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【発明の名称】 撮像装置
【発明者】 【氏名】高橋 功

【要約】 【課題】デジタルカメラの背面等のスペースに制限されることなく、扱いやすい操作インターフェースを提供すること。

【構成】撮像装置は、入射する光を受光する受光部と、1つ以上の貫通穴を有し、貫通穴を通過した光以外の光が受光部に入射するのを防ぐ遮光部材と、貫通穴を通過して受光部に入射する光のパターンに基づいて撮像装置を制御する制御部とを有している。この結果、キャップ等の遮光部材を活用した扱いやすい操作インターフェースをユーザーに提供できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射する光を受光する受光部を有する撮像装置であって、
1つ以上の貫通穴を有し、前記貫通穴を通過した光以外の光が前記受光部に入射するのを防ぐ遮光部材と、
前記貫通穴を通過して前記受光部に入射する光のパターンに基づいて前記撮像装置を制御する制御部とを備えていることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1記載の撮像装置において、
前記受光部は、被写体を撮像する撮像素子であることを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
請求項1記載の撮像装置において、
被写体からの光を前記受光部に結像させる撮影レンズを備え、
前記遮光部材は、前記撮影レンズの先端に被せられるキャップであることを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
請求項1記載の撮像装置において、
前記貫通穴は、2つ以上であり、互いに同じ形に形成されていることを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
請求項4記載の撮像装置において、
前記遮光部材を取り付けたときに、前記受光部に対する前記貫通穴の位置を常に同じにするための係合部を備え、
前記遮光部材は、前記係合部に係止される係止部を備えていることを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
請求項4記載の撮像装置において、
前記貫通穴は、少なくとも10個形成され、
前記貫通穴が1つずつ遮蔽されたときの前記貫通穴を通過して前記受光部に入射する光のパターンに対して、0から9を示す数字情報がそれぞれ割り当てられ、
前記制御部は、前記貫通穴を通過して前記受光部に入射する光のパターンに対応する数字を認識することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
請求項4記載の撮像装置において、
前記遮光部材は、前記貫通穴の相対的な位置を識別するためのマーカ穴を備え、
前記制御部は、前記マーカ穴および前記貫通穴を通過して前記受光部に入射する光の像の相対的な位置関係に基づいて、前記受光部に対する前記貫通穴の位置を認識することを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
請求項1または請求項2記載の撮像装置において、
前記遮光部材は、前記貫通穴にそれぞれ取り付けられ、互いに異なる色のフィルタを備えていることを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
請求項1または請求項2記載の撮像装置において、
前記貫通穴は、2つ以上であり、互いに異なる形に形成されていることを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
請求項1または請求項2記載の撮像装置において、
前記遮光部材は、前記貫通穴にそれぞれ取り付けられるコリメートレンズを備えていることを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、キャップが取り付けられる撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、デジタルカメラ等の撮像装置では、デジタルカメラの背面に液晶モニターおよび操作ボタンが設けられている。この種のデジタルカメラでは、デジタルカメラの背面に設けられた十字キー等の押しボタン式の操作ボタンを操作して、撮影された画像データを再生する(例えば、特許文献1)。例えば、モニターに表示される画像は、操作ボタンを押し下げることでコマ送りされる。
【特許文献1】特開2006−18057号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年のデジタルカメラの小型化および液晶モニターの大型化に伴い、操作ボタン等を配置するスペースは、狭くなっている。このため、デジタルカメラに、扱いやすい大きな操作インターフェースを形成することは、困難になってきている。この結果、ユーザーの操作は、小さな操作ボタンを押し下げる等の細かい作業になり、操作性が悪い。
本発明の目的は、デジタルカメラ等の撮像装置の背面等のスペースに制限されることなく、扱いやすい操作インターフェースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
撮像装置は、入射する光を受光する受光部と、1つ以上の貫通穴を有し、貫通穴を通過した光以外の光が受光部に入射するのを防ぐ遮光部材と、貫通穴を通過して受光部に入射する光のパターンに基づいて撮像装置を制御する制御部とを有している。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、キャップ等の遮光部材を活用した扱いやすい操作インターフェースをユーザーに提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を示している。この実施形態では、撮像装置10は、例えば、デジタルカメラであり、保護キャップ20およびカメラ本体50を含んで構成されている。保護キャップ20は、貫通穴21を通過した光OPTSIG以外の光がデジタルカメラの受光部52に入射するのを防ぐ遮光部材であり、貫通穴21、本体マウント部36および係止部38を有している。また、保護キャップ20は、受光部52を塵等から保護する。
【0007】
保護キャップ20の貫通穴21は、外光OPTが通過する穴であり、例えば、図2に示すように4つ設けられる。貫通穴21は、例えば、互いに同じ形に形成される。なお、光を通すガラスやコリメートレンズを貫通穴21に付けてもよい。これにより、貫通穴21が設けられている保護キャップ20でも、デジタルカメラの受光部52を塵等から確実に保護できる。また、コリメートレンズを付けた場合、コリメートレンズを通過して受光部52に入射する光OPTSIGが平行光または準平行光になるため、受光部52に光OPTSIGを効率良く受光させることができる。
【0008】
保護キャップ20の詳細は、後述する図2に示す。貫通穴21は、ユーザーの指等により遮蔽および非遮蔽のいずれかの状態になる。そして、保護キャップ20がカメラ本体50に取り付けられているときに受光部52が受光する光OPTSIGのパターンは、ユーザによる貫通穴21の遮蔽の組み合わせにより決まる。
貫通穴21を通過して受光部52に入射する光OPTSIGのパターンに、デジタルカメラの動作を制御するための複数種類のコマンド、例えば、画像のコマ送りコマンドやコマ戻しコマンドが予めそれぞれ割り当てられている。例えば、光OPTSIGのパターンに対するコマンドの割り当ては、カメラ本体50の制御部54が実行するプログラムに設定されている。なお、貫通穴21を遮蔽から非遮蔽そして再度遮蔽と切り替えることにより発生する光OPTSIGの点滅パターンにコマンドを割り当ててもよい。
【0009】
本体マウント部36は、カメラ本体50のキャップマウント部66に取り付けられる。係止部38は、例えば、本体マウント部36の外側の所定の場所に設けられ、カメラ本体50のキャップマウント部66に設けられた凹形状の係合部68に係止するために凸形状を有している。係止部38が形成されている部分の本体マウント部36は、例えば、スプリングにより移動可能に構成される。
【0010】
これにより、係止部38をキャップマウント部66の内側に移動させることができ、保護キャップ20をカメラ本体50から脱着できる。なお、保護キャップ20を、例えば、弾性樹脂で形成し、係止部38を有する本体マウント部36を変形させ、本体マウント部36をキャップマウント部66に取り付けてもよい。係止部38を係合部68に係止させることにより、カメラ本体50に保護キャップ20を取り付けたときの貫通穴21は、カメラ本体50の受光部52に対して光軸方向および光軸に垂直な面内で常に決まった位置、方向に配置される。
【0011】
カメラ本体50は、撮影レンズLENS、受光部52、制御部54、メモリ56、記録媒体58、モニター60、本体操作部62、シャッタースイッチ64、キャップマウント部66および係合部68を含んで構成されている。なお、撮影レンズLENSは、カメラ本体50から脱着可能にしてもよい。受光部52は、例えば、CCDイメージサンサーやCMOSイメージセンサーを含んで構成された撮像素子である。受光部52は、撮影レンズLENSを介して入射される被写体の像を電気信号に変換し、変換した電気信号を制御部54に出力する。また、受光部52は、保護キャップ20の貫通穴21を通過して入射する光OPTSIGを受光し、受光した光OPTSIGを電気信号に変換する。
【0012】
制御部54は、例えば、CPUであり、メモリ56に記憶されているプログラムに基づいて、画像処理等の信号処理、露光制御等の制御処理、デジタルカメラのパラメータ設定処理および撮影された画像の再生処理を行う。また、制御部54は、受光部52により光OPTSIGから変換された電気信号を、貫通穴21を通過して受光部52に入射した光OPTSIGのパターンに対応するコマンドに復調する。制御部54は、復調したコマンドに基づいて、カメラ本体50の動作を制御する。例えば、制御部54は、復調したコマンドがコマ送りコマンドの場合、モニター60に表示されている画像をコマ送りする。
【0013】
メモリ56は、例えば、フラッシュメモリやROMで形成される。メモリ56には、制御部54が実行するプログラムが書き込まれている。記録媒体58は、撮影された画像データを記憶する。モニター60は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)であり、撮影された画像やメニュー画面、操作状況等を表示する。操作状況には、保護キャップ20の貫通穴21の遮蔽による操作状況、例えば、拡大処理の表示が含まれる。
【0014】
本体操作部62は、例えば、カメラ本体50の背面に設けられた十字キー等の押しボタン式の操作ボタンであり、ユーザーにより操作される。保護キャップ20をカメラ本体50に取り付けていない場合、カメラ本体50の動作は、十字キー等の本体操作部62の操作により、制御される。保護キャップ20をカメラ本体50に取り付けた場合、カメラ本体50の動作は、制御部54の処理により、保護キャップ20の貫通穴21の遮蔽および非遮蔽により受光部52が受光する光OPTSIGのパターンに対応するコマンドに基づいて制御される。すなわち、貫通穴21の遮蔽は、十字キー等の操作ボタンの押下と同様の働きをする。
【0015】
カメラ本体50の背面に大型のモニター60を配置する場合、背面の空いている領域が狭くなるため、本体操作部62は、例えば、十字キーを小さく、あるいは操作ボタンの数を少なくする必要がある。また、カメラ本体50の上面に十字キー等の操作部材を配置することも可能であるが、カメラの薄型化に伴い、カメラ本体50の厚さも薄くなっているため、上面に配置する場合にも十字キー等の操作部材が小さくなり操作性が悪くなってしまう。カメラ本体50の背面または上面に設けられた十字キーが小さくなり、扱い難くなる場合には、ユーザーは、保護キャップ20をカメラ本体50に取り付けることにより、貫通穴21の遮蔽および非遮蔽の操作でカメラ本体50の動作を制御することもできる。
【0016】
また、カメラ本体50の背面または上面に設けられた操作ボタンの数が減ることにより、1回の操作で実行できるコマンドの数が減り、操作性が悪くなる場合も同様に、ユーザーは、保護キャップ20を使用してカメラ本体50の動作を制御できる。これにより、本発明では、カメラ本体50の背面等のスペースが狭い場合でも、扱いやすい操作インターフェースを提供できる。保護キャップ20をカメラ本体50に取り付けたときの詳細な動作フローは、後述する図3で説明する。
【0017】
図2は、図1に示したデジタルカメラの保護キャップ20の外形の一例を示している。図2(a)は、保護キャップ20の前面(図1に示した外光OPTが入射する面)を示している。保護キャップ20の前面および側面には、貫通穴21a、21b、21c、21d(図の白抜き部分)、マーク31a、31b、31c、31dおよびつまみ部材40がそれぞれ設けられている。以後、貫通穴21a−21d、マーク31a−31dを貫通穴21、マーク31とそれぞれ称することもある。
【0018】
貫通穴21は、例えば、互いに同じ形の四角形に形成されている。貫通穴21の遮蔽および非遮蔽の組み合わせにより発生する光のパターンは、カメラ本体50の動作を制御するコマンドに割り当てられている。例えば、図1に示したモニター60に表示される画像は、貫通穴21dを遮蔽することでコマ送りされ、貫通穴21bを遮蔽することでコマ戻しされる。また、貫通穴21aの遮蔽、貫通穴21cの遮蔽は、画像の拡大および画像の縮小等にそれぞれ割り当てられている。
【0019】
また、貫通穴21を遮蔽から非遮蔽そして再度遮蔽と切り替えることにより発生する光OPTSIGの点滅パターンにコマンドを割り当ててもよいし、貫通穴21を同時に複数遮蔽することにより発生する光OPTSIGのパターンにコマンドを割り当ててもよい。例えば、貫通穴21aを連続して遮蔽することにより、拡大あるいは縮小された画像が元のサイズに戻り、貫通穴21b、21cを同時に遮蔽することにより、メインメニューに戻る。
【0020】
マーク31は、ユーザが貫通穴21を遮蔽する場合に、どの貫通穴21を遮蔽すればよいかを区別するために設けられている。なお、マーク31は、ユーザが理解し易いコマ送り、コマ戻し、拡大、縮小等のマークにしてもよいし、貫通穴21の遮蔽の組み合わせにより発生するコマンドを示すマークを追加してもよい。つまみ部材40は、保護キャップ20と図1に示したカメラ本体50との装着および脱着のためのつまみである。つまみ部材40の詳細は、図2(b)で説明する。
【0021】
図2(b)は、保護キャップ20の裏面(図1に示した撮影レンズLENSに対向する面)を示している。つまみ部材40の一方には、係止部38が設けられている。本体マウント部36は、保護キャップ20とカメラ本体50とを接続した場合、例えば、図1に示したキャップマウント部66の内側に収まる。つまみ部材40は、例えば、スプリング式の構成で、つまみ部材40がカメラ本体50と接続されていないときは、つまみ部材40に形成されている本体マウント部36の一部(以後、つまみ部材40の本体マウント部36とも称する)は、キャップマウント部66の内周より、外側に広がっている。
【0022】
本体マウント部36がキャップマウント部66の内側に収まった状態でつまみ部材40が解放されると、つまみ部材40の本体マウント部36は、スプリングにより外側に押し出される。これにより、つまみ部材40は、本体マウント部36とキャップマウント部66とを固定する。つまみ部材40は、外側から内側に押されることにより、つまみ部材40の本体マウント部36がキャップマウント部66の内周より内側に移動し、本体マウント部36とキャップマウント部66との固定を解除する。
【0023】
係止部38は、つまみ部材40の本体マウント部36の外側の面に設けられ、図1に示した係合部68により係止される。これにより、保護キャップ20をカメラ本体50に取り付けたときの貫通穴21は、カメラ本体50の受光部52に対して常に決まった位置に配置される。
図3は、図1に示したデジタルカメラの動作フローの一例を示している。このフローは、カメラ本体50の電源がオンの状態で、デジタルカメラの動作を制御するときの動作の一例を示している。ステップS200、S210、S220、S230、S240、S250、S260は、カメラ本体50の制御部54により、例えば、メモリ56に記憶されているプログラムに基づいて実施される。
【0024】
ステップS200−S240は、カメラ本体50が保護キャップ20を使用するためのキャリブレーション処理を示している。キャリブレーション処理を実施するために、例えば、ユーザーは、保護キャップ20の貫通穴21を全て遮蔽し、その後、貫通穴21を全て非遮蔽にする。
ステップS200では、制御部54は、光が受光部52に到達しているか否かを判定する遮光判定を実施する。ステップS210では、光が受光部52に到達していない場合(S210のY)、処理はステップS220に移る。光が受光部52に到達してる場合(S210のN)、処理はステップS260に移る。この処理により、例えば、受光部52を塵等から保護するためだけに、保護キャップ20をカメラ本体50に取り付けた場合(全遮光していない場合)に、カメラ本体50が、保護キャップ20を使用するための処理に誤って移ることを防止できる。
【0025】
ステップS220では、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンが、保護キャップ20の貫通穴21が全て非遮蔽のときに受光部52に入射する光のパターンと一致するか否かを判定する。例えば、カメラ本体50は、保護キャップ20の貫通穴21が全て非遮蔽のときに受光部52が光を受光する4つの受光領域を示すパターン情報を予め有している。例えば、パターン情報は、カメラ本体50のメモリ56に記憶されている制御プログラムに登録されている。なお、パターン情報が示す領域を、上述の受光領域に比べて大きい領域、例えば、1.1倍の大きさにしてもよいし、小さい領域、例えば、0.9倍の大きさにしてもよい。
【0026】
そして、例えば、パターン情報が示す領域を受光領域に比べて大きい領域にした場合、制御部54は、受光部52が光を受光した領域が4つであり、この4つの領域が上述のパターン情報が示す4つの領域内にそれぞれ収まっているときに、互いのパターンが一致したと判定する。例えば、図2に示した貫通穴21aの一部が遮蔽され、貫通穴21b−21dが全て非遮蔽の場合でも、受光部52が光を受光した4つの領域は、パターン情報が示す4つの領域内にそれぞれ収まる。このため、この判定基準では、制御部54は、互いのパターンが一致していると判定する。
【0027】
また、パターン情報が示す領域を受光領域に比べて小さい領域にした場合、制御部54は、受光部52が光を受光した領域が4つであり、この4つの領域内に上述のパターン情報が示す4つの領域がそれぞれ収まっているときに、互いのパターンが一致したと判定する。例えば、貫通穴21aの一部が遮蔽された状態では、貫通穴21aを通過して受光部52に入射した光の領域内に、パターン情報が示す領域が収まらない場合がある。この場合、この判定基準では、制御部54は、互いのパターンが一致していないと判定する。
【0028】
ステップS230では、受光部52が受光した光のパターンが、保護キャップ20の貫通穴21が全て非遮蔽のときに受光部52に入射する光のパターンと一致している場合(S230のY)、処理はステップS240に移る。受光部52が受光した光のパターンが、保護キャップ20の貫通穴21が全て非遮蔽のときに受光部52に入射する光のパターンと一致していない場合(S230のN)、処理はステップS260に移る。この処理により、貫通穴21を有していないキャップをカメラ本体50に取り付けた場合に、カメラ本体50が、保護キャップ20を使用するための処理に誤って移ることを防止できる。
【0029】
ステップS240では、制御部54は、本体操作部62の操作を無効にし、保護キャップ20の貫通穴21を通過して受光部52に入射する光のパターンをコマンドとして認識するための処理をする。この処理は、例えば、光のパターンとコマンドとの対応が設定されたテーブルがパターンの違うキャップに対応して複数ある場合、使用する保護キャップ20のパターンに対応するテーブルを選択する処理である。なお、制御部54は、本体操作部62が受け付けるコマンドを有効にしたまま、保護キャップ20の貫通穴21を通過して受光部52に入射する光のパターンをコマンドとして認識してもよい。
【0030】
ステップS250では、受光部52は、保護キャップ20の貫通穴21を通過して受光した光OPTSIGを電気信号に変換する。制御部54は、変換された電気信号を保護キャップ20の貫通穴21の遮蔽および非遮蔽の操作により受け付けたコマンドに復調する。そして、制御部54は、復調したコマンドに基づいてカメラ本体50の処理、例えば、記録媒体58に記憶されている画像データの再生を実施する。
【0031】
例えば、図2に示した貫通穴21dが遮蔽され、貫通穴21a、21b、21cが非遮蔽の状態で、受光部52が光を受光した場合、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンをコマ送りコマンドと認識し、モニター60に表示される画像をコマ送りする。貫通穴21の一部分だけが遮蔽された場合、制御部54は、一部分が遮蔽された貫通穴21を全て遮蔽されている貫通穴と判定してもよいし、全て非遮蔽の貫通穴と判定してもよい。なお、一部分が遮蔽された貫通穴21を通過して受光部52に入射する光を、パターンの1つとして、別なコマンドに割り当ててもよい。
【0032】
例えば、貫通穴21cが遮蔽されたときに受光部52が受光する光のパターンを画像の縮小コマンドに割り当てた場合、一部分が遮蔽された貫通穴21を全て遮蔽された貫通穴と判定する判定基準では、制御部54は、以下に示すように動作する。例えば、貫通穴21cの一部だけが遮蔽された場合、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンを画像の縮小コマンドと認識する。また、貫通穴21bの一部と貫通穴21cとが遮蔽された場合、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンを画像の縮小コマンドに対応するパターンと不一致と判定し、画像の縮小コマンドと認識しない。
【0033】
一部分が遮蔽された貫通穴21を全て非遮蔽の貫通穴と判定する判定基準では、制御部54は、以下に示すように動作する。貫通穴21cの一部だけが遮蔽された場合、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンを画像の縮小コマンドに対応するパターンと不一致と判定し、画像の縮小コマンドと認識しない。また、貫通穴21bの一部と貫通穴21cとが遮蔽された場合、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンを画像の縮小コマンドと認識する。
【0034】
また、一部分が遮蔽された貫通穴21を通過して受光部52に入射する光のパターンをコマンドに割り当てた場合、制御部54は、以下に示すように動作する。例えば、制御部54は、貫通穴21cの上半分だけ遮蔽されるとモニター60に表示されている画像を70%に縮小し、貫通穴21cの下半分だけ遮蔽されると画像を30%に縮小する。
保護キャップ20を使用してカメラ本体50の動作を制御しない場合(ステップS210のN、ステップS230のN)、ステップS260において、制御部54は、本体操作部62が受け付けたコマンドに従って、カメラ本体50の動作を制御する。
【0035】
以上、第1の実施形態では、ユーザーは、保護キャップ20の貫通穴21を遮蔽および非遮蔽のいずれかにすることで、カメラ本体50の動作、例えば、記録媒体58に記憶されている画像データの再生を制御できる。これにより、本発明では、カメラ本体50の背面または上面のスペースが狭く、例えば、十字キーが小さく扱い難い場合には、保護キャップ20を使用してカメラ本体50の動作を制御することもできる。
【0036】
保護キャップ20の前面(上述した図1に示した外光OPTが入射する面)は、カメラ本体50の空きスペースに比べて広いため、本体操作部62に比べて扱いやすい大きさおよび間隔で貫通穴21を保護キャップ20に配置できる。すなわち、デジタルカメラの背面等のスペースに制限されることなく、扱いやすい操作インターフェースを提供できる。また、図3に示したカメラ本体50の処理は、制御部54が実行するプログラムを除き、既存の構成で実施できる。
【0037】
したがって、保護キャップ20の貫通穴21を通過して受光部52に入射する光のパターンにコマンドが割り当てられていないデジタルカメラでも、デジタルカメラの制御プログラムを更新することで、保護キャップ20を使用してデジタルカメラの動作を制御できる。ここで、制御プログラムは、例えば、カメラ本体50のメモリ56に記憶されているファームウェアである。さらに、複数のデジタルカメラを使用する場合でも、貫通穴21が同じ構成の保護キャップあるいは1個の保護キャップを用いることで、統一した操作性を提供できる。
【0038】
図4は、本発明の第2の実施形態の保護キャップ20Aを示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の保護キャップ20Aは、貫通穴22を通過した光OPTSIG以外の光が受光部52に入射するのを防ぐ遮光部材であり、第1の実施形態の保護キャップ20の貫通穴21、マーク31の代わりに貫通穴22、マーク32がそれぞれ設けられている。また、保護キャップ20Aは、受光部52を塵等から保護する。
【0039】
保護キャップ20Aのその他の構成は、第1の実施形態の保護キャップ20と同じである。また、撮像装置は、例えば、デジタルカメラであり、第1の実施形態のカメラ本体50および上述の保護キャップ20Aを含んで構成されている。カメラ本体50の電源がオンの状態で、デジタルカメラの動作を制御するときの動作は、上述した図3に示したフローと同じため、詳細な説明を省略する。
【0040】
貫通穴22(図中の白抜き部分)は、例えば、13個設けられ、互いに同じ形の四角形に形成されている。第1の実施形態の貫通穴21の数に比べて貫通穴22の数が多いため、貫通穴22の遮蔽および非遮蔽の組み合わせにより発生する光のパターンは、増加する。この結果、1回の貫通穴22の遮蔽で、上述した図1に示した制御部54により実行されるコマンドの数を増やすことができる。
【0041】
例えば、マーク32の(1)の右側に設けられた貫通穴22(以後、マーク32の(1)の貫通穴22とも称する)が遮蔽された場合は数字の1、マーク32の(2)の貫通穴22が遮蔽された場合は数字の2、・・・、マーク32の(9)の貫通穴22が遮蔽された場合は数字の9、マーク32の(0)の貫通穴22が遮蔽された場合は数字の0を示す数字情報がそれぞれ割り当てられる。すなわち、貫通穴22の遮蔽は、テンキーボタンの押下と同様な働きをする。
【0042】
マーク32の矢印の右側の貫通穴22(マーク32の(0)の右下の貫通穴22)の遮蔽により発生する光のパターンは、決定を示すコマンドに割り当てられる。なお、マーク32の(1)−(9)、(*)、(0)、(#)の貫通穴22の遮蔽により発生する光のパターンに、数字、英字、記号、ひらがなおよびカタカナ等の複数の情報を割り当ててもよい。この場合、貫通穴22の遮蔽は、いわゆる携帯電話のダイヤルボタンの押下と同様な働きをする。
【0043】
以上、第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、各貫通穴22の遮蔽により発生する光のパターンに数字の0−9を割り当てることができるため、撮影した画像に番号を付けるとき等に、保護キャップ20Aを使用して、テキスト情報の入力を簡単に実施できる。
図5は、本発明の第3の実施形態の保護キャップ20Bを示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の保護キャップ20Bは、貫通穴21およびマーカ穴23を通過した光OPTSIG以外の光が受光部52に入射するのを防ぐ遮光部材であり、第1の実施形態の保護キャップ20の係止部38が省かれ、マーカ穴23が追加されて構成されている。また、保護キャップ20Bは、受光部52を塵等から保護する。保護キャップ20Bのその他の構成は、第1の実施形態の保護キャップ20と同じである。
【0044】
カメラ本体50Aは、第1の実施形態のカメラ本体50から係合部68が省かれて構成されている。カメラ本体50Aのその他の構成は、第1の実施形態のカメラ本体50と同じである。また、撮像装置は、例えば、デジタルカメラであり、上述のカメラ本体50Aおよび保護キャップ20Bを含んで構成されている。なお、保護キャップ20Bに係止部38を設け、第1の実施形態のカメラ本体50に取り付けてもよい。
【0045】
マーカ穴23は、貫通穴21の相対的な位置を識別するために、例えば、保護キャップ20Bの中央付近に設けられている。なお、マーカ穴23を保護キャップ20Bの中央付近以外、例えば、貫通穴21aと21bの間に設けてもよい。または、マーカ穴23を2つにし、互いに区別できる形状、例えば、大きいX形状と小さいX形状に形成し、貫通穴21a、21dの近く等にそれぞれ設けてもよい。
【0046】
カメラ本体50Aの電源がオンの状態で、デジタルカメラの動作を制御するときの動作は、上述した図3に示したフローと、ステップS220のパターン認識処理が異なる。その他の動作は、上述した図3に示したフローと同じため、詳細な説明を省略する。
例えば、カメラ本体50Aは、貫通穴21を通過する光のパターンおよびマーカ穴23を通過する光の像の形状を示すパターン情報を予め有している。そして、図3に示したステップS220のパターン認識処理において、制御部54は、マーカ穴23を通過して受光部52に入射した光の像の形状と、パターン情報が示すマーカ穴23の光の像の形状とが一致するか否かを判定する。
【0047】
なお、制御部54は、マーカ穴23および貫通穴21を通過して受光部52に入射した光のパターンと上述したパターン情報が示す光のパターンとを比較してもよい。この場合、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンおよびパターン情報が示す光のパターンのいずれかを回転させる演算をして互いのパターンを比較する。そして、制御部54は、1回転しても互いのパターンが一致しない場合は、不一致と判定する。
【0048】
また、図3に示したステップS250では、制御部54は、マーカ穴23を通過して受光部52に入射する光の像の形状と、遮蔽されていない貫通穴21を通過して受光部52に入射した光の位置とを比較し、遮蔽された貫通穴21を検出する。ここで、マーカ穴23を通過して受光部52に入射する光の像の形状は、例えば、制御部54による画像処理により得られる。
【0049】
例えば、受光部52がマーカ穴23の矢印方向を除く3箇所に光を受光した場合、制御部54は、貫通穴21aが遮蔽されたと判定する。また、受光部52がマーカ穴23の凹部の開口方向を除く3箇所に光を受光した場合、制御部54は、貫通穴21dが遮蔽されたと判定する。上述した方向と反対の場合、制御部54は、貫通穴21c、21bがそれぞれ遮蔽されたと判定する。
【0050】
制御部54は、遮蔽された貫通穴21を検出することにより、受光部52が受光した光のパターンを確定する。そして、制御部54は、確定したパターンに基づいて、保護キャップ20Bの貫通穴21の遮蔽および非遮蔽の操作により受け付けたコマンドを復調する。制御部54は、復調したコマンドに基づいてカメラ本体50Aの処理、例えば、記録媒体58に記憶されている画像データの再生を実施する。
【0051】
以上、第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、保護キャップ20Bがマーカ穴23を有しているため、貫通穴21の相対的な位置を識別でき、上述した図1に示した係止部38を必要としない。これにより、図1に示した係合部68が無いデジタルカメラでも、保護キャップ20Bを使用してデジタルカメラの動作を制御できる。なお、保護キャップ20Bの貫通穴21を通過して受光部52に入射する光のパターンにコマンドが割り当てられていない場合は、デジタルカメラの制御プログラムを更新する必要がある。
【0052】
図6は、本発明の第4の実施形態の保護キャップ20Cを示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の保護キャップ20Cは、貫通穴21を通過した光OPTSIG以外の光が受光部52に入射するのを防ぐ遮光部材であり、第1の実施形態の保護キャップ20の係止部38が省かれ、フィルタ24が追加されて構成されている。また、保護キャップ20Cは、受光部52を塵等から保護する。保護キャップ20Cのその他の構成は、第1の実施形態の保護キャップ20と同じである。
【0053】
撮像装置は、例えば、デジタルカメラであり、第3の実施形態のカメラ本体50Aおよび保護キャップ20Cを含んで構成されている。なお、保護キャップ20Cに係止部38を設け、第1の実施形態のカメラ本体50に取り付けてもよい。
フィルタ24a、24b、24c、24dは、例えば、透明、緑色、青色、赤色のフィルタであり、貫通穴21a、21b、21c、21dにそれぞれ取り付けられている。この場合、例えば、貫通穴21bを通過して受光部52に入射する光は緑色の光になる。なお、フィルタ24は、貫通穴21の前面(図1に示した外光OPTが入射する面)に取り付けてもよいし、貫通穴21の裏面(前面の反対側の面)に取り付けてもよいし、貫通穴21の中に取り付けてもよい。
【0054】
カメラ本体50Aの電源がオンの状態で、デジタルカメラの動作を制御するときの動作は、上述した図3に示したフローと、ステップS220のパターン認識処理が異なる。その他の動作は、上述した図3に示したフローと同じため、詳細な説明を省略する。図3に示したステップS220のパターン認識処理において、制御部54は、フィルタ24および貫通穴21を通過して受光部52に入射した光の色のパターンとパターン情報が示す光の色のパターンとを比較する。ここで、パターン情報は、例えば、貫通穴21を通過する光の色およびパターンを示す情報を有している。
【0055】
例えば、受光部52が光を受光した領域が4つであり、受光した光の色のパターンが、緑色、青色、赤色、その他の色の4種類の場合、制御部54は、パターンが互いに一致していると判定する。また、受光部52が受光した光の色のパターンが、緑色、青色、赤色の3種類の場合、制御部54は、パターンが互いに一致していないと判定する。
また、図3に示したステップS250では、制御部54は、フィルタ24および貫通穴21を通過して受光部52に入射した光の色のパターンに基づいて、保護キャップ20Cの貫通穴21の遮蔽および非遮蔽の操作により受け付けたコマンドを復調する。制御部54は、復調したコマンドに基づいてカメラ本体50Aの処理、例えば、記録媒体58に記憶されている画像データの再生を実施する。
【0056】
以上、第4の実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図7は、本発明の第5の実施形態の保護キャップ20Dを示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の保護キャップ20Dは、貫通穴25を通過した光OPTSIG以外の光が受光部52に入射するのを防ぐ遮光部材であり、第1の実施形態の保護キャップ20の係止部38が省かれ、貫通穴21の代わりに貫通穴25が設けられている。また、保護キャップ20Dは、受光部52を塵等から保護する。貫通穴25(図の白抜き部分)は、互いに違う形、例えば、四角形、星形、三角形、丸形に形成されている。保護キャップ20Dのその他の構成は、第1の実施形態の保護キャップ20と同じである。
【0057】
撮像装置は、例えば、デジタルカメラであり、第3の実施形態のカメラ本体50Aおよび保護キャップ20Dを含んで構成されている。なお、保護キャップ20Dに係止部38を設け、第1の実施形態のカメラ本体50に取り付けてもよい。
カメラ本体50Aの電源がオンの状態で、デジタルカメラの動作を制御するときの動作は、上述した図3に示したフローと、ステップS220のパターン認識処理が異なる。その他の動作は、上述した図3に示したフローと同じため、詳細な説明を省略する。図3に示したステップS220のパターン認識処理において、制御部54は、貫通穴25を通過して受光部52に入射した光の像とパターン情報が示す光の像とをそれぞれ比較する。ここで、パターン情報は、例えば、貫通穴25を通過する光の像を示す情報を有している。
【0058】
例えば、受光部52が光を受光した領域が4つであり、受光した光の像が、四角形、星形、三角形、丸形の4種類の場合、制御部54は、パターンが互いに一致していると判定する。また、受光部52が受光した光の像が、四角形、星形、三角形、三角形の3種類の場合、制御部54は、パターンが互いに一致していないと判定する。
また、図3に示したステップS250では、制御部54は、貫通穴25を通過して受光部52に入射した光の像の組み合わせに基づいて、保護キャップ20Dの貫通穴25の遮蔽および非遮蔽の操作により受け付けたコマンドを復調する。制御部54は、復調したコマンドに基づいてカメラ本体50Aの処理、例えば、記録媒体58に記憶されている画像データの再生を実施する。
【0059】
以上、第5の実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図8は、本発明の第6の実施形態の保護キャップ20Eを示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の保護キャップ20Eは、貫通穴26を通過した光OPTSIG以外の光が受光部52に入射するのを防ぐ遮光部材であり、第1の実施形態の保護キャップ20の係止部38が省かれ、貫通穴21の代わりに貫通穴26が設けられている。また、保護キャップ20Eは、受光部52を塵等から保護する。貫通穴26(図の白抜き部分)は、例えば、3つの四角形の組み合わせにより、L形に形成されている。保護キャップ20Eのその他の構成は、第1の実施形態の保護キャップ20と同じである。
【0060】
撮像装置は、例えば、デジタルカメラであり、第3の実施形態のカメラ本体50Aおよび保護キャップ20Dを含んで構成されている。なお、保護キャップ20Dに係止部38を設け、第1の実施形態のカメラ本体50に取り付けてもよい。
カメラ本体50Aの電源がオンの状態で、デジタルカメラの動作を制御するときの動作は、上述した図3に示したフローと、ステップS220のパターン認識処理が異なる。その他の動作は、上述した図3に示したフローと同じため、詳細な説明を省略する。図3に示したステップS220のパターン認識処理において、制御部54は、受光部52が受光した光のパターンおよびパターン情報が示す光のパターンのいずれかを回転させる演算をして互いのパターンを比較する。そして、制御部54は、1回転しても互いのパターンが一致しない場合は、不一致と判定する。
【0061】
なお、制御部54は、貫通穴26を通過して受光部52に入射した光の像とパターン情報が示す光の像とをそれぞれ比較してもよい。例えば、貫通穴26a、26b、26cおよび26dは、保護キャップ20Eの中心方向に位置する貫通穴26a−26cの辺を下方向にすると、L形、L形を左右反転した形、L形を180度回転した形およびL形を上下反転した形にそれぞれ区別される。受光部52が光を受光した領域が4つであり、受光した光の像が、上述に示した4種類の場合、制御部54は、パターンが互いに一致していると判定する。
【0062】
また、図3に示したステップS250では、制御部54は、貫通穴26を通過して受光部52に入射した光の像の組み合わせに基づいて、保護キャップ20Eの貫通穴25の遮蔽および非遮蔽の操作により受け付けたコマンドを復調する。制御部54は、復調したコマンドに基づいてカメラ本体50Aの処理、例えば、記録媒体58に記憶されている画像データの再生を実施する。
【0063】
以上、第6の実施形態においても、上述した第1および第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合の例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明をフィルムカメラに適用してもよいし、デジタルビデオカメラに適用してもよい。フィルムカメラの場合には、測光センサー等で光OPTSIGを受光する。または、フィルムカメラに専用の受光素子を設けてもよい。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0064】
上述した実施形態では、撮像素子を有する受光部52で光OPTSIGを受光する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの場合、測光センサーを有する受光部で光OPTSIGを受光してもよい。また、その他の受光部を有するカメラの場合、その受光部で光OPTSIGを受光してもよい。
【0065】
測光センサーを有するカメラの場合、例えば、制御部54は、上述した図3に示したステップS200−S240のキャリブレーション処理を測光センサーで受光する光OPTSIGを基に実施する。そして、制御部54は、ステップS240において、キャリブレーション結果を基に、貫通穴21−26を通過して入射する光OPTSIGを、撮像素子で受光するか、測光センサーで受光するかを決定する。
【0066】
例えば、測光センサーで受光した光OPTSIGの輝度が低い場合、ステップS250において、制御部54は、貫通穴21−26を通過して入射する光OPTSIGを撮像素子で受光する。また、測光センサーで受光した光OPTSIGの輝度が高い場合、ステップS250において、制御部54は、貫通穴21−26を通過して入射する光OPTSIGを測光センサーで受光する。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】
上述した実施形態では、保護キャップ20、20A−20Eを使用してデジタルカメラの動作を制御する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、カメラ本体50、50Aの動作モードにキャリブレーションモードを追加し、制御部54は、キャリブレーションモードに設定された場合に、キャリブレーション処理を実施してもよい。
【0068】
上述した図3に示したステップS200−S240のキャリブレーション処理の終了後の処理は、ステップS250に自動的に移ってもよいし、キャリブレーションモードの設定が解除されるまで待機してもよい。また、ステップS200−S240のキャリブレーション処理を、保護キャップが取り付けられる度に実施してもよいし、最初に使用するときに一度だけ実施してもよい。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0069】
上述した実施形態では、カメラ本体50、50Aのモニター60に画像を表示する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、カメラ本体50、50Aを外部モニター、例えば、テレビに接続し、テレビに画像等を表示してもよい。この場合、制御部54は、カメラ本体50、50Aが外部モニターに接続されているか否かを判断し、必要があれば、貫通穴21−26を通過して受光部52に入射した光OPTSIGを左右置換したパターンにしてコマンドを復調する。
【0070】
なお、制御部54は、ジャイロ機能により、カメラ本体50、50Aの向きを検出し、必要があれば、貫通穴21−26を通過して受光部52に入射した光OPTSIGを左右置換したパターンにしてコマンドを復調してもよい。例えば、制御部54は、カメラ本体50、50Aの保護キャップ20、20A−20Eが取り付けられている面が上を向いている場合に、光OPTSIGを左右置換したパターンにしてコマンドを復調する。
【0071】
例えば、モニター60に画像を表示している場合、制御部54は、上述した図2に示した貫通穴21bを遮蔽したときに受光部52が受光する光のパターンを、画像のコマ戻しコマンドとして認識する。外部モニターに画像を表示している場合、制御部54は、貫通穴21bを遮蔽したときに受光部52が受光する光のパターンを、画像のコマ送りコマンドとして認識する。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、外部モニターを見ている状態でも、保護キャップ20、20A−20Eを確認しながら操作できるため、扱いやすい操作インターフェースを提供できる。
【0072】
上述した実施形態では、保護キャップ20、20A−20Eを、カメラ本体50、50Aに取り付ける例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの場合、保護キャップ20、20A−20Eを、カメラ本体50、50Aにレンズを介して取り付けてもよいし、カメラ本体に直接取り付けてもよい。カメラ本体に直接取り付ける場合、例えば、レンズの取り付け穴に保護キャップ20、20A−20Eを取り付ける。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
上述した実施形態では、カメラ本体50、50Aに1種類の保護キャップ20、20A−20Eを取り付ける例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、保護キャップ20を使用してカメラ本体50の動作を制御した後に、保護キャップ20Bを使用してカメラ本体50の動作を制御してもよいし、保護キャップ20Cを使用してカメラ本体50の動作を制御してもよい。
【0074】
この場合、カメラ本体50は、保護キャップ20、20A−20Eに対応するパターン情報を全て有している。そして、上述した図3で示したステップ220のパターン認識処理において、制御部54は、保護キャップ20、20A−20Eに対応するパターン情報が示すパターンと受光部52が受光した光のパターンとが一致するか否かを判定する。
そして、ステップS240において、制御部54は、カメラ本体50に取り付けられた保護キャップの貫通穴を通過して受光部52に入射する光のパターンをコマンドとして認識するための処理をする。この場合、使い易い保護キャップを選択して使用できるため、扱いやすい操作インターフェースを提供できる。
【0075】
また、保護キャップ20、20A−20Eを重ねて、カメラ本体50、50Aに取り付けてもよい。例えば、図9(a)は、貫通穴27を有する保護キャップ20Gを保護キャップ20Fに取り付けた場合を示している。保護キャップ20Fは、上述した第1の実施形態の保護キャップ20にキャップマウント部42が追加されて構成されている。図9(b)は、保護キャップ20Gの前面(図1に示した外光OPTが入射する面)を示している。
【0076】
保護キャップ20Gは、保護キャップ20の係止部38が省かれ、指かけ用の凹部44が追加されて構成されている。また、保護キャップ20Gは、保護キャップ20の貫通穴21の代わりに貫通穴21に比べて小さい貫通穴27が設けられている。この場合、受光部52が受光する光のパターン変化にコマンドを割り当てることができる。例えば、保護キャップ20Gを回転させることにより発生する光のパターン変化をコマ送りおよびコマ戻しコマンドに割り当てる。保護キャップ20Gをロータリースイッチのように使用できるため、扱いやすい操作インターフェースを提供できる。
【0077】
また、保護キャップ20Cを他の保護キャップ、例えば、保護キャップ20Dに取り付けた場合、受光部52が受光した光の像および色の組み合わせに対してコマンドを割り当てることができる。この結果、制御部54が実行するコマンドを増やすことができる。この場合、キャリブレーション処理は、保護キャップ20Dだけをカメラ本体50、50Aに取り付けた状態で行われる。
【0078】
この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、保護キャップ20、20A−20Gを重ねてカメラ本体50、50Aに取り付けた場合、受光部52が受光する光のパターンが増加する。この結果、貫通穴21−27の1回の遮蔽で実行できるコマンドの数を増やすことができるため、扱いやすい操作インターフェースを提供できる。
【0079】
上述した実施形態では、貫通穴21とマーカ穴23とを分けて形成する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、保護キャップ20Bのマーカ穴23を貫通穴に兼用し、マーカ穴23の遮蔽により発生する光のパターンに決定コマンドを割り当ててもよい。また、保護キャップ20Aのマーク32の矢印の右側の貫通穴22(マーク32の(0)の右下の貫通穴22)をマーカ穴に兼用してもよい。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0080】
上述した実施形態では、保護キャップ20、20A−20Eを使用してデジタルカメラの動作を制御する例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、保護キャップ20、20A−20Eの代わりにカメラに内蔵されているレンズバリアを使用してもよい。通常のレンズバリアは、カメラの電源をオフしたときにレンズの前面に挿入されるレンズ保護部材、例えば、板または複数の板状部材を有している。
【0081】
この場合、レンズ保護部材に複数の貫通穴を開けておき、カメラの電源がオンの状態で、このレンズ保護部材がレンズの前面に挿入されるようにする。これにより、上述した実施形態と同様に貫通穴を遮光することによってカメラを操作することができる。なお、このレンズ保護部材を使用する場合には、レンズを保護するため、貫通穴に光を通すガラスやコリメートレンズを付けてもよい。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0082】
上述した実施形態では、一部分が遮蔽された貫通穴21を通過して受光部52に入射する光を、パターンの1つとして、別なコマンドに割り当てる例について述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。例えば、貫通穴21を通過して受光部52に入射する光の輝度の変化にコマンドを割り当ててもよい。この場合、制御部54は、受光部52に入射する光の輝度の変化を検出して、この輝度の変化からコマンドを判定する。この輝度の変化は、例えば、制御部54による画像処理により得られる。
【0083】
これにより、アナログ的にコマンドを発生させることができる。例えば、貫通穴21bの一部だけが遮光された状態から貫通穴21bが全遮光された状態に変化した場合、貫通穴21bを通過して受光部52に入射する光の輝度は、高輝度から低輝度に変化する。この輝度の変化に対応して、制御部54は、例えば、モニター60に表示されている画像のコマ戻しの速度を、低速から高速にアナログ的に変化させる。また、受光部52が受光する低照度の光にもコマンドを割り当てることができるため、低照度の場合にもカメラの動作を制御することができる。この場合にも、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0084】
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の保護キャップの外形図である。
【図3】第1の実施形態の保護キャップの動作の一例を示すフロー図である。
【図4】第2の実施形態の保護キャップの外形図である。
【図5】第3の実施形態の保護キャップの外形図である。
【図6】第4の実施形態の保護キャップの外形図である。
【図7】第5の実施形態の保護キャップの外形図である。
【図8】第6の実施形態の保護キャップの外形図である。
【図9】本発明の保護キャップを重ねてカメラ本体に取り付ける場合の説明図である。
【符号の説明】
【0086】
10‥デジタルカメラ;20、20A−20G‥保護キャップ;21、22、25−27‥貫通穴;23‥マーカ穴;24‥フィルタ;31、32‥マーク;36‥本体マウント部;38‥係止部;40‥つまみ部材;42、66‥キャップマウント部;44‥指かけ用の凹部;50、50A‥カメラ本体;52‥受光部、54‥制御部、56‥メモリ;58‥記録媒体;60‥モニター;62‥本体操作部;64‥シャッタースイッチ;68‥係合部

【出願人】 【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺

【識別番号】100116001
【弁理士】
【氏名又は名称】森 俊秀


【公開番号】 特開2008−60992(P2008−60992A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236633(P2006−236633)