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【発明の名称】 画像処理装置
【発明者】 【氏名】岡田 靖

【要約】 【課題】画像処理装置において、操作性を低下させることがなく非接触式カードリーダと接触式カードリーダとを備える。

【構成】スキャナ部10(画像読取手段)と、プリンタ部20(画像形成手段)と、操作情報が入力される入力部31および表示部32を有する操作部30と、情報を記録可能の接触式ICカード61に当該情報を入出力する接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードに当該情報を入出力する非接触式ICカードリーダ52が設置される置き台部40(置き台)とを備え、置き台部40は、操作者に近い側の部分が、非接触式ICカードリーダ52が配置される非接触式ICカードリーダ用部分42として形成され、操作者から遠い側の部分が、接触式ICカードリーダ51が配置される接触式ICカードリーダ用部分41として形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取って画像データを取得する画像読取手段と画像データに応じた画像を所定の媒体に形成する画像形成手段とのうち少なくとも一方と、指示内容に対応した操作情報が入力される入力部および表示部を有する操作部と、情報を記録可能の接触式カードに該情報を入出力する接触式カードリーダおよび情報を記録可能の非接触式カードに該情報を入出力する非接触式カードリーダが設置される置き台と、を備え、
前記置き台のうち、操作者に近い側の部分が、前記非接触式カードリーダが配置される非接触式カードリーダ用部分として形成され、前記操作者から遠い側の部分が、前記接触式カードリーダが配置される接触式カードリーダ用部分として形成されていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記置き台は、断面が上方に凸となる略倒立V字状を呈し、前記非接触式カードリーダ用部分と接触式カードリーダ用部分との間に、前記略倒立V字の折曲部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記置き台、該置き台に配置された前記接触式カードリーダおよび前記非接触式カードリーダのうち最も低い部位の位置が、前記操作部の下面よりも高い位置となるように、かつ、前記置き台、前記接触式カードリーダおよび前記非接触式カードリーダのうち最も高い部位の位置が、読取り用の原稿が載置される原稿載置面よりも低い位置となるように、前記置き台、前記接触式カードリーダおよび前記非接触式カードリーダが配設されていることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、詳細には、接触式のカードリーダと非接触式のカードリーダとが設置される置き台の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像や文書などを画像データとして取り扱う画像処理装置には、スキャナ装置、プリント装置、複写装置、ファクシミリ装置などが知られている。
【0003】
また、近年は、この画像処理装置は、ネットワーク上の一端末として位置づけられている。
【0004】
このようなネットワーク上の一端末として機能するときの画像処理装置は、可視画像を読み取って得た画像データをネットワーク上の所定のパーソナルコンピュータに送信したり、パーソナルコンピュータから受信した画像データを可視画像として印刷するが、このばあい、画像処理装置は、画像処理装置としての本来の画像処理機能(画像の読取り機能や印刷機能など)の他に、通信機能等の、画像処理機能とは異なるカテゴリの情報処理機能を有している。
【0005】
すなわち、この画像処理装置には、画像処理専用の処理ユニット(画像処理ユニット)と、汎用の情報処理ユニットとが備えられており、この情報処理ユニットは、例えば、汎用のOS(Operating System)によって、その処理動作が制御されており、その処理動作によって、画像処理ユニットによる画像処理機能とは異なるカテゴリの機能を発揮する。
【0006】
ここで、画像処理機能と異なるカテゴリの機能としては、汎用OS上での画像処理機能だけではなく、例えば、ネットワークに接続された公開あるいは非公開の情報の閲覧機能や送付機能、接触式若しくは非接触式のカード型外部記憶メディア(以下、単に、接触式カード若しくは非接触式カードという。)へのアクセス機能などがある(特許文献1)。
【0007】
なお、接触式カード若しくは非接触式カードへのアクセス機能を有するものとしては、接触式カードの一例であるICカードを挿抜可能に収納し得るスロット機構を複数備えた接触式ICカード格納装置などがある(特許文献2)。
【特許文献1】特開2004−356822号公報
【特許文献2】特開平6−35566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献2における実施例では、ICカードスロットが、キーボードの背面下部に設置されているため、ICカードスロットの上方にキーボードが実装される位置関係となる。
【0009】
ここで、非接触式のICカードリーダは、非接触式ICカードに内蔵されたアンテナとの間で電磁波によるデータの送受信を行うため、キーボードのような基板類や金属物が非接触式ICカードリーダに近接して配置されていると、所望の送受信性能を発揮することができず、ICカードとの間でのデータのやり取りに支障を来す虞がある。
【0010】
また、背面下部にICカードスロットを設置することにより、装置全体の小型化や薄型化を実現することはできるものの、接触式ICカードの挿抜操作を始めとする操作性の低下が懸念される。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、操作者による操作性を低下させることなく、非接触式カードリーダと接触式カードリーダとを備えた画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る画像処理装置は、カードリーダが設置される置き台のうち、操作者から見て相対的に手前側部分を非接触式カードリーダの設置部分、操作者から見て相対的に奥側部分を接触式カードリーダの設置部分、としたことにより、接触式カードの挿入状態の確実な保持と、非接触式カードリーダへのアクセス性の向上とにより、操作性を低下させることなく、接触式カードリーダと非接触式カードリーダとを装備したものである。
【0013】
すなわち、本発明に係る画像処理装置は、原稿を読み取って画像データを取得する画像読取手段と画像データに応じた画像を所定の媒体に形成する画像形成手段とのうち少なくとも一方と、指示内容に対応した操作情報が入力される入力部および表示部を有する操作部と、情報を記録可能の接触式カードに該情報を入出力する接触式カードリーダおよび情報を記録可能の非接触式カードに該情報を入出力する非接触式カードリーダが設置される置き台と、を備え、前記置き台のうち、操作者に近い側の部分が、前記非接触式カードリーダが配置される非接触式カードリーダ用部分として形成され、前記操作者から遠い側の部分が、前記接触式カードリーダが配置される接触式カードリーダ用部分として形成されていることを特徴とする。
【0014】
ここで、「操作者に近い側の部分」における「近い」と「操作者に遠い側の部分」における「遠い」とは、「置き台」の一部分同士についての相対的な遠近状態を表すものである。したがって、置き台のうち非接触式カードリーダ用部分が接触式カードリーダ用部分よりも、操作者に近い側となるように形成されていればよい。
【0015】
このように構成された本発明に係る画像処理装置によれば、非接触式カードリーダが、置き台のうち操作者に近い側の部分に配置されるため、この画像処理装置を操作する操作者と置き台に配置された非接触式カードリーダとの間の距離が近くなり、操作者は、ストラップ等により自身の身につけられたホルダ内の非接触式カードを、ホルダ内に容れたまま、非接触式カードリーダにかざして、非接触式カードにアクセスすることができる。
【0016】
したがって、本発明に係る画像処理装置によれば、操作者による操作性を低下させることなく、接触式カードリーダと非接触式カードリーダとの両方を備えたものとすることができる。
【0017】
なお、非接触式カードリーダがアクセスする対象となる非接触式カードとしては、無線式のICカードなどを適用することができる。
【0018】
また、本発明に係る画像処理装置は、置き台として、断面が上方に凸となる略倒立V字状を呈し、前記非接触式カードリーダ用部分と接触式カードリーダ用部分との間に、略倒立V字の折曲部が形成されているものを適用するのが好ましい。
【0019】
このように構成された画像処理装置によれば、接触式カードリーダ用部分は、操作者から見て略倒立V字の折曲部よりも奥行き方向の奥側に位置するため、手前側が高く、奥側が低い、という傾斜姿勢となる。
【0020】
ここで、置き台は、一般的な操作者の目の高さよりも低い位置に設置されているため、操作者は置き台を見下ろすことになり、一方、略倒立V字の折曲部よりも奥行き方向の奥側に配置された接触式カードリーダは、接触式カードが挿し入れられる前面開口が、操作者に対して上方に向いたものとなる。
【0021】
したがって、見下ろした操作者の視線が、接触式カードリーダの前面開口を、正面から捉えやすくなり、接触式カードリーダに接触式カードが挿し入れられているか否かの見落としが防止または抑止される。
【0022】
さらに、本発明に係る画像処理装置は、前記置き台、該置き台に配置された前記接触式カードリーダおよび前記非接触式カードリーダのうち最も低い部位の位置が、前記操作部の下面よりも高い位置となるように、かつ、前記置き台、前記接触式カードリーダおよび前記非接触式カードリーダのうち最も高い部位の位置が、読取り用の原稿が載置される原稿載置面よりも低い位置となるように、前記置き台、前記接触式カードリーダおよび前記非接触式カードリーダが配設されているのが好ましい。
【0023】
このように構成された画像処理装置によれば、操作部の下方に、排紙やジャム処理のための開閉扉が必要な周辺機器を配置することができ、また、原稿載置面の読取り可能範囲から大きく突出する原稿を対象として読取りを行うことができる。
【0024】
すなわち、操作部の下方に、排紙やジャム処理のための開閉扉が必要な周辺機器を配置することにより、画像処理装置の薄型化、コンパクト化を図ることができるが、置き台、接触式カードリーダおよび非接触式カードリーダのうち最も低い部位の位置が操作部の下面よりも高い位置となるように形成されているため、前述した周辺機器の開閉扉を開閉する際に、開閉扉が、置き台や接触式カードリーダ、非接触式カードリーダに干渉することがなく、開閉扉の開閉操作性を低下させることがない。
【0025】
一方、原稿載置面には、この原稿載置面の読取り可能範囲から大きく突出する原稿が載置されることもあるが、置き台、接触式カードリーダおよび非接触式カードリーダのうち最も高い部位の位置が原稿載置面よりも低い位置となるように形成されていることにより、読取り可能範囲から突出した原稿が、置き台や接触式カードリーダ、非接触式カードリーダに乗り上げることがなく、したがって、原稿載置面と原稿との密着を確保することができる。なお、原稿が置き台等に乗り上げて、原稿載置面と原稿との密着を確保することができないときは、この密着しない範囲に外光が入って、精度のよい読取りを行うことができない、という問題が生じる。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る画像処理装置によれば、操作者による操作性を低下させることなく、接触式カードリーダと非接触式カードリーダとの両方を備えたものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明に係る画像処理装置の具体的な実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0028】
図1は、本発明に係る画像処理装置の一実施形態としてのデジタル複合機100の全体を示す斜視図、図2は、図1に示したデジタル複合機100における置き台部40の詳細を示す斜視図、図3は、図2に示した置き台部40を下後方から視た斜視図、図4は、図2に示した置き台部40を矢印P方向から視た側面図、図5は、図1に示したデジタル複合機100を矢印Q方向から視た正面図、をそれぞれ表す。
【0029】
図示のデジタル複合機100は、原稿を読み取って画像データを取得するスキャナ部10(画像読取手段)と、画像データに応じた画像を紙媒体などに印刷するプリンタ部20(画像形成手段)と、指示内容に対応した操作情報が入力される入力部31および表示部32を有する操作部30と、情報を記録可能の接触式ICカード61(図2参照)に当該情報を入出力する接触式ICカードリーダ51および情報を記録可能の非接触式ICカード(図示せず)に当該情報を入出力する非接触式ICカードリーダ52が設置される置き台部40(置き台)とを備えた構成である。
【0030】
スキャナ部10には、外光の入射を防ぐ開閉カバーが取り付けられているが、図面においては表示を省略している。
【0031】
なお、符号21は、プリンタ部20で印刷された紙媒体の排紙部であり、符号22は、プリンタ部20の内部に詰まった紙媒体を除去するためにプリンタ部20の内部にアクセスするための開閉扉を表す。
【0032】
ここで、このデジタル複合機100は、スキャナ部10が奥側、操作部30が手前側となるように、操作者が位置して使用するように構成されている。
【0033】
置き台部40は、図2に示すように、このデジタル複合機100を使用する操作者に近い側の部分が、非接触式ICカードリーダ52が配置される非接触式ICカードリーダ用部分42として形成され、操作者から遠い側の部分が、接触式ICカードリーダ51が配置される接触式ICカードリーダ用部分41として形成されている。
【0034】
また、この置き台部40は、図2に示したN−N線に沿った断面(鉛直面)が、上方に凸となる略倒立V字状を呈し、非接触式ICカードリーダ用部分42と接触式ICカードリーダ用部分41との間に、略倒立V字の折曲部45が形成されている。
【0035】
さらに、図4,5に示すように、置き台部40、置き台部40に配置された接触式カードリーダ51および非接触式カードリーダ52のうち最も低い部位の位置B′が、操作部30の下面の位置Bよりも高い位置となるように、かつ、置き台部40、接触式カードリーダ51および非接触式カードリーダ52のうち最も高い部位の位置A′が、読取り用の原稿が載置されるスキャナ部10の原稿載置面11の位置Aよりも低い位置となるように、置き台部40、接触式カードリーダ51および非接触式カードリーダ52が配設されている。
【0036】
非接触式ICカードリーダ52は、図3に示すように、置き台部40の非接触式ICカードリーダ用部分42の背面側に設置されている。非接触式ICカードリーダ用部分42の表面側には、接触式ICカードリーダ51に挿抜される接触式ICカード61の、不使用時(接触式ICカードリーダ51から抜き取られた状態のとき)における待機位置として保持されるホルダ43が配設されている。
【0037】
ここで、接触式ICカードリーダ51に挿入されて使用される接触式ICカード61は、このデジタル複合機100の各種機能を使用可能にする情報が記録されており、例えばこのデジタル複合機100が複数の部門で共用されており、使用頻度や紙媒体の使用枚数などの管理が各部門ごとに行われているような状況においては、各部門ごとにそれぞれ接触式ICカード61が配布されており、操作者は、自己が所属する部門用に配布された接触式ICカード61を接触式ICカードリーダ51に挿入することで、デジタル複合機100を使用することができ、使用後は、その接触式ICカード61を接触式ICカードリーダ51から抜き去ることによって、デジタル複合機100を停止状態にロックすることができる。
【0038】
なお、部門ごとの管理が不要である場合には、接触式ICカード61は、接触式ICカードリーダ51に常に挿し入れられたままで使用されてもよい。
【0039】
一方、非接触式ICカードリーダ52に挿入されて使用される非接触式ICカードは、操作者の各人ごとに配布され、各人を特定するための認証用情報等が記録されており、この非接触式ICカードに記録された認証用情報等を非接触式ICカードリーダ52で読み取ることにより、当該認証用情報等に対応して付与された権限の範囲内で、このデジタル複合機100を使用することができる。
【0040】
非接触式ICカードに記録されている認証用情報等は、このデジタル複合機100の使用権限の他、各部門への入退室管理等にも使用されており、通常は、操作者ごとのネックストラップの先端部に設けられたカードホルダ内に収納された状態で、操作者に携行されている。
【0041】
また、操作部30の下方の開閉扉22は、図5に示すように、ヒンジ23を回動中心として矢印C方向に回動することで開放され、この開放された状態では、プリンタ部20の内部にアクセスすることができ、この開放状態から、矢印Cの反対向きに回動することで閉鎖され、この閉鎖された状態では、プリンタ部20の内部にアクセスすることが阻止される。
【0042】
このように構成された本実施形態のデジタル複合機100によれば、非接触式ICカードリーダ52が、置き台部40のうち操作者に近い側の部分(非接触式ICカードリーダ用部分42)に配置されるため、このデジタル複合機100を操作する操作者と置き台部40に配置された非接触式ICカードリーダ52との間の距離が近くなり、操作者は、ストラップ等により自身の身につけられたカードホルダ内の非接触式ICカードを、カードホルダ内に容れたまま、非接触式ICカードリーダ52にかざして、非接触式ICカードの記録情報にアクセスすることができる。
【0043】
したがって、操作者による操作性を低下させることなく、接触式ICカードリーダ51と非接触式ICカードリーダ52との両方を備えたものとすることができる。
【0044】
また、接触式ICカードリーダ51は非接触式ICカードリーダ52よりも、操作者から見て奥側の部分(接触式ICカードリーダ用部分41)に配置されるが、接触式ICカード61は、接触式ICカードリーダ51の、操作者に向いた前面から挿入されるように構成されているため、操作者から見て手前側の部分(非接触式ICカードリーダ用部分42)に配置されるよりも、前面の状態、すなわち接触式ICカード61が接触式ICカードリーダ51に挿入された状態にあるか否かを、操作者に視認し易くすることができる。
【0045】
本実施形態に係るデジタル複合機100は、置き台部40として、断面が上方に凸となる略倒立V字状を呈し、非接触式ICカードリーダ用部分42と接触式ICカードリーダ用部分41との間に、略倒立V字の折曲部45が形成されているため、接触式ICカードリーダ用部分41は、操作者から見て略倒立V字の折曲部45よりも奥行き方向の奥側に位置し、手前側が高く、奥側が低い、という傾斜姿勢となる。
【0046】
ここで、置き台部40は、一般的な操作者の目の高さよりも低い位置に設置されているため、操作者は置き台部40を見下ろすことになり、一方、略倒立V字の折曲部45よりも奥行き方向の奥側に配置された接触式ICカードリーダ51は、接触式ICカード61が挿し入れられる前面開口が操作者に対して上方に向いた姿勢となる。
【0047】
したがって、見下ろした操作者の視線が、接触式ICカードリーダ51の前面開口を、正面から捉えやすくなり、接触式ICカードリーダ51に接触式ICカード61が挿し入れられているか否かの見落としを、さらに一層、防止または抑止することができる。
【0048】
また、置き台部40が、断面略倒立V字状に形成されていることにより、折曲部45が存在しない単なる平板状に形成されて、接触式ICカードリーダ51と非接触式ICカードリーダ52とが上下に並んで配置される構成の置き台部に比べて、上下方向の占有高さを低く抑制することができ、薄型化することができる。
【0049】
本実施形態に係るデジタル複合機100は、置き台部40、置き台部40に配置された接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダ52のうち最も低い部位の鉛直方向位置B′が、操作部30の下面の鉛直方向位置Bよりも高い位置となるように、かつ、置き台部40、接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダ52のうち最も高い部位の鉛直方向位置A′が、読取り用の原稿が載置される原稿載置面11の鉛直方向位置Aよりも低い位置となるように、置き台部40、接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダが配設されているため、操作部30の下方に、排紙やジャム処理のための開閉扉22を配置することができ、また、原稿載置面11の読取り可能範囲から大きく突出する原稿を対象として読取りを行うことができる。
【0050】
すなわち、操作部30の下方に、排紙やジャム処理のための開閉扉22が配置されることにより、デジタル複合機100の薄型化、コンパクト化を図ることができるが、置き台部40、接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダ52のうち最も低い部位の位置B′が操作部30の下面の位置Bよりも高い位置となるように形成されているため、開閉扉22をヒンジ23回りに矢印C方向(時計回り方向)または反対方向(反時計回り方向)に回動させても、開閉扉22が、置き台部40や接触式ICカードリーダ51、非接触式ICカードリーダ52に干渉することがなく、開閉扉22の開閉操作性を低下させることがない。
【0051】
また、開閉扉22を開閉操作する際には、操作者は、この開閉扉22に顔を近づけることとなるが、本実施形態のデジタル複合機100は、開閉扉22の上方に、顔を近づけるのに適した広い空間を確保することができ、好ましい。
【0052】
なお、プリンタ部20により印刷された紙媒体は、排紙部22に排紙されるが、図5において、置き台部40が操作部30の左方に設置されている他の構成においては、操作者が排紙部22に手を入れて排紙された紙媒体を取り出す際に、置き台部40、接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダ52のうち最も低い部位の位置B′が操作部30の下面の位置Bよりも低い位置にあると、排紙部22から手を抜く際に、その操作部30の下面よりも低く突出した置き台部40等の最下部に手が当たり易くなって、操作性が悪いが、本実施形態のデジタル複合機100は、置き台部40、接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダ52のうち最も低い部位の位置B′が操作部30の下面の位置Bよりも高い位置にあるため、そのような操作性の問題を回避することができる。
【0053】
一方、原稿載置面11には、この原稿載置面11の読取り可能範囲から大きく突出する原稿が載置されることもあるが、置き台部40、接触式ICカードリーダ51および非接触式ICカードリーダ52のうち最も高い部位の位置A′が原稿載置面11の鉛直方向高さ位置Aよりも低い位置となるように形成されていることにより、読取り可能範囲から突出した原稿が、置き台部40や接触式ICカードリーダ51、非接触式ICカードリーダ52に乗り上げることがなく、したがって、原稿載置面11と原稿との密着を確保することができ、密着を確保することができない場合において生じる外光の入射の影響、を防止することができる。
【0054】
なお、このデジタル複合機100の機能のうち動作制限がなされている機能に関して、非接触式ICカードを置き台部40のホルダ43に配置している間だけ、その動作制限を解除する、といった使い方をすることもできる。
【0055】
この場合、置き台部40の非接触式ICカードリーダ用部分42は傾斜しているため、ホルダ43に配置された非接触式ICカード(接触式ICカード61の場合も同様)の面が、非接触式ICカードリーダ用部分42の傾斜面に密着して、当該ICカードをホルダ43から取り出しにくくなるが、この実施形態のデジタル複合機100の非接触式ICカードリーダ用部分42には、ICカードの裏面側に指を差し入れるための凹部としての指掛け部44,44が形成されているため、非接触式ICカードリーダ用部分42からICカードを容易に引き剥がすことができる。
【0056】
なお、非接触式ICカードは、非金属を透過してアクセス可能であるため、置き台部40の非接触式ICカードリーダ用部分42を樹脂等の非金属で形成することにより、非接触式ICカードリーダ52を非接触式ICカードリーダ用部分42の背面側に配置(図3および図4に示す配置)することによって、非接触式ICカードリーダ52自体を外部から見えにくくするとともに、取り外されにくくすることができ、盗難を防止するうえで有用である。
【0057】
なお、操作者は、非接触式ICカードリーダ52自体の正確な設置位置を認識できないとしても、ホルダ43の位置を目安にして、非接触式ICカードを翳すことでアクセスすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に係る画像処理装置の一実施形態であるデジタル複合機の全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示したデジタル複合機における置き台部の詳細を示す斜視図である。
【図3】図2に示した置き台部を下後方から視た斜視図である。
【図4】図2に示した置き台部を矢印P方向から視た側面図である。
【図5】図1に示したデジタル複合機を矢印Q方向から視た正面図である。
【符号の説明】
【0059】
10 スキャナ部(画像読取手段)
20 プリンタ部(画像形成手段)
30 操作部
31 入力部
32 表示部
40 置き台部(置き台)
41 接触式ICカードリーダ用部分(接触式カードリーダ用部分)
42 非接触式ICカードリーダ用部分(非接触式カードリーダ用部分)
51 接触式ICカードリーダ(接触式カードリーダ)
52 非接触式ICカードリーダ(非接触式カードリーダ)
100 デジタル複合機(画像処理装置)
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成18年9月1日(2006.9.1)
【代理人】 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄


【公開番号】 特開2008−61072(P2008−61072A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−237470(P2006−237470)