| 【発明の名称】 |
イメージセンサ |
| 【発明者】 |
【氏名】北田 貴司
【氏名】井上 雅博
【氏名】小松 隆宏
【氏名】水崎 正和
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| 【要約】 |
【課題】光電変換素子と駆動回路との接続本法を減らし、高SN比で情報を読み取ることができる信頼性に優れたイメージセンサを提供すること。
【構成】一対の陽極と陰極との間に狭持され有機化合物層からなる光電変換層によって構成される光電変換素子がアレイ状に配置された複数の光電変換素子アレイ3と、光電変換素子が光電変換した信号電荷を検知し、その信号電荷を読み出すICチップ4と、をガラス基板2上に備えるイメージセンサであって、光電変換素子アレイ3を構成する各光電変換素子のITO陽極5aは、ICチップ4と1対1で接続される配線5bと一体的に形成されるとともに、光電変換素子アレイ3中の各光電変換素子を構成する陰極は、2つ以上の光電変換素子に共通接続されたパターンを有する配線6によって光電変換素子アレイ3上に形成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一対の陽極と陰極との間に狭持され有機化合物層からなる光電変換層によって構成される光電変換素子がアレイ状に配置された複数の光電変換素子アレイと、 前記光電変換素子が光電変換した信号電荷を検知し、その信号電荷を読み出す駆動回路と、 を基板上に備えるイメージセンサであって、 前記光電変換素子アレイを構成する前記各光電変換素子の陽極は、前記駆動回路と1対1で接続される配線と一体的に形成されるとともに、前記光電変換素子アレイ中の前記各光電変換素子を構成する陰極は、2つ以上の光電変換素子に共通接続されたパターンを有する配線によって前記光電変換素子アレイ上に形成されることを特徴とするイメージセンサ。 【請求項2】 前記駆動回路は、単結晶シリコンを用いたトランジスタで形成されたICチップ、または多結晶シリコンもしくはアモルファスシリコンの薄膜トランジスタで構成されること特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、物体の形状や画像などの各種情報を電気信号として取り出すイメージセンサに関するものである。 【背景技術】 【0002】 ファクシミリやスキャナなどにおけるイメージセンサとして、光学系がロッドレンズだけで済み、小型化が容易な密着型リニアセンサが用いられている。この密着型リニアセンサは原稿と同等サイズのセンサ長を持つものであり、単結晶シリコンで形成されるCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサチップやCCD(Charge−Coupled Device)センサチップを複数個並べて構成される。 【0003】 また、近年、イメージセンサに用いられる光電変換素子に関して、有機材料を用いた非常に簡便な方法で光電変換素子を形成できる技術が開発されている(たとえば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特表2002−502120号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。 【0005】 (1)単結晶シリコンで形成されるCMOSセンサチップやCCDセンサチップを用いた従来の密着型リニアセンサの場合、複数のチップを精度良く配置する必要があり、またチップ間のつなぎ目に相当する箇所の情報を正確に読み取れないという課題を有していた。 【0006】 (2)(特許文献1)に記載の有機半導体製画像センサのように有機材料を用いて光電変換素子を形成すれば、非常に簡便な方法にて所定サイズ、所定解像度を有する光電変換素子アレイを形成できるため、上記(1)の課題を解決することはできる。しかしながら、有機材料を用いた光電変換素子とシリコンなどのトランジスタで形成した駆動回路との接続形態が明確化されてないという課題を有していた。 【0007】 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所定のセンサ長に亘って所定の配列ピッチでシームレスに読み取り可能で、光電変換素子と駆動回路との接続形態を明確化させたイメージセンサを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記課題を解決するために本発明は、一対の陽極と陰極との間に狭持され有機化合物層からなる光電変換層によって構成される光電変換素子がアレイ状に配置された複数の光電変換素子アレイと、前記光電変換素子が光電変換した信号電荷を検知し、その信号電荷を読み出す駆動回路と、を基板上に備えるイメージセンサであって、前記光電変換素子アレイを構成する前記各光電変換素子の陽極は、前記駆動回路と1対1で接続される配線と一体的に形成されるとともに、前記光電変換素子アレイ中の前記各光電変換素子を構成する陰極は、2つ以上の光電変換素子に共通接続されたパターンを有する配線によって前記光電変換素子アレイ上に形成されるようにしたものである。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、基板上に光電変換素子の陽極とこの陽極と駆動回路を接続する配線とを一体に形成するようにしたので、容易にパターニングができ、断線やショートのない信頼性に優れたイメージセンサを提供することができるという効果を有する。また、光電変換素子上に陰極を直接形成するようにしたので、光電変換素子と陰極との密着性が向上し、光電変換素子の光電変換効率が向上する。その結果、高SN比(Signal to Noise ratio)で信号電荷を検知することができるという効果も有する。さらに、複数の光電変換素子の間で陰極を共通配線させるようにしたので、光電変換素子の陰極のパターニング数を減らすことができ、信頼性に優れたイメージセンサを提供することができるという効果も有する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明の第1の発明のイメージセンサは、一対の陽極と陰極との間に狭持され有機化合物層からなる光電変換層によって構成される光電変換素子がアレイ状に配置された複数の光電変換素子アレイと、光電変換素子が光電変換した信号電荷を検知し、その信号電荷を読み出す駆動回路と、を基板上に備えるイメージセンサであって、光電変換素子アレイを構成する各光電変換素子の陽極は、駆動回路と1対1で接続される配線と一体的に形成されるとともに、光電変換素子アレイ中の各光電変換素子を構成する陰極は、2つ以上の光電変換素子に共通接続されたパターンを有する配線によって光電変換素子アレイ上に形成されるようにしたものであり、基板上に陽極と駆動回路に接続する配線のパターニングが同時にできるので所定サイズ長に亘って継ぎ目がなく、また、光電変換素子アレイの形成後に陰極を形成することで、光電変換素子アレイと陰極との密着性が向上するという作用を有する。 【0011】 第2の発明のイメージセンサは、第1の発明において、駆動回路は、単結晶シリコンを用いたトランジスタで形成されたICチップ、または多結晶シリコンもしくはアモルファスシリコンの薄膜トランジスタで構成されるようにしたものであり、単結晶シリコンでトランジスタを形成するようにした場合には、移動度が高く、閾値のばらつきを低減した駆動回路が得られ、また、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンで薄膜トランジスタを形成するようにした場合には、基板上に直接に駆動回路を形成することができるという作用を有する。 【0012】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 【0013】 (実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1におけるイメージセンサを示す平面図であり、図2はその断面図である。図1において、1は本発明の実施の形態1におけるイメージセンサ、2はイメージセンサ1の基板としてのガラス基板、3は有機材料で形成されたイメージセンサ1の光電変換素子アレイ、4は単結晶シリコンで形成された駆動回路を搭載したIC(Integrated Circuit)チップ、5は各光電変換素子アレイ3の第1電極としてのITO(Indium Tin Oxide)陽極およびこのITO陽極から引き出されたICチップ4と接続される配線、6は各光電変換素子アレイ3の第2電極としての全てを共通にしたアルミニウム陰極(以下、アルミ陰極という)およびこのアルミ陰極から引き出された所定電圧(Vref)と接続する配線である。なお、図示しないが、ICチップ4は、光電変換素子アレイ3で生成された信号電荷を検知する検知手段と、検知手段で検知した信号電荷を読み出す信号電荷読出手段と、を有する。なお、光電変換素子アレイ3は、一対のITO陽極とアルミ陰極に挟まれた複数の光電変換素子(画素)が、ガラス基板2上にアレイ状に配列したものである。 【0014】 また、図2において、5aは光電変換素子アレイ3の第1電極であるITO陽極、5bはITO陽極5aとICチップ4とを接続する配線、7は電子供与性材料からなる電子供与性層および電子受容性材料からなる電子受容性層とで形成された光電変換素子の有機光電変換層、8はICチップ4とITO陽極5aおよび配線5bとを1対1で接続するCOG(Chip On Glass)実装接点部である。 【0015】 以上のように構成されたイメージセンサの製造方法について説明する。まず、スパッタリング法によりガラス基板2上に膜厚150nmのITO膜を成膜し、このITO膜の上部にレジスト材(たとえば、東京応化製、OFPR−800)をスピンコート法により塗布して厚さ5μmのレジスト膜を形成する。そして、マスキング、露光、現像を行って、レジストをITO陽極5aと配線5bの形状にパターニングする。 【0016】 その後、このガラス基板2を60℃、18Nの塩酸水溶液中に浸潰し、レジスト膜が形成されていない部分のITO膜をエッチングした後に水洗し、最後にレジスト膜を除去して、所定のパターン形状のITO膜からなるITO陽極5aおよび配線5bを一体的に形成する。 【0017】 ついで、このガラス基板2を洗剤(たとえば、フルウチ化学社製、セミコクリーン)による5分間の超音波洗浄、純水による10分間の超音波洗浄、アンモニア水(体積比)に対して過酸化水素水と水を1:5で混合した溶液による5分間の超音波洗浄、70℃の純水による5分間の超音波洗浄の順に洗浄処理した後、窒素ブロアでガラス基板2に付着した水分を除去し、さらに250℃で加熱して乾燥させる。 【0018】 続いて、このITO陽極5aが形成されたガラス基板2上に、ポリ(3,4)エチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルフオネート(PEDT/PSS)を0.45μmのフィルタを通して滴下し、スピンコート法によって均一に塗布する。その後、これを200℃のクリーンオーブン中で10分間加熱することで厚さ60nmの電荷輸送層(図示せず)を形成する。 【0019】 ついで、電子供与性有機材料として機能するポリ(2−メトキシ−5−(2’一エチルヘキシルオキシ)−1,4−フェニレンビニレン)(MEH−PPV)および電子受容性材料として機能する[5,6]−フェニルC61ブチリックアシッドメチルエステル([5,6]−PCBM)とが重量比1:4からなるクロロベンゼン溶液をスピンコートした後、100℃のクリーンオーブン中で30分間加熱処理し、約100nmの有機光電変換層7を形成する。ここで、有機光電変換層7の製造方法としては、均質で平滑性の高い薄膜を安定して形成できるものであればどのようなものであってもよく、真空蒸着法、スパッタリング法などの各種真空プロセスや、スピンコート、ディッピング法、インクジェット法などのウェットプロセスなどを好適に用いることができる。使用する材料や構成などに応じて任意のプロセスを選択することが可能であるが、特に大掛かりな製造装置が不要なウェットプロセスで有機光電変換層7を形成した場合、量産性、低コスト性に優れ好ましい。 【0020】 最後に、この有機光電変換層7の上部に0.27mPa(=2×10-6Torr)以下の真空度まで減圧した抵抗加熱蒸着装置内にて、LiFを約1nm、続いてアルミニウムを約10nmの膜厚で成膜して、各画素で共通取出しとなるようにパターニングしたアルミ陰極と配線6を形成する。このようにして、ITO陽極5aは個別に取り出し、アルミ陰極は全て共通取り出しとなる所定サイズに亘って、所定の解像度となるシームレスな光電変換素子アレイ3を形成することができる。 【0021】 なお、MEH−PPVはp型有機半導体であり、[5,6]−PCBMはn型有機半導体で、光吸収により発生した励起子の電子はコンダクションバンドを拡散して[5,6]−PCBMに、またホールはバレンスバンドを拡散してMEH−PPVに供与されて、これらのバンドを伝導して、それぞれアルミ陰極およびITO陽極5aに伝導する。 【0022】 この[5,6]−PCBMは、修飾されたフラーレン類であり、電子移動度が非常に大きく、加えて電子供与材料であるMEH−PPVとの混合物が利用できることから、電子−ホール対の分離搬送を効率的に行うことができ、光電効率が高くなると共に低コストの作製が可能となるという利点がある。 【0023】 以上のように構成されたイメージセンサの動作について図3を用いて説明する。 【0024】 図3は、本発明の実施の形態1におけるイメージセンサの一画素の構成を示す回路図である。図3において、9はオペアンプ、10は蓄積コンデンサ、11は蓄積コンデンサ10に蓄積された電荷をリセットするリセットスイッチ、12は蓄積した電圧値を読み出すための読み出し用スイッチである。ここで、蓄積コンデンサ10は、オペアンプ9の反転入力端子と出力端子との間に配置され、積分回路を構成している。また、光電変換素子アレイ3のアルミ陰極6の電位がVref1レベルとなるように、そしてオペアンプ9の非反転力入力端子の電位がVrefレベル(ただし、Vref1≧Vref)となるように接続する。なお、この図3では、ICチップ4の検知手段の部分のみを示しており、信号電荷読出手段の部分は、従来公知の回路を使用することができるので、その図示を省略している。 【0025】 図3において、まずリセットスイッチ11を制御しON状態にすることで蓄積コンデンサ10をリセットする。このとき、オペアンプ9の出力電圧はVrefレベルとなる。 【0026】 ついで、リセットスイッチ11を制御してOFF状態にする。このとき、有機材料で形成された光電変換素子アレイ3に入射光が入ると、光電流に光電変換され、その光電流はITO陽極5aおよび配線5bを介して駆動回路を搭載したICチップ4に流れ込む。このICチップ4では、オペアンプ9の作用により、その2つの入力端子の両端の電位差が0になるように蓄積コンデンサ10を介してフィードバックがかかり、蓄積コンデンサ10にはこの光電流が蓄積される。これにより、オペアンプ9の出力レベルは流れ込んだ光電流量、蓄積コンデンサ10の容量、およびその蓄積時間に応じてVrefレベルから変化する。 【0027】 その後、所定時間に達すると、読み出し用スイッチ12を制御して、ICチップ4の信号電荷読出手段によって、このオペアンプ9の出力が順次読み出される。これらの動作は図示しないシフトレジスタなどでタイミング制御される。以上のようなリセット、蓄積、読み出し動作を繰り返すことで、各画素の情報を取り込むことができる。 【0028】 ここで光電変換素子アレイ3に接続される電極の接続方法について説明する。まず、光電変換素子アレイ3のITO陽極5とICチップ4との接続方法について説明すると、この画素の光電流を検出する回路を単結晶シリコン上に形成してICチップ4を作成し、さらにベアチップICに金バンプを付ける。その後、ICチップ4の金バンプとガラス基板2のITO陽極5aから引き出された配線5bとを、ACF(Anisotropic Conductive Film)工法(異方性導電膜フィルムを基板上に仮圧着したあとに、チップを実装し、加圧加熱して本圧着接合する工法)などの実装方法で実装することによって、光電変換素子アレイ3とICチップ4とを接続することができる。一方、光電変換素子アレイ3のアルミ陰極およびそこからの配線6は、光電変換素子アレイ3の全ての画素を共通として所定電圧レベルに接続する。 【0029】 このように、光電変換素子アレイ3のITO陽極5aのみが個別にICチップ4と1対1で接続され、さらに有機光電変換層7を形成した後にその上にアルミ陰極を形成することができ、有機光電変換層7とアルミ陰極との間の密着性に優れた構成となる。その結果、イメージセンサ1全体として、高い信頼性を有し、かつ高SN比で検知することができる。 【0030】 また、本発明者らの実験によるとその光電変換効率は上記した構成に比べてやや劣るものの、アルミ陰極上に光電変換層を形成し、その後ITO陽極5aを形成してもよい。さらに、上述した説明では、光電変換素子アレイ3を構成するすべての光電変換素子の陰極を共通接続しているが、2以上の光電変換素子の陰極を共通接続すればよい。 【0031】 なお、本実施の形態1においては、リニアセンサに適用した場合について説明したが、本発明のイメージセンサはリニアセンサへ適用するものに限定されるものではなく、エリアセンサにも同様に適用し得るものである。この場合には、信号の読出しを2個のスイッチング用トランジスタによるX−Yアドレス型とすればよい。 【0032】 また、本実施の形態1では、駆動回路としては図3を用いて説明したように光電変換素子アレイ3で発生した光電流をICチップ4で積分して検出する方法を示したが、他の方法で光電流を検出するようにしてもよい。 【0033】 図4は、本発明の実施の形態1におけるイメージセンサの一画素の他の構成を示す回路図である。この図4では、光電変換素子アレイ3側で発生した電荷を蓄積し、それらをソースフォロアに読み出す構成としている。 【0034】 具体的には、ドレインにVrefの電圧が印加された電界効果型トランジスタ(以下、単にトランジスタという)M1と、トランジスタM1のソースにゲートが接続されたトランジスタM2と、トランジスタM2からの電流を検出するトランジスタM3と、を備えて構成される。ここで、光電変換素子アレイ3のアルミ陰極とその配線6側はVref2の電位に設定されており、トランジスタM1のドレインはVrefの電位に設定されている。 【0035】 ここで、トランジスタM1のゲートがオン状態の場合には、トランジスタM2のゲートにはVrefの電圧がかかり、トランジスタM3のゲートもオン状態である場合には、トランジスタM3のソースからは、Vrefに対応した出力電流Isが出力される。一方、トランジスタM1のゲートがオフ状態の場合には、光電変換素子アレイ3で光の入射によって生じた光電流の蓄積によって生じた電位が、トランジスタM2のゲートにかかり、トランジスタM3のゲートがオン状態である場合には、トランジスタM3のソースからは、トランジスタM2のゲートにかかる電圧に対応する出力電流が流れ、この出力電流を用いて信号電荷の読出が図示しない後段の回路で行われる。 【0036】 また、本実施の形態1では、基板としてガラス基板2を用いていたが、第1電極(ITO陽極5a)、有機光電変換層7および第2電極(アルミ陰極)を支持できるものであればどのようなものであってもよく、上記ガラス基板2のほかに、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルスルフォン、ポリフッ化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリレート、非晶質ポリオレフィン、フッ素系樹脂などの各種高分子材料、さらにはシリコンウエハをはじめとする各種金属材料などが用いることができる。 【0037】 また、有機光電変換層7を形成する電子供与性材料としては、フェニレンビニレンおよびその誘導体、フルオレンおよびその誘導体、特に骨格にキノリン基またはピリジン基を有するフルオレン系コポリマー(P0F66、P1F66、PFPV)、フルオレン含有アリールアミンポリマー、カルバゾールおよびその誘導体、インドールおよびその誘導体、ピレンおよびその誘導体、ピロールおよびその誘導体、ピコリンおよびその誘導体、チオフェンおよびその誘導体、アセチレンおよびその誘導体、ジアセチレンおよびその誘導体を繰り返し単位として有する重合体および他のモノマーとの共重合体、またデンドリマーとして総称される一群の高分子材料を用いることができる。 【0038】 また、高分子材料以外にも、たとえばポルフィン、テトラフェニルポルフィン銅、フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニウムフタロシアニンオキサイドなどのポリフィリン化合物や、1,1−ビス{4−(ジ−P−トリルアミノ)フェニル}シクロヘキサン、4,4’,4’’−トリメチルトリフェニルアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(P−トリル)−P−フェニレンジアミン、1−(N,N−ジ−P−トリルアミノ)ナフタレン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)−2−2’−ジメチルトリフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’−ジアミノビフェニル、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ−m−トリル−4,4’−ジアミノビフェニル、N−フェニルカルバゾールなどの芳香族第三級アミンや、4−ジ−P−トリルアミノスチルベン、4−(ジ−P−トリルアミノ)−4’−〔4−(ジ−P−トリルアミノ)スチリル〕スチルベンなどのスチルベン化合物や、トリアゾールおよびその誘導体、オキサジザゾールおよびその誘導体、イミダゾールおよびその誘導体、ポリアリールアルカンおよびその誘導体、ピラゾリンおよびその誘導体、ピラゾロンおよびその誘導体、フェニレンジアミンおよびその誘導体、アニールアミンおよびその誘導体、アミノ置換カルコンおよびその誘導体、オキサゾールおよびその誘導体、スチリルアントラセンおよびその誘導体、フルオレノンおよびその誘導体、ヒドラゾンおよびその誘導体、シラザンおよびその誘導体、ポリシラン系アニリン系共重合体、高分子オリゴマー、スチリルアミン化合物、芳香族ジメチリディン系化合物、ポリ3−メチルチオフェンなども用いることができる。 【0039】 また、有機光電変換層7を形成する電子受容性材料としては1,3−ビス(4−tert−ブチルフェニル−1,3,4−オキサジアゾリル)フェニレン(OXD−7)などのオキサジアゾールおよびその誘導体、アントラキノジメタンおよびその誘導体、ジフェニルキノンおよびその誘導体、フラーレンおよびその誘導体、特にPCBM([6,6]−phenyl C61 butyric acid methyl ester)カーボンナノチューブおよびその誘導体などが用いられる。 【0040】 有機光電変換層7の下に設けられる第1電極(陽極)として、本実施の形態1で用いたITOのほかに、ATO(SbをドープしたSnO2)、AZO(AlをドープしたZnO)などの透明電極を用いることができる。さらには、Al,Ag,Auなどの金属薄膜といった光透過性の材料で構成することによって、光透過性を付与することも可能となる。これによって、光透過性の受光部を提供することもできる。 【0041】 また、有機光電変換層7の上に設ける第2電極(陰極)として、本実施の形態1で用いたAlのほかに、Ag,Au,Cr,Cu,In,Mg,Ni,Si,Tiなどの金属や、Mg−Ag合金、Mg−In合金などのMg合金や、Al−Li合金、Al−Sr合金、Al−Ba合金などのAl合金などの薄膜を用いることができる。さらに、短絡電流の改善を図るために、有機光電変換層7と第2電極との間に金属酸化物、LiFをはじめとする金属弗化物などの薄膜を導入する手法も好適に用いられる。さらには、第2電極(陰極)としてITO、ATO、AZOなどを使用することも可能である。 【0042】 また、必要に応じて第1電極(陽極)または第2電極(陰極)と有機光電変換層7との間に、PEDOT:PSS(ポリチオフェンとポリスチレンスルホン酸の混合物)などの高分子材料をバッファ層として導入する素子構成、あるいはシリコン、チタニア、アルミナ、カーボン、ジルコニアなどの無機物を漏れ電流のブロック層として導入する素子構成も好適に用いることができる。 【0043】 本実施の形態1によれば、ガラス基板2上に光電変換素子アレイ3の陽極と駆動回路の端子とを1対1で配線で接続したので、容易にパターニングができ、断線やショートのない信頼性に優れたイメージセンサを提供することができるという効果を有する。また、光電変換素子アレイ3上に直接に陰極を形成したので、光電変換素子アレイ3と陰極との密着性が向上し、光電変換素子の光電変換効率が向上するので、高SN比で信号電荷を検知することができるという効果も有する。さらに、光電変換素子アレイ3を構成する2以上の光電変換素子の陰極を共通接続するようにしたので、陰極のパターニング数を減らすことができるという効果も有する。 【0044】 また、ICチップ4を単結晶シリコンのトランジスタで形成するようにしたので、移動度が高く高速動作が可能となり、閾値のばらつきが小さく能力の均一性に優れ、個体内および個体間での品質のばらつきを低減することができる。その結果、信頼性と実用性に優れたイメージセンサを提供することができるという効果を有する。 【0045】 (実施の形態2) 図5は、本発明の実施の形態2におけるイメージセンサの光電変換素子と駆動回路の配置を示す平面図である。図5において、4aは、光電変換素子アレイ3を駆動する多結晶シリコンやアモルファスシリコンでガラス基板2上に一括して形成された薄膜トランジスタからなる駆動回路である。なお、その他の構成は、実施の形態1の図1と基本的に同一であるので、その説明を省略する。 【0046】 このような構成によれば、実施の形態1のように、単結晶シリコンで形成された駆動回路を搭載したICチップ4をベア実装する必要がないので、信頼性の高いイメージセンサ1aをさらに安価に生産することができる。 【0047】 本実施の形態2におけるイメージセンサによれば、実施の形態1の効果に加え、駆動回路を構成するシリコントランジスタを、多結晶シリコンまたはアモルファスシリコンの薄膜トランジスタで形成するようにしたので、ガラス基板2上にICチップをチップ実装する必要がない。また、単結晶シリコンを使用しないので、安価で量産性に優れるという効果を有する。さらに、駆動回路としてICチップ4を用いた場合に比較して、光電変換素子アレイ3と駆動回路4aとの配線距離が短くなるので、外部からのノイズの影響が抑えられ、高いSN比で確実に信号電荷を検知することができる。その結果、信頼性、実用性に優れたイメージセンサを提供することができるという効果を有する。 【産業上の利用可能性】 【0048】 以上のように、本発明にかかるイメージセンサは、物体の形状や画像などの各種情報を電気信号として取り出すスキャナ、ファックスなどに有用である。 【図面の簡単な説明】 【0049】 【図1】本発明の実施の形態1におけるイメージセンサの平面図 【図2】本発明の実施の形態1におけるイメージセンサの断面図 【図3】本発明の実施の形態1におけるイメージセンサの一画素の構成を示す回路図 【図4】本発明の実施の形態1におけるイメージセンサの一画素の他の構成を示す回路図 【図5】本発明の実施の形態2におけるイメージセンサの光電変換素子と駆動回路の配置を示す平面図 【符号の説明】 【0050】 1,1a イメージセンサ 2 ガラス基板 3 光電変換素子アレイ 4 ICチップ 4a 駆動回路 5 ITO陽極とそれに接続された配線 5a ITO陽極 5b 配線 6 アルミ陰極とそれに接続された配線 7 有機光電変換層 8 COG実装接続部 9 オペアンプ 10 蓄積コンデンサ 11 リセットスイッチ 12 読み出し用スイッチ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月14日(2006.9.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄
【識別番号】100109667 【弁理士】 【氏名又は名称】内藤 浩樹
【識別番号】100109151 【弁理士】 【氏名又は名称】永野 大介
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| 【公開番号】 |
特開2008−72435(P2008−72435A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月27日(2008.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2006−249089(P2006−249089) |
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