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【発明の名称】 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記憶媒体
【発明者】 【氏名】奥村 隆一

【要約】 【課題】原稿画像データに対し複写禁止を示すパターン情報を合成した合成画像データについて、当該パターン情報を検知し易くする。

【構成】画像データ生成手段9は原稿を読み込んで画像データを生成する。パターン情報合成手段13は生成された原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報5を合成して合成画像データを生成する。パターン情報検知手段15は合成画像データからそのパターン情報5を検知する。合成制御手段17は、パターン情報検知手段15がそのパターン情報5を検知しないとき、そのパターン情報5に対する原稿画像データの位置関係を可変して合成画像データを再合成するようパターン情報合成手段13を制御する。印刷手段19は画像データを印刷する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿から原稿画像データを生成する画像データ生成手段と、
生成された前記原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報を合成して合成画像データを生成するパターン情報合成手段と、
前記合成画像データから前記パターン情報を検知するパターン情報検知手段と、
このパターン情報検知手段が前記パターン情報を検知しないとき、前記パターン情報に対する前記原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させた前記合成画像データの再合成を制御する合成制御手段と、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記合成制御手段は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データの位置関係を可変制御する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記合成制御手段は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データ位置をずらせる請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記合成制御手段は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データを縮小する請求項2記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記パターン情報検知手段が前記パターン情報を検知したとき、前記記憶手段に記憶された前記画像データを印刷する印刷手段を有する請求項1〜4いずれか1記載の画像処理装置。
【請求項6】
原稿から原稿画像データを生成する画像データ生成工程と、
生成された前記原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報を合成して合成画像データを生成するパターン情報合成工程と、
前記合成画像データから前記パターン情報を検知するパターン情報検知工程と、
このパターン情報検知手段が前記パターン情報を検知しないとき、前記パターン情報に対する前記原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させた前記合成画像データの再合成を制御する合成制御工程と、
前記画像データを記憶する記憶工程と、
を具備することを特徴とする画像処理方法。
【請求項7】
前記合成制御工程は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データの位置関係を可変する請求項6記載の画像処理方法。
【請求項8】
前記合成制御工程は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データ位置をずらせる請求項7記載の画像処理方法。
【請求項9】
前記合成制御工程は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データを縮小する請求項7記載の画像処理方法。
【請求項10】
前記パターン情報検知工程が前記パターン情報を検知したとき、記憶にされた前記画像データを印刷する印刷工程を有する請求項6〜9いずれか1記載の画像処理方法。
【請求項11】
原稿から原稿画像データを生成するとともにこの原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報を合成して合成画像データを生成する機能を実行する画像処理用コンピュータに、
前記原稿画像データを生成する画像データ生成処理と、
生成された前記原稿画像データに対して前記パターン情報を合成するパターン情報合成処理と、
前記合成画像データから前記パターン情報を検知するパターン情報検知処理と、
このパターン情報検知処理で前記パターン情報が検知されないとき、前記パターン情報に対する前記原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させた前記合成画像データの再合成を制御する合成制御処理と、
前記画像データを記憶する記憶処理と、
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項12】
前記合成制御処理は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データの位置関係を可変する請求項11記載の画像処理プログラム。
【請求項13】
前記合成制御処理は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データ位置をずらせる請求項12記載の画像処理プログラム。
【請求項14】
前記合成制御処理は、前記パターン情報に対する前記原稿画像データを縮小する請求項12記載の画像処理プログラム。
【請求項15】
前記パターン情報検知処理が前記パターン情報を検知したとき、記憶にされた前記画像データの印刷処理を実行する請求項11〜14いずれか1記載の画像処理プログラム。
【請求項16】
前記請求項11〜15いずれか1記載の画像処理プログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記憶媒体に係り、複写抑止機能を搭載した複写機、ファクシミリ機およびこれらの複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に用いて好適する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記憶媒体の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、市場における文書セキュリティ向上の要求に応えるため、複写(コピー)を禁止する文書であることを示すパターン情報を予め原稿に埋め込んでおき、そのパターン情報が検出された場合、何らかの手段で複写を抑止する機能を搭載した複写機等が製品化されている。
【0003】
すなわち、図5Aに示すように、用紙1に対し、小さなドットからなる背景領域3aと、この背景領域3a中に埋め込まれた若干大きなドットからなり複写を禁止する趣旨のメッセージ情報3b(同図Aでは見えない)とからなるパターン情報5を印刷するとともに、さらに当該用紙1に目的の文書内容を印刷して例えば「契約書」を作成する。
【0004】
この印刷済み用紙1を複写機で複写すると、図5Bに示すように、複写物1aには背景領域3a中に埋め込んだ「複写禁止」といったメッセージ情報3bが黒く浮かび上がったり、同図Cに示すように、複写物1bに背景領域3aが浮かび上がってメッセージ情報3bが白抜き状態になり、複写操作者に対してその印刷済み用紙1が複写禁止されているものである旨を間接的に告知し、複写を抑制している。
【0005】
複写物1aにおいて、背景領域3a中に埋め込んだメッセージ情報3bが、図5Bのように黒く浮かび上がる理由は、背景領域3aを図6Aのような小さなドットd1にする一方、メッセージ情報3bを同図Bのようにドットd1より大きなドットd2で埋め込むことにより、小さなドットd1が大きなドットd2より複写再現され難いことによる。
【0006】
複写物1bにおいて、背景領域3aが図5Cのように黒く浮かび上がる場合は、逆に、背景領域3aを図6Bのような大きなドットd2とし、メッセージ情報3bを同図Aのような小さなドットd1にすることによって得られる。
【0007】
そして、このように複写禁止を示すパターン情報5が埋め込まれた印刷済み用紙1を複写機で複写する場合、読み込んだ画像データからパターン情報5が検知されたとき、当該複写禁止頁の画像データを印刷出力させないことによって文書セキュリティを確保する構成が可能である。
【0008】
ところが、読み込んだ画像データから本来検知されるべきパターン情報5が検知されないと、複写禁止頁の画像データが印刷出力されてしまう不都合が生じ易い。
【0009】
そこで、例えば特開2005−43511号公報(特許文献1)のように、自己の装置を特定するための追跡マークを自動的に付加した画像データに基づく記録媒体に画像処理を行う画像処理装置において、その記録媒体に出力される追跡マークの有無を確認するための確認手段を備えて構成し、追加マークの有無を確実に確認し、追加マークが付加されていない場合に、その原因がどこにあるのか確認可能にする技術が提案されている。
【特許文献1】特開2005−43511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述した特許文献1では、読み取った画像データから追加マークの有無を確実に確認し、追加マークが付加されていない場合に、その原因がどこにあるのか確認するのみであり、パターン情報5に相当する追加マークが検出されない場合、それをどのように検知可能に構成するかを具体的に示すものではなく、文書セキュリティ確保の観点から改善が望まれていた。
【0011】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、複写禁止を示すパターン情報が予め埋め込まれた画像データについて当該パターン情報を検知し易くした画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記憶媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのような課題を解決するために本発明に係る画像処理装置は、原稿から原稿画像データを生成する画像データ生成手段と、生成された原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報を合成して合成画像データを生成するパターン情報合成手段と、その合成画像データからそのパターン情報を検知するパターン情報検知手段と、このパターン情報検知手段がそのパターン情報を検知しないとき、そのパターン情報に対するその原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させた合成画像データの再合成を制御する合成制御手段と、その画像データを記憶する記憶手段とを具備している。
【0013】
本発明の画像処理装置では、上記合成制御手段が、そのパターン情報に対する原稿画像データの位置関係を可変制御する構成も可能である。
【0014】
本発明の画像処理装置では、上記合成制御手段が、そのパターン情報に対する原稿画像データ位置をずらせる構成も可能である。
【0015】
本発明の画像処理装置では、上記合成制御手段が、そのパターン情報に対する原稿画像データを縮小する構成も可能である。
【0016】
本発明の画像処理装置では、上記パターン情報検知手段がそのパターン情報を検知したとき、上記記憶手段に記憶された画像データを印刷する印刷手段を有する構成も可能である。
【0017】
また、本発明に係る画像処理方法は、原稿から原稿画像データを生成する画像データ生成工程と、生成されたその原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報を合成して合成画像データを生成するパターン情報合成工程と、その合成画像データからそのパターン情報を検知するパターン情報検知工程と、このパターン情報検知手段がそのパターン情報を検知しないとき、そのパターン情報に対する原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させたその合成画像データの再合成を制御する合成制御工程と、その画像データを記憶する記憶工程とを具備している。
【0018】
本発明の画像処理方法では、上記合成制御工程が、そのパターン情報に対する原稿画像データの位置関係を可変する構成も可能である。
【0019】
本発明の画像処理方法では、上記合成制御工程が、そのパターン情報に対する原稿画像データ位置をずらせる構成も可能である。
【0020】
本発明の画像処理方法では、上記合成制御工程が、そのパターン情報に対する原稿画像データを縮小する構成も可能である。
【0021】
本発明の画像処理方法では、上記パターン情報検知工程がそのパターン情報を検知したとき、記憶されたその画像データを印刷する印刷工程を有する構成も可能である。
【0022】
さらに、本発明に係る画像処理プログラムは、原稿から原稿画像データを生成するとともにこの原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報を合成して合成画像データを生成する機能を実行する画像処理用コンピュータに、その原稿画像データを生成する画像データ生成処理と、生成された原稿画像データに対してそのパターン情報を合成するパターン情報合成処理と、その合成画像データからパターン情報を検知するパターン情報検知処理と、このパターン情報検知処理でそのパターン情報が検知されないとき、そのパターン情報に対するその原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させたその合成画像データの再合成を制御する合成制御処理と、その画像データを記憶する記憶処理とを実行させるものである。
【0023】
本発明の画像処理プログラムでは、上記合成制御処理が、そのパターン情報に対する原稿画像データの位置関係を可変する構成も可能である。
【0024】
本発明の画像処理プログラムでは、上記合成制御処理が、そのパターン情報に対する原稿画像データ位置をずらせる構成も可能である。
【0025】
本発明の画像処理プログラムでは、上記合成制御処理が、そのパターン情報に対する原稿画像データを縮小する構成も可能である。
【0026】
本発明の画像処理プログラムでは、上記パターン情報検知処理が、そのパターン情報を検知したとき、記憶された画像データの印刷処理を実行する構成も可能である。
【0027】
さらに、本発明の記憶媒体は、それらいずれかの画像処理プログラムを記憶するものである。
【発明の効果】
【0028】
このような本発明に係る画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムでは、原稿から画像データ生成手段で原稿画像データを生成し、生成された原稿画像データにパターン情報合成手段でパターン情報を合成して合成画像データを生成し、パターン情報検知手段でその合成画像データからそのパターン情報を検知し、このパターン情報検知手段がそのパターン情報を検知しないとき、合成制御手段にてそのパターン情報に対するその原稿画像データの合成関係を可変して白紙領域を増加させた合成画像データを再合成制御し、その画像データを記憶手段に記憶するから、合成画像データの印刷前において、複写禁止を示すパターン情報が合成された画像データから当該パターン情報を検知し易い。
【0029】
本発明において、そのパターン情報に対する原稿画像データの位置関係を可変制御する構成では、パターン情報の検知し易い合成画像データを容易に得やすい。
【0030】
本発明において、そのパターン情報に対する原稿画像データ位置をずらせる構成では、特に、パターン情報の検知し易い合成画像データを簡単に得やすい。
【0031】
本発明において、そのパターン情報に対する原稿画像データを縮小させる構成では、同様に、パターン情報の検知し易い合成画像データを簡単に得やすい。
【0032】
本発明において、上記そのパターン情報を検知したとき、記憶された画像データを印刷する構成では、パターン情報の検知し易い合成画像データを印刷した複写物が得られ、複写禁止頁の顕在化を介して複写禁止頁の流出を防ぐことが可能である。
【0033】
そして、本発明の記憶媒体では、それらいずれかの画像処理プログラムを記憶するから、それら画像処理プログラムを有体物の形態で扱える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
【0035】
図1は本発明に係る画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。本発明に係る画像処理方法、画像処理プログラムおよびこれを格納した記憶媒体は、画像処理装置を説明する過程で説明する。
【0036】
図1において、本発明に係る画像処理装置は、バス7を介して接続された画像データ生成手段9、記憶手段11、パターン情報合成手段13、パターン情報検知手段15、合成制御手段17、印刷手段19、操作表示手段21、インターフェース手段23およびこれらを制御する画像形成制御手段25を有して構成されている。
【0037】
画像データ生成手段9は、画像形成制御手段25の制御の下、例えば印刷された複数頁の原稿を光学的に自動的に読み込み、フィルタ処理、変倍処理、γ処理および階調処理等をして電子的な原稿画像データを生成する公知の読取り手段やスキャナーであり、生成した原稿画像データが原稿の頁毎に記憶手段11に順次記憶されるようになっている。記憶手段11については後述する。
【0038】
画像データ生成手段9は、複数頁の原稿を自動的に給紙読み込み機能を有する自動給紙機構を有するが、公知のものであるから図示および説明を省略する。
【0039】
パターン情報合成手段13は、画像形成制御手段25の制御の下、生成された原稿画像データに対し、複写を禁止したい複写禁止頁についてのパターン情報5を例えば記憶手段11から読み出し合成して合成画像データを生成し、当該画像データ頁をその合成画像データに置き換えて記憶手段11に格納する機能の他、後述するようにそれらを再合成する機能を有している。複写禁止頁の指定は、例えば操作表示手段21から指定される。
【0040】
画像データ中における複写禁止頁を示すパターン情報5は、例えば上述した図5および図6に示したように、小さなドットd1からなる背景領域3a中に、大きなドットd2からなり複写禁止を示す「複写禁止」といったメッセージ情報3bを埋め込んで形成されている。なお、背景領域3aのドットd1と複写禁止を示すメッセージ情報3bのドットd2を逆にすることも可能である。
【0041】
パターン情報検知手段15は、画像形成制御手段25の制御の下、記憶手段11に記憶された合成画像データを頁単位で読出し、合成画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報5が存在するか否かを検知し、そのパターン情報5の存在が検知されないとき、すなわちパターン情報5の検知に失敗したとき、その検知結果を合成制御手段17に出力する機能を有している。
【0042】
パターン情報検知手段15は、例えば、背景領域3aから公知のパターンマッチング法によってドットd1を検知し、所定の面積内でのドット数をカウンタ処理してドット密度を算出する一方、メッセージ情報3b領域から同様のパターンマッチング法によってドットd2を検知し、所定の面積内でのドット数をカウンタ処理してパターン情報5のドット密度を算出し、例えば記憶手段11に予め設定記憶された同一性判断の許容値となる閾値(基準ドット密度)とそれら算出ドット密度を比較し、閾値(基準ドット密度)内に含まれていないと判定した場合、検知結果としてパターン情報5の非存在を検知する。
【0043】
本発明におけるパターン情報検知手法としては、上述したようにパターンマッチング法によってドットを検知するとともに所定の面積内でのドット密度を算出し、閾値(基準ドット密度)と比較してパターン情報5の有無を検知する手法の他、ドットを形成するドット寸法の大小、ドット形状や配列方法の差異によって検知可能であるし、単にドットパターンの有無等によって検知する等、種々の手法が適用可能である。
【0044】
合成制御手段17は、パターン情報検知手段15がパターン情報5の非存在を検知してその検知結果を出力したとき、パターン情報合成手段13に対し、当該合成画像データに係る原稿画像データおよびパターン情報5に基づき、それらの合成関係を可変して白紙領域を増加させた合成画像データを再合成するよう制御する機能を有している。すなわち、原稿画像データを変位させてパターン情報合成手段13に出力し、パターン情報5と再合成させる機能を有している。
【0045】
合成制御手段17において合成関係を可変して白紙領域を増加させる手法としては、そのパターン情報5に対する原稿画像データの位置関係を変位する手法、更に具体的には、そのパターン情報5に対する原稿画像データ位置をずらせる手法がある。
【0046】
さらに、図2に示すように、そのパターン情報5に対する原稿画像データ(図2中のマーク)を縮小させても、白紙領域を増加させことが可能である。
【0047】
そのパターン情報5に対する原稿画像データの位置変位量又は縮小量は、記憶手段11に格納されており、操作表示手段21によって設定される。
【0048】
印刷手段19は、原稿画像データについてパターン情報5の検知やその再合成処理後に、画像形成制御手段25の制御の下、記憶手段11からの再合成画像データを含む画像データその他を印刷する公知のモノクロ又はカラー印刷エンジンである。
【0049】
操作表示手段21は、原稿の読取り開始指示入力、上述した閾値(基準ドット密度)等の設定の他、パターン情報5に対する原稿画像データの位置変位量又は縮小量等の指示入力の他、それらの動作状態を表示する機能を有し、当該装置本体ケース(図示せず。)に配置された表示手段と入力手段を兼ねた液晶タッチパネルからなり、画像形成制御手段25によって制御される。
【0050】
インターフェース手段23は、後述する画像処理プログラムを格納する例えばハードディスク(HDD)、USBメモリ、フレキシブルディスクその他公知の外部記憶媒体29に対し、画像形成制御手段25の制御の下、その画像処理プログラムの読出を制御する入出力制御部である。
【0051】
画像形成制御手段25は、上述したように、バス7を介して接続された画像データ生成手段9、記憶手段11、パターン情報合成手段13、パターン情報検知手段15、合成制御手段17、印刷手段19、操作表示手段21およびインターフェース手段23の機能を制御するCPU等であり、それらの一部を実質的に構成している場合もある。
【0052】
上述した記憶手段11は、画像形成制御手段25等の動作プログラムを格納する他、上述したように、生成した画像データ、閾値(基準ドット密度)、合成画像データや再合成画像データ等の画像データ、パターン情報5の位置変位量又は縮小量等の指示入力の他を格納する機能を有する読み書き可能なメモリである。
【0053】
次に、本発明に係る画像処理装置の動作を、図3のフローチャートおよび図4の動作概念図を参照して説明する。
【0054】
プログラムが開始されると、ステップS1において、原稿としての複数頁の用紙1を画像データ生成手段9で読み込んで原稿画像データを順次生成する画像生成処理を実行するとともに、記憶手段11への記憶処理を実行し、ステップS2においてその原稿画像データへのパターン情報5の合成処理をパターン情報合成手段13で実行する。
【0055】
続くステップS3において合成画像データ中に複写禁止を示すパターン情報5が存在するか否かパターン情報検知手段15にてパターン情報検知処理を実行する。
【0056】
全ての合成画像データ中にパターン情報5が検知されてYESの場合には、ステップS4に移って画像データを印刷手段19にて印刷処理して終了する。
【0057】
合成画像データについて、本来存在すべきパターン情報5が検知されずにステップS3がNOの場合には、ステップS5において合成制御手段17がパターン情報5に対する原稿画像データの位置をシフト処理し、ステップS6において合成制御手段17がパターン情報合成手段13を制御して原稿画像データにパターン情報5を再合成処理してステップS3に戻る。その後はステップS3からステップS6を繰返す。
【0058】
例えば、図4に示すように、読み込まれた用紙1中に原稿画像データとして「ABCDEFGHI」と表示されている場合、この頁のパターン情報5を合成してもこれが検知されない場合、当該「ABCDEFGHI」を縮小した状態でパターン情報5に再合成して印刷手段19から印刷出力される。
【0059】
そして、それらの実行処理が本発明に係る画像処理プログラムであり、本発明に係る記憶媒体29はそれら画像処理プログラムを格納したものである。なお、本発明に係る画像処理方法は、画像処理プログラムにおけるそれらの処理を工程に置き換えれて考えれば良い。
【0060】
このように本発明の画像処理装置では、原稿を読み込んで画像データを生成する画像データ生成手段9と、その画像データを記憶する記憶手段11と、記憶された原稿画像データに複写禁止頁を示すパターン情報5を合成して合成画像データを生成するパターン情報合成手段13と、その合成画像データからそのパターン情報5を検知するパターン情報検知手段15と、このパターン情報検知手段15がそのパターン情報5を検知しないとき、そのパターン情報5に対する原稿画像データ位置をずらせたり縮小させて白紙領域を増加させた合成画像データの再合成を制御する合成制御手段17と、それら画像データを印刷する印刷手段19を具備している。
【0061】
そのため、複写禁止を示すパターン情報5が埋め込まれた合成画像データ、合成画像データからパターン情報5の検知・非検知が判別し易い。
【0062】
しかも、原稿画像データやパターン情報5の位置変位や縮小処理処理は高速可能であるから、合成画像データの再合成処理速度が低下し難く、文書セキュリティ向上の要求に有用である。
【0063】
もっとも、本発明の画像処理装置において、パターン情報検知手段15の機能は、パターン情報5に対する原稿画像データの位置をずらせたり縮小させて白紙領域を増加させる機能に限定されるものではなく、白紙領域を増加させる手法であればパターン情報5に対する原稿画像データの合成関係を可変する種々の手法が可能である。本発明の画像処理方法および画像処理プログラムにおいても同様である。
【0064】
また、本発明においては、画像データ生成手段9、記憶手段11、パターン情報合成手段13、パターン情報検知手段15、合成制御手段17を具備して構成すれば、本発明の目的達成が可能であり、必ずしも印刷手段19、操作表示手段21およびインターフェース手段23は必須ではなく、記憶手段11についても、生成された画像データを読み書き可能に格納可能なものであれば本発明の目的達成が可能である。
【0065】
なお、画像形成制御手段25は、上述した説明では個別に分けて説明図示したが、画像データ生成手段9、記憶手段11、パターン情報合成手段13、パターン情報検知手段15、合成制御手段17等に一体化されると考えることも可能であるし、パターン情報合成手段13と合成制御手段17も上述した説明では個別に分けて説明図示したが、合成制御手段17をパターン情報合成手段13に付加することも可能である。
【0066】
そして、画像データ生成手段9、記憶手段11、パターン情報合成手段13、パターン情報検知手段15、合成制御手段17、画像形成制御手段25は、必ずしもバス7を介して接続される構成に限らず、画像データ生成手段9としてのスキャナー、記憶手段11、パターン情報合成手段13、パターン情報検知手段15および合成制御手段17としてのパソコン、印刷手段19としてのプリンタを例えばネットワークを介して接続した構成においても実施可能である。
【0067】
また、本発明に係る上述した画像処理方法および画像処理プログラムにおいて、再合成工程や処理としてパターン情報5に対する原稿画像データの位置関係を可変する構成、そのパターン情報5に対する原稿画像データの位置をずらせたり縮小させる構成においても、画像処理装置と同様な効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明における原稿画像データの位置変位を説明する図である。
【図3】図1の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】図1の画像処理装置の動作を説明する動作概念図である。
【図5】複写禁止を示すパターン情報を埋め込んだ用紙を説明する図である。
【図6】パターン情報を表現するドットを説明する図である。
【符号の説明】
【0069】
1 用紙
1a、1b 複写物
3a 背景領域
3b メッセージ情報
5 パターン情報
7 バス
9 画像データ生成手段
11 記憶手段
13 パターン情報合成手段
15 パターン情報検知手段
17 合成制御手段
19 印刷手段
21 操作表示手段
23 インターフェース手段
25 画像形成制御手段
29 記録媒体
d1、d2 ドット
【出願人】 【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100085578
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 美晴


【公開番号】 特開2008−61021(P2008−61021A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236863(P2006−236863)