| 【発明の名称】 |
カメラ制御システム及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】亀井 洋一
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| 【要約】 |
【課題】カメラの台数やプリセット数によらずプリセット設定工数を大幅に削減することができるカメラ制御システムを提供する。
【構成】撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからプリセット設定情報を取得する情報取得手段と、第1のカメラから第1のパノラマ画像を取得する第1の画像取得手段と、プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2の画像取得手段と、取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行う重ね合わせ手段と、重ね合わせたパノラマ画像の相対的位置関係を算出する算出手段と、算出した相対的位置関係を用いて第1のカメラのプリセット設定情報を第2のカメラのプリセット設定情報に変換する変換手段と、変換して得られた第2のカメラのプリセット設定情報を第2のカメラに転送・保存して第2のカメラのプリセット設定を行う設定手段を持つシステムを構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の撮影画角可変のカメラとクライアントとからなるカメラ制御システムにおいて、 撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得手段と、 前記第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得手段と、 プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得手段と、 前記取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせ手段と、 重ね合わせ後の前記第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出手段と、 前記算出した相対的位置関係を用いて前記第1のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換手段と、 変換して得られた前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラに転送し、保存する転送・保存手段と、 を備えることを特徴とするカメラ制御システム。 【請求項2】 前記プリセット設定情報変換手段は、変換後のプリセット設定の値が前記第2のカメラの最大撮影可能範囲外となった場合には、前記第2のカメラの最大撮影可能範囲内の最も近傍の撮影画角に再変換する再変換手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のカメラ制御システム。 【請求項3】 前記再変換手段の機能実行の有無を選択する選択手段を更に有することを特徴とする請求項2記載のカメラ制御システム。 【請求項4】 前記プリセット設定情報変換手段によらない、前記第2のカメラに固有のプリセットを新規に設定する設定手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカメラ制御システム。 【請求項5】 前記プリセット設定情報変換手段は、前記第1のカメラのプリセットの中から変換対象とするプリセットを選択する選択手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のカメラ制御システム。 【請求項6】 前記転送・保存手段は、前記第1のカメラにも前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を転送・保存することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のカメラ制御システム。 【請求項7】 前記プリセット設定情報取得手段は、前記第1と第2のカメラ以外の第3のプリセット情報保存手段から前記プリセット設定情報を取得し、 前記転送・保存手段は、前記第3のプリセット情報保存手段に前記プリセット設定情報を転送・保存することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のカメラ制御システム。 【請求項8】 複数の撮影画角可変のカメラとクライアントとからなるカメラ制御システムのカメラ制御方法において、 撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得ステップと、 前記第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得ステップと、 プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得ステップと、 前記取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせステップと、 重ね合わせ後の前記第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出ステップと、 前記算出した相対的位置関係を用いて前記第1のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換ステップと、 変換して得られた前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラに転送し、保存する転送・保存ステップと、 を備えることを特徴とするカメラ制御方法。 【請求項9】 複数の撮影画角可変のカメラとクライアントとからなるカメラ制御システムのカメラ制御プログラムにおいて、 撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得モジュールと、 前記第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得モジュールと、 プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得モジュールと、 前記取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせモジュールと、 重ね合わせ後の前記第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出モジュールと、 前記算出した相対的位置関係を用いて前記第1のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換モジュールと、 変換して得られた前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラに転送し、保存する転送・保存モジュールと、 をコンピュータに実行させることを特徴とするカメラ制御プログラム。 【請求項10】 請求項9記載のカメラ制御プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えば監視用途に好適な撮影画角可変であるカメラの撮影画角情報の設定処理を実行するカメラ制御システム及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体に関する。 【背景技術】 【0002】 撮影画角を可変としたカメラは、1台のカメラで広範囲の撮影視野を得ることができるため、近年特に監視用途での需要が増している。監視用途では撮影可能視野全体を順次走査する場合もあるが、多くの場合は、撮影可能視野内の複数の監視上重要な被写体を適宜切り替えながら、もしくは巡回しながら撮影する。 【0003】 この撮影操作を容易にするため、重要な被写体の望ましい撮影画角を予め登録することが広く行われ、一般にプリセットと呼称されており、プリセットの登録操作や選択操作のための様々なユーザインタフェースも提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。 【特許文献1】特開平08−279951号公報 【特許文献2】特開2001−268423号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 一方、近年監視の重要性はますます増しており、その時点のみならず過去に遡って、ある事象の発生もしくは発生していないことを検証することも求められている。このため、撮影した画像データを保存しておくことも行われるようになってきているが、この場合、保存した画像に欠落がないことが必要である。画像の欠落原因には様々な要因が考えられるため、カメラを含めた監視システムの構成要素をそれぞれ複数の機材で冗長化することが望まれる。 【0005】 一般に機材の冗長化は、予備系の機材が主系の障害発生時に同等の機能を提供することによってなされる。機能提供に関わる構成・設定等が同一であり、提供される機能さえ同等ならば、物理的に離れた場所に設置されていてもよく、災害対策の観点からはむしろその方が望ましい。 【0006】 しかしながら、カメラにおいては、同じ被写体を同様に撮影できることが求められる機能であるので同じ場所に設置されることになるが、まったく同じ位置に複数台のカメラを設置することは物理的に不可能である。 【0007】 予備系カメラは、主系カメラのできるだけ近傍に設置することが望ましいが、設置・動作空間の確保、耐荷重、電源等の制約により近傍設置が困難である場合も多い。この場合、同じ被写体を撮影するための画角が異なるので、主系カメラと予備系カメラで異なるプリセット設定値を与える必要がある。 【0008】 原理的には、被写体、主系カメラ、予備系カメラの相対的位置関係が測定できれば主系カメラの設定値から変換可能であるが、安価で簡便な方法で精密に測定することが困難な場合がほとんどである。 【0009】 そのため、予備系カメラにおいても、主系カメラ同様に、実際の撮影画像を見ながら被写体毎にプリセットを設定・調整する必要があり、設定工数が予備系カメラの台数に比例して増えるという課題がある。 【0010】 本発明の目的は、カメラの台数やプリセット数によらずプリセット設定工数を大幅に削減することができるカメラ制御システム及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0011】 上記目的を達成するために、請求項1記載のカメラ制御システムは、複数の撮影画角可変のカメラとクライアントとからなるカメラ制御システムにおいて、撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得手段と、前記第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得手段と、プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得手段と、前記取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせ手段と、重ね合わせ後の前記第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出手段と、前記算出した相対的位置関係を用いて前記第1のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換手段と、変換して得られた前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラに転送し、保存する転送・保存手段とを備えることを特徴とする。 【0012】 請求項8記載のカメラ制御方法は、複数の撮影画角可変のカメラとクライアントとからなるカメラ制御システムのカメラ制御方法において、撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得ステップと、前記第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得ステップと、プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得ステップと、前記取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせステップと、重ね合わせ後の前記第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出ステップと、前記算出した相対的位置関係を用いて前記第1のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換ステップと、変換して得られた前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラに転送し、保存する転送・保存ステップとを備えることを特徴とする。 【0013】 請求項9記載のカメラ制御プログラムは、複数の撮影画角可変のカメラとクライアントとからなるカメラ制御システムのカメラ制御プログラムにおいて、撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得モジュールと、前記第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得モジュールと、プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得モジュールと、前記取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせモジュールと、重ね合わせ後の前記第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出モジュールと、前記算出した相対的位置関係を用いて前記第1のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換モジュールと、変換して得られた前記第2のカメラの前記プリセット設定情報を前記第2のカメラに転送し、保存する転送・保存モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする。 【0014】 請求項10記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項9記載のカメラ制御プログラムを格納する。 【発明の効果】 【0015】 本発明のカメラ制御システムは、撮影画角のプリセットを設定済みの第1のカメラからすべてのプリセット設定情報を取得するプリセット設定情報取得手段を備える。また、第1のカメラから最大撮影可能範囲の撮影画像を連結した第1のパノラマ画像を取得する第1のパノラマ画像取得手段と、プリセットが未設定の第2のカメラから第2のパノラマ画像を取得する第2のパノラマ画像取得手段とを備える。また、取得した第1と第2のパノラマ画像の重ね合わせを行うパノラマ画像重ね合わせ手段と、重ね合わせ後の第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出する相対的位置関係算出手段とを備える。また、算出した相対的位置関係を用いて第1のカメラのプリセット設定情報を第2のカメラのプリセット設定情報に変換するプリセット設定情報変換手段を備える。また、変換して得られた第2のカメラのプリセット設定情報を第2のカメラに転送し、保存する転送・保存手段を備える。 【0016】 このように、本発明のカメラ制御システムは、重ね合わせ後の第1と第2のパノラマ画像の相対的位置関係を算出し、算出した相対的位置関係を用いて第1のカメラのプリセット設定情報を第2のカメラのプリセット設定情報に変換する。従って。カメラの台数やプリセット数によらずプリセット設定工数を大幅に削減することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。 【0018】 図1は、本発明の実施の形態に係るカメラ制御システムのシステム構成を概略的に示す図である。 【0019】 図1において、カメラ制御システムは、主系カメラサーバ100、予備系カメラサーバ110及び設定クライアント120がネットワーク130を介して相互に接続されることで構成される。 【0020】 主系カメラサーバ100及び予備系カメラサーバ110は、撮影画角可変なカメラを備え、撮影した画像データを、ネットワーク130を介して配信するものである。主系カメラサーバ100に何らかの障害が発生した場合は、予備系カメラサーバ110が機能を代替することで冗長構成を組む。 【0021】 設定クライアント120は、主系カメラサーバ100及び予備系カメラサーバ110にアクセスし、プリセットの設定を行う。それぞれの詳細については後述する。 【0022】 尚、説明の簡略化のために、予備系カメラサーバ110の台数は1台としているが、2台以上であっても構わない。また、設定クライアント120以外にも主系カメラサーバ100及び予備系カメラサーバ110にアクセスして画像の受信や蓄積を行う他のクライアントがあっても構わない。 【0023】 ネットワーク130は、Ethernet(登録商標)等の通信規格を満足する複数のルータ、スイッチ、ケーブル等から構成される。本発明においては、各サーバ・クライアント間の通信が支障なく行えるものであればその通信規格、規模、構成を問わない。故にインターネットからLANにまで適用可能である。 【0024】 図2は、図1における主系カメラサーバ及び予備系カメラサーバの詳細ブロックを概略的に示す図である。 【0025】 図2において、カメラサーバは、CPU 200、1次記憶装置210、2次記憶装置220、ビデオキャプチャI/F230、雲台制御I/F240、ネットワークI/F250が内部バス260を介して相互に接続されている。 【0026】 ここで、1次記憶装置210は、RAMに代表される書き込み可能な高速の記憶装置で、OSや各種プログラム及び各種データがロードされ、またOSや各種プログラムの作業領域としても使用される。 【0027】 2次記憶装置220は、FDDやHDD、フラッシュメモリ、CD−ROMドライブ等に代表される不揮発性を持った記憶装置で、OSや各種プログラム及び各種データの永続的な記憶領域として使用される他に、短期的な各種データの記憶領域としても使用される。主系カメラサーバ100及び予備系カメラサーバ110の1次記憶装置210及び2次記憶装置220に置かれる各種プログラム等の詳細については後述する。 【0028】 ビデオキャプチャI/F230にはカメラ270が接続され、カメラ270が撮影した画像データを所定のフォーマットに変換・圧縮して1次記憶装置210に転送する。 【0029】 雲台制御I/F240には、カメラ270を搭載した可動式の雲台280が接続され、雲台制御I/F240は、CPU200からの命令を受けて雲台280を制御し、カメラ270のパン角及びチルト角を変更する。 【0030】 ネットワークI/F250は上述のネットワーク130と接続するためのI/Fであり、Ethernet(登録商標)等の通信媒体を介して設定クライアント120等との通信を担う。 【0031】 図3は、図1における設定クライアントの詳細ブロックを概略的に示す図である。 【0032】 図3において、設定クライアント120は、CPU300、1次記憶装置310、2次記憶装置320、ユーザ入出力I/F330、ネットワークI/F350が内部バス360を介して相互に接続されている。 【0033】 ここで、1次記憶装置310は、RAMに代表される書き込み可能な高速の記憶装置で、OSや各種プログラム及び各種データがロードされ、またOSや各種プログラムの作業領域としても使用される。 【0034】 2次記憶装置320は、FDDやHDD、フラッシュメモリ、CD−ROMドライブ等に代表される不揮発性を持った記憶装置で、OSや各種プログラム及び各種データの永続的な記憶領域として使用される他に、短期的な各種データの記憶領域としても使用される。設定クライアント120の1次記憶装置310及び2次記憶装置320に置かれる各種プログラム等の詳細については後述する。 【0035】 ユーザ入出力I/F330にはキーボード、マウス、ディスプレイ等で代表されるユーザ入出力機器370(I/O機器)が接続され、ユーザとの入出力を司る。 【0036】 ネットワークI/F350は、上述のネットワーク130と接続するためのI/Fであり、Ethernet(登録商標)等の通信媒体を介してカメラサーバ100、110等との通信を担う。 【0037】 図4は、図2における1次記憶装置上に置かれる各種プログラムやデータを模式的に示す図である。 【0038】 図4において、各種プログラム等の1次記憶装置210上の位置(番地)や大きさはOS400が管理するものであり、図4の限りではない。 【0039】 ここで、1次記憶装置210上にはOS400、画像配信プログラム410、パノラマ画像管理プログラム420、プリセット管理プログラム430やプリセット設定データ440がロードされる。 【0040】 OS400は、主系カメラサーバ100及び予備系カメラサーバ110の全体を制御する基本プログラムである。画像配信プログラム410は、各種クライアントからのリクエストに応じ、雲台280を制御して所望の画角でカメラ270によって撮影した画像データや、2次記憶装置220上に保存した撮影済みの画像データをレスポンスとして返す。 【0041】 パノラマ画像管理プログラム420は、各種クライアントからのリクエストに応じて、もしくは定期的に雲台280を制御して、カメラ270が撮影可能な最大範囲を順次走査する。そして、撮影した画像データを繋ぎ合わせたパノラマ画像を作成し、クライアントにレスポンスとして返す、もしくは2次記憶装置220上に保存する等のパノラマ画像の管理を行う。 【0042】 ここでパノラマ画像の作成は、個々の撮影画像の外辺同士を単に上下左右で連結するものとする。またカメラ270及び雲台280による撮影画角のパン角及びチルト角を、パノラマ画像上では、水平及び垂直方向の直交座標系に変換して表すものとする。 【0043】 ここでは、パン角0度、チルト角0度を直交座標系の原点とし、パン角p度、チルト角t度を直交座標系の(p,t)と線形写像変換する。尚、撮影画像周辺部の歪による隣接画像間の不連続性が目立つ等の場合には中心部の画像のみを用いるようにしたり、周辺部の歪を補正してもよい。その場合は撮影画角の直交座標系への変換も異なる方法による。 【0044】 プリセット管理プログラム430は、後述の設定クライアント120の主系プリセット設定プログラム520もしくは予備系プリセット設定プログラム530が算出し、送信してきたプリセット情報を受信する。そして、1次記憶装置210上のプリセット設定データ440を書き換え、2次記憶装置220上に保存する。また、予備系プリセット設定プログラム530から現在のプリセット設定データ440の取得要求があった場合はこれを送信する。 【0045】 図5は、図3における1次記憶装置上に置かれる各種プログラムやデータを模式的に示す図である。 【0046】 図5において、各種プログラム等の1次記憶装置310上の位置(番地)や大きさはOS500が管理するものであり、図5の限りではない。 【0047】 ここで、1次記憶装置310上には、OS500、主系プリセット設定プログラム520、予備系プリセット設定プログラム530がロードされる。 【0048】 OS500は、設定クライアント120の全体を制御する基本プログラムである。主系プリセット設定プログラム520は、主系カメラサーバ100のプリセットを設定するプログラムであり、ユーザインタフェースを備え、ユーザが決定したプリセットの情報を主系カメラサーバ100のプリセット管理プログラム430に転送する。尚、ユーザインタフェース等の詳細は、例えば、特許文献1及び2に開示されているのでここでは述べない。 【0049】 予備系プリセット設定プログラム530は、予備系カメラサーバ110のプリセットを設定するプログラムであり、本発明の根幹をなすものであるので、図6を用いて詳細に動作を説明する。 【0050】 図6は、図5における予備系プリセット設定プログラム530によって実行される予備系プリセット設定処理の手順を示すフローチャートである。 【0051】 予備系プリセット設定プログラム530は、図3におけるCPU300によって実行される。 【0052】 図6において、予備系プリセット設定プログラム530は、起動されるとまず主系カメラサーバ100のプリセット管理プログラム430に対して現在のプリセット設定情報の取得要求を送信し、プリセット設定データ440を受信・取得する(ステップS600)。 【0053】 次に、主系カメラサーバ100のパノラマ画像管理プログラム420に対してパノラマ画像の取得要求を送信し、主系カメラサーバ100の最大撮影可能範囲であるパノラマ画像を受信・取得する(ステップS610)。同様に、予備系カメラサーバ110からもパノラマ画像を要求し、取得する(ステップS620)。 【0054】 ここでは、図7に示すパノラマ画像700が主系カメラサーバ100から、パノラマ画像720が予備系カメラサーバ110から取得されたものとする。尚、主系カメラサーバ100では、パノラマ画像700上の×印710で表される画角にプリセットが設定されているものとする。またこのプリセットの画角をパン角Pp度、チルト角Tp度、パノラマ画像上の直交座標系では(Pp,Tp)であるとする。 【0055】 次に、取得した主系パノラマ画像700と予備系パノラマ画像720の重複する領域を重ね合わせるように位置合わせを行う(ステップS630)。これはユーザが目視によって手動操作で重ね合わせてもよいし、ユーザの指示による、もしくは画像認識による特徴点抽出等の結果による同一点を自動的に重ね合わせるようにしてもよい。 【0056】 ユーザの目視による手動操作による場合は、例えば、図8乃至図10に示すグラフィカルユーザインタフェースを用いた手順となる。 【0057】 図8は、位置合わせ操作の初期状態であり、設定クライアント120のユーザ入出力機器370のディスプレイ等に表示された作業領域800の中央に主系カメラサーバ100のパノラマ画像700が置かれる。 【0058】 図9は、位置合わせの作業中の状態であり、作業領域800上に予備系カメラサーバ110のパノラマ画像720を更に表示する。そしてそれとともに、描画ソフトウェア等で見られるように、ユーザによるマウス等のユーザ入出力機器370の操作に従ってパノラマ画像720が作業領域800上を移動するようにする。符号900はマウスカーソルを示す。 【0059】 この際、予備系パノラマ画像720を半透明表示すると下に重なった主系パノラマ画像700との位置関係が把握し易くなり、操作性がより向上する。また、主系パノラマ画像700と予備系パノラマ画像720との間で画像上の同一被写体の大きさに違いがある場合は、予備系パノラマ画像720全体を作業領域800上で拡大または縮小する操作を行い、画像上での大きさを揃えた上で位置合わせを行う。 【0060】 図10は、位置合わせ操作が終了した状態である。この際、主系カメラサーバ100に設定されたプリセット(×印)710を予備系パノラマ画像720上の該当位置に表示する。これにより、主系カメラサーバ100のプリセットの存在と該プリセットが予備系カメラサーバ110の最大撮影可能範囲内に含まれることをユーザが確認し易くなる。 【0061】 この重ね合わせによる位置合わせの結果から、主系カメラサーバ100と予備系カメラサーバ110の相対的な位置関係を算出する(ステップS640)。 【0062】 具体的には、位置合わせ終了状態、例えば図10において、作業領域800及び主系パノラマ画像700の直交座標系(原点1000)における予備系パノラマ画像720の原点1010の座標を求める。これが(x,y)であったとすると、主系カメラサーバ100と予備系カメラサーバ110のパン角のオフセット値がx度、チルト角のオフセット値がy度となる。 【0063】 算出された位置関係を基に、ステップS600で取得した主系カメラサーバ100の各プリセット設定値を予備系カメラサーバ110のプリセット設定値に変換する(ステップS650)。上述の例の場合では予備系カメラサーバ110におけるプリセットのパン角Ps及びチルト角Tsはそれぞれ、下式のようになる。 【0064】 Ps = Pp-x Ts = Tp-y 主系カメラサーバ100に複数のプリセットが設定されている場合はそのそれぞれについて変換を行う。 【0065】 最後に変換された予備系カメラサーバ110のプリセット設定値を、予備系カメラサーバ110のプリセット管理プログラム430に送信して(ステップS660)、予備系プリセット設定プログラム530の動作を終了する。 【0066】 以上で予備系プリセット設定プログラム530の動作の説明を終えるが、更に主系カメラサーバ100のプリセットが予備系カメラサーバ110の最大撮影可能範囲に含まれなかった場合の処理手段を追加してもよい。 【0067】 これは例えば、図11に示すように、位置合わせ終了状態において主系カメラサーバ100のプリセット1100が予備系パノラマ画像720上にない場合である。 【0068】 具体的には、ステップS650で変換した予備系カメラサーバ110におけるプリセットのパン角Psもしくはチルト角Ts、あるいはその両方が予備系カメラサーバ110の最大撮影可能範囲を示すパン角もしくはチルト角の値域に含まれない場合である。 【0069】 この場合、自動的にもしくはユーザの指示に基づいて、変換後のプリセットの値が予備系カメラサーバ110の最大撮影可能範囲内に含まれるように再変換する。 【0070】 図11の例では、チルト角Tsが予備系カメラサーバ110のチルト角の下限を超えているのでTsをチルト角下限値に再変換する。例えば、プリセット1100に対してはプリセット1110となる。 【0071】 また、主系カメラサーバ100には設定されていない、予備系カメラサーバ110独自のプリセットを設定する手段を追加してもよい。予備系カメラサーバ110独自プリセットは、主系カメラサーバ100の最大撮影可能範囲内であってもよいし、範囲外であってもよい(例えば、図11におけるプリセット1120)。この場合、予備系カメラサーバ独自のプリセットの指定を開始する指示手段を設けた上で、主系プリセット設定プログラム520と同等の処理を行えばよい。 【0072】 また、主系カメラサーバ100に設定されている複数のプリセットの内、一部だけを予備系カメラサーバ110のプリセットに変換する手段を追加してもよい。位置合わせ終了状態の主系パノラマ画像700と予備系パノラマ画像720の重なる領域上に変換対象とする領域を指定する処理を行う(例えば、図11における矩形枠1130の内部)。そして、その内部に含まれる主系カメラサーバ100のプリセットのみの変換処理を行う。このことで上記手段が実現される。 【0073】 ステップS660では、変換された予備系カメラサーバ110のプリセット設定値を、予備系カメラサーバ110のプリセット管理プログラム430に送信する。しかし、この情報を同時に主系カメラサーバ100のプリセット管理プログラム430にも送信するようにしてもよい。 【0074】 これにより、主系カメラサーバ100は、予備系カメラサーバ110に主系カメラサーバ100のプリセットと同等のプリセットが設定されたことを知ることができる。従って、主系カメラサーバ100に障害が発生した際に、処理を予備系カメラサーバ110に切り替えるための設定処理等を行うことができるようになる。 【0075】 また、本実施の形態では、主系カメラサーバ100と予備系カメラサーバ110がそれぞれプリセット情報を保持するものとしている。しかし、カメラサーバ側ではなく、カメラサーバにアクセスするクライアント側(設定クライアント120や画像の受信や蓄積を行うクライアント(図示せず))でプリセット情報を保持し、プリセット情報に対応した画角の画像取得要求を発する構成もよくとられる。 【0076】 この場合は、カメラサーバ側のプリセット管理プログラム430は各クライアントで動作する。設定クライアント120の予備系プリセット設定プログラム530は、ステップS600において、各クライアントに対して主系プリセット情報を取得要求する。また、ステップS660において、各設定クライアントに対して予備系プリセット情報を送信する。 【0077】 また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。 【0078】 この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。 【0079】 また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。 【0080】 また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。 【0081】 更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。 【図面の簡単な説明】 【0082】 【図1】本発明の実施の形態に係るカメラ制御システムのシステム構成を概略的に示す図である。 【図2】図1における主系カメラサー及び予備系カメラサーバの詳細ブロックを概略的に示す図である。 【図3】図1における設定クライアントの詳細ブロックを概略的に示す図である。 【図4】図2における1次記憶装置上に置かれる各種プログラムやデータを模式的に示す図である。 【図5】図3における1次記憶装置上に置かれる各種プログラムやデータを模式的に示す図である。 【図6】図5における予備系プリセット設定プログラムによって実行される予備系プリセット設定処理の手順を示すフローチャートである。 【図7】図1におけるカメラサーバから取得されるパノラマ画像の例を示す図である。 【図8】図7のパノラマ画像の位置合わせグラフィカルユーザインタフェースの初期状態の例を示すである。 【図9】図7のパノラマ画像の位置合わせグラフィカルユーザインタフェースの途中状態の例を示す図である。 【図10】図7のパノラマ画像の位置合わせグラフィカルユーザインタフェースの終了状態の例を示す図である。 【図11】図1における予備系カメラサーバのプリセットの例を示す図である。 【符号の説明】 【0083】 100 主系カメラサーバ 110 予備系カメラサーバ 120 設定クライアント 130 ネットワーク 200 CPU 270 カメラ 300 CPU 370 ユーザ入出力機器 ステップS600 プリセット設定情報取得手段 ステップS610 第1のパノラマ画像取得手段 ステップS620 第2のパノラマ画像取得手段 ステップS630 パノラマ画像重ね合わせ手段 ステップS640 相対的位置関係算出手段 ステップS650 プリセット設定情報変換手段 ステップS660 転送・保存手段
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100125254 【弁理士】 【氏名又は名称】別役 重尚
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| 【公開番号】 |
特開2008−61140(P2008−61140A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238215(P2006−238215) |
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