| 【発明の名称】 |
画像読取装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 知志
【氏名】浜野 成道
【氏名】菅野 明子
【氏名】茶木 淳
【氏名】芹澤 雅弘
【氏名】森沢 晃
【氏名】池上 英之
【氏名】森田 健二
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| 【要約】 |
【課題】精度の良い白レベル調整を行うことができる画像読取装置を提供する。
【構成】画像読取装置は、白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存手段(ステップS702、703)と、基準白紙原稿を給紙する給紙手段(ステップS704)とを備える。また、基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止手段(ステップS706)と、停止された基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存手段(ステップS708、709)とを備える。また、第1の保存手段の読み取り値と第2の保存手段の読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出手段(ステップS711)を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存手段と、 基準白紙原稿を給紙する給紙手段と、 前記給紙手段によって給紙された前記基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止手段と、 前記停止手段によって停止された前記基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存手段と、 前記第1の保存手段の前記読み取り値と前記第2の保存手段の前記読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出手段と、 を備えることを特徴とする画像読取装置。 【請求項2】 光学系を固定して搬送される原稿の表面を読み取る第1の読取手段と、 光学系を固定して搬送される原稿の裏面を読み取る第2の読取手段と、 前記第1の読取手段の白シェーディングを行う第1の白板と、 前記第2の読取手段の白シェーディングを行う第2の白板と、 前記第1の読取手段により、前記第1の白板を読み取ったデータと、搬送される基準白紙原稿を読み取ったデータから前記基準白紙原稿用の第1の白レベル補正データを作成する第1の白レベル補正値作成手段と、 前記第2の読取手段により、前記第2の白板を読み取ったデータと、搬送される基準白紙原稿を読み取ったデータから前記基準白紙原稿用の第2の白レベル補正データを作成する第2の白レベル補正値作成手段とを備え、 搬送される前記基準白紙原稿が前記第1及び第2の読取手段の両方に跨ったときに、前記第1の白レベル補正値作成手段と第2の白レベル補正値作成手段により、前記第1及び第2の白レベル補正データを作成することを特徴とする画像読取装置。 【請求項3】 搬送される前記基準白紙原稿が前記第1及び第2の読取手段の両方に跨ったときに、前記基準白紙原稿の搬送を停止させ、前記第1の白レベル補正値作成手段と第2の白レベル補正値作成手段により、前記第1及び第2の白レベル補正データを作成することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。 【請求項4】 搬送される前記基準白紙原稿が前記第1及び第2の読取手段の両方に跨ったときに、前記基準白紙原稿の搬送を低速にして、前記第1の白レベル補正値作成手段と第2の白レベル補正値作成手段により、前記第1及び第2の白レベル補正データを作成することを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。 【請求項5】 白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存ステップと、 基準白紙原稿を給紙する給紙ステップと、 前記給紙ステップによって給紙された前記基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止ステップと、 前記停止ステップによって停止された前記基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存ステップと、 前記第1の保存ステップの前記読み取り値と前記第2の保存ステップの前記読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出ステップと、 を備えることを特徴とする画像読取方法。 【請求項6】 白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存モジュールと、 基準白紙原稿を給紙する給紙モジュールと、 前記給紙モジュールによって給紙された前記基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止モジュールと、 前記停止モジュールによって停止された前記基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存モジュールと、 前記第1の保存モジュールの前記読み取り値と前記第2の保存モジュールの前記読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出モジュールと、 をコンピュータに実行させることを特徴とする画像読取プログラム。 【請求項7】 請求項6記載の画像読取プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、画像読取装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来から、複数枚の原稿を自動的に順次読み取るオートドキュメントフィーダ(ADF)内部に読取系や原稿反転機構を備える画像読取装置が知られている。この画像読取装置が両面原稿を読み取る際には、まず原稿表面を読取系で読み取り、この読み取り終了後に原稿反転機構により原稿を反転し、原稿裏面を読取系で読み取るという動作を行い、両面原稿の画像を読み取っていた。 【0003】 しかし、この装置構成では、原稿を反転する時間は画像読取装置としてのデッドタイムとなるため、読み取りパフォーマンスが低下し、また、原稿を反転させるために原稿にダメージを与えることが少なくなかった。 【0004】 この問題に鑑み、近年ADF内部に読取系を装備し、1回の原稿搬送動作によって表面画像と裏面画像を読み取る1パス両面画像読取装置が提案されている。このような画像読取装置の例としては、図10に示すような構成のものが提案されている。 【0005】 図10はこのような画像読取装置の概略説明図であり、原稿の両面の読み取り位置と搬送経路のレイアウトを主に示している。この画像読取装置は、表面(第1面)を読み取る第1の読み取りセンサ(CCD1001)と裏面(第2面)を読み取る第2の読み取りセンサ(コンタクトイメージセンサ1002)とを備える。 【0006】 そして、不図示の原稿トレイ上に置かれた原稿を排紙側に送る途中で、第1及び第2の読み取りセンサ1001、1002によって両面を1回の搬送で読み取る機構になっている。また、原稿読み取り時には、光源により原稿を照明して原稿画像をセンサにより読み取るので、光源の光量むらやセンサの感度むら等によって誤差が生じる。この誤差を補正するためシェーディング補正を行っている。 【0007】 シェーディング補正する場合には、白色基準となる部材が用いられている。上記のような両面原稿を読み取る装置においては、CCDでは、基準白色板1003がシェーディング補正時の白色部材として用いられている。また、コンタクトイメージセンサでは、第2の読み取りセンサと対向するように白色板1004が設けられ、シェーディング補正時の白色部材として用いられている。これらの白色部材によりシェーディング補正を行っている。 【0008】 また、従来の画像読取装置では、原稿と基準白色板の白の濃度を合わせこむ白レベル調整が行われている。白レベル調整とは、シェーディング後の基準白板の白色度と基準白紙原稿をそれぞれ読み取り、その読み取り値を元に補正値を求めるものである。 【0009】 具体的には、基準白色板の読み取り値をWb、基準白紙原稿の読み取り値をWpとして、補正値CはC=α*Wb/Wpを求める。ただし、αは補正係数である。そして、実際の読み取り時には原稿の読み取りデータXに対して、画素毎にX′=C×Xを実際の読み取り値として、画像出力している。 【0010】 このような白レベル調整を行うものとして、ADFで搬送される原稿を読み取り、第1と第2の読取部を変更して、それぞれで読み取ったデータを基に、白レベル補正値を作成する技術が提案されている(特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2005−020239号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 しかし、このような従来の読取装置では、搬送される基準白紙原稿に対して表面及び裏面の読み取り白レベル調整を行う際には、以下の問題が生じる。 【0012】 即ち、搬送原稿サイズや原稿の読み取り位置によっては、原稿のローラへの突入や、原稿のローラからの抜けによって原稿に振動が伝わり(突脱ショック)、この結果、読み取り画像に影響を及ぼしてしまい、正常な白レベルが得られないという問題があった。 【0013】 本発明の目的は、精度の良い白レベル調整を行うことができる画像読取装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0014】 上記目的を達成するために、請求項1記載の画像読取装置は、白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存手段と、基準白紙原稿を給紙する給紙手段と、前記給紙手段によって給紙された前記基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止手段と、前記停止手段によって停止された前記基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存手段と、前記第1の保存手段の前記読み取り値と前記第2の保存手段の前記読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。 【0015】 請求項2記載の画像読取装置は、光学系を固定して搬送される原稿の表面を読み取る第1の読取手段と、光学系を固定して搬送される原稿の裏面を読み取る第2の読取手段と、前記第1の読取手段と第2の読取手段と同一搬送経路上に存在し、前記第1の読取手段の白シェーディングを行う第1の白板と、前記第2の読取手段の白シェーディングを行う第2の白板と、前記第1の読取手段により、前記第1の白板を読み取ったデータと、搬送される基準白紙原稿を読み取ったデータから前記基準白紙原稿用の第1の白レベル補正データを作成する第1の白レベル補正値作成手段と、前記第2の読取手段により、前記第2の白板を読み取ったデータと、搬送される基準白紙原稿を読み取ったデータから前記基準白紙原稿用の第2の白レベル補正データを作成する第2の白レベル補正値作成手段とを備え、搬送される前記基準白紙原稿が前記第1及び第2の読取手段の両方に跨ったときに、前記第1の白レベル補正値作成手段と第2の白レベル補正値作成手段により、前記第1及び第2の白レベル補正データを作成することを特徴とする。 【0016】 請求項5記載の画像読取方法は、白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存ステップと、基準白紙原稿を給紙する給紙ステップと、前記給紙ステップによって給紙された前記基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止ステップと、前記停止ステップによって停止された前記基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存ステップと、前記第1の保存ステップの前記読み取り値と前記第2の保存ステップの前記読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出ステップとを備えることを特徴とする。 【0017】 請求項6記載の画像読取プログラムは、白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存モジュールと、基準白紙原稿を給紙する給紙モジュールと、前記給紙モジュールによって給紙された前記基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止モジュールと、前記停止モジュールによって停止された前記基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存モジュールと、前記第1の保存モジュールの前記読み取り値と前記第2の保存モジュールの前記読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出モジュールとをコンピュータに実行させることを特徴とする。 【0018】 請求項7記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項6記載の画像読取プログラムを格納する。 【発明の効果】 【0019】 本発明の画像読取装置は、白レベル調整モードが指定されたとき、表面用白板及び裏面用白板を読み取り、その読み取り値を保存する第1の保存手段と、基準白紙原稿を給紙する給紙手段とを備える。また、基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させる停止手段と、停止された基準白紙原稿の表裏面を読み取り、その読み取り値を保存する第2の保存手段とを備える。また、第1の保存手段の読み取り値と第2の保存手段の読み取り値とから白レベル補正値を算出する算出手段を備える。 【0020】 このように、基準白紙原稿を搬送パス上のローラで保持された状態で停止させて、表裏面を読み取るようにしているので、搬送原稿のローラによる突脱ショックを避け、精度の良い白レベル調整を行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。 【0022】 図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置の構成を概略的に示す図である。 【0023】 図1において、画像読取装置は、自動原稿送り装置100と画像読取装置本体200とから構成される。以下、その構成を動作と併せて説明する。 【0024】 自動原稿送り装置100は、図1に示すように、少なくとも1枚以上のシートで構成される原稿束Sを載置する原稿トレイ30と、原稿の搬送開始前に、原稿トレイ30より突出し、原稿束Sの下流への進出を規制する分離パッド21と、給紙ローラ1とを有する。給紙ローラ1は、原稿トレイ30に載置された原稿束Sの原稿面に落下し、回転する。 【0025】 これにより、原稿束Sの最上面の原稿が給紙される。給紙ローラ1によって給送された原稿は分離ローラ2と分離パッド21の作用によって1枚に分離される。この分離は周知のリタード分離技術によって実現されている。 【0026】 分離ローラ2と分離パッド21によって分離された原稿は、搬送ローラ対3により、レジストローラ4へ搬送され、レジストローラ4に突き当てられる。これにより、原稿はループ状に形成され、原稿の搬送における斜行が解消される。 【0027】 レジストローラ4の下流側には、レジストローラ4を通過した原稿を流し読みガラス201方向へ搬送する給紙パスが配置されている。 【0028】 給紙パスに送られた原稿は、大ローラ7及び給送ローラ5により流し読みガラス201上に送られる。ここで、大ローラ7は、流し読みガラス201に接触する。大ローラ7により給送された原稿は、搬送ローラ6を通過し、ローラ16と移動ガラス18の間を移動して、排紙フラッパ20及び排紙ローラ8を介して原稿排紙トレイ31へ排出される。このとき、原稿裏面読取部17にて原稿の裏面画像を読み取ることが可能である。排紙ローラ8の手前に排紙センサ13がある。 【0029】 一方で、排紙ローラ8に原稿を噛ませた状態で、排紙ローラ8を逆転させて排紙フラッパ20を切り替えることにより、反転パス19へ原稿を移動させる。移動した原稿を反転パス19からレジストローラ4へ突き当て、再度原稿がループ状に形成されることによって、原稿の搬送における斜行を解消する。その後、給送ローラ5及び大ローラ7により再び原稿を流し読みガラス201へ移動させることで、原稿の裏面を流し読みガラス201で読み取ることが可能である。 【0030】 また、原稿トレイ30には、それに載置された原稿束の副走査方向にスライド可能なガイド規制板(図示せず)が設けられているとともに、このガイド規制板に連動して原稿幅を検出する原稿幅検知センサ(図示せず)が設けられている。 【0031】 上記原稿幅検知センサとレジ前センサ11との組み合わせにより、原稿トレイ30上に載置された原稿束の原稿サイズが判別可能となる。また、搬送パス内に設けられた原稿長検知センサ(図示せず)により、搬送中の原稿の先端検知から後端検知までの搬送距離から原稿長を検出することも可能であり、検知した原稿長と上記原稿幅検知センサとの組み合わせからも、原稿サイズが判別可能である。 【0032】 画像読取装置本体200は、原稿に記録された画像情報を光学的に読み取り、光電変換して画像データとして入力するものである。画像読取装置本体200は、流し読みガラス201、プラテンガラス202、ランプ203とミラー204を有するスキャナユニット209、ミラー205、206、レンズ207、CCD208等を有している。また、表面白板210は、シェーディングによる白レベルの基準データを作成するためのものである。 【0033】 図2は、図1の画像読取装置の機能ブロックを概略的に示す図である。 【0034】 自動原稿送り装置100は、CPU300、ROM301、RAM302その他を備えている。ROM301には、制御用プログラムが格納されており、RAM302には、入力データや作業用データが格納されている。また、出力ポートには、各種搬送用のローラを駆動するモータ303、ソレノイド306、クラッチ307が接続されており、入力ポートには、図示しない各種センサ304がそれぞれ接続されている。 【0035】 CPU300は、これにバスを介して接続されたROM301に格納された制御プログラムに従って紙搬送を制御する。CPU300は、画像読取装置本体200のCPU321とライン351を介してシリアル通信を行い、画像読取装置本体200との間で制御データの授受を行うようになっている。また、原稿画像データの先端の基準となる画先信号も通信ラインを通して画像読取装置本体200に通知される。 【0036】 また、図1の原稿裏面読取部17には、ランプ305及び受光センサ(CIS)308が接続されており、読み取った画像が画像処理部309へ転送される。 【0037】 画像読取装置本体200は、CPU321、ROM322、RAM323、紙間補正を行う紙間補正部324、画像処理部325その他を備える。モータドライブ部326は、光学系駆動モータを駆動させるためのドライバ回路である。また、ランプ327、表面画像読取部(CCD)328が接続されている。 【0038】 CPU321は、モータドライブ部326及び表面画像読取部328などを用いて、画像読取装置本体200の制御を行う。レンズ207でCCD208上に結像された画像信号はデジタル画像データに変換され、画像処理部325で各種の画像処理を行い、画像メモリ329に書き込まれる。 【0039】 また、自動原稿送り装置100内の画像処理部309で処理した画像も、画像通信ライン354を通して、画像メモリ329に保持される。画像メモリ329に書き込まれたデータは順次コントローラIF部353を通してコントローラ部400へ送信される。 【0040】 更に、原稿画像データの先端の基準となる画先信号については、CPU321でタイミングを取って、コントローラIF部352を通してコントローラ部400へ通知される。自動原稿送り装置100からの通信ラインで通知される画先信号についても同様に、画像読取装置本体200のCPU321でタイミングを取って、コントローラIF部352を通してコントローラ部400へ通知される。 【0041】 コントローラ部400は、制御回路401、増幅回路402、A/D変換器403、補正回路404、画像メモリ405を有している。 【0042】 CCD208からは、原稿画像を走査する過程で、読み取りの1ラインごとにアナログの画像信号が出力され、それらは増幅回路402により増幅された後、A/D変換器403により8ビットのデジタル信号に変換される。 【0043】 そして、補正回路404は、画像信号に対して、紙間補正部324で作成された紙間補正データに基づいた補正処理を行う。その後、画像メモリ405に書き込まれていくことになる。以上の処理を原稿画像領域分行い、原稿の読み取り画像を形成する。 【0044】 尚、本実施の形態では、自動原稿送り装置100の原稿裏面読取部17にCIS、画像読取装置本体200の表面画像読取部にCCDを使用しているが、画像読み取りのセンサであれば何を使ってもよい。 【0045】 次に、片面に印刷がなされた原稿(片面原稿)を読み取る際、スキャナユニット209を副走査方向に移動させて画像を読み取る原稿読取モード(原稿固定読みモード)の動作について説明する。 【0046】 図3(a)乃至(d)は、図1の画像読取装置による原稿固定読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【0047】 画像読取装置本体200に画像読取開始の指示がされると、スキャナユニット209は、表面白板210の直下に移動し、主走査方向の白レベル基準及び、主走査方向の配光補正を行う(a)。スキャナユニット209は、自身を加速させるのに十分な距離が保持された(b)の位置へ移動する。 【0048】 その後、スキャナユニット209は、図の矢印Aの方向(副走査方向)に移動し、原稿をランプ203にて照射しながら、反射光をCCD208にて読み取る(c)。原稿の右端部まで読み取りが終了した後、ランプ203を消灯し、図の矢印Bの方向へスキャナユニット209を移動し(d)、(a)の状態に戻る。 【0049】 次に、原稿(片面及び両面原稿)を読み取る際、スキャナユニット209を固定させて原稿を移動させることにより画像を読み取る原稿読取モード(原稿流し読みモード)の動作について説明する。 【0050】 図4(a)乃至(g)は、図1の画像読取装置による原稿流し読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【0051】 自動原稿送り装置100に原稿の給送開始が指示されると、スキャナユニット209は表面白板210の直下に移動し、シェーディングを行う。ここで、原稿裏面読取部17の図示しない移動ガラス上の白基準板を用いて、同時にシェーディングを行う(a)。 【0052】 更に、給紙ローラ1が原稿上面に落下し、分離ローラ2、搬送ローラ対3の作用により、原稿束Sからその最上面にある1枚の原稿だけが分離され、レジストローラ4まで給送される。このときスキャナユニット209は、R点の直下へ移動する(b)。 【0053】 レジストローラ4が回転すると、原稿は給紙パスを経由して流し読みガラス201上へと導かれる(c)。原稿は、図中のR上を所定の速度で搬送され、原稿の画像はR点の下部に待機しているスキャナユニット209によって読み取られる。この際、原稿の先端がR点を通過するタイミングで、読み取り開始の信号を画像読取装置本体200に通知する。 【0054】 両面同時読みモードの場合、原稿表面をスキャナユニット209で読取している最中に、原稿裏面読取部17にて原稿の裏面画像の読取を行う(d)、(e)。 【0055】 原稿裏面読取部17が裏面の画像後端まで読み終わると(f)、読み取られた原稿はそのまま図の右方向へ搬送され、排紙ローラ8から自動原稿送り装置100の機外へ排出される。 【0056】 また、R点上をN枚目の原稿が読み取られている間に、原稿後端が搬送ローラ対3を通過すると、原稿トレイ30上に載置されている原稿束Sから(N+1)枚目の原稿の給送が開始される。この原稿は、同様に、流し読み201へ搬送され、この原稿上の画像の読取動作が行われる。 【0057】 このとき、原稿がレジストローラ4に突き当てられた状態で、レジストローラ4の起動タイミングを操作することにより、R点上で読み取り中の前原稿との間隔が適時調整され、流し読みガラス201上では、所定の間隔で原稿が搬送される。 【0058】 原稿の読み込み及び排紙が全て完了すると、図4(g)に示すように、スキャナユニット209を矢印の方向に移動させる。 【0059】 次に、原稿反転流し読みモードにおいて、原稿の表裏を反転させる動作について説明する。 【0060】 図5(a)乃至(f)は、図1の画像読取装置による原稿反転時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【0061】 図4の(a)乃至(g)の一連の動作により(ただし、N枚目の原稿を読んでいる最中には、(N+1)枚目の原稿の給送を行わず、かつ、原稿裏面読取部17を使用しないものとする)、原稿を排紙部に噛ませた状態で停止させる。(a)。 【0062】 排紙ローラ8を排紙と逆の方向に回転させることにより、(b)の矢印の方向へ原稿を移動させる。このとき、原稿後端が排紙センサ13で検知されたら、排紙ローラ8を停止させる。 【0063】 原稿裏面をR点上にて読み取りながら搬送し(c)、その後、排紙ローラ8に再度原稿を噛ませた状態で停止させる(d)。更に、排紙ローラ8を逆転させて(e)の矢印の方向に原稿を移動させ、原稿の表裏を反転させる。原稿反転後、原稿トレイ30上の次の原稿の分離を開始する(f)。 【0064】 次に、本発明に関わる白レベル調整方法について説明する。 【0065】 白レベル調整を行うためには、シェーディングを行う白色板を読み取る必要がある。まず、表面読み取りに関する白色板の読み取りについて説明する。表面読み取り用の白色板の読み取りは、図1における表面白板210を読み取ることによって行われる。 【0066】 次に、原稿裏面読取部17の白色板の読み取りについて説明する。 【0067】 図6は、図1における原稿裏面読取部の拡大図である。 【0068】 図6において、原稿裏面読取部17は、裏面読み取りを行うCISユニット171。CISユニット171により読み取られる原稿が接するコンタクトガラス172、原稿裏面読取部17のシェーディング用の裏面白板173、ガラス移動モータ174を備える。裏面白板173はコンタクトガラス172の一端に取り付けられている。 【0069】 シェーディング時には図6(b)のように、コンタクトガラス172に取り付けられた裏面白板173を、固定されたCISユニット171で読み取り可能な位置にコンタクトガラス172を移動させる。そして通常の読み取り時には図7(a)のように、元の位置にコンタクトガラス172を移動させて読み取りを行う。 【0070】 そして、それぞれの白板を読み取った値について、表面白板210の読み取り値をWb1、裏面白板173の読み取り値をWb2とする。 【0071】 図7は、図1の画像読取装置によって実行される白レベル調整処理の第1の例の手順を示すフローチャートである。 【0072】 本処理は、図2におけるコントローラ部400によって実行される。 【0073】 図7において、白レベル調整モードが指定されたときに(ステップS701でYES)、まず前述のように、表面、裏面それぞれの白板210、173を読み取り、読み取り値(Wb1、Wb2)を保存する(ステップS702、ステップS703)(第1の保存手段)。 【0074】 そして、原稿トレイ30に積載された基準白紙原稿を1枚給紙し(ステップS704)(給紙手段)、先端が排紙センサ13に到達するまで搬送する。基準白紙原稿はA3サイズの用紙とする。そして、図9に示すように、基準白紙原稿が排紙センサ13に到達したときに(ステップS705でYES)、ステップS706に示すように原稿の搬送を停止する(停止手段)。 【0075】 原稿が停止した後(ステップS707でYES)、表面読取部R、原稿裏面読取部17において、それぞれ基準白紙原稿を読み取る(ステップS708、ステップS709)(第2の保存手段)。このとき、基準白紙原稿はA3サイズであるので、原稿後端はレジストローラ4を抜けていない。 【0076】 基準白紙原稿の読み取りは、表面読取部R、原稿裏面読取部17それぞれが、原稿の主走査全域(7500画素)を読み取り、その平均を取るものである。このようにすると、基準白紙原稿の読み取り時に原稿がすべて搬送パス上のローラで保持された状態で停止しているので、搬送による突脱ショックがなくなり、基準白紙原稿の白色度を正しく読み取ることができる。 【0077】 このときの読み取り値を表面読み取り値Wp1、裏面読み取り値Wp2とする。基準白紙原稿は読み終わった後に排出する(ステップS710)。そして、基準白紙原稿読み取り値と白板読み取り値から、それぞれの白レベル補正値を求めて(ステップS711)(算出手段)、処理を終了する。 【0078】 表面読取部Rにおける白レベル補正値C1は、C1=α×Wb1/Wp1、原稿裏面読取部17における白レベル補正値C2は、C2=α×Wb2/Wp2となる。ただしαは補正係数であり、α=1023とする。 【0079】 図8は、図1の画像読取装置によって実行される白レベル調整処理の第2の例の手順を示すフローチャートである。 【0080】 本処理は、図2におけるコントローラ部400によって実行される。 【0081】 図8において、白レベル調整モードが指定されたときに(ステップS801でYES)、まず前述のように、表面、裏面それぞれの白板210、173を読み取り、読み取り値(Wb1、Wb2)を保存する(ステップS802、ステップS803)。 【0082】 そして、原稿トレイ30に積載された基準白紙原稿を1枚給紙し(ステップS804)、先端が排紙センサ13に到達するまで搬送する。基準白紙原稿はA3サイズの用紙とする。そして、図9に示すように、基準白紙原稿が排紙センサ13に到達したときに(ステップS805でYES)、ステップS806に示すように原稿搬送速度を50mm/秒まで減速する。 【0083】 原稿が50mm/秒まで減速した後(ステップS807でYES)、表面読取部R、原稿裏面読取部17において、それぞれ基準白紙原稿を読み取る(ステップS808、ステップS809)。このとき、基準白紙原稿はA3サイズであるので、原稿後端はレジストローラ4を抜けていない。 【0084】 基準白紙原稿の読み取りは、表面読取部R、原稿裏面読取部17それぞれが、原稿の主走査全域(7500画素)を副走査256ライン区間分読み取るまで行う(ステップS810)。そして基準白紙原稿読み取り値は256ラインの平均を取り、それをWp1、Wp2として保存する(ステップS811、ステップS812)。 【0085】 このようにすると、基準白紙原稿の読み取り時に原稿がすべてローラで保持された状態で搬送される。従って、図7の第1の処理例と同様に、搬送による突脱ショックがなくなり、加えて、ガラス上の汚れの影響を受けることもなく、基準白紙原稿の白色度を正しく読み取ることができる。 【0086】 基準白紙原稿は読み終わった後に排出する(ステップS813)。そして、それぞれの白レベル補正値を算出して(ステップS814)、処理を終了する。補正値の算出は、表面読み取り値Wp1、裏面読み取り値Wp2として、図7の第1の処理例と同様に行う。 また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。 【0087】 この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。 【0088】 また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。 【0089】 また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOステップS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。 【0090】 更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。 【図面の簡単な説明】 【0091】 【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の構成を概略的に示す図である。 【図2】図1の画像読取装置の機能ブロックを概略的に示す図である。 【図3】図1の画像読取装置による原稿固定読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【図4a】図1の画像読取装置による原稿流し読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【図4b】図1の画像読取装置による原稿流し読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【図4c】図1の画像読取装置による原稿流し読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【図5a】図1の画像読取装置による原稿反転時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【図5b】図1の画像読取装置による原稿反転時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示す図である。 【図6】図1における原稿裏面読取部の拡大図である。 【図7】図1の画像読取装置によって実行される白レベル調整処理の第1の例の手順を示すフローチャートである。 【図8】図1の画像読取装置によって実行される白レベル調整処理の第2の例の手順を示すフローチャートである。 【図9】図7、図8の白レベル調整処理の制御開始タイミングを説明する図である。 【図10】従来例に係る画像読取装置の構成を概略的に示す図である。 【符号の説明】 【0092】 17 原稿裏面読取部 R 表面読取部 173 白板(表面用白板) 201 流し読みガラス 202 プラテンガラス 209 スキャナユニット 210 白板(裏面用白板) 325 画像処理部(白レベル補正値作成手段)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100125254 【弁理士】 【氏名又は名称】別役 重尚
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| 【公開番号】 |
特開2008−61129(P2008−61129A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−238155(P2006−238155) |
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