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【発明の名称】 画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体
【発明者】 【氏名】奥村 隆一

【要約】 【課題】読み込まれた原稿中に複写禁止頁があるとき、複写禁止頁があることを複写操作者側において把握し易くする。

【構成】画像読込手段9は原稿を読み込んで画像データを生成する。記憶手段11は生成画像データを記憶する。パターン情報検知手段13は記憶された画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知する。解像度変更手段15はパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下させる。オーバーレイ手段17は解像度の低下された複写禁止頁に複写禁止用符号をオーバーレイする。印刷手段19はオーバーレイされた画像データを含む画像データを印刷する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み込んで画像データを生成する画像読込手段と、
生成された前記画像データを記憶する記憶手段と、
記憶された前記画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知手段と、
前記パターン情報の存在が検知されたとき、前記複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下させる解像度変更手段と、
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像データを印刷する印刷手段を有する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記解像度変更手段は、前記解像度を1/20以下に低下させるものである請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記解像度変更手段は、視覚的に判別不能に前記解像度を変更させるものである請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記解像度変更手段は、前記複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内を同一濃度に変更させるものである請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記解像度の低下された前記複写禁止頁の画像データに複写禁止用符号をオーバーレイするオーバーレイ手段を有する請求項1〜5いずれか1記載の画像処理装置。
【請求項7】
原稿を読み込んで生成した画像データを記憶し、この記憶された前記画像データから複写禁止頁を示すパターン情報の有無を検知する機能を実行する画像処理用コンピュータに、
前記原稿を読み込んで前記画像データを生成する画像読込処理と、
生成された前記画像データを記憶する記憶処理と、
記憶された前記画像データ中に前記パターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知処理と、
前記パターン情報の存在が検知されたとき、前記複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下させる解像度変更処理と、
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項8】
前記画像データの印刷処理を実行する請求項7記載の画像処理プログラム。
【請求項9】
前記解像度変更処理は、前記解像度を1/20以下に低下させるものである請求項7又は8記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記解像度変更処理は、視覚的に判別不能に前記解像度を変更する請求項9記載の画像処理プログラム。
【請求項11】
前記解像度変更処理は、前記複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内を同一濃度に変更する請求項7又は8記載の画像処理プログラム。
【請求項12】
前記解像度の低下された前記複写禁止頁の画像データに複写禁止用符号をオーバーレイするオーバーレイ処理を実行する請求項7〜11いずれか1記載の画像処理プログラム。
【請求項13】
前記請求項7〜12いずれか1記載の画像処理プログラムを記憶することを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体に係り、複写抑止機能を搭載した複写機、ファクシミリ機およびこれらの複合機(MFP:Multi Function Peripheral)に用いて好適する画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、市場における文書セキュリティ向上の要求に応えるため、複写(コピー)を禁止する文書であることを示すパターン情報を予め原稿に埋め込んでおき、そのパターン情報が検出された場合、何らかの手段で複写を抑止する機能を搭載した複写機等が製品化されている。
【0003】
すなわち、図5Aに示すように、用紙1に対し、小さなドットからなる背景領域3aと、この背景領域3a中に埋め込まれた若干大きなドットからなり複写を禁止する趣旨のメッセージ情報3b(同図Aでは見えない)とからなるパターン情報5を印刷するとともに、さらに当該用紙1に目的の文書内容を印刷して例えば「契約書」を作成する。
【0004】
この印刷済み用紙1を複写機で複写すると、図5Bに示すように、複写物1aには背景領域3a中に埋め込んだメッセージ領域3bが黒く浮かび上がったり、同図Cに示すように、複写物1bに背景領域3aが浮かび上がってメッセージ領域3bが白抜き状態になり、複写操作者に対してその印刷済み用紙1が複写禁止されているものである旨を間接的に告知し、複写を抑制している。
【0005】
複写物1aにおいて、背景領域3a中に埋め込んだメッセージ領域3bが、図5Bのように黒く浮かび上がる理由は、背景領域3aを図6Aのような小さなドットd1にする一方、メッセージ領域3bを同図Bのようにドットd1より大きなドットd2とすることにより、小さなドットd1が大きなドットd2より複写再現され難くなることによる。
【0006】
複写物1bにおいて、背景領域3aが図5Cのように黒く浮かび上がる場合は、逆に、背景領域3aを図6Bのような大きなドットd2に、メッセージ領域3bを図6Aのような小さなドットd1にすることによって得られる。
【0007】
そして、従来、背景領域3a中に複写禁止を示すメッセージ領域3bが埋め込まれた印刷済み用紙1を複写機で複写した場合、当該複写禁止頁の画像データを印刷出力させないことによって文書セキュリティを確保する構成、例えば特開2005−142918号公報(特許文献1)が提案されている。
【0008】
この構成は、画像読込手段で原稿画像を読み取った画像データから、ドットパターン検出手段によってその画像データに含まれる背景画像又は画像に埋め込まれたドットパターンを検出し、この検出したドットパターンと予め設定されたドットパターンとをドットパターン判定手段によって比較し、互いの同一性が判定された場合、当該装置が具備する複写機能等の画像データ再現機能を規制する構成を有し、それら各機能規制を介して機密文書の不正流出を防止するものである。
【特許文献1】特開2005−142918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した特許文献1では、複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿を自動原稿送り装置等を用いて複写した場合、複写禁止頁が印刷出力されなかったり白紙状態で出力されるから、複写操作者が複写禁止頁の有無に気付かない心配があるとともに、原稿のどの頁が出力されなかったり白紙出力されたのか判らなくなる可能性がある。
【0010】
複写禁止頁と禁止されない頁が混在する原稿であるか否かは、原稿作成者以外には判別し難く、複写禁止頁が印刷出力されなかったり白紙状態で出力されると、例えば複写機が故障していると誤認される可能性もあり、不要なメンテナンスが求められて管理上不都合になり易い。
【0011】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、読み込まれた原稿中に複写禁止頁があるとき、その読み込まれた原稿中に複写禁止頁があることを把握し易くした画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そのような課題を解決するために本発明に係る画像処理装置は、原稿を読み込んで画像データを生成する画像読込手段と、生成されたその画像データを記憶する記憶手段と、記憶されたその画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知手段と、そのパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下させる解像度変更手段とを具備している。
【0013】
本発明の画像処理装置では、その画像データを印刷する印刷手段を有する構成も可能である。
【0014】
本発明の画像処理装置では、上記解像度変更手段が解像度を1/20以下に低下させる構成も可能である。
【0015】
本発明の画像処理装置では、上記解像度変更手段が、複写禁止頁の画像データを視覚的に判別不能となるよう解像度を変更させる構成も可能である。
【0016】
本発明の画像処理装置では、上記解像度変更手段が、その複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内を同一濃度に変更させる構成も可能である。
【0017】
本発明の画像処理装置では、その解像度の低下されたその複写禁止頁の画像データに複写禁止用符号をオーバーレイするオーバーレイ手段を有する構成も可能である。
【0018】
そして、本発明の画像処理プログラムでは、原稿を読み込んで生成した画像データを記憶し、この記憶されたその画像データから複写禁止頁を示すパターン情報の有無を検知する機能を実行する画像処理用コンピュータに、その原稿を読み込んでその画像データを生成する画像読込処理と、生成されたその画像データを記憶する記憶処理と、記憶されたその画像データ中にそのパターン情報が存在するか否かを検知するパターン情報検知処理と、そのパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下させる解像度変更処理とを実行させるものである。
【0019】
本発明の画像処理プログラムでは、その画像データの印刷処理を実行する構成も可能である。
【0020】
本発明の画像処理プログラムでは、上記解像度変更処理として上記解像度を1/20以下に低下変更させる構成も可能である。
【0021】
本発明の画像処理プログラムでは、上記解像度変更処理として視覚的に判別不能にその解像度を変更する構成も可能である。
【0022】
本発明の画像処理プログラムでは、上記解像度変更処理として、その複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内を同一濃度に変更する構成も可能である。
【0023】
本発明の画像処理プログラムでは、上記解像度の低下された複写禁止頁の画像データに複写禁止用符号をオーバーレイするオーバーレイ処理を実行する構成も可能である。
【0024】
さらに、本発明の記憶媒体は、それらいずれかの画像処理プログラムを記憶するものである。
【発明の効果】
【0025】
このような本発明に係る画像処理装置および画像処理プログラムでは、画像読込手段で原稿を読み込んで画像データを生成し、生成されたその画像データを記憶手段に記憶し、記憶された画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かをパターン情報検知手段で検知し、そのパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を解像度変更手段で低下させるから、読み込まれた原稿の画像データを確認すれば、原稿中に複写禁止頁のあることを把握し易い。
【0026】
本発明において、その画像データを印刷する印刷手段を有する構成では、複写禁止頁の印刷複写物を介してその存在の把握が可能であるし、複写禁止頁の内容を視覚的に判別困難にすることも可能である。
【0027】
本発明において、上記解像度変更手段によってその解像度を1/20以下に低下させたり、上記解像度変更手段によって視覚的に判別不能に解像度を変更させる構成では、複写禁止頁の存在を把握し易いうえ、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を大きく低下させ、視覚的判別を確実に困難にすることが可能である。
【0028】
本発明において、上記解像度変更手段によって複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内を同一濃度に変更させる構成では、複写禁止頁の存在を把握し易いうえ、視覚的に判別不能にすることが可能である。
【0029】
本発明において、その解像度の低下された複写禁止頁中に複写禁止用符号をオーバーレイする構成では、複写禁止頁の表示を介してその存在の把握が可能であるし、複写禁止頁の内容を判別し難くすることが可能である。
【0030】
そして、本発明の記憶媒体では、それらいずれかの画像処理プログラムを記憶するから、それら画像処理プログラムを有体物の形態で扱える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明に係る画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。本発明に係る画像処理プログラムおよびこれを格納した記憶媒体は、画像処理装置を説明する過程で説明する。
【0033】
図1において、本発明に係る画像処理装置は、バス7を介して接続された画像読込手段9、記憶手段11、パターン情報検知手段13、解像度変更手段15、オーバレイ手段17、印刷手段19、操作表示手段21、インターフェース手段23およびこれらを制御する制御手段25を有して構成されている。
【0034】
画像読込手段9は、制御手段25の制御の下、例えば印刷された複数頁の原稿を光学的に自動的に読み込み、フィルタ処理、変倍処理、γ処理および階調処理等をして電子的画像データを生成する公知のデジタル複写機の読取り手段やスキャナーであり、生成した画像データが原稿の頁毎に記憶手段11に順次記憶されるようになっている。記憶手段11については後述する。
【0035】
画像読込手段9は、複数頁の原稿を自動的に給紙して読み込む自動給紙機構を有するが、公知のものであるから図示および説明を省略する。
【0036】
パターン情報検知手段13は、制御手段25の制御の下、記憶手段11に記憶された画像データを頁単位で読出し、画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報が存在するか否かを検知し、そのパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データを解像度変更手段15に出力する機能を有している。
【0037】
画像データ中における複写禁止頁を示すパターン情報5は、例えば上述した図5および図6で説明したように、小さなドットd1の背景領域3a中に、大きなドットd2で「複写禁止」を示すメッセージ領域3bが埋め込まれて形成されており、画像読込手段9で読み込まれたとき、背景領域3a中に埋め込んだメッセージ領域3bが図5Bに示すように黒く浮かび上がるようになっている。
【0038】
なお、背景領域3aのドットd1と複写禁止を示すメッセージ領域3bのドットd2を逆にすれば、背景領域3aが浮かび上がる一方、メッセージ領域3bが白抜き状態になる。
【0039】
パターン情報検知手段13は、例えば、背景領域3aから公知のパターンマッチング法によってドットd1を検知し、所定の面積内でのドット数をカウンタ処理してドット密度を算出する一方、パターン情報領域から同様のパターンマッチング法によってドットd2を検知し、所定の面積内でのドット数をカウンタ処理して「複写禁止」といったパターン情報5のドット密度を算出し、例えば記憶手段11に予め設定記憶された同一性判断の許容値となる閾値(基準ドット密度)とそれら算出ドット密度を比較し、閾値(基準ドット密度)内に含まれていると判定した場合、パターン情報5の存在を検出する。
【0040】
解像度変更手段15は、その複写禁止頁に係る画像データについて、当該画像データ頁中の個々の符号や図形に係る個々のキャラクターを判別認識するとともに、個々のキャラクターのドット密度や階調度等の解像度を低下又は粗くする機能を有し、視覚的に判別困難な状態に変更した変更画像データを作成し、この変更画像データをオーバレイ手段17に出力する機能を有している。
【0041】
例えば図2Aに示すように、明瞭な文字情報「イ」について解像度を低下させた図形情報とするもので、その解像度を1/20以下に低下変更させる機能を有している。
【0042】
解像度変更手段15は、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下させる手法として、図2Bに示すように、その複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域27内を同一濃度、例えば黒色、灰色、任意の1色に変更させる構成も可能であり、後述する操作表示手段21で選択可能である。
【0043】
オーバレイ手段17は、解像度を低下させた低下画像データについて、複写禁止を示す複写禁止符号29として例えば太字の文字列「複写禁止」にしてオーバーレイ(重ね合わせ)してオーバーレイ画像データを作成し、記憶手段11内の該当画像データ頁に置き換え格納する機能を有している。
【0044】
オーバレイ手段17によるオーバーレイ画像データの作成手法は、従来公知の手法を用いることが可能で、例えば解像度を低下させた低下画像データに複写禁止符号29を重ねて1枚の画像データとする他、複数レイアーに分けてソフトウエア的に重ね合わせる手法等がある。
【0045】
印刷手段19は、生成された画像データの全てについてパターン情報5の有無が検知されたとき、制御手段25の制御の下、記憶手段11からのオーバーレイ画像データを含む画像データその他を印刷する公知のモノクロ又はカラー印刷エンジンである。
【0046】
インターフェース手段23は、後述する画像処理プログラムを格納する例えばハードディスク(HDD)、USBメモリ、フレキシブルディスクその他公知の外部記憶媒体31に対し、制御手段25の制御の下、その画像処理プログラムの読出を制御する入出力制御部である。
【0047】
操作表示手段21は、上述した閾値(基準ドット密度)、解像度変更手段15で低下させる画像データ解像度を設定したり、画像データ解像度と複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内濃度との選択を指示する機能の他、種々事項を表示する機能を有し、当該装置本体ケース(図示せず。)に配置された表示手段と入力手段を兼ねた液晶タッチパネルからなり、制御手段25によって制御される。
【0048】
制御手段25は、上述したように、バス7を介して接続された画像読込手段9、記憶手段11、パターン情報検知手段13、解像度変更手段15、オーバーレイ手段17、印刷手段19、操作表示手段21およびインターフェース手段23の機能を制御するCPU等であり、それらの一部を実質的に構成している場合もある。
【0049】
記憶手段11は、制御手段25の動作プログラムを格納する他、上述したように、生成した画像データ、閾値(基準ドット密度)、解像度変更された変更画像データ、オーバーレイ画像データ等を格納する機能を有する読み書き可能なメモリである。
【0050】
次に、本発明の画像処理装置の動作を図3のフローチャートおよび図4の動作概念図を参照して説明する。
【0051】
プログラムが開始されると、ステップS1にて原稿としての複数頁の用紙1を画像読込手段9で読み込んで画像データを順次生成する画像読込処理を実行し、ステップS2にてその画像データを記憶手段11に記憶する記憶処理を実行し、続くステップS3にて画像データ中に複写禁止を示すパターン情報5が存在するか否かパターン情報検知手段13にてパターン情報検知処理を実行する。
【0052】
全ての画像データ中にパターン情報5が存在せずにステップS3がNOの場合には、ステップS6に移る。
【0053】
全ての画像データ中の何れかの頁にパターン情報5が存在してステップS3がYESの場合には、ステップS4にて上述した複写禁止頁に係る画像データの解像度を低下する処理を実行する。
【0054】
続くステップS5にて解像度を低下させた低下画像データに複写禁止頁を示す複写禁止符号29をオーバーレイする処理を実行し、ステップS6にてそのオーバーレイ画像データを含む全ての画像データを印刷処理して終了する。
【0055】
例えば図4に示すように「ABC」と表示された用紙1がパターン情報5を有する場合、「ABC」の解像度を低下させるとともに、「禁止」の符号をオーバーレイして印刷出力する。
【0056】
そして、それらの実行処理が本発明に係る画像処理プログラムであり、本発明に係る記憶媒体31はそれら画像処理プログラムを格納したものである。
【0057】
このように本発明の画像処理装置では、原稿を読み込んで画像データを生成する画像読込手段9と、生成された画像データを記憶する記憶手段11と、記憶された画像データ中に複写禁止頁を示すパターン情報5が存在するか否かを検知するパターン情報検知手段13と、そのパターン情報の存在が検知されたとき、その複写禁止頁に係る画像データの解像度を1/20以下に低下させる解像度変更手段15と、その解像度の低下されたその複写禁止頁の画像データに複写禁止用符号29をオーバーレイするオーバーレイ手段17と、解像度を低下させた画像データを含む画像データを印刷する印刷手段19を具備している。
【0058】
そのため、読み込まれた原稿中に複写禁止頁があるとき、当該複写禁止頁の解像度を低下させた低下画像データを含む画像データが印刷出力されるとともに、複写禁止用符号29がオーバーレイされて印刷出力されるから、その低下画像データ頁が判別困難な状態で印刷出力されることになるうえ複写禁止用符号29が表示され、複写禁止頁のあることを把握し易いうえ、内容が視覚的に判別困難となり、複写禁止頁の複写流出を防ぐことが容易であるうえ、複写機等の不具合ではないことが判別し易い。
【0059】
しかも、上記解像度変更手段15によって視覚的に判別不能になるよう解像度を大幅に低下させれば、複写禁止頁の存在を把握し易い一方、視覚的に判別不能にすることが可能である。
【0060】
さらに、複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内27を同一濃度に変更させれば、同様に、複写禁止頁の存在を把握し易いうえ、視覚的に判別不能にすることが可能である。
【0061】
ところで、本発明においては、複写禁止符号29をオーバーレイするオーバーレイ手段17を必ずしも設ける必要はないが、オーバーレイ手段17を設けることによって、複写禁止である旨の表示が明確になり、その存在の把握が可能である。
【0062】
さらに、本発明においては、画像読込手段9、記憶手段11、解像度変更手段15、パターン情報検知手段13を具備して構成すれば、本発明の目的達成が可能であり、必ずしも印刷手段19や操作表示手段21も必須ではないし、記憶手段11も生成された画像データを読み書き可能に格納可能なものであれば本発明の目的達成が可能である。
【0063】
そして、画像読込手段9、記憶手段11、パターン情報検知手段13、解像度変更手段15、オーバーレイ手段17、印刷手段19、制御手段25は、必ずしもバス7を介して接続される構成に限らず、画像読込手段9としてのスキャナー、記憶手段11、パターン情報検知手段13、解像度変更手段15としてのパソコン、印刷手段19としてのプリンタを例えばネットワークを介して接続した構成においても実施可能である。
【0064】
また、本発明に係る上述した画像処理プログラムにおいても、その画像データの印刷処理を実行する構成では、画像処理装置と同様な効果を得ることができる。
【0065】
本発明の画像処理プログラムにおいても、上記解像度変更処理として、上記解像度を1/20以下に低下変更させたり、その複写禁止頁に係る画像データのアウトライン領域内を同一濃度に変更する構成でも、画像処理装置と同様な効果を得ることができる。
【0066】
本発明の画像処理プログラムにおいて、上記解像度の低下された複写禁止頁の画像データに複写禁止用符号をオーバーレイするオーバーレイ処理を実行する構成でも、画像処理装置と同様な効果を得ることができる。
【0067】
そして、本発明において、上述したオーバレイ手段17やその処理動作においてオーバーレイする複写禁止符号29は、太字の文字列「複写禁止」に限らず、その他の文字列「この原稿は複写禁止原稿です。」や丸秘マークであっても良く、実施に合わせて任意に設定可能である。
【0068】
また、本発明におけるパターン情報検知方法は、上述したように背景領域3aから公知のパターンマッチング法によってドットを検知するとともに所定の面積内でのドット密度を算出し、閾値(基準ドット密度)と比較してパターン情報5の有無を検知する手法の他、ドットパターンを形成するドット寸法の大小、ドット形状や配列方法の差異によって検知可能であるし、単にドットパターンの有無等によって検知する等、種々の手法が適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明に係る画像処理装置の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】画像データの解像度を低下させる手法を説明する図である。
【図3】図1の画像処理装置の動作を説明するフローチャートである。
【図4】図1の画像処理装置の動作を説明する動作概念図である。
【図5】複写禁止を示すパターン情報を埋め込んだ用紙を説明する図である。
【図6】複写禁止頁を表現するドットパターンを説明する図である。
【符号の説明】
【0070】
1 用紙
1a、1b 複写物
3 背景領域
5 パターン情報
7 バス
9 画像読込手段
11 記憶手段
13 パターン情報検知手段
15 解像度変更手段
17 オーバーレイ手段
19 印刷手段
21 操作表示手段
23 インターフェース手段
25 制御手段
27 アウトライン領域
29 複写禁止符号
31 記憶媒体
d1、d2 ドット
【出願人】 【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラミタ株式会社
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100085578
【弁理士】
【氏名又は名称】斎藤 美晴


【公開番号】 特開2008−61018(P2008−61018A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236850(P2006−236850)