| 【発明の名称】 |
撮像装置および撮像システム |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 秀樹
|
| 【要約】 |
【課題】起動信号が与えられてから画像データを出力するまでの時間を短縮することができる撮像装置および撮像システムを提供する。
【構成】初期設定値を決定する各起動パラメータを、グループ毎に画像データ生成部に順次与えて、カメラモジュール30に設定される設定値を各起動パラメータに従った値に更新させて、グループ毎に設定値を更新させる毎に、カメラモジュール30から画像データを順次出力させる。最初に出力される画像データは、カメラモジュール30の初期設定の一部を完了するだけでよい。したがって初期設定を完全に完了させてから画像データを出力する場合に比べて、最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することができる。またカメラモジュール30から順次出力される画像データは、起動開始から時間が経過することで、初期設定が完全に完了した画像データとすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮像領域を撮像するためのイメージセンサと、 予め設定される設定値に従って、イメージセンサを制御するとともに、イメージセンサの出力信号から撮像領域の画像を示す画像データを生成する画像データ生成部と、 画像データ生成部の初期設定値を決定する複数の起動パラメータであって、複数のグループに分類される各起動パラメータをそれぞれ記憶する記憶部と、 起動要求を示す起動信号が与えられると、記憶部に記憶される各起動パラメータを、グループ毎に画像データ生成部に順次与えて、画像データ生成部に設定される設定値を各起動パラメータに従った値に更新させて、グループ毎に設定値を更新させる毎に、生成される画像データを画像データ生成部から順次出力させる制御部とを含み、 複数のグループにそれぞれ属する起動パラメータのうち、画像データ生成部に最初に与えられる第1グループに属する起動パラメータは、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータを含むことを特徴とする撮像装置。 【請求項2】 前記第1グループに属する起動パラメータは、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータのみであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 【請求項3】 前記第1グループ以外の他のグループについて、制御部は、グループに属する各起動パラメータにそれぞれ従った値に、画像データ生成部の各設定値を更新させるのに費やす更新時間が短いグループ順に、画像データ生成部に起動パラメータを順次与えることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。 【請求項4】 前記第1グループ以外の他のグループについて、制御部は、画像の明るさに関するグループの起動パラメータを、カラーバランスに関するグループの起動パラメータよりも先に、画像データ生成部に与えることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。 【請求項5】 イメージセンサおよび画像データ生成部に電力を供給する電力供給部をさらに含み、 制御部は、起動信号が与えられてから予め定める待機時間が経過すると、電力供給部を制御して、イメージセンサおよび画像データ生成部への電力供給を停止させ、 画像データ生成部は、電力供給が停止されることで、記憶する各設定値が消失することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の撮像装置。 【請求項6】 電池を電源とすることを特徴とする請求項5記載の撮像装置。 【請求項7】 画像データ生成部によって出力される画像データを、画像を表示すべき表示装置に送信するための撮像側送信部をさらに含み、 順次生成される画像データを撮像側送信部から表示装置に送信する送信タイミングが予め決定されている場合、 画像データ生成部に設定される設定値を、各グループに属する起動パラメータに従った値に更新させるまでに費やす更新時間が、画像データを表示装置に送信するまでの送信時間間隔よりも短くなるように、グループに属する各起動パラメータが選択されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の撮像装置。 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載の撮像装置と、 撮像装置から出力される画像データを受信する表示側受信部を有して、受信した画像データに示される画像を表示する表示装置とを含む撮像システム。 【請求項9】 表示装置は、起動要求を示す起動信号を撮像装置に送信する起動信号送信部を有し、 撮像装置は、建物に形成される出入口を開閉するための戸板に固定されて、表示装置の起動信号送信部から送信される起動信号を受信すると、戸板に形成される覗き孔を介して撮像可能な屋外の領域を撮像する、屋外監視用に用いられることを特徴とする請求項8記載の撮像システム。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、撮像領域の画像を撮像し、撮像結果を出力する撮像装置および撮像システムに関する。 【背景技術】 【0002】 第1の従来技術の撮像装置は、イメージセンサと、駆動回路と、信号処理回路と、制御部と、記憶部とを含んで構成される。イメージセンサは、駆動回路によって制御されて出力信号を出力する。信号処理回路は、イメージセンサから出力される出力信号に基づいて、撮像領域の画像を示す画像データを生成する。 【0003】 記憶部には、撮像領域の画像を適切に撮像するために、撮像条件および画像データ生成条件を示す起動パラメータが予め記憶される。制御部は、起動毎に各回路に電力を供給させ、記憶部に記憶される各起動パラメータを、起動毎に各回路の記憶領域にそれぞれ書込む。駆動回路は、書込まれた起動パラメータに従ってイメージセンサを制御する。また信号処理回路は、書込まれた起動パラメータに従って、画像信号を生成する。各回路は、電力供給が断たれることで、記憶領域に記憶した記憶内容が消去される。 【0004】 従来技術の制御部は、記憶部に記憶される複数の起動パラメータの各回路への書込みを全て完了させた後で、画像データ生成回路から画像データを出力させる。言い換えると、初期設定が全て完了したあとで、画像データを出力させる。従来技術では、各起動パラメータの回路への書込みが完了するまでに費やす時間、すなわち初期設定に費やす設定時間が長い場合には、起動信号が与えられてから、短時間に画像データを出力することができないという問題がある。特に起動を頻繁に行う場合には、起動のたびに画像データの出力が遅れるという問題がある。 【0005】 また第2の従来技術として、最初に送信される画像データの通信時間を短縮するために、最初に送信する画像データのデータ量を小さくする技術が、特許文献1に開示される。特許文献1には、最初に送信する画像データをモノクロ画像とし、次に送信する画像データをカラー画像とする。また第3の従来技術として、無線通信装置が、内部電源を用いている場合に比べて、外部電源によって給電されているときは、送信画像の解像度を高めて無線通信する。このような技術が特許文献1に開示される。 【0006】 このような第2および第3の従来技術でも、初期設定が全て完了したあとで画像データを出力させるので、初期設定に時間がかかる場合には、第1の従来技術と同様の問題がある。 【0007】 【特許文献1】特開2000−106605号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明の目的は、起動信号が与えられてから画像データを出力するまでの時間を短縮することができる撮像装置および撮像システムを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、撮像領域を撮像するためのイメージセンサと、 予め設定される設定値に従って、イメージセンサを制御するとともに、イメージセンサの出力信号から撮像領域の画像を示す画像データを生成する画像データ生成部と、 画像データ生成部の初期設定値を決定する複数の起動パラメータであって、複数のグループに分類される各起動パラメータをそれぞれ記憶する記憶部と、 起動要求を示す起動信号が与えられると、記憶部に記憶される各起動パラメータを、グループ毎に画像データ生成部に順次与えて、画像データ生成部に設定される設定値を各起動パラメータに従った値に更新させて、グループ毎に設定値を更新させる毎に、生成される画像データを画像データ生成部から順次出力させる制御部とを含み、 複数のグループにそれぞれ属する起動パラメータのうち、画像データ生成部に最初に与えられる第1グループに属する起動パラメータは、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータを含むことを特徴とする撮像装置である。 【0010】 本発明に従えば、制御部は、起動信号が与えられると、記憶部に記憶される複数の起動パラメータのうちで、グループ毎に、グループに属する起動パラメータを画像データ生成部に順次与える。記憶手段に記憶される起動パラメータがN個のグループに分類される場合、最初に第1グループに属する起動パラメータを与えてから、N番目のグループに属する起動パラメータを与えるまで、各グループに属する起動パラメータを段階的に順次与える。ここでNは、2以上の自然数である。 【0011】 制御部は、各グループに属する起動パラメータを与える毎に、起動パラメータに従った値に、画像データ生成部の設定値を更新させる。第1グループに属する起動パラメータには、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータを含む。したがって画像データ生成部は、第1グループに属する起動パラメータが全て与えられることで、初期設定の一部が完了した画像データを出力可能となる。 【0012】 第1グループに属する起動パラメータを全て与えた後は、画像データの生成に最低限必要な起動パラメータについて既に更新された状態であるので、グループ毎に起動パラメータが更新されるたびに、画像データを出力可能となる。グループ毎の設定値の更新が進むにつれて、初期設定が段階的に完了した画像データを出力可能となる。またN番目のグループに属する起動パラメータを全て与えた後は、初期設定が完全に完了した画像データを出力可能となる。 【0013】 制御部は、グループ毎に画像データ生成部の設定値を更新させる毎に、生成される画像データを画像データ生成部から順次出力させる。したがって画像データ生成部は、起動開始から、画像データを出力する毎に、初期設定が完全に完了した画像データに近づく。またN番目以降に出力される画像データは、初期設定が完全に完了した画像データとなる。 【0014】 本発明では、最初に出力される画像データは、画像データ生成部の初期設定の一部を完了するだけでよく、初期設定を完全に完了させる必要がない。したがって初期設定を完全に完了させてから画像データを出力する場合に比べて、最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することができる。また画像データ生成部から順次出力される画像データは、起動開始から時間経過にともなって、初期設定が完全に完了した画像データに段階的に近づいて、初期設定が完全に完了した画像データとなる。 【0015】 また本発明は、前記第1グループに属する起動パラメータは、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータのみであることを特徴とする。 【0016】 本発明に従えば、第1グループに属する起動パラメータを、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータのみとすることで、最低限必要な起動パラメータと他の起動パラメータとを含む場合に比べて、画像データ生成部の設定値を更新する時間を短縮することができる。したがって最初の画像データを出力可能となる時間を短縮することができる。 【0017】 また本発明は、前記第1グループ以外の他のグループについて、制御部は、グループに属する各起動パラメータにそれぞれ従った値に、画像データ生成部の各設定値を更新させるのに費やす更新時間が短いグループ順に、画像データ生成部に起動パラメータを順次与えることを特徴とする。 【0018】 本発明に従えば、更新時間が長いグループに比べて、更新時間が短いグループに属する起動パラメータを先に、画像データ生成部に与える。これによって起動信号が与えられてから、短時間の間に出力可能な画像データを増やすことができ、起動開始から短時間で初期設定に近づけた画像データを出力することができる。 【0019】 また本発明は、前記第1グループ以外の他のグループについて、制御部は、画像の明るさに関するグループの起動パラメータを、カラーバランスに関するグループの起動パラメータよりも先に、画像データ生成部に与えることを特徴とする。 【0020】 本発明に従えば、明るさに関する設定を整えるほうが、カラーバランスに関する設定を整える場合に比べて、画像に表示される対象物の視認性に対する向上効果が大きい。本発明では、カラーバランスに対する設定に比べて、明るさに対する設定を先に設定することで、初期設定を段階的に調整する間であっても、初期の段階で視認性を向上させることができる。 【0021】 また本発明は、イメージセンサおよび画像データ生成部に電力を供給する電力供給部をさらに含み、 制御部は、起動信号が与えられてから予め定める待機時間が経過すると、電力供給部を制御して、イメージセンサおよび画像データ生成部への電力供給を停止させ、 画像データ生成部は、電力供給が停止されることで、記憶する各設定値が消失することを特徴とする。 【0022】 本発明に従えば、制御部が、待機時間が経過すると、イメージセンサおよび画像データ生成部への電力供給を停止させることで、省電力化を図ることができる。また電力供給が停止されることで、画像データ生成部において更新された各設定値が消去されたとしても、上述したように制御部が、起動毎に、画像データ生成部に設定される設定値をグループ毎に順次起動パラメータに従った値に順次更新することで、再起動後に最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することができる。 【0023】 また本発明は、電池を電源とすることを特徴とする。 本発明に従えば、上述したように省電力化を図ることができるので、撮像装置の電源を電池であっても、長期にわたって使用することができ、利便性を向上することができる。また電源に電池を用いることで、電源を商用電源とする場合に比べて、設置場所の自由度を向上することができる。 【0024】 また本発明は、画像データ生成部によって出力される画像データを、画像を表示すべき表示装置に送信するための撮像側送信部をさらに含み、 順次生成される画像データを撮像側送信部から表示装置に送信する送信タイミングが予め決定されている場合、 画像データ生成部に設定される設定値を、各グループに属する起動パラメータに従った値に更新させるまでに費やす更新時間が、画像データを表示装置に送信するまでの送信時間間隔よりも短くなるように、グループに属する各起動パラメータが選択されることを特徴とする。 【0025】 本発明に従えば、グループ毎の更新時間が、送信時間間隔よりも短く設定されることで、送信時刻に達する前に、画像データ生成部の段階的な更新を完了させることができ、画像データの送信毎に、初期設定が段階的に完了した画像データを確実に送信することができる。 【0026】 また本発明は、前記撮像装置と、 撮像装置から出力される画像データを受信する表示側受信部を有して、受信した画像データに示される画像を表示する表示装置とを含む撮像システムである。 【0027】 本発明に従えば、撮像システムに上述した撮像装置を用いることで、撮像装置に起動信号が与えられてから、最初に画像データが表示されるまでの時間を短縮することができる。また起動後から所定時間が経過した後では、初期設定を完全に完了させてから最初の画像データを出力した場合と、同等の品質の画像を表示させることができる。 【0028】 また本発明は、表示装置は、起動要求を示す起動信号を撮像装置に送信する起動信号送信部を有し、 撮像装置は、建物に形成される出入口を開閉するための戸板に固定されて、表示装置の起動信号送信部から送信される起動信号を受信すると、戸板に形成される覗き孔を介して撮像可能な屋外の領域を撮像する、屋外監視用に用いられることを特徴とする。 【0029】 本発明に従えば、呼び鈴またはドアホンなどによって、戸板に対して屋外に存在する人物を判断すると、室内の操作者が、表示装置の起動信号送信部を用いて撮像装置に起動信号を与える。起動信号が与えられた撮像装置は、覗き孔を介して撮像可能な屋外の領域を撮像し、その画像データを表示装置に送信する。表示装置は、撮像装置から送信される画像データを受信して、画像データに示される画像を表示する。 【発明の効果】 【0030】 本発明によれば、起動信号が与えられてから最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することができる。これによって起動信号が与えられてから撮像装置で撮像される画像が最初に表示装置に表示されるまでの画像表示待ち時間を短縮することができ、利便性を向上することができる。 【0031】 また画像データ生成部から順次出力される画像データは、起動開始から時間経過にともなって、初期設定が完全に完了した画像データに段階的に近づいて、初期設定が完全に完了した画像データとなる。したがって起動後から所定時間が経過した後では、初期設定を完全に完了させてから最初の画像データを出力した場合と、同等の品質の画像を表示させることができる。 【0032】 また本発明によれば、第1グループに属する起動パラメータを、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータのみとする。これによって最初の画像データを出力可能となる時間をより確実に短縮することができ、画像表示待ち時間を短縮することができ、利便性を向上することができる。 【0033】 また本発明によれば、更新時間が長いグループに比べて、更新時間が短いグループに属する起動パラメータを先に、画像データ生成部に与える。これによって起動信号が与えられてから、短時間の間に出力可能な画像データを増やすことができ、起動開始から短時間で初期設定に近づけた画像データを出力することができる。 【0034】 また本発明によれば、カラーバランスに対する設定に比べて、明るさに対する設定を先に設定することで、初期設定を段階的に調整する間であっても、初期の段階で視認性を向上させることができる。 【0035】 また本発明によれば、制御部が、待機時間が経過すると、イメージセンサおよび画像データ生成部への電力供給を停止させることで、省電力化を図ることができる。また電力供給が停止されて、画像データ生成部の各設定値が消去されたとしても、再起動後に最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することができ、省電力化に起因した利便性の低下を抑えることができる。 【0036】 また本発明によれば、電池を電源として用いることで設置場所の自由度を向上することができる。また上述したように、待機時間が経過すると、イメージセンサおよび画像データ生成部への電力供給を停止させて省電力化を図ることで、電池を電源として用いたとしても、使用期間を長くすることができる。また起動後に最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することで、省電力化に起因した利便性の低下を抑えることができる。 【0037】 また本発明によれば、グループ毎の更新時間が、送信時間間隔よりも短く設定されることで、送信時刻に達する前に、画像データ生成部の段階的な更新を完了させることができ、画像データの送信毎に、初期設定が段階的に完了した画像データを確実に送信することができる。これによって送信時刻に達したときに、画像データ生成部による画像データの生成が完了していないといった不具合が生じることを防ぐことができる。 【0038】 また本発明によれば、撮像システムに上述した撮像装置を用いることで、起動後に短時間に最初の撮像画像を表示させることができ、画像表示待ちの時間を短縮して利便性を向上することができる。 【0039】 また本発明によれば、撮像装置は、起動信号が与えられてから、最初に画像データを送信するまでの時間を短縮することができる。これによって操作者が、屋外に存在する人物を判断してから、短時間で屋外に存在する人物を表示装置に表示させることができる。また最初に表示される画像から、屋外に存在する人物のおおよその特徴を判断することができるとともに、最初の画像が表示されてから時間経過後に表示される画像から、屋外に存在する人物の詳しい特徴を判断することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0040】 図1は、本発明の第1実施形態である撮像システム20の電気的構成を示すブロック図である。また図2は、撮像システム20を模式的に示す図である。本発明の実施の一形態である撮像システム20は、撮像装置21と表示装置22とを含む。撮像装置21と表示装置22とは無線通信可能に構成され、互いに異なる位置に配置される。撮像装置21は、撮像した画像を表わす画像データを、無線通信によって表示装置22に送信する。表示装置22は、撮像装置21から送信される画像データを受信し、受信した画像データを表示する。 【0041】 たとえば本実施の撮像システム20は、玄関前に存在する訪問者を確認するために用いられる。撮像装置21は、建物に形成される出入口を開閉するための戸板19に固定される。撮像装置21は、玄関前の領域に撮像領域が設定され、玄関前に存在する訪問者を撮像可能に設置される。表示装置22は、建物内の任意の場所に設置される。 【0042】 図3は、戸板19に固定される撮像装置21を示す断面図である。撮像装置21は、カメラモジュール30と、電子回路部品14と、カメラモジュール30および電子回路部品14を覆うハウジング13とを含んで構成される。ハウジング13は、屋内の領域18に配置される。カメラモジュール30は、戸板19に形成される覗き孔16に対向する。撮像装置21は、覗き孔16を介して屋外の領域17を撮像可能となる。 【0043】 たとえば本実施の形態の撮像システム20は、呼び鈴が既に設置されている建物に導入される。この場合、室内の操作者は、呼び鈴によって訪問者の存在を確認すると、撮像装置21によって撮像した玄関前に存在する訪問者の画像を、室内の表示装置22に表示させることができる。これによって操作者は、玄関近傍まで移動して覗き孔16から訪問者を確認しなくても、表示装置22の表示画像から訪問者を確認することができる。 【0044】 図1に示すように、撮像装置21は、カメラモジュール30と、カメラ制御部31と、制御部である中央演算処理部32と、通信制御部33と、RFモジュール34と、記憶部であるメモリ35と、電力供給部36とを含んで構成される。撮像装置21のハウジング13には、電池37が着脱可能に装着される。撮像装置21を構成する電子部品30〜36は、撮像装置21に装着される電池37を電源とする。 【0045】 カメラモジュール30は、予め定められる撮像領域を撮像し、撮像した画像を画像データとして出力する。カメラモジュール30は、レンズ、イメージセンサ、駆動回路および画像処理回路が一体に組込まれる。カメラモジュール30は、駆動回路および画像処理回路を構成するために、集積回路(Integrated Circuit)等で実現されるマイクロコンピュータを有する。 【0046】 カメラ制御部31は、カメラモジュール30に対して、各種パラメータを設定して、カメラモジュール30を制御する。カメラ制御部31は、集積回路等で実現されるマイクロコンピュータを有する。本実施の形態では、カメラ制御部31とカメラモジュール30とは、シリアル通信する。カメラ制御部31は、パラメータおよび制御指令を表わす信号を1バイトずつ、カメラモジュール30に与える。 【0047】 中央演算処理部32は、カメラ制御部31、通信制御部33、メモリ35および電力供給部36を統括的に制御する。中央演算処理部は、集積回路等で実現されるマイクロコンピュータで実現される。通信制御部33は、画像データを無線送信するために、予め定められる無線通信プロトコルに従って、RFモジュール34を制御する。 【0048】 たとえば通信制御部33は、電気電子学会(Institute of Electrical and Electronic Engineers)が規定する規格であるIEEE802.15.4に準拠した通信プロトコルに従って、RFモジュール34を制御する。通信制御部33は、中央演算処理部32から与えられる指令信号をRFモジュール34に与える。また通信制御部33は、画像データを無線送信に適した信号に変換するために、画像データを複数の通信パケットに分割し、分割した信号をRFモジュール34に順次与える。 【0049】 RFモジュール34は、変調回路と復調回路とアンテナとを含む。RFモジュール34は、通信制御部33から与えられる信号を変調回路によって変調変換し、変調変換した信号をアンテナから電波として放出する。またRFモジュール34は、アンテナが捕捉した電波を、復調回路によって復調変換し、復調変換した信号を通信制御部33に与える。 【0050】 メモリ35は、たとえばROM(Read Only Memory)によって実現され、メモリ35への電力が停止された場合であっても、記憶するデータが消去されない半導体素子によって実現される。またメモリ35は、電力供給が停止されてもデータの記憶を維持可能であればよく、記憶するデータを書換え可能であって、読出し専用でなくてもよい。 【0051】 メモリ35は、少なくともカメラモジュール30の初期設定値を決定する複数の起動パラメータを予め記憶する。またメモリ35は、中央演算処理部32の動作プログラムを記憶する。中央演算処理部32は、メモリ35に記憶される各データを読み出し可能に、メモリ35と電気的に接続される。 【0052】 電力供給部36は、電池37を入力電源として、一定電圧の電力を出力する定電圧回路によって実現される。たとえば電力供給部36は、スイッチングレギュレータによって実現される。電力供給部36は、各電子部品の駆動電圧に適した電圧を生成し、生成した電圧を各電子部品に印加する。具体的には、電力供給部36は、カメラモジュール30、カメラ制御部31、中央演算処理部32、通信制御部33およびRFモジュール34に電力を供給する。 【0053】 電力供給部36は、中央演算処理部32から供給停止信号が与えられると、供給停止信号に含まれる電子部品に電力を供給することを停止する。また電力供給部36は、中央演算処理部32から供給開始信号が与えられると、供給開始信号に含まれる電子部品に電力を供給することを開始する。本実施の形態では、電力供給部36は、中央演算処理部32の指令に従って、カメラモジュール30に対して、電力を供給する電力供給状態と、電力供給を停止する電力供給停止状態とに切換えることができる。 【0054】 表示装置22は、液晶モジュール40と、液晶制御部41と、中央演算処理部42と、通信制御部43と、RFモジュール44と、メモリ45と、電力供給部46と、キー制御部47とを含んで構成される。 【0055】 液晶モジュール40は、液晶制御部41から与えられる画像データが示す画像を表示する表示部である。液晶制御部41は、中央演算処理部42から与えられる画像データを、液晶モジュール40に与える。中央演算処理部42は、液晶制御部41、通信制御部43、メモリ45およびキー制御部47を統括的に制御する。 【0056】 通信制御部43は、画像データを無線受信するために、撮像装置21の無線通信プロトコルと同様または互換性を有する無線通信プロトコルに従って、RFモジュール44を制御する。通信制御部43は、中央演算処理部42から与えられる指令信号をRFモジュール44に与える。また通信制御部43は、RFモジュール44から与えられるパケット分割された画像データを、ひとまとまりの画像データに復元し、復元した画像データを中央演算処理部42に与える。 【0057】 RFモジュール44は、変調回路と復調回路とアンテナとを含む。RFモジュール44は、通信制御部43から与えられる信号を変調回路によって変調変換し、変調変換した信号をアンテナから電波として放出する。またRFモジュール44は、アンテナが補足した電波を、復調回路によって復調変換し、復調変換した信号を通信制御部43に与える。たとえばRFモジュール44は、撮像装置21から送信されるパケット分割された画像データを示す電波を受信すると、その電波を復調して、パケット分割された画像データを示す信号を通信制御部43に与える。通信側制御部43とRFモジュール44は、撮像装置から出力される画像データを受信する表示側受信部となるとともに、起動要求を示す起動信号を撮像装置に送信する起動信号送信部となる。 【0058】 メモリ45は、少なくとも液晶モジュール40の初期設定値を決定する複数の起動パラメータをそれぞれ記憶する。またメモリ45は、中央演算処理部42の動作プログラムを記憶する。キー制御部47は、操作者が操作したキーに対応する指令を中央演算処理部42に与える。たとえばキー制御部47は、操作者のキー操作に応答して、表示指令および表示終了指令などを中央演算処理部42に入力する。 【0059】 電力供給部46は、商用電源を入力電源として、一定電圧の電力を出力する定電圧回路によって実現される。電力供給部46は、各電子部品の駆動電圧に適した電圧を生成し、生成した電圧を各電子部品に印加する。具体的には、電力供給部46は、液晶モジュール40、液晶制御部41、中央演算処理部42、通信制御部43およびRFモジュール44に電力を供給する。 【0060】 図4は、カメラモジュール30の外観を示す斜視図である。カメラモジュール30は、レンズ50と、イメージセンサ51と、画像データ生成部52とを含んで構成される。イメージセンサ51は、撮像領域を撮像する固体撮像素子であって、撮像領域の画像を電気信号に変換する素子である。本実施の形態では、イメージセンサ51は、CMOS( Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサによって実現される。 【0061】 CMOSイメージセンサを用いることで、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサに比べて、小型化可能であるとともに消費電力を低減することができる。画像データ生成部52は、イメージセンサ51に対する周辺集積回路となる。 【0062】 イメージセンサ51および画像データ生成部52は、1つの基板上に一体に配置されて、基部12に固定される。レンズ50は、基部12側に透過した光がイメージセンサ51上で集光するように、固定部材11を介して基部12に固定される。このようにカメラモジュール30は、レンズ50と、イメージセンサ51とが一体に位置決めされた状態で、モジュール化される。これによってレンズ50とイメージセンサ51との位置調整が不必要で、撮像装置21の組立作業を簡単化することができる。 【0063】 図5は、カメラモジュール30の電気的構成を示すブロック図である。カメラモジュール30は、上述したように、レンズ50、イメージセンサ51と、画像データ生成部52とを含んで構成される。 【0064】 イメージセンサ51は、2次元平面に沿って略行列状に配列される複数の光電変換部を備える。各光電変換部は、フォトダイオード、読出しゲート、電荷検出部、リセットゲート、増幅アンプおよび行選択スイッチをそれぞれ有する。フォトダイオードには照射光量に相当する電荷が蓄積され、その電荷を対応する増幅アンプで増幅する。本実施の形態では、イメージセンサ51は、駆動回路を内蔵する。 【0065】 イメージセンサ51は、画像データ生成部52によって指定されるアドレス順に、対応するアドレスの光電変換部の電荷検出部から電荷を順次出力する。画像データ生成部52は、予め設定される設定値に従って、制御信号を入力してイメージセンサ51を駆動制御するとともに、イメージセンサ51の出力信号から撮像領域の画像を示す画像データを生成する。 【0066】 画像データ生成部52は、タイミングジェネレータ回路53と、アナログ信号処理回路54と、デジタル信号処理回路55とを含んで構成される。タイミングジェネレータ回路53は、回路間での処理を同期させるためのクロック信号を生成する。クロック信号は、予め定めるクロック周期毎に生成される。タイミングジェネレータ回路53は、クロック信号をイメージセンサ51に与える。イメージセンサ51は、内部に内蔵する駆動回路が、クロック信号に従って予め定めるアドレス順に光電変換部の電荷を出力信号として順次出力する。 【0067】 アナログ信号処理回路54は、相関2重サンプリング回路であるCDS回路56と、自動ゲイン調整回路であるAGC回路57と、A/Dコンバータ回路であるADC回路58を含んで構成される。アナログ信号処理回路54は、タイミングジェネレータ回路53からクロック信号が与えられることで、CDS回路56、AGC回路57およびADC回路58とで、処理タイミングを同期させることができる。 【0068】 CDS回路56は、イメージセンサ51の出力信号が与えられ、イメージセンサ51の出力信号に対して、増幅アンプによるノイズを打ち消した出力信号を出力する。AGC回路57は、入力の電気信号の振幅が変動する場合においても出力レベルが一定となるように、自動的に増幅回路のゲインを調整する。AGC回路57は、CDS回路56の出力信号が与えられ、CDS回路56の出力信号に対して、出力レベルを一定とした出力信号を出力する。ADC回路58は、AGC回路57の出力信号が与えられ、AGC回路57の出力信号をデジタル信号に変換した信号を出力する。 【0069】 デジタル信号処理回路55は、ADC回路58によってデジタル信号に変換された出力信号が与えられる。デジタル信号処理回路55は、与えられた信号に基づいて、信号処理を施して、撮像領域の画像を表わす画像データを出力信号として出力する。デジタル信号処理回路55は、主に画像処理に相当する処理を行う。デジタル信号処理回路55から出力される信号は、少なくとも色分離処理を行って、画素毎にカラー画像を表わす画像データとして出力される。デジタル信号処理回路55は、画像処理した画像データを、中央演算処理部32に与える。 【0070】 本実施の形態では、デジタル信号処理回路55は、1画素毎に、UYVY形式8ビットで表される画像情報を示す信号を出力する。またデジタル信号処理回路55は、γ補正処理およびカラーバランス調整処理を行うことができる。γ補正処理は、受光量と色階調とのバランスを整える処理である。カラーバランス調整処理は、センサの分光特性や信号処理で崩れた色相バランスを整える。また輪郭強調処理を行ってもよい。 【0071】 また画像データ生成部52は、全体として、フリッカー調整を行う。フリッカー調整は、照明の電源周波数に起因するちらつきを防ぐための設定であって、照明の電源周波数に対して、2倍の周期となるように電子シャッタ速度を調整する。また画像データ生成部52は、全体として、ゲイン設定、輝度制御、ホワイトバランス調整およびフォーカス制御を行ってもよい。ゲイン設定は、AGC回路57のゲイン設定値を変更することで、露光量を調整することができる。またホワイトバランス制御は、色温度に拘わらずに白色を白色として出力する処理である。 【0072】 このような画像データ生成部52に関する調整、補正および設定に関する設定値は、変更可能に設定される。具体的には、画像データ生成部52が有するレジスタ回路に一時的に記憶されるレジスタ設定値を変更することで、各設定値を変更可能に構成される。具体的には、レジスタ設定値を変更することによって、タイミングジェネレータ53に関する設定値、アナログ信号処理回路54に関する設定値、およびデジタル信号処理回路55に関する設定値を変更可能となる。カメラモジュール30の設定値を変更することは、レジスタ回路に起動パラメータを書込むことを意味する。レジスタ回路に起動パラメータが書込まれることで、カメラモジュール30は、書込まれた起動パラメータに従った設定値に従って動作する。 【0073】 本実施の形態では、カメラ制御部31が、レジスタ設定値を変更する変更指令を画像データ生成部52に与えることで、レジスタ設定値を変更することができる。また画像データ生成部52に供給される電力が停止されることで、レジスタ回路に記憶される全てのレジスタ設定値は消失する。メモリ35には、レジスタ回路に記憶させるべき初期設定値に対応する起動パラメータが予め記憶される。 【0074】 図6は、撮像装置21の中央演算処理部32の画像データ送信動作を示すフローチャートである。ステップa0で、中央演算処理部32は、電力供給部36による、カメラモジュール30およびカメラ制御部31への電力供給を少なくとも停止した状態で、予め定める開始条件を満足したことを判断すると、ステップa1に進み、画像データ送信動作を開始する。 【0075】 本実施の形態では、RFモジュール34および通信制御部33を介して、表示装置22から、起動信号である画像データ送信要求を示す信号が与えられたことを判断すると、開始条件を満足したことを判断する。このほか、操作者によって撮像装置に設けられる入力手段から起動信号が入力されることで、開始条件を満足したと判断してもよい。 【0076】 ステップa1では、中央演算処理部32は、電力供給部36にカメラ電力供給指令を与えて、カメラモジュール30およびカメラ制御部31に駆動電力を供給させる。中央演算処理部32は、撮像用電力供給指令を与えると、ステップa2に進む。 【0077】 ステップa2では、中央演算処理部32は、メモリ35に記憶される各起動パラメータを、カメラモジュール30に書込ませて、カメラモジュール30の初期設定を行う。中央演算処理部32は、カメラモジュール30の初期設定を段階的に行わせて、初期設定が完全に完了するまでに段階毎に画像データを順次出力させる。このように中央演算処理部32は、カメラモジュール30の初期設定が完全に完了する前に、カメラモジュール30から画像データの出力を開始させる。また中央演算処理部32は、カメラモジュール30から順次出力される画像データを、通信制御部33によって表示装置22に向けて順次送信させる。ステップa2でカメラモジュール30の初期設定が完了すると、ステップa3に進む。 【0078】 ステップa3では、中央演算処理部32は、予め定める時間間隔毎に、カメラモジュール30から画像データを出力させ、出力させた画像データを、通信制御部33によって表示装置22に向けて送信させる。このように画像データを送信させるとステップa4に進む。 【0079】 ステップa4では、中央演算処理部32は、予め定める終了条件を満足するか否かを判断する。中央演算処理部32は、たとえば起動信号が与えられてから予め定める待機時間が経過すると、終了条件を満足したものと判断する。このほか、予め定める終了指令が、表示装置22または操作者から与えられたことを判断すると、終了条件を満足したと判断してもよい。 【0080】 中央演算処理部32は、終了条件を満足していないと判断すると、ステップa3に戻って、再び、カメラモジュール30から画像データを出力させ、出力させた画像データを、通信制御部33によって表示装置22に向けて送信させる。このようにステップa3およびa4を繰返す。 【0081】 ステップa4において、中央演算処理部32は、終了条件を満足したと判断すると、ステップa5に進む。ステップa5では、中央演算処理部32は、電力供給部36にカメラ電力供給停止指令を与えて、カメラモジュール30およびカメラ制御部31への駆動電力の供給を終了させる。 【0082】 以上のように本実施の形態では、撮像装置21は、カメラモジュール30の初期設定が完全に完了する前に、表示装置22に向けて画像データの送信を開始するので、画像データ送信要求信号が与えられてから最初の画像データを表示装置22に向けて出力するまでの時間を短縮することができる。これによって起動信号が与えられてから撮像装置21で撮像される画像が最初に表示装置22に表示されるまでの画像表示待ち時間を短縮することができ、利便性を向上することができる。 【0083】 また本実施の形態では、中央演算処理部32は、ステップa1,a4に示すように、画像データ送信要求信号が与えられるたびにカメラモジュール30への電力供給を開始させ、送信が完了するとカメラモジュール30への電力供給を停止させる。これによってカメラモジュール30に電力を供給しつづける場合に比べて、省電力化を図ることができる。 【0084】 また電力供給が停止されることで、カメラモジュール30において更新された各設定値が消去されたとしても、上述したように中央演算処理部32が、起動毎に、カメラモジュール30の設定値をグループ毎に順次起動パラメータに従って順次変更することで、再起動後に最初の画像データを出力するまでの時間を短縮することができる。 【0085】 このように本実施形態では、カメラモジュール30への電力供給を間欠的にすることで消費電力を低減することができる。また間欠的な電力供給によって頻繁に再起動を繰返したとしても、初期画像の表示遅れを抑えて利便性の低下を抑えることができる。また本実施の形態では、撮像装置21の消費電力を低減できるので、撮像装置21の電源が電池37であっても、使用期間を長期化することができる。また電源に電池を用いることで、電源を商用電源とする場合に比べて、設置場所の自由度を向上することができる。 【0086】 また本実施の形態では、中央演算処理部32のうちタイマ回路だけ機能させて、予め定める時間間隔毎に、通信制御部33およびRFモジュール34へ電力を供給する。電力供給時に、中央演算処理部32は、表示装置22に向けてポーリング信号を送信し、ポーリング信号に対する応答として画動データ送信要求信号が含まれる場合のみ、カメラモジュール30を起動する。またポーリング信号に対する応答として画像データ送信要求信号が含まれていなければ、通信制御部33およびRFモジュール34の電源供給を停止する。これによって撮像装置21の省電力化をさらに図ることができる。 【0087】 本実施形態では、メモリ35に記憶されるパラメータのうち、初期設定時にカメラモジュール30に設定される起動パラメータは、複数、具体的には6つのグループに分類される。第1グループ順に、起動パラメータに従った設定値が、カメラモジュール30に順次設定される。ここで複数のグループにそれぞれ属する起動パラメータのうち、カメラモジュール30に最初に与えられる第1グループに属する起動パラメータは、カメラモジュール30が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータを含んで構成される。したがって第1グループに属する起動パラメータを全て与えられた後は、カメラモジュール30は、画像データの生成に最低限必要な起動パラメータについて既に更新された状態であるので、グループ毎に起動パラメータが更新されるたびに、画像データを出力可能となる。 【0088】 図7は、図6のステップa2における初期設定完了前動作の詳細を示すフローチャートである。ステップb0において、中央演算処理部32は、電力供給動作が完了すると、ステップb1に進み、初期設定完了前動作を開始する。 【0089】 ステップb1では、中央演算処理部32は、第1グループに属する複数の起動パラメータをメモリ35から読出す。このように第1グループに属する各起動パラメータを読み出すとステップb2に進む。 【0090】 ステップb2では、中央演算処理部32は、読み出した各起動パラメータをカメラ制御部31に与え、カメラ制御部31に転送指令を与える。転送指令が与えられたカメラ制御部31は、中央演算処理部32から与えられた起動パラメータを示す信号を、1バイトずつ画像データ生成部52のレジスタ回路に順次記憶させる。レジスタ回路に注目する1つのグループに属する全ての起動パラメータが記憶されると、画像データ生成部52は、レジスタ回路に記憶される各起動パラメータに従った設定値を用いて撮像した、撮像領域の画像を示す画像データを送信可能となる。画像データ生成部52は、画像データ送信可能な状態となると、カメラ制御部31を介して、中央演算処理部32に送信可能であることを示す信号を与える。このようにして中央演算処理部32は、画像データ送信可能であることを判断すると、ステップb3に進む。 【0091】 ステップb3では、中央演算処理部32は、カメラ制御部31を介して画像データの取得要求を示す信号を与える。画像データ生成部52は、カメラ制御部31を介して取得要求を示す信号が与えられると、既に与えられた各起動パラメータに従って設定される各設定値を用いて、イメージセンサ51を駆動制御してイメージセンサ51から出力信号を出力させるともに、イメージセンサ51の出力信号から撮像領域の画像を示す画像データを生成する。 【0092】 画像データ生成部52は、このようにして生成した画像データを、カメラ制御部31を介して中央演算処理部32に与える。中央演算処理部32は、画像データ生成部52で生成される画像データを取得し、画像データの取得を完了するとステップb4に進む。 【0093】 ステップb4では、中央演算処理部32は、ステップb3で取得した画像データを通信制御部33に与えて、ステップb5に進む。ステップb4において、通信制御部33は、中央演算処理部32から与えられる画像データを複数のパケットデータに分割し、RFモジュール34を制御して、分割したデータを電波として放出させる。 【0094】 表示装置22の通信制御部43は、RFモジュール44を制御して、撮像装置21から放出された複数のパケットデータを受信し、1フレーム分の画像データとして復元可能な複数のパケットデータを受信すると、1フレーム分の画像データの送受信通信が完了したことを示す通信完了信号を放出させる。撮像装置21の通信制御部33は、RFモジュール34を制御して、表示装置22の通信制御部43から通信完了信号を受信すると、通信完了信号を中央演算処理部32に与える。 【0095】 ステップb5では、中央演算処理部32は、通信制御部33から通信完了信号が与えられると、ステップb6に進む。ステップb6では、中央演算処理部32は、全てのグループに属する起動パラメータを画像データ生成部52に与えたか否かを判断する。全ての起動パラメータを与えていないと判断すると、ステップb7に進む。ステップb7では、以前に読み出したグループの、次のグループに属する複数の起動パラメータをメモリ35から読出す。次のグループに属する各起動パラメータを読み出すとステップb2に戻る。 【0096】 この場合、ステップb2では、ステップb7で読み出した各起動パラメータをカメラ制御部31に与え、カメラ制御部31に転送指令を与える。このようにしてステップb2〜b6を繰返す。本実施の形態では、第1グループ、第2グループ、…、第6グループの順で、グループ毎に画像データ生成部52のレジスタ回路に記憶させる起動パラメータを段階的に記憶させる。ステップb6において、中央演算処理部32は、初期設定として設定すべき全ての起動パラメータの記憶が終了すると、ステップb8に進んで、初期設定完了前動作を終了し、初期設定が完了する。このように中央演算処理部32は、起動要求を示す起動信号が与えられると、メモリ35に記憶される各起動パラメータを、グループ毎に画像データ生成部52に順次与えて、画像データ生成部52に設定される設定値を各起動パラメータに従った値に更新させて、グループ毎に設定値を更新させる毎に、生成される画像データを画像データ生成部52から順次出力させる。 【0097】 図8は、図6のステップa3における初期設定完了後動作の詳細を示すフローチャートである。ステップc0において、中央演算処理部32は、初期設定が完了するとステップc1に進み、初期設定完了後動作を開始する。 【0098】 ステップc1では、初期設定が完了した状態で、中央演算処理部32は、カメラ制御部31を介して画像データの取得要求を示す信号を与える。画像データ生成部52は、カメラ制御部31を介して取得要求を示す信号が与えられると、既に設定が完了している初期設定値を用いて、イメージセンサ51を駆動制御してイメージセンサ51から出力信号を出力させるともに、イメージセンサ51の出力信号から撮像領域の画像を示す画像データを生成する。 【0099】 画像データ生成部52は、このようにして生成した画像データを、カメラ制御部31を介して中央演算処理部32に与える。中央演算処理部32は、画像データ生成部52で生成される画像データを取得し、画像データの取得を完了するとステップc2に進む。 【0100】 中央演算処理部32は、ステップc2では、上述したステップb4と同様の動作を行い、ステップc3に進む。ステップc3では、上述したステップb5と同様の動作を行う。これによって初期設定が完了した画像データを表示装置22に送信することができる。またステップa4に示すように、終了条件が満たされない場合、中央演算処理部32は、ステップc1〜c3の動作を繰返すたびに、表示装置22にステップc1で取得される画像データを順次送信することができる。このように初期設定完了後には、中央演算処理部32は、パラメータの設定を行わずに、画像データを順次取得する。 【0101】 図9は、表示装置22の中央演算処理部42の画像データ表示動作を示すフローチャートである。ステップd0で、中央演算処理部42は、操作者からのキー操作入力を待ち受ける待機状態を維持する。この状態で、操作者がキー操作して、撮像装置21への画像データの送信要求指令が入力されると、ステップd1に進み、画像データ表示動作を開始する。 【0102】 ステップd1では、中央演算処理部42は、通信制御部43を介してRFモジュール44を制御して、画像データ送信要求信号を放出させて、ステップd2に進む。ステップd2では、中央演算処理部42は、通信制御部43を介してRFモジュール44を制御して、撮像装置21から送信される画像データを取得し、ステップd3に進む。ステップd3では、中央演算処理部42は、取得した画像データを液晶制御部41に与え、液晶制御部41によって画像データが表わす画像を液晶モジュール40に表示させ、ステップd4に進む。 【0103】 ステップd4では、中央演算処理部42は、通信制御部43から与えられる信号に基づいて、撮像装置21から次の画像データが送信されていることを判断すると、ステップd2に戻る。中央演算処理部42は、画像データの受信が終了するまで、ステップd2〜d4を繰返し、受信したなかで最も新しい画像データの表わす画像を液晶モジュールに表示させる。またステップd4で、撮像装置21からの画像データの送信が終了したことを判断すると、ステップd5に進み、表示動作を終了する。 【0104】 またステップd1〜d4の動作を行う間であっても、中央演算処理部42は、予め定める終了条件が満たされると、表示動作を終了してもよい。たとえば中央演算処理部42は、操作者からのキー操作入力によって、表示終了を示す信号が入力されることで、表示動作を終了してもよい。また画像データの送信を要求してから予め定める終了時間が経過すると、表示動作を終了してもよい。 【0105】 図10は、画像データを送信するまでの時間を示すタイミングチャートである。図10(1)は、本実施の形態での画像データ送信時間を示す。図10(2)は、比較例の画像データ送信時間を示す。本実施の形態では、初期設定が段階的に完了する度に画像データを送信する。これに対して比較例では、初期設定が全て完了した状態で画像データを送信する。 【0106】 図10(1)に示すように、本実施の形態では、初期設定値を決定する各起動パラメータを、グループ毎に画像データ生成部52に順次与える。カメラモジュール30に設定される設定値を各起動パラメータに従った値に更新させて、グループ毎に設定値を更新させる毎に、カメラモジュール30から画像データを順次出力させる。最初に出力される画像データは、カメラモジュール30の初期設定の一部を完了するだけでよい。 【0107】 第1グループに属する起動パラメータを全て与えた後は、画像データの生成に最低限必要な起動パラメータについて既に更新された状態であるので、グループ毎に起動パラメータが更新されるたびに、画像データを出力可能となる。これに対して、図10(2)に示すような比較例では、初期設定を完全に完了させるまで、画像データを出力することができない。 【0108】 たとえば第iグループに属する各起動パラメータに従った値に更新させるまでに費やす更新時間をAi秒とする。ここでiは、1以上の自然数である。またカメラモジュール30の設定値が更新された状態で、画像データの出力にかかる出力時間をBとする。 【0109】 この場合、本実施形態では、カメラモジュール30の設定を開始してから、(A1+B)秒後となる第1時間W1が経過すると、画像データの送信を開始することができる。これに対して、比較例では、カメラモジュール30の設定を開始してから、(A1+A2+A3+A4+A5+A6+B)秒後となる第2時間W2が経過するまで、画像データの送信を開始することができない。したがって本実施形態では、第2時間W2から第1時間W1を減算した減算時間(W2−W1)だけ、画像データの送信開始時間を短縮することができる。 【0110】 また図10(1)に示すように、本実施の形態では、最初に第1グループに属する起動パラメータを与えてから、最後のグループに属する起動パラメータを与えるまで、各グループに属する起動パラメータを段階的に順次与える。またグループ毎に画像データ生成部の設定値を更新させる毎に、生成される画像データを画像データ生成部52から順次出力させる。したがって画像データ生成部52から出力される画像データは、起動開始から順次、初期設定が完全に完了した画像データに近づく。これによってカメラモジュール30から順次出力される画像データは、起動開始から時間経過にともなって、初期設定が完全に完了した画像データに段階的に近づいて、初期設定が完全に完了した画像データとなる。したがって起動後から所定時間が経過した後では、初期設定を完全に完了させてから最初の画像データを出力した場合と、同等の品質の画像を表示させることができる。 【0111】 以下に、本実施形態において6つのグループに分類される各起動パラメータを各表に示す。 【0112】 【表1】
【0113】 表1は、第1グループに属する各起動パラメータである。第1グループに属する各起動パラメータは、撮像システム20のハードウェアに依存して決定される基本的な起動パラメータである。 【0114】 具体的には、表示装置のモニタサイズに依存する起動パラメータと、動作クロックを決定する起動パラメータとが、少なくとも第1グループに属する。このような画像サイズに依存する起動パラメータと、動作クロックを決定する起動パラメータとは、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータとなる。具体的には、主走査方向の走査移動量である水平期間の設定、副走査方向の走査移動量である垂直期間の設定、各査方向に関する走査開始位置および走査終了位置の設定、回路間での処理を同期させるためのクロック信号の発生周期の設定が与えられることで、画像データを生成可能となる。そのほか本実施の形態では、自動ホワイトバランス調整のスピード設定、自動露出制御のフレームレート設定、タイミングジェネレータ回路の具体的な設定などが第1グループに属する。 【0115】 【表2】
【0116】 表2は、第2グループに属する各起動パラメータである。第2グループに属する各起動パラメータは、画質調整にともなう基本的な起動パラメータである。具体的には、露出設定に関する具体的な起動パラメータと、自動ホワイトバランスに関する具体的な起動パラメータとが第2グループに属する。 【0117】 【表3】
【0118】 表3は、第3グループに属する各起動パラメータである。第3グループに属する各起動パラメータは、フリッカー調整に関する起動パラメータである。 【0119】 【表4】
【0120】 表4は、第4グループに属する各起動パラメータである。第4グループに属する各起動パラメータは、ゲイン補正に関する起動パラメータである。 【0121】 【表5】
【0122】 表5は、第5グループに属する各起動パラメータである。第5グループに属する各起動パラメータは、γ補正に関する起動パラメータである。 【0123】 【表6】
【0124】 表6は、第6グループに属する各起動パラメータである。第6グループに属する各起動パラメータは、カラーバランス調整に関する起動パラメータである。 【0125】 本実施の形態では、まず第1グループに属する起動パラメータに従って、カメラモジュール30を設定することで、画像データを形成するのに最低限必要な設定が完了する。次に、第2グループに属する起動パラメータに従って、カメラモジュール30を設定することで、画質調整に関する基本的な設定、具体的には露出およびホワイトバランスの適正値をカメラモジュール30に設定する。これによって2枚目として出力される画像データを、一枚目に比べて視認性を向上して、画像データとしての完成度を高めることができる。 【0126】 次に、第3グループに属する起動パラメータに従って、カメラモジュール30を設定する。これによって3枚以降に送信される画像データについて、画像のチラツキを防いだ画像データを生成することができ、画像データが切換わる毎の違和感を防ぐことができる。このようにフリッカー調整をなるべく早い時期に行うことで、初期設定を段階的に設定するまでに生じる画像のチラツキを防ぐことができ、画像のちらつきに対して、操作者が受ける不快感を早い段階で解消することができる。 【0127】 次に第4〜第6グループに属する起動パラメータに従って、カメラモジュール30を順次設定することで、完成度をさらに高めた画像データを出力することができる。本実施の形態では、カラーバランスに関する設定よりも、画像の明るさに関する設定を先に行う。具体的には、ゲイン設定、γ補正、カラーバランス調整の順で行う。明るさに関する設定を整えるほうが、カラーバランスに関する設定を整える場合に比べて、画像に表示される対象物の視認性に対する向上効果が大きい。本実施形態では、上述したように、カラーバランスに対する設定に比べて、明るさに対する設定を先に設定することで、初期設定を段階的に調整する間であっても、初期の段階で視認性を向上させることができる。また上述した起動パラメータのグループの分類は、一例であって適宜変更してもよい。 【0128】 本実施の形態では、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータを含むように設定される。これに対して、本発明の第2実施形態として、前記第1グループに属する起動パラメータは、画像データ生成部が画像データの生成に最低限必要な起動パラメータのみであってもよい。これによって最低限必要な起動パラメータと他の起動パラメータとを含む場合に比べて、最初の画像データを出力可能となる時間をさらに短縮することができる。したがって操作者の画像表示待ち時間をさらに短縮することができ、利便性を向上することができる。 【0129】 また前記第1グループ以外の他のグループについて、中央演算処理部32は、グループに属する各起動パラメータにそれぞれ従った値に、画像データ生成部52の各設定値を更新させるのに費やす更新時間が短いグループ順に、画像データ生成部52に起動パラメータを順次与えてもよい。これによって起動信号が与えられてから、短時間の間に出力可能な画像データを増やすことができ、起動開始から短時間で初期設定に近づけた画像データを出力することができる。 【0130】 前記第1グループ以外の他のグループについて、中央演算処理部32は、画像の明るさに関するグループの起動パラメータを、カラーバランスに関するグループの起動パラメータよりも先に、画像データ生成部に与えてもよい。またグループ毎の更新順序を決定してもよい。たとえば画像のちらつきに関するおそれが少ない場合には、フリッカー設定に関するグループを後回しにしてもよい。また視認性の向上度合いが大きい順で、γ調整に関する第4グループ、ゲイン設定に関する第3グループ、カラーバランスに関する第6グループ、フリッカー設定に関する第3のグループ順に起動パラメータを順次設定してもよい。また、視認性の向上度合いが大きいグループ順は、画像データの完成度が高くなるグループ順、すなわち最初に出力される画像データに比べて画像データの平均変化量が大きいグループ順に設定してもよい。 【0131】 図11は、図6のステップa2における他の初期設定完了前動作の詳細を示すフローチャートである。中央演算処理部32は、図7のフローチャートに示す動作に代えて、図11に示すフローチャートに従って、初期設定完了動作を行ってもよい。 【0132】 他の形態では、順次生成される画像データを表示装置22に送信する送信タイミングが予め決定される。他の初期設定完了前の動作では、中央演算処理部32は、表示装置22から通信完了信号が与えられなくても、設定パラメータの更新作業を行う。 【0133】 具体的には、ステップe0において、中央演算処理部32は、電力供給動作が完了すると、ステップe1に進み、初期設定完了前動作を開始する。中央演算処理部32は、上述したステップb1〜b4と同様の動作であるステップe1〜e4の動作を順に行う。ステップe4の動作を終えると、上述したステップb5の動作を行うことなく、ステップb6と同様の動作であるステップe5の動作を行う。 【0134】 ステップe5では、中央演算処理部32は、全てのグループに属する起動パラメータを画像データ生成部52に与えたか否かを判断する。全ての起動パラメータを与えていないと判断すると、ステップe6に進む。ステップe6では、以前に読み出したグループの、次のグループに属する複数の起動パラメータをメモリ35から読出す。次のグループに属する各起動パラメータを読み出すとステップe2に戻る。ステップe5において、中央演算処理部32は、初期設定として設定すべき全ての起動パラメータの記憶が終了すると、ステップe7に進んで、初期設定完了前動作を終了し、初期設定が完了する。 【0135】 この場合、中央演算処理部32は、表示装置22からの通信完了信号を受取るまで待機することなく、次のグループに属する起動パラメータの設定を開始することができる。したがって、この待機時間分だけ、第2グループ以後の画像データを出力する時間を短縮することができ、さらに利便性を向上することができる。 【0136】 図12は、図11に示す他の初期設定完了前の動作での画像データ送信時間を示すタイミングチャートである。順次生成される画像データを表示装置22に送信する送信タイミングW11が予め決定される。この場合、画像データ生成部に設定される設定値を、各グループに属する起動パラメータに従った値に更新させるまでに費やすそれぞれの更新時間Aiが、画像データを表示装置22に送信するまでの送信タイミングである送信時間間隔W11よりも短くなるように、グループに属する各起動パラメータが選択される(Ai<W11)。 【0137】 このようにグループ毎の更新時間Aiが、送信時間間隔W11よりも短く設定されることで、送信時刻に達する前に、画像データ生成部52の段階的な設定値の更新を完了させることができ、画像データの送信毎に、初期設定が段階的に完了した画像データを確実に送信することができる。 【0138】 また送信時間間隔W11よりも更新時間Aiを短くしたうえで、送信時間間隔W11に更新すべきグループ毎の起動パラメータを増やすほうが好ましい。たとえば図12に示すように、第1グループの更新時間A1と、第2グループの更新時間A2とを合わせた時間(A1+A2)が、送信間隔W11よりも短い場合、第1および第2グループの起動パラメータを設定したあとで、画像データを撮像して送信してもよい。これによって、送信時間が延長することを防いで、最初に送信される画像データの完成度を高めることができる。 【0139】 また本実施の形態では、撮像装置21は、戸板19に形成される覗き孔を介して撮像可能な屋外の領域を撮像する屋外監視用に用いられる。室内の操作者は、建物に既設の呼び鈴、ドアホンあるいは訪問者の掛け声などの音声によって、訪問者の存在を把握すると、表示装置22の通信制御部43を用いて撮像装置21に画像データ送信要求信号を与える。画像データ送信要求信号が与えられた撮像装置21は、屋外の領域を撮像し、その画像データを表示装置22に送信する。表示装置22は、撮像装置21から送信される画像データを受信して、画像データに示される画像を表示する。上述したように撮像装置21は、起動信号である画像データ送信要求信号が与えられてから、最初に画像データを送信するまでの時間を短縮することができる。 【0140】 これによって操作者が、屋外に存在する訪問者を判断してから、短時間で屋外に存在する人物を表示装置22に表示させることができる。本実施の形態では、表示待ち時間を短縮することができるので、操作者は訪問者の存在を判断してから、訪問者の画像を素早く確認することができる。また最初に表示される画像から、屋外に存在する人物のおおよその特徴を判断することができるとともに、最初の画像が表示されてから時間経過後に表示される画像から、屋外に存在する人物の詳しい特徴を判断することができる。 【0141】 上述した実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。本実施の形態では、撮像装置21と表示装置22とを含む撮像システムとして説明したが、表示装置22の構成については限定されない。たとえば専用の表示装置22のほか、ファクシミリ装置、パーソナルコンピュータなど既存のモニタを有する装置に通信装置を設けて表示装置22を実現してもよい。また撮像装置21単体についても、本発明の範囲に含まれる。また撮像装置21は、屋外を撮像するための装置に限定されず、他の用途に用いることもできる。たとえば室内用監視カメラ、ネットワークカメラなどにも適用することができる。 【0142】 また本実施の形態では、撮像装置21と表示装置22とは無線通信によって画像データを送受信するとしたが、有線通信によって画像データを送受信してもよい。この場合であっても、起動時の初期設定を段階的に更新して画像データを出力することで、撮像装置21から最初の画像が出力されるまでの時間を短縮できる。またデジタルカメラ、携帯電話など、撮像装置21と表示装置22とが一体に形成される場合も同様に適用することができる。 【0143】 また本実施の形態では、イメージセンサとしてCMOSイメージセンサが用いられたが、他の固体撮像素子を用いても同様の効果を得ることができる。たとえばCCDイメージセンサを用いても、同様の効果を得ることができる。また本実施の形態では、カメラモジュール30を用いたが、レンズ50、イメージセンサ51および画像データ生成部52がモジュール化されていなくても、同様の効果を得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0144】 【図1】本発明の第1実施形態である撮像システム20の電気的構成を示すブロック図である。 【図2】撮像システム20を模式的に示す図である。 【図3】戸板19に固定される撮像装置21を示す断面図である。 【図4】カメラモジュール30の外観を示す斜視図である。 【図5】カメラモジュール30の電気的構成を示すブロック図である。 【図6】撮像装置21の中央演算処理部32の画像データ送信動作を示すフローチャートである。 【図7】ステップa2における初期設定完了前動作の詳細を示すフローチャートである。 【図8】ステップa3における初期設定完了後動作の詳細を示すフローチャートである。 【図9】表示装置22の中央演算処理部42の画像データ表示動作を示すフローチャートである。 【図10】画像データを送信するまでの時間を示すタイミングチャートである。 【図11】ステップa2における他の初期設定完了前動作の詳細を示すフローチャートである。 【図12】図11に示す他の初期設定完了前の動作での画像データ送信時間を示すタイミングチャートである。 【符号の説明】 【0145】 20 撮像システム 21 撮像装置 22 表示装置 30 カメラモジュール 33 中央演算処理部 35 メモリ 36 電力供給部 37 電池 51 CMOSイメージセンサ 52 画像データ生成部
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005049 【氏名又は名称】シャープ株式会社
|
| 【出願日】 |
平成18年8月31日(2006.8.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075557 【弁理士】 【氏名又は名称】西教 圭一郎
【識別番号】100072235 【弁理士】 【氏名又は名称】杉山 毅至
【識別番号】100135220 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 祥二
|
| 【公開番号】 |
特開2008−61040(P2008−61040A) |
| 【公開日】 |
平成20年3月13日(2008.3.13) |
| 【出願番号】 |
特願2006−237026(P2006−237026) |
|