| 【発明の名称】 |
撮像装置、ズーム情報表示方法、およびズーム情報表示プログラム |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 徹
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| 【要約】 |
【課題】デジタルズームにより劣化する画像の解像度情報を撮影時に知ることができる撮像装置、ズーム情報表示方法、およびズーム情報表示プログラムの提供
【構成】デジタルズーム処理でズーム倍率に応じて画像の切り出しと切り出した画像の拡大および補間処理が行われたときは、ズームカーソル54がデジタルズームエリア53のテレ端側に表示される。撮像素子の画素数を8M(メガバイト)、設定画素数を4M、切り出した画像63の画素数である相当画素数を2.4M、ズーム倍率を4.5とすると、相当画素数表示領域56には相当画素数「2.4M」が表示され、設定画素数表示領域57には「4M」と表示される。また、相当画素数表示領域56の上側にはズーム倍率が「X4.5−D」)と表示される。相当画素数<設定画素数から、ズーム情報表示バー51を見て記録画像にはデジタルズームによる画像解像度の劣化が生じることがわかる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置において、 デジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得手段と、 ズーム操作に応じたズーム情報を表示させるズーム情報表示制御手段と、 撮像素子の受光面の画素数と前記ズーム倍率取得手段によって取得されたズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得手段と、 を備え、 前記ズーム情報表示制御手段は、前記相当画素数取得手段により取得した相当画素数の近似値を前記ズーム情報として表示すること、 を特徴とする撮像装置。 【請求項2】 更に、記録時に出力する出力画素数を設定する出力画素数設定手段を備え、 前記ズーム情報表示制御手段は、前記出力画素数設定手段により設定された出力画素数を前記相当画素数の近似値と共に表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 【請求項3】 更に、前記ズーム情報表示制御手段は、前記ズーム倍率取得手段によって取得されたズーム倍率を表示させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 【請求項4】 更に、光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定するデジタルズーム開始位置設定手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。 【請求項5】 デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置において、 光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定するデジタルズーム開始位置設定手段と、 前記デジタルズーム開始位置設定手段によって設定されたデジタルズーム開始位置から開始されるデジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得手段と、 ズーム操作に応じたズーム情報を表示させるズーム情報表示制御手段と、 撮像素子の受光面の画素数と前記ズーム倍率取得手段によって取得されたズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得手段と、 を備え、 前記ズーム情報表示制御手段は、前記相当画素数取得手段により取得した相当画素数の近似値を前記ズーム情報として表示すること、 を特徴とする撮像装置。 【請求項6】 更に、前記デジタルズーム開始位置設定手段によるデジタルズーム開始位置設定時に、設定されるデジタルズーム開始位置に応じた撮影条件を取得する撮影条件取得手段と、 前記撮影条件取得手段によって取得された撮影条件を設定対象のデジタルズーム開始位置に関連付けて表示する撮影条件表示手段と、 を備えたことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。 【請求項7】 ズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得手段と、 ズーム状態とそのときに得られる画像の劣化状態との関係を予め記憶した記憶手段と、 ズーム操作に応じたズーム情報を表示させるズーム情報表示制御手段と、 を備え、 前記ズーム情報表示制御手段は、前記記憶手段に記憶されているズーム状態とそのときに得られる画像の劣化状態との関係をグラフィック表示するとともに、これにおける、前記ズーム倍率取得手段により取得されたズーム倍率を示す位置を識別表示すること を特徴とする撮像装置。 【請求項8】 デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置におけるズーム情報表示方法であって、 デジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得する第1のステップと、 撮像素子の受光面の画素数と前記取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する第2のステップと、 ズーム操作に応じたズーム情報を前記表示部に表示させる第3のステップと、 を備え、 前記第3のステップは、前記第2のステップで取得した相当画素数の近似値を前記ズーム情報として表示するステップを含む、 ことを特徴とするズーム情報表示方法。 【請求項9】 デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置におけるズーム情報表示方法であって、 光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定する第1のステップと、 前記設定されたデジタルズーム開始位置から開始されるデジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得する第2のステップと、 撮像素子の受光面の画素数と前記取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する第3のステップと、 ズーム操作に応じたズーム情報を表示する第4のステップと、 を備え、 前記第4のステップは前記第3のステップで取得した相当画素数の近似値を前記ズーム情報として表示するステップを含む、 ことを特徴とするズーム情報表示方法。 【請求項10】 表示部と、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置のコンピュータに、 デジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得機能と、 撮像素子の受光面の画素数と前記ズーム倍率取得機能によって取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得機能と、 ズーム操作に応じたズーム情報を前記表示部に表示させる機能であって、前記相当画素数取得機能により取得した相当画素数の近似値を前記ズーム情報として表示させる機能を含むズーム情報表示機能と、 を実現するためのズーム情報表示プログラム。 【請求項11】 表示部と、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置のコンピュータに、 光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定する開始位置設定機能と、 前記開始位置設定機能により設定されたデジタルズーム開始位置から開始されるデジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得機能と、 撮像素子の受光面の画素数と前記取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得機能と、 ズーム操作に応じたズーム情報を前記表示部に表示させる機能であって、前記相当画素数取得機能により取得した相当画素数の近似値を前記ズーム情報として表示させるズーム情報表示機能と、 を実現するためのズーム情報表示プログラム。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ズーム操作時に表示可能なズーム情報表示技術に関する。 【背景技術】 【0002】 デジタルカメラ等の撮像装置では、レンズを構成している一部のレンズの位置を変えることによって撮影のための焦点距離や画角を変える光学ズーム機能と、撮像素子の画素エリアの一部を切り出し電子的に拡大してズーム効果を持たせるデジタルズーム機能を備えたものがある。 【0003】 光学ズーム機能は、所定のレンズの位置を制御することで変化するその焦点距離によりズーム倍率を制御している。また、デジタルズーム機能は、取得した画像データを所定のサイズに切り取ることで画角を調整し、例えば、取得時の画像データの画素数と同等になるように、不足した画素を隣接画素の輝度データ等に基づいて画素補間を行うことによりズーム倍率を制御している。 【0004】 このような撮像装置では、従来、数値によるズーム倍率表示で現在のズーム倍率を示したり、図15(a)、図15(b)に示すように、光学式ズームエリア171とデジタル式ズーム(電子ズーム)エリア173からなる棒グラフ170内の移動ブロック172の位置で倍率表示を視覚的にわかり易く表示していた。 【0005】 また、光学式ズーム(以下、光学ズーム)とデジタル式ズーム(以下、デジタルズーム)を切替える際に、例えば特許文献1に記載の電子撮像装置では、共通のズーム操作部材により光学ズームとデジタルズームを切替える技術が記載されている。 【特許文献1】特開平2002−51253号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 従来のズーム情報の表示制御ではズーム倍率を上述したように数値やバーで表示している。しかし、主にモバイル用途として普及している一般的な撮像装置では、被写体像を光電変換してそれを画像データとして取得するCCD等の撮像素子の画像データ取得解像度(画素数)よりも、取得された画像データをイメージ画像として表示するディスプレイ等の表示手段における表示解像度(画素数)の方が低いため、撮影状態を前記ディスプレイの表示状態に頼った撮影を行う際には、デジタルズームによって所定の画像エリアが切り取られることで画像データの情報量(画素数)としての相当画素数が減少して、画像の解像度が劣化していることに気がつかないことがある。このようなときには、撮影した画像データを他の高解像度(画素数)のディスプレイを用いてイメージ画像として再生したときに、意図した通りの画像が撮影できていないことに初めて気がつくという不都合を生じていた。つまり、ユーザは、デジタルズームにより劣化する画像の解像度情報等を撮影時に知ることができないといった問題点があった。 【0007】 また、特許文献1の段落0081に記載されているように、光学ズームと電子ズームを併用してズーム動作を行なう場合で、光学ズームのテレ端位置からデジタルズームが開始される際、従来技術では、例えば、図15(a)、図15(b)に示したデジタルズームの開始端(光学ズームエリアのテレ端174=デジタルズームエリアのワイド端174)が固定されているので、デジタルズームの開始位置が制限されてしまい必要な画角を得る際の選択肢が狭いといった問題点があった。 【0008】 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、光学ズーム機能とデジタルズーム機能を併せ持つ撮像装置において、デジタルズームにより劣化する画像の解像度情報を撮影時に知ることができる撮像装置、ズーム情報表示方法、およびズーム情報表示プログラムの提供を目的とする。また、本発明は、デジタルズームの開始位置を光学ズーム(ズームレンズ)の可動範囲内で可変とする撮像装置、ズーム情報表示方法、およびズーム情報表示プログラムの提供を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の撮像装置は、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置において、デジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得手段と、ズーム操作に応じたズーム情報を表示させるズーム情報表示制御手段と、撮像素子の受光面の画素数とズーム倍率取得手段によって取得されたズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得手段と、を備え、ズーム情報表示制御手段は、相当画素数取得手段により取得した相当画素数の近似値をズーム情報として表示すること、を特徴とする。 【0010】 また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、更に、記録時に出力する出力画素数を設定する出力画素数設定手段を備え、ズーム情報表示制御手段は、出力画素数設定手段により設定された出力画素数を相当画素数の近似値と共に表示させることを特徴とする。 【0011】 また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、更に、ズーム情報表示制御手段は、ズーム倍率取得手段によって取得されたズーム倍率を表示させることを特徴とする。 【0012】 また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置において、更に、光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定するデジタルズーム開始位置設定手段を備えたことを特徴とする。 【0013】 また、請求項5に記載の発明の撮像装置は、表示部と、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置において、光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定するデジタルズーム開始位置設定手段と、デジタルズーム開始位置設定手段によって設定されたデジタルズーム開始位置から開始されるデジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得手段と、ズーム操作に応じたズーム情報を表示させるズーム情報表示制御手段と、撮像素子の受光面の画素数とズーム倍率取得手段によって取得されたズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得手段と、を備え、ズーム情報表示制御手段は、相当画素数取得手段により取得した相当画素数の近似値をズーム情報として表示すること、を特徴とする。 【0014】 また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の撮像装置において、更に、デジタルズーム開始位置設定手段によるデジタルズーム開始位置設定時に、設定されるデジタルズーム開始位置に応じた撮影条件を取得する撮影条件取得手段と、撮影条件取得手段によって取得された撮影条件を設定対象のデジタルズーム開始位置に関連付けて表示する撮影条件表示手段と、を備えたことを特徴とする。 【0015】 また、請求項7に記載の発明の撮像装置は、ズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得手段と、ズーム状態とそのときに得られる画像の劣化状態との関係を予め記憶した記憶手段と、ズーム操作に応じたズーム情報を表示させるズーム情報表示制御手段と、を備え、前記ズーム情報表示制御手段は、前記記憶手段に記憶されているズーム状態とそのときに得られる画像の劣化状態との関係をグラフィック表示するとともに、これにおける、前記ズーム倍率取得手段により取得されたズーム倍率を示す位置を識別表示することを特徴とする。 【0016】 また、請求項8に記載の発明のズーム情報表示方法は、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置におけるズーム情報表示方法であって、デジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得する第1のステップと、ズーム操作に応じたズーム情報を表示部に表示させる第2のステップと、撮像素子の受光面の画素数と取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する第3のステップと、を備え、第3のステップは第2のステップで取得した相当画素数の近似値をズーム情報として表示するステップを含む、ことを特徴とする。 【0017】 また、請求項9に記載の発明のズーム情報表示方法は、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置におけるズーム情報表示方法であって、光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定する第1のステップと、設定されたデジタルズーム開始位置から開始されるデジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得する第2のステップと、ズーム操作に応じたズーム情報を表示部に表示させる第3のステップと、撮像素子の受光面の画素数と取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する第4のステップと、を備え、第4のステップは第3のステップで取得した相当画素数の近似値をズーム情報として表示するステップを含む、ことを特徴とする。 【0018】 また、請求項10に記載の発明のズーム情報表示プログラムは、表示部と、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置のコンピュータに、デジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得機能と、撮像素子の受光面の画素数とズーム倍率取得機能によって取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得機能と、ズーム操作に応じたズーム情報を前記表示部に表示させる機能であって、相当画素数取得機能により取得した相当画素数の近似値をズーム情報として表示させる機能を含むズーム情報表示機能と、を実現する。 【0019】 また、請求項11に記載の発明のズーム情報表示方法は、表示部と、デジタルズーム機能と光学式ズーム機能とを備えた撮像装置のコンピュータに、光学ズームのテレ端とワイド端の間にデジタルズーム開始位置を設定する開始位置設定機能と、開始位置設定機能により設定されたデジタルズーム開始位置から開始されるデジタルズーム操作に基づくズーム倍率を取得するズーム倍率取得機能と、撮像素子の受光面の画素数と取得したズーム倍率からデジタルズーム時に切り出した画素数を相当画素数として取得する相当画素数取得機能と、ズーム操作に応じたズーム情報を表示部に表示させる機能であって相当画素数取得機能により取得した相当画素数の近似値をズーム情報として表示部に表示させる機能を含むズーム情報表示機能と、を実現する。 【発明の効果】 【0020】 本発明によれば、ズーム情報表示に対応付けて相当画素数が表示されるので、ユーザはデジタルズームにより劣化する画像の解像度情報を撮影時に知ることができる。また、請求項4〜請求項6に記載の撮像装置、請求項9に記載のズーム情報表示方法、および請求項11に記載のズーム情報表示プログラムによれば、デジタルズームの開始位置を光学ズームのテレ端〜ワイド端の間で自由に設定できるので、必要な画角を得る撮影条件の選択肢が拡がる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 図1は、本発明の各実施形態に共通する撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの外観を示す図であり、ここでは主として正面(図1(a))及び背面(図1(b))の外観を示す。デジタルカメラ100は、図1(a)に示すように正面側に光学ズームの際、撮像レンズ(レンズ群)をズーム倍率に応じて前後させる鏡筒2を有している。また、デジタルカメラ100の背面には図1(b)に示すように、モードダイアル3、表示手段としてのLCD(液晶画面)22、カーソルキー5、SETキー6、ズームボタン7(Wボタン7−1、Tボタン7−2)、およびメニューキー10等のキーが設けられている。また、上面にはシャッターキー8、電源ボタン9が設けられている。なお、側部には図示されていないが、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)やモデム等の外部装置とUSBケーブルに接続する場合に用いるUSB端子接続部が設けられている。 【0022】 また、デジタルカメラ100は、静止画通常撮影モード、マクロ撮影モード、連写モード、速写モード、・・、動画撮影モード、高速連写モード、・・・等の撮影モードや、静止画再生モード、動画再生モード等の再生モード、連写画像再生モード等を有している。 【0023】 図2は、本発明の各実施形態に共通する撮像装置に一実施例としてのデジタルカメラの電気的構成例を示すブロック図であり、デジタルカメラ100は、撮像部31、画像データ処理部32、光学ズーム処理部33、デジタルズーム処理部34、システム制御部35、一時記憶メモリ36、画像表示部37、記録部38、外部入出力部40、および操作部41を備えている。 【0024】 また、デジタルカメラ100は、オートフォーカス機能、および静止画撮影モードや動画撮影モード等の撮影機能と、ズーム倍率により所定のレンズの位置を制御する光学ズーム機能や、取得した画像データを所定のサイズに切り取ることで画角を調整し、ズーム倍率により所定の不足した画素を隣接画素の輝度データ等に基づいて画素補間を行うデジタルズーム機能などのズーム機能を備えている。 【0025】 撮像部31は、撮影レンズ群1のほか、図3に示すように、基本モードである撮像モードにおいてズームレンズ1−1を移動させて光学ズーム動作を行わせるズームレンズ駆動制御部31−1やフォーカスレンズ1−2を移動させて合焦動作を行わせる合焦制御手段としてのAF駆動制御部31−2等を含むレンズ駆動系31−3と、撮像素子31−5、信号変換部31−6、撮像タイミング制御部31−7、撮像素子駆動制御部31−8等を含む撮像系31−9を有しており、撮像レンズ群1を経由し、撮像レンズ群1の撮像光軸後方に配置された撮像素子31−5に入射した被写体光像は撮像素子31−5によって光電変換され撮像信号(アナログ)として出力される。撮像素子31−5の出力信号は信号変換部31−6で相関二重サンプリングおよびゲイン調整され、A/D変換によりデジタル信号に変換される。A/D変換された撮像信号は所定の周期で画像データ処理部32に送られる。撮像素子31−5は、被写体の二次元画像を撮像するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像デバイスであり、典型的には毎秒数十フレームの画像を撮像する。なお、撮像素子はCMOSに限定されない。 【0026】 画像データ処理部32は、信号変換部から出力されたデジタル信号(画像データ)に対して画像補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行ってデジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを生成し、例えばDRAMからなる一時記憶メモリ36にバス30を介してDMA転送する。出力される画素数は撮像素子31−5の規格によって異なるが一般に記録画素数より多い。 【0027】 光学ズーム処理部33は、ズームボタン7の操作によって指定されるズーム倍率に応じてズームレンズ(可変焦点距離レンズ)1−1をワイド(W)側又はテレ(T)側に移動させるための制御信号をズームレンズ駆動制御部31−1に送出し、ズームレンズ1−1の位置情報を取得してシステム制御部35に送出する。光学ズームではそのとき指定されたズーム倍率に基づいて撮像素子31−5の受光面とレンズとの距離を変化させることによって画角が実際に変化する。従って、切り出した画像を拡大補間して表示するデジタルズームと異なり画像解像度の劣化は生じない。 【0028】 デジタルズーム処理部34は、ズームボタン7の操作に応じて、画像データ処理部32から出力され一次記憶メモリ36に記憶されている1フレーム分の画像からズームボタン7の操作に対応した画像領域を切り出すことでその画角(ズーム倍率)を調整する。そして、予め設定されている出力画素数(以下、「設定画素数」と記す)になるように、その画素数を調整することで所定の画像領域が拡大された拡大画像を生成する。 ここで、設定画素数とは、例えば、撮影された画像を最終的に記録するときの画像データサイズであり、ユーザは、このサイズの画像データを得ることとなる。 また、画像を切り出すことにより行われる画角の調整は、例えば、撮像素子31−5の受光面の中心位置に対応する画素位置を原点としたズーム操作に対応する矩形の画像領域を一次記憶メモリ36に記憶されている1フレーム分の画像から切り出すことによって行われる。そして、デジタルズーム倍率がより大きくなるようにズーム操作されると、その切り出される画像領域は小さくなり、デジタルズーム倍率がより小さくなるようにズーム操作されると、その切り出される画像領域は大きくなる。 【0029】 次に、切り出された画像における画素数の設定画素数への調整は、切り出された画像の画素数と設定画素数との関係により異なる。例えば、切り出された画像の画素数が当該切り出されることで、設定画素数よりも少なくなるようなときには、この少なくなっている画素数を相当画素数として定義し、不足している画素を隣接画素データ等に基づいて生成することで画素補間を実施する。そして、このようなときには、切り出される画像領域が小さくなるほど、それに合わせて補間される画素数も増加する。このため、このときの画像はデジタルズームによって拡大されればされるほど、ユーザが得る画像は、当初の予定よりも画像の品質が大きく劣化していくこととなる。即ち、出力される画像の画素数は十分確保されるものの、各画素データの値が劣化することで、画像の解像度が低下することとなる。 一方、例えば、もともとの設定画素数が小さな値に設定されていることで、切り出された画像の画素数が当該切り出されることによっても、なおも設定画素数よりも多くなるようなときには、設定画素数を相当画素数として定義し、切り出された画像の画素数が設定画素数と等しくなるように余計な画素の間引き処理が実行される。そして、このようなときには、切り出される画像領域が小さくなっても、その画素数が設定画素数と同等になるまでは、ユーザが得る画像は、大凡、当初の予定通りの品質の画像となる。つまり、デジタルズームの有無にかかわらず、各画素データの値は劣化しない。なお、ここでの間引き処理は、単に間引き処理のみを行うもの他、間引き処理により所定の画素数となるように予め画素補間処理を実行するものも含まれる。 つまり、相当画素数の値によって、ユーザが得る画像の品質を評価することができる。 【0030】 システム制御部35は、デジタルカメラ100全体の制御動作を司るものであり、CPU若しくはMPU(以下、CPU)と、該CPUで実行される動作プログラム等を記憶したフラッシュメモリ等のプログラム格納メモリ、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成されている。また、システム制御部35は画像データ処理部32からの画像データ(輝度及び色差信号)のDRAM等の一時記憶メモリ36へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号を一時記憶メモリ36から読出し、画像表示部39の表示用バッファメモリに書き込むよう制御する。 【0031】 システム制御部35は、また、操作部41からの状態信号に対応してフラッシュメモリ等のプログラム格納用メモリに格納されている各モードに対応の処理プログラムやメニューデータを取り出して、デジタルカメラ100の他の各機能の実行制御、例えば、スルー表示や、光学ズーム操作やデジタルズーム操作による設定された撮影モードに対応するズーム処理の際の本発明に基づくズーム情報の表示制御、自動合焦、撮影、記録、及び記録した画像の再生・表示等の実行制御や機能選択時の機能選択メニューの表示制御、設定画面の表示制御等を行う。 【0032】 一時記憶メモリ36はDRAM等で構成され、ズーム操作の際にその一部の領域に、例えばバー状のグラフを表示するためのバッファメモリとして、グラフデータ領域が確保される。グラフデータ領域には本発明に基づくズーム情報の表示制御用のデータを一時的に記憶することができる。 【0033】 画像表示部37はVRAM等の表示用バッファメモリ、表示制御部、及びLCD4を有し、システム制御部35の制御下で表示用バッファメモリに書き込まれた上記輝度及び色差信号を表示制御部を介して定期的に読み出し、これらのデータを基にビデオ信号を生成して上記LCD4に出力する。また、ズーム操作の際には、その一部の領域に例えばバー状のグラフを表示するためのグラフ表示領域が確保され、一時記憶メモリ36から転送されたズーム情報の表示用データがドットイメージで展開され、LCD4上に例えばバー状のグラフによってズーム情報が表示される。 【0034】 記録部38は、画像データの圧縮または伸張を行うデータ圧縮伸張部と、DRAM等のバッファメモリから転送されるデータの記録媒体39への書き込みや記録媒体39からの読み出しを行うコントローラ等から構成されている。記録媒体39は、FDD、光ディスク、あるいは着脱可能なメモリーカード等の書き換え可能な記録媒体からなり記録部38によって書き込まれた画像データや撮像情報等を保存記録する。 【0035】 外部入出力部40は、デジタルカメラ100とUSBケーブル等の接続手段やインターネット等の通信ネットワークによりデジタルカメラ100に接続する外部装置との間で画像データやプログラム等を入出力する際の入出力インターフェィス等からなる。 【0036】 操作部41は、図1に示したモードダイアル3、カーソルキー5、SETキー6、ズームボタン7、シャッターキー8、電源ボタン9、およびメニューキー10等のキーと、それらのキーが操作されると操作されたキーの操作信号を生成してシステム制御部35に送出するキー処理部等から構成されている。 【0037】 モードダイアル3は撮像モードや再生モードの選択を行うものである。ユーザはモードダイアル3を操作して、静止画撮像モード、マクロ撮像モード、連写モード、速写モード、・・、動画撮像モード等の撮像モードや再生モードを選択することができる。 【0038】 カーソルキー5はモード設定やメニュー選択等に際してLCD4に表示されるメニューやアイコン等をカーソルでポイント(指定)する際に操作するキーであり、カーソルキー5の操作によりカーソルを上下又は左右に移動させることができる。また、SETキー6はカーソルキー5によってカーソル表示されている項目を選択設定する際に押されるキーである。またSETキー6を確認キーとして用いることもできる。 【0039】 ズームボタン7は、ズーム操作に用いられる。そして、光学ズームの場合はズームボタン7の操作に対応してズームレンズ(可変焦点距離レンズ)1−1がワイド側又はテレ側に移動されることで、ズーム倍率が変化する(画角が変化する)。また、デジタルズームの場合はズームボタン7の操作に対応した画像領域を切り出し、その画角を調整する。そして、予め設定されている設定画素数になるように、その画素数を調整する。 【0040】 シャッターキー8は、撮像時にレリーズ操作を行うもので、2段階のストロークを有しており、システム制御部35はシャッターキー8の1段目の操作(半押し状態)でオートフォーカス(AF)と自動露出(AE)を行わせるための合焦指示信号を発生し、2段目の操作(全押し状態)で撮像処理を行うための撮像指示信号を発生する。 【0041】 図4は、システム制御部35による撮影時の制御動作例を示すフローチャートである。以下に示す処理は基本的にシステム制御部35のCPUが予めプログラムメモリに記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部を、例えば、ネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1〜図4に基いて説明する。 【0042】 デジタルカメラ100の電源キー9がオンされると種々の初期化が行われる。そして、このとき、光学ズームにおける倍率(ズームレンズの位置)や、デジタルズームのズーム倍率(切り出される画像領域の大きさ)も初期化される。また、ユーザがモードダイアル3を操作して撮影モードを選択すると、システム制御部35は画像表示部37を制御して併用ズーム設定の可否選択メニューや出力画素数(設定画素数)設定処理を含む選択メニューを表示する。そして、ユーザが所定のメニューを選択し、種々の入力が行われると、これに基づく設定が行われる。また、ユーザによって指定されなかったものについては、システム制御部35は、対応項目に、例えば、自動的に所定の初期値を設定する(ステップS1)。 なお、この初期設定で、ユーザは、デジタルズーム開始点設定機能を選択することができる。このデジタルズーム開始点設定機能を選択しない場合は、光学ズーム倍率が光学ズームの所定の最大ズーム倍率になるまでは優先的に光学ズームが実行され、光学ズーム倍率が光学ズームの所定の最大ズーム倍率となったときにはじめてデジタルズームが開始されるといった通常ズーム機能が設定される。この場合、ズーム倍率は光学ズームの最大ズーム倍率×デジタルズーム倍率となる。例えば光学ズームの最大ズーム倍率=3、デジタルズーム倍率=2とすると、ズーム倍率=3×2=6倍となる。 また、詳細は後述するが、この初期設定でデジタルズーム開始点設定機能が選択された場合は、光学ズーム倍率が設定された最大ズーム倍率になるまでは優先的に光学ズームが実行され、光学ズーム倍率が設定されたズーム倍率となったときに、光学ズームによる更なるズーム倍率UPが可能であったとしても、そこから先はデジタルズームによるズーム倍率UPが優先されるといった可変デジタルズーム機能が設定される。 また、出力画素数設定処理メニューを選択すると、例えば、記録媒体39へ記録する画像データの画像サイズ(出力画素数)を設定することができる。また、出力画素数設定処理メニューを選択しない場合には、例えば、撮像素子31−5の受光面に形成されている画素数と等しい数が出力画素数として自動設定される。ここで、出力画素数設定処理メニューにより設定可能な出力画素数(設定画素数)は、撮像素子31−5の受光面に形成されている画素数よりも少ない画素数であり、これが設定されたときには、撮像素子31−5から出力される画像データは、所定のタイミングで、設定された出力画素数となるように間引き処理が行われる。 【0043】 次に、システム制御部35は、撮像部31および画像データ処理部32を制御してその時点のズーム倍率に対応した焦点距離でAE処理を実行させ、撮影レンズ1を介して取り込んだ被写体光像から画像データを順次得ると共に自動ホワイトバランス(AWB)処理により光源の色に対応したホワイトバランスになるように調整を施した上で、所定の周期で1フレーム分の画像データを得て一時記憶メモリ36にDMA転送し、一時記憶メモリ36に取り込んだ画像データから画素数を間引いたビデオスルー画像データで順次画像記憶部37の表示用バッファを書き換えてLCD4にスルー画像を更新表示していくスルー画像表示を開始する(ステップS2)。スルー画像が表示されている間、ユーザは随時ズームボタン7を用いてズーム操作を行なうことができる。 【0044】 システム制御部35は操作部41からの信号を調べ、ズームボタン7が操作された場合はステップS4に進み、ズームボタン7が操作されない場合はステップS6に進む(ステップS3)。 【0045】 ステップS3でズームボタン7が操作されると、システム制御部35は、所定の位置からのズームボタン7の操作回数またはその時間に応じて順次ズーム倍率を算出し、取得する(ステップS4)。ズーム倍率の算出、取得方法は公知の方法を適宜用いることができる。 【0046】 次に、システム制御部35は、例えば図6のフローチャートに示すように、ステップS1で設定されたズーム方法(機能)に基づいて取得されたズーム倍率に応じたズーム処理(つまり、ズーム操作によって指定されたズーム倍率が光学ズームの最大ズーム倍率未満の場合は光学ズーム処理、ズーム倍率が光学ズームの最大ズーム倍率以上の場合はデジタルズーム処理)およびズーム情報表示処理を行う(ステップS5)。 【0047】 ステップS3でズームボタン7が操作されないとき、または図6のステップS5−11または図11のステップT13からの遷移があったときは、システム制御部35は操作部41からの信号を調べ、シャッターキー8の一段目の操作(半押し状態)がなされた場合はステップS7に進み、シャッターキー8の操作がない場合はステップS3に戻る(ステップS6)。 【0048】 シャッターキー8の一段目の操作(半押し状態)がなされると、システム制御部35は、自動合焦処理(オートフォーカス処理)を行う。即ち、撮像部31を制御して被写体画像エリアのうち、このときに表示されているAF枠によって区画された範囲としてのフォーカスエリアに対して合焦するようにフォーカスレンズを移動させると共に絞り制御を行う。具体的には、フォーカスレンズを所定の移動範囲内で、所定間隔毎に順次移動させる。そして、フォーカスレンズの各移動位置での被写体画像におけるフォーカスエリア内画像に基づいて合焦評価値を算出し、得られた各合焦評価値からフォーカスエリア内の被写体像が合焦しているフォーカスレンズ位置を合焦位置として導出し、この導出された合焦位置にフォーカスレンズを移動させる。そして、自動合焦処理が終わると、フォーカスレンズを合焦位置にロックしてステップS8に進む(ステップS7)。なお、図示していないが合焦動作中もスルー画像は表示される。 【0049】 システム制御部35は操作部41からの信号を調べてシャッターキー8の2段目の操作(全押し状態)がなされたか否かを判定し、シャッターキー8が全押しされた場合はステップS8に進む(ステップS8)。 【0050】 シャッターキー8が全押しされた場合は、その時点で直ちに撮像部31および画像データ処理部32からなる撮像系を制御して撮像を実行する。つまり、その時点で直ちに画像データ処理部32から一時記憶メモリ36への経路を停止してスルー画像取得時とは異なる本撮影時の撮像素子駆動方式への切り替えを実行し、記録部38を制御して画像データを取り込んで画像圧縮処理を施させ、この圧縮データからなる画像ファイルを記録媒体39に記録させる(ステップS9)。 【0051】 (実施形態1) 図5は、本発明のズーム情報表示方法によるズーム情報表示の一実施例を示す図であり、図4は通常ズーム機能設定時(図4ステップS1参照)の光学ズームおよびデジタルズーム時のズーム情報表示例である。なお、図5の、符号51〜57は、図5および後述するズーム情報表示バーの各実施例に共通するものであり、符号51はズーム情報表示バー、符号52は光学ズームエリア、符号53はデジタルズームエリア、符号54はカーソル(ズームカーソル)、符号55は光学ズーム最大倍率設定点(=光学ズームのテレ端)、符号56は相当画素数表示領域、符号57は出力画素数表示領域を示す。ズーム情報表示バー51の左端側の記号「W」はズームエリア全体のワイド端を、右端側の記号「T」はズームエリア全体のテレ端を示し、相当画素数表示領域56の上側に表示されている数値はズーム倍率を示す。ズーム倍率がデジタルズーム倍率を含む場合は、例えば、図8のようにズーム倍率の右側に記号「D」が表示される。また、ズームカーソル54はズームバー51内の所定の位置(例えば、光学ズーム最大倍率設定点55上に表示され、ユーザによるズームボタン7の操作(Wボタン7−1またはTボタン7−2の操作)により、W側またはT側に所定距離だけ移動、表示される。 【0052】 例えば、設定画素数(設定された出力画素数)を8M、通常ズーム機能時の光学ズーム最大倍率=3とすると、カーソルキー5の操作によって設定されるズーム倍率が3未満(例えば、1.8)の場合は、図5(a)に示すようにズームカーソル54が光学ズームエリア52内に表示され相当画素数表示領域56の上側にズーム倍率が「X1.8」と表示される。また、ズーム倍率が3の場合は、図5(b)に示すようにズームカーソル54が光学ズーム最大倍率設定点55上に表示され、ズーム倍率が「X3.0」と表示される。また、ズーム倍率が3を越える場合は、図5(c)〜(e)に示すようにユーザの操作に応じてズームカーソル54がデジタルズームエリア内に表示され、ズーム倍率=Xα−Dが表示される(デジタルズーム倍率=1.5、光学ズーム倍率=3とした図7(c)の例では、ズーム倍率=1.5×3=4.5であるからズーム倍率が「X4.5−D」と表示される)。 光学ズーム時には撮像素子31−5の受光面とレンズとの距離が変化し画角が実際に変化する。従って、切り出しは行われないので、切取った画像を拡大、補間して表示するデジタルズームと異なり画像解像度の劣化は生じない。そこで相当画素数表示領域56に表示する相当画素数は図5(a)、図5(b)に示すように出力画素数表示領域57に表示された設定画素数(この例では8M)と同じ画素数(8M)となる。 これに対し、図6で詳述するように、デジタルズームの場合はデジタルズーム倍率の大きさの程度や、撮像素子31−5の画素数に対する設定画素数の大きさの程度により切り出しが行われる場合があるので、相当画素数表示領域56に表示される画素数は図5(c)〜(e)に示すように異なる。 【0053】 図6は、システム制御部3のズーム処理およびズーム情報表示制御動作例を示すフローチャートであり、デジタルカメラ100に本発明のズーム処理およびズーム情報表示機能を実現させるためのズーム情報表示プログラムを説明するためのものであり、図4に示したフローチャートのステップS5でズーム処理が行われた際のズーム処理およびズーム情報表示を行うための制御動作を示す。 以下に示す処理は基本的にシステム制御部35のCPUが予めプログラムメモリに記憶されたプログラムに従って実行する例で説明するが、図6に示したフローチャートの場合と同様、全ての機能をプログラムメモリに格納する必要はなく、必要に応じて、その一部若しくは全部を、例えば、ネットワークを介して受信して実現するようにしてもよい。以下、図1〜図6に基いて説明する。 【0054】 図4のステップS4からの遷移があると、システム制御部35は、図4のステップS1の初期設定でデジタルズーム開始点設定機能が設定されていたか否かを調べ、デジタルズーム開始点設定機能が設定されていない場合、つまり、通常ズーム機能が設定されていた場合はステップS5−2に進む。また、デジタルズーム開始点設定機能が設定されていた場合は、詳細は実施形態2の説明で述べるが、例えば、図11に示すような可変デジタルズーム時の処理に移行する(ステップS5−1)。 【0055】 通常ズーム機能では、システム制御部35はLCD4の所定領域に、例えば、図5に示したようなズーム情報表示バー51のフォーマットを表示すると共にズームカーソル54を図4のステップS4で取得したズーム倍率に対応する位置に表示するといったズーム情報の表示制御を開始する。また、このとき図4のステップS1の初期設定で設定された出力画素数(設定画素数)を、例えば、ズーム情報表示バー51のテレ端側近くの設定画素数表示領域57に表示させる(ステップS5−2)。 尚、このときのズームカーソル54の表示位置は、上述の初期化された光学ズームによるズーム倍率及びデジタルズームによるズーム倍率に対応する位置に表示される。 【0056】 次に、システム制御部35は、図4のステップS4または後述のステップS5−12で取得したズーム倍率を基に実行すべきズーム処理を判定し、実行すべきズーム処理が光学ズームの場合はステップS5−4に進み、デジタルズームの場合はステップS5−6に進む。つまり、図4のステップS3のズーム操作に応じて算出されたズーム倍率が光学ズームの最大ズーム倍率以下(既定値(例えば、‘3’))の場合はステップS5−4に進み、光学ズームの最大ズーム倍率を超える場合はステップS5−6に進む(ステップS5−3)。 【0057】 ズーム倍率が光学ズームの最大ズーム倍率以下のときは、システム制御部35はデジタルズーム処理部34に図4のステップS4またはステップS5−12で取得したズーム倍率を送出し、光学ズーム処理部33受け取ったズーム倍率に応じてズームレンズ(可変焦点距離レンズ)1−1をワイド(W)側又はテレ(T)側に移動させるための制御信号をズームレンズ駆動制御部31−1に送出し、ズームレンズ(可変焦点距離レンズ)1−1をズーム倍率に対応した位置に移動させる(ステップS5−4)。 【0058】 そして、システム制御部35は、図4のステップS4または後述のステップS5−12で取得したズーム倍率に相当する数値および設定画素数を画像表示部37に送って、例えば図5(a)に示すようなズーム情報表示バー51の相当画素数表示領域56の近傍にズーム倍率を表示させると共に設定画素数を出力画素数表示領域57に表示させる。また、光学ズームのみの場合は画角調整のための画像の切り出しを行わないので、このときの画素数は、通常においては設定画素数を下回ることがないため、設定画素数を相当画素数とし、この相当画素数を相当画素数表示領域56に表示させ、ステップS5−11に進む(ステップS5−5)。 【0059】 ズーム倍率が光学ズームの最大ズーム倍率を超える場合は、システム制御部35はデジタルズーム処理部34に図4のステップS4または後述のステップS5−12で取得したズーム倍率を送出し、デジタルズーム処理部34は受け取ったズーム倍率からデジタルズーム倍率(=ズーム倍率/最大光学ズーム最大倍率)を算出し、算出したデジタルズーム倍率に応じて、画像データ処理部32から出力され一次記憶メモリ36に記憶されている1フレーム分の画像からデジタルズーム倍率に応じた画像領域を切り出し、予め設定されている出力画素数(=設定画素数)になるように、その画素数を調整(間引き若しくは補間)して所定の画像領域が拡大された拡大画像を生成する(ステップS5−6)。 【0060】 システム制御部35はデジタルズーム処理部34から1フレーム分の画像からデジタルズーム倍率に応じて切り出した画像領域の画素数の近似値(つまり、切り出し画素数)を取得し(ステップS5−7)、この取得した切り出し画素数と設定画素数を比較し、切り出し画素数が設定画素数より大きい場合は、設定画素数を相当画素数として、ステップS5−9に進み、切り出し画素数が設定画素数未満の場合は、切り出し画素数を相当画素数として、ステップS5−10に進む(ステップS5−8)。 【0061】 切り出し画素数が設定画素数より大きい場合は、デジタルズーム処理部34は切り出した画像の画素数が設定画素数に略等しくなるまで、当該切り出した画像領域から画素を間引くので、システム制御部は、図4のステップS4または後述のステップS5−12等で取得したズーム倍率、相当画素数、および設定画素数を画像表示部37に送って、例えば図5(c)に示すようにズーム情報表示バー51の相当画素数表示領域56の近傍にズーム倍率を表示させると共に、相当画素数としての設定画素数を相当画素数表示領域56に、また、設定画素数を出力画素数表示領域57に表示させ、ステップS5−11に進む(ステップS5−9)。図5(c)の例では、図7に示すように切り出した画像領域の画素数が設定画素数より多いので、切り出した画像領域の画素数が設定画素数と等しくなるまで、当該切り出した画像領域から画素が間引かれる。また、デジタルズームを行いながらも、相当画素数と設定画素数とは等しくなるため、相当画素数表示領域56と出力画素数表示領域57には等しい値が表示されることとなる。つまり、この表示によって各画素データの劣化は生じていないことを示す。 【0062】 切り出し画素数が設定画素数未満の場合は、デジタルズーム処理部34は切り出した画像の画素数が設定画素数に略等しくなるように画素を補間して画像を拡大するので、システム制御部は、図4のステップS4または後述のステップS5−12等で取得したズーム倍率、相当画素数、および設定画素数を画像表示部37に送って、例えば、図5(d)や図5(e)の例に示すようにズーム情報表示バー51の相当画素数表示領域56の近傍にズーム倍率を表示させると共に、ステップS5−7で取得した切り出し画素数としての相当画素数を相当画素数表示領域56に、また、設定画素数を出力画素数表示領域57に表示させ、ステップS5−11に進む(ステップS5−10)。図5(d)の例では、図8に示すように切り出した画像領域の画素数が設定画素数(<撮像素子31−5の受光面の画素数)より少なく、図5(e)の例では、同様に切り出した画像領域の画素数が設定画素数(=撮像素子31−5の受光面の画素数)より少ないので、切り出した画像領域の画素数が設定画素数と等しくなるまで画素数が補間される。そして、相当画素数表示領域56に表示される値は、出力画素数表示領域57に表示されるは値よりも小さい値が表示されることとなる。つまり、この表示によって各画素データの劣化が生じていることを示す。 【0063】 次に、システム制御部35は図4のステップS4でズームボタン7の操作が解除されてから所定時間経過したか否かを調べ、所定時間経過した場合はズーム操作が終わったものとして図4のステップS6に移行し、そうでない場合はステップS5−12に進む(ステップS5−11)。なお、所定のキー(例えば、SETボタン6)が操作された場合にズーム操作が終了したものと判定するように構成してもよい。 【0064】 ズーム操作が終わっていない場合は、システム制御部35は、ズームボタン7の操作回数またはその時間に応じてズーム倍率を算出してからステップS5−3に戻る(ステップS5−12)。 【0065】 上記図6のフローチャートに示した動作により、ズーム情報表示に対応付けて相当画素数が表示されるので、ユーザはデジタルズームにより劣化する画像の解像度情報を撮影時に知ることができる。つまり、ズーム状態がズーム情報表示バー51のズームカーソル54の位置で示され、ズーム倍率(=ズーム値)、設定出力画素数、相当画素数がズーム情報表示バー51の近傍に表示されるので、ユーザはズームカーソル54の位置により光学ズーム若しくはデジタルズームが行われていることを把握できるとともに、おおよそのズーム倍率を視覚的に把握することができる。また、表示されるズーム倍率から正しいズーム倍率を把握できる。更に、ズームカーソル54の位置、つまり、ズーム倍率の違いにより設定画素表示領域57に表示される画素数と相当画素数表示領域56に近似表示される画素数が異なる場合(相当画素数<設定画素数)や等しい場合があることが視覚的に分かり、特に、デジタルズームの場合に、ズーム倍率の違いにより画像解像度の劣化が生じる場合と生じない場合があることを認識できるとともに、その程度も認識することができる。 【0066】 図7は切り出した画像領域から画素を間引く場合の例の説明図であり、撮像素子31−5の画素数を8M、設定画素数を4Mとし、ズーム倍率から算出される切り出し画像領域の画素数(切り出し画素数)を5Mとした場合の例をイメージ的に示したものである。図7で、記号71は一次記憶メモリ36に取り込まれた1フレーム分の画像(画素数=8M)を示す。また、記号72、73は切り出し画素数分(5M)の画像領域(切り出し画像領域)および切り出された画像を示し、記号74は設定画素数(出力画素数)分のサイズの画像を示す。 図7(a)で一次記憶メモリ36に取り込まれた1フレーム分の画像71(画素数=8M)からズーム倍率に応じた切り出しを行うと、切り出した画像73の画素数は図7(b)に示すように5Mとなり、切り出した画像73の画素数>設定画素数(4M)となるので、設定画素数を相当画素数とし、デジタルズーム処理部34で画像73から画素を間引いて図7(c)に示すように設定画素分のサイズの画像74に縮小する。画像74は記録部39を介して記録媒体39に記録される。 【0067】 図8は切り出した画像領域に画素を補間する場合の例の説明図であり、撮像素子31−5の画素数を8M、設定画素数を4Mとし、ズーム倍率から算出される切り出し画像領域の画素数(切り出し画素数)を2.4Mとした場合の例をイメージ的に示したものである。図8で、記号81は一次記憶メモリ36に取り込まれた1フレーム分の画像(画素数=8M)を示す。また、記号82、83は切り出し画素数分(2.4M)の画像領域(切り出し画像領域)および切り出された画像を示し、記号84は設定画素数(出力画素数)分のサイズの画像を示す。 図8(a)で一次記憶メモリ36に取り込まれた1フレーム分の画像81(画素数=8M)からズーム倍率に応じた切り出しを行うと、切り出した画像83の画素数は図8(b)に示すように2.4Mとなり、切り出した画像73の画素数<設定画素数(4M)となるので、切り出し画素数を相当画素数とし、デジタルズーム処理部34で画像73に画素を補間して図8(c)に示すように設定画素分のサイズの画像84に拡大する。画像84は記録部39を介して記録媒体39に記録される。 尚、上述では、切り出し画素数が設定画素数より大きい場合に、設定画素数を相当画素数として、相当画素数表示領域56に近似表示する場合について説明したが、常に切り出し画素数を相当画素数として定義し、これを相当画素数表示領域56に近似表示する構成としてもよい。このようなときには、相当画素数表示領域56に表示される値が、出力画素数表示領域57に表示されるは値よりも大きい値が表示されるときに、各画素データの劣化が生じていないことを示すことになる。 【0068】 (実施形態2) 実施形態1では、例えば、デジタルカメラ100の出荷時に予め設定された最大光学ズーム倍率(ズームレンズ1−1の可動範囲)に対応する光学ズーム最大倍率設定点55(固定点;光学ズームのテレ端)を始点としてデジタルズームを開始するが、本実施形態ではデジタルズームの開始位置を光学ズーム最大倍率設定点55だけではなく、初期設定時に、例えば、図9に示すように光学ズームエリア52のワイド端とテレ端(光学ズーム最大倍率設定点55)の間にデジタルズームの開始点を何段階か予め設定しておき、ユーザが選択できるようにすることができる。 【0069】 図9は、デジタルズームの開始位置を光学ズームエリア52、つまり、ズームレンズ1−1の可動範囲内で可変とした例を示す図である。図9(a)はデジタルズームの開始位置を従来のように光学ズーム最大倍率設定点55(光学ズームのテレ端)とした例を示し、図9(b)はデジタルズームの開始位置を光学ズームのワイド端とテレ端の間に設定した例を示し、図9(c)はデジタルズームの開始位置を光学ズームのワイド端とした例、つまり、ズームエリア全域をデジタルズームエリアとした例を示す。 【0070】 図10はデジタルズーム開始点設定画面の一実施例を示す図である。符号80はズーム情報表示バー51と略同じ形状のデジタルズーム開始点設定バー、符号81は可動ブロック、符号59−0は光学ズーム最大倍率設定点55であって、通常ズーム時のデジタルズーム開始点である。また、符号59−1、・・・、符号59−4は予め光学ズーム最大倍率設定点55とワイド端の間に設けたデジタルズーム開始点設定可能位置である。ユーザは、カーソルキー5またはズームボタン7を操作して可動ブロックを光学ズームのワイド端方向に移動させてデジタルズーム開始点設定可能位置のいずれかを選択してデジタルズーム開始点を設定することができる。デジタルズーム開始点設定可能位置59−4(ワイド端)を選択すると図9(c)に示したようにズームエリア全域がデジタルズームエリアとなる。 【0071】 図11は、可変デジタルズーム動作等の一実施例を示すフローチャートであり、図6のステップS5−1でデジタルズーム開始点設定機能が設定されていた場合に遷移する可変デジタルズーム処理動作に相当し、例えば、図4のフローチャートに示したようなズーム情報表示プログラムのサブプログラム(サブルーチン)として構成することができる。以下、図4、図6、および図9〜図11に基づいて説明する。 【0072】 図6のステップS5−1から遷移があった場合は、システム制御部35は、画像表示部37を制御して、図10に示したようなデジタルズーム開始点設定バー80を含むデジタルズーム開始点設定ウインドウをLCD4に表示させ、光学ズームの光学ズーム最大倍率設定点55を可動ブロック81の初期位置59−0として、ユーザにデジタルズーム開始点の選択を促す(ステップT1)。 【0073】 システム制御部35は操作部41からの信号を基にズームボタン7(Wボタン7−1)のタッチ回数を調べ、Wボタン7−17のタッチ回数(またはタッチ時間)に応じて可動ブロック81をワイド方向に移動させ、可動ブロック81がデジタルズーム開始点設定可能位置に位置すると、可動ブロックを所定時間(例えば2秒間)停止させて点滅させてユーザのデジタルズーム開始点設定操作(例えば、SET6の押し下げ)を待つ(ステップT2)。 【0074】 システム制御部35は操作部41からの信号を調べ、デジタルズーム開始点設定操作があると設定されたデジタルズーム開始点を保持してステップT4に進み、所定時間待ってもデジタルズーム開始点設定操作がない場合は図6のステップS5−1に戻る(ステップT3)。なお、図10に示した例では、光学ズーム最大倍率設定点55とワイド端の間に複数のデジタルズーム開始点設定可能位置を設けて選択するようにしたが、デジタルズーム開始点設定可能位置を設けず、カーソルキー5またはズームボタン7を操作して可動ブロックを光学ズームのワイド端方向に移動させ所望の位置で、設定操作(例えば、SETキー6の押し下げ操作)を行うとその位置をデジタルズーム開始点として設定するように構成してもよい。また、デジタルズーム開始点設定バー80を表示するのではなく、ズーム段を示す数値表等を表示してユーザが選択設定できるように構成してもよい。 【0075】 システム制御部35はLCD4の所定領域に、例えば、図9(b)に示したようなズーム情報表示バー51のフォーマットを表示すると共にズームカーソル54を図4のステップS4で取得したズーム倍率に対応する位置に表示するといったズーム情報の表示制御を開始する。また、このとき図4のステップS1の初期設定で設定された出力画素数(設定画素数)を、例えば、ズーム情報表示バー51のテレ端側近くの設定画素数表示領域57に表示させる(ステップT4)。尚、このときのズームカーソル54の表示位置は、上述の初期化された光学ズームによるズーム倍率及びデジタルズームによるズーム倍率に対応する位置に表示される。 【0076】 次に、システム制御部35は、図4のステップS4または後述のステップT14で取得したズーム倍率を基に実行すべきズーム処理を判定し、実行すべきズーム処理が光学ズームの場合はステップT6に進み、デジタルズームの場合はステップT8に進む。つまり、図4のステップS3のズーム操作に応じて算出されたズーム倍率がデジタルズーム開始点59に対応する光学ズーム倍率以下の場合はステップT6に進み、デジタルズーム開始点59に対応するズーム倍率を超える場合はステップT8に進む(ステップT5)。 【0077】 ズーム倍率がデジタルズーム開始点59に対応する光学ズーム倍率以下のときは、システム制御部35は光学ズーム処理部33に図4のステップS4またはステップT14で取得したズーム倍率を送出し、光学ズーム処理部33は受け取ったズーム倍率に応じてズームレンズ(可変焦点距離レンズ)1−1をワイド(W)側又はテレ(T)側に移動させるための制御信号をズームレンズ駆動制御部31−1に送出し、ズームレンズ(可変焦点距離レンズ)1−1をズーム倍率に対応した位置に移動させる(ステップT6)。 【0078】 そして、システム制御部35は、図4のステップS4または後述のステップT14で取得したズーム倍率に相当する数値および設定画素数を画像表示部37に送って、例えば図9(a)に示すようなズーム情報表示バー51の相当画素数表示領域56の近傍にズーム倍率を表示させると共に設定画素数を出力画素数表示領域57に表示させる。また、光学ズームのみの場合は画角調整のための画像の切り出しを行わないので、このときの画素数は、通常においては設定画素数を下回ることがないため、設定画素数を相当画素数とし、この相当画素数を相当画素数表示領域56に表示させ、ステップT13に進む(ステップT7)。 【0079】 ズーム倍率がデジタルズーム開始点59に対応する光学ズーム倍率を超える場合は、システム制御部35はデジタルズーム処理部34に図4のステップS4または後述のステップT14で取得したズーム倍率を送出し、デジタルズーム処理部34は受け取ったズーム倍率からデジタルズーム倍率(=ズーム倍率/デジタルズーム開始点59に対応する光学ズーム倍率)を算出し、算出したデジタルズーム倍率に応じて、画像データ処理部32から出力され一次記憶メモリ36に記憶されている1フレーム分の画像からデジタルズーム倍率に応じた画像領域を切り出し、予め設定されている出力画素数(=設定画素数)になるように、その画素数を調整(間引き若しくは補間)して所定の画像領域が拡大された拡大画像を生成する(ステップT8)。 【0080】 システム制御部35はデジタルズーム処理部34から1フレーム分の画像からデジタルズーム倍率に応じて切り出した画像領域の画素数の近似値(つまり、切り出し画素数)を取得し(ステップT9)、この取得した切り出し画素数と設定画素数を比較し、切り出し画素数が設定画素数より大きい場合は、設定画素数を相当画素数として、ステップT11に進み、切り出し画素数が設定画素数未満の場合は、切り出し画素数を相当画素数として、ステップT12に進む(ステップT10)。 【0081】 切り出し画素数が設定画素数より大きい場合は、デジタルズーム処理部34は切り出した画像の画素数が設定画素数に略等しくなるまで、当該切り出した画像領域から画素を間引くので、システム制御部は、図4のステップS4または後述のステップT14等で取得したズーム倍率、相当画素数、および設定画素数を画像表示部37に送って、ズーム情報表示バー51の相当画素数表示領域56の近傍にズーム倍率を表示させると共に、相当画素数としての設定画素数を相当画素数表示領域56に、また、設定画素数を出力画素数表示領域57に表示させ、ステップT13に進む(ステップT11)。 【0082】 切り出し画素数が設定画素数未満の場合は、デジタルズーム処理部34は切り出した画像の画素数が設定画素数に略等しくなるように画素を補間して画像を拡大するので、システム制御部は、図4のステップS4または後述のステップT14等で取得したズーム倍率、相当画素数、および設定画素数を画像表示部37に送って、ズーム情報表示バー51の相当画素数表示領域56の近傍にズーム倍率を表示させると共にステップT9で取得した切り出し画素数としての相当画素数を相当画素数表示領域56に、また、設定画素数を出力画素数表示領域57に表示させ、ステップT13に進む(ステップT12)。 【0083】 次に、システム制御部35は図4のステップS4でズームボタン7の操作が解除されてから所定時間経過したか否かを調べ、所定時間経過した場合はズーム操作が終わったものとして図4のステップS5に移行し、そうでない場合はステップT14に進む(ステップT13)。なお、所定のキー(例えば、SETボタン6)が操作された場合にズーム操作が終了したものと判定するように構成してもよい。 【0084】 ズーム操作が終わっていない場合は、システム制御部35は、ズームボタン7の操作回数またはその時間に応じてズーム倍率を算出してからステップT5に戻る(ステップT14)。 【0085】 上記図11のフローチャートに示した動作により、デジタルズームの開始位置を光学ズームのテレ端〜ワイド端の間で自由に設定できるので、必要な画角を得る撮影条件の選択肢が拡がる。 【0086】 <変形例1> 図11に示したフローチャートでは、ステップT1で、図10に示したようなデジタルズーム開始点設定バー80を含む選択・設定用ウインドウをLCD4に表示してユーザにデジタルズーム開始点の選択を促すようにしたが、デジタルズームで同じ撮影画角とした場合に、複数の撮影条件が存在するときに、光学ズーム時の撮影条件とデジタルズームの撮影条件を判断し、選択可能に表示してユーザに光学ズームで撮影するか、デジタルズームで撮影するかを選択させるようにしてもよい。 【0087】 図12は、同じ撮影画角としたときでデジタルズーム開始位置によりデジタルズームの撮影条件が異なる例を示す図であり、可変デジタルズーム時の撮影条件表示画面の一実施例を示す図である。 図12(a)は設定画素数8.0M、ズーム倍率1.8、相当画素数としたときのデジタルズームエリアのみの場合(つまり、光学ズームワイド端位置をデジタルズーム開始点とした場合の例であり、撮影条件として、F値=2.8、シャッタースピード=1/15が表示されている。また、図12(b)は設定画素数、ズーム倍率、相当画素数が図12(a)を同様に、8M、1.8、2.0としたとき、デジタルズームの開始点をテレ端位置とした場合の例であり、撮影条件として、F値=4.0、シャッタースピード=1/10が表示されている。 【0088】 図13は、上記変形例1に係わる可変デジタルズーム動作等の一実施例を示すフローチャートであり、図11のステップT2を下記ステップT2−1〜ステップT2−3で置き換えたものである。これにより、可動ブロック81がデジタルズーム開始点設定可能位置に位置したときに撮影条件を表示するようにしてユーザが所望する撮影条件となるズーム開始点を選択可能にすることができる。 【0089】 図11のステップT1でデジタルズーム開始点設定ウインドウが表示されると、システム制御部35は操作部41からの信号を基にズームボタン7(Wボタン7−1)のタッチ回数を調べ、Wボタン7−17のタッチ回数(またはタッチ時間)に応じて可動ブロック81をワイド方向に移動させ、可動ブロック81がデジタルズーム開始点設定可能位置に位置すると、そのデジタルズーム開始点設定可能位置での撮影条件(例えば、F値やシャッタースピード)を取得(または算出)し(ステップT2−1)、可動ブロックを所定時間(例えば2秒間)停止させて点滅させると共に(ステップT2−2)、例えば、デジタルズーム開始点設定バー80の下側にステップT2−1で取得(または算出)した撮影条件を表示し、ユーザのデジタルズーム開始点設定操作(例えば、SET6の押し下げ)を待つ(ステップT2−3)。デジタルズーム開始点設定可能位置での撮影条件の取得方法は、例えば、画角とデジタルズーム倍率の組み合わせと撮影条件の対応テーブルを予め記録媒体39等のメモリに記憶しておき、撮像素子31−5の受光面の全画素数、設定画素数、および相当画素数から画角を算出して、現在のデジタルズーム開始点設定可能位置を基に画角に対する撮影条件を記録媒体39等のメモリに記憶してある対応テーブルから取得するようにしてもよいし、撮像素子31−5の受光面の全画素数、設定画素数、および相当画素数から画角を算出し、デジタルズーム開始点設定可能位置からズーム倍率を取得するなどして撮影条件を算出するようにしてもよい。 【0090】 上記図13に示したフローチャートにより可動ブロック81がデジタルズーム開始点設定可能位置に位置する毎に撮影条件を表示するので、ユーザはステップT3で所望の撮影条件となるズーム開始点を選択することができる。 【0091】 <変形例2> 図14は、上記変形例2に係わる可変デジタルズーム動作等の一実施例を示すフローチャートである。図12に示したようにズーム倍率および相当画素数が同じであっても、デジタルズーム開始位置によっては、絞りやシャッタースピードの異なる撮影条件が生ずることから、図14に示すように、図13のステップT2−2とステップT2−3の間に、ズーム倍率と相当画素数が同じ他のデジタルズーム開始可能位置を検出するステップT2−2−1と、検出された他のデジタルズーム開始可能位置のうち、現在、可動ブロック81が停止しているデジタルズーム開始可能位置より有利な撮影条件のデジタルズーム開始可能位置の有無を検出するステップT2−2−2を設け、有利な条件があるとき現在のデジタルズーム開始可能位置より有利な撮影条件のデジタルズーム開始位置があることを表示や音声出力でユーザに知らせてステップT3に進むステップT2−2−3を設けるようにしてもよい。 【0092】 尚、上述した実施形態では、記録媒体39等に最終出力されることとなる画像データにおける各画素データの劣化の状態(画像における解像度の劣化の状態)を、相当画素数として表示される数値と設定画素数として表示される数値との関係により、ユーザが判断可能なように、これらの数値を直接的に表示させる構成について説明したが、解像度の劣化の状態は、必ずしも、数値として表示されるものに限定するものではなく、例えば、解像度の劣化の状態を、その各領域が劣化の状態の程度によって区分けされた劣化状態表示バーによって識別できる構成としてもよい。具体的には、ズーム状態とそのときに得られる画像の解像度に対する劣化の状態との関係を予めメモリ等に記憶させておき、これに基づいて、解像度の劣化の状態に応じてその濃淡が各領域で異なる劣化状態表示バー90を、ズーム情報表示バー51に、図16(a)に示すように並列表示、または、図16(b)に示すように重畳表示させてもよい。ユーザは、ズーム情報表示バー51やこれに重畳表示され、ズーム操作に基づいたズーム状態の変化に対応してその位置が移動するズームカーソル54(移動ブロック)と、劣化状態表示バー90との位置関係に基づいて、そのときに得ようとする画像の解像度に対する劣化の状態を容易に識別することができる。尚、予め記憶させておくズーム状態とそのときに得られる画像の解像度に対する劣化の状態との関係は、例えば、各ズーム状態(光学ズームの倍率やデジタルズームの倍率)における上述した相対画素数と設定画素数とに基づいて導出することができる。そして、記憶させておくこれらの関係は、予め想定される設定画素数毎に記憶させておき、ユーザ等によって設定された設定画素数に基づいて、これに対応する劣化状態表示バー90を表示させる構成とすることが好ましい。また、図16(a)及び図16(b)の各例では、劣化状態表示バー90の色の濃い領域ほど、解像度の劣化が大きいことを示している。また、劣化状態表示バー90上に、解像度の劣化が始まる境界としての線91を重畳表示させる構成としてもよい。何れにしても、デジタルズームにより劣化する画像の解像度情報を撮影時に知ることができる構成となっていればよい。 【0093】 以上、本発明のいくつかの実施例について説明したが本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。 【図面の簡単な説明】 【0094】 【図1】本発明の各実施形態に共通する撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの外観を示す図である。 【図2】本発明の各実施形態に共通する撮像装置に一実施施例としてのデジタルカメラの電気的構成例を示すブロック図である。 【図3】撮像部の一実施例を示すブロック図である。 【図4】撮影時の制御動作例を示すフローチャートである。 【図5】光学ズーム時のズーム情報表示の一実施例を示す図である。 【図6】ズーム処理およびズーム情報表示制御動作例を示すフローチャートである。 【図7】切り出した画像領域かの画素を間引く場合の例の説明図である。 【図8】切り出した画像領域に画素を補間する場合の例の説明図である。 【図9】デジタルズームの開始位置を光学ズームの可動範囲内で可変とした例を示す図である。 【図10】デジタルズーム開始点設定画面の一実施例を示す図である。 【図11】実施形態2に係わる可変デジタルズーム動作等を示すフローチャートである。 【図12】可変デジタルズーム時の撮影条件表示画面の一実施例を示す図である。 【図13】実施形態2の変形例1に係わる可変デジタルズーム動作等を示すフローチャートである。 【図14】変形例2に係わる可変デジタルズーム動作等の一実施例を示すフローチャートである 【図15】従来のズーム情報表示の一実施例を示す図である。 【図16】劣化状態表示バーの表示例を示す図である。 【符号の説明】 【0095】 4 LCD(液晶画面) 7、7−1、7−2 ズームボタン 31 撮像部 31−5 撮像素子 32 画像データ処理部 33 光学ズーム処理部 34 デジタルズーム処理部 35 システム制御部 36 一時記憶メモリ 37 画像表示部 38 記録部 40 外部入出力部 41 操作部 51 ズーム情報表示バー 52 光学ズームエリア 53 デジタルズームエリア 54 ズームカーソル 55 光学ズーム最大倍率設定点 56 相当画素数表示領域 57 設定画素数表示領域 59 デジタルズーム開始点 100 デジタルカメラ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001443 【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月4日(2006.9.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090619 【弁理士】 【氏名又は名称】長南 満輝男
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| 【公開番号】 |
特開2008−61148(P2008−61148A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238409(P2006−238409) |
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