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【発明の名称】 監視システム
【発明者】 【氏名】矢倉 基裕

【要約】 【課題】消費電力の小さいカメラ装置を備える監視システムを提供する。

【構成】mainモニタ装置15は、各モニタ装置12が画像信号の送信を要求しているか否かを把握する。このmainモニタ装置15に対して各カメラ装置13は、ポーリング信号を送信する。mainモニタ装置15は、このポーリング信号に応答して、カメラ装置13に対して画像信号の送信を要求するモニタ装置12の識別情報を含む第2の中継用の画像送信要求信号または中継用の送信不要信号を送信する。カメラ装置13は、第2の中継用の画像送信要求信号または中継用の送信不要信号を受信することによって、画像信号の送信の要否および画像信号の送信を要求するモニタ装置12を把握する。カメラ装置13は、画像信号の送信を要求するモニタ装置12に対して画像信号を送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を表す画像信号を生成するカメラ装置と、カメラ装置によって生成される画像信号が表す画像情報を表示する複数のモニタ装置と、カメラ装置から画像信号を送信すべき送信先のモニタ装置を指定する指定装置とを含む監視システムであって、
(a)指定装置は、
無線通信可能な指定用通信部と、
画像信号を送信すべきモニタ装置に対応する識別情報を取得する取得部と、
取得部によって取得した識別情報を記憶する指定用記憶部と、
指定用通信部、取得部および指定用記憶部をそれぞれ制御する指定用制御部とを含み、
(b)カメラ装置は、
無線通信可能なカメラ用通信部と、
撮像することによって画像信号を生成する撮像部と、
カメラ用通信部によって受信した信号を記憶するカメラ用記憶部と、
カメラ用通信部、撮像部およびカメラ用記憶部をそれぞれ制御し、カメラ用通信部によってポーリング信号を送信させ、ポーリング信号を送信させてから予め定める時間内に与えられる信号をカメラ用通信部に受信させるカメラ用制御部とを含み、
(c)各モニタ装置は、
無線通信可能なモニタ用通信部と、
モニタ用通信部によって受信した画像信号が表す画像情報を表示する表示部と、
モニタ用通信部および表示部をそれぞれ制御するモニタ用制御部とを含み、
(d)指定用制御部は、指定用記憶部に前記識別情報が記憶されているときに、カメラ用通信部から送信されるポーリング信号を、指定用通信部によって受信すると、指定用記憶部に記憶される識別情報を含む画像送信要求信号をカメラ用通信部に向けて指定用通信部によって送信させ、
(e)カメラ用制御部は、
指定用通信部から送信される画像送信要求信号をカメラ用通信部によって受信すると、受信した画像送信要求信号に含まれる識別情報をカメラ用記憶部に記憶させ、
カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置に対して、撮像部が生成した画像信号をカメラ用通信部によって送信させ、
(f)モニタ用制御部は、カメラ用通信部から送信される画像信号をモニタ用通信部によって受信すると、画像信号が表す画像情報を表示部に表示させることを特徴とする監視システム。
【請求項2】
前記モニタ用制御部は、カメラ装置の動作を指令する動作指令信号をモニタ用通信部によってカメラ用通信部に送信させることが可能に構成され、
前記カメラ用制御部は、
予め定められるモニタ用ポーリング信号送信時点に、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置に対して、カメラ用通信部によって、ポーリング信号を送信させてから予め定める時間内に、前記特定されるモニタ装置のモニタ用通信部から与えられる動作指令信号を受信させ、動作指令信号に示される動作指令に従った動作を行うことを特徴とする請求項1記載の監視システム。
【請求項3】
前記モニタ用制御部は、
予め定められる送信不要条件に基づいて、画像送信の要否を判断し、
カメラ用通信部から送信されるポーリング信号をモニタ用通信部によって受信すると、画像情報の送信を要求するときには、画像信号の送信要求を示す送信要求信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部によって送信させ、画像情報の送信不要を要求するときには、画像信号の送信不要を示す送信不要信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部によって送信させ、
前記カメラ用制御部は、
送信要求信号をカメラ用通信部によって受信すると、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置に対して撮像部が生成した画像信号をカメラ用通信部によって送信させ、
送信不要信号をカメラ用通信部によって受信すると、カメラ用通信部からの画像信号の送信を停止させることを特徴とする請求項2記載の監視システム。
【請求項4】
前記モニタ用制御部は、
予め定められる画像信号生成条件に基づいて、画像信号を生成する条件を指定する生成条件信号を生成し、生成条件信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部によって送信させ、
前記カメラ用制御部は、生成条件信号によって指定される条件に基づいて、撮像部に画像信号を生成させることを特徴とする請求項3記載の監視システム。
【請求項5】
カメラ用制御部は、モニタ装置に向けてカメラ用通信部によって送信されるポーリング信号に対して応答する信号をカメラ用通信部によって受信するまで、予め定める回数、または予め定める時間内においてポーリング信号を繰返してカメラ用通信部によって送信させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の監視システム。
【請求項6】
指定用制御部は、指定用記憶部に前記識別情報が記憶されていないときに、カメラ用通信部から送信されるポーリング信号を指定用通信部によって受信すると、画像信号の送信不要を示す第2の送信不要信号を指定用通信部によって送信させ、
前記カメラ用制御部は、
指定用通信部から送信される第2の送信不要信号をカメラ用通信部によって受信すると、電源から少なくともカメラ用通信部への電力の供給を停止し、
電力の供給の停止から予め定める待機時間を経過すると、少なくともカメラ用通信部への電力の供給を開始して、指定装置に対してカメラ用通信部にポーリング信号を送信させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の監視システム。
【請求項7】
前記カメラ用制御部は、
指定装置に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部によって受信しない場合には、電源から少なくともカメラ用通信部への電力の供給を停止し、
前記応答されるべき信号をカメラ用通信部によって予め定める回数、または予め定める時間内において連続して受信しない場合には、前記予め定める待機時間を、予め定める第1の待機時間からこの予め定める第1の待機時間よりも長い予め定める第2の待機時間に変更し、
予め定める待機時間を第2の待機時間に変更した後に、指定装置に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部によって受信すると、前記予め定める待機時間を、予め定める第2の待機時間から予め定める第1の待機時間に変更することを特徴とする請求項6記載の監視システム。
【請求項8】
前記予め定める待機時間は、時間帯に応じて予め設定されることを特徴とする請求項6または7記載の監視システム。
【請求項9】
前記カメラ装置は、電池から成る電源から電力を供給されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の監視システム。
【請求項10】
前記指定装置と、複数のモニタ装置のうちのいずれか1つとは一体に形成されることを特徴とする1〜9のいずれか1つに記載の監視システム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、画像情報を撮像装置から表示装置に与えて表示する監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図9は、従来の技術の無線監視システム1の構成を示すブロック図である。従来の技術の無線監視システム1は、複数の画像モニタ2と、この画像モニタ2から離れて配置される複数のテレビカメラ3とを含み、テレビカメラ3によって撮像された画像情報を画像モニタ2が表示することによって、利用者が遠隔地の画像情報を把握可能に構成されている。この無線監視システム1は、複数のテレビカメラ3と、各テレビカメラ3に対してそれぞれ設けられる複数の子局4と、複数の画像モニタ2と、各画像モニタ2に対してそれぞれ設けられる複数の親局5とを含んで構成される(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
子局4は、画像信号の送信の要否を確認する信号を各親局5に対してそれぞれ送信し、この信号に対する応答信号を受信することによって、画像信号を送信すべき親局5を把握することができる。子局4は、画像信号を要求する親局5に対して画像信号を送信する。親局5は、画像信号を受信すると、受信した画像信号が表す画像情報を画像モニタ2に与えて表示させる。以上の手順にしたがうと、特定のテレビカメラ3が撮像した画像信号が表す画像情報を特定の画像モニタ2に表示させることができる。
【0004】
【特許文献1】特開平9−163355号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
子局4は、各親局の画像信号の送信の要否を把握するために、画像信号の送信の要否を確認する信号を各親局5に送るので、子局4の消費電力が大きくなるという問題がある。また親局5が子局4と同期せずに画像信号の送信の要否を表す信号を送信する場合には、子局4は、常に信号を受信可能な状態を維持する必要があるので、子局4の消費電力が大きくなるという問題が生じる。
【0006】
したがって本発明の目的は、消費電力の小さいカメラ装置を備える監視システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、画像情報を表す画像信号を生成するカメラ装置と、カメラ装置によって生成される画像信号が表す画像情報を表示する複数のモニタ装置と、カメラ装置から画像信号を送信すべき送信先のモニタ装置を指定する指定装置とを含む監視システムであって、
(a)指定装置は、
無線通信可能な指定用通信部と、
画像信号を送信すべきモニタ装置に対応する識別情報を取得する取得部と、
取得部によって取得した識別情報を記憶する指定用記憶部と、
指定用通信部、取得部および指定用記憶部をそれぞれ制御する指定用制御部とを含み、
(b)カメラ装置は、
無線通信可能なカメラ用通信部と、
撮像することによって画像信号を生成する撮像部と、
カメラ用通信部によって受信した信号を記憶するカメラ用記憶部と、
カメラ用通信部、撮像部およびカメラ用記憶部をそれぞれ制御し、カメラ用通信部によってポーリング信号を送信させ、ポーリング信号を送信させてから予め定める時間内に与えられる信号をカメラ用通信部に受信させるカメラ用制御部とを含み、
(c)各モニタ装置は、
無線通信可能なモニタ用通信部と、
モニタ用通信部によって受信した画像信号が表す画像情報を表示する表示部と、
モニタ用通信部および表示部をそれぞれ制御するモニタ用制御部とを含み、
(d)指定用制御部は、指定用記憶部に前記識別情報が記憶されているときに、カメラ用通信部から送信されるポーリング信号を、指定用通信部によって受信すると、指定用記憶部に記憶される識別情報を含む画像送信要求信号をカメラ用通信部に向けて指定用通信部によって送信させ、
(e)カメラ用制御部は、
指定用通信部から送信される画像送信要求信号をカメラ用通信部によって受信すると、受信した画像送信要求信号に含まれる識別情報をカメラ用記憶部に記憶させ、
カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置に対して、撮像部が生成した画像信号をカメラ用通信部によって送信させ、
(f)モニタ用制御部は、カメラ用通信部から送信される画像信号をモニタ用通信部によって受信すると、画像信号が表す画像情報を表示部に表示させることを特徴とする監視システムである。
【0008】
また本発明は、前記モニタ用制御部は、カメラ装置の動作を指令する動作指令信号をモニタ用通信部によってカメラ用通信部に送信させることが可能に構成され、
前記カメラ用制御部は、
予め定められるモニタ用ポーリング信号送信時点に、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置に対して、カメラ用通信部によって、ポーリング信号を送信させてから予め定める時間内に、前記特定されるモニタ装置のモニタ用通信部から与えられる動作指令信号を受信させ、動作指令信号に示される動作指令に従った動作を行うことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記モニタ用制御部は、
予め定められる送信不要条件に基づいて、画像送信の要否を判断し、
カメラ用通信部から送信されるポーリング信号をモニタ用通信部によって受信すると、画像情報の送信を要求するときには、画像信号の送信要求を示す送信要求信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部によって送信させ、画像情報の送信不要を要求するときには、画像信号の送信不要を示す送信不要信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部によって送信させ、
前記カメラ用制御部は、
送信要求信号をカメラ用通信部によって受信すると、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置に対して撮像部が生成した画像信号をカメラ用通信部によって送信させ、
送信不要信号をカメラ用通信部によって受信すると、カメラ用通信部からの画像信号の送信を停止させることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記モニタ用制御部は、
予め定められる画像信号生成条件に基づいて、画像信号を生成する条件を指定する生成条件信号を生成し、生成条件信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部によって送信させ、
前記カメラ用制御部は、生成条件信号によって指定される条件に基づいて、撮像部に画像信号を生成させることを特徴とする。
【0011】
また本発明は、カメラ用制御部は、モニタ装置に向けてカメラ用通信部によって送信されるポーリング信号に対して応答する信号をカメラ用通信部によって受信するまで、予め定める回数、または予め定める時間内においてポーリング信号を繰返してカメラ用通信部によって送信させることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、指定用制御部は、指定用記憶部に前記識別情報が記憶されていないときに、カメラ用通信部から送信されるポーリング信号を指定用通信部によって受信すると、画像信号の送信不要を示す第2の送信不要信号を指定用通信部によって送信させ、
前記カメラ用制御部は、
指定用通信部から送信される第2の送信不要信号をカメラ用通信部によって受信すると、電源から少なくともカメラ用通信部への電力の供給を停止し、
電力の供給の停止から予め定める待機時間を経過すると、少なくともカメラ用通信部への電力の供給を開始して、指定装置に対してカメラ用通信部にポーリング信号を送信させることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、前記カメラ用制御部は、
指定装置に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部によって受信しない場合には、電源から少なくともカメラ用通信部への電力の供給を停止し、
前記応答されるべき信号をカメラ用通信部によって予め定める回数、または予め定める時間内において連続して受信しない場合には、前記予め定める待機時間を、予め定める第1の待機時間からこの予め定める第1の待機時間よりも長い予め定める第2の待機時間に変更し、
予め定める待機時間を第2の待機時間に変更した後に、指定装置に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部によって受信すると、前記予め定める待機時間を、予め定める第2の待機時間から予め定める第1の待機時間に変更することを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記予め定める待機時間は、時間帯に応じて予め設定されることを特徴とする。
【0015】
また本発明は、前記カメラ装置は、電池から成る電源から電力を供給されることを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記指定装置と、複数のモニタ装置のうちのいずれか1つとは一体に形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、カメラ用制御部は、ポーリング信号を送信させてから予め定める時間内に与えられる信号をカメラ用通信部に受信させる。このように構成されるカメラ装置では、カメラ装置から指定装置またはモニタ装置に対してポーリング信号を送信し、このポーリング信号に対する信号をカメラ用通信部が受信することによって、カメラ装置は、指定装置またはモニタ装置と通信する。
【0018】
指定用記憶部は、取得手段によって取得した画像信号を送信すべきモニタ装置に対応する識別情報を記憶する。すなわち指定装置は、画像信号の送信を要求するモニタ装置の情報を保有する。指定用制御部は、指定用記憶部に前記識別情報が記憶されているときに、カメラ用通信部から送信されるポーリング信号を、指定用通信部によって受信すると、指定用記憶部に記憶される識別情報を含む画像送信要求信号をカメラ用通信部に向けて指定用通信部によって送信させる。したがって、カメラ用制御部が、指定用通信部に向けてポーリング信号をカメラ用通信部によって送信させるだけで、識別情報を含む画像送信要求信号が指定用通信部によって送信され、カメラ用通信部が画像送信要求信号を受信する。このように、カメラ装置からポーリング信号を1回送信するだけで、画像信号の送信を要求するモニタ装置に対応する識別情報を得ることができる。
【0019】
カメラ用制御部は、受信した画像送信要求信号に含まれる識別情報をカメラ用記憶部に記憶させる。カメラ用制御部は、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置、すなわち画像信号を要求するモニタ装置に対して、撮像部が生成した画像信号をカメラ用通信部によって送信させる。
【0020】
モニタ用制御部は、カメラ用通信部から送信される画像信号をモニタ用通信部によって受信すると、画像信号が表す画像情報を表示部に表示させる。このようにカメラ装置から1回ポーリング信号を送信するだけで、画像信号の送信を要求するモニタ装置を特定することができ、このモニタ装置の表示部に画像情報を表示させることができる。したがって、従来の技術のように、画像送信を要求するモニタ装置を特定するために、モニタ装置毎にそれぞれポーリング信号を送信する場合に比べて、ポーリング信号を送信する回数が減少するので、カメラ装置の省電力化を図ることができる。
【0021】
また本発明によれば、カメラ用制御部は、予め定められるモニタ用ポーリング信号送信時点に、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置、すなわち画像信号の送信を要求するモニタ装置に対して、カメラ用通信部によって、ポーリング信号を送信させる。前述したようにカメラ装置がモニタ装置と通信するためには、カメラ装置からポーリング信号を送信する必要がある。このように画像信号の送信を要求するモニタ装置に対してポーリング信号を送信するので、カメラ装置と画像信号の送信を要求するモニタ装置との通信が確保される。
【0022】
モニタ用制御部は、カメラ装置の動作を指令する動作指令信号をモニタ用通信部によってカメラ用通信部に送信させる。カメラ装置と画像信号の送信を要求するモニタ装置との通信が確保されるので、カメラ用通信部は、動作指令信号を受信することができる。カメラ用制御部は、動作指令信号に示される動作指令にしたがった動作を行うので、モニタ装置がカメラ装置を制御可能な監視システムが実現される。
【0023】
また本発明によれば、モニタ用通信部がポーリング信号を受信すると、画像情報の送信を要求するときには、画像信号の送信要求を示す送信要求信号が、前記動作指令信号としてモニタ装置から送信され、画像情報の送信不要を要求するときには、画像信号の送信不要を示す送信不要信号が、動作指令信号としてモニタ装置から送信される。前述したようにカメラ装置と画像信号の送信を要求するモニタ装置との通信が確保されているので、カメラ用通信部は、送信要求信号または送信不要信号を受信することができる。カメラ用通信部が送信要求信号を受信すると、カメラ用記憶部に記憶される識別情報によって特定されるモニタ装置、すなわち画像信号を要求するモニタ装置に対してカメラ装置から画像信号が送信され、カメラ用通信部が送信不要信号を受信すると、カメラ装置からの画像信号の送信が停止する。このように画像信号の送信が不要の場合には、モニタ装置の指令にしたがってカメラ装置からの画像信号の送信が停止するので、画像信号の送信が不要であるにも拘わらずカメラ装置から画像信号を送信することを防ぐことができ、カメラ装置の省電力化を図ることができる。
【0024】
また本発明によれば、画像信号を生成する条件を指定する生成条件信号が、前記動作指令信号としてモニタ装置から送信される。前述したようにカメラ装置と画像信号の送信を要求するモニタ装置との通信が確保されているので、カメラ用通信部は、生成条件信号を受信することができる。カメラ用通信部が生成条件信号を受信すると、撮像部は、この条件にしたがって画像信号を生成する。このようにして生成される画像信号がカメラ装置からモニタ装置に送信されるので、モニタ装置の指定する条件で生成される画像信号が表す画像情報を表示部に表示することができる。
【0025】
また本発明によれば、カメラ装置から、カメラ用通信部によって送信されるポーリング信号に対してモニタ装置が応答する信号をカメラ用通信部によって受信するまで、予め定める回数、または予め定める時間内においてポーリング信号が繰返して送信される。このようにカメラ装置とモニタ装置との信号の送受信に失敗したときに、再度ポーリング信号を送信して信号の送受信を試みるので、より確実に信号の送受信を行うことができる。
【0026】
また本発明によれば、指定用制御部は、指定用記憶部に前記識別情報が記憶されていないとき、すなわちモニタ装置が画像信号の送信を不要なときにポーリング信号を指定用通信部によって受信すると、画像信号の送信不要を示す第2の送信不要信号を指定用通信部によって送信させる。つまりモニタ装置が画像信号の送信を不要なときには、ポーリング信号に対して、指定装置は、第2の送信不要信号を送信する。この第2の送信不要信号をカメラ用通信部によって受信すると、少なくともカメラ用通信部への電力の供給が停止される。またカメラ用通信部への電力の供給の停止から予め定める待機時間を経過すると、少なくともカメラ用通信部への電力の供給が開始して、カメラ装置からポーリング信号が送信される。このようにモニタ装置が画像信号の送信を不要な場合に、カメラ用通信部への電力の供給と、ポーリング信号の送信とが間欠的に行われる。したがってカメラ用通信部が信号を受信可能な状態を常に維持するために、カメラ用通信部に電力を常時供給する場合に比べて、カメラ装置の省電力化を図ることができる。またカメラ装置は、ポーリング信号を間欠的に送信するので、カメラ装置と指定装置との通信が間欠的に確立される。したがって、画像信号を送信すべきモニタ装置に対応する識別情報が取得部によって取得され、取得した識別情報を指定用記憶部が記憶すると、間欠的に指定装置に送信されるポーリング信号に応答して送信される画像送信要求信号に基づいて、識別情報に対応するモニタ装置に対して画像信号が送信される。
【0027】
また本発明によれば、指定装置に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部によって受信しない場合には、電源からのカメラ用通信部への電力の供給が停止される。応答されるべき信号をカメラ用通信部によって予め定める回数、または予め定める時間内において受信しない場合、すなわちカメラ装置と指定装置との通信に連続して失敗した場合に、前記予め定める待機時間を、予め定める第1の待機時間からこの予め定める第1の待機時間よりも長い予め定める第2の待機時間に変更する。したがって、カメラ装置と指定装置との通信が不能となっていると推測される場合に、カメラ用通信部への電力の供給を停止している時間を長くするので、不要な電力の消費を抑制し、カメラ装置の省電力化を図ることができる。また予め定める待機時間を第2の待機時間に変更した後に、指定装置に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部によって受信すると、指定装置とカメラ装置との通信が可能な状態に回復したので、前記予め定める待機時間を、予め定める第2の待機時間から予め定める第1の待機時間に変更する。
【0028】
また本発明によれば、予め定める待機時間は、時間帯に応じて予め設定される。たとえばモニタ装置の画像信号の送信要求が少ないと推定される時間帯において、予め定める待機時間を長い時間に設定すると、不要なポーリング信号の送信を抑制することができるとともに、カメラ用通信部への不要な電力の供給を抑制することができ、カメラ装置の省電力化を図ることができる。
【0029】
また本発明によれば、前記カメラ装置は、電池から成る電源から電力を供給される。前述したようにカメラ装置の消費電力が小さいので、電源に電池を用いても利用者が電池を交換すべき周期が長くなり、利用者の利便性が向上する。
【0030】
また本発明によれば、前記指定装置と、複数のモニタ装置のうちのいずれか1つとは一体に形成されるので、指定装置をモニタ装置とは別に設ける必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
図1は、本発明の実施の一形態の監視システム11の構成を模式的に示す図である。監視システム11は、たとえばドアの室外を撮像して画像信号を生成し、生成した画像信号が表す画像情報を室内に配置されるモニタ装置に表示するシステムに用いられる。この監視システム11を利用することによって、訪問者が呼鈴を鳴らしたときに、室内に居ながらにして訪問者を知覚することができる。
【0032】
監視システム11は、画像情報を表す画像信号を生成する複数のカメラ装置13と、カメラ装置13によって生成される画像信号が表す画像情報を表示する複数のモニタ装置12と、カメラ装置13から画像信号を送信すべき送信先のモニタ装置12を指定する指定装置14とを含んで構成される。本実施の形態では、監視システム11は、4つのモニタ装置12と、3つのカメラ装置13とを含む。本実施の形態では、4つのモニタ装置12のいずれか1のモニタ装置12は、モニタ装置12と指定装置14との両方の動作処理を行い、指定装置14と一体に形成される。以下、指定装置14の動作処理を兼ねるモニタ装置12を特定して示す場合に、mainモニタ装置15という。また指定装置14の動作処理を兼ねない3つのモニタ装置12をそれぞれ第1〜第3subモニタ装置12a,12b,12cといい、3つのカメラ装置13をそれぞれ第1〜第3カメラ装置13a,13b,13cという。以下、第1〜第3subモニタ装置12a,12b,12cのうちの不特定のものを示す場合には、単にsubモニタ装置12といい、またmainモニタ装置15およびsubモニタ装置12のうちの不特定のものを示す場合には、単にモニタ装置12という。また第1〜第3カメラ装置13a,13b,13cのうちの不特定のものを示す場合には、単にカメラ装置13という。本実施の形態の監視システム11は、利用者の操作に応じて、4つのモニタ装置12のうちの特定のモニタ装置12に、3つのカメラ装置13のうちの特定のカメラ装置13が撮像した画像情報を表示する。
【0033】
図2は、カメラ装置13の電気的構成を示すブロック図である。カメラ装置13は、たとえば玄関などのドアに設けられる覗き孔に取付けられ、この覗き孔を通して室外の撮像領域を撮像したり、幼児などが居住する部屋に設けられて室内の撮像領域を撮像したりする。カメラ装置13は、撮像して生成した画像信号を、モニタ装置12からの要求に応じてモニタ装置12に与える。
【0034】
カメラ装置13は、カメラ用制御部21と、カメラ用通信部22と、撮像部23と、タイマ部24と、カメラ用記憶部25とを含んで構成される。図2には、カメラ装置13に電力を供給するカメラ用電源部28も図示されている。本実施の形態では、カメラ用電源部28は、電池によって実現され、カメラ装置13は電池から供給される電力によって駆動する。
【0035】
カメラ用制御部21は、カメラ用記憶部25に記憶される制御プログラムを実行することによって、カメラ装置13の各部と、カメラ用電源部28とを制御する。カメラ用制御部21は、中央処理装置(Central Processing Unit:略称CPU)を含んで実現される。カメラ用制御部21は、カメラ用電源部28を制御して、カメラ装置13への電力の供給を制御する。本実施の形態では、カメラ用制御部21は、カメラ用電源部28を制御して撮像部23およびカメラ用通信部22などへの電力の供給を間欠的に行わせる。
【0036】
撮像部23は、カメラ用制御部21の制御に基づいて、撮像領域を撮像して画像情報を表す画像信号を生成する。撮像部23は、たとえばCMOS(Complementary Metal
Oxide Semiconductor)イメージセンサまたはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどを含んで実現される。撮像部23は、カメラ用制御部21から撮像する条件を示す指令が与えられ、この指令に基づいて撮像して生成した画像信号をカメラ用制御部21に与えて、カメラ用記憶部25に記憶させる。
【0037】
タイマ部24は、カメラ用制御部21によって指定される時間を計時する。タイマ部24は、指定された時間が経過する時刻にカメラ用制御部21に対して指定された時間が経過したことを表す信号を与える。タイマ部24は、たとえば予め定める周波数のクロック信号を生成する水晶振動子、およびクロックをカウントするカウンタなどを含んで実現される。
【0038】
カメラ用記憶部25は、カメラ用制御部21が読込むプログラム、撮像部23が生成する画像信号が表す画像情報およびカメラ用通信部22が受信する受信情報、各カメラ装置13に対応する識別情報およびカメラ用制御部21が行う演算結果などを記憶する。カメラ用記憶部25は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含んで実現される。本実施の形態ではカメラ用記憶部25は、各カメラ装置13に対応する識別情報としてMAC(Media Access Control)アドレスを記憶する。なお、本実施の形態では識別情報としてMACアドレスを用いているが、これは他の識別情報でもよく、MACアドレスに限定されるものではない。
【0039】
カメラ用通信部22は、カメラ用通信制御部26と、カメラ用RF(Radio Frequency
)モジュール27とを含む。本実施の形態ではカメラ用通信部22は、たとえば無線通信の規格であるIEEE802.15.4に則ったRFD(Reduced Function Device)として機能する。カメラ用通信制御部26は、カメラ用制御部21から与えられる送信すべきデータを表す電気信号に、通信の規格に則った処理を施してカメラ用RFモジュール27に与えるとともに、カメラ用RFモジュール27が受信した電気信号に、通信の規格に則った処理を施してカメラ用制御部21に与える。たとえばカメラ用通信制御部26は、送信するパケット単位の電気信号に送信元および送信先のMACアドレスなどを含むヘッダ、およびFCS(Frame Check Sequence)などを含むフッタを付加したフレームを表す電気信号を生成したり、受信した電気信号から送信元および送信先のMACアドレスを読込んだりする。カメラ用RFモジュール27は、前述した無線通信の規格に則って、カメラ用通信制御部26から与えられるフレームを表す電気信号を変調してアンテナを介して送信したり、アンテナによって捕捉した電波を復調し、受信したフレームを表す電気信号をカメラ用通信制御部26に与える。
【0040】
図3は、カメラ用通信部22によって送受信されるフレームのデータ構造を表す図である。フレームは、ヘッダ領域29とペイロード領域30とを含む。ヘッダ領域29には、
送信先の装置の識別情報に相当する送信先のMACアドレスと送信元の装置の識別情報に相当する送信元のMACアドレスが含まれる。カメラ用通信部22は、受信したフレームの送信先のMACアドレスがカメラ用記憶部25に記憶されたカメラ装置13のMACアドレスと異なる場合には、自身に宛てて送信されたフレームではないと判断してフレームを破棄する。またカメラ用通信部22は、受信したフレームの送信先のMACアドレスがカメラ用記憶部25に記憶されたカメラ装置13のMACアドレスと一致する場合には、自身に宛てて送信されたフレームであると判断して、ペイロード領域30のデータを読込む。またカメラ用通信部22は、フレームを送信すべき装置のMACアドレスを送信先MACアドレスとするフレームを生成する。このようにヘッダ領域29に送信先のMACアドレスと送信元のMACアドレスとを含ませることによって、無線通信において1対1の通信を行うことができる。これによって、複数のカメラ装置13と複数のモニタ装置12とを含む監視システム11において、特定のカメラ装置13と特定のモニタ装置12との通信が可能になる。
【0041】
図4は、モニタ装置12の電気的構成を示すブロック図である。モニタ装置12は、カメラ装置13と通信可能な範囲内においてカメラ装置13から離間した位置に設けられ、たとえば居間などに設けられる。
【0042】
モニタ装置12は、モニタ用制御部31と、モニタ用通信部32と、表示部33と、キー制御部34と、モニタ用記憶部35とを含んで構成される。図4には、モニタ装置12に電力を供給するモニタ用電源部38も図示されている。本実施の形態では、モニタ用電源部38は、商用電源系のコンセントに接続されるAC電源およびACアダプタによって実現され、モニタ装置12はAC電源およびACアダプタを介して商用電源系から供給される電力によって駆動する。前述したように、mainモニタ装置15は、指定装置14の動作処理も兼ねるので、mainモニタ装置15のモニタ用通信部32は、指定装置14の指定用通信部の動作処理を兼ね、mainモニタ装置15のモニタ用制御部31は、指定装置14の指定用制御部の動作処理を兼ねる。
【0043】
モニタ用制御部31は、モニタ用記憶部35に記憶される制御プログラムを実行することによって、モニタ装置12の各部を制御する。モニタ用制御部31は、CPUを含んで実現される。本実施の形態では、モニタ装置12への電力の供給は常に行われる。
【0044】
表示部33は、モニタ用制御部31の制御に基づいて、モニタ用制御部31から与えられる画像信号が表す画像情報を表示する。表示部33は、たとえば液晶ディスプレイ(
Liquid Crystal Display:略称LCD)を含んで実現される。
【0045】
キー制御部34は、モニタ装置12に設けられるボタンなどを利用者が操作したときに、この利用者の操作に対応する入力信号を生成してモニタ用制御部31に与える。モニタ用制御部31は、キー制御部34から与えられる入力信号に基づいた制御を行う。
【0046】
モニタ用記憶部35は、モニタ用制御部31が読込むプログラム、モニタ用通信部32が受信する受信情報、各モニタ装置12に対応する識別情報、およびモニタ用制御部31が行う演算結果などを記憶する。モニタ用記憶部35は、ROMおよびRAMなどを含んで実現される。本実施の形態ではモニタ用記憶部35は、識別情報としてMACアドレスを記憶する。
【0047】
モニタ用通信部32は、モニタ用通信制御部36と、モニタ用RFモジュール37とを含む。本実施の形態ではモニタ用通信部32は、無線通信の規格であるIEEE802.15.4に則ったFFD(Full Function Device)として機能する。モニタ用通信制御部36は、モニタ用制御部31から与えられる送信すべきデータを表す電気信号に、通信の規格に則った処理を施してモニタ用RFモジュール37に与えるとともに、モニタ用RFモジュール37が受信した電気信号に、通信の規格に則った処理を施してモニタ用制御部31に与える。たとえばモニタ用通信制御部36は、送信するパケット単位の電気信号に送信元および送信先のMACアドレスなどを含むヘッダ、およびFCSなどを含むフッタを付加したフレームを表す電気信号を生成したり、受信した電気信号から送信元および送信先のMACアドレスを読込んだりする。モニタ用RFモジュール37は、前述した無線通信の規格に則って、モニタ用通信制御部36から与えられるフレームを表す電気信号を変調してアンテナを介して送信したり、アンテナによって捕捉した電波を復調し、受信したフレームを表す電気信号をモニタ用通信制御部36に与える。
【0048】
以下、モニタ装置12とカメラ装置13との通信手順について説明する。RFDとして機能するカメラ用通信部22は、ポーリング信号を送信してから予め定める時間内にアンテナによって捕捉される電波を受信可能である。したがって、カメラ装置13がモニタ装置12から送信される信号を受信するためには、カメラ用通信部22からポーリング信号を送信する必要がある。
【0049】
またFFDとして機能するモニタ用通信部32は、ポーリング信号に応答して信号を送信するために、送信する信号を予め記憶するバッファ記憶装置を有し、ポーリング信号を受信すると、このバッファ記憶装置に記憶された信号を送信する。
【0050】
mainモニタ装置15は、各モニタ装置12が画像信号の送信を要求しているか否かを把握する。各カメラ装置13は、画像信号の送信を要求するモニタ装置12を表す情報をmainモニタ装置15から与えられることによって、画像信号を送信すべきモニタ装置12を把握する。すなわちsubモニタ装置12は、mainモニタ装置15に中継されて間接的に画像信号の送信の要求をカメラ装置13に与える。
【0051】
各subモニタ装置12は、画像信号の送信を要求するときには、画像信号の送信を要求するカメラ装置13を特定して、画像信号の送信を要求する第1の中継用の画像送信要求信号をmainモニタ装置15に送信する。具体的には、第1の中継用の画像送信要求信号が表すフレームのペイロード領域30には、画像信号の送信を要求するカメラ装置13をあらわす識別情報およびモニタ装置12自身をあらわす識別情報が含まれる。画像信号の送信の要求は、利用者がモニタ装置12のボタンなどを操作することによってキー制御部34から入力される。
【0052】
mainモニタ装置15のモニタ用制御部31は、第1の中継用の画像送信要求信号をモニタ用通信部32が受信すると、ペイロード領域30のモニタ装置12自身をあらわす識別情報に基づいて画像信号の送信を要求するsubモニタ装置12を特定するとともに、ペイロード領域30に含まれるカメラ装置13をあらわす識別情報に基づいて画像信号を送信すべきカメラ装置13を特定する。このように、mainモニタ装置15のモニタ用通信部32は、各subモニタ装置12に対して、画像信号を送信すべきモニタ装置12に対応する識別情報を取得する取得部として機能する。mainモニタ装置15のモニタ用制御部31は、特定したsubモニタ装置12に対して送信すべき第2の中継用の画像送信要求信号をモニタ用記憶部35に記憶させる。第2の中継用の画像送信要求信号は、画像信号の送信を要求するモニタ装置12の識別情報を含む。具体的には、第2の中継用の画像送信要求信号の表すフレームのヘッダ領域29の送信先のMACアドレスを、特定したカメラ装置13のMACアドレスとし、ペイロード領域30に画像送信を要求するsubモニタ装置12のMACアドレスを含むフレームを生成して記憶させる。各subモニタ装置12および各カメラ装置13のMACアドレスは、mainモニタ装置15のモニタ用記憶部35に記憶されており、識別情報との対応付けがなされている。
【0053】
またmainモニタ装置15のキー制御部34から、mainモニタ装置15が特定のカメラ装置13からの画像信号の送信を要求する入力信号が入力されると、mainモニタ装置15のモニタ用制御部31は、送信先のMACアドレスを画像信号の送信を要求するカメラ装置13のMACアドレスとし、mainモニタ装置15のMACアドレスをペイロード領域30に含むフレームを生成して第2の中継用の画像送信要求信号をモニタ用通信部32のバッファ記憶装置に記憶させる。このようにmainモニタ装置15のキー制御部34は、指定装置と一体に形成されるモニタ装置12に対して、画像信号を送信すべきモニタ装置12に対応する識別情報を取得する取得部として機能する。
【0054】
図5は、モニタ装置12からカメラ装置13への画像信号の送信要求がないときの、カメラ用通信部22への電力の供給の時間変化を表すタイミングチャートである。図6は、モニタ装置12からカメラ装置13への画像信号の送信要求がないときのシーケンス図である。
【0055】
モニタ装置12からカメラ装置13への画像信号の送信要求がないときには、カメラ用制御部21は、カメラ用電源部28を制御して、カメラ用通信部22への電力の供給を間欠的に行う。このとき、カメラ用制御部21は、カメラ用電源部28を制御して、カメラ装置13のうちの、カメラ用制御部21のタイマ部24を制御する部分と、カメラ用制御部21のカメラ用電源部28を制御する部分と、タイマ部24と、カメラ用通信部22を除く部分への電力の供給を停止した状態にしている。すなわちモニタ装置12からカメラ装置13への画像信号の送信要求がないときには、カメラ用制御部21のタイマ部24を制御する部分と、カメラ用制御部21のカメラ用電源部28を制御する部分と、タイマ部24への電力が常に供給され続けるとともに、カメラ用通信部22への電力の供給が間欠的に行われる。
【0056】
第1カメラ装置13aへの画像信号の送信要求がない場合の第1カメラ装置13aと、mainモニタ装置15との通信の手順について説明する。第2カメラ装置13b、および第3カメラ装置13cは、第1カメラ装置13aと同様の動作処理を行うので、重複する説明を省略する。また各カメラ装置13は、それぞれ相互に同期せずに動作する。以下、第1カメラ装置13aの各部またはmainモニタ装置15の各部の動作処理について説明する。
【0057】
時刻t1において、カメラ用制御部21は、カメラ用電源部28のカメラ用通信部22への電力の供給を開始する。すなわちカメラ用通信部22の電源がONになる。カメラ用通信部22に電力が供給されると、カメラ用制御部21は、カメラ用通信部22によってmainモニタ装置15に対してポーリング信号を送信する。このポーリング信号のヘッダ領域29の送信先のMACアドレスは、mainモニタ装置15のMACアドレスである。
【0058】
mainモニタ装置15のモニタ用通信部32は、ポーリング信号を受信すると、バッファ記憶装置に記憶された情報がないため中継用の送信不要信号を送信する。この中継用の送信不要信号をカメラ用通信部22が受信すると、カメラ用制御部21は、第1カメラ装置13aに対する画像信号の送信の要求がないと判断する。時刻t2においてカメラ用制御部21は、画像信号を送信する必要がないので、カメラ用電源部28のカメラ用通信部22への電力の供給を停止する。すなわち時刻t2においてカメラ用通信部22の電源がOFFになる。
【0059】
カメラ用制御部21は、タイマ部24から与えられる信号に基づいて時刻t2から予め定める待機時間T1が経過する時刻t3において、カメラ用電源部28のカメラ用通信部22への電力の供給を開始する。本実施の形態では、予め定める待機時間T1は、1秒に設定される。カメラ用通信部22の電源がONになると、カメラ装置13とモニタ装置12とは、時刻t1から時刻t2までの処理とそれぞれ同じ処理を行い、時刻t4においてカメラ用制御部21は、カメラ用電源部28のカメラ用通信部22への電力の供給を停止する。以後、カメラ装置13とモニタ装置12とは、時刻t2から時刻t4までの処理を繰返し行う。
【0060】
このようにモニタ装置12が画像信号の送信を不要な場合に、カメラ用通信部22への電力の供給と、ポーリング信号の送信とが間欠的に行われる。すなわち1秒強(t3−t1秒)ごとに周期的にカメラ用通信部22への電力が供給されるとともに、ポーリング信号が送信される。したがってカメラ用通信部が信号を受信可能な状態を常に維持するために、カメラ用通信部22に電力を常時供給する場合に比べて、カメラ装置13の省電力化を図ることができる。さらに、モニタ装置12が画像信号の送信を不要な場合に、カメラ用制御部21のタイマ部24を制御する部分と、カメラ用制御部21のカメラ用電源部28を制御する部分と、タイマ部24と、カメラ用通信部22を除く部分への電力の供給を停止した状態にしているので、さらにカメラ装置13の省電力化を図ることができる。
【0061】
図7は、カメラ装置13からsubモニタ装置12に画像信号を送信する手順を示すシーケンス図である。利用者が第2subモニタ装置12bのボタンを操作して、第1カメラ装置13aの撮像した画像情報を表示させる動作を行うと、第2subモニタ装置12bのキー制御部34から、第1カメラ装置13aを指定する情報を含む入力信号がモニタ用制御部31に与えられる。第2subモニタ装置12bのモニタ用制御部31は、mainモニタ装置15に対して第1カメラ装置13aが生成する画像信号の送信を要求する第1の中継用の画像送信要求信号をモニタ用通信部32によって送信させる。
【0062】
mainモニタ装置15のモニタ用制御部31は、第1の中継用の画像送信要求信号をモニタ用通信部32によって受信すると、第2の中継用の画像送信要求信号を生成してモニタ用通信部32のバッファ記憶装置に記憶させる。
【0063】
第1カメラ装置13aは、前述したようにmainモニタ装置15に向けたポーリング信号を間欠的に送信する。mainモニタ装置15のモニタ用通信部32が第1カメラ装置13aからのポーリング信号を受信すると、モニタ用通信部32は、バッファ記憶装置に記憶された第2の中継用の画像送信要求信号を第1カメラ装置13aに対して送信する。この第2の中継用の画像送信要求信号は、第2subモニタ装置12bの第1カメラ装置13aへの画像信号の要求を表し、前述したようにペイロード領域30に画像信号の送信を要求する第2subモニタ装置12bのMACアドレスが含まれる。
【0064】
第1カメラ装置13aのカメラ用通信部22が第2の中継用の画像送信要求信号を受信すると、第1カメラ装置13aのカメラ用制御部21は、カメラ用電源部28を制御して撮像部23への電力の供給を開始して、撮像部23を起動するとともに、ペイロード領域30に含まれる第2subモニタ装置12bのMACアドレスをカメラ用記憶部25に記憶させる。撮像部23の初期設定が完了し、画像信号を生成して送信可能な状態になると、第1カメラ装置13aのカメラ用制御部21は、画像信号の送信準備が完了したことを表す送信準備完了信号をmainモニタ装置15に対してカメラ用通信部22によって送信させる。
【0065】
mainモニタ装置15のモニタ用通信部32が送信準備完了信号を受信すると、モニタ用通信部32は、第2subモニタ装置12bに対して第1カメラ装置13aが画像信号を送信可能な状態であることを報知するために、第2subモニタ装置12bに対して送信準備完了信号をモニタ用通信部32によって送信する。
【0066】
第2subモニタ装置12bのモニタ用通信部32が送信準備完了信号を受信すると、第2subモニタ装置12bのモニタ用通信部32は、第1カメラ装置13aに対して画像信号の送信を要求する送信要求信号を生成してモニタ用通信部32のバッファ記憶装置に記憶させる。送信要求信号のヘッダ領域29の送信先アドレスは、第1カメラ装置13aのMACアドレスに対応し、ペイロード領域30に画像信号の送信の要求を表す情報が含まれる。
【0067】
第1カメラ装置13aから送信準備完了信号を送信してから、第2subモニタ装置12bのバッファ記憶装置に送信要求信号が記憶されたと推定される予め定める推定時間T2が経過すると、第1カメラ装置13aのカメラ用制御部21は、第2subモニタ装置12bに対してカメラ用通信部22によってポーリング信号を送信する。
【0068】
第2subモニタ装置12bのモニタ用通信部32によって第1カメラ装置13aからのポーリング信号を受信すると、モニタ用通信部32は、バッファ記憶装置に記憶された送信要求信号をカメラ装置13の動作を指令する動作指令信号として第1カメラ装置13aに送信する。
【0069】
第1カメラ装置13aのカメラ用通信部22によって送信要求信号を受信すると、カメラ用制御部21は、撮像部23を制御して画像信号を生成させるとともに、カメラ用記憶部25に記憶されたMACアドレスによって特定される第2subモニタ装置12bに対して生成した画像信号をカメラ用通信部22によって送信させる。
【0070】
第2subモニタ装置12bは、モニタ用通信部32によって画像信号を受信すると、モニタ用制御部31は、画像信号を表示部33に表示させる。
【0071】
第1カメラ装置13aのカメラ用制御部21は、予め定める単位の画像信号の送信を完了したモニタ用ポーリング信号送信時点において、第1カメラ装置13aのカメラ用制御部21は、第2subモニタ装置12bに対してカメラ用通信部22によってポーリング信号を送信する。モニタ用ポーリング信号送信時点とは、本実施の形態では一枚の画像を表す画像信号の送信を完了した時点に対応する。すなわち第1カメラ装置13aから1枚の画像を表す画像信号が送信されると、ポーリング信号が送信される。
【0072】
第2subモニタ装置12bのモニタ用通信部32によって第1カメラ装置13aからのポーリング信号を受信すると、予め定められる送信不要条件に基づいて、画像送信の要否を判断し、画像信号の送信を要求するときには、再度、第1カメラ装置13aに対して送信要求信号をカメラ用通信部22によって送信する。この送信要求信号は、あらかじめカメラ用通信部22のバッファ記憶装置に記憶されている。予め定められる送信不要条件とは、本実施の形態では利用者が第2subモニタ装置12bのボタンを操作することによって、画像情報の表示を終了することを表す終了信号が入力されたか否かを表す。この終了信号が入力されない限り、第2subモニタ装置12bは、第1カメラ装置13aからのポーリング信号に対して送信要求信号を送信する。
【0073】
第1カメラ装置13aは、この送信要求信号に対して、前述の処理と同様に再度画像信号を生成して第2subモニタ装置12bに送信し、これに続いてポーリング信号を送信する。第2subモニタ装置12bは、このポーリング信号に対して終了信号が入力されない限り前述の処理と同様に送信要求信号を送信する。この画像信号の送信とポーリング信号の送信と送信要求信号の送信とをこの順に繰返し行うことによって、第1カメラ装置13aから第2subモニタ装置12bに最新の画像信号が送信され、第2subモニタ装置12bの表示部33に画像情報が順次更新されて表示される。
【0074】
第2subモニタ装置12bに画像情報の表示を終了することを表す終了信号が入力されると、第2subモニタ装置12bのモニタ用制御部31は、画像信号の送信が不要であると判断する。画像信号の送信が不要と判断すると、第2subモニタ装置12のモニタ用制御部31は、画像信号の送信不要を示す送信不要信号をモニタ用通信部32のバッファ記憶装置に記憶させ、第1カメラ装置13aからのポーリング信号を受信したときに送信不要信号をカメラ装置13の動作を指令する動作指令信号としてモニタ用通信部32によって送信させる。
【0075】
第1カメラ装置13aは、カメラ用通信部22によって送信不要信号を受信すると、カメラ用制御部21は、画像信号の送信を停止するとともに、カメラ装置13のうちの、カメラ用制御部21のタイマ部24を制御する部分と、カメラ用制御部21のカメラ用電源部28を制御する部分と、タイマ部24とを除く部分への電力の供給を停止する。
【0076】
以上、第1カメラ装置13aから第2subモニタ装置12bに画像信号を送信する手順について説明したが、第1カメラ装置13aからmainモニタ装置15に画像信号を送信する場合には、第1の中継用の画像送信要求信号の送受信の処理と、mainモニタ装置15から第2subモニタ装置12bへの送信準備完了信号の送受信の処理とを除いて、mainモニタ装置15が第2subモニタ装置12bと同様の動作処理を行うことによって、第1カメラ装置13aからmainモニタ装置15に画像信号が送信される。
【0077】
以上説明した本実施の形態の監視システム11によれば、mainモニタ装置15のモニタ用記憶部35に画像信号の送信を要求するモニタ装置12に対応する識別情報として、モニタ装置12のMACアドレスが記憶される。このように、mainモニタ装置15が、画像信号の送信を要求するモニタ装置12を把握しているので、カメラ装置13からmainモニタ装置15に対してポーリング信号を1回送信するだけで、画像信号の送信を要求するモニタ装置12に対応するMACアドレスを取得することができる。これによって、従来の技術のように、画像送信を要求するモニタ装置12を特定するために、モニタ装置12毎にそれぞれポーリング信号を送信する場合に比べて、ポーリング信号を送信する回数が減少するので、カメラ装置13の省電力化を図ることができる。
【0078】
また本実施の形態の監視システム11によれば、カメラ装置13から画像信号の送信を要求するモニタ装置12に対してポーリング信号を送信することによって、カメラ装置13とモニタ装置12との通信が確保される。この状態において、モニタ装置12から送信動作指令信号として送信要求信号または送信不要信号が送信されるので、カメラ装置13は、送信要求信号または送信不要信号を受信することができる。カメラ用制御部21は、この動作指令信号に示される動作指令にしたがった動作を行うので、モニタ装置12がカメラ装置13を制御可能な監視システム11が実現される。具体的には、モニタ装置12が画像信号の送信を継続して要求する場合には、送信要求信号がモニタ装置12から送信されて、カメラ装置13からモニタ装置12に画像信号が継続して送信される。またモニタ装置12が画像信号の送信を不要な場合には、送信不要信号がモニタ装置12から送信されて、カメラ装置13からの画像信号の送信が停止するので、画像信号の送信が不要であるにも拘わらずカメラ装置13から画像信号を送信することを防ぐことができ、カメラ装置13の省電力化を図ることができる。
【0079】
また本実施の形態の監視システム11によれば、指定装置14と、複数のモニタ装置12のうちのいずれか1つとは一体に形成されるので、指定装置14をモニタ装置12とは別に設ける必要がなくなる。特に本実施の形態では、複数のモニタ装置12のうちのいずれか1が指定装置14の動作処理を兼ねるので、ハードウエアとしての指定装置14が必要でなく、指定装置14モニタ装置12とは別に設ける場合に比べて監視システム11のコストが低下する。
【0080】
また本実施の形態の監視システム11によれば、カメラ用電源部28は、電池によって実現され、カメラ装置13は、電池によって供給される電力によって駆動する。前述したようにカメラ装置13の消費電力が小さいので、電源に電池を用いても利用者が電池を交換すべき周期が長くなり、利用者の利便性が向上する。
【0081】
本実施の形態では、カメラ用電源部28は、電池によって実現されるとしたけれども、AC電源によって実現されてもよい。カメラ装置13がAC電源からの電力によって駆動したとしても、前述の効果と同様にカメラ装置13の省電力化が図られる。
【0082】
また本実施の形態では、指定装置14と複数のモニタ装置12のうちのいずれか1つとが一体に形成されるとしたけれども、監視システム11としてモニタ装置12とは別体に指定装置14を設けてもよい。このような構成の監視システム11であっても、指定装置14が各モニタ装置12の画像信号の送信の要否を把握しているので、カメラ装置13は、ポーリング信号を指定装置14に送信するだけで各各モニタ装置12の画像信号の送信の要否を把握することができる。したがって指定装置14をモニタ装置12に一体に形成した場合と同様に、カメラ装置13の省電力化を図ることができる。
【0083】
本発明の他の実施の形態の監視システム11では、カメラ用制御部21は、モニタ装置12に向けてカメラ用通信部22によって送信されるポーリング信号に対して応答する信号をカメラ用通信部22によって受信するまで、予め定める回数、または予め定める時間内においてポーリング信号を繰返してカメラ用通信部22によって送信させる。前述したように、モニタ装置12は、カメラ装置13からのポーリング信号に対して応答すべき送信要求信号をカメラ用通信部22のバッファ記憶装置に予め記憶しておく。図7に示すように、カメラ装置13は、送信準備完了信号を送信してから予め定める推定時間T2が経過した時刻にポーリング信号を第2subモニタ装置12bに向けて送信するが、送信要求信号が第2subモニタ装置12bのバッファ記憶装置に記憶される前に第1カメラ装置13aからのポーリング信号をモニタ用通信部32によって受信する場合がある。送信要求信号がバッファ記憶装置に記憶される前に第1カメラ装置13aからのポーリング信号を受信すると、第2subモニタ装置12bから第1カメラ装置13aに送信要求信号が送信されない。ポーリング信号を送信したにも拘わらず送信要求信号もしくは送信不要信号を第1カメラ装置13aが受信しない場合に、第1カメラ装置13aは、再度ポーリング信号を第2subモニタ装置12bに向けて送信するので、このポーリング信号を第2subモニタ装置12bのモニタ用通信部32が受信するときに送信要求信号がバッファ記憶装置に記憶されていれば、第2subモニタ装置12bから第1カメラ装置13aに向けて送信要求信号が送信される。
【0084】
このようにカメラ装置13とモニタ装置12との信号の送受信に失敗したときに、再度ポーリング信号を送信して信号の送受信を試みるので、カメラ装置13は、より確実に信号の送受信を行うことができ、より確実に送信要求信号を受信することができる。
【0085】
また第1カメラ装置13aのカメラ用通信部22が送信準備完了信号を送信してから予め定める推定時間T2が経過した時刻後に予め定める回数、または予め定める時間内においてポーリング信号を第2subモニタ装置12bに送信したにも拘わらず、送信要求信号もしくは送信不要信号を受信しなかった場合には、第1カメラ装置13aと第2subモニタ装置12bとの通信が不能な状態であると判断する。この場合、第1カメラ装置13aから第2subモニタ装置12bに不要なポーリング信号を送信することになるので、第1カメラ装置13aの制御部21は、カメラ用電源部28を制御して、カメラ装置13のうちの、カメラ用制御部21のタイマ部24を制御する部分と、カメラ用制御部21のカメラ用電源部28を制御する部分と、タイマ部24とを除く部分への電力の供給を停止する。これによって第2subモニタ装置12bとの通信が不能な場合にポーリング信号を送信して通信を試みることを防ぎ、カメラ装置13の省電力化を図ることができる。
【0086】
さらに本発明の他の実施の形態の監視システム11では、モニタ用制御部31は、予め定められる画像信号生成条件に基づいて、画像信号を生成する条件を指定する生成条件信号を生成し、生成条件信号を、前記動作指令信号として、モニタ用通信部32によって送信させ、カメラ用制御部21は、生成条件信号によって指定される条件に基づいて、撮像部23に画像信号を生成させる。
【0087】
本実施の形態において予め定められる画像信号生成条件は、利用者がモニタ装置12のボタンを操作することによってキー制御部34から入力される。画像信号生成条件とは、たとえば画像情報の明るさを指定する条件である。この画像信号生成条件が入力されると、モニタ用制御部31は、この条件に基づいて画像信号を生成する条件を指定する生成条件信号を生成する。この生成条件信号は、たとえば撮像部23が撮像するときの露光時間を表す。この生成条件信号が表す情報は、モニタ装置12からカメラ装置13に向けて送信される送信要求信号のペイロード領域30に格納される。カメラ装置13のカメラ用通信部22が生成条件信号を含む送信要求信号を受信すると、カメラ用制御部21は、生成条件信号によって指定される条件に基づいて、撮像部23に画像信号を生成させる。たとえば撮像部23は、指定される露光時間に基づいて撮像し、画像信号を生成する。次に生成条件信号によって指定される条件に基づいて生成した画像信号が、カメラ装置13からモニタ装置12に送信され、この画像信号が表す画像情報が表示部33に表示される。
【0088】
このようにモニタ装置12によって、撮像部23が画像信号を生成する条件を指定することができるので、利用者の所望する画質の画像情報を表示部33に表示させることができ、利用者の利便性が向上する。
【0089】
図8は、さらに本発明の他の実施の形態の監視システム11におけるカメラ用通信部22への電力の供給の時間変化を表すタイミングチャートである。
【0090】
本発明の他の実施の形態の監視システム11では、カメラ用制御部21は、mainモニタ装置15に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ用通信部22によって受信しない場合には、カメラ装置13とmainモニタ装置15との通信が不能な状態であると判断する。ポーリング信号に対して応答されるべき信号とは、たとえばmainモニタ装置15から送信される中継用の送信不要信号、第2の中継用の画像送信要求信号および送信不要信号などである。このようにカメラ装置13とmainモニタ装置15との通信が不能な状態であると判断すると、カメラ用制御部21は、カメラ用電源部28を制御して、カメラ装置13のうちの、カメラ用制御部21のタイマ部24を制御する部分と、カメラ用制御部21のカメラ用電源部28を制御する部分と、タイマ部24とを除く部分への電力の供給を停止する。電力の供給の停止から前記予め定める待機時間T1が経過すると、カメラ用制御部21は、カメラ用通信部22への電力の供給を開始して、mainモニタ装置15に対してポーリング信号をカメラ用通信部22によって送信させる。以後、図5および図6に示す動作処理と同様の動作処理を行う。
【0091】
前記応答されるべき信号をカメラ用通信部22によって予め定める回数、または予め定める時間内において連続して受信しない場合には、すなわち連続してカメラ装置13とmainモニタ装置15との通信に失敗した場合には、カメラ用制御部21は、カメラ装置13とmainモニタ装置15との通信が不能な状態であると判断する。このときカメラ用制御部21は、予め定める待機時間T1を、予め定める第1の待機時間T1からこの予め定める第1の待機時間T1よりも長い予め定める第2の待機時間T3に変更する。この後、第2の待機時間T3を予め定める待機時間として、カメラ用通信部22への電力の供給と、ポーリング信号の送信とが間欠的に行われる。
【0092】
予め定める待機時間を第2の待機時間T3に変更した後に、mainモニタ装置15に対して送信したポーリング信号に対して応答されるべき信号をカメラ装置13によって受信すると、カメラ用制御部21は、カメラ装置13とmainモニタ装置15との通信が
可能な状態に遷移したと判断する。このとき、カメラ用制御部21は、予め定める待機時間を、予め定める第2の待機時間T3から予め定める第1の待機時間T1に変更する。
【0093】
以上説明したように、カメラ装置13とmainモニタ装置15との通信が不能となっていると推測される場合に、カメラ用通信部22への電力の供給を停止している時間を長くするので、不要な電力の消費を抑制するとともに、不要なポーリング信号を送信する回数を減らすことによって、カメラ用通信部22の省電力化を図ることができる。
【0094】
さらに本発明の他の実施の形態の監視システム11では、予め定める待機時間は、時間帯に応じて予め設定される。本実施の形態では、監視システム11の利用頻度が高いと推定される時間帯における予め定める待機時間は、監視システム11の利用頻度が低いと推定される時間帯における予め定める待機時間よりも短く設定される。このように予め定める待機時間を設定することによって、利用頻度が低いと推定される時間帯において、不要なポーリング信号の送信を抑制することができるとともに、カメラ用通信部22への不要な電力の供給を抑制することができ、カメラ装置13の省電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施の一形態の監視システム11の構成を模式的に示す図である。
【図2】カメラ装置13の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】カメラ用通信部22によって送受信されるフレームのデータ構造を表す図である。
【図4】モニタ装置12の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】モニタ装置12からカメラ装置13への画像信号の送信要求がないときの、カメラ用通信部22への電力の供給の時間変化を表すタイミングチャートである。
【図6】モニタ装置12からカメラ装置13への画像信号の送信要求がないときのシーケンス図である。
【図7】カメラ装置13からsubモニタ装置12に画像信号を送信する手順を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の監視システム11におけるカメラ用通信部22への電力の供給の時間変化を表すタイミングチャートである。
【図9】従来の技術の無線監視システム1の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0096】
11 監視システム
12 モニタ装置
13 カメラ装置
14 指定装置
15 mainモニタ
21 カメラ用制御部
22 カメラ用通信部
23 撮像部
24 タイマ部
25 カメラ用記憶部
26 カメラ用通信制御部
27 カメラ用RFモジュール
28 カメラ用電源部
29 ヘッダ領域
30 ペイロード領域
31 モニタ用制御部
32 モニタ用通信部
33 表示部
34 キー制御部
35 モニタ用記憶部
36 モニタ用通信制御部
37 モニタ用RFモジュール
38 モニタ用電源部
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100075557
【弁理士】
【氏名又は名称】西教 圭一郎

【識別番号】100072235
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 毅至

【識別番号】100135220
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 祥二


【公開番号】 特開2008−61042(P2008−61042A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−237028(P2006−237028)