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【発明の名称】 画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体
【発明者】 【氏名】奥村 隆一

【要約】 【課題】複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿を複写する場合、複写禁止頁を白紙化して片面又は両面出力しても複写用紙の無駄を回避できるようにする。

【構成】画像読込手段9は原稿を読み込んで画像データを生成する。記憶手段13は生成画像データを記憶する。パターン情報検知手段15は記憶された画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知する。印刷制御手段19は、それら画像データを印刷制御するとともに、片面印刷時にその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷を制御せず、両面印刷時に片面側のみその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御する。印刷手段21は印刷制御手段19に基づき、それら画像データを印刷する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み込んで画像データを生成する画像読込手段と、
生成された前記画像データを記憶する記憶手段と、
記憶された前記画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知手段と、
前記パターン情報の存在が検知されたとき、前記複写禁止頁の前記画像データを白紙画像データに変換する画像データ変換手段と、
前記画像データの印刷を制御するとともに、片面印刷において前記白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷を制御せず、両面印刷において片面側のみ前記白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御する印刷制御手段と、
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記印刷制御手段の制御によって前記画像データを片面印刷する印刷手段を有する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記印刷制御手段の制御によって前記画像データを両面印刷する印刷手段を有する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記原稿の原稿面を連続的に前記画像読込手段に送る原稿送り手段を有する請求項1〜3いずれか1記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記原稿送り手段は前記原稿の両面を連続的に前記画像読込手段に送るものである請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
原稿を読み込んで生成した画像データを記憶し、この記憶された前記画像データから複写禁止頁を示すパターン情報の有無を検知するとともに前記画像データを印刷する機能を実行する画像処理用コンピュータに、
前記原稿を読み込んで前記画像データを生成する画像読込処理と、
生成された前記画像データを記憶する記憶処理と、
記憶された前記画像データ中に前記パターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知処理と、
前記パターン情報の存在が検知されたとき、前記複写禁止頁の前記画像データを白紙画像データに変換する画像データ変換処理と、
前記画像データの印刷を制御するとともに、片面印刷時に前記白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷を制御せず、両面印刷時に片面側のみ前記白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御する印刷制御処理と
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項7】
前記印刷制御処理によって前記画像データの片面印刷処理を実行する請求項6記載の画像処理プログラム。
【請求項8】
前記印刷制御処理によって前記画像データの両面印刷処理を実行する請求項6記載の画像処理プログラム。
【請求項9】
前記原稿の原稿面を連続的に画像読込手段に送る原稿送り処理を実行する請求項5〜8いずれか1記載の画像処理プログラム。
【請求項10】
前記原稿送り処理は、前記原稿の両面を連続的に前記画像読込手段に送る請求項9記載の画像処理プログラム。
【請求項11】
前記請求項6〜10いずれか1記載の画像処理プログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体に係り、複写抑止機能を搭載した複写機、ファクシミリ機およびこれらの複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に用いて好適する画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、市場における文書セキュリティ向上の要求に応えるため、複写(コピー)を禁止する文書であることを示すパターン情報を予め原稿に埋め込んでおき、そのパターン情報が検出された場合、何らかの手段で複写を抑止する機能を搭載した複写機等が製品化されている。
【0003】
すなわち、図5Aに示すように、用紙1に対し、細かいドットからなる背景領域3aと、この背景領域3a中に例えば「複写禁止」といったメッセージ情報3b(同図Aでは見えない。)が埋め込まれてなり複写を禁止する趣旨のパターン情報5を印刷するとともに、当該用紙1に目的の文書内容を印刷して例えば「契約書」を作成する。
【0004】
この印刷済み用紙1を複写機で複写すると、図5Bに示すように、複写物1aには背景領域3a中に埋め込んだ「複写禁止」といったメッセージ情報3bが黒く浮かび上がったり、同図Cに示すように、複写物1bの背景領域3aが浮かび上がってメッセージ情報3bが白抜き状態になり、複写操作者に対してその印刷済み用紙1が複写禁止されているものである旨を間接的に告知し、複写を抑制している。
【0005】
複写物1aにおいて、背景領域3a中に埋め込んだメッセージ情報3bが、図5Bのように「複写禁止」として黒く浮かび上がる理由は、背景領域3aを図6Aのような小さなドットd1にする一方、「複写禁止」といったメッセージ情報3bを同図Bのようにドットd1より大きなドットd2で埋め込むことにより、小さなドットd1が大きなドットd2より複写再現され難いことによる。
【0006】
複写物1bにおいて、背景領域3aが図5Cのように黒く浮かび上がる場合は、逆に、図6Bのような大きなドットd2で背景領域3aを形成し、メッセージ情報3bを同図Aのような小さなドットd1にすることによって得られる。
【0007】
そして、従来、パターン情報5が形成された印刷済み用紙1を複写機で複写した場合、当該複写禁止頁の画像データを印刷出力させないことによって文書セキュリティを確保する構成、例えば特開2005−142918号公報(特許文献1)が提案されている。
【0008】
この構成は、画像読込手段で原稿画像を読み取った画像データから、ドットパターン検出手段によってその画像データに含まれる背景画像又は画像に埋め込まれたドットパターンを検出し、この検出したドットパターンと予め設定されたドットパターンとをドットパターン判定手段によって比較し、互いの同一性が判定された場合、当該装置が具備する複写機能等の画像データ再現機能を規制する構成を有し、機密文書を例えば白紙化頁にして機密文書の不正流出を防止するものである。
【特許文献1】特開2005−142918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1では、複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿を複写すると、片面複写出力の場合には複写禁止頁の複写出力が白紙化され、両面複写出力の場合には、両面双方が複写禁止頁であると両面が白紙化出力され、結局、1枚の複写用紙をまるまる無駄に消費してしまうという課題があった。
【0010】
特に、複写禁止頁原稿が混在する原稿を自動の両面原稿送り手段等にセットして複写した場合に、複写用紙の無駄が顕著になり、改善が望まれていた。
【0011】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿について、複写禁止頁を白紙化出力しても複写用紙の無駄を回避可能な画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのような課題を解決するために本発明に係る画像処理装置は、原稿を読み込んで画像データを生成する画像読込手段と、生成されたその画像データを記憶する記憶手段と、記憶されたその画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知手段と、そのパターン情報の存在が検知されたとき、複写禁止頁の画像データを白紙画像データに変換する画像データ変換手段と、それら画像データの印刷を制御するとともに、片面印刷時においてその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷を制御せず、両面印刷において片面側のみその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御する印刷制御手段とを具備している。
【0013】
本発明の画像処理装置では、上記印刷制御手段の制御によってそれら画像データを片面印刷する印刷手段を有する構成も可能である。
【0014】
本発明の画像処理装置では、上記印刷制御手段の制御によってそれら画像データを両面印刷する印刷手段を有する構成も可能である。
【0015】
本発明の画像処理装置では、その原稿の原稿面を連続的に上記画像読込手段に送る原稿送り手段を有する構成も可能である。
【0016】
本発明の画像処理装置では、その原稿送り手段が、その原稿の両面を連続的にその画像読込手段に送るものである構成も可能である。
【0017】
本発明の画像処理プログラムは、原稿を読み込んで生成した画像データを記憶し、この記憶された画像データから複写禁止頁を示すパターン情報の有無を検知する機能を実行制御する画像処理用コンピュータに、その原稿を読み込んで上記画像データを生成する画像読込処理と、生成されたその画像データを記憶する記憶処理と、記憶されたその画像データ中にそのパターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知処理と、そのパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁の画像データを白紙画像データに変換する画像データ変換処理と、それら画像データの印刷を制御するとともに、片面印刷においてその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷の制御をせず、両面印刷において片面側のみその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御する印刷制御処理とを実行させるものである。
【0018】
本発明の画像処理プログラムでは、その印刷制御手段の制御によってそれら画像データの片面印刷処理を実行する構成も可能である。
【0019】
本発明の画像処理プログラムでは、その印刷制御手段の制御によってそれら画像データの両面印刷処理を実行する構成も可能である。
【0020】
本発明の画像処理プログラムでは、その原稿の原稿面を連続的に画像読込手段に送る原稿送り処理を実行する構成も可能である。
【0021】
本発明の画像処理プログラムでは、その原稿送り処理として、原稿両面を連続的にその画像読込手段に送り処理を実行する構成も可能である。
【0022】
さらに、本発明の記憶媒体は、それらいずれかの画像処理プログラムを記憶するものである。
【発明の効果】
【0023】
このような本発明に係る画像処理装置および画像処理プログラムでは、画像読込手段で原稿を読み込んで画像データを生成し、生成されたその画像データを記憶手段に記憶し、記憶された画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かをパターン情報検知手段で検知し、そのパターン情報の存在が検知されたとき、画像データ変換手段が複写禁止頁の画像データを白紙画像データに変換し、それら画像データの印刷を制御する印刷制御手段が、片面印刷においてその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷を制御せず、両面印刷において片面側のみ白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御するから、複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿について、複写禁止頁を白紙化しても複写用紙の無駄を回避可能となる。
【0024】
本発明において、それら画像データを片面印刷する構成では、1頁でも複写禁止頁を白紙化すると、1頁分の複写用紙の無駄回避が可能となる。
【0025】
本発明において、それら画像データを両面印刷する構成では、連続する複写禁止頁が白紙化されると、複写用紙の無駄を回避可能となる。
【0026】
本発明において、その原稿の原稿面を連続的に画像読込手段に原稿送りする構成や、その原稿の両面を連続的に送る構成では、送られた原稿の片面や両面に複写禁止頁があっても、複写用紙の無駄な消費を自動的に防ぐことが可能である。
【0027】
そして、本発明の記憶媒体では、それらいずれかの画像処理プログラムを記憶するから、それら画像処理プログラムを有体物の形態で扱える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
【0029】
図1は本発明に係る画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。本発明に係る画像処理プログラムおよびこれを格納した記憶媒体は、画像処理装置を説明する過程で説明する。
【0030】
図1において、本発明に係る画像処理装置は、バス7を介して接続された画像読込手段9、両面原稿送り手段11、記憶手段13、パターン情報検知手段15、画像データ変換手段17、画像形成制御手段19、印刷手段21、インターフェース手段23、操作表示手段25を有して構成されている。
【0031】
画像読込手段9は、画像形成制御手段19の制御の下、例えば印刷された複数頁の原稿を光学的に自動的に読み込み、フィルタ処理、変倍処理、γ処理および階調処理等をして電子的画像データを生成する公知の読取り手段やスキャナーであり、生成した画像データが原稿の頁毎に記憶手段13に順次記憶されるようになっている。記憶手段13については後述する。
【0032】
両面原稿送り手段11は、セットされた複数頁の両面原稿を1枚ずつ片面を自動的に画像読込手段9に対して給紙するとともに、当該原稿を所定の位置まで退避させてから画像読込手段9に対して反転して対向面を連続的に自動給紙する従来公知の機能を有し、画像形成制御手段19によって制御されている。なお、両面原稿送り手段11についても後述する。
【0033】
パターン情報検知手段15は、画像形成制御手段19の制御の下、記憶手段13に記憶された画像データを頁単位で読出し、画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報5が存在するか否かを検知し、そのパターン情報5の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データを画像データ変換手段17に出力する機能を有している。
【0034】
画像データ中における複写禁止頁を示すパターン情報5は、例えば上述した図5および図6で説明したように、小さなドットd1の背景領域3a中に、大きなドットd2からなり「複写禁止」といったメッセージ情報3bが埋め込まれてなるパターン情報5から形成されており、画像読込手段9で読み込んで複写したとき、背景領域3a中に埋め込んだメッセージ情報3bが図5Bに示すように黒く浮かび上がるようになっている。
【0035】
なお、背景領域3aのドットd1と複写禁止を示すメッセージ情報3bのドットd2を逆にすれば、背景領域3aが浮かび上がる一方、メッセージ情報3bが白抜き状態になる。
【0036】
パターン情報検知手段15は、例えば、背景領域3aから公知のパターンマッチング法によってドットd1を検知し、所定の面積内でのドット数をカウンタ処理してドット密度を算出する一方、メッセージ情報3bの領域から同様のパターンマッチング法によってドットd2を検知し、所定の面積内でのドット数をカウンタ処理してパターン情報5のドット密度を算出し、例えば記憶手段13に予め設定記憶された同一性判断の許容値となる閾値(基準ドット密度)とそれら算出ドット密度を比較し、閾値(基準ドット密度)内に含まれていると判定した場合、パターン情報5の存在を検出する。
【0037】
パターン情報検知方法は、背景領域3aから公知のパターンマッチング法によってドットを検知するとともに所定の面積内でのドット密度を算出し、閾値(基準ドット密度)と比較してパターン情報5の有無を検知する手法の他、ドットを形成するドット寸法の大小、ドット形状や配列方法の差異によって検知可能であるし、単にドットの有無等によって検知する等、種々の手法が適用可能である。
【0038】
画像データ変換手段17は、その複写禁止頁に係る画像データについて、当該頁全体を白色にした白紙画像データに変換するとともに、白紙画像データを記憶手段13に出力して当該複写禁止頁に置き換えて格納する機能、すなわち複写禁止頁に係る画像データの表示内容を実質的に出力させない出力規制手段を有している。
【0039】
これら白紙画像データを含む画像データは、例えば印刷、ファクシミリ送信又は外部出力用に利用される。
【0040】
印刷手段21は、画像形成制御手段19の制御の下、片面又は両面複写指示に基づき、記憶手段13からの白紙画像データを含む画像データその他を両面印刷する公知のモノクロ又はカラー印刷エンジンである。画像形成制御手段19については後述する。
【0041】
インターフェース手段23は、後述する画像処理プログラムを格納する例えばハードディスク(HDD)、USBメモリ、フレキシブルディスクその他公知の外部記憶媒体27に対し、画像形成制御手段19の制御の下、その画像処理プログラムの読出を制御する入出力制御部である。
【0042】
操作表示手段25は、原稿の片面又は両面読取り指示、上述した閾値(基準ドット密度)等の設定の他、片面又は両面複写指示等の入力、記憶媒体27との間のプログラムの入出力指示の他、それらの動作状態を表示する機能を有し、後述する装置本体29に配置された表示手段と入力手段を兼ねた液晶タッチパネルからなり、画像形成制御手段19によって制御される。
【0043】
画像形成制御手段19は、上述したように、バス7を介して接続された画像読込手段9、両面原稿送り手段11、記憶手段13、パターン情報検知手段15、画像データ変換手段17、印刷手段21、インターフェース手段23および操作表示手段25の機能を制御するCPU、このCPUの動作プログラムを格納したプログラムROM、制御演算中のデータを一時的に格納するRAM等であり、それらの一部を実質的に構成している場合もある。
【0044】
画像形成制御手段19は、片面印刷が指示されたとき、その白紙画像データがパターン情報検知手段15で得られると、当該白紙画像データを飛ばして印刷手段21で印刷させず、両面印刷が指示されたとき、片面側のみその白紙画像データが得られると、当該白紙画像データを印刷手段21で印刷させ、表裏連続する白紙画像データが得られると、それらを飛ばして印刷させないよう印刷手段21を制御するものであり、印刷制御手段として機能している。
【0045】
記憶手段13は、画像形成制御手段19の動作プログラムを格納する他、上述したように、生成した画像データ、閾値(基準ドット密度)、変換画像データ等を格納する機能を有する読み書き可能なメモリである。
【0046】
次に、上述した画像読込手段9、両面原稿送り手段11および印刷手段21について、図2を参照してそれら位置関係と、印刷手段21の構成を簡単に説明する。
【0047】
画像読込手段9、両面原稿送り手段11および印刷手段21は、例えば図2に示すように、画像形成装置としての複写機、ファクシミリ機、プリンター又はこれらの複合機を形成する装置本体29に配置されている。
【0048】
すなわち、印刷手段21の上側に画像読込手段9および両面原稿送り手段11が搭載されるように配置されている。
【0049】
印刷手段21は、給紙カセット31、手差しトレイ33、搬送路35、37、転写部39、定着部41、排紙部43および反転路45等を有して形成されている。
【0050】
画像形成制御手段19は、それら給紙カセット31、手差しトレイ33、搬送路35、37、転写部39、定着部41、排紙部43および反転路45等を制御するものであり、印刷用紙がセットされた公知の給紙カセット31や手差しトレイ33から搬送路35を介してその印刷用紙(複写用紙)が1次給紙されるようになっている。図2中の太実線は1次給紙経路である。
【0051】
搬送路35には、転写部39および定着部41の他、転写部39の手前に公知のレジストローラ47が配置されており、レジストローラ47から印刷用紙が2次給紙される。図2中の太破線は2次給紙経路である。
【0052】
転写部39は、転写ドラムおよび転写ローラからなり、画像形成制御手段19の制御の下、読込んだ生成画像データを現像して印刷用紙にトナーで画像転写する従来公知のものである。
【0053】
定着部41は、定着加熱ローラおよび定着加圧ローラからなり、印刷用紙に画像転写されたトナーを加熱加圧して定着するものであり、印刷用紙が搬送路37を介して排紙部43から排紙される(図2中の2点鎖線)。
【0054】
排紙部43に至る搬送路37には、定着された印刷用紙を両面印刷処理のためにレジストローラ47位置まで反転して戻す反転路45(図2中の細破線から点線)が連結されている。片面印刷して排紙部43から排紙されるか、反転路45へ搬送制御されるかは、画像形成制御手段19の制御による。
【0055】
印刷制御手段としての画像形成制御手段19は、パターン情報検知手段15が画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報5の存在を検知して白紙画像データが得られたとき、例えば転写部39に白紙画像データを出力せずに、次頁に係る印刷用紙の1次給紙および画像転写に移る機能を有している。
【0056】
すなわち、画像形成制御手段19は、片面印刷時において、得られた白紙画像データについては転写部39に送らずに印刷制御をしない機能を有している。
【0057】
画像形成制御手段19は、両面印刷時において、両面印刷用に連続する白紙画像データが得られたとき、得られた連続白紙画像データを転写部39に送らずに印刷制御しない機能を有し、連続しない片面(表面又は裏面)の白紙画像データについては、これを転写部39に送るとともに、印刷用紙を反転路45に搬送して両面の転写および定着制御し、排紙する機能を有している。
【0058】
次に、本発明に係る画像処理装置の動作を図3のフローチャートおよび図4の動作概念図を参照して説明する。
【0059】
プログラムが開始されると、ステップS1において原稿としての複数頁の用紙1を両面原稿送り手段11から画像読込手段9へ送って読み込むとともに、画像データを順次生成する画像読込処理を実行し、ステップS2にてその画像データを記憶手段13に記憶する記憶処理を実行する。
【0060】
続く、ステップS3にて画像データ中に複写禁止を示すパターン情報5が存在するか否かパターン情報検知手段15にてパターン情報検知処理を実行する。
【0061】
全ての画像データ中にパターン情報5が存在せずにステップS3がNOの場合には、ステップS4にて画像データの片面印刷又は両面印刷処理を実行して終了する。
【0062】
全ての画像データ中の何れかの頁にパターン情報5が存在してステップS3がYESの場合には、ステップS5にて上述した複写禁止頁の画像データを白紙化する変換処理を実行する。
【0063】
続くステップS6において、画像データの印刷が片面印刷か両面印刷か判別され、ステップS6の判断結果が片面印刷であれば、ステップS7にて片面印刷が実行され、白紙画像データ頁については印刷処理されずに飛ばされて、次頁が印刷処理されて終了する。
【0064】
他方、ステップS6の判断結果が両面印刷であれば、ステップS8にて両面印刷が実行され、片面が白色でない画像データ頁についてのみ印刷処理されるとともに、白紙画像データ頁は白紙印刷処理され、白紙画像データ頁が連続する両面印刷については双方が飛ばされ、次頁が印刷処理されて終了する。
【0065】
例えば片面印刷においては、図4Aに示すように、用紙1の連続頁が「ABC」(1頁目)および「abc」(2頁目)と表示されており、「ABC」と表示された1頁目が複写禁止頁である場合、「abc」と表示された2頁目が印刷出力され、「ABC」と表示された1頁目は印刷出力されない。
【0066】
他方、両面印刷においては、図4Bに示すように、用紙1のある原稿面の表面部が「ABC」と表示され、裏面が「abc」と表示され、「ABC」と表示された表面が複写禁止頁である場合、表面側が白紙印刷出力され裏面側はそのまま印刷出力される。
【0067】
そして、それらの実行処理が本発明に係る画像処理プログラムであり、本発明に係る記憶媒体27はそれら画像処理プログラムを格納したものである。
【0068】
このように本発明の画像処理装置では、原稿を読み込んで画像データを生成する画像読込手段9と、生成された画像データを記憶する記憶手段13と、記憶された画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報5が存在するか否かを検知するパターン情報検知手段15と、その複写禁止頁に係る画像データを白紙画像データに変換する画像データ変換手段17と、それら画像データの印刷を制御するとともに、片面印刷時にその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データに係る印刷を制御せず、両面印刷時に片面側のみその白紙画像データが得られたとき当該白紙画像データの印刷を制御する画像形成制御手段(印刷制御手段)19と、それらの画像データを印刷する印刷手段21とを具備している。
【0069】
そのため、複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿について、複写禁止頁を白紙化して片面又は両面複写出力しても複写用紙の無駄を回避可能となる。
【0070】
すなわち、パターン情報5が検出された場合に、片面複写の場合には複写禁止頁の印刷出力を行わず、他方、両面複写の場合でも表裏両面共に複写禁止頁の場合にも複写出力を行わないようにし、両面出力の場合であっても片面だけが複写禁止頁の場合には複写禁止頁の面のみ白紙状態で印刷出力を行うことで、無駄な複写用紙の消費を防止可能である。
【0071】
しかも、当該複写禁止頁が白紙化されたり印刷出力されないから、その複写流出を防ぐことが容易である。
【0072】
特に、原稿の両面を連続的に画像読込手段に送る両面原稿送り手段11を有する構成において、上述した効果が顕著である。もっとも、本発明においては両面原稿送り手段11である必要はなく、原稿の片面を順次送る原稿送り手段であっても良い。
【0073】
ところで、本発明の画像処理装置において、上述した印刷手段21は、必ずしも両面印刷機能を有する必要はなく、片面印刷機能のみ有する構成においても実施可能である。
【0074】
さらに、本発明においては、画像読込手段9、記憶手段13、パターン情報検知手段15、画像データ変換手段17、画像形成制御手段(印刷制御手段)19、印刷手段21を具備して構成すれば、本発明の目的達成が可能であり、必ずしも操作表示手段25やインターフェース手段23は必須ではないし、記憶手段13についても生成された画像データを読み書き可能に格納可能なものであれば本発明の目的達成が可能である。
【0075】
そして、画像読込手段9、記憶手段13、パターン情報検知手段15、画像データ変換手段17、画像形成制御手段(印刷制御手段)19、印刷手段21は、必ずしもバス7を介して接続される構成に限らず、画像読込手段9としてのスキャナー、記憶手段13、パターン情報検知手段15および画像データ変換手段17としてのパソコン、印刷手段21としてのプリンタを例えばネットワークを介して接続した構成においても実施可能である。
【0076】
また、本発明に係る上述した画像処理プログラムにおいて、それら画像データの片面印刷処理又は両面印刷処理を実行する構成でも、画像処理装置と同様な効果を得ることができる。
【0077】
さらに、本発明の画像形成プログラムにおいて、その原稿の片面又は両面を連続的に画像読込手段に送る(両面)原稿送り処理を実行する構成でも、画像処理装置と同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明に係る画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】図1における画像読込手段、両面原稿送り手段および印刷手段の位置関係を説明する図である。
【図3】図1の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】図1の画像処理装置の動作を説明する動作概念図である。
【図5】複写禁止を示すパターン情報を埋め込んだ用紙を説明する図である。
【図6】複写禁止頁を表現するドットを説明する図である。
【符号の説明】
【0079】
1 用紙
1a、1b 複写物
3a 背景領域
3b メッセージ情報
5 パターン情報
7 バス
9 画像読込手段
11 原稿送り手段(両面原稿送り手段)
13 記憶手段
15 パターン情報検知手段
17 画像データ変換手段
19 画像形成制御手段(印刷制御手段)
21 印刷手段
23 インターフェース手段
25 操作表示手段
27 記憶媒体
29 装置本体
31 給紙カセット
33 手差しトレイ
35、37 搬送路
39 転写部
41 定着部
43 排紙部
45 反転路
47 レジストローラ
d1、d2 ドット
【出願人】 【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100085578
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 美晴


【公開番号】 特開2008−61019(P2008−61019A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236853(P2006−236853)