42)で撮影した撮影情報の中から人物の顔X(撮影情報)を抽出する。そして、照合部12は、人物の顔Xから特徴情報(例えば目、鼻、口等の位置関係を数値化した情報)を抽出する。
【0022】
また、記憶部72は、予め登録者を撮影した撮影情報から抽出された登録者特徴情報を記憶している。制御部71は、撮影部12(または、撮影部22、撮影部32、撮影部42)で撮影した人物の撮影情報から特徴情報(例えば目、鼻、口等の位置関係を数値化した情報)を抽出する。制御部71は、抽出した特徴情報を登録者特徴情報として登録者ごとに記憶部72に記録する。
【0023】
照合部12(または、照合部22、照合部32、照合部42)は、撮影した人物Xの顔から抽出した特徴情報と記憶部72に記憶されている登録者特徴情報を比較する。登録者特徴情報は、登録されている人物毎に記憶部72に記録されている。例えば登録者A、登録者B、登録者Cそれぞれの登録者特徴情報が記憶部72に記録されている。照合部12は、人物Xの特徴情報と登録者Aの登録者特徴情報、登録者Bの登録者特徴情報、登録者Cの登録者特徴情報それぞれについて、特徴点の類似度を算出する。そして、照合部12は、算出した類似度が基準値以上である登録者特徴情報があるか否かを判断する。
【0024】
例えば、照合部12が人物Xの特徴情報と登録者Aの登録者特徴情報との類似度が基準値以上と判断したとする。照合部12は、人物Xを登録者Aと判断し、認証する(以下、認証成功)。また、照合部12が人物Xの特徴情報と登録者Aの登録者特徴情報、登録者Cの登録者特徴情報、登録者Cの登録者特徴情報との類似度がいずれも基準値より低いと判断したとする。照合部12は、人物Xをいずれの登録者ではない判断し、認証しない(以下、認証失敗)。
【0025】
制御部71は、タイマー74を起動し、動画照合装置1、動画照合装置2、静止画照合装置3、静止画照合装置4のいずれかで定期的(例えば1時間以内)に登録者が認証されるか否かを監視する。所定時間内に登録者が認証されないと、制御部71は監視対象者(登録者)に異常が発生したと判断する。通信部73は、介護担当者5に監視対象者に異常が発生した旨を通報する。
【0026】
制御部71は、認証成功の場合、撮影部の識別情報(複数の撮影部のうちのどの撮影部で撮影された情報が利用されたかを特定する情報)、認証された登録者名、及び認証成功時間情報等を記憶部72に照合結果リストとして一時的に記憶させる。上記さらに詳述すると、少なくとも二つの異なる撮影部により取得された少なくとも二つの生体情報に基づき同一人物(登録者)が定期的に認証されることを正常判断の条件とし、制御部71がこの条件を満たしていないと判断した場合に、通信部73は異常発生を通知する。
【0027】
また、制御部71により、時間帯に応じて正常判定のための認証時間間隔を可変制御するようにしてもよい。例えば、日中については1時間ごとに同一人物が認証されることを正常判定の条件とし、夜間等の登録者の就寝時間帯については6時間毎に同一人物が認証されることを正常判定の条件とするようにしてもよい。
【0028】
また、撮影部11、撮影部21、撮影部31、又は撮影部41が人物Yを撮影し、照合部12、照合部22、照合部32、又は照合部42が人物Yの特徴情報と登録者特徴情報とを比較照合し、登録者の認証に失敗したとする。制御部71は、認証失敗となった人物Yの特徴情報を記憶部72に記録する。
【0029】
そして、撮影部11、撮影部21、撮影部31、又は撮影部41が人物Zを撮影し、照合部12、照合部22、照合部32、又は照合部42が人物Zの特徴情報と登録者特徴情報とを比較照合し、登録者の認証に失敗したとする。制御部71は、認証失敗となった人物Zの特徴情報を記憶部72に記録する。
【0030】
照合部12は、人物Zの特徴情報と人物Yの特徴情報とを比較して、人物Yと人物Zの同一性を判定する。制御部71は、同一性判定に基づき同一人物による複数回の認証失敗と判断する。つまり、制御部71は、人物Y(=人物Z)を不法侵入者と判断する。そして、通信部73は、警察や警備会社等6に不法侵入者がいる旨を通報する。つまり、一度の認証失敗で不法侵入と判断しない。これにより、高精度な不法侵入判断が可能となり、誤認証(正規登録者の認証エラー)による不法侵入判断の頻発を防止できる。
【0031】
また、認証成功時には、記憶部72は、順次、撮影情報から抽出された特徴情報を登録者特徴情報としてサンプルに加えて記録することも可能である。これにより、登録者特徴情報のバリエーション(正面の顔の撮像情報から抽出された特徴情報、やや斜め横方向の顔の撮像情報から抽出された特徴情報など)を増やすことができ、結果的に認証精度を高めることができる。
【0032】
次に、監視対象である住人の人物検知および異常発生時の通知手順を図3に示すフローチャートを用いて説明する。
【0033】
制御部71は、照合間隔時間を計測するためのタイマー74を初期化する(S101)。
【0034】
制御部71は、タイマー74を監視しており、タイマー74のスタートから一定時間(例えば1時間)経過しているか否かを判断する(S102)。制御部71が、一定時間経過前に(S102、NO)、登録者が認証されたことを検出し(S103、YES)、この登録者の認証を示す最新の認証成功履歴に含まれる撮影位置情報と、前回の認証成功履歴に含まれる撮影位置情報とを比較し、異なる撮影位置(異なる撮影部)で撮影された異なる撮影情報に基づき同じ登録者が一定時間内に2度認証されていることの確認が取れた場合(S104、YES)、再度、照合間隔時間を計測するためのタイマー74を初期化する(S101)。
【0035】
しかしながら、制御部71が、登録者の認証を検出することなく(S103、NO)、一定時間が経過してしまうと(S102、YES)、通信部73を介して介護担当者などに対して監視対象(登録者)に異常が発生したことを通知する(S105)。また、制御部71が、登録者の認証を検出したものの(S103、YES)、同じ撮影位置(同じ撮影部)で撮影された撮影情報に基づき同じ登録者が一定時間内に2度認証されている場合には(S104、NO)、通信部73を介して介護担当者などに対して監視対象(登録者)に異常が発生したことを通知する(S105)。つまり、監視対象がアクシデント等により一定箇所から動けない場合も、制御部71は正常とは判断しない。そのため、監視対象者が動けない事態でもその異常を見逃すことなく、異常を通知することができる。
【0036】
また、所定のタイミングで、制御部71は、図示しない照合NGカウンタを初期化する(S201)。次に、動画照合装置1(動画照合装置2、静止画照合装置3、静止画照合装置4)の撮影部11(撮影部21、撮影部31、撮影部41)が撮影範囲の人物を撮影する(S202)。
【0037】
照合部12(照合部22、照合部32、又は照合部42)が、撮影部11(撮影部21、撮影部31、又は撮影部41)で撮影された撮影情報から抽出した人物Yの特徴情報と記憶部72に記憶されている登録者特徴情報を比較照合する(S203)。そして、照合部12は、登録者の認証可否を判断する(S204)。照合部12が、認証失敗と判断したとき(S204、NO)、制御部71は、認証失敗となった人物Yの特徴情報を記憶部72に記録し、照合NGカウンタによりNGがカウントアップされる。
【0038】
さらに、照合部12(照合部22、照合部32、又は照合部42)が、撮影部11(撮影部21、撮影部31、又は撮影部41)で撮影された撮影情報から抽出した人物Zの特徴情報と記憶部72に記憶されている登録者特徴情報を比較照合する(S203)。そして、照合部12は、登録者の認証可否を判断する(S204)。照合部12が、認証失敗と判断したとき(S204、NO)、制御部71は、認証失敗となった人物Zの特徴情報を記憶部72に記録し、照合NGカウンタによりNGがカウントアップされる。
【0039】
照合NGカウンタによりNGが複数回カウントアップされていることにより、照合部12は、人物Zの特徴情報と人物Yの特徴情報とを比較して、人物Yと人物Zの同一性を判定する。制御部71は、同一性判定に基づき同一人物による複数回の認証失敗と判断する。つまり、制御部71は、人物Y(=人物Z)を不法侵入者と判断する。そして、通信部73は、警察や警備会社等6に不法侵入者がいる旨を通報する(S207)。
【0040】
照合部12が、認証成功と判断したとき(S204、YES)、制御部71は、照合部12で認証成功した登録者特徴情報が、仮登録者特徴情報(一時的な来客者から取得される特徴情報)に該当しないことを条件として、住居人が認証されたと判断し(S205、YES)、記憶部72に認証成功履歴を保存する(S206)。認証成功履歴は、撮影位置情報(撮影部識別情報)、及び認証成功時間情報等を含む。制御部71は、照合部12で認証成功した登録者特徴情報が、仮登録者特徴情報(一時的な来客者から取得される特徴情報)に該当することを条件として、一時的な来客者が認証されたと判断し(S205、NO)、記憶部72に認証成功履歴を保存しない。
【0041】
次に、訪問者が訪ねてきた場合の処理を図4に示すフローチャート図を用いて説明する。
【0042】
訪問者が人物監視システムが設置された住居に来たとする(S301)。動画照合装置1の撮影部11が訪問者を撮影すると、照合部12は、訪問者を撮影した撮影情報(特徴情報)と記憶部72に記録されている登録者特徴情報とを照合する(S302)。
【0043】
照合部12は、訪問者を撮影した撮影情報と記憶部72に記録されている登録者特徴情報とを照合し、照合成功と判断すると(S302、YES)、制御部71は玄関のドアを開錠するため(S312)、訪問者は住居に入ることができる。制御部71は、訪問者が住居に入った後に玄関のドアを閉じると、施錠するため、外部から侵入できなくなる。
【0044】
照合部12は、訪問者を撮影した撮影情報と記憶部72に記録されている登録者特徴情報とを照合し、照合成功でないと判断すると(S302、NO)、制御部71は、訪問者が図示しない登録ボタンを選択したか否かを判断する(S303)。登録ボタンは、玄関の任意の箇所に設置されており、照合失敗となった登録情報に登録されていない訪問者が住居内に入りたい時に、住人の許可があれば、入れるようにするためのものである。
【0045】
訪問者が図示しない登録ボタンを選択しないと(S303、NO)、制御部71は玄関のドアを開錠しない(S310)。訪問者が図示しない登録ボタンを選択すると(S303、YES)、制御部71は、登録ボタンが選択された旨を住人に音声等で知らせる。
【0046】
訪問者が登録ボタンを選択できる時間は、タイマー74が一定時間経過する間と設定することができる。一定時間は、照合部21が照合失敗と判定した時に、制御部71が訪問者に対して登録ボタンを選択する旨を通知し、同時にタイマー74を起動させることで計れる。
【0047】
住人が不在ならば(S304、NO)、制御部71は玄関のドアを開錠しない(S310)。住人が在宅か否かは、制御部71が、登録ボタンの選択を音声等で知らせるのと同時にタイマー74を起動させ、タイマー74が一定時間経過する間に住人が管理部7の図示しないタッチパネル等で何らかの操作をしなければ不在と判断することによる。
【0048】
住人が在宅ならば(S304、YES)、制御部71は、照合部21で照合失敗となった訪問者の撮影情報を、照合成功となるように仮登録者特徴情報として記憶部72に登録するか否かをタッチパネル等による住人の操作により制御する(S305)。
【0049】
制御部71が、訪問者の撮影情報を仮登録者特徴情報として記憶部72に登録しない場合(S305、NO)、制御部71は玄関のドアを開錠しない(S310)。制御部71が、訪問者の撮影情報を仮登録者特徴情報として記憶部72に登録する場合(S305、YES)、動画照合装置1は、撮影部11にて訪問者の撮影情報を撮影し、撮影した撮影情報を仮登録者特徴情報として処理する(S306)。
【0050】
また、例えば、住人が訪問者の撮影情報を、仮登録者特徴情報として記憶部72に登録するようにタッチパネル等を操作すると同時に制御部71は、タイマー74を起動させることができる。タイマー74が一定時間経過する間は、住人がタッチパネル等の登録キャンセルボタンを選択すると、仮登録者特徴情報の登録をキャンセルできる(S307)。
【0051】
住人が登録キャンセルボタンを一定時間内に押すと(S307、YES)、制御部71は、動画照合装置1で登録情報として処理した訪問者の撮影情報を消去し、制御部71は玄関のドアを開錠しない(S310)。住人が登録キャンセルボタンを一定時間内に押さないと(S307、NO)、制御部71は、動画照合装置1から訪問者の撮影情報を取得し、仮登録者特徴情報として記憶部72に登録する(S308)。
【0052】
記憶部72に仮登録者特徴情報の登録が成功すれば(S309、YES)、照合部12は、新たな仮登録者特徴情報を照合対象として使用できる(S311)。そして、制御部71は玄関のドアを開錠するため(S312)、訪問者は住居に入ることができる。
【0053】
上記のように、動画照合装置1が撮影した人物を照合し、住居内に入ることを許可できる人か否かを判断し、それに基づき、管理装置7がドアを開錠するか否かを制御するので、体の不自由な住人にとって利便性の良いものである。
【0054】
上記のように、登録者特徴情報と仮登録者特徴情報とを区別し、仮登録者特徴情報は図3に示す定期監視の対象から外す。来客から取得される特徴情報(仮登録者特徴情報)を定期監視対象に加えてしまうと、来客帰宅後に定期監視エラーとなってしまい、異常発生が通知されてしまう。このように、仮登録者特徴情報を定期監視の対象から外すことで、来客者を不法侵入者と間違うことなく、また定期監視エラーを発生させることもない。
【0055】
住人以外に介護担当者、家族等がすでに住居内にいるときは、これらの介護担当者、家族等から得られる特徴情報も仮登録者特徴情報として登録する。これにより、これらの介護担当者、家族等についても、不法侵入者と間違われることなく、また定期監視エラーを発生させることもない。
【0056】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】この発明の実施形態に係る人物監視システムの配置例を示す図。
【図2】この発明の実施形態に係る人物監視システムの構成例を示す図。
【図3】この発明の実施形態に係る人物監視システムにおける照合処理(定期監視)を説明するフローチャート。
【図4】この発明の実施形態に係る人物監視システムにおける仮登録を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0058】
1…動画照合装置、2…動画照合装置、3…静止画照合装置、4…静止画照合装置、5…介護担当者、6…警察、警備会社、7…管理装置、11…撮影部、12…照合部、21…撮影部、22…照合部、31…撮影部、32…照合部、41…撮影部、42…照合部、71…制御部、72…記憶部、73…通信部、74…タイマー。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【出願日】 平成18年9月14日(2006.9.14)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎


【公開番号】 特開2008−72511(P2008−72511A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−249935(P2006−249935)