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【発明の名称】 情報提供装置
【発明者】 【氏名】大澤 正弘

【要約】 【課題】電源のオン/オフに対応して点灯または消灯したり、バックライトとして機能するLEDを用いてデータの送信を行うことができるようにする。

【構成】マイコン5は、受光部8を介して、リモコン200より送信されてきたサービスコードを受信すると、このコードに対応して情報記憶部6から調整値等のデータを読み出し、調整値等のデータに対応してLEDの輝度を調整するための制御信号を、電源のオン/オフを示すLEDを有する発光部7に供給する。発光部7は、マイコン5から供給された制御信号に基づいてLEDの輝度を調整し、光によりデータを送信する。或いは、LCD3の背面に設けられたLED31に制御信号を供給すると、LED31の輝度がマイコン5から供給された制御信号に従って調整され、光によりデータが送信される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の機能を提供するLEDを用いて所定の情報を提供する情報提供装置であって、
前記情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段によって記憶されている前記情報を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段によって読み出された前記情報に対応して前記LEDの輝度を変化させるLED制御手段と
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記LEDは、電源がオンされたときに点灯するLEDである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記LEDは、液晶ディスプレイのバックライトとして用いられるLEDである
ことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記情報は、前記情報提供装置の工場出荷時の各種調整値の設定が行われたか否かを示す情報を含む
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報提供装置。
【請求項5】
所定の機能を提供するLEDを用いて所定の情報を提供する情報提供方法であって、
前記情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップにおいて記憶された前記情報を読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された前記情報に対応して前記LEDの輝度を変化させるLED制御ステップと
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
所定の機能を提供するLEDを用いて所定の情報を提供する情報提供装置を制御する情報提供プログラムであって、
前記情報を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップにおいて記憶された前記情報を読み出す読み出しステップと、
前記読み出しステップにおいて読み出された前記情報に対応して前記LEDの輝度を変化させるLED制御ステップと
を前記情報提供装置に実行させることを特徴とする情報提供プログラム。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は情報提供装置に関し、特に、LEDの輝度変化によって情報を提供する情報提供装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の内部情報、例えば、工程情報、エラー情報、使用頻度情報、調整データ情報等は、LED(Light Emitting Diode)の発光パターン等で表現し、外部に通知するようにしていた。また、機器に対して特殊な操作を行うことによりこれらの情報が表示されるようにして、一般ユーザが誤ってこれらの情報を表示させることがないようにしていた。
また、道路標識に用いられ、点灯することにより特定の標識パターンを表示するLEDを、高速で点滅させることによって音声データ、例えば、「ここでの制限速度は時速70キロメートルです」等のアナウンスに対応する音声データを光信号によって送信し、車に取り付けられた受信装置がその光信号を受信して音声データに変換し、出力することができるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、百貨店やスーパー等の店舗内の照明用のLEDを高速で点滅させることにより、各種データを光信号により送信することができるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−202741号公報
【特許文献2】特開2006−174120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、機器の内部情報をLEDの発光パターン等で表現して外部に通知する方法では、通知可能な情報の量や種類等に制限があり、発光パターンの意味を直ちに認識することができないという問題があった。また、その発光パターンを表示させるための操作が複雑であるため、作業効率が低下するという問題もあった。
また、特許文献1の発明では、道路標識を表示するLEDを高速点滅させることにより、標識パターンを表示する機能に加えて、音声データを送信することができるようになっているが、機器の状態情報や調整値情報等の各種データを送信することに関しては明示されていない。
また、特許文献2の発明では、照明用のLEDを高速点滅させることにより、各種データを送信することができるが、この場合も、機器の状態情報や調整値情報等の各種データを送信することに関しては明示されていない。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、機器に備えられたLEDを高速点滅させることにより、機器の状態情報や調整値情報等の各種情報を送信することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の情報提供装置は、所定の機能を提供するLEDを用いて所定の情報を提供する情報提供装置であって、情報を記憶する記憶手段と、記憶手段によって記憶されている情報を読み出す読み出し手段と、読み出し手段によって読み出された情報に対応してLEDの輝度を変化させるLED制御手段とを備えることを特徴とする。
また、LEDは、電源がオンされたときに点灯するLEDとすることができる。
また、LEDは、液晶ディスプレイのバックライトとして用いられるLEDとすることができる。
また、情報は、情報提供装置の工場出荷時の各種調整値の設定が行われたか否かを示す情報を含むようにすることができる。
請求項5に記載の情報提供方法は、所定の機能を提供するLEDを用いて所定の情報を提供する情報提供方法であって、情報を記憶する記憶ステップと、記憶ステップにおいて記憶された情報を読み出す読み出しステップと、読み出しステップにおいて読み出された情報に対応してLEDの輝度を変化させるLED制御ステップとを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の情報提供プログラムは、所定の機能を提供するLEDを用いて所定の情報を提供する情報提供装置を制御する情報提供プログラムであって、情報を記憶する記憶ステップと、記憶ステップにおいて記憶された情報を読み出す読み出しステップと、読み出しステップにおいて読み出された情報に対応してLEDの輝度を変化させるLED制御ステップとを情報提供装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の情報提供装置によれば、所定の機能を提供するLEDを用いて各種データを光により送信することができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本発明が適用されるテレビジョン受像機100の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。同図に示すように、テレビジョン受像機100は、図示しないアンテナによって受信された映像信号に対して各種信号処理を行う信号処理回路1と、後述するマイクロコンピュータ(マイコン)5の制御下、信号処理回路1から出力された映像信号に基づいて後述するLCD(Liquid Crystal Display)3を制御するとともに、エラー情報をマイコン5に供給するLCD制御回路2と、LCD制御回路2より供給される制御信号に従って動作し、映像信号に対応する映像を表示するLCD3と、各部に電力を供給するとともに、エラー情報をマイコン5に供給するインバータ回路4と、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)、制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等からなり、各部を制御するマイコン5と、各種調整値等のデータを記憶する不揮発性メモリ等からなる情報記憶部6と、LED(Light Emitting Diode)およびその制御回路等からなり、マイコン5の制御下、点灯または消灯するとともに、点灯中において、情報記憶部6に記憶されている調整値等のデータに対応して、例えば、100乃至200ヘルツで輝度が変化し、調整値等のデータを光によって送信する発光部7と、マイコン5に対して各種モードに対応するモード設定信号を供給するモード設定部9と、リモートコントローラ(リモコン)200から照射される制御データに対応した赤外線を受光し、受光した赤外線に対応する制御データをマイコン5に供給する受光部8等から構成されている。
【0008】
また、LCD3の背面には、バックライトとして機能するLED31が設けられている。マイコン5は、タイマ機能部51を有し、時間計測を行うことができるようになっている。なお、本実施の形態では、音声信号を処理するブロックについての図示および説明は省略している。
【0009】
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施の形態の動作について説明する。まず、ステップS1において、リモコン200から、サービスコードが赤外線により送信されてきたか否かが判定される。ここで、サービスコードとは、テレビジョン受像機100の情報記憶部6に記憶されている各種調整値等の保守点検用のデータの送信を指示するためのコードであり、保守作業員が使用する特殊なコードである。
【0010】
ステップS1における判定の結果、サービスコードが送信されてきていないと判定された場合、ステップS6に進む。一方、サービスコードが送信されてきたと判定された場合、ステップS2に進む。
【0011】
ステップS6においては、他のコードが送信されてきたか否かが判定される。その結果、他のコードが送信されてきていないと判定された場合、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が繰り返し実行される。一方、他のコードが送信されてきたと判定された場合、ステップS7に進む。ステップS7においては、他のコードに対応する処理が実行され、その後、本処理を終了する。
【0012】
ステップS2においては、マイコン5により、情報記憶部6に記憶されている調整値等のデータ(情報記憶データ)が読み出される。次に、ステップS3において、情報記憶部6から読み出されたデータがASCIIコードに変換される。例えば、情報記憶部6に記憶されている調整値等の数値を表す整数のデータが、各桁毎にASCIIコードに変換された文字列からなるシリアルデータに変換される。
【0013】
次に、ステップS4において、マイコン5により、ASCIIコードに変換されたデータに対応して発光部7が制御される。即ち、データを構成する各ASCIIコードに対応して順次、発光部7を構成するLEDの輝度を調整するための制御信号が発光部7に供給される。発光部7は、マイコン5から供給される制御信号に従って輝度を変化させ、光によりデータの送信が行われる。
【0014】
次に、ステップS5において、情報記憶部6に記憶されている全てのデータに対してステップS2乃至S4の処理が実行されたか否かが判定される。その結果、全てのデータに対してステップS2乃至S4の処理が実行されていないと判定された場合、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理が繰り返し実行される。一方、全てのデータに対してステップS2乃至S4の処理が実行されたと判定された場合、本処理を終了する。
【0015】
図3は、テレビジョン受像機100の情報記憶部6に記憶されている内部記録情報(情報記憶データ)をリモコン200が読み出し、パーソナルコンピュータ300に供給し、パーソナルコンピュータ300が内部記録情報に基づいてテレビジョン受像機100の良否判定およびデータ管理を行うための機器構成およびデータの流れを示している。
【0016】
同図に示すように、テレビジョン受像機(内部記録情報送信機能対応TV)100は、情報記憶部6に記憶されている情報をリモコン(送受信機器)200から送信されてきたデータ要求信号(サービスコード)を受信した後に送信する機能を実現する送受信機能部110を有し、リモコン(送受信機器)200は、テレビジョン受像機100に対してデータ要求信号を送信するとともに、このデータ要求信号に対応してテレビジョン受像機100から送信されてきた送信データを受信する送受信機能部210を有し、パーソナルコンピュータ300は、リモコン200に接続され、リモコン200から供給されたデータに基づいて、テレビジョン受像機100の良否判定を行うとともに、データ管理を行う。送受信機能部110は、図1の発光部7、受光部8、およびマイコン5に対応する。
【0017】
図4は、テレビジョン受像機100の情報記憶部6に記憶されている各種調整値のデータ構成例を示している。この例では、各調整値は8ビットで構成され、各調整値の最上位ビット(MSB)には、各調整値が調整済みであるか否かを示すデータ(例えば、1は調整済み、0は未調整)がセットされる。従って、実質的には調整値は最上位ビットを除く7ビットで表される。
【0018】
図5は、情報記憶部6に記憶されている調整値に応じて、調整エラー(未調整)である場合にエラー表示を行う手順を示すフローチャートである。まず、ステップS11において、リモコン200からサービスコードが送信されてきたか否かが判定される。
【0019】
その結果、サービスコードが送信されてきていないと判定された場合、ステップS18に進む。一方、サービスコードが送信されてきたと判定された場合、ステップS12に進む。
【0020】
ステップS18においては、他のコードが送信されてきたか否かが判定される。その結果、他のコードが送信されてきていないと判定された場合、ステップS11に戻り、ステップS11以降の処理が繰り返し実行される。一方、他のコードが送信されてきたと判定された場合、ステップS19に進む。ステップS19においては、他のコードに対応する処理が実行され、その後、本処理を終了する。
【0021】
ステップS12においては、マイコン5により、情報記憶部6に記憶されている各種調整値が順次読み出される。次に、ステップS13において、読み出された調整値の最上位ビット(MSB)にセットされている値に基づいて、調整が実施されているか否かが判定される。
【0022】
その結果、MSBに値0がセットされており、調整が実施されていないと判定された場合、ステップS15に進み、調整が行われていないことを示す警告がなされる。例えば、テレビジョン受像機100のLEDを点滅させることにより調整がなされていないことを通知する。あるいは、所定のエラーメッセージに対応してLEDを高速に点滅させることにより、エラーメッセージを光により送信する。その後、ステップS17に進む。
【0023】
一方、MSBに値1がセットされており、調整が実施されていると判定された場合、ステップS14に進む。ステップS14においては、情報記憶部6から読み出された調整値がASCIIコードからなる文字列に変換される。
【0024】
次に、ステップS16において、マイコン5により、ASCIIコードに変換されたデータに対応して発光部7が制御される。即ち、データを構成する各ASCIIコードに対応して順次、発光部7を構成するLEDの輝度を調整するための制御信号が発光部7に供給される。発光部7は、マイコン5から供給される制御信号に従って輝度を変化させ、光によりデータの送信が行われる。
【0025】
次に、ステップS17において、全ての調整値に対してステップS12乃至S16の処理が実行されたか否かが判定される。その結果、全ての調整値に対してステップS12乃至S16の処理が実行されていないと判定された場合、ステップS12に戻り、ステップS12以降の処理が繰り返し実行される。一方、全ての調整値に対してステップS12乃至S16の処理が実行されたと判定された場合、本処理を終了する。
【0026】
モード設定部9は、テレビジョン受像機100に設けられており、図示しないボタン操作に応じて各種モードを設定するものであるが、本発明とは直接関係しないのでその説明は省略する。
【0027】
このように、通常は電源ボタンの近傍に設けられ、電源がオンのとき点灯し、電源がオフのときに消灯することにより、電源のオン/オフを表すLEDの輝度を、データに対応して高速に変化させることにより、光によってそのデータを送信することができる。送信されたデータは、リモコン200に設けられた受光部(図3の送受信機能部210に対応する)によって受光され、対応するデータに変換された後、リモコン200に設けられた図示しない液晶表示部に表示される。
【0028】
また、各種調整値の最上位ビットに調整済みか否かを示す値をセットするようにしたので、保守作業者は、各調整値が調整済みであるか否かを容易に認識することができる。また、調整済みでない調整値を優先的に表示させたり、調整済みでない調整値のみを表示させたりすることにより、保守作業の効率を上げることができる。
【0029】
なお、上記実施の形態においては、電源のオン/オフを示すLEDを用いる場合について説明したが、液晶表示装置のバックライトとしてLEDが用いられている場合、このLEDの輝度を変化させることによってデータの送信を行うようにすることができる。即ち、マイコン5によりLCD3の背面に設けられたLED31に制御信号が供給されると、LED31の輝度がマイコン5から供給された制御信号に従って調整され、光によりデータが送信される。
【0030】
また、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、例えば、テレビジョン受像機だけでなく、携帯電話機等のLEDを備える各種機器にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明が適用されるテレビジョン受像機の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】情報記憶部に記憶されているデータを送信する手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態から送信されたデータが送受信機器を介してPCに供給されることを示す図である。
【図4】情報記憶部に記憶されている調整値のデータ構成例を示す図である。
【図5】情報記憶部に記憶されている調整値を送信する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0033】
1 信号処理回路
2 LCD制御回路
3 LCD
4 インバータ回路
5 マイコン
6 情報記憶部
7 発光部
8 受光部
9 モード設定部
31 LED
51 タイマ機能部
100 テレビジョン受像機
110 送受信機能部
200 リモコン
210 送受信機能部
300 PC


【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年9月1日(2006.9.1)
【代理人】 【識別番号】100097113
【弁理士】
【氏名又は名称】堀 城之

【識別番号】100124316
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 康弘


【公開番号】 特開2008−61070(P2008−61070A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−237452(P2006−237452)