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【発明の名称】 スキャナ
【発明者】 【氏名】片岡 好隆

【要約】 【課題】スキャナ付プリンタにおいて、画像読取センサの機種を識別させるためのチップ抵抗を用いることなく、画像読取センサの機種を自動的に識別できるようにする。

【構成】スキャナ付プリンタ1は、画像読取センサ5と、スキャナ付プリンタ1を制御するコントローラIC21と、画像読取センサ5の基準電圧値と機種との対応関係を示す機種識別データを記憶したメモリ22とを備える。コントローラIC21は、ADC(A/Dコンバータ)21bを有する。画像読取センサ5を動作させるのに必要な所定の基準電圧値の電力が電源ライン31を介して画像読取センサ5に供給される。コントローラIC21は、電源ライン31から入力される電圧をADC21bによりデジタル変換して、画像読取センサ5の基準電圧値を測定し、そして、この測定した基準電圧値と、メモリ22に記憶している機種識別データとに基いて、画像読取センサ5の機種を識別する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を読取るための画像読取センサと、前記画像読取センサによる画像読取動作を制御する読取動作制御手段と、前記画像読取センサの機種を識別するセンサ識別手段とを備え、前記読取動作制御手段は、前記センサ識別手段により識別した画像読取センサの機種に対応して、前記画像読取センサによる画像読取動作を制御するスキャナにおいて、
前記画像読取センサは、一列に配列された多数の受光素子とこれらの各受光素子に1対1に一体的に設けられたレンズとを有するCISから成り、所定の基準電圧値の電力が供給されることによって動作し、
前記基準電圧値の電力が電源ラインを介して前記画像読取センサに供給され、
前記画像読取センサの基準電圧値と機種との対応関係を示す機種識別データを記憶したメモリと、
前記電源ラインに接続され、該電源ラインから入力される電圧をデジタル変換するためのA/Dコンバータを有し、このA/Dコンバータからの出力値に基いて前記画像読取センサの基準電圧値を測定する基準電圧値測定手段と、をさらに備え、
前記センサ識別手段は、前記基準電圧値測定手段により測定した基準電圧値と、前記メモリに記憶している機種識別データとに基いて、前記画像読取センサの機種を識別する、ことを特徴とするスキャナ。
【請求項2】
画像を読取るための画像読取センサと、前記画像読取センサによる画像読取動作を制御する読取動作制御手段と、前記画像読取センサの機種を識別するセンサ識別手段とを備え、前記読取動作制御手段は、前記センサ識別手段により識別した画像読取センサの機種に対応して、前記画像読取センサによる画像読取動作を制御するスキャナにおいて、
前記画像読取センサは、所定の基準電圧値の電力が供給されることによって動作し、
前記基準電圧値の電力が電源ラインを介して前記画像読取センサに供給され、
前記電源ラインに接続され、該電源ラインから入力される電圧を基に、前記画像読取センサの基準電圧値を測定する基準電圧値測定手段をさらに備え、
前記センサ識別手段は、前記基準電圧値測定手段により測定した基準電圧値を基に、前記画像読取センサの機種を識別する、ことを特徴とするスキャナ。
【請求項3】
前記画像読取センサの基準電圧値と機種との対応関係を示す機種識別データを記憶したメモリをさらに備え、
前記基準電圧値測定手段は、前記電源ラインから入力される電圧をデジタル変換するためのA/Dコンバータを有し、このA/Dコンバータからの出力値に基いて前記画像読取センサの基準電圧値を測定し、
前記センサ識別手段は、前記基準電圧値測定手段により測定した基準電圧値と、前記メモリに記憶している機種識別データとに基いて、前記画像読取センサの機種を識別する、ことを特徴とする請求項2に記載のスキャナ。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿に描かれた画像を読取るスキャナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、原稿に描かれている画像を読取って例えばパソコン等の外部機器に出力するスキャナがある。このようなスキャナは、画像を読取るための画像読取センサが組み込まれており、原稿台に載置された原稿に沿って画像読取センサを移動させながら、原稿の画像を読取るようになっている。画像読取センサは、主走査方向にライン状に画像を読取るようになっており、スキャナは、画像読取センサをモータにより副走査方向に移動させながら、副走査方向の各位置で画像読取センサにより主走査方向にライン状に画像を読取らせることにより、原稿から2次元の画像を読取るようになっている。
【0003】
このようなスキャナの画像読取動作は、スキャナに搭載されるコントローラICにより制御されるようになっている。つまり、コントローラICは、モータの駆動を制御して、画像読取センサを副走査方向に移動させると共に、副走査方向の各位置で画像読取センサを制御して、画像読取センサにより副走査方向の各位置で主走査方向にライン状に画像を読取らせ、そして、画像読取センサから出力される画像信号を処理することにより、原稿に描かれている2次元画像の画像データを得るようになっている。
【0004】
ところで、このようなスキャナでは、画像読取センサとして、メーカの異なる複数機種のうち、いずれかの機種を採用して組み込むようになっている。画像読取センサは、その機種によって動作仕様や動作性能等が異なっており、このため、コントローラICは、組み込まれる画像読取センサの機種に対応して、画像読取動作を制御する必要がある。
【0005】
そこで、従来のスキャナでは、画像読取センサの機種に対応して画像読取動作を制御するのに必要な各機種対応の制御プログラムや制御データ等を予めメモリに記憶しておき、コントローラICは、組み込まれる画像読取センサの機種を識別して、その識別した機種対応の制御プログラムや制御データ等(予めメモリに記憶されている)に基いて、画像読取動作を制御するようになっている。
【0006】
そして、従来のスキャナでは、画像読取センサの機種を識別するために、コントローラICの空きポートを識別用ポートとして使用し、コントローラICを実装するPCB基板にチップ抵抗を取付けて、そのチップ抵抗をコントローラICの識別用ポートに接続するようにしている。つまり、画像読取センサの機種によって、チップ抵抗を取付けるか又は取付けないようにし、そして、コントローラICが、識別用ポートに入力される電圧のハイ/ロー(すなわちチップ抵抗が取付けられているか否か)によって、画像読取センサの機種を識別するようになっている。
【0007】
一方、複写機やプリンタなどの画像形成装置において、画像形成装置に外付けされるオプション機器の各々に異なる抵抗値を有する抵抗器を設けると共に、オプション機器を画像形成装置に装着したときに、それらの抵抗器を介して得られる電圧値を画像形成装置で検出するようにしておき、オプション機器の抵抗器を介して得られる電圧値を基にオプション機器の装着/非装着を判別するようにした画像形成装置が知られている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。また、画像読取部から出力される読取画像データを用いて複写機、ファクシミリ、イメージスキャナの機能を任意に実現し得る画像処理装置において、画像読取部のA/D変換器の基準電圧値を複写機、ファクシミリ、イメージスキャナの各々の機能に応じて設定することにより、画像読取部から複写機、ファクシミリ、イメージスキャナの各々の機能に適した読取画像データを出力させるようにしたものが知られている(例えば特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2005−173379号公報
【特許文献2】特開平6−64278号公報
【特許文献3】特開平11−215366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上述した従来のスキャナにおいては、画像読取センサの機種を識別するためにチップ抵抗を用いており、コストが高くなる。また、チップ抵抗を取付ける作業が必要であり、作業効率が悪い。ところで、画像読取センサは、所定の基準電圧値の電力が供給されることによって動作するようになっており、この画像読取センサを動作させるのに必要な所定の基準電圧値(画像読取センサの基準電圧値)は、各機種毎に異なっている。そこで、画像読取センサの基準電圧値が機種毎に異なっている点に着目し、画像読取センサの基準電圧値を、画像読取センサの機種を識別するのに利用することが考えられる。なお、上述した特許文献1乃至特許文献3に開示の内容を適用したとしても、上記の課題を解決することはできない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像読取センサの基準電圧値を基に画像読取センサの機種を自動的に識別するようにし、画像読取センサの機種を識別させるためのチップ抵抗を不要にすることができるスキャナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、画像を読取るための画像読取センサと、画像読取センサによる画像読取動作を制御する読取動作制御手段と、画像読取センサの機種を識別するセンサ識別手段とを備え、読取動作制御手段は、センサ識別手段により識別した画像読取センサの機種に対応して、画像読取センサによる画像読取動作を制御するスキャナにおいて、画像読取センサは、一列に配列された多数の受光素子とこれらの各受光素子に1対1に一体的に設けられたレンズとを有するCISから成り、所定の基準電圧値の電力が供給されることによって動作し、基準電圧値の電力が電源ラインを介して画像読取センサに供給され、画像読取センサの基準電圧値と機種との対応関係を示す機種識別データを記憶したメモリと、電源ラインに接続され、該電源ラインから入力される電圧をデジタル変換するためのA/Dコンバータを有し、このA/Dコンバータからの出力値に基いて画像読取センサの基準電圧値を測定する基準電圧値測定手段と、をさらに備え、センサ識別手段は、基準電圧値測定手段により測定した基準電圧値と、メモリに記憶している機種識別データとに基いて、画像読取センサの機種を識別するものである。
【0011】
請求項2の発明は、画像を読取るための画像読取センサと、画像読取センサによる画像読取動作を制御する読取動作制御手段と、画像読取センサの機種を識別するセンサ識別手段とを備え、読取動作制御手段は、センサ識別手段により識別した画像読取センサの機種に対応して、画像読取センサによる画像読取動作を制御するスキャナにおいて、画像読取センサは、所定の基準電圧値の電力が供給されることによって動作し、基準電圧値の電力が電源ラインを介して画像読取センサに供給され、電源ラインに接続され、該電源ラインから入力される電圧を基に、画像読取センサの基準電圧値を測定する基準電圧値測定手段をさらに備え、センサ識別手段は、基準電圧値測定手段により測定した基準電圧値を基に、画像読取センサの機種を識別するものである。
【0012】
請求項3の発明は、請求項2に記載のスキャナにおいて、画像読取センサの基準電圧値と機種との対応関係を示す機種識別データを記憶したメモリをさらに備え、基準電圧値測定手段は、電源ラインから入力される電圧をデジタル変換するためのA/Dコンバータを有し、このA/Dコンバータからの出力値に基いて画像読取センサの基準電圧値を測定し、センサ識別手段は、基準電圧値測定手段により測定した基準電圧値と、メモリに記憶している機種識別データとに基いて、画像読取センサの機種を識別するものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、電源ラインから画像読取センサに供給される電力の電圧を基に、画像読取センサの基準電圧値が測定され、そして、その基準電圧値を基に画像読取センサの機種が識別される。つまり、画像読取センサを動作させるために画像読取センサに供給される電力の電圧を基に、自動的に画像読取センサの機種が識別される。従って、従来において用いていた画像読取センサの機種を識別させるためのチップ抵抗を不要にすることができ、コストダウンになると共に、チップ抵抗を取付ける作業も不要になり、作業効率も向上する。また、A/Dコンバータからの出力値に基いて測定した基準電圧値とメモリに記憶している機種識別データとに基いて画像読取センサの機種を識別するため、簡素で容易な構成により、画像読取センサの機種を識別することができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、電源ラインから画像読取センサに供給される電力の電圧を基に、画像読取センサの基準電圧値が測定され、そして、その基準電圧値を基に画像読取センサの機種が識別される。つまり、画像読取センサを動作させるために画像読取センサに供給される電力の電圧を基に、自動的に画像読取センサの機種が識別される。従って、従来において用いていた画像読取センサの機種を識別させるためのチップ抵抗を不要にすることができ、コストダウンになると共に、チップ抵抗を取付ける作業も不要になり、作業効率も向上する。
【0015】
請求項3の発明によれば、A/Dコンバータからの出力値に基いて測定した基準電圧値とメモリに記憶している機種識別データとに基いて画像読取センサの機種を識別するため、簡素で容易な構成により、画像読取センサの機種を識別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した実施形態によるスキャナについて図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明をスキャナ付プリンタに適用した場合の例について説明する。図1は、本実施形態によるスキャナ付プリンタの構成を示す。スキャナ付プリンタ1は、原稿に描かれている画像を読取って、その読取った画像をパーソナルコンピュータ等の外部機器に出力する機能を有する。また、このスキャナ付プリンタ1は、原稿から読取った画像を印刷用紙に印刷できると共に、パーソナルコンピュータ等の外部機器から入力される画像印刷用データを基に、印刷用紙に画像を印刷できるようになっている。
【0017】
スキャナ付プリンタ1は、原稿が載置される原稿台2と、原稿を押さえるための原稿押さえ板3と、印刷用紙が装填されるペーパレスト4と、原稿の画像を読取るための画像読取センサ5と、画像読取センサ5を移動させるためのスキャンモータ6と、印刷用紙に画像を印刷するための印刷装置7と、スキャナ付プリンタ1の各種動作を指示するためのキー操作部8等を備える。
【0018】
原稿台2は、透明板から成っており、筐体10の上面に設けられている。原稿は、画像が描かれている面を下向きにして原稿台2に載置される。原稿押さえ板3は、筐体10の上面に回動自在に設けられており、原稿押さえ板3を開くことにより、原稿台2に原稿を載置することができ、原稿押さえ板3を閉じることにより、原稿台2に載置された原稿を押さえることができるようになっている。ペーパレスト4は、筐体10の背部に設けられている。印刷用紙は、ペーパレスト4に装填される。
【0019】
画像読取センサ5は、画像の濃淡を光学的に検出して画像を読取るセンサである。この画像読取センサ5は、いわゆるCIS(Contact Image sensor)と呼ばれるセンサから成り、一列に配列された多数の受光素子51と、これらの各受光素子51に1対1に一体的に設けられたレンズ52と、これら受光素子51及びレンズ52を支持する支持体53等により構成されている。画像読取センサ5は、受光素子51の配列方向(主走査方向)にライン状に画像を読取るようになっており、受光素子51及びレンズ52が上向きとなる(原稿台2と対向する)ように筐体10内に収納され、原稿台2に沿って、主走査方向(受光素子51の配列方向)と直交する方向(副走査方向)に移動するようになっている。
【0020】
スキャンモータ6は、画像読取センサ5を移動させるための駆動力を発生するものであり、入力パルス数に比例して回転角が変位するステッピングモータが用いられている。スキャンモータ6の駆動力により、不図示のギア等から成るセンサ移動機構を介して、画像読取センサ5が移動する。
【0021】
画像読取動作は、スキャンモータ6を制御して、画像読取センサ5を副走査方向に移動させると共に、副走査方向の各位置で画像読取センサ5を制御して、画像読取センサ5により主走査方向にライン状に画像を読取ることにより行われる。このような画像読取動作により、副走査方向の各位置で主走査方向にライン状の画像が得られ、従って、原稿台2に載置されている原稿から2次元画像が読取られる。
【0022】
印刷装置7は、印刷用紙を搬送するためのフィードモータ71と、印刷用紙に画像を印刷するための印刷ヘッド72と、印刷ヘッド72を移動させるためのキャリアモータ73等を備えている。ペーパレスト4に装填されている印刷用紙は、フィードモータ71の駆動力により動作する不図示の紙送り機構によって、印刷ヘッド72の下方を搬送され、排紙口11から排出される。印刷ヘッド72は、キャリアモータ73の駆動力により動作する不図示のヘッド送り機構によって、印刷用紙の搬送方向と直交する方向に移動し、そして、搬送される印刷用紙にインクを噴射することにより画像を印刷する。
【0023】
このような構成のスキャナ付プリンタ1では、画像読取センサ5として、メーカの異なる複数機種のうち、いずれかの機種を採用して組み込むようになっている。画像読取センサ5は、その機種によって動作仕様や動作性能等が異なっており、このため、スキャナ付プリンタ1は、組み込まれる画像読取センサ5の機種に対応して、画像読取動作を制御する必要がある。画像読取センサ5は、所定の基準電圧値の電力が供給されることによって動作するようになっており、この画像読取センサ5を動作させるのに必要な所定の基準電圧値(画像読取センサ5の基準電圧値)は、各機種毎に異なっている。そこで、このスキャナ付プリンタ1では、画像読取センサ5の基準電圧値を基に画像読取センサ5の機種を識別し、その識別した画像読取センサ5の機種に対応して、画像読取動作を制御するようになっている。
【0024】
図2は、スキャナ付プリンタ1の電気的ブロック構成を示す。スキャナ付プリンタ1は、上述の構成に加え、スキャナ付プリンタ1を制御するためのコントローラIC(読取動作制御手段、センサ識別手段、基準電圧値測定手段)21と、メモリ22と、外部機器接続部23等を備える。
【0025】
コントローラIC21は、CPU21a及びADC(A/Dコンバータ)21b等を有している。コントローラIC21及びメモリ22は、制御基板であるPCB30に実装されている。画像読取センサ5は、電源ライン31に接続されるようになっており、画像読取センサ5を電源ライン31に接続することにより、画像読取センサ5を動作させるのに必要な所定の基準電圧値の電力が電源ライン31を介して画像読取センサ5に供給されるようになっている。電源ライン31は、抵抗R1を介して電源Vccに接続されていると共に、抵抗R2を介して接地されている。また、コントローラIC21のADC21bが抵抗R1と抵抗R2との間において電源ライン31に接続されており、画像読取センサ5に供給される電力の電圧がADC21bに入力されるようになっている。
【0026】
画像読取センサ5は、コントローラIC21による制御のもと、コントローラIC21から画像読取制御信号が入力されると、主走査方向(受光素子51の配列方向)の画像読取りを開始し、1列に多数配列された受光素子51の受光出力を順番に切換えて、画像信号として出力する。スキャンモータ6は、上述のように入力パルス数に比例して回転角が変位するステッピングモータが用いられており、コントローラIC21による制御のもと、コントローラIC21からモータ駆動パルスが入力されると、その入力パルス数に比例した角度の回転をする。画像読取センサ5は、スキャンモータ6の回転角度に比例して、副走査方向に移動する。印刷装置7は、コントローラIC21による制御のもと、印刷用紙に画像を印刷する。
【0027】
メモリ22は、スキャナ付プリンタ1の動作を制御するためのファームウェア及びソフトウェア等を予め記憶している。また、メモリ22は、画像読取センサ5の基準電圧値と機種との対応関係を示す機種識別データを予め記憶していると共に、各機種の画像読取センサ5に対応して画像読取動作を制御するのに必要な制御プログラムや制御データ等を、画像読取センサ5の各機種に対応付けて予め記憶している。外部機器接続部23は、パーソナルコンピュータ等の外部機器との間で各種信号の送受信を行う。コントローラIC21は、スキャナ付プリンタ1の各種動作を制御する。
【0028】
コントローラIC21は、スキャンモータ6の駆動を制御して、画像読取センサ5を副走査方向に移動させると共に、副走査方向の各位置で画像読取センサ5を制御して、画像読取センサ5により主走査方向にライン状に画像を読取らせ、そして、画像読取センサ5から出力される画像信号を処理することにより、原稿に描かれている2次元画像の画像データを得る。コントローラIC21は、このようにして画像読取動作を行う。この画像読取動作は、外部機器から画像読取要求がなされたときに行われる。
【0029】
コントローラIC21は、このような画像読取動作を画像読取センサ5の機種に対応して制御するために、電源ライン31に接続される画像読取センサ5の基準電圧値を測定し、その測定した基準電圧値を基に画像読取センサ5の機種を識別する。
【0030】
つまり、コントローラIC21は、電源ライン31から入力される電圧をADC21bによりデジタル変換し、このADC21bからの出力値に基いて、画像読取センサ5の基準電圧値を測定する。また、コントローラIC21は、この測定した基準電圧値と、メモリ22に予め記憶している機種識別データとに基いて、画像読取センサ5の機種を識別する。これら画像読取センサ5の基準電圧値の測定及び画像読取センサ5の識別は、キー操作部8の操作によりスキャナ付プリンタ1の電源がオンされたときに行われる。そして、コントローラIC21は、識別した画像読取センサ5の機種において画像読取動作を制御するのに必要な制御プログラムや制御データ等(メモリ22に予め記憶されている)に基いて、すなわち識別した画像読取センサ5の機種に対応して、上記の画像読取動作を制御する。
【0031】
このような構成のスキャナ付プリンタ1によれば、電源ライン31から画像読取センサ5に供給される電力の電圧を基に、画像読取センサ5の基準電圧値が測定され、そして、その基準電圧値を基に画像読取センサ5の機種が識別される。つまり、画像読取センサ5を動作させるために画像読取センサ5に供給される電力の電圧を基に、自動的に画像読取センサ5の機種が識別される。従って、従来において用いていた画像読取センサ5の機種を識別させるためのチップ抵抗を不要にすることができ、コストダウンになると共に、チップ抵抗を取付ける作業も不要になり、作業効率も向上する。また、ADC21bからの出力値に基いて測定した基準電圧値とメモリ22に記憶している機種識別データとに基いて画像読取センサ5の機種を識別するため、簡素で容易な構成により、画像読取センサ5の機種を識別することができる。
【0032】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。例えば、画像読取センサ5は、CISから成るものに限られず、CCDから成るものであってもよい。また、画像読取センサ5の基準電圧値の測定は、ADC21bによりデジタル変換することなく行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係るスキャナ付プリンタの概略構成を示す斜視図。
【図2】同スキャナ付プリンタの電気的ブロック構成図。
【符号の説明】
【0034】
1 スキャナ付プリンタ
2 原稿台
3 原稿押さえ板
4 ペーパレスト
5 画像読取センサ
6 スキャンモータ
7 印刷装置
8 キー操作部
10 筐体
11 排紙口
21 コントローラIC(読取動作制御手段、センサ識別手段、基準電圧値測定手段)
21a CPU
21b ADC(A/Dコンバータ)
22 メモリ
23 外部機器接続部
30 PCB
31 電源ライン
51 受光素子
52 レンズ
53 支持体
71 フィードモータ
72 印刷ヘッド
73 キャリアモータ
【出願人】 【識別番号】000201113
【氏名又は名称】船井電機株式会社
【識別番号】591194034
【氏名又は名称】レックスマーク・インターナショナル・インコーポレーテツド
【氏名又は名称原語表記】LEXMARK INTERNATIONAL,INC
【出願日】 平成18年8月31日(2006.8.31)
【代理人】 【識別番号】100084375
【弁理士】
【氏名又は名称】板谷 康夫

【識別番号】100121692
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 勝美

【識別番号】100125221
【弁理士】
【氏名又は名称】水田 愼一


【公開番号】 特開2008−60987(P2008−60987A)
【公開日】 平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願番号】 特願2006−236566(P2006−236566)