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【発明の名称】 ファクシミリ送受信装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体
【発明者】 【氏名】野村 賀久

【要約】 【課題】サーバを介せず機器同士で直接ファクシミリ文書を送受信することができるファクシミリ送受信装置を提供する。

【構成】コントローラ100のCPU103は、ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成し、属性情報のうち少なくともIDをイメージパターンに変換する。また、イメージパターンを原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信する。また、イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書からイメージパターンを検出してIDを抽出し、抽出したIDから管理テーブルを読み込んで属性情報の内容により指定された場所に受信ファクシミリ文書を格納する。また、抽出したIDから管理テーブルを読み込んで属性情報の内容により送信したファクシミリ文書を再送する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成する管理テーブル作成手段と、
前記属性情報のうち少なくとも前記IDをイメージパターンに変換するイメージパターン変換手段と、
前記イメージパターンを前記原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信するファクシミリ送信手段と、
前記イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書から前記イメージパターンを検出して前記IDを抽出するID抽出手段と、
前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納する受信ファクシミリ文書格納手段と、
前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により前記送信したファクシミリ文書を再送するファクシミリ文書再送手段と、
を備えることを特徴とするファクシミリ送受信装置。
【請求項2】
前記属性情報は、送信先の電話番号、原稿文書の管理者、原稿文書管理場所、返却期限を含むことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ送受信装置。
【請求項3】
前記イメージパターンは、前記属性情報を符号化してドットパターンで構成される一次元バーコード、又は二次元方向に情報を持つ二次元バーコードであることを特徴とする請求項1又は2に記載のファクシミリ送受信装置。
【請求項4】
前記受信ファクシミリ文書格納手段は、前記管理テーブルに記述された原稿ファイル名に関連したファイル名を付けて、指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のファクシミリ送受信装置。
【請求項5】
前記属性情報に含まれる返信期限が経過すると、所有者にファクシミリ文書を再送するか否かを選択させる通知を行う通知手段を更に有し、前記ファクシミリ文書再送手段は、前記通知手段による通知に伴う所有者の選択により前記ファクシミリ文書を再送することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のファクシミリ送受信装置。
【請求項6】
ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成する管理テーブル作成ステップと、
前記属性情報のうち少なくとも前記IDをイメージパターンに変換するイメージパターン変換ステップと、
前記イメージパターンを前記原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信するファクシミリ送信ステップと、
前記イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書から前記イメージパターンを検出して前記IDを抽出するID抽出ステップと
前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納する受信ファクシミリ文書格納ステップと、
前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により前記送信したファクシミリ文書を再送するファクシミリ文書再送ステップと、
を備えることを特徴とするファクシミリ送受信方法。
【請求項7】
ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成する管理テーブル作成モジュールと、
前記属性情報のうち少なくとも前記IDをイメージパターンに変換するイメージパターン変換モジュールと、
前記イメージパターンを前記原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信するファクシミリ送信モジュールと、
前記イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書から前記イメージパターンを検出して前記IDを抽出するID抽出モジュールと
前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納する受信ファクシミリ文書格納モジュールと、
前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により前記送信したファクシミリ文書を再送するファクシミリ文書再送モジュールと、
をコンヒピュータに実行させることを特徴とするファクシミリ送受信プログラム。
【請求項8】
請求項7記載のファクシミリ送受信プログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ファクシミリ送受信装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
文書にはメモ、ファクシミリ文書、コピー、カタログ、契約書、請求書、伝票などがあり、それらを電子ファイルとして管理することでオフィス業務の効率化が図られている。文書管理手段としては、ファイル名や宛先などから属性情報を付加して分類して管理する手段が一般的である。
【0003】
しかしながら、ファイルのヘッダーなどに属性を容易に付加できる電子データとは異なり、イメージデータとしての情報しか持てないファクシミリ文書においては、分類して管理することが困難になる。
【0004】
送信元の電話番号や受信時刻、OCRで読み取った情報を元に、属性情報を付けてファクシミリ文書を分類整理することは可能であるが、受信したファクシミリ文書から情報を読み取って既存の管理している文書と連携させることは困難である。そこで受信したファクシミリ文書を管理するために、用件ごとに受信者が目で確認して仕分け、集計しなければならなかった。
【0005】
上記問題に鑑みて、ファクシミリ文書の管理手段として、特許文献1には、異機種の端末間における文書の送受信に伴う返答の受信、集計、更に、未返答者に対する返答督促を行う手段が提案されている。
【特許文献1】特開平06−030037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術では、文書を宛先ユーザに送信するのではなくサーバを介して送信し、また文書自体には属性情報を持たせずにサーバが属性を管理している。
【0007】
本発明の目的は、サーバを介さずに機器同士でファクシミリ文書を送受信することができるファクシミリ送受信装置及び方法、並びにプログラム及び記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1記載のファクシミリ送受信装置は、ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成する管理テーブル作成手段と、前記属性情報のうち少なくとも前記IDをイメージパターンに変換するイメージパターン変換手段と、前記イメージパターンを前記原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信するファクシミリ送信手段と、前記イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書から前記イメージパターンを検出して前記IDを抽出するID抽出手段と、前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納する受信ファクシミリ文書格納手段と、前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により前記送信したファクシミリ文書を再送するファクシミリ文書再送手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項6記載のファクシミリ送受信方法は、ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成する管理テーブル作成ステップと、前記属性情報のうち少なくとも前記IDをイメージパターンに変換するイメージパターン変換ステップと、前記イメージパターンを前記原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信するファクシミリ送信ステップと、前記イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書から前記イメージパターンを検出して前記IDを抽出するID抽出ステップと、前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納する受信ファクシミリ文書格納ステップと、前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により前記送信したファクシミリ文書を再送するファクシミリ文書再送ステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項7記載のファクシミリ送受信プログラムは、ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成する管理テーブル作成モジュールと、前記属性情報のうち少なくとも前記IDをイメージパターンに変換するイメージパターン変換モジュールと、前記イメージパターンを前記原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信するファクシミリ送信モジュールと、前記イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書から前記イメージパターンを検出して前記IDを抽出するID抽出モジュールと、前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により指定された場所に前記受信ファクシミリ文書を格納する受信ファクシミリ文書格納モジュールと、前記抽出したIDから前記管理テーブルを読み込んで前記属性情報の内容により前記送信したファクシミリ文書を再送するファクシミリ文書再送モジュールとをコンヒピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
請求項8記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、請求項7記載のファクシミリ送受信プログラムを格納する。
【発明の効果】
【0012】
本発明のファクシミリ送受信装置は、ファクシミリ送信する原稿文書に対して固有のIDを含む属性情報を管理する管理テーブルを作成し、属性情報のうち少なくともIDをイメージパターンに変換する。また、イメージパターンを原稿文書に合成して付加した画像データをファクシミリ送信する。また、イメージパターンが付加された受信ファクシミリ文書からイメージパターンを検出してIDを抽出し、抽出したIDから管理テーブルを読み込んで属性情報の内容により指定された場所に受信ファクシミリ文書を格納する。また、抽出したIDから管理テーブルを読み込んで属性情報の内容により送信したファクシミリ文書を再送する。このように、パターンの生成と抽出は送信側の装置で行うので、サーバを介さずに機器同士でファクシミリ文書を送受信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明のファクシミリ送受信装置を構成する複合機と、ファクシミリ装置が公衆回線で接続されるシステムの構成を概略的に示す図である。
【0015】
図1において、複合機(MFP;MultI/Functional Peripheral)1は、複数のファクシミリ装置2(2−1、2−2、2−3)と公衆回線600で接続されている。複合機1は、原稿スキャン機能、プリント機能、BOX機能、ファクシミリ機能を登載している。
【0016】
図2は、図1における複合機の制御システム構成を概略的に示す図である。
【0017】
図2において、複合機1は、コントローラ100、スキャナ200、プリンタ300及び操作部400を備える。
【0018】
コントローラ100は、画像入力装置であるスキャナ200や画像出力装置であるプリンタ300と接続し、一方では、LAN500や公衆回線600と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。
【0019】
以下、コントローラ100の各デバイスの機能を説明する。
【0020】
CPU103は、複合機全体を制御する。操作部I/F104は、操作部400とのインターフェース部で、操作部400に表示する画像データを操作部400に対して出力する。また、操作部400からユーザが入力した情報をCPU103に伝える役割をする。
【0021】
ネットワークI/F105は、LAN500に接続し、情報の入出力を行う。モデム106は、公衆回線600に接続し、データ送受信を行うための変調復調処理を行う。RAM107は、CPU103が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリとしても利用される。
【0022】
ROM108は、ブートROMとして利用され、複合機1のブートプログラムが格納されている。HDD(ハードディスクドライブ)109は、システムソフトウェア、画像データ等を格納する。以上のデバイスがシステムバス101上に配置される。
【0023】
イメージバスI/F110は、システムバス101と画像データを高速で転送するイメージバス102を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。イメージバス102は、PCIバス又はIEEE1394などの高速バスで構成される。
【0024】
イメージバス102上には以下のデバイスが配置される。
【0025】
PDLアクセラレータ111は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F112は、画像入出力デバイスであるスキャナ200やプリンタ300とコントローラ100を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。画像圧縮部115は、多値画像データはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。
【0026】
スキャナ画像処理部700は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部800は、プリント出力画像データに対して、プリンタ300に合わせた補正、解像度変換等を行う。
【0027】
図3は、図2におけるスキャナの外観図である。
【0028】
図3において、画像入力デバイスであるスキャナ200は、原稿フィーダ201と、トレイ202を備え、原稿となる紙上の画像を照明し、図示しないCCDラインセンサを走査することで、ラスタイメージデータとして画像を電気信号に変換する。
【0029】
原稿用紙を原稿フィーダ201のトレイ202にセットし、ユーザが操作部400から読み取り起動指示することにより、CPU103がスキャナ200に指示を与え、原稿フィーダ201は、原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0030】
図4は、図2におけるプリンタの外観図である。
【0031】
図4において、画像出力デバイスであるプリンタ300は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する。その画像の変換方式は、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるがどの方式でも構わない。
【0032】
プリント動作の起動は、CPU103からの指示によって開始する。プリンタ300は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット302、303、304、305が装着される。また、排紙トレイ306は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0033】
図5は、図2におけるスキャナ画像処理部の構成を概略的に示す図である。
【0034】
図5において、スキャナ画像処理部700は、イメージバスI/Fコントローラ701、パターン検出前処理部702、像域分離処理部703、テーブル処理部704、フィルタ処理部705及び編集部706を備える。
【0035】
画像バスI/Fコントローラ701は、イメージバス102と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部700内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。
【0036】
本発明に特有な機能を実行するパターン検出前処理部702は、CPU103で実行されるプログラムから属性情報を入力するための画像信号を生成し、画像信号から属性情報を抽出してCPU103で実行されるプログラムへ出力する。
【0037】
例えば、ファクシミリ送信する画像データに対して属性情報コードを二次元バーコードであるQRコードなどの特定パターンに変換した画像信号生成する。又はクシミリ受信した入力画像データから特定パターンを検出してそのパターンから属性情報を取得して、その情報をCPU103へ通知する処理を行う。詳細については後述する。
【0038】
像域分離処理部703は、入力画像から文字部を検出することにより、像域を判定し、その後の画像処理に利用する像域信号を生成する。テーブル処理部704は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために、テーブル変換を行う。フィルタ処理部705は、エッジ強調などの目的に従ったデジタル空間フィルタでコンボリューション演算を行う。
【0039】
編集部706は、例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影付け、網掛け、ネガポジ反転などの画像加工処理を行う。処理が終了した画像データは、再び画像I/Fバスコントローラ701を介して、イメージバス102上に転送される。
【0040】
図6は、図2におけるプリンタ画像処理部の構成を概略的に示す図である。
【0041】
図6において、プリンタ画像処理部800は、画像バスI/Fコントローラ801、下地除去処理部802、色変換処理部803、解像度変換部804及びスムージング処理部805を備える。
【0042】
画像バスI/Fコントローラ801は、イメージバス102と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、プリンタ画像処理部800内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。下地除去処理部802は、背景に薄い色がある原稿を読み取った画像データ等が送られてきた場合に背景色を除去する。
【0043】
色変換処理部803は、プリンタ300の出力特性に合わせた色変換を行う。解像度変換部804は、LAN500あるいは公衆回線600から受信した画像データを、プリンタ300の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部805は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線などの白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0044】
図7は、図2における操作部の構成を概略的に示す図である。
【0045】
図7において、操作部400は、液晶操作パネル401、スタートキー402、ストップキー403及びハードキー群404を備える。
【0046】
液晶操作パネル401は、液晶にタッチパネルを組み合わせたものであり、設定内容の表示、ソフトキーの表示等がなされるものである。スタートキー402は、コピー動作、ファクシミリ送信等を開始指示するためのハードキーであり、内部に緑色及び赤色のLEDが組み込まれており、スタート可能のときに緑色、スタート不可のときに赤色のLEDが点灯する。
【0047】
ストップキー403は、動作を停止させるときに使用するハードキーである。ハードキー群404には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、ユーザモードキーが設けられている。
【0048】
図8は、図7における液晶操作パネルに通常のコピー画面が表示されている様子を示す図である。
【0049】
図8において、設定表示部411は、複合機1の現在の動作状況、設定されている倍率、用紙、部数を表示する部分である。倍率ソフトキー群412には、複写時の倍率に関するソフトキーである等倍、拡大、縮小、ズームキーが設けられる。
【0050】
自動縮小レイアウトキー413は、本発明の機能を指定する場合に用いるキーである。ソータキー414は、出力用紙の処理方法を指定するときに使用する。両面キー415は、両面印刷モードを実行する場合に使用する。
【0051】
用紙選択キー416は、出力用紙のサイズ、色、マテリアル等を指定するための画面に遷移するときに使用する。濃度指定キー群417は、読み取り又は出力画像の濃度を調整し、設定内容を表示する部分である。応用モードキー418は、応用モード画面に移るときに使用する。
【0052】
図9は、図2におけるPDLアクセラレータの構成を概略的に示す図である。
【0053】
図9において、PDLアクセラレータ111は、CPU901、ROM902、ワークRAM903、その他、以下に説明するデバイスを備える。
【0054】
CPU901は、プログラムからの制御コマンドに基づいてローカルバス904を介し、アクセラレータ全体の制御を司るものである。ROM902は、CPU901が実行する制御プログラムを格納している。ワークRAM903は、各種の情報を格納すると共に、CPU901のワークエリアとしても機能する。
【0055】
ASIC905は、ページ記述言語で記述されたファイルに基づいて画像メモリ906にラスタイメージ画像を展開する機能を有している。尚、このASIC905については、後述する。HDD907、画像を一時待避するのに用いられる。
【0056】
圧縮・伸張回路908は、ラスタイメージ画像を圧縮してバスI/F909へデータを送る、あるいはバスI/F909から圧縮データを受け取り、データを伸張して画像メモリ906へ格納するのに用いられる。
【0057】
バスI/F909は、イメージバス102とローカルバス904のインターフェースを行い、またその内部にはDMA910を有する。そして、CPU901を介さず直接、ワークRAM903、画像メモリ906、HDD907、圧縮・伸張回路908から、イメージバス102にデータを転送、受信できるようになっている。DMA910は、プログラムあるいはDMA910を起動する制御コマンドに基づいてCPU901が起動する。
【0058】
図1における画像データ50は、スキャナ200で読み取った画像データにスキャナ画像処理部700で特定パターンを付加した画像データである。尚、ここでは図示していないホストコンピュータから送信されたPDL記述されたファイルに基づいて、プリンタ画像処理部800で展開されたデータにスキャナ画像処理部700で特定パターンを付加したイメージデータであってもよいものとする。
【0059】
図10は、図2の複合機によって実行されるファクシミリ送信処理の手順を示すフローチャートである。
【0060】
本処理は、コントローラ100のCPU103で実行される。
【0061】
ファクシミリ送信開始に際して、ユーザが操作部400からファクシミリ機能を選択し、読み取り起動指示することにより、CPU103がスキャナ200に指示を与え、フィーダ201は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0062】
尚、LAN500で接続されたホストコンピュータからリモートコントロールにより複合機1のHDD109に格納されている電子ファイルや、ホストコンピュータから送信されたPDLファイルをファクシミリ送信する指示を与えて動作を開始してもよい。また転送するファイルに関しては、複合機1で処理できるファイルであればその種類は問わないものとする。
【0063】
まずステップS101において、送信されたファイルをプリンタ画像処理部800で展開し、送信画像データを生成する。画像データはHDD109やRAM107などの記憶装置に格納される。画像圧縮部115で圧縮して格納して送信時に再度展開してもよい。
【0064】
ステップS102において、ファクシミリ送信する送信先を指定する。指定方法としてユーザが操作部400から入力する方法をとる。ステップS103において、ファクシミリ送信する文書を管理するか否かを選択する。管理する場合はステップS104へ、管理しない場合はステップS109へ遷移する。
【0065】
ステップS104において、送信するファクシミリ文書の管理テーブルを作成する。図11(A)に管理テーブルの例を挙げる。ファイルには、属性情報である文書管理用の固有のID番号、ファイル名、記憶するパス、管理者、送信先などの情報を保持する。ここで、ID番号は一意に決められるもので、1つのファクシミリ文書に対して宛先ごとに複数のID番号を割り当ててもよいものとする。
【0066】
ステップS105において、送信期限を規定するか否かを選択する。規定する場合は、図11(B)の例のように、ステップS104において作成した管理テーブルに返信期限を保持する。この返信期限は、期限が切れた時にステップS104で登録された送信先に対して再通知する際に使用される。詳細については後述する。
【0067】
ステップS106において、属性情報をファクシミリ文書に付加するか否かを選択する。選択する場合はS107へ遷移する。選択しない場合は、ステップS109に遷移する。
【0068】
ステップS107において、ステップS104、105で登録された管理テーブルを、スキャナ画像処理部700のパターン検出前処理部702において画像パターンに変換する。図12の例では、管理テーブル情報を二次元バーコードであるQRコードに変換している。尚、QRコードに変換される情報に属性情報のうち少なくともID番号が付加される。
【0069】
ステップS108において、ステップS101でHDD109やRAM107などの記憶装置に格納した画像データを、スキャナ画像処理部700のパターン検出前処理部702に読み込んで、ステップS107において変換した画像パターンと合成する。図12の例では、ステップS107で生成したQRコードと原稿画像とを合成している。
【0070】
ステップS109において、ステップS102で指定した宛先に、ステップS101あるいはステップS108で生成した画像データを送信して、本処理を終了する。
【0071】
図13は、図2の複合機によって実行されるファクシミリ受信処理の手順を示すフローチャートである。
【0072】
本処理は、コントローラ100のCPU103で実行される。
【0073】
公衆回線600を介してモデム106に、画像パターンであるQRコード付ファクシミリ文書の着信信号が到達するとファクシミリ受信を開始する。
【0074】
まず、ステップS201において、ファクシミリのプロトコルに従って受信した画像データは、モデム106からシステムバス101を介してRAM107又はHDD109などの記憶装置に格納される。
【0075】
尚、受信した画像データは、MH/MR/MMRなどの圧縮方式を用いて圧縮されているが、格納時に圧縮方式を変更してもよく、あるいはCPU103によって非圧縮の画像データに処理して格納してもよい。また、同時に送信元の電話番号をRAM107又はHDD109などの記憶装置に格納しておく。
【0076】
ステップS202において、受信したファクシミリ文書を文書管理するか否かを選択する。管理する場合はステップS203へ遷移する。管理しない場合はステップS206へ遷移する。
【0077】
ステップS201で格納した画像データを、イメージバスI/F110を介してスキャナ画像処理部700に送信する。
【0078】
ステップS203において、図10の送信処理のステップS107で作成した属性情報の画像データパターン、本例では二次元バーコードであるQRコードが受信したファクシミリ文書に埋め込まれているか否かを判定する。
【0079】
QRコードの検出は、スキャナ画像処理部700で画像データを読み込んで、パターン検出前処理部702によりQRコードのパターンに一致するイメージパターンが存在するかを判定することで行う。QRコードを検出した場合はステップS204へ遷移する。検出しない場合はステップS206へ遷移する。
【0080】
ステップS204において、抽出したQRコードから属性情報を抽出したか否か判定する。抽出した場合は、CPU103が解釈できるフォーマットに編集し、イメージバスI/F110を介してCPU103へ転送し、ステップS205へ遷移する。属性情報が抽出できなかった場合はステップS206へ遷移する。
【0081】
ステップS205において、属性情報中のID番号から対応する管理テーブルを、RAM107あるいはHDD109などの記憶装置から読み込む。図11(B)、図14に示すように、受信したファイルから属性情報を更新する。この例では、受信したファクシミリ文書のファイル名とステップS201で記憶しておいたファクシミリの送信元の連絡先を管理テーブルに追加している。
【0082】
ステップS206において、受信したファクシミリ文書にファイル名を付けてHDD109などの記憶装置に格納して本処理を終了する。図11(B)の例ではfile pathに記述されているファイル格納場所に格納する。
【0083】
図15は、図2の複合機によって実行される期限切れ処理の手順を示すフローチャートである。
【0084】
本処理は、コントローラ100のCPU103で実行される。
【0085】
図10の送信処理における前ステップS105において管理テーブルに設定した返信期限を監視する期限切れ処理フローが開始される。
【0086】
まず、ステップS301において、この返信期限が切れたか否かを判定する。切れた場合はステップS302へ遷移する。切れていない場合は、一定時間経過後にステップS301で再度判定を行う。
【0087】
ステップS302において、管理テーブルの返信状況と、図10のステップS102で指定した送信先を確認して未受信者がいるか否かを判定する。該当者がいる場合はステップS303へ遷移する。管理テーブル図11(B)の場合は、送信先3つ(Send)に対して、未返信者(reply)が2つあるためステップS303へ遷移する。いない場合は本処理を終了する。
【0088】
ステップS303において、管理テーブルの管理者に返信状況を電子メールで通知する。図16に示すように、adminiStratorの管理者に通知を行う。
【0089】
ステップS304において、返信状況を受け取った管理者はファクシミリを再送するか否かを選択する。再送する場合はステップS305へ遷移する。再送しない場合はステップS306へ遷移する。
【0090】
ステップS305において、未返信者にファクシミリを再送する。図17の例では、未返信者である2つの宛先に対してファクシミリ文書を再送している。
【0091】
ステップS306において、管理テーブルの期限を再度指定し、管理テーブルの返信期限のデータを更新し、本処理を終了する。
【0092】
また、本発明の目的は、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0093】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0094】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0095】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0096】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明のファクシミリ送受信装置を構成する複合機と、ファクシミリ装置が公衆回線で接続されるシステムの構成を概略的に示す図である。
【図2】図1における複合機の制御システム構成を概略的に示す図である。
【図3】図2におけるスキャナの外観図である。
【図4】図2におけるプリンタの外観図である。
【図5】図2におけるスキャナ画像処理部の構成を概略的に示す図である。
【図6】図2におけるプリンタ画像処理部の構成を概略的に示す図である。
【図7】図2における操作部の構成を概略的に示す図である。
【図8】図7における液晶操作パネルに通常のコピー画面が表示されている様子を示す図である。
【図9】図2におけるPDLアクセラレータの構成を概略的に示す図である。
【図10】図2の複合機によって実行されるファクシミリ送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】ファクシミリ文書の管理テーブルを示す図である。
【図12】図1の複合機によるファクシミリ文書送信を示す概要図である。
【図13】図2の複合機によって実行されるファクシミリ受信処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】図1の複合機によるファクシミリ文書受信を示す概要図である。
【図15】図2の複合機によって実行される期限切れ処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】図1の複合機によるファクシミリ文書期限切れ通知処理を示す概要図である。
【図17】図1の複合機によるファクシミリ文書期限切れ再送処理を示す概要図である。
【符号の説明】
【0098】
ステップS104 管理テーブル作成手段
ステップS107 イメージパターン変換手段
ステップS109 ファクシミリ送信手段
ステップS204 ID抽出手段
ステップS206 受信フアクシミリ文書格納手段
ステップS305 ファクシミリ文書再送手段
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成18年9月1日(2006.9.1)
【代理人】 【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚


【公開番号】 特開2008−61128(P2008−61128A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−238154(P2006−238154)