| 【発明の名称】 |
IP信号変換装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】森田 茂男
【氏名】新井 篤
【氏名】木村 明夫
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| 【要約】 |
【課題】ネットワークを利用したIPマルチキャスト配信信号をRF信号に変換することでTV受信機への直接接続を可能にするIP信号変換装置を提供する。
【構成】放送通信システムは、IP信号変換装置10と、ヘッドエンド局20と、IPネットワーク30と、TV受信機40とから構成され、IP信号変換装置10は、IPセレクタ部1と、同期制御部2と、変調部3と、周波数変換部4と、混合器5とから構成されている。ヘッドエンド局20では、地上波放送、BS放送、及びCS放送の各アンテナ受信信号をIP信号に変換し、IPネットワーク30を介してIP信号変換装置10に伝送され、IP信号変換装置10でTV放送用のRF信号に変換された後、TV受信機40で受信される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通信ネットワークを介して伝送されるIP信号を選択受信するIPセレクタ手段と、 前記IPセレクタ手段から出力されたIP信号に対し同期処理、バッファ制御を行い、テレビ用の放送信号に変換する同期制御手段と、 前記放送信号に対し放送波と同じ変調を行う変調手段と、 前記変調手段で変調された放送信号を放送波用の周波数に変換する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段で変換された放送信号について、複数チャンネルの合成出力を行う混合手段と、 を具備することを特徴とするIP信号変換装置。 【請求項2】 設置場所情報を有し、前記設置場所情報と前記IPセレクタ手段でのIP信号内の番組の放送エリア情報とを比較することにより地域限定放送のIP信号の受信可否判定を行う地域セレクタ手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のIP信号変換装置。 【請求項3】 一定時間連続してIP信号の受信が不能となった場合に、緊急/障害時放送を選択受信する緊急/障害時送受信手段を更に具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のIP信号変換装置。 【請求項4】 通常放送にオーバーライトするように指定されたIPパケットを受信した場合、受信中の通常放送IPパケットの代わりに緊急放送IPパケットを前記同期制御手段に出力する緊急放送送受信手段を更に具備することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のIP信号変換装置。 【請求項5】 顧客のプロファイルを有し、同一チャンネルで複数番組を提供する場合、前記プロファイルと、前記IPセレクタ手段でのIP信号内の番組情報とを比較することにより、同一チャンネル内で受信者に合わせて受信番組の選択を行う番組セレクタ手段を更に具備することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のIP信号変換装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、テレビ放送を有線系で伝送する放送通信システムに用いられるIP信号変換装置に関する。 【背景技術】 【0002】 地上波放送、BS放送、及びCS放送等のテレビ放送を有線系で伝送する方式には、RFパススルー方式とIPマルチキャスト方式とがある。この内、RFパススルー方式は、各放送波をRF信号のまま光ファイバや同軸ケーブルで宅内まで伝送し、放送波のアンテナ受信と同様に同軸ケーブルを直接TV受信機に接続する方式であり、CATV事業者などにより実現されている。 【0003】 一方、IPマルチキャスト方式は、各放送波のTS(Transport Stream)信号をIP信号に変換後、光ファイバでIPマルチキャストにて宅内まで配信し、専用のSTB(セットトップボックス)を経由してTV受信機へ接続する方式であり、通信事業者などにより実現されている。 【0004】 また、地上波放送の地域放送については、電波強度の制限やケーブル敷設エリア等により行われていた。また、緊急放送については、放送局毎のプログラムが一律に提供されていた。 【特許文献1】特開2003−169314号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、従来の技術の内、RFパススルー方式では、現行のTV受信機と宅内配線をそのまま利用できる利点があるものの、本サービス専用のネットワークを構築する必要があることから、全国など広域エリアで提供する場合には事業者にとって負担が重くなるという問題があった。 【0006】 また、もう一方のIPマルチキャスト方式を利用した伝送では、他サービスとネットワークを共有できることから経済的であるものの、ユーザ宅内のTV受信機毎にSTBが必要となる上、宅内配線も行う必要があるなど、ユーザにとっての負担が重くなるという問題があった。 【0007】 本発明はかかる課題を解決するためになされたもので、他サービスを共用できるネットワークを利用して配信されるIPマルチキャスト信号をTV受信機に直接接続が可能なRF信号に変換するIP信号変換装置を実現する事を目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明では、異なるクロック源を持つ各放送波のIPマルチキャスト信号を受信し、IP信号変換装置にて送出時刻情報と受信バッファ制御とにより送受信間の同期を確立後、地上波放送であればOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調を、BS放送、CS放送であればPSK(Phase Shift Keying)変調をそれぞれ行い、各放送波の周波数帯へとアップコンバートし、アンテナ受信と同等の信号を生成する。 【0009】 また、本発明では予め登録された地域に関する契約情報や年齢、性別など個人情報とIP伝送された番組情報を、地域セレクタ部、緊急放送送受信部、番組セレクタ部にてそれぞれ照合しIP伝送特有のフィルタリング処理機能を活かすことにより、厳密な地域限定放送や各地域に密着した情報配信、ならびに個人の嗜好に合わせた情報配信を可能とする。 【0010】 本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、通信ネットワークを介して伝送されるIP信号を選択受信するIPセレクタ手段と、前記IPセレクタ手段から出力されたIP信号に対し同期処理、バッファ制御を行い、テレビ用の放送信号に変換する同期制御手段と、前記放送信号に対し放送波と同じ変調を行う変調手段と、前記変調手段で変調された放送信号を放送波用の周波数に変換する周波数変換手段と、前記周波数変換手段で変換された放送信号について、複数チャンネルの合成出力を行う混合手段と、を具備することを特徴とするIP信号変換装置である。 【0011】 また、請求項2に記載の発明は、設置場所情報を有し、前記設置場所情報と前記IPセレクタ手段でのIP信号内の番組の放送エリア情報とを比較することにより地域限定放送のIP信号の受信可否判定を行う地域セレクタ手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のIP信号変換装置である。 【0012】 また、請求項3に記載の発明は、一定時間連続してIP信号の受信が不能となった場合に、緊急/障害時放送を選択受信する緊急/障害時送受信手段を更に具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のIP信号変換装置である。 【0013】 また、請求項4に記載の発明は、通常放送にオーバーライトするように指定されたIPパケットを受信した場合、受信中の通常放送IPパケットの代わりに緊急放送IPパケットを前記同期制御手段に出力する緊急放送送受信手段を更に具備することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のIP信号変換装置である。 【0014】 また、請求項5に記載の発明は、顧客のプロファイルを有し、同一チャンネルで複数番組を提供する場合、前記プロファイルと、前記IPセレクタ手段でのIP信号内の番組情報とを比較することにより、同一チャンネル内で受信者に合わせて受信番組の選択を行う番組セレクタ手段を更に具備することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のIP信号変換装置である。 【発明の効果】 【0015】 本発明によれば、IPマルチキャスト伝送からの受信データをRF信号に変換し、一般のTV用のアンテナを通じての受信と同様のTV受信が可能となる。これにより、STBなど専用の受信装置をTV受信機毎に設置する必要がない。また、アンテナ受信と同等に宅内同軸や汎用AV機器との接続の柔軟性が維持される。また、電波障害対策システム、あるいは電波の届かない地下街などでのギャップフィラーシステムとしての適用も可能となる。また、緊急放送等を含む厳密な地域限定放送が可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態のIP信号変換装置10が含まれる放送通信システムの全体構成を示す構成図である。図1の放送通信システムは、IP信号変換装置10と、ヘッドエンド局20と、IPネットワーク30と、TV受信機40とから構成されている。 【0017】 IP信号変換装置10は、IPセレクタ部1と、同期制御部2と、変調部3と、周波数変換部4と、混合器5とから構成されている。また、IP信号変換装置10は、IPセレクタ部1、同期制御部2に地域セレクタ部6、緊急/障害時送受信部7、緊急放送送受信部8、番組セレクタ部9の何れかの構成要素を付加することで、それぞれ特有の効果を得る事が可能である。 【0018】 ヘッドエンド局20では、地上波放送、BS放送、及びCS放送の各アンテナ受信信号をIP信号に変換し、IPネットワーク30を介して伝送する。IPネットワーク30に接続されたIP信号変換装置10では、IPセレクタ部1でIPフィルタリング処理を行うことで、当該放送波IP信号を選択受信する。 【0019】 また、同期制御部2では、IPセレクタ部1から出力された放送波IP信号に対し、一般のTV受信機での受信を可能とするために同期処理を行うと共に、必要なTS信号を生成する。変調部3では、同期制御部2から出力されたTS信号を各放送波の場合と同様に変調する。周波数変換部4では、各放送波と同様の周波数帯に変換する。混合器5では、複数チャンネルを合成出力する。混合器5で出力されたTS信号はTV受信機40で受信される。 【0020】 本実施形態のIP信号変換装置10は、付加的な機能を持つ構成要素を加えることで他の効果を得られる構成にする事が可能である。次に、付加的な各構成要素を加えた時のそれぞれの効果について説明する。図2は、本発明の実施形態のIP信号変換装置10の内の地域セレクタ部6を付加した構成を示す構成図である。 【0021】 地域セレクタ部6は、IPセレクタ部1に接続され、地域限定情報のデータ受信を許容/非許容するための装置の設置場所に関する情報である設置場所情報を格納しており、受信したIPパケットを該設置場所情報に基づき許容するか、ブロックするかを決定する。 【0022】 このように、本実施形態のIP信号変換装置10に地域セレクタ部6を付加した構成にすることにより、地域セレクタ部6内部に設置場所情報を格納しており、装置の設置場所以外の地域の放送情報データをブロックすることができるので、厳密な意味での地域放送を実現することが可能になる。 【0023】 図3は、本発明の実施形態のIP信号変換装置10の内の緊急/障害時送受信部7を付加した構成を示す構成図である。緊急/障害時送受信部7は、受信IPパケットが一定時間連続して入力されず、同期制御部2の送信バッファに一定時間以上データが保存されていなかった場合に、受信信号断として文字放送等の緊急放送もしくは特定のTV画面を表示するためのIPパケットを同期制御部2に対し出力する。 【0024】 図4は、本発明の実施形態のIP信号変換装置10の内の緊急放送送受信部8を付加した構成を示す構成図である。緊急放送送受信部8は、例えば自然災害などにより緊急情報データがヘッドエンド局20から送信され、通常放送にオーバーライトするように指定されたIPパケットを受信した場合、受信中の通常放送のIPパケットの代わりに緊急放送のIPパケットを同期制御部2へ送信する。このように、図3、図4の構成にすることにより、放送中断時や自然災害時などの緊急放送を容易に実現する事が可能となる。 【0025】 図5は、本発明の実施形態のIP信号変換装置10の内の番組セレクタ部9を付加した構成を示す構成図である。ここでは、各チャンネル内で複数の番組を設けて、年齢層、有料/無料、希望放送局/チャンネル等の顧客のプロファイルにより、複数の番組の中から視聴番組を設定するようにしている。番組セレクタ部9は、IPセレクタ部1のIP信号データについて各チャンネル内の複数の番組の中から年齢層、有料/無料、希望放送局/チャンネル等の顧客のプロファイルに合致する番組を選択し、選択情報データをIPセレクタ部1に出力する。IPセレクタ部1は、その選択情報データに基づいて、IPフィルタリング処理を行う。 【0026】 このように、各チャンネル内で複数の番組を設けて、顧客のプロファイルにより視聴番組を設定するようにすることで、例えば追加の料金を支払った顧客には有料番組を視聴できるようにする事が可能となり、顧客に合わせた番組提供をすることができる。 【0027】 次に本発明の実施形態にかかるIP信号変換装置10の動作について説明する。図6は本発明の実施形態にかかるIP信号変換装置10内のIPセレクタ部1の動作内容を示す処理フローである。図6の処理フローは図2〜図5に示した付加的な構成要素を全て組み込んだ構成での動作について記載している。ステップS101では、IPネットワーク30を介して受信したIPマルチキャスト信号が受信対象のチャンネルであるかを、そのアドレスにより判定する。受信対象である場合はステップS102に進み、受信対象でない場合はIPマルチキャスト信号のパケットを破棄し、処理を終了する。 【0028】 ステップS102では、受信したIPマルチキャスト信号内に緊急情報が含まれているか否かを判定する。緊急情報が含まれている場合はステップS103に進み、緊急情報が含まれていない場合はステップS105に進む。ステップS103では、通常放送に緊急情報をオーバーライトすることが必要か否かを判定する。オーバーライトが必要な場合はステップS104に進み、オーバーライトが必要でない場合はステップS105に進む。 【0029】 ステップS104では、オーバーライトするための緊急放送データ及び放送波IPマルチキャスト信号を緊急放送送受信部8に転送して、以降IPセレクタ部1での処理は終了する。ステップS105では、地域セレクタ部6もしくは番組セレクタ部9により、受信された放送波IPマルチキャスト信号について、地域指定、顧客プロファイル等の付加機能のチェックを行う。ステップS106では、放送波IPマルチキャスト信号を同期制御部2へ転送する。 【0030】 図7は本発明の実施形態にかかるIP信号変換装置10内の同期制御部2以降の動作内容を示す処理フローである。ステップS201では、同期制御部2でIPセレクタ部1から出力されたIPパケットのパケット揺らぎを吸収する。ステップS202では、同期制御部2で送信バッファに一定時間以上データが保存されていない状態であるか否かの判定を行う。保存されていない状態である場合はステップS203に進み、保存されていない状態でない場合はステップS204に進む。 【0031】 ステップS203では、緊急/障害時送受信部7は緊急/障害時の送信用IPパケットを同期制御部2の送信バッファに登録する。ステップS204では、同期制御部2で送信ストリームを生成する。ステップS205では、変調部3で各放送波に合った変調処理を行う。ステップS206では、周波数変換部4で各放送波と同様の周波数帯へのアップコンバート処理を行う。 【0032】 このように、IPマルチキャスト伝送からの受信データをRF信号に変換し、一般のTV用のアンテナを通じての受信と同様のTV受信が可能となる。これにより、STBなど専用の受信装置をTV受信機毎に設置する必要がない。また、アンテナ受信と同等に宅内同軸や汎用AV機器との接続の柔軟性が維持される。また、電波障害対策システム、あるいは電波の届かない地下街などでのギャップフィラーシステムとしての適用も可能となる。 【0033】 尚、IP網を介して伝送される各放送波を一般のTV受信機にて同時複数チャンネル受信可能とする要素技術をLSI化し実現するようにしても良い。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】本発明の実施形態のIP信号変換装置10が含まれる放送通信システムの全体構成を示す構成図である。 【図2】本発明の実施形態のIP信号変換装置10の地域セレクタ部6を付加した時の構成を示す構成図である。 【図3】本発明の実施形態のIP信号変換装置10の緊急/障害時送受信部7を付加した時の構成を示す構成図である。 【図4】本発明の実施形態のIP信号変換装置10の緊急放送送受信部8を付加した時の構成を示す構成図である。 【図5】本発明の実施形態のIP信号変換装置10の番組セレクタ部9を付加した時の構成を示す構成図である。 【図6】本発明の実施形態にかかるIP信号変換装置10内のIPセレクタ部1の動作内容を示す処理フローである。 【図7】本発明の実施形態にかかるIP信号変換装置10内の同期制御部2以降の動作内容を示す処理フローである。 【符号の説明】 【0035】 1…IPセレクタ部、 2…同期制御部、 3…変調部、 4…周波数変換部、 5…混合部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000208891 【氏名又は名称】KDDI株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年9月1日(2006.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100106909 【弁理士】 【氏名又は名称】棚井 澄雄
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武
【識別番号】100089037 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 隆
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| 【公開番号】 |
特開2008−61077(P2008−61077A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237522(P2006−237522) |
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