| 【発明の名称】 |
受信機及び情報処理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】三尾識
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| 【要約】 |
【課題】
【構成】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のパケットから構成されるトランスポートストリームを受信するチューナと、 前記チューナにより受信された前記トランスポートストリームを復調する復調部と、 前記復調部により復調されたトランスポートストリームを記録する蓄積部と、 前記蓄積部への記録を制御する蓄積制御部とを備え、 前記蓄積制御部は、前記パケットの通常再生速度を示す第1の伝送速度とは異なる第2の伝送速度で前記トランスポートストリームを受信した場合に、前記パケットを取得した時刻情報と、前記トランスポートストリーム内の所定のパケットに含まれる再生タイミングを示す時刻情報と、前記所定のパケットの到着時刻情報とに基づいて前記受信したトランスポートストリームを構成するパケットのそれぞれに前記第1の伝送速度で再生する場合の再生タイミングを示すタイムスタンプを付加して蓄積するよう前記蓄積部を制御することを特徴とする受信機。 【請求項2】 請求項1記載の受信機において、 前記復調部により復調されたトランスポートストリームを所定のパケットごとに分離する分離部と、 前記タイムスタンプを用いて前記分離部から分離された所定のパケットをデコードするデコーダと、 前記デコーダによりデコードされたパケットを前記第1の速度で出力する出力部とを備えることを特徴とする受信機。 【請求項3】 請求項1記載の受信機において、 前記蓄積制御部は、トランスポートストリームの所定のパケットに含まれるPCR情報と所定のパケットが受信機に到着した到着時刻情報とを用いて速度比を算出し、前記速度比を用いてタイムスタンプ値を求めることを特徴とする受信機。 【請求項4】 請求項3記載の受信機において、 前記蓄積制御部は、前記速度比を算出する場合に、第1のPCR情報と第2のPCR情報と差分で計算される第1の差分と、第1の到着時刻情報と第2の到着時刻情報の差分で計算される第2の差分を用いて速度比を算出することを特徴とする受信機。 【請求項5】 請求項1に記載の受信機において、 前記トランスポートストリームを通信ネットワークを介して受信する構成にすることを特徴とする受信機。 【請求項6】 請求項1に記載の受信機において、 前記蓄積されたデータをネットワーク経由で他の機器に第1の伝送速度で送出する外部ポートを備えることを特徴とする受信機。 【請求項7】 コンテンツを構成する映像や音声のデータがパケット化され、それらの複数のパケットで構成されたトランスポートストリームを受信する受信部とそのトランスポートストリームのデータを記録することができる蓄積部を有し、そのトランスポートストリームを、当該コンテンツを通常の速度で再生する場合の第1の伝送速度と異なる第2の伝送速度で放送波から受信し、このトランスポートストリームを構成するパケットデータを抽出して蓄積することができる受信機であって、 前記トランスポートストリームの各パケットが受信機に到着した時刻情報と、それに加えて、前記トランスポートストリームに周期的に挿入された、所定の複数のパケットに記録されている再生タイミングを示す時刻情報と、前記所定の複数のパケットの到着時刻情報とに基づいて、前記受信したトランスポートストリームを形成するパケットのそれぞれに、前記第1の伝送速度で再生する場合の再生タイミングを示すタイムスタンプを付与して、タイムスタンプ付きパケットとして蓄積することを特徴とする受信機。 【請求項8】 請求項7記載の受信機において、 前記トランスポートストリームに周期的に挿入された、前記所定パケットの一つに記録された再生タイミングを示す時刻情報と、当該所定パケットが受信機に到着した時刻情報と、当該所定パケットの一つ前の所定パケットに記録された時刻情報と受信機に到着した時刻情報から求められる第1の伝送速度と第2の伝送速度の比率と、トランスポートストリームの各パケットの到着時刻情報とから、当該トランスポートストリームのパケットに対するタイムスタンプの時刻情報を生成することを特徴とする受信機。 【請求項9】 請求項8記載の受信機において、 前記トランスポートストリームに周期的に挿入された前記所定のパケットが到着した時点で、前記所定のパケットに記録された再生タイミングを示す時刻情報により前記算出したタイムスタンプの時刻情報の誤差を補正することを特徴とする受信機。 【請求項10】 請求項7記載の受信機において、 前記トランスポートストリームを通信ネットワークから受信するネットワーク受信部を有することを特徴とする受信機。 【請求項11】 請求項7記載の受信機において、 前記蓄積されたコンテンツを映像又は音声として第1の伝送速度で再生する再生部を有することを特徴とする受信機。 【請求項12】 請求項7記載の受信機において、 前記蓄積されたコンテンツデータをネットワーク経由で他の機器に第1の伝送速度で送信する外部ポート部を有することを特徴とする受信機。 【請求項13】 複数のパケットからなるストリームを通常再生速度を示す第1の伝送速度とは異なる第2の伝送速度で受信する場合の情報処理方法において、 前記受信された前記ストリームを復調し、前記パケットを取得した時刻情報と、前記ストリーム内の所定のパケットに含まれる再生タイミングを示す時刻情報と、前記所定のパケットの到着時刻情報とに基づいて前記受信したトランスポートストリームを構成するパケットのそれぞれに前記第1の伝送速度で再生する場合の再生タイミングを示すタイムスタンプを付加して蓄積することを特徴とする情報処理方法。 【請求項14】 請求項13記載の情報処理方法において、 前記蓄積されたストリームを前記第1の速度で再生することを特徴とする情報処理方法。 【請求項15】 請求項13記載の情報処理方法において、 前記トランスポートストリームの所定のパケットに含まれるPCR情報と所定のパケットが受信機に到着した到着時刻情報とを用いて速度比を算出し、前記速度比を用いてタイムスタンプ値を求めることを特徴とする情報処理方法。 【請求項16】 請求項15記載の情報処理方法において、 前記速度比を算出する場合に、第1のPCR情報と第2のPCR情報と差分で計算される第1の差分と、第1の到着時刻情報と第2の到着時刻情報の差分で計算される第2の差分を用いて速度比を算出することを特徴とする情報処理方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、映像、音声等のデジタルコンテンツデータを利用する受信機及び情報処理方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、衛星や地上波によるデジタル放送が一般的に普及してきており、データ放送も使用されている。また広帯域になった家庭の通信ネットワークを通してストリーミングによる映像、音声等デジタルコンテンツデータの伝送が使用されるようになってきている。 【0003】 これらのサービスでは一般的に、映像や音声のコンテンツはMPEG方式により圧縮され、MPEGのトランスポートストリームの形式でリアルタイムに伝送されており、受信機ではトランスポートストリームに周期的に挿入された、再生タイミングを示す時刻情報を記録したPCRパケットにより、デコーダのクロックの発振周波数を調節することで送信側と同期をとった再生を実現している。 【0004】 また受信機に蓄積機能があり、リアルタイムで受信したトランスポートストリームを蓄積して、後で再生する場合には、トランスポートストリームの各パケットに、再生タイミングを示すタイムスタンプを付けて蓄積することで、再生時には蓄積装置から読み出し、そのタイムスタンプに合わせてデコーダに送出して、正常な速度での再生を実現することが一般的に行われている。 【0005】 特許文献1には、コンテンツのデータを放送の仕組みを利用して、通常の再生速度とは異なる速度で伝送し、受信機に蓄積して利用するシステムの例が記載されている。 【0006】 ここでは通常の再生速度と異なる速度で放送されたトランスポートストリームを受信し、通常の再生速度のタイミングを示すタイムスタンプを各パケットに付与して、タイムスタンプ付きトランスポートストリームとして蓄積するシステムの例が記載されている。 【0007】 【特許文献1】特開2002−16561号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 しかしながら、上記特許文献1では、放送局等の送出側からの送出時に通常再生速度との速度比を表すデータを記録した独自仕様のパケットをトランスポートストリームに付加する必要があり、そうした送出側の変更に伴って受信側もそのシステムに適合させる必要が生じ、結果としてシステム全体が複雑化しコストUPの要因ともなるおそれがある。 【0009】 送出側の処理を上記特許文献1のように変更することはコスト的にも設備的にも、あるいは組織的にも大掛かりになってしまうため、できれば送出側の処理を既存の技術のままにしておき、通常の再生速度とは異なる速度で伝送される場合においても、受信側の方で適切な処理を行える構成することが望ましい。 【0010】 ところが、上記特許文献1では、送信側で送信されるトランスポートストリームを工夫することについて着目されているが、あくまで送信側について言及されているのみであり、例えばデジタル放送等で用いられる通常のトランスポートストリームをそのまま使用して高速又は低速に伝送される場合の受信側の処理については考慮されていなかった。 【課題を解決するための手段】 【0011】 上記課題を解決するために、本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。 例えば、映像や音声をパケット化したトランスポートストリームを、通常の再生速度とは異なる伝送速度で、高速または低速で放送波にて送出した場合、これを受信して蓄積し、再生を行う受信機において、これを通常の速度で再生するための再生タイミングを示すタイムスタンプを、受信したトランスポートストリームの各パケットが受信機に到着した時刻情報と、同じトランスポートストリームに周期的に挿入されている、所定の複数パケットに記録された再生タイミングを示す時刻情報と、それらの所定の複数パケットが受信機に到着した時の時刻情報とを用いて生成し、トランスポートストリームを形成するパケットに付加して蓄積を行っている。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、コンテンツの通常再生時のビットレートとは異なる、高速又は低速の伝送速度でダウンロードされるようなトランスポートストリームの再生を容易に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下に本発明の実施の形態を説明する。 【実施例1】 【0014】 先ず、本発明の実施の形態である実施例1の受信機の基本的概念について説明する。図5は、本実施例で想定する受信機の一般的な構成を示す。 【0015】 放送の信号はチューナ50に入力され、復調部51にてトランスポートストリームとなり、デスクランブラ部52で暗号が解除される。ストリームを蓄積する場合は蓄積制御部57によりタイムスタンプを付与する等の処理を行い、蓄積部58に記録される。再生時には蓄積部58から取り出された信号が、蓄積制御部57により通常のトランスポートストリームとなって、多重分離部53から映像音声のデコーダ54に入力されてデコードされ、表示装置55、スピーカ56から映像音声として出力される。CPU59は、図面の見易さのため上記各ブロックと線で接続させていないが、上記各ブロックと接続しており、上記各ブロックの制御を行う。図1は、実施例1における受信機に必要な機能のブロック図を示すものである。 【0016】 受信機は、受信部1と、タイムスタンプ付与部2と、第1クロック3と、蓄積部4と、タイムスタンプ抽出部5と、送出部6と、第2クロック7と、デコーダ8と、出力装置9と、外部ポート14から構成される。 【0017】 なお、ここで、図1の受信部1は図5のチューナ51及び復調部52に対応し、出力装置9は図5の表示装置55及びスピーカ56に対応し、各々ハードウエアなどで構成したり、ワンチップに集約される。また、到着時刻取得部10と、PCR抽出部11と、PCR時刻情報抽出部12と、速度比算出部13、及び、タイムスタンプ抽出部5と、送出部6、及び第1クロック3と、第2クロック7は、図5の蓄積制御部57に対応し、これもハードウエアで構成したり、全体としてワンチップなどのハードウエアに集約される場合がある。蓄積部4は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などのハードウェアで構成される。 【0018】 また、タイムスタンプを付与する機能として、到着時刻取得部10と、PCR抽出部11と、PCR時刻情報抽出部12と、速度比算出部13を示す。 【0019】 実施例1は、映像や音声のデータであるトランスポートストリームが、通常の再生速度とは異なる速度、例えば通常より高速で放送波により伝送されるとし、そのトランスポートストリームを受信後一旦蓄積部に蓄積して、再生時には蓄積部より読み出して通常の速度で再生することができる装置である。 【0020】 使用するサービスの例としては、高速ダウンロードができる映画のタイトル名とその提供開始時刻表が提供され、それを予約することで、通常の1/2〜1/5程度の時間でダウンロードでき、好きなときに通常の速度で再生できる等が考えられる。 【0021】 以下に全体の動作を説明すると、映像や音声のデータであるトランスポートストリームを、通常より高速にのせた放送波がチューナや復調部からなる受信部1に入力され、通常より高速なトランスポートストリームとして出力される。 【0022】 トランスポートストリームには映像や音声のデータが各々トランスポートストリームパケットの形で多重化されており、そのトランスポートストリームには、再生時に通常の速度での再生タイミングを示す時刻情報としての、PCR(Program Clock Reference、基準時刻信号)が所定の複数のパケットに記録されている。 【0023】 このPCRは通常の再生速度で伝送された場合に、通常100msの間に少なくとも1個が存在するようにトランスポートストリームに周期的に配置され、その再生タイミングを示す時刻情報は27MHzの高精度な周波数の基準クロックのカウント値として記録されている。 【0024】 通常より高速に伝送されたトランスポートストリームは、タイムスタンプ付与部2に入力され、そこでトランスポートストリームを構成する各トランスポートストリームパケットに、通常再生時の再生タイミングを示すタイムスタンプを付与して、蓄積部4に蓄積する。 【0025】 この時に参照する第1クロック3は通常再生時に基準となる27MHzで動作しており、高速で受信したトランスポートストリームのPCRに記録された時刻情報とは速度が異なる。 【0026】 コンテンツの再生時には、一旦蓄積部4に蓄積されたタイムスタンプ付きトランスポートストリームが読み出され、タイムスタンプ抽出部5により抽出したタイムスタンプの時刻情報と、同じく27MHzで動作する第2クロック7のカウント値との比較に基づいて、送出部6により通常再生の速度でデコーダ8に送出され、映像音声等として出力装置9から出力される。 【0027】 図2は、実施例1で使用されるトランスポートストリームの構成をしめしている。 【0028】 図2(a)は通常の再生速度で伝送されるトランスポートストリームを示しており、 時間軸に沿ってトランスポートストリームパケット15が伝送され、PCRが記録された所定のパケットであるPCRパケット16、が周期的に配置されていることが分かる。 【0029】 図2(b)は通常より高速に伝送されたトランスポートストリームを示しており、各パケットが時間軸上で通常速度の(a)より高速に伝送されていることが分かる。 【0030】 図2(c)は図2(b)のトランスポートストリームの各パケットに、タイムスタンプ17を付与したタイムスタンプ付きトランスポートストリームを示し、この形で蓄積部に蓄積される。 【0031】 さて次に、図1においてタイムスタンプを付与する動作について説明すると、タイムスタンプ付与部2においては、通常の再生速度とは異なる速度、例えば通常より高速で受信部1より受信したトランスポートストリームのパケットに、通常再生時に使用できるタイムスタンプを付与する必要がある。 【0032】 受信部1から出力されたトランスポートストリームはトランスポートストリームパケットからなり、前述のようにその中の所定の複数のパケットにはPCRの時刻情報が記録されている。 【0033】 各々のトランスポートストリームパケットは到着時刻取得部10において、パケットが到着した時刻における第1クロック3のカウント値が取得される。 【0034】 また、そのパケットにPCRの時刻情報が含まれる場合には、PCR抽出部11で検出され、PCR時刻情報抽出部12においてPCRに記録された時刻情報、これはデータのエンコード時に基準の27MHzのクロックのカウント値として付けられているもの、を抽出する。 【0035】 ここで、第1のPCR情報を含む第1のPCRパケットと、その次に来る第2のPCR情報を含む第2のPCRパケットを受信し、速度比算出部13において、通常再生時の時刻情報であるPCR時刻情報の差分と、高速に受信した同じPCRパケットの到着時刻情報の差分を比較することで、実際の伝送速度と通常再生速度との速度比を算出する。 【0036】 トランスポートストリームの各パケットは、タイムスタンプ付与部2において、到着時刻取得部10にて取得された到着時刻を示すカウント値が、1パケット毎に変化する増加分に、速度比算出部13で直前の2つのPCRパケットから算出した速度比を掛け合わせたものを新たな増加分として、一つ前のパケットのタイムスタンプ値に加えることで、各パケットが通常再生時にあるべき時刻情報を算出することができ、これをタイムスタンプとして付与したタイムスタンプ付きトランスポートストリームとして出力して、蓄積部4に蓄積する。 【0037】 以上により通常の再生速度とは異なる速度で伝送されたトランスポートストリームに、通常再生時に使用できるタイムスタンプを付与して蓄積することができる。 【0038】 以上の経過を具体的な例で説明すると、下記の通り。 【0039】 (1)2つのPCRパケットの到着時刻を取得し、到着時刻差を算出。(例:100) (2)各PCRパケットに記録のPCR値を取得し、差を算出。(例:200) (3)PCR値差を到着時刻差で割って速度比を算出する。(例:2.0) (4)それ以降のトランスポートパケットの到着時刻の増加分を取得(例:10) (5)到着時刻増加分に速度比を掛けてタイムスタンプ値の増加分を算出(例:20) (6)前パケットのタイムスタンプ値+上記増加分でタイムスタンプ値を算出。 【0040】 (7)その値によりタイムスタンプをパケットに付与して蓄積部に蓄積する。 【0041】 図3は実施例1でのタイムスタンプの算出方法を示し、図中の斜めの線上に、トランスポートストリームパケット15が点にて示されており、その中に含まれるPCRパケット16が、PCR第1パケットからPCR第3パケットで示されている。 【0042】 横軸にはPCRパケットを含む、トランスポートストリームの各パケットの到着時刻を、図1の第1クロック3のカウント値で示し、縦軸はその各々のトランスポートストリームパケットに付与するべき、通常再生速度での時刻情報を示すタイムスタンプの値であるカウント値を示す。 【0043】 ここでPCR第1パケットとPCR第2パケットの到着時刻であるA10とA20と、PCR第1パケット、PCR第2パケットに記録されている各々の時刻情報であるTP1とTP2から、実際の伝送の速度比Mは下記の式で表される。ここではカウント値等に桁上がりが無い場合を示している。
TP2 − TP1
A20 − A10
この速度比Mを利用して、PCR第2パケットからPCR第3パケットの間のトランスポートストリームパケットの各々にタイムスタンプを付ける場合、その値は、T22の例を取ると、一つ前のパケットの値T21を利用して、 T22 = T21 + (A22 − A21)× M で表すことができ、これを利用してタイムスタンプを付けることができる。 【実施例2】 【0044】 次に、本発明の実施例2について説明する。前述のように、図3において縦軸のタイムスタンプ値は、横軸のパケット到着時刻と直前の2つのPCRから求めた速度比Mから算出するが、計算の繰り返しや伝送速度の変化、送信側や受信側で参照するクロックの偏差等により、累積誤差が発生する可能性がある。 【0045】 この場合、例えばPCR第2パケットが到着した場合に、タイムスタンプ値としてT20が計算で求められるが、このパケットの本来の再生時の時刻情報であるPCR第2パケットに記録された時刻情報のTP2と誤差が生じるおそれがあり、この場合、このT20をTP2の値に置き換えることで、誤差を補正することができる。 【0046】 図4は実施例2の動作を示すフローチャートである。トランスポートストリームが入力されると、トランスポートストリームのパケットの到着時刻情報を取得し(20)、実施例1の説明のように到着時刻情報と、その前に算出した速度比からそのパケットに付けるべきタイムスタンプの値を算出する。(21) 次に、そのパケットがPCRパケットかどうかを確認し(22)、PCRパケットで無かった場合、その値によりタイムスタンプを付与して(26)、蓄積部に蓄積を行う(27)。 【0047】 そのパケットがPCRパケットである場合は、そこに記録されたPCR時刻情報を抽出し(23)、一つ前のPCRの時刻情報とPCRパケットの到着時刻情報とから速度比を算出する(24)。 【0048】 次に、そのPCRパケットに付けるタイムスタンプの値として、(21)によるタイムスタンプ値の算出値の代わりに、(23)で取得したPCR時刻情報と置き換え(25)、それによりタイムスタンプを付与し(26)、蓄積する(27)。 【0049】 このように毎回PCRパケットが到着するたびにPCRに記録された値に補正することで、長時間にわたり、誤差の少ないタイムスタンプを付与して蓄積することができる。 【0050】 また、タイムスタンプ値の算出値とPCR時刻情報との誤差が、一定以上大きくなったときのみ置き換えることでも補正の目的は達成できる。 【実施例3】 【0051】 また、前述の実施例1では、放送波を用いて伝送されるトランスポートストリームをチューナ50等を用いて受信する場合を説明したが、これとは異なり、インターネットなどの通信回線を利用して、通常の再生速度とは異なる速度で伝送されたトランスポートストリームを受信する場合にも、同様の効果があることは明らかである。この場合、受信機は通信回線を受信するための部を設ける。 【0052】 また、図1において、蓄積部4のデータを再生時に、デコーダ8により映像や音声に変換し、出力装置9にて出力する代わりに、送出部6から通常の再生速度でコンテンツのストリームとして、外部ポート14を通して他の機器に送出する場合も同様な効果があることは明らかである。 【0053】 以上の実施例の特徴は、例えば、複数のパケットから構成されるトランスポートストリームを受信するチューナと、前記チューナにより受信された前記トランスポートストリームを復調する復調部と、前記復調部により復調されたトランスポートストリームを記録する蓄積部と、前記蓄積部への記録を制御する蓄積制御部とを備え、前記蓄積制御部は、前記パケットの通常再生速度を示す第1の伝送速度とは異なる第2の伝送速度で前記トランスポートストリームを受信した場合に、前記パケットを取得した時刻情報と、前記トランスポートストリーム内の所定のパケットに含まれる再生タイミングを示す時刻情報と、前記所定のパケットの到着時刻情報とに基づいて前記受信したトランスポートストリームを構成するパケットのそれぞれに前記第1の伝送速度で再生する場合の再生タイミングを示すタイムスタンプを付加することとも表現できる。 【産業上の利用可能性】 【0054】 本願発明は、例えば、コンテンツのストリームをその通常再生時のビットレートとは異なる伝送速度でダウンロードを行い、一旦蓄積したコンテンツのトランスポートストリームに付加したタイムスタンプにより、容易に通常の速度で再生できる受信機を提供することができ、コンテンツのダウンロードサービスの使い勝手をよくすることができる等の産業上の利用可能性がある。 【図面の簡単な説明】 【0055】 【図1】本発明のダウンロード型放送受信機の実施例1の構成を示すブロック図。 【図2】実施例1の説明に用いるトランスポートストリームの構成図。 【図3】実施例1における、トランスポートストリームパケットに付与するタイムスタンプの算出方法を示す図。 【図4】実施例2における、ダウンロード型放送受信機の動作を示すフローチャート。 【図5】実施例1の受信機の一般的な構成を示すブロック図。 【符号の説明】 【0056】 1 受信部、2 タイムスタンプ付与部、3 第1クロック、4 蓄積部、 5 タイムスタンプ抽出部、6 送出部、7 第2クロック、8 デコーダ、 9 出力部、10 到着時刻取得部、11 PCR抽出部、 12 PCR時刻情報抽出部、13 速度比算出部、14 外部ポート、 15 トランスポートストリームパケット、16 PCRパケット、 17 タイムスタンプ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成18年9月4日(2006.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100310 【弁理士】 【氏名又は名称】井上 学
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| 【公開番号】 |
特開2008−61150(P2008−61150A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238444(P2006−238444) |
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